2012/06/03

2012年 J2 第17節 東京V戦



【東京V 3 - 1 大分】





上位チームが勝ち点を伸ばせなかった今節、最も遅い時間にキックオフとなったこの試合。勝てば一気にプレーオフ圏内に進出できるとあって選手もサポーターもモチベーション高く味スタに集結しましたけれども・・・・。久々の惨敗に終わりました。千葉戦からの切り替え大失敗での連敗となりました。


個人的にも味スタは、2003年に初めてトリニータの試合を見た想い入れのあるスタジアム。あれからちょうど10シーズン目。残留争いを繰り返し、タイトル取ったり、J2に降格したり、借金しなきゃ消滅する崖っぷちから今日までギリギリ頑張っているトリニータ。激動のクラブ史過ぎるだろっていう。なんて中身の濃いクラブなんでしょう。この日は大分県人会や広友ホールディングス様が特設ブースを構え、動員に協力頂いたご様子でした。入場の際に例の支援金のチラシも頂いて、多くの関東の関係者に告知は出来たと思います。勝ってれば即振り込まれただろうけど世の中そう甘くはなかった。





スタメンを振り返ると、スタートはいつも通りのオーソドックスな3-4-3。東京Vに対して相性の良いジョンハンを左サイドに配置して、石神を3バックの一角に。本職のCBが一人しかいない超攻撃的な布陣でした。キックオフ直後は五分のポゼッションだったと思うのだが、徐々に東京Vがボールを保持し始める。いついかなる時代もヴェルディには読売サッカークラブの濃い血筋が脈々と感じ取れる。足元の技術が高い選手が多い。「よし」とする判断のベースは濃い。あまり知らない選手が多かったけれどもそれでも能力は高い選手が揃っていたと思う。


試合が動いたのは前半10分過ぎ。トリニータ側から見て右サイドの相手陣地内、中間地点付近からの東京Vのスローインから。この時、相手ボールなのにも関わらず、明らかにDF陣のライン取りが高すぎることに不安が。全員が相手陣地内に入り込んでいた。裏一本立されたらどうするんだろう・・・。なんてリスクを心配していたら案の定抜けだされて簡単に失点してしまった。大事な先制点を献上してしまった形に。ほとんどいい形を作れないまま先制を許す苦しい展開に。


それでも6分後、ジョンハンの美しいサイドチェンジから三平がペナルティエリア内でDFと1対1の状態に。仕掛けたドリブルをファウルで止められてPKを獲得。これを森島がきっちりと決めて同点に追いついた。だが、この後もずっとペースを握られっぱなし。特に両サイドの攻撃がまるで形にならない。サイド攻撃をシャットアウトされるとどうしようもなくなるのが今のトリニータ。球際で負け、ボールを奪われ、まぁ良いようにいなされっぱなし。押し込まれる展開の中で38分にはマークの受け渡しを失敗し、フリーで打たれたシュートがCBをかすめてコースが変わり逆転ゴールとして突き刺さる。とにかく前半は同点に追いついたジョンハンと三平のところだけの見所しかなく、苦しい時間が続いた。

後半にジョンハンを下げ、安川を投入し、守備を安定させた上で反撃に出ようとした矢先、セットプレーからボールを押し込まれて3失点目。後半2分に失点という最も目も当てられない状況に陥る。こうなったらもう東京Vは時間を潰すだけ。高松や木島を投入しても得点を得られずに試合終了。惨敗で千葉、東京Vと昇格を争う2チームに連敗するというキツイ現実を見せつけられました。


しかし、これなのです。そう、これこそがアウェイ観戦の醍醐味。シーズンに1試合は必ずある惨敗。この惨敗の感じ、今シーズンはまだ味わっていなかったので「あー、久々キツイなー」っていう感じです。甲府戦は単純に悔しかったのですが、悔しさの上に将来が不安になるこの感じ。シーズンに希望を感じられなくなるこの感じ。そう、これがアウェイでトリニータを応援するってことなのです。こんな気持になる人がこの10シーズンで、味スタでは確実に増えました。確実に。もっと人が居なかったんだから。こんなにゲーフラは掲げられなかったんだ。J2という、マイナーなプロスポーツ競技で、東京に集まる人が増えているのだ。もう変態が増えたとしか思えないんだけれども、濃い人達に支えられてるんだから、もうあと10年頑張ってみたい。今週は代表戦の関係でJ1がなかったから他所の変態も紛れ込んでたと思うけれども。


まだまだ、シーズンは半分以上残ってる。夏すらまだ来ちゃいない。今年のJ2はあと5波乱くらいは起こりそう。夏までに立て直して欲しい。





最後にどうしても為田について書きたい。今日は後半にペナルティエリアにまでドリブルで侵入しながらバックパスを選択した為田。基本的に為田の状況判断はほとんど正しいと信頼している。為田がバックパスを選択したんだからその方がゴールできる確率が高そうだったんだろう。しかし、シュートには試合の流れを変える力がある。入らなくても良いから打った方が良い時もある。冷静な判断以上の情念を為田には求めたい。東には情念があった。「俺凄いだろ」ってドヤ顔をしたいという情念が。ドヤ顔はしなくていいから次からは打ちなさい為田。













4 件のコメント:

  1. かっちょ良い写真すなぁ....今度使わせて。
    これどう処理したのかしら。興味ある。

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  2. 鳥脳様

    コメントありがとうございます。
    この写真はラッキーなことにカメラの標準機能だけで撮れてしまうのです。トリニータの青と相性良く、撮影する人の技量には全く左右されないという素晴らしい青だけ抽出機能です。ウェブアルバムにある写真はほぼ全部公開してますんで、こんなので良ければ好きなだけ使って下さい。

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  3. はじめまして!
    いつもブログを拝見しています。
    昨日はお疲れ様でした・・
    久々のアウェイ観戦に味スタに乗りこみました!
    負けは負け、内容的にも消極的で悲しくなる・・

    ところで・・
    昨日はハカイダーさんも探しつつの観戦。
    分かるはずもなかったのですが、
    もしかすると昨日も電車でサッカーマガジン呼んでましたか!?
    ハカイダーさんらしき人は見たんですが・・
    たしか明大駅前で降りていきました。

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  4. 瀬戸様

    コメントありがとうございます。
    遠征お疲れ様でした。さぞかしぐったりしたことでしょうが、勝った時のうれしさは3倍くらいなので懲りずにまた遠征してみてください。

    あの・・・ハカイダーさんを探さなくていいと思いますよ・・・。得るものは何も無いかと・・・。昨日はサカマガは読んでないのでその人は別人ですよ。

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