2014/07/31

2014年 J2 第24節 栃木戦

【大分 2 - 1 栃木】

1シーズンに1度あるか無いかの熱い試合でした。ハラハラドキドキしましたが、最高の試合となりました。そりゃそうです、一度はこりゃもうダメかと諦めたところからの逆転劇ですから、精神の振り幅が半端ない。死んでしまいたい心情から150歳くらいまで長生きしたくなる心情へ切り替えさせられた95分。マイナスからグイッとプラスに持っていくエネルギーが人をこんなにも喜ばしますかね、しかし。結果って重要です。平日開催でスタジアムに行けない人や、ライブで試合を観られない人が多かったと思いますが、その中でも信じて集まった5000人に最高のプレゼント6試合振りの勝ち点3を与えてくれました。


今日は仕事を持ち帰りつつの早目の帰宅を決行し、自宅でスカパー!ライブ観戦していました。末吉が累積警告での出場停止とあって誰がボランチをやるのか気になって仕事にならんので、それならもう帰ってしまえ作戦です。えぇ、結局仕事していません。今、精神的に追い込まれながらブログを書いています。



末吉の代わりは予想外のキムジョンヒョンでした。あぁ、そういえばいたねっていうくらい試合からも自分の記憶からも遠ざかっていたジョンヒョン。結果的にやらかしたのですが、1枚目にイエローカードもらった時点で雰囲気はありましたよね・・・。木村が怪我で欠場中ということもあって、ボランチの選手層は激薄状態。2トップは前節を踏襲。試合をこなす毎に評価がうなぎ上りのラドンチッチと、その能力が未知数の林。木へんの漢字の名字ばかり集めたがる強化部のコレクション癖なのか、実力で欲しがられたのか証明しなければならない正念場の試合でした。


対するは栃木です。ほぼ前節と同じ面子で試合に臨むトリニータとは対照的に数人スタメンを入れ替えた模様。連戦で、遠征が続いているのでローテーションした栃木。そう、栃木。皆さんは覚えてらっしゃいますでしょうか?6月にアウェイ栃木戦で私が一枚岩チキンの胸焼け対策に追われながら4失点した試合を観戦して泣きながら帰宅したことを。その結果、錯乱してトチギーノっていう1ミリも面白くない出だしでブログを書き始めて常連さんからも何のツッコミコメントもなく、ただの糞つまらないブログ記事を生み出してしまったことを。屈辱を乗り越えるには勝利しかないんです。


相手を崩しながら、決定的なチャンスを決めきれずにカウンターを浴び続けて負けたことが悔しかったし、敗北からまだ1か月半ほどしか経ってないのでどうしても勝ちたかった1戦だったのです。ホームでやり返して欲しいと願っていた一戦だったのです。10位と11位の直接対決でもあったし、ラドンチッチのホームデビュー戦だし、とにかく勝ちたかった。それがまさか、一番気合が入っていたであろうジョンヒョンが前半で退場してしまう難しい試合になってしまうとは・・・・。雨が降っているのにドームの屋根が開いていたり、あまり見かけない大銀ドームのピッチがどんどんスリッピーになっていく過程とか、運営までチグハグしていて、一時は本当に絶望的な顔して試合を観ていました・・・。


ジョンヒョンの退場までは、栃木が選手のローテーションをしていたこともあってか、まずはしっかりとした守備から試合に入った印象が強く、トリニータが攻撃面で主導権を握れていたと思います。めちゃくちゃ足が速いのに1試合に1度くらいしか勝負しない「ミスター物足りない」松本怜が突破した場面とか林に決定的なチャンスを生み出したり、コーナーキックが立て続けに続いたり、得点の匂いはありました。特にラドンチッチも林も攻撃面で連携が絡めるようになっていて、複数得点も普通に期待できる攻撃力を入手できた手応えが出てきました。


そんな中でジョンヒョンがやらかす訳ですが、以前も退場したことがあったし、(※翌日冷静に調べたら退場は無かったです。ジョンヒョンに申し訳ない。)ボディコンタクトが下手なイメージが拭えない。ま・・・・まるで成長していない・・・状態。大きな怪我もあって、この試合が今シーズン初出場初スタメンだったんだけれども、緊張もあったのかね・・・。縦パスとかはとても良くて、ボランチで計算できる選手になって欲しいなと思えてたんだけど、ボディコンタクトが下手なまま。下手だけに悪意が無いから単純に危ないプレーにしか見えない。無意識に相手選手に怪我させてしまいそうな感じ。課題を克服できずに成長できない子は置いていきますよと、冷たいですけどそう感じました。


ここから試合は我慢の展開。ラドンチッチのおかげでワンチャンスの匂いは常にあることだけが救いで、諦めずに観続けることができました。後はお願い!ラドンチッチ!みたいなサッカーがしばらく展開されていましたが前半は、栃木が守備的なゲームプランだったこともあって凌ぎ切れました。


しかし、我慢できる時間帯はとても短く、後半入ってすぐの50分過ぎに右サイドからのクロスをヘッドで押し込まれる。ここからもう、無感情、無表情でただ試合を観ているだけの時間帯でした。ただでさえ複数得点が出来なかったのに、10人のトリニータが勝てますかっていう。感情が戻ったのは失点して、4-4-1から4-3-2になってから。こういう緊急時に勝負に出るのが得意な田坂監督。期待に応えたのは新戦力。粘り強いラドンチッチの献身性から生まれた為田のクロス。林の運動量から繰り出されたライダーキックで同点に追いつく。失われていた感情に火が灯る。ラドンチッチは良い。何よりもスキッ歯だし、ちょっと舌足らずで優しい田舎のおいさんっぽいところが良い。だから高松が過剰にいじれるからチームに溶け込むのも早かったんだと思う。トリニータにぴったり。謎の練習生を獲得しなくて本当に良かった。林は真面目そうでいじり難いけど、とにかく結果を出せたので掌をブリンッと返して褒め称えます。こうなってくると、チグハグだと思っていた要素さえも味方に付き始める。謎の屋根オープンによるスリッピーになっていたピッチでさえも味方に。栃木がパスミス。奪って即前線に配給したら栃木DFがトラップミス。ラドンチッチがGKと1対1を決めて逆転。95分内での躁鬱病。一転ハイテンションに。抱えた仕事を投げ捨ててガッツポーズ。10人で試合をひっくり返せたのである。これは自信になります。ジョンヒョンの退場も許してあげられる心情に。


この後も再三ピンチがありましたが、武田が守護神っぷりを発揮して見事勝利。アディショナルタイムの5分間にのたうちまわりましたが6試合ぶりの勝利。栃木にリベンジしてくれたのである。真面目な話だと退場者が出たので評価は難しいのだけれども、とにかく必要だった結果を難しい局面からも出せたので評価してあげて良いと思います。結果が出たので何もかもが良い方向に繋がった感じがある試合になりました。ちょっとだけ生まれ変わったでしょうよ、2014年トリニータ。微修正に成功して後半戦発進できたんじゃないでしょうか。とにかくラドンチッチが素晴らしい。最高の大銀ドームデビュー戦でした。


この試合をジャッジした小屋主審はポジショニングが良くて、武田が飛び出した場面で相手と接触があったようなプレーもシミュレーションとして栃木側に警告を出したし、J2にしてはよく見れていて、比較的まともな笛だと感じました。良い主審になりそう。ラドンチッチはペナルティエリア内で2回倒されてるのは無視されたけど。


この勝利を週末の山形戦に繋げられるように、連勝街道をひた走って欲しい。アウェイで勝ててない課題も克服して欲しい。行こう、プレーオフ圏内に。

2014/07/26

2014年 J2 第23節 北九州戦

【北九州 1 - 1 大分】

アウェイ連戦。札幌から北九州へと過酷な日程。今日は私も過酷なお仕事で試合は観れないかなと諦めていたのですが、何とか後半には間に合って自宅でスカパー!生観戦しました。試合が終わった後に前半も観ました。スタメンは前節の阪田の怪我もあって変更。



やっぱり田坂監督は新し物好き。レンタルで獲得したばかりの林がいきなりのスタメン。連携なんか知ったこっちゃねぇです。とにかく足らないから補充したんです。合流3日目だろうがなんだろうが使っちまうんです。ラドンチッチの相棒としてお手並み拝見。そして週替わり右サイドバックには松本怜。札幌戦の途中で既に松本怜がサイドバックやります的な雰囲気があったので驚きはせず。前節は4-1-4-1表記だったスカパー!の先発も4-4-2に戻る。


対する北九州。前半戦ではホームで辛勝した記憶。まさか北九州が上位をキープするほど頑張れるとは思っていなかった。お金ないはずなのに柱谷監督は名将なのか。何の因果か小手川がJ通算100試合出場のメモリアルでした。こういうタイミングって本当に凄い。北九州の10番を背負う小手川が100試合も。シャムスカ時代のデビュー戦が昨日のことのようなのに。上位をキープしているチームで主力の小手川誇らしい。成長していないのはこのブログのアクセス数だけです。


録画で確認した前半も、生で観た後半も感じたことはバランスの良さ。攻め時と守り時がはっきりしたというか、試合運びが安定した感じを受けました。夏用のサッカーなのか、ラドンチッチ頼みの糞サッカー化の序章なのかはまだ分かりませんが観ていてイライラするような場面はほとんど無くなりました。


先制点はラドンチッチへの縦パスからこぼれたボールが起点。クロスを昌也がきっちりと決めてくれました。昌也、刈り上げが土岐田っぽくなっていて見間違えました。中津からあげから土岐田刈り上げへ。内容的にこれで勝てると思ったのですが、北九州も糞ダサいユニフォームを着るくらいのがむしゃらさを見せました。こちとら黄色いユニフォームに弱いっていうのに、わざわざオレンジ色のユニフォームを着てくれた北九州。夕焼けのわっしょい百万夏祭りユニフォームは治安の悪い街の姿が映る夏限定バージョンらしいですね。まだ高校生だった頃、夏に小倉の予備校に夏期講習で通いがてらカツアゲされそうになった苦い思い出と、同じく小倉で初めてのイヤらしいビデオを手に入れた時の高揚感が入り混じります。夏の小倉。誰も触ってないクロスがトリニータのゴールを割ってしまう夏の北九州。本城恐ろしい。


追いつかれた後にもう1点取れる雰囲気もありましたが、結局タイムアップ。風間兄弟の対決を必要以上に煽る実況と解説も空しく。風間家だけが盛り上がったことでしょう。またも勝ちきれず、しかし負けはせずにアウェイでの試合を終えました。残念ながら初登場した林は腕が細い、という印象しか持てませんでした。FWならゴールして初めてアピール出来るのでラドンチッチに比べると物足りないし、即スタメン起用するほどの選手だったかどうかはちょっと疑問でした。即結果を残してくれたのならババーンっと波に乗ってチーム内の競争も活性化すると思いますが、結果を出せなかったら何それ?俺を使ってくれよってなると思うのです。まぁ水曜日にすぐに試合があるのでローテーションも考慮しているのかもしれません。でもねぇ、それなら後藤とか伊佐とかをですねぇ・・・。使われない程度のアピールしか出来ていないのかもしれませんが。


思い返すと田坂監督に十分な戦力を与えられていたかと思うと、決して潤沢な選手層ではなかったとは思います。ただラドンチッチを補強したのでこれからは結果が求められます。育てながら勝つ、という難しい命題も託されてはいますが、今日の為田や松本昌也のプレーを観ていると育っとる感は問題ない。あとは勝利。そろそろ勝たねばプレーオフ圏内が辛い。水曜日平日の試合ではありますが、出来ればスタジアムに行って今日のゴール裏のように青く染めて欲しいです。で、そろそろ総力戦やるのかどうかも告知があって良いんじゃないでしょうかね・・・。

2014/07/22

2014年 J2 第22節 札幌戦

【札幌 1 - 1 大分】

札幌に行って来たンチッチ。とんでもないゴールを目の当たりにしてきました。7月の3連休中日にアウェイ札幌戦とあって、日程が発表されたときに夏の札幌旅行を計画した人も多かったんじゃないでしょうか。札幌というJ2最遠方地とは思えない程度には青い人がいましたし。


札幌は2011年に厚別に行ってはみたものの、札幌ドームには行ったことがなかったのでとても楽しみにしていました。札幌から地下鉄で福住駅から歩いて向かいました。駅から雰囲気がありました。











天気も良くて、夏なのに夏っぽくないというか、日差しは強いけどどこか涼しい。秋?残暑の厳しい秋みたいな気候でした。北海道の夏は良いなぁ・・・・。初めてのスタジアムではありましたが、小野伸二加入でチケットが売れているという情報もあり、安心と信頼のアウェイ側に座ったのですが、ぐるっとスタジアムを回る途中で興味深い展示物が。







2002年にワールドカップやら、日本代表戦やら、プロ野球レジェンド長嶋JAPANとかスポーツ観戦好きにはたまらない展示物が多数。野球スタジアムと併用しているハイテクスタジアムだからこその展示。野球の興行数がないと維持は難しい。



スタジアムは冷暖房完備。蒸し暑くない、むしろ中の方が涼しいくらいのドーム・・・・。なんだろう、この敗北感は。勾配があってとても見やすかったです。



バックスタンド上部には遊具があって、なんだかメジャーリーグな感じ。スタジアムグルメは野球場っぽく、メジャーなチェーン店が多い感じでした。













スタジアムは小野伸二を歓迎する雰囲気で満載でした。小野伸二横断幕、しつこいくらいの小野伸二チャントで盛り上がっていました。2万人が集まってましたから、かつての天才もまだまだお客さんの呼べるスターだってことです。4-2-3-1の3の左が小野伸二でした。



しかし、我々は小野よりもラドンチッチを観に来たのです。練習で出てきたラドンチッチは一目で判別できるくらいに人影が一回り大きい。デカい。流石はボブサップと同じ身長である。期待をもって練習を見守っていました。



田坂監督は初物を即使ってきたので、多分先発するだろうなと予想はしていました。帰ってからスカパー!の録画を確認しましたが、1ボランチになっていました。スタジアムでは特に気づかなかったんですけどね。あれ?1ボランチだったっけかな?くらいの印象でした。それよりも累積警告で出場停止の安川に代わって阪田っていうのがもう・・・。なんでそんなイレギュラーなことするんだろうっていう・・・。若狭がSBでCBは据え置きで良いじゃないかと思ったりもしましたが。


試合は2万人の大声援を受けて、札幌が攻勢に出る展開から始まりました。小野伸二がボールを触ればワーキャー歓声が飛ぶ状況。ぶっちゃけ流れの中では大したプレーはしてないんですけど、パスの精度とかコーナーキックの精度はさすがでした。


コーナーキックの時にラドンチッチが戻るので、高木とか阪田を含めて高さで弾き返せていたので小野のコーナーキックからはピンチにならなかったし、徐々にボールも収まり始めて右サイドでごちゃごちゃしてパスミスからボールを奪われてカウンターを浴びるいつもの自分たちのサッカーを披露してました。もっとラドンチッチ使えよ!ともどかしい想い。札幌のワントップだった内村のカウンターは相変わらず怖い。


たまにラドンチッチにボールが渡っても、意外と収まらない。厳しいマークもあってかあまりキープ出来ないなぁと。攻撃の形があまり見えない前半でした。もっとシンプルにクロス上げればいいのになぁとは思っていましたが。後半早々失点を許すと、風間に代えて高松を投入し、ツインタワーで一気に攻勢に。


時間だけが過ぎていく中で、苦し紛れのクロスに見えたボールをこれまた、そんな遠くから無理だろっていうヘディングシュートをしようとしたラドンチッチ。このシュートがガツーンと決まる。ええええええええええええええ!?っていう予想外の衝撃。静まり返る札幌ドーム。普通ならばですよ、あんなヘディングシュートなんて大概ポワーンと山なりになって枠の外に飛んでいくじゃないですか。あぁまたそんなの、っていう感じで観てたんですよ。そしたら一直線にファーに決まってやがんの。ビックリした。なかなかJ2ではお目にかかれないゴールだったと思います。それまでラドンチッチに期待し過ぎたかなと思っていましたが手のひらを手首が折れるほどクルッ返した瞬間でした。まさに空の大怪獣出現!勝ち点1を持ち帰ることができました。


トリニータの新10番を背負う外国人は上々のデビューを飾りました。これはもってる。もってる10番だと思います。小野伸二よりも確実に印象に残ったのはラドンチッチでした。観に行きましょう、ラドンチッチを。これから試合をこなすにつれて良さを出していって欲しい。相変わらずアウェイでは勝てなかったんだけれども、変わる雰囲気は出てきている。巻き返しに向けて若手にも期待したい。





ドーレ君は自転車移動。



にじみ出るSAPPORO。多分SAPPOROって文字が出るんだろうな感満載。



やっぱりSAPPORO















もう一人の天才をまだ諦めてない人はトリニータのゴール裏の方が多かったかも。

2014/07/15

天皇杯雑感

【大分 2 - 1 V大分】

天皇杯の試合について、地元大分のブロガーさん達のレポートをじっくり読ませて頂きまして、坂井が公式戦最年少ゴール記録を樹立したことや、後半がグズグズだったとかを知りました。天皇杯はトーナメントですから勝利して生き残ることが全てですし、とにかく無事、次のステージに進めたのでホッとしております。全国各地でジャイアントキリングが発生していてドキドキしていましたので。


坂井については自ら獲得したPKを自らが蹴って記録を樹立とあって、チームの雰囲気というか、若手にチャンスを与える出来た先輩たちばっかりだなという印象です。逆に言うと俺が決める的な絶対的エースがいないっていう裏返しでもあるのですが、若手を育ててなんぼ、という貧乏性が骨の髄まで染みついている感じが実にトリニータらしくて好感が持てます。九州でサッカー少年をお育てのお父さん、お母さん、お子さんを預けるなら迷わずトリニータですよ!というアピールになると思います。若手にチャンスを与えるクラブですから!


もうひとつの嬉しいニュースが土岐田の復帰です。いやいやいや、待ってましたから。これから夏本番ですが、運動量が落ちてくるであろう時間帯でも一人走り続ける土岐田の姿をもう一度見せて欲しいもんです。


W杯も終わり、200口も買ったけど当たりもしなかったせいでtotoを買う勇気も無くなり、書けることはこれくらいしかないのですがJ2後半戦に向けて、待望の外国人10番ラドンチッチも加入したことですし巻き返しを期待しましょう。ラドンチッチは193センチ92キロという恵まれた身体。ボブ・サップとか、マイク・ベルナルドなどかつて大晦日を賑わせたK-1に出てた人たちと同じ身長ですね。J2のDFをなぎ倒してゴールを量産して欲しい。ラドンチッチを早く観たい!

2014/07/06

2014年 J2 第21節 千葉戦

【大分 2 - 4 千葉】

いつの日か、大分の田舎に帰ったら家を建てて広い庭で猫を飼いたいと思います。犬は飼わない、絶対にだ。ということでまた、またまたまたまた惨敗の歴史を一つ刻んでしまった我が大分トリニータでした。



ここ最近の失点の多さもあってなのかGKは室がスタメン。右サイドバックに若狭、左サイドには松本怜が復帰。前線には高松がスタメンとなりました。GK室のスタメンは意外でびっくりしましたが、失点の多さの責任はGKだけじゃなかったって結論が出ました。今週はずっと週末に千葉戦だなって考えるだけで陰鬱な気持ちになりまして、精神的バランスをポジティブに持っていくために敢えて通算成績なんかを調べたりしてみたのですが、やはりジェフ千葉は大の苦手のままでした。悔しい。


千葉に勝ちたかった。何をどうやってもホームで勝てないジンクスを打破したかった。家でスカパー!観戦しながらいつもと違う何かが欲しかった私はとりあえず真っ裸でテレビを観てみました。関東地方は小雨が降る肌寒い気温でしたが、いつもと違う何かが、普通では絶対にありえない何かが必要だと思った私は家で一人裸体に。いや、普通に考えればですよ?そんなの何の意味もないってことは分かりきっていますよ?でも、万が一、服を着ていることで念が遮られるかもしれない。部屋の窓を開け、大銀ドームまで念を届けるためには遮蔽するものが無い方が良いに決まっている、そう血迷った私は裸体観戦にトライする価値があると思い、カーテンも開けてのスカパー!観戦となりました。


あれだけ立ち上がりが大事だって監督も言っていたのにも関わらず、左サイドが訳分からんマークになって、前半早々に失点しました。開始4分、この時点で裸になったことがとても恥ずかしく思われました。しかし、東京から念が届くには時差が必要。光の速さだったら1秒で地球を7周半出来るかもしれない。しかし私の念はもう少し遅いはず。じんわりと大銀ドームに向かっている最中のはず。キックオフと同時に裸になった私のミス。そう思って引き続き胡坐をかいてテレビを睨み付けるのでした。


前半の千葉は森本だけは脅威となっていましたがそれほど怖くなかった。トリニータも怖くなかったんだけど、惨敗することはないと感じていました。もしかしたら念が千葉を抑えているのかもしれない。45分を裸で折り返した私は可能性を信じて裸体観戦を続行。45分あればそろそろ念が本格的に届く頃。後半開始直後からガツガツボールを奪い、同点に追いついてくれる、そう信じて裸での観戦を続けました。そうしたらですよ、今度は後半2分ですよ?一気に気持ちを萎えさせるような失点を食らっちまいやがんの。もう即パンツ穿いた。関係ないこれは。全然関係なかった。赤面しながらパンツを穿きました。私もういい大人です。恥ずかしい。


やっぱり千葉には相性の問題がある。あるんですよ、不思議ですけど。そう諦めかけていた矢先にトリニータの前線が必死でボールを追い始める。あれ?この雰囲気はいけるのか?2失点後に開き直りみたいな感じで攻撃に出たトリニータ。11分に風間のゴールで1点を返す。あれ?もしかして俺の念は70分くらいの時差で大銀ドームに届いていたのか?そう考えると一度穿いたパンツではあるが、もう一度脱いだ方が良いのか?ピッチではトリニータが2点目を取れそうな雰囲気があった。どうする?脱ぐべきか?10分間ほどパンツに手をかけたまま悩んでいた私の目に入ってきたのはケンペスのゴールでした。うん、やっぱり絶対関係無い。やっぱり裸は関係なかった。もうね、服を着ました。ありがとうケンペス。


さらにカウンターで1失点恥の上塗りをされ、やっぱり惨敗。アディショナルタイムに高木のゴールで1点返すことができたから惨敗の感じがちょっとだけ薄れましたけど、やっぱり惨敗でしたよね。前半もパスミスが多くて酷かったし、高い位置でボールを奪ってもシュートにさえ持ち込めなかったり、先制されてカウンター食らって自滅するっていう課題が1ミリも克服できてなかった。対戦チームからしたらトリニータ対策ここに極まれり、ですね。ボール持たせておけば良いんですから。


千葉とのリーグ戦21戦目に16敗目を喫しました。大分のホームでは未だもって千葉に勝利なし。千葉は大銀ドームだと無類の強さです。ホームグラウンドかよってくらい。このジンクスを破るには千葉戦だけ特別に2万人プロジェクトくらいやらなきゃダメかもしれない。


J2はちょうど折り返し地点。もう半分ですが、まだ半分あります。これだけ残念な試合が多いですが、若手の成長も見て取れます。思い切ってCBも若手に切り替えてみたり、やれることはまだありますから、まずはプレーオフ圏内を見据えて夏のサッカーに備えて、天皇杯では思い切って若手を試して欲しい。次節は涼しい札幌で戦えるし、組み合わせ的には恵まれてますし、今年は。


結局、ちょっと体を冷やした結果お腹を壊しただけの千葉戦でしたがシーズンはまだ半分ありますし、千葉にもアウェイでは勝ててますし、すべてのチームともう一度戦えますから、やり返すチャンスはまだあります。では皆さん、ご唱和ください。(∪^ω^) わんわんお!  ・・・・・お腹痛い。

2014/07/03

宿敵との激闘の歴史を振り返る


週末に千葉戦を控えて、何の因果か関塚新監督の就任が決まった様子です。トリニータ戦後から指揮をとるみたいですけど、改めて宿敵千葉が、いや天敵千葉が如何にして我が大分トリニータを蹂躙し続けているのかを確認してみましょう。千葉との通算対戦成績を恐る恐るまとめてみました。間違ってるかもしれないんだけれども、久々にまじめに調べたのでほぼほぼ合ってるはず。そこには惨憺たる結果が・・・・。

日付
スコア
スタジアム
200345
J1 1st 2
0-4
大分スポーツ公園総合競技場
20031123
J1 2nd 14
1-1
市原緑地運動公園臨海競技場
2004620
J1 1st 14
2-3
大分スポーツ公園総合競技場
2004923
J1 2nd 6
0-2
市原緑地運動公園臨海競技場
200549
J1 4
2-4
市原緑地運動公園臨海競技場
20051029
J1 29
0-1
大分スポーツ公園総合競技場
2006429
J1 10
0-3
九州石油ドーム
2006930
J1 25
1-2
フクダ電子アリーナ
2007620
J1 16
0-1
九州石油ドーム
2007829
J1 23
0-6
フクダ電子アリーナ
2008517
J1 13
0-1
フクダ電子アリーナ
2008119
J1 31
0-0
九州石油ドーム
200974
J1 16
1-2
九州石油ドーム
20091129
J1 33
2-0
フクダ電子アリーナ
201052
J2 10
0-2
大分銀行ドーム
2010731
J2 20
0-5
フクダ電子アリーナ
2011529
J2 14
2-3
フクダ電子アリーナ
2011116
J2 34
1-1
大分銀行ドーム
2012527
J2 16
0-2
大分銀行ドーム
20121014
J2 38
2-1
フクダ電子アリーナ

正直相手の監督が誰とか関係ない。お犬様と呼ばざるを得ないだけあって圧倒的敗北。何得点何失点とか計算したくない。普通の負け以上に惨敗も多いから、たちが悪い。リーグ戦だけでちょうど20戦しているのですが、通算成績が2勝3分け15敗です。勝率が10%ってことですね・・・・・。10回戦ったら1回勝つっていう。逆に言うと90%勝てないってことですね。75%負ける。15%引き分けます。つまり週末は統計的には絶望的ってことです。トリニータのホームでは一度も勝ってないのです。未だに千葉に、ホームで、勝ってない。どういうことですか、これ。リーグ戦で通算15敗ってことはですよ?勝ち点に換算すると45点ですよ?奪われた通算勝ち点が45点って、1シーズンならJ1に残留出来るくらいの勝ち点を貢いだってことです。千葉的に、1試合で最も得点した試合のレコードって6得点なんですよ。それ、やっぱり大分戦なんですよ。ふつふつと怒りが湧き上がってくるじゃありませんか。リーグ戦では2回しか勝ってない。その2回、私どちらの試合も現地で観てました。ちょっとした自慢になるくらいレアです。

まだ残っていた2009年の動画。もう一つあったはずですけど消されてる気がする。

こっちは記憶に新しい2012年の動画。

リーグ戦では俺がいないと勝てないってことですかね、これは。残念ながら週末に大銀ドームには行けないので、やっぱり勝てないのでしょうか。


ちなみに、ナビスコカップだったらどうでしょうか。調べてみました。
日付
スコア
スタジアム
2000412
YNC1回戦
2-2
大分市営陸上競技場
2000419
YNC1回戦
1-3
市原緑地運動公園臨海競技場
2004429
YNC GL-2
1-4
大分スポーツ公園総合競技場
200465
YNC GL-4
0-2
秋田市営八橋陸上競技場
2005319
YNC GL-1
1-3
大分スポーツ公園総合競技場
200564
YNC GL-5
1-1
市原緑地運動公園臨海競技場

うん、勝ててない。一回も勝ててない。調べるだけ損した気持ち。残りは天皇杯。

日付
スコア
スタジアム
2007114
天皇杯4回戦
3-1
フクダ電子アリーナ
2009111
天皇杯3回戦
2-3
九州石油ドーム

勝ってた!天皇杯では2007年に勝ってました。これで通算3勝目が発掘されました。でもやっぱりフクアリなのね。千葉さんから見るともう大分トリニータになんか負けるはずがないと思っている・・・・・はずじゃないですか、でもですね、直近の試合覚えていますでしょうか。そう、J1昇格プレーオフですね。あの試合で千葉を倒して以来の再会となる訳ですが、間違いなく千葉サポーターの心に、トリニータの青いユニフォームはトラウマを残しているはずです。国立競技場では勝利の女神とイチャイチャ出来てましたから、通算4勝ってことですね。あの勝利は今まで奪われた勝ち点45点以上の価値があったと思います。ターニングポイントだったんです、あれこそが。だからこれから、これから千葉に勝利する日々が続くことになると予想しているんです。間違っても千葉があの時はよくもやってくれたなみたいなモチベーションにならないことを祈るばかりですが。


うむ、何度見ても良い。あ、3つも対千葉戦の勝ち試合観てますね私。持ってます。問題は週末です。アウェイならまだしも、ホームで勝ってないジンクスを破るにはいつもと違う何かが必要です。日頃と逆、逆のジンクスを各々実行してスタジアムに行って欲しいです。いつも唐揚げ食べる人は焼きそばにしてみるとか、小さいところにこだわって欲しい。その積み重ねが無ければ分厚いジンクスを打破出来ないような気がします。勝利したあかつきには「私が勝たせた」という満足感と、初めてホームでジェフ千葉に土をつけた記念の試合を観たと孫の代まで自慢が出来ます。週末、ちょっといつもと違うジンクスで大銀ドームに集合です。WIN BY ALLです。