2015/05/31

2015年 明治安田生命J2リーグ 第16節 北九州戦

【北九州 2 - 1 大分】

全然アウェイ観戦に出かけていない、ホーム(自宅)観戦記に成り下がっていますが、今日も勝てませんでした。最近はそもそも試合前から中々勝つイメージ自体が持てない。得点のイメージが湧かない。やはり今日も流れの中から得点を決めることが出来ませんでした。



残念ながらFWには怪我人が多く、前節は2種登録選手をデビューさせたりもしましたが今日は風間がワントップ。何だったのでしょうか前節は。スカパー!の表記では4-2-3-1で兵働と昌也がボランチのコンビだったのですが蓋を空けると、いつもの4-1-4-1で兵働がアンカーでした。お、これが新しい風か?と思いましたけど違いましたね。何はともあれ世界の坂井がリーグ戦デビューを飾りました。デビュー前から世界で評判だった訳ですが、初めて彼のプレーを観ることができました。


前半は若狭の失態続きで2失点。PKの判定はさすがに可哀想でしたが、その後に自らPKを得て1つは帳消しに。後半、選手交代を行えば行うほどに攻撃への期待感が薄まっていくという不思議な試合でした。前半は2列目に並んだユース出身者の4人と風間が、スペースに顔を出し合ってチャンスメイク。シュートの意識も強まっていて、前半だけで9本のシュートを放つ。


いつもチャンスは作れども決める人がいないトリニータのサッカーの、チャンスを作る部分が増強された感じ。自分の中で、PKを得た後に誰が蹴るのか思い当らなかったくらいに、得点を取ることに対しての信頼感が薄まっていっています。後藤がPK蹴る時もハラハラしたっつうの。後藤は今シーズン初ゴール。複数得点を得られるような強い攻撃力がありません。世界中のサッカークラブで、その最後の特殊な仕事を担う選手には特別な価値が支払われるストライカーという珍重される職業。そりゃ価値があるわと、頷かざるを得ません。


スカパー!でPA内のプレー数がJ2で1位だという謎データが表示されていましたが、ダントツの最下位なので意味が無いような気が。現状体制の心の拠り所となっているはずのチャンスは作れているという事実。ゴールを決められれば勝ち点を稼げるのだろうけれども。うーん。J2でこれだけ勝てないとさすがに辛い。勝ち点1さえも得られないんだから辛い。

2015/05/24

2015年 明治安田生命J2リーグ 第15節 東京V戦

【大分 0 - 1 東京V】

スカパー!生中継で試合を観ていましたが、トリニータは負けてしまいました。大分FCが現場に送り込んだ取締役の柳田コーチ効果は特に無く、得点を奪えない状況から脱却出来ていません。必要なのは新しい風などと言う抽象的な概念ではなく、得点を奪えるFWとチャンスメイクを増やせる戦術なのですが今日はどちらも不発でした。



今日のスタメンに名を連ねた中で特筆すべきはワントップ吉平翼。今シーズンからトップチームに2種登録された17歳。不甲斐ないFW陣に代わっての大抜擢。プレーをまともに観たのは初めてですけれども、ここ数年の歴代の選手たちと同じように違和感なくトップチームでプレーできる質を持ち合わせていることは認識出来ました。まだ身体は出来上がっていないでしょうから、ワントップでは厳しい場面が多いですけどダイレクトでシュートを打つ意識が強く生粋のFWという印象です。どうかサイドバックに転向させられたりしないでこのままFWとして育って欲しい。


この吉平翼が得点して勝ってたりしたらですね、新しい風に乗って舞い降りた翼的な事を書けば良いだけのブログだったんですが現実は厳しい。17歳の青年にそこまで絵図を描いて頼るのもどうかと思うのですが、目論見不発。スタメンでは西がサイドバックに戻って久々の昨シーズンの4バックに戻りました。


対する東京Vもここ数試合は苦しんでいる様子。個人的予想ではサプライズをもっと起こせるチームだと思っていたのですが、伸び悩み。今日は10番のブルーノ・コウチーニョがプレーの中で負傷交代。前半早々に攻撃の要を欠いてより厳しい状況に陥りました。それでもアウェイで勝てたんだから大きい勝利ですね。本当にもう何やってんだか・・・。


前半は良いところがほぼ無く、オープニングの後藤のミドルシュートと後藤バイシクルシュートくらいしか記憶に残っていません。後輩に負けられないと奮起していた印象です。あとは観客席暑そうだな、そんなイメージしかありません。後半は押し込める時間帯が長く続いたのですが得点奪えずに、我慢しきれず失点して終了という予測出来る範囲のことしか起きませんでした。新しい風っていうのは一体何なのか。風って。


5月の連戦を切り抜けて、アウェイの水戸戦で引き分けて、ホームに戻っての東京V戦で相手の10番が不在で、それでこの結果なのでJ2最下位のレベルってことですね。冷静に思い起こせば去年も途中までは得点が中々奪えず、ブラジル人FW欲しいなぁなんてブログに書いた記憶もあって、その時はサイドバックにいたジョンハンをFWに戻して得点が生まれた試合とかもありましたけど、基本的に得点が奪える戦術なんて有していないと思うのです。夏以降の柳田さんのFWの補強が当たって結果を出せたのであって、決して新しい風と言うよく分からないモノでは無かった。


ただ今年はお金をシーズン当初に全部使った感があるので、補強も監督交代も出来ないのでしょう。お金がないただその一点に尽きる。勝負の年だったことから推測出来ますよね。だから無理をしてはならない。それであればまず、J2残留第一の方針を固め、J2残留のために、お金がない制約の中でどう戦うかを考えなければならぬ、ならぬのです。4-1-4-1に手を加えるのも1つだし、やれることはまだまだあるはず。そこに手を加えるのが新しい風のはずだ。現場介入すればもっと混乱するだろうけど。いずれにしろ明確な方針転換のタイミングだと思った東京V戦でした。まだまだ低迷しそうな雰囲気です・・・・。

2015/05/18

2015年 明治安田生命J2リーグ 第14節 水戸戦

【水戸 1 - 1 大分】


久々の関東でのアウェイでの試合だったのですが、朝起きると体調不良だったので無理せず自宅観戦に切り替えた、体の弱いお爺さんの私です。疲労が溜まったら週末を寝て過ごし、月曜日以降の仕事に捧げるというプロサラリーマン魂。寝ながらスカパー!観戦していました。


さて、大分FCから緊急声明が発せられてからの最初の試合。全身全霊で戦う、とあったのですが、今までも全身全霊で戦ってくれていたはずだし、一体何が変わるのかよく分かりませんでした。もしかするとメッシやクリスチアーノロナウドとかの世界一流選手の守護霊を選手に降臨させる例の宗教を取り入れたのかもしれないという淡い可能性に期待しながらの観戦となりました。が、特に何も変わっていませんでした。「全身全(守護)霊」では決してなく、筆者の考え過ぎであったようです。





今日のスタメンが今年の全てを現している気がします。結局、今年新規で補強した選手が右サイドバック鈴木のみ。ドタバタ後にレンタルで借りた永井は右サイド。それ以外は昨年の現有戦力ですよ。鈴木は強化指定選手だったし、新戦力がどれだけハマらなかったのかが顕著になってきました。戦力そのものの良し悪しではなく、トリニータのサッカーに合わない選手を獲得してしまった。もっと言えばトリニータのサッカーって何だろうね?っていうことです。


田坂監督は新戦力大好きおじさんなので、今まで獲得した新しい選手は即スタメンで使い続けてきました。そんなおじさんに合わない新戦力を与えてはならなかったのです。ようやく諦めがついて、このメンバー、この並びに落ち着いた訳ですが、シーズンの3分の1が終わってしまっています。最下位になるまで結果が出ない訳ですから、構想と選手の選び方が間違っていたのは確実。連戦でのローテーションが終わって、このメンバーになったということは、昨年ベースに作り上げたチームでの出直しが始まったということでしょう。これで結果が出るなら話は早かったのですが・・・。


対する水戸も怪我人が続出して低迷中。ケーズデンキスタジアムの芝を大改修して立て直しを目指す。いままでデコボコのイメージだった芝が一新されて、水戸のサッカーも変わるかもしれないと感じました。


前半は水戸ペース。美しい芝なんぞ気にせずロングボールの蹴り合いに近い展開で主導権を握られました。水戸はトリニータ最終ラインの裏のスペースを狙う意図が。トリニータはプレッシャーをかけるもボールの奪いどころがハッキリせずに一進一退の攻防が続く中、自らの存在を主張する主審こと家本さんの笛が2度鳴ってそれぞれPKで1得点ずつを獲得。永井はキッチリとPKを決めてくれました。PKのよろしくない流れは断ち切れたのが唯一の収穫。


後半はトリニータが主導権を握る。プレスのかけ方がハマってボールを奪えるようになり、攻撃にまわる時間帯が増えました。両チーム疲労が出て中盤が間延びしてからエヴァンドロが投入されましたが、大した活躍はなし。おかしい、この展開なら活きると思っていたのに、活きなかった。エヴァンドロ難しい。全体的にはピンチもチャンスもあったので、引き分けが妥当かもしれません。


ゲームの中身はダニエルにおんぶにだっこ状態だったので、何とも言えんのですが、やっぱり得点出来る人募集中ですね・・・。後藤は惜しかった。流れの中から得点出来そうな雰囲気が漂い始めてはいるので、あと1試合ホームに戻ってどうなるか。守備も阪田と若狭でのコンビにようやく戻れて安定感は戻った。今日はPKを献上しての失点だったけど、流れの中では安定していた。後半唯一のピンチも武田がスーパーセーブでミドルシュートを止めてくれたし、何とかなりそう。あとは得点。得点なんですよ。セットプレーでも何でも、得点なんですよね・・・・。

2015/05/09

2015年 明治安田生命J2リーグ 第13節 横浜FC戦

【大分 1 - 1 横浜FC】

GW連戦が終わりました。私も遂に疲労困憊になりながらも家に戻れることが出来まして、平穏な日常も戻ってきました。ゆっくりと自宅でJリーグ三昧。今日の試合は見どころが多かったのか少なかったのか、濃いのか薄いのか、色々あったけど諦めない男、永井の正真正銘のトリニータ移籍後初ゴールによって土俵際ギリギリで勝ち点を拾えたトリニータでした。内容は悪かったし、結果も勝ち点1だし、よろしくなかったですね。



今日のスタメンは高松がワントップ、2列目は左から為田、永井、後藤、西という組み合わせ。アンカー兵働、4バックは左から山口、若狭、鈴木、伊佐の並び。ベンチには久々に岡本が入っていました。エヴァンドロは疲労なのか諦められたのかベンチ外でした。


対する横浜FC、今シーズンは大きな補強も無かった割にはシーズン開始後上々の滑り出し。ただ徐々に勝ち点が詰め切れなくなっている印象。カズがゴールするシーンだけは知っている程度の情報量。ジャンボ大久保はベンチスタート。カズは怪我の影響か不在でした。


試合は前半から横浜FCが主導権を握る。ここ数試合前半の内容が良かったトリニータでしたが、今日は打って変わってボールが奪えない。今までなら高い位置で奪って攻撃を続けることができていましたが、今日は経験豊富な横浜FCの中盤にイナされ続け、後手に回る。パスミスも多く、よろしくない。横浜FCの攻撃に何らかの意図を感じる場面が多く、よろしくないと感じていました。


今のトリニータは守備の時にブロックを築いた後、ブロックの一つ前にプレッシャーをかけに行く人が曖昧になりがちでフリーでボールを保持される場面が多いと感じています。一度サイドをえぐられた後にマイナスのパスで真ん中に折り返しされると大体フリーでボール持たれるのです。マイナスの折り返しに弱いイメージ。人がいるのに失点する感じ。今日の失点は折り返しのボールをフリーで持たれて裏に出されるという、ブロックを作っている意味が分からなかったレベルの失点でした。失点前も同じようなマイナスのパスがあったので嫌な予感はしていたんです。大久保がいなかったからサイドからそのままクロスを入れなかっただけかもしれませんが。


どうしようもない前半でしたが、ハーフタイムの大分トリニータラボで為子の部屋という衝撃的なVTRで全てを忘れる。VTRの入り方が完璧。低予算で作るVTRとして秀逸。関西ローカルの深夜放送かと思った。為田は芸人になっても間違いなく売れる。ネタを作る方の人。風間とのコンビ愛をピッチ上で見られなくなってきているので、風間も試合で観たいと思っていたらその後あっさり観ることが出来ました。アディショナルタイムでPKを外すという、この上なく吊し上げられる場面でしたが。


後半にダニエルが前線に入ってセカンドボールに絡むことが多くなってボールを奪える場面が増えましたが、得点は遠かった。アディショナルタイムにPKを得てもダメで、私はもう家で完全に諦めきっていましたが、直前にGK南に1対1のシュートを止められた永井が最後の最後まで諦めずにロングボールに反応。移籍後初ゴールを決めてくれました。今まで何度かゴールネットを揺らしましたが認められず、ここにきて異常に長いアディショナルタイムで難しいボールをゴールに叩き込みました。永井のゴールは素晴らしかった。久々に最後の最後まで観なきゃ分からないと痛感する試合でした。


なんとか連戦を終えるも、勝ち点は寂しいままの状態。J2下位グループから抜け出すことは出来ず。得点を量産するラッキーボーイも救世主も現れず、地力で這い上がるしか道はない状況。まずは身体を休めて、リフレッシュして、言い訳の出来ないメンバー選考で、アウェイ水戸戦で勝ち点を持ち帰らなければならぬ。ならぬのです。残留のために。

2015/05/06

2015年 明治安田生命J2リーグ 第12節 熊本戦

【熊本 0 - 0 大分】

九州崖っぷち対決、J2下位の2チームの試合ではありましたが手に汗握る好ゲームになりました。連戦の中で両チーム死力を尽くした試合はスコアレスドロー決着。お互い勝ち点を積めない辛い状況の中での試合でなければ、引き分けだったけど面白かったねって帰れるレベルの試合だったと思いましたよ私は。多くのサポーターが熊本まで出向いてコレオグラフィまでやってくれましたが、たぶん実際行った方々はモヤモヤしながら帰宅するんでしょうけれども。



この試合のスタメンは、2列目がもうギュウギュウ。三平ワントップのその後ろがもうギュウギュウ。フォントを小さくすればいいんだけど。エヴァンドロ、後藤、松本怜は分かる。ダニエルが2列目に入ったのは驚きでした。毎試合スタメンに驚きがあって飽きない崖っぷちトリニータ。アンカーには俺の昌也。守備陣では右サイドバックが伊佐から山口に変わり、GKが怪我の影響で武田から修行に代わったのが前節との違いでした。CKやFKのキッカーは後藤が務めました。


このメンバーで迎えた前半はトリニータペース。得点には至らないのだけれども、高い位置でボールを奪い続けて波状攻撃。立ち上がりは素晴らしい出来でした。昌也は色んなところに顔を出し、セカンドボールを拾い、素晴らしいプレーを見せてくれました。良いんですよね。毎試合前半の内容は凄く良い。点を取れるエースがいないだけですね。ダニエルを前線で使うのも良かった。ダニエルはボールが収まるし昌也とカバーの意識が強いダニエルの関係もスムースで私、この人選嫌いじゃなかったです。まぁ松本昌也が先発なら何でも良いんですけどね。あとは点取り屋を引き続き募集中です。


対する熊本も苦しいシーズンを送っている様子。FW巻をターゲットにボールを放り込むだけのサッカーになっていました。そこまで割り切ったサッカーになってしまっている原因は不明ですが、トリニータ戦で活躍するイメージのある常磐がセカンドボールを狙うシンプルなサッカーで連戦を乗り切ろうとしているように見受けられました。熊本側の視点で観れば、後半から出場のDFが早々に怪我で交代して、養父が右サイドバックを務める緊急事態でもあったし、我慢に我慢を重ねた試合だったのではなかろうか。


今日の守備陣はピリッとしていました。最初に与えたCKで、熊本がショートコーナーを仕掛けてきましたが粘り強く跳ね返せました。今までならコテッと失点していましたが、今日の守備陣は集中していました。熊本は背番号3の鈴木がロングスローでバンバンペナルティエリア内にボールを放り込む飛び道具を立て続けに使用。モアイみたいな風体から勢い良く放り込まれる放物線。モアイ砲。なんとなくグラディウスのステージ3を思い出させる何かが彼にはありました。ダニエルがバリアとなって弾き返してくれましたが、連戦の中であんなことされたら、私ならアキレス腱が引き千切れて、ふくらはぎが破裂していたと思います。バチバチの肉弾戦でした。


養父が右サイドバックに入った後、エヴァンドロを下げて為田を投入して相手の慣れないであろうポジションにつけ込もうとしましたが結果は出ず。熊本が古巣の西も決定打は打てず。ダニエルを下げて高松を投入して勝負に出た時は、ふと両チームのOBエジミウソンが大分の練習場で悪戯した高松のスパイクが決勝点を生み出したらブログ的に書きやすいのになって思ったのですが現実はしょっぱかった。


新戦力で構築しようとした3バックでのチャレンジは失敗しましたが、昨年の4バックを進化させられるところに戻れた気がする。戻れる場所があって良かった。連戦さえ抜ければ上向ける感じは出てきた。中二日で迎える次の横浜FC戦も我慢の展開になりそうだけれども、連戦を乗り越えられれば残留争いから抜け出せる手応はある。あるってばよ。優勝の手応えじゃないけど。あと少し。辛いGWを共に乗り越えたい、私も。出張から帰りたい・・・。

2015/05/04

2015年 明治安田生命J2リーグ 第11節 徳島戦

【大分 1 - 1 徳島】

仕事が異常に続いていまして、GWどころかそもそも普通の週末さえなかなか来なくなってしまった休日ハカイダーです。休みを破壊してどうする。去年は上手く仕事とサッカー観戦を切り分けて生き抜いてきたのですが、今シーズン初めて生観戦出来ない状況に追い込まれまして、せめて情報を遮断して、出張先の薄汚れたビジネスホテルで録画オンデマンド観戦でもするか、と思っていた矢先のトリモバからのメールで結果を知ってしまうという、よくある失敗で録画観戦のモチベーションが下がってしまいましたが、ようやく録画観戦しました。引き分けって知っていても観ました、私。負けていたら観なかったと思いますけど、引き分けだったのでまだ観れました。発狂せずに済みました。



スタメンは今シーズン初スタメンの高松をワントップに、左からヘッドギアが何故か似合っていたラグビー顔の永井、為田、後藤、西の2列目。アンカーに兵働を配置するという攻撃的布陣。4バックは前節同様でした。兵働アンカーは守備面で不安かなと思っていたので、やらないだろうなって思っていたのですがやりましたね。勇気と信頼が必要なフォーメーション。後半に兵働を抑えられて勢いを封じられたので、守備より攻撃の対策が打ち立てられやすい方が難点だったのかもしれません。予想よりは良かった。


対する徳島も今シーズンは苦しんでいる。降格初年度、未だアウェイで勝利のない状況。とにかく得点が決まらない様子。小林伸二監督がかつて育てたFWは今やミスタートリニータと呼ばれるくらいにまでになっているので、小林監督なら育てられると思うのだが未だ徳島を救うFWは出てきていない様子。木村は髭面だけは救世主なんだけど、多分違う。救世主の免許は持ちあわせていないはずだし。


試合経過はですね、絵に描いたような今のトリニータでしたが内容は若干上向いた気がしました。前半主導権を握りっぱなしだったのに得点奪えず、後半にワンチャンスを活かされて先制されるまではもう、絵に描いたようなトリニータの試合経過。しかし、先発を諦めたからこそ結果が出たのかエヴァンドロのゴールで追いつけたので精神衛生が汚されずに済んだ試合でした。


前節とは違って、選手の闘争心を感じる試合ではありました。球際での闘いは激しく、攻守の切り替えにも迫力があり、決定力だけが追いつきませんでしたが底は脱した感じが出てきました。ピリッとしましたね。監督が変わらない雰囲気が濃くなったので、もう一回やるしかないと選手たちに火が付いた気が。例えば課長がダメ過ぎるからって係長と反乱を起こそうとしたけど部長が動かざること山の如しであればもう仕事するしか道はないんです。そういうものなのです。諦めがモチベーションになることだってあると思うのです。勝手な妄想ですけど。


為田だけはそんな次元じゃなかったですけど。ボールを持って前を向いた時のワクワク感が半端ない。前半にあったカウンタードリブルからの後藤に出したスルーパスは圧巻。あの時、信じて走る選手が多かったし、いつの間にか完全に替えの利かない選手になっていると感じました。後藤は、後は決める技術だけなんだけどなぁぁぁ。あのプレーで得点が決まっていたら、あれだけで観に行く価値はあった。惜しかった。攻撃が為田と永井の左サイド偏重になっていましたが、西にもあんなプレーが同時に出ればもっと面白い今日の布陣だったと思うのですが、西は自重気味で長距離のドリブルは1回くらいだったでしょうか。


エヴァンドロのゴールは三平の落としによく反応していましたが、あれ、まぐれだと思いますね。今まで散々小技に失敗してきて、あんなのが決まるはずがない。まぐれでもなんでも得点してくれればそれで良いのですが、2得点どちらも後半から出場時なので、やっぱりエヴァンドロ先発を諦めよう派の私だけがドヤ顔です。名称が悪いのでエヴァンドロジョーカー起用派に改名しましょうかね。後半からのエヴァンドロ。それまでは全員で相手を疲れさせて我慢できれば型が出来るのですが。


次は水曜日に熊本戦ですかね。早いですね。連戦は辛いですけど、上手くローテーション出来ていると思いますし、プレシーズンマッチでは勝っていますし、徳島戦の闘いをもう一度継続できるのであればアウェイでも、ついに、熊本を倒せるような気が・・・・しなくもない。