2015/03/29

2015年 明治安田生命J2リーグ 第4節 磐田戦

【磐田 2 - 1 大分】



ヤマハ教総本山に行ってきました。ヤマハ寺院が立ち並ぶ中で冷たい雨に濡れながら負け試合を平常心で見続けるという荒行をこなして心の鍛錬をしてきました。悟りは近い。



今日の試合だけの評価であれば、選手たちは球際で良く戦っていましたし、戦術も悪くはなかったと思うし、線審も残念だったし、勝ち点1でも獲得できれば十分評価されるべき試合だったと思うのです。今日の内容だけを考えるのであれば、勝つための選手交替でリスクを冒して攻撃の選手を投入して勝ち点0になったとしても受け入れられる範囲なのです。絶好調だろうが、絶不調だろうが、アウェイで磐田相手に勝ち点を持ち帰るのはJ2では簡単なことではないのですから。


ただ、去年同じスタジアムで観た若手が躍動していた内容を踏まえて評価をすると、この1年でチームは成長出来たのかどうか進捗が分からなくなってしまった印象を拭えませんでした。前進しているのか後退しているのか、判断が難しい。というか、そんな状況に陥っている時点で前進してないことは確かなのだが。足踏み中と言ったところなのでしょうか。





スタメンは大幅に変更。対磐田戦専用仕様と言っても過言ではないくらいの変わりっぷり。でもどこかで見たことがある布陣でした。2012年~2013年頃に見た記憶がある布陣。2012年は勝てたけど、J1では勝てなかったことを思い出させる布陣でしたね。水曜日に次の試合なので連戦であることも考慮してのメンバー選考だったのでしょうか。移籍してきたばっかりの永井龍を即使うってことはもう分かりきっていたので驚きもしませんでしたが、キャプテンダニエルがいない。辛い。CBには阪田が復帰。待望の三平がベンチメンバーに。


対する磐田、ジェイボスロイドという強すぎる虫除け剤みたいな名前のFWとMF上田康太の主力2名が欠場。長身のジェイボスロイドありきの仕様になっているのか、前半はボールを保持して、サイドに展開。執拗にクロスを入れてくるけど、ジェイに代わって出場のJ1で頑張るはずだった森島に合わない。全然合わなかった。ニアに入る重要性を忘れちまったようでした。それよりもアダイウトンという化け物が異常な存在感を発揮していて、何度もトリニータの攻撃の起点が潰され続けました。名古屋あたりお金が余っているJ1クラブの皆さん!良いの見つけました!って告げ口したくなるレベルでした。


前半に1点ずつ取り合って迎えた後半に阪田が痛んで退場。山口と交代。今日の阪田はラインを高めに保ってクロスを弾き返す役割を全う出来ていたので痛い交代でした。ずーっと我慢出来ていたのですが、交代で入ったエヴァンドロが与えたFKを小林祐希に決められて試合が決まってしまった。1点を追い、攻撃面強化で守備にリスクを冒した結果、勝負に敗北。小林祐希は未だプレーにムラがあるも今日は結果を残して勝利に導きました。磐田は小林の成長次第のチームだと思っていたのですが、アダイウトンがいれば何とでもなる気がしてきた。


三平が戦線に復帰という、明るいニュースはあるものの、移籍市場の期限ギリギリのドタバタ加入が続いたので現場はちょっと混乱している模様。予想外のことが起きているのでしょう。永井龍はパワー溢れるFWの印象。スピードもあるし、基本的な身体能力が高そう。期待したい。今日はCB鈴木の守備力も目の当たりにして好印象。


選手の入れ替わりが多いので、継続性が失われるということは理解できるのだけれども、去年のヤマハスタジアムでの戦い方にトリニータの未来を感じていたので「どうしてこうなった」と雨に濡れながら考えていました。西だけが1人、パワーアップして次のステージに行こうとしている印象。細かいパスを繋ぐより、ロングボールを蹴るよりも西にドリブルさせた方が確実にボールを前に運べるという現象。去年の雨の長良川でも1人光るプレーを連発していたし、西は水属性で確定。ヤマハスタジアムの端っこで臨場感あるコーナーキックを撮影しようとカメラを構えていたのですが、今日は一度もコーナーキックがありませんでした・・・・。ツキが無かったな・・・。


さて、嘘みたいな開幕からのコケ具合ですが次は水曜日、4月1日に試合です。ホームで岐阜との最下位決定戦。絶対に負けられない。もう内容なんかどうでもいいので確実に勝利しなければならない試合です。












2015/03/22

2015年 明治安田生命J2リーグ 第3節 群馬戦

【群馬 1 - 1 大分】



群れる馬と書いて群馬です。抱き合う馬の像が存在する位の群馬です。2015年初観戦に行って来ました。2012年以来、実に3年ぶりに正田醤油スタジアム群馬へ。19時30分キックオフとか、二日酔いとかでここ数年タイミングが合わず行けていなかったスタジアムなのですが、すっかり変わっていましたね。ゴール裏のスタンドが完成してJ2にはちょうどいい規模のスタジアムになっていました。









上の2012年の写真を比べると一目瞭然。写真の撮影位置が違いますけど、メインスタンドには変化なしですが、ゴール裏に勾配のある立見席が増設されてサッカー観戦に特化された感じでした。昔はバックスタンド側に陣取っていたサポーターもゴール裏に移動。群馬のサポーター、密集感は無いものの昔よりもスタジアムらしい良い雰囲気を醸し出せていました。スタジアムの形って重要。



LED広告パネルまでもが入っていました。群馬やるな!右端に1面だけでしたが上の写真中央がLED広告。



そしてスピーカーに特色が。住宅地に近いこともあり、音響は指向性が強いものになっているらしい。噂では聞いていたのですが、たぶんこれがそのスピーカーだと思われる。ゴール裏にもぐるっと取り付けられていました。音を不用意に広げずスタジアム内だけに集約するシステム。音響は非常にクリアでダイハツの方の挨拶も抜群に聞こえました。ぐ、群馬やるな!



アウェイ側後方の大型ビジョンですが、アウェイ側のチーム名を重ねてテロップで表示し、色々と出来る設備になった印象を強く受けました。群馬の選手紹介も動画でしたよ。トリニータも動画になったらしいけれども。





選手紹介は一人一人にキャッチフレーズがあったのですが、今シーズンから加入した選手は全員ニューカマーだったんです。半分くらいはニューカマーで、ニューカマー、ニューカマー連呼されて苦笑いしていたのですが、確かサポーターに選手のキャッチフレーズを公募していたので後から変えられるシステムってことですかね。イベントと連動して大型ビジョンを使う気である。ぐ、群馬やるな!




トリニータも負けてはいない。ゴール裏を通りがかった時にQRコードを発見。新加入選手のチャントを予習できるyoutubeサイトのQRコードでした。や、やるなトリニータゴール裏有志。


全面的にスタジアムの環境が一新されていたことと、春休みもあってか子供が多かったこともあり群馬は良い方向に向かっている印象を受けました。環境がより充実して整った印象。今は地元出身の監督だし、地域と密着できればポテンシャル発揮しそうな雰囲気。草津から群馬になって投資を受けやすくなったんじゃないだろうか。






マスコットの湯友(ゆうと)は2015年の総選挙で30位。動きは緩く、若干あざとさが加わっていましたが顔が鬼なので可愛さは無し。鬼です、鬼。てっきり悪いことする子供の頭を噛み潰す返り血で赤くなったものだと思っていたのですが、お湯から生まれたから顔が赤いらしく、赤鬼ではなかった模様。獅子だったのね。





試合ですが、初めて生で観る選手を楽しみにしていましたがエヴァンドロがベンチスタートで拍子抜け。前俊はまだ諦めきれないのに、エヴァンドロはもう諦めたのか!?と思いましたが、昌也が先発になっていたので受け入れました私。昌也が出るなら何でも良いです。結果的には成功でしたし。


前半は最初の3分だけ攻撃が作れましたが、その後は第1節讃岐戦を観ているかのような出来。全体的にピリッとしない。ダニエルでさえも。攻撃が形になりませんでした。同じことが2度起きたっていうことはですね、CBが山口じゃなかったとか、ダニエルがボランチじゃなかったとか関係なかったってことですよね。根が深そう。


第2節はボールをゴール前まで運べていたので、第1節の不出来はスタメンの組み合わせが悪かっただけ、後はフィニッシュの一工夫だけかなと思っていたのですが、違っていたようです。第3節もボールを運べませんでした。この日はDFラインがズルズルと下がって、最終ラインが押し上げられずに低い位置にいる時間帯が長かった。


両チームロングボールの蹴り合いになることが多かったですが、意図としては押し上げたいはず。縦に速いサッカーは手数をかけずに相手ゴールに迫ることだと解釈できるので、相手陣営内でプレーしたいはず。だから押し上げたい、でもトリニータの方は押し上げようとしても勇気をもって押し上げられなかった。相手陣内にボールがある時は高い位置でボールを奪えて波状攻撃が続く片鱗があると言えばあるのですが・・・。群馬も讃岐戦を参考にして、3バックのサイドのスペースに向けてボール蹴って押し上げれば機能不全に陥るトリニータの弱点を突いてきた、そんな感じでした。群馬の方がコンパクトでDFラインの位置は常に高め。


後半交代で入ったエヴァンドロの先制点が決まった時も群馬のラインが高くてスペースがあったからこそ。待望の得点だったし、期待していたエヴァンドロが結果を出したし、これで大丈夫だろうと、ホッとしましたよ私も。選手たちも抱き合って喜んでいてトンネルを抜けそうな雰囲気が。初めて観た生エヴァンドロは突進力が持ち味だと判明。岡本はまだよく分からない。


勢いに乗ってその後2度ほど決定的なチャンスが。どちらのチャンスも素晴らしい形でした。伊佐の対角線状クロスから西のヘディング、ダニエル起点のカウンターから昌也のシュート。このどちらかが決まっていれば・・・・という試合でした。


先制にホッとしましたけど、このまま勝てるとまでは思っていなかったのでPKで同点に追いつかれても驚きはしませんでしたが、タンケにはビックリ。重い。本当に重戦車っぽかった。競り勝てない。あれはドイツ軍のティーガーですわ。山口が吹っ飛ばされる場面が多かった。よく戦っていたけれど、痛恨のPK献上でした。


結局、1-1で終わり。連敗は止められましたが初勝利はお預け。アウェイでは内容が悪くなりがちってことが分かりました。移動の疲れなのか、芝の状態や風などの環境依存なのかはまだ分かりませんけど、アウェイで弱いってことは例年通りってことです。昨シーズンの後半戦で作り上げたチームのやり方を継続するものだと思っていたら、何だか全然違うことになっていたので不安ではあるけれども、まだ本領発揮している訳ではないし、3試合ですし。お金の問題で選手が変わるのは仕方ないにしても、戦い方を変えて勝てないって、それは継続して積み上げている意味があるのか。積み上げられているのか?でも去年のチームでも群馬では負けているので、勝ち点1は価値ありなんですけどね。


次節アウェイ磐田戦、繋いでくる相手に対してであれば違う面が出るかもしれない。でも残念ながら磐田にはジェイボスロイドという長身の外国人選手が加わっていて、ロングボールも蹴れるんですよ・・・。どっちかというと不安な面の方が多いけれども去年のヤマハで感じさせてくれた可能性をもう一度見せて欲しい。磐田相手には勝ち点1以上の獲得を。









2015/03/15

2015年 明治安田生命J2リーグ 第2節 岡山戦

【大分 0 - 1 岡山】

2015シーズン開けません。全然開かない。おめでたくもない。明治安田生命J2リーグ、ホーム開幕です。今年はお金を出してくれているスポンサーに敬意を表して一手間かけて全文表記していくスタイルでやっていこうと思います。明治安田生命J2リーグです。スカパー!生観戦でした。


前節、優勝を目標に掲げながらアウェイで讃岐相手に惨敗するという期待感を削ぐにはこの上ない状況でホーム開幕戦を迎えた大分トリニータ。開幕戦に人を集めるには難題を突き付けられた形になってしまい気の毒。フロントの熱意や工夫を感じることはできるのですが残念ながらまだ、今はまだ現場が応えられていません。まだ2試合ですが。


そんな熱意は開幕戦恒例のゴール裏コレオグラフィにも感じられました。いつものビッグフラッグで一手間かける本体に加えて、今年は特にスポンサーゲーフラが目立っていて更に秀逸。コレオグラフィは写真に残るのであそこでスポンサーゲーフラを掲げる気遣いが素晴らしいと思いました。我々、お金を出してくれているスポンサーに敬意を表すスタイルです。企画や準備、本当にお疲れ様でした。


もう1つ、やはり集客に手を打たねばならないという課題は誰もが感じている中で新たな企画「大分トリニータ女子発掘プロジェクト」が始まりました。我々おっさんサポーターなんか要らんのです。からあげとビールがあれば寄ってくるのでほっといてくれて良いんです。もともとデータ上ではJクラブの中で女性観戦者の比率が50%とトップらしいトリニータ。http://www.asahi.com/articles/ASGBQ6J08GBQTPJB00Y.html


女性比率が高くても年頃の娘さんの比率は低いので、そこにテコ入れするための企画です。データ上は子供とお年を召した淑女の方々が多いということですね。上品に書きましたよ。そこでネットワンシステムズ様プレゼンツでこの比率を高めるための企画、ということですね。分かりやすいですね。年頃の娘さんが増えれば自然と年頃の青年たちも増えるでしょうし。





こういうロゴのデザインは洗練されていて上手。女子を発掘です。大分県内の年頃の娘さん達は土に埋まっているっていうことですね。土系女子。すでに芋扱い。大分県内に在住しながらトリニータを観に来ない奴は芋だ、という強い信念(※筆者の邪推です)を感じます。大分トリニータ女子プロジェクトで必要十分なのに、「発掘」て。トリニータのHPを観てみると、企画概要が載っていました。以下、引用です。


◆目的
女性層の新規客を取り込み、「カープ女子」「セレ女」のように女性コアサポ「トリガール」へと育成し、集客力の向上を図る。


いつの間にか名づけられている「トリガール」への「育成」とやら。「カープ女子」や「セレ女」に比べると3番煎じくらいの割に語感がいまいちだけど、どうも女性のコアサポーターということらしい。「育成」ということは「芋」→「トリニータ女子」→「トリガール」というポケモンのような進化がある様子。トリガールから進化したお年を召した方々については敢えて触れませんが。


まず芋がトリニータ女子になることが一番難しいのですが、そこに特命大使として為田、昌也、松本怜、三平という女性人気の高い選手に目を付け、AR機能つき等身大特製のパネルで一般客を呼び込むという大胆なハイテクノロジーを投入。さすがネットワンシステムズ様。株価が右肩上がりなだけはある。スマホアプリでAR。ARですよ、AR。Augmented Reality。拡張現実。トリニータに興味のない一般の女性には敷居が高い気もするけど、表示されるコンテンツ次第。クーポンなら効果があるかもしれない。スタジアムで甘いものとか、女性向けのグッズとか、今のトリガールを離さないようにすることも踏まえて、やれることは山ほどあるので、この企画に便乗して頑張って欲しい。


自分にも出来ることはないかと思い、トリガール系ブロガーとしてネカマになってブログ作って工作してみようかとも思いましたがキャピキャピしているブログを書く自信がないので断念。すぐバレそう。自発的に発信される情報が鍵だと思うのでSNSを活用できるトリガールはちょっと意識して協力して欲しいものです。ということで試合です。





残念ながら特命大使が誰もいないスタメンです。前節とは変わって山口がCBに入り、ダニエルがボランチとなりました。左サイドには伊佐がスタメン。ワントップに岡本が入り、エヴァンドロがシャドーに下がりました。もう1人のシャドーは風間に変更。対する岡山、フォーメーション的には全く同じ並びの3-4-3。シーズン前の順位予想で押谷の決定力次第だと評した攻撃陣と右サイドの加地、CBの岩政が注目の補強であるチーム。前節岐阜相手に完勝しており、勢いに乗らせたくない相手ではあった。


今節のトリニータは攻撃も守備もスムース。代表戦を控えていて例年に無い仕上がりの大銀ドームの美しいピッチの上で選手たちは躍動していました。余計に前節が一体何だったのかよく分からなくなるレベル。岡山が繋がずにボールを蹴ったら違う展開になったのかもしれませんが、終始トリニータペースで試合は進みました。繋ぐチームにはプレスがかかるから相性の問題だったんでしょうか。


前線からボールを追い、高い位置でボールを奪い、奪われても攻守の切り替え鋭く再度奪い返す守備も出来ていました。ただ、前線でのコンビネーションの問題か得点は決めきれず。岡山GK中林の安定感が素晴らしかった。濡れたピッチだったが全く問題にせず。


均衡を崩せないまま迎えた後半、加地の動き出しと粘りから押谷に先制ゴールを決められる。加地の動き出しに呼応した縦パスが凄かった。狙っていたと思われる。右サイドから斜めに侵入して起点を作り、押谷が絡む形。3人で人数かけずに得点した「縦に速い攻撃」ってこうやるんですよ、って見せつけられた先制点でした。悔しいです。加地と縦パスにしてやられました。


先制されたとしても、どっしりやれれば良いのですがまだ得点が奪えていないこともあってちょっと慌て気味に。後藤、松本怜、高松を投入するも時間も少なく、チグハグな攻撃に終始して開幕2連敗となってしまいました。残念。


1節無駄にしたけれどもプレシーズンマッチで観た内容に近くなり、印象は全体的に悪くはなかった。ただ得点出来なかったので攻撃面で課題があるのでしょう。為田を怪我で欠き、得点する作業の摺合せが足りない感じ。風間は惜しい場面を沢山作れていたけれども、足元トリッキータイプで、縦への推進力が停滞するのであの並べ方なら為田の代わりは西の方が良いのかもしれない。エヴァはシャドーの方が良かった気がする。いずれにしろ前線3枚の攻撃陣選定にはもう少し時間がかかりそうな気がする。チャンスでもポジションが被ったりしてたし。セットプレーからでもポーンと入ってくれれば楽になるのだけれども。苦しい期間は長引く予感。


ということで掲げた目標の優勝には程遠いスタートとなり、更には岡山に勢いをつけさせてしまった。トリニータに興味の無い世間一般に何を訴えかけるべきか非常に難しくなってまいりました。今日勝てていれば、「兵働のパスやばない?」とか「西キレッキレやん」とか「選手交代遅ぇ」とか言い出すトリガールを生み出すきっかけになれたかもしれませんが、程遠い状況でございます。まずは1得点、1勝から。試合がつまらなければ誰も観に来ないですよね・・・。2015年は最下位からのスタートです。

2015/03/08

2015年 明治安田生命J2リーグ 第1節 讃岐戦

2015シーズンあけましておめでとうございます。長い冬が終わり、待望の明治安田生命J2リーグの開幕です。今年はお金を出してくれているスポンサーに敬意を表して一手間かけて全文表記していくスタイルでやっていこうと思います。明治安田生命J2リーグです。毎年この時期、すべてのクラブが横一線でスタートする瞬間は期待に胸を膨らますだけの幸せな時間です。春です、春。残念ながら早速、春の大反省会を開催せねばなりませんが。幸せな時間はたった15分たらずで終わりました。


日曜日夕方の丸亀とあって、東京には戻りにくいので家で大人しくスカパー!生観戦。例年と違ってプレシーズンマッチを通じ、ある程度、形を知っている状態でも開幕戦はチェックすべきことが多い。今年軸となりそうなスタメンの選手は誰か、フォーメーションや戦術はどうか、ユニフォームはどんな感じか、ジャッジの基準は、バニシングスプレーは本当に使われるか、他のクラブは?など。まずは何よりも第1節のスタメンをチェック。



プレシーズンマッチで3-4-3を観ていたからフォーメーションは想定内。ただし、CBにダニエルが降りてきてボランチが兵働とジョンヒョンに。期待の若手、大卒ルーキー2名は左サイド福森と、右のCBに鈴木。二人とも大学時代はキャプテンだったホープ。怪我の為田に代わってスタメンを奪取したのは後藤でした。


結果だけを考えると今日は完敗以外の何物でもないのでの戦術、メンバー選考は大失敗、猛省せねばなるまい。大反省会です。大卒ルーキー2名はデビュー戦なので大目に見てあげる必要はある。デビュー戦の出来なんてね、無事に出場できていれば及第点。同時に2名もデビューを飾るってことはその分、他にカバーしてくれている人がいたってことです。全体のバランスが悪くなるに決まっている。


前半15分に讃岐に気持ち良いくらいのミドルシュートで先制を許すと、何も機能することもなく前半を終えた2015年トリニータ。讃岐は細かくパスは繋がずにロングボールを蹴りがちなので、前線がプレッシャーをかけることもなく空しく頭上をボールが飛んで行ってしまう。これまで培った良い面はあまり発揮できませんでした。縦に速いサッカーは少しだけ顔を覗かせた程度。はっきり言うと期待が失望に変わる開幕戦でした。もし勝てていたら層の厚みが増したことになるし、勢いは出たかもしれませんが。


攻撃面もロングボールを多用し、ロングボールにロングボールで対抗、先制したこともあり無理をせず引いた讃岐には効果的な攻撃とは言えず、攻めも守りも良いところ無し。まったく噛み合わなかった試合でした。準備してきたものが効果を発揮しなかった。何をどう準備したのかもちょっと理解できませんでした。あのプレシーズンマッチの内容から考えると、謎の状況に陥ったような気が。難しく考えすぎて悪い方向に向かった感じでしょうか。何も考えずバーンってシュート打った讃岐と難しいことをやろうとしている感じが対照的でした。


ここ5年ほど、毎年開幕戦では調子が悪いトリニータですが今年は優勝を公言し、勝負の年と意気込んでいた分、反動が大きく悔しさが残る。たかが開幕戦、されど開幕戦。去年もどちらかというと育成面を優先したシーズン初頭。今年も育成しながらではあるのでしばらく我慢でしょうか。田坂監督は頑固に来週のホーム開幕戦も同じメンバーで挑むのか、注目。同じ戦術、メンバーであっても岡山相手ならまた違った結果になりそうな気も。岡山は、岐阜相手に3得点して調子良さげでしたけどね・・・・。


沢山のサポーターが丸亀に集まってくれていましたが、心中お察しします。こういうアウェイでの試合、時々ありますけど真っ先に巡ってくると後は良いことしかないはずなので、早目に出たっていうことで忘れましょう。天気も良かったし、うどんも美味しかったろうし。こんな感じも含めてシーズン、始まっちゃいました。幸先悪すぎる2015年ですが最後に笑えれば良いんです。最後に勝ち点が一番多いチームが優勝のルールですから、明治安田生命J2リーグは。ホーム開幕戦に巻き返しを期待しましょう。

2015/03/01

2015年 J2順位予想


リハビリ更新ということで無駄に長引かせましたが、当たらない順位予想、やりましょう。前回までの2回に渡る分析を経て予想してみました。当たる実績は皆無なので当該サポーターによる苦情は受け付けませんよ。ご了承下さい。


22位 ツエーゲン金沢
21位 横浜FC
20位 カマタマーレ讃岐
19位 栃木SC
18位 愛媛FC
17位 ザスパクサツ群馬
16位 FC岐阜
15位 ロアッソ熊本
14位 V・ファーレン長崎
13位 水戸ホーリーホック
12位 ギラヴァンツ北九州
11位 ファジアーノ岡山
10位 アビスパ福岡
9位 東京ヴェルディ
8位 徳島ヴォルティス
7位 コンサドーレ札幌
6位 大分トリニータ
5位 ジェフ千葉
4位 ジュビロ磐田
3位 大宮アルディージャ
2位 京都サンガFC
1位 セレッソ大阪


大分トリニータ優勝せぇへんのかい!?って予想ですが、戦力的にはこんなもんってことです。残念ながらお金をかけられるクラブが、上には上がいるのです。が、あくまで目指すは優勝ですから。当たらないんでね、優勝予想したら逆に縁起悪いじゃないですか。これくらいの戦力なのに優勝しちゃう感じが良いじゃないですか。


最下位は恒例で新参チームを選ぶことにしていますから、金沢。横浜FCはどうもフロントと現場が噛み合わない感じがするのでサプライズ低評価にしました。愛媛はもしかすると勝ち点マイナスとか、制裁の可能性が無くもないけれども木山監督が踏ん張ると予想。今年のサプライズは東京Vになるんじゃないかと。プレーオフ圏内争いは熾烈を極めると思うのだけれども、札幌が結局届かずになるんじゃないかと思いました。札幌の補強は十分だけれどもポニーを選手登録するとか、おふざけが過ぎるので悲願叶わずと予想しました。ポニー、札幌ドームの芝をムシャムシャ食べそうだ。


ハズレるんだろうけど優勝はセレッソを予想。戦力が分厚い。フォルランの契約は半年、カカウはチーム内で喧嘩しそうな雰囲気と、決してチーム一丸となれそうな感じは無いものの、そんなん関係あらへんでレベルでセレッソ育ちの主力がしっかりと結果を残しそう。ハズレるんだろうけど。


2位は京都サンガを予想しました。きっとハズレますけど、やっぱり選手層の質が高く、かつ分厚いどすえ。去年失敗した分、今年は一気に盛り返しそう。上位2チームに後れをとって3位大宮アルディージャと予想。西高東低地獄のプレーオフ。大宮、磐田、千葉、大分とかで争うことになったら地獄。毎日が地獄で有名な別府もあるし、修羅場上等ではあるけれども今年はプレーオフを遠慮して優勝したいです。この戦力上位3チームにはホームで絶対に勝たねばならず、アウェイでは引き分けで可として割り切って良いよね・・・。シーズンの結果はトータルで決まりますから!


ということで、もういくつ寝るとシーズン開幕。優勝するなら今年はアウェイで負けられない。讃岐相手に勝たねばならぬ。いざ2015年、勝負の年が始まる。