2014/05/04

2014年 J2 第11節 福岡戦

【福岡 1 ― 2 大分】

バトルオブ九州連戦、長崎からずーっと九州に居続けまして連続観戦してきました。博多はどんたくで街はお祭りの雰囲気。「日程くん」でシーズンの日程を組む時に地元の大きなお祭りなどと試合日程が被らないようにするって聞いたことがあったのですが、モロ被りしていました。あれ?博多の男ならどんたくに参加しなきゃならないのではないだろうか・・・。まぁどんたくが一体何なのか、実は知らないのですけど。1年だけ博多に住んでいたことはあったのですが、その時も完全に無視して生活しており、大分県在住時も「渋滞とかでなんか面倒くさそう」なイメージしか持っていません。祭りは横に置いて試合です、試合。





この日はもう、試合に集中でした。初めてのスタジアムでしたが、蜂のマスコットなんざに興味は一切なく、まして博多の街には美味しいものが山ほどあるのでスタジアムグルメにも目を向けず、ピッチに集中。アビスパ福岡の本拠地、レベルファイブスタジアム。Lv.5です。ドラクエⅢならアリアハン近辺です。社名として成長が止まっているようなイメージで良いのか?という気はする。この日は快晴で、日向だと上着を着ていると暑いと感じるレベル。日陰だと上着がないと風があってちょっと寒く感じる気候でした。専用スタジアムとあってメインスタンドからは見やすかったです。


長崎戦から引き続き、大分側のゴール裏はトリニータブルーで埋め尽くされていました。隣県ということもあり、長崎戦よりも多かった。そんな中、メインスタンドに陣取ったのですが見かけたことがある御方が。大分熊猫の事件簿Ⅱで、お馴染みのくまねこさんでした。ブログ師匠の鳥脳さん呼ばれて行った2011年の昇格プレーオフの前夜に1度だけお会いしたことがあって、その時以来お互いたぶんそうだよね的に歩み寄ってご挨拶させて頂きました。くまねこさんに連れられて決起集会を見に行く。くまねこさんと若者たちを温かく見守る感じで決起しときました。miyashuさんともお会いできて老舗ブロガーさん達と交流できて嬉しかったです。残念ながらオッサン交流だけが広がっていくのですけど。






一方の福岡。「火傷するくらいハートを魅せろ」の横断幕を出す程度にはバトルオブ九州全敗中。昨年経営危機の話もあったけれども、明太子メーカーの支援と全国のJサポーターからの明太子経由の支援で乗り切った模様。だがしかし、胸スポンサーが付いてないのに戦力を維持できている点でよく分からない。債務超過もあるんじゃなかろうか。だのに、むしろ選手層厚くなっている気がする。大銀ドームも動員で苦しんでいるけれども、福岡も大都会の割には動員に苦しみ続けている様子。どんなに煽ろうとも結局大銀ドームのアウェイ席を埋め尽くすくらいの勢いで遠征してはくれない福岡のサポーター。フライングボディアタックを本気で避けるような、そんなプロレスをしてくれない博多の男たち。長崎のサポーターの方がまだ響いたかもしれない。それで九州のJリーグが盛り上がっている雰囲気が出るのかっていう話です。あの都市のポテンシャルでもったいない。




圭介はスタメンだったし、元気そう。末吉や安川などトリニータにも福岡に縁がある選手いる訳だが、圭介にはトリニータサポーターから温かい拍手が。末吉にはアビスパサポーターからブーイングが。





大分のビッグフラッグ×3は今日も運搬されていました。連戦の中、ご苦労様でした。スタメンはローテーションを考慮してか前節の後半をベースにしたようなスタメンでした。




試合は前半早々に動きました。トリニータの右サイドをカウンターで突破されて中へ折り返される。坂田がスルーしたところを石津がシュート。これが決まってしまう。試合早々に先制される実に見事な出鼻の挫かれっぷりでした。こうなってしまうと諦めムードが漂いがちですがこの日は詰め掛けたサポーターの物量が違います。早い時間帯での先制など気にするなと選手たちを鼓舞。取り戻せると声援を送るのでしたが・・・。残念ながらピッチ上では全くもって攻撃の起点が作れない。特に両サイド、西も昌也も福岡のフィジカルを前面に押し出した守備の前で沈黙。足元へのパスはことごとく挟まれてボールを奪われまくりでした。ボールを前線で保持できない時間帯が続きました。特に昌也は吹き飛ばされる場面が多く、プロのオッサン達の身体能力を前に何も出来なかった様子。昌也は為田くらいの強さを身につけないとこれから厳しいかなと感じました。良い先輩が身近にいるので為田から盗んで欲しい。


後半途中に後藤と伊藤が田中と西に代わって投入されると、足元ではなく裏のスペースでボールを受けようとする後藤が躍動。いい位置でファウルを受け、FKを蹴ろうとしたときに高木が福岡DFに低空タックルで倒されてPK獲得。これを伊藤がきっちりと決めて同点に追いつく。圭介が相手で複雑な感情でしたが、ゴール裏が一斉に喜び、一気に反撃の狼煙が上がった雰囲気になりました。さらに後藤からチャンスが生まれる。後藤のクロスを風間が10年に1度の出来のボレーシュート。ゴラッソ。このゴールが決まった瞬間、少しだけ時間が止まったかのような感覚に陥りましたが、トリニータサポーター大爆発。今シーズン初の逆転劇。選手交代からピタリと結果を出して見せました。風間はプロ初ゴール。このゴールの直前、福岡の最終ラインからのフィードに猛然と突っ込んで阻止。ちょうどその時がメイン側のサイドで表情まで観れたのですが疲労っぷり満載でした。ゴール直後に脚を攣っていたのでギリギリの動きだったかもしれない。頑張っていたのでチャンスが来たと思われる。サッカーの神様は見ているのである。お父さん、息子さん頑張ってますよ!川崎で余った戦力があったら格安で貸し(以下略


福岡の監督、マリヤン・プシュニク監督は強烈な印象に残りました。全てのアピールが過剰でメインから観ているとチラッチラ目に入ってくる。逆転された瞬間、少しだけシュンとなりましたが、上着を着て復活。ピッチ外で1人第4審判員と戦ってました。あの人だけ試合中ずっと写真撮ってたい衝動に駆られました。相当面白い写真集出来ると思う。


プシュニク監督は荒ぶってましたが、試合はそのままで終了。今季初の逆転勝利となりました。バトルオブ九州で全く勝てなかったりした過去の経験からすると本当に大きい1勝だったと思います。今季初の逆転勝ちで、今季初のアウェイでの勝利で、風間のプロ初ゴール。本当に応援に行って良かったと思える試合でした。いやー、良いもの観ました。次節はホームに戻って、打たなくても響く松本山雅サポーターが大挙してやってくることでしょう。単独7位浮上となりましたが、松本山雅を倒せれば確実に順位が上がります。結果が出始めた若手を観に、GWの締めくくりは大銀ドームで。













6 件のコメント:

  1. ハカイダー様

    こんばんは。
    「ぎゃくてん」・・・しかも、バトQで!
    今回ほど、行けずに悔しい試合はありません(><)
    羨ましいです!

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    1. issu様

      コメントありがとうございます。フッフッフ、福岡戦は最高の結果となりましたね。なかなかアウェイで結果が出ていませんでしたが、今シーズン初勝利を味わえました。九州長期遠征の締めくくりは最高でしたー。

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  2. ハカイダー様

    こんばんは。ブログコメントは初めてなんですがいつも拝見しとります。

    はじめて今回アウェイに参戦しましたが、いやー行ってホントによかったです。
    プシュニク監督もいつも気になってたんですが、生はやっぱりおもしろかったですねー
    勢いよく飛び出てくる姿が目に焼き付いてバドゥ監督と2人注目度UPしました!

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    1. cotan様

      コメントありがとうございます。初めてのアウェイ参戦で勝利を味わえるなんて稀有ですよ、稀有。良かったですね、あんな素晴らしい試合で。中々ないですからね、アウェイで逆転勝利なんか。勝率的に縁起が良い方はまた機会があれば是非アウェイに出掛けてみてください。プシュニク監督も生で観てこそですね、あれは。プロレスラーかと思いましたよ。あの人だけでお金とれるかもしれない。

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  3. 福岡戦、お疲れさまでした。
    いつかお会いしたいものだと思っておりましたが、こんな偶然にお会いする事ができるとは。
    感激です。

    いきなりのおっさん会談となってしまいましたが、なかなか有意義な時間でした。
    今後ともよろしくお願い致します。

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    1. miyashu様

      コメントありがとうございます。その節はどうもありがとうございました。私もずっと前からmiyashuさんのブログ読者でしたので「あのmiyashuさん!」って感じでテンションが上がって握手してしまいました。あまりトリニータについて濃い話が出来る人が居ないので軽くカルチャーショックを受けました。オッサンネタ扱いで申し訳なかったですが、こちらこそよろしくお願い致します。

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