2015/11/29

2015年 J2J3入れ替え戦 第1戦

【町田2 - 1 大分】



野津田でヅタヅタにされてきました。これはもうダメかもしれません。強烈な降格臭って奴です。J3降格まっしぐら。スコア上では2-1ですが、よく2失点で辛抱できたなっていうのが正直なところです。それくらい内容的に差がありました。色んな意味で観ていて辛かったです。



12時30分のキックオフでした。小田急線鶴川駅から降りてスタジアム直行バスの長蛇の列を見て、時間がかかりそうだったので路線バスを選択。野津田車庫から歩きました。バス好きにはたまらない光景です。私バスに興味ないですけど。とにかく10分程度の山歩きです。



魔境と呼ばれただけあって本当にこの先にスタジアムがあるのか若干不安になります。天気が良かったのでハイキング気分で歩きましたが、坂がキツくてふくらはぎが破裂するかと思いました。試合前に負傷するところでしたがなんとか山を抜けて3年ぶりに町田市立陸上競技場に到着。一応都内です。



改修工事がいつの間にか終わっていて、立派なメインスタンドが完成していました。良い感じでした。屋根も売店もあって設備的にはグレードアップ。ドリンクホルダーが足元に付いてある座席はちょっと珍しいような気が。









J3で2位の町田ゼルビア。8000人を超える観客でほぼ満員。メインスタンドには関東で暇を持て余した他チームのサポーターもチラホラいる感じの会話が聞こえてくる。コレオグラフィまでやって昇格する雰囲気満載のゼルビア。







大分のサイドも沢山のサポーターで青く染まりました。青野社長最後のお願いに応えられたんじゃないでしょうか。声量が多く、アウェイを感じさせない雰囲気でした。好天気と両チームのサポーターの努力で素晴らしい雰囲気の中で、集中力の要する試合となりました。皆さんお疲れさまでした。



スタメンは磐田戦のものとほぼ同じ。変更点は1つ昌也復帰で姫野がベンチへ。阪田ボランチ継続。磐田戦でのアダイウトン対策なのかと思いきや、J3のレギュレーションまで含めて考慮した上の抜擢だったってことなのでしょうか。昌也とはぶっつけ本番のコンビで中盤の構成的には良かったのか悪かったのか微妙でしたが、今日は本当に首の皮1枚でなんとかなったのはピッチに阪田がいてくれたからじゃないでしょうか。


試合は町田の攻勢から始まりました。トリニータはロングボールを蹴ることさえ出来ずに町田の先制攻撃をまともに食らってあわや失神KOされそうな雰囲気さえありました。町田は大分を殺しにきてました。しかし危うい立ち上がりを何とか凌ぐと、セットプレーを直接ダニエルが合わせて先制するという願ってもない先制点を手に入れる。アウェイゴールをサクッと手に入れられたのは本当に大きく、チームにもようやく勢いが出ました。しかし、攻撃はほとんど形にはならず、対して町田は1年かけて結果を出し続けてきたチームのサッカーで、プレッシャーを掻い潜りながらボールを運び、サイドから攻撃するというしっかりとしたゲームメイクが出来ていました。


前半ロスタイムの失点もサイドから。相手FWの鈴木孝司に狭いところを決められてしまって追いつかれてしまった。シュートは素晴らしかったけれども、それ以前にボールを運ばれ、何度もチャンスを作られたことに強い危機意識が。常に3人がペナルティエリアに迫る厚みある攻撃を実現するゼルビア。ただ中盤での競り合いは個で勝てている場面もあって、戦術で負けている部分がにじみ出ていて観ていて本当に辛かった。


トリニータの攻撃はロングボール主体。しかし以前レンタルでトリニータに所属していたこともある長身増田に跳ね返される。セカンドボールも拾えず、前線で時間を作ることが出来ない。こうなると守備陣の負担が大きくなってしまう。今日の2失点は攻撃がまるで形にならなかったことが原因と思います。2失点後、焦りや苛立ちからか若狭が非紳士的行為で2枚目のイエローで退場すると、この後どう時間を使うかという意識がバラバラになったような気も。


J2J3入れ替え戦のレギュレーション、ホーム&アウェイ方式でアウェイゴール方式を採用していることもあって、時間の使い方とか正解が直感的に理解しにくくて難しい。失点後に慌てるのは分かるけれども、2-1で負けることは許容範囲と考えられずにかなり前がかりに。1人少なくても前に出て、カウンターを受け2人目の退場者を出してしまう結果に。まだ1試合ホームでの試合があるので3失点目を防ぐことの方が大事だったんじゃないかと、落ち着いた今は思うわけです。あの瞬間で次の試合を含めて考える余裕は無かったかもしれないけれども。しかし、そういう意味であの、鈴木のファウルは本当に素晴らしい1発退場だったんじゃないだろうか。ダメなんだけど最善策だった。トリニータを救うファウルになる可能性がある。若狭の2枚目は完全に残念以外の何物でもないけれども。


2-1での負けですが、内容的にはド完敗で、若狭と鈴木という守備陣主力2名が退場で出場停止。さらにダニエルも試合途中から走れなくなり、三平は怪我で途中退場、我々の攻撃はセットプレー以外期待できないと想定していた最悪の出来事を軽く上回ってド修羅場が、逆境さんがエレクトリカルパレード並みの電飾付けて大名行列でやって来るくらいの状況になってしまいました。試合は町田vsダニエルみたいな感じでしたが、ダニエルもユニフォームで隠れている太もも部分にテーピングが凄かったので、満身創痍でやってるかもしれません。熱いキャプテン。


我々は今日、J3に降格しました。もう、J3に落ちたと考える方が楽です。大銀ドームでの第2戦はJ2昇格プレーオフの決勝です。引き分けは許されず、勝つ以外ありません。1失点許したら複数得点が必要です。PKにまでもつれる可能性もあります。J2昇格の可能性がかかっています。最後までチャレンジャーとして可能性を信じて戦う、それ以外に道はありません。今年の最後にとんでもない試合が大銀ドームで開催されることになりました。内容的に面白いかどうかは別にして、一つ一つのプレーにドキドキハラハラ、口が渇く試合は中々観れないので、ぜひ生で観戦されてはいかがでしょうか。試合の展開、試合後どんな雰囲気になってしまうのかは全く予想できません。しかし、それがトリニータの歴史となります。勝とうが負けようが続くのです。せめて良い雰囲気を作ってあげたい。ピッチ上の修羅場なら全然受け入れられる。




2015/11/23

2015年 明治安田生命J2リーグ 第42節 磐田戦

【大分 1 - 2 磐田】

2015年のリーグ戦も遂に最終節。トリニータJ2参入以来、史上最低の結果となりました。2週連続で楽しんで頂けましたでしょうか状態で自動昇格チームを見送るという、かなり訓練されたサポーターしか残っていない状況ですが、更に選別するかのような、クラブ愛を試し続けるいけずなクラブです。非常に悔しいシーズンでした。



今日の試合、怪我人が多いということもあってか阪田ボランチという困惑のスタメン。しかし困惑したのは我々だけではなく、ピッチ上の磐田のメンバーも混乱した模様。立ち上がりは大分ペースでチャンスがあるけれども決められない、いつものやつでした。阪田はアダイウトン意識しながら頑張っていましたけれども。


自動昇格がかかった試合とあって、磐田の選手たちの堅さが目立った立ち上がりではありましたが、徐々にフィジカルお化けアダイウトンを起点に攻撃の厚みが出てくる。トリニータは押し返せない時間帯が長く続きました。それでも為田は対面するDF櫻内をチンチンにしてあわや退場に追い込みそうになるも、継続して左サイドからカウンターで攻め立てるみたいなことが出来ない点に不満を感じました。


試合が動いたのは後半でした。森島を後半頭から投入した名波監督。縦パスが入るようになって磐田の攻撃が活性化。コーナーキックからの流れでこぼれ球を決められて失点。これ、今シーズン何回も書いている文章のような気がする。コーナーキックからの流れでこぼれ球を決められて失点。これ。この後、松本怜、パウリーニョを投入して1点を追いかけるいつもの攻撃的シフトっていう中途半端な放り込みが始まるのですが、今日は珍しく右サイドを突破してからクロスを上げるという進化があり、このクロスのこぼれ球を秘密兵器パウリーニョが超絶ミドルシュートで結実させるという、ロスタイムのドラマチックな展開を呼び込むと思いきや、思いきやですよ?直後再開後に1プレーで小林祐希に決められて大団円。


シーズン開始前の順位予想で今シーズンのジュビロは小林祐希のエースの自覚次第と書いた記憶があるのですが、最後の最後重要なところで決めるのがエースなのでシーズン6得点は寂しいですが大きな仕事をやってのけたのでエースとしての成長はあったのではないでしょうか。J1でどこまでやれるのか。磐田は追加補強次第で残れるんじゃないだろうか。大宮も磐田も見送ったので、どうせならどちらも頑張って欲しいですね。


ということで、入れ替え戦が決まりました。J3もドラマチック最終節で山口が優勝し、町田との対戦。負けられない2試合。今シーズンJ3から上がって来た金沢に勝てなかったので、J3の2位のチームに勝てるかどうか微妙なところ。ホーム&アウェイ方式も難しい。決して余裕は無いのでしっかりとした準備をして欲しい。


最終セレモニーで青野社長が自ら年内で退任の発表をされました。勝負の年と銘打って始まった今シーズン。確かに結果責任は最高責任者が負わなければなりませんが、今シーズンの責任の所在は社長よりも現場にしか無いと、個人的には思っています。大赤字とかなら話は違ってきますけれども、そこまで経営面削っての勝負はしていないだろうし。社長は今まで本当に沢山の困難を乗り越えてくれた、感謝の念しかありません。


強化部長が編成した選手達で、上手にチームをマネジメント出来なかった田坂監督が責任をとり、それならばと自ら現場に降りてきた強化部長が、自ら、俺が編成したチームはこうやってマネジメントするんだ!って見せつけてくれるならまだしも、結果放り込みサッカーで再設定された目標、勝ち点44にも届かず残留も危うい21位になってしまった、この体たらく。誰が責任を取らなければならないのか明確だとは思うのですが、まだ入れ替え戦もあるので口ごもりましょう。(全部言ってしまった感はある)


追加になった2試合。J2J3入れ替え戦。絶対に負けられない試合。選手は何を見せてくれるのか。トリニータ正念場。

2015/11/14

2015年 明治安田生命J2リーグ 第41節 大宮戦

【大宮 3 - 2 大分】



大宮アルディージャ2015年J2優勝おめでとうございます。ホーム最終戦、楽しんで頂けたでしょうか?後半に5点も入るスペクタクルな展開で大逆転優勝。さぞかし楽しかったことでしょう。対する我々、来週もし負けると磐田の昇格が決まってしまい、2週連続、昇格チームを見送ってからの入れ替え戦という、メンタルが崩壊しかねない状況になってしまいました。はぁ辛い。はぁ本当に辛い。



見事なコレオグラフィでした。今日も先週に引き続き雨。直前の時間帯に栃木が京都に敗れたため、自動降格をほぼ回避できた2015年の大分トリニータ。最終節で超大量失点しない限りひっくり返ることはないでしょう。正直ですね、降格するチームの匂いってあると感じていて、大分トリニータからもその匂いが十分嗅ぎ取れるレベルで漂っていたと思うのですが、それ以上に栃木からは強烈な匂いが発せられていて、たまたま栃木がうちよりも惨いことになっていたからこそギリギリ自動降格が回避できたと思っています。まだ決まってはないのですが。



本日のスタメン。鈴木が鼻の骨を折ってガード付きの痛々しい姿でビックリでしたが、兵働の欠場もビックリでボランチ不足となったのか、為田がボランチをやったらしい。なんだか今日は低い位置にいるなぁとは思ったんですよね、試合を観ていて。それもつかの間、西が怪我で交代してしまい、ジョンヒョンがボランチに入って左サイドに為田が回り、右サイドに怜が回るという交代があったせいでほぼ幻の布陣となりました。為田のボランチ懐かしかったのに。しかし、今シーズンは試合中の怪我でカードを切ることが多くてツイていない。ただ、この交代で守備体形が再確認できたのか、守備は安定し始めました。


試合の入りは大宮が一気呵成にゴールを奪おうと攻撃に出たのですが、何とか踏みとどまることが出来て試合を作れました。大宮はJ1から落ちてきた時のまま、J2で戦い、J1に戻っていく印象。開幕戦で金沢相手にボールを回されていても虎視眈々とカウンターを狙う姿には衝撃を受けました。今日観ても強くて上手な選手は多いのだけれども、何かしら特別な変化があったようには見えませんでした。今日は磐田が引き分け、福岡が勝利した後の試合だったのでプレッシャーがあったのかミスが多いのは大宮の方で、つけ入る隙はありそうな展開でした。



後半、守備から攻撃への切り替えやパスワークが珍しく秀逸で、久しぶりに立て続けに2点を奪えて、本当に首位いじめが達成できるんじゃないかと浮足立った刹那、ムルジャの凄いゴールが決まってしまい嫌な雰囲気に。いや、DF3人もいて、GKもいるのにゴール決められるっていうね、「凄い!」って言っちゃいましたね、スタジアムで私。あんなやつですよ、あんなやつ。あんなFWですよ。あんなFWが要ればね、俺たちこんなに苦しんでませんよ!安いムルジャ欲しい。


1点を失って、生き返った大宮の圧力にズルズルとDFラインは下がりっぱなし。これは危ういと思った矢先に追加点を奪われ、最後はPK献上し、家長に恩返しゴールで試合を決められて、後はどうしようもならないロングボール攻撃で終戦となりました。攻撃のスイッチが入って、やることが明確になった大宮に隙はありませんでした。入れ替え戦です、入れ替え戦。最終節を消化試合にしてしまったことが残念ですが、リーグ戦のホーム最終戦くらいは勝利を見せて欲しいものです。



松本昌也が傷んでしまって、姫野が唐突にJ2デビューを飾りました。試合に入ってすぐにモチベーションとテンションが高いのが伝わってきました。1つチャンスがありましたが、枠に行かないのは先輩譲りでご愛嬌。あれ、入れてたらスーパーラッキーボーイだったろうなぁ・・・・。


怪我人が多いので、最終節は上手に調整しつつ、J3の2位チームを倒す準備をしなければ。J2で結果が出ないチームとJ3で結果を出し続けているチームはどちらが強いのか。その前に磐田戦で超大量失点しないように。ついに今年もリーグ戦ラスト1試合。最後に何を表現してくれるのか。

2015/11/08

2015年 明治安田生命J2リーグ 第40節 横浜FC戦

【横浜FC 1 - 0 大分】



先週に引き続き、土曜日にユースの試合を観に行きました。惜しくも力及ばず浦和レッズユースに敗れてしまいましたが、彼らのチャレンジは大分トリニータU-18史上初のJユースカップ3位入賞という誇らしい結果であることに変わりはありません。まだまだ山ほど成長できる世代なので、この悔しさを糧にしてくれることでしょう。西から東から九州から沢山のサポーターが応援に駆けつけてしまう戦いっぷりが全てを物語っていました。プレミアリーグも期待です。



日付変わって日曜日、トップチームですよ、トップチーム。ニッパツ三ツ沢球技場に横浜FC戦を観に行きました。あいにくの雨の中、肌寒さを感じながら、とある方面から舌打ちされながらもメインスタンドから観戦。悪い人にメインスタンドに誘われたのです。しかしメインスタンドにも屋根はなくずぶ濡れ具合に変わりはなく・・・。屋根が無いのはJ2のスタジアム基準的に注文が付いてしまっていますが聖地ですから良いんです。



横浜FCのゴール裏よりも多い人数がゴール裏に駆けつけてくれまして、雰囲気的にはホームに近い感覚さえありました。これだけの人が集まってくれたのにゴールを奪うことが出来ませんでした。いや奪ったような気もするんですけど。オフサイドで取り消された最初の三平のやつはかなり怪しかった。今までは失点して追いつきたい場面での攻撃力不足が改善されないままだったのですが、今日に限っては迫力を感じられました。



先発に三平が復帰したのが大きかった。三平と伊佐の2トップに戻り、為田が戻り、右サイドのコンビを松本怜と西に。ダニエルはCBに戻り、左SBは若狭に。今シーズン一番しっくりくるメンバーに戻れた気がします。試合の入りも抜群で、球際も気合十分。先制したいなって矢先のセットプレーからのチャンスで得点が認められず。あのプレー、直前に三平がオフサイドポジションにいて、あっそんなところにいたらオフサイドになるって思ったんですよ、でも兵働が蹴る直前にひょいっと横浜FCのDFラインに潜ってから競り合ったので、駆け引きを含めて「もらった!」感があったのですが・・・。


横浜FCは今シーズン謎でした。GK出身の外国人監督を招聘し、滑り出しは上々でしたが徐々に行き詰まり更迭。立て直しを図っても上がるでもなく下がるでもなく。後半にそんな謎の横浜FCにセットプレーからの流れで左からのクロスから失点すると、最初の反撃交代カードはエヴァンドロを選択。雨でスリッピーなピッチだったので、雨ンドロを期待。そして兵働に代えて「秘密のまま兵器」で終わると予想されていたパウリーニョがまさかのピッチ初登場。救世主降臨を期待。最後には荒田を投入し、ポロリを押し込むゴールを期待。結果全部不発。今までに比べれば断然迫力はあり、可能性は感じられましたけど。負けてはならない試合で敗北。しかしもう、やるしかありません。



大分トリニータにはですね、「首位いじめ」というジンクスがあるんです。ポツンと首位に勝ってしまうという、ふんわりとしたジンクス。Jリーグ界隈では全く定着していないのですが大分トリニータサポーター界隈では存在するということになっているのです。次節は首位大宮と。そして最終節は2位磐田と。現在は・・・・

1位 大宮 勝ち点80
2位 磐田 勝ち点78

1位と2位の勝ち点差は2。これで次節大分が大宮相手に首位いじめします。トリニータがポツンと勝つんです。えぇジンクスですから勝ちます。磐田はきっと勝つでしょう。勝つに決まっています。するとこうなります。

1位 磐田 勝ち点81
2位 大宮 勝ち点80

首位が磐田に入れ替わるんです。そして最終節はその磐田に対する首位いじめが発動します。トリニータがポツンと勝つんです。大宮はきっと勝つでしょう。勝つに決まっています。するとどうでしょう、シーズンを終えると

1位 大宮 勝ち点83
2位 磐田 勝ち点81

となって、元の木阿弥です。全員現状維持で幸せになれるんです。大分トリニータ2連勝。ジンクスってことでどうにかならんでしょうかね。3位の福岡?知らん。いずれにしても、もう2連勝を目指す以外に無いので、やってやろうぜってことだけです。もうやるしかない。

2015/11/05

2015年 Jユースカップ準々決勝 大分U-18 vs 横浜F・マリノスユース

【大分トリニータU-18 0 - 0 横浜F・マリノスユース】(PK4 - 3)



日曜日にユースの応援に連れて行ってもらっていました。謎の秘密結社だと思っていた「関東組」と呼ばれている名前だけが物騒な組織に縁あってお誘いを頂まして、カシマスタジアムでユース世代のサッカーを観てきました。過剰にビールを飲みたがる不良中年FC東京グルメブロガーを除くと物騒な人たちは皆無で、むしろ全く応援の役には立たない私の方がよっぽどクズに近い人種であると思うに至りました。誘っていただいたおかげで素晴らしい試合を観ることができまして感謝しかありません。ただ私、残念ながら、ユース世代のサッカーは分からないマンです。ほとんど観たことがありませんので書けることは少ないのですが感じたことをつらつらと。



そもそもカシマスタジアムが久々で。このブログにはまだ登場していないんじゃないでしょうか。ブログ開始以前にトリニータの試合を観に行った記憶があるような、無いような。諸々の諸事情で書いてはいませんが、何度か行ったことはあるスタジアムなのではあります。素晴らしい専用スタジアムで、独特のユッタリとしたリズムのチャントが流れる王者の住処。このスタジアムで誉れ高き青いトリニータのユニフォームを着て試合をするのはかなりレアな体験なのではないでしょうか。



Jユースカップは今年レギュレーションが変わり、希望者全員参加のノックアウト方式に。大分U-18がユース世代最高峰のプレミアリーグで戦っているっていうことくらいがクズ人間の持っている全てのユース情報で、どこが強いとか、さっぱりのまっさら状態で観戦。ただ、直前に発表された3人のトップチームに昇格した選手情報は押さえていたのでその3人の区別くらいはつくようになろうと意識はしていました。吉平翼だけはトップチームで観たこともあってすぐに分かりましたが、初見だと中々厳しい。江頭は分かったり分からなかったり。U-15宇佐からの初の昇格となった岩田は県北民として熱烈に応援せざるを得ません。



マリノスユースって名前だけで強そうな相手だと思っていましたが、試合が始まってみるとシンプルなプレーを主に前線数人で局面を打開しようとするマリノスユースとねちっこい球際の守備でゲームをコントロールするトリニータU-18の一進一退の攻防といった展開。決定的場面はマリノスユースの方が多かったですが、組織としての質はトリニータU-18の方が高いと感じました。初見のクズにも分かるレベル。守備をベースに作られた組織という感じ。攻撃面でチャンスメイクも出来ていたので、良いんですよ、すこぶる良い。両チーム延長でも決めきれず試合はPK戦へ。



マリノスユースは都会っ子ですから、個人主義的な部分がちょっとあるような雰囲気。PKになったら全員で肩を組むトリニータU-18の団結っぷりが良い。



PK戦が大好物のGK真木くんの活躍もあってベスト4進出を決めました。大分トリニータU-18史上最高記録にふさわしいチーム。まぁ初めて観たんですけどね。断言したくなるくらいに強い印象が残ったんです。キッカーの順番を自分たちで決めるという自主性に任せる方針の中で、1番目のキッカーに名乗り出る男こそがトリニータの10番にふさわしい。PKは止められたけれども、キャプテンマークを巻くだけの男ではある。宮地くんは強く印象に残りました。


よく走る、可能性に満ちた素晴らしい団結力あるチームでした。勝利の後、肩を組んで「大分よりの使者」を歌い始める選手たち。観客席にいる人数よりもピッチにいる人数の方が多いスタジアムで、その歌を歌うのは生粋の、トリニータが生んだサッカー選手たちでした。準決勝は東京で浦和ユースと激突。ここまできたらタイトルを獲って欲しいですね。完成度の高い団結力を見せられ、また3人もトップチームに昇格する結果に、考えていたのは中長期計画のこと。ご存知でしょうか?20周年記念のHPの最後にサラッと書かれていたやつ。






ってことなんですよ。2020年までにJ1定着が必要ってことは最低でも2019年にJ1昇格していなければクラブの責任問題となります。今年トップチームがお話にならない状況になってしまってはいますが、まだ計画的には余裕はあるんです。人生、上手くいくことばかりじゃない。そりゃ1年でも早くJ1定着期を迎えたいですが外的環境もあるので一筋縄ではいかない。今18歳の若人たちが5年後、J1定着期の主力になってるはず。いやなってもらわなければ成り立たないんです。むしろ高い移籍金でブンデスリーガくらいに直接買われて行くくらいになってもらいたいんです。そのためにもなるべく厳しい環境を経験できるように、J3よりJ2残留の方が近道。この日、一番感じたのは胎動。U-18から昇格した去年の3人、今年の3人。土の中で根は強く伸びている。育成路線は間違ってはいないと証明したい。だからこそトップチームよ、頼むから踏ん張っておくれよ!



2015/11/02

2015年 明治安田生命J2リーグ 第39節 金沢戦

【大分 0 - 1 金沢】

貯金って大切だなって思うんです。日頃からコツコツと、少しずつでもいいから貯金をして、大分銀行に預けることが出来ていれば、困った時に引き出して食い繋ぐことが出来るじゃないですか。貯金が無ければカツカツの生活になってしまってですね、色んな面でよろしくないことが増えるのです。あ、はいサッカーの話です。


昨年J3で優勝した金沢はそのままの勢いで昇格初年度、今シーズンのJ2で序盤戦に勝ち続け、一時は2位になるほど勝ち点を貯金。選手層の薄さと、ノーマークだった金沢への本気のスカウティングなどが進み、夏場以降に勢いを失い、19試合勝ち無しの状況に陥るもJ2残留という大正義は達成できた訳です。一時期の勢いを考慮すると勿体ない気もしますが、J2昇格初年度に残留できたなら御の字だと思うのです。貯金って大事です。


我が軍は、J2の中においても基本的に収入は少なめなので慎重にお金の使い方を考えなければなりません。不測の事態が起こると修正が難しいクラブの部類です。だからこそ、今年も同じ監督で戦術浸透度の貯金を使ってJ2優勝を目指したのですが、選手の入れ替わりで戦術面での貯金は無かったことになり、FW陣は得点せずに勝ち点は奪えず、勝てない状況を打開するために監督を替え、ただでさえ少なくなった貯金を切り崩しながら残留争いまで質を落としてカツカツの生活を送るとことまで落ちぶれた訳です。貯金って大事です。我々よりももっと収入の少ない数々のチームの方がやりくり上手で余裕のあるシーズンを送ってしまっている現実。例え夫の収入が少なくても、やりくり上手の嫁的な強化部がいれば何とかなるものですが、今の我が軍は嫁が自分で仕事すると言い出した割に全然お金を家庭に入れないような状況です。嫁は一体何の仕事をしているのか。謎です。不安にかられるのです。あ、はいサッカーの話です。





そんなカツカツ生活の先発陣。今日は為田が累積警告による出場停止の影響で大幅な変更となりました。前節の守備陣はそのままに、ボランチにダニエルを投入することで昌也を左サイドに回す。右サイドは山口とワンセットの後藤。トップ下っぽく坂井を入れ、荒田のワントップとしました。前節先制を決めたエヴァンドロがベンチにもいないのは謎ですが、金沢の守備は安定していて強固なので、狭いエリアに坂井を入れるという嫁の考えは一見合理的に思えました。がしかし、結果は金沢のゴールを割れず。


金沢の強みであるセットプレーだけは注意しなければなりませんでした。前半にはコーナーキックからのピンチは武田が掻き出して事なきを得たものの、後半のコーナーキックでは作田にゴールを決められてしまいました。この後の10分がもうかなり酷い。実は前節も酷かったけれども、勝てばよかろう状態なので無かったことになっていますが、やはり負けたら目立ちます。J1定着を目指すサッカーを作る理想をかなぐり捨てて、勝ち点を得るための無貯金縦ポンサッカーをやっているのですから、何としても勝ち点は得なければなりません。


伊佐、松本怜、西と後半に投入された訳ですが、失点して1点を追いかける状況になってから、右サイドに松本怜と西を再配備するも縦に長いボールを入れてパワープレーを敢行するという謎の行為には流石に私、固まりました。ダニエルを前線に上げてボールを放り込むも跳ね返されて何のチャンスも作れずに試合終了という、依然として1点をこじ開けるための戦術的貯金も作れていないことが露呈しただけの試合となってしまいました。どうも時間を浪費する傾向のある嫁です。一般の嫁の皆さんの方がよっぽどやりくり上手ですわ。


金沢は長いトンネルを抜け、再貯金という結果を得、わが軍は上を見る余裕が1週間で消え、また下を気にしつつ怯える生活を送るハメに。残り3試合、横浜FC戦、大宮戦、磐田戦という試合の中で、実はこんなの持ってました的なヘソクリを提示してもらわなければ困る状況です。いやもう、絞り出してもらわなければなりません。無難に勝ち点を獲得するなら内容は何でもいいので祈るような気持ちです。


今日はとある方々にユースの試合を観に連れて行って頂いて素晴らしいユースの勝利を観た後だったので、心の平静を保ててはいます。詳細はまた追って記載しますが、来週はユースとトップチームの関東2連戦となりました。新聞配達をする学生たちのようなユースの奮闘っぷりに心を打たれたので、来週もユースの応援に行こうと思います。詳細は追って。えぇ、追って。