2016/08/21

J3残り10試合


天皇杯は安心と信頼の地元の人達に任せておいてですね、中断明け後の10試合について落ち着いて考えてみましょう。中止になった試合が全て消化されて全チームが20試合を終えた状態。順位表の確認から。現在第3位の大分トリニータ。



2位以内をターゲットに考えると相模原あたりまでチャンスはありそう。トリニータよりも上位2チームについて、栃木との対戦は残念な結果で終わってしまいましたが鹿児島との直接対決は未消化。自力でのプレーオフ出場からJ2昇格と他力本願でのJ3優勝での自動昇格との2パターンの可能性は残っています。大分トリニータの残り10試合の予定を見てみましょう。



注目は第23節からの3試合。上位直接対決3連戦。アウェイでの富山、ホームでの鹿児島、再びアウェイでの長野という、今シーズンの本当の山場がここにくっきりと現れて見えるのです。本当の踏ん張りどころはこの3試合。この3試合を山場にするためには中断明け後の2試合がとても重要になるわけです。この2試合を乗り越えなければくっりきと現れている山場がうっすらとした禿山に変わってしまいます。


対戦相手の相模原ですが、予想外の監督交代に踏み切りました。薩川監督が退任してフロントに人事異動。新監督には安永聡太郎を抜擢。個人的には現役時代はエスパルスのイメージが濃く、解説になってからは理路整然と良くしゃべる人だなっていう印象の人。中断期間にテコ入れを行いました。どっちに転んでも緒戦が我々なのでやりにくいことになりそうです。町田がJ2なら相模原だって、ということなのでしょうか?まだまだやる気満々の相模原。


中断明け後の5試合。これが重要。残り5試合は取りこぼしがなければ何とかなりそう。ここまで取りこぼしまくりだから3位なんですけどね。補強と戦術完成度によって向上してますから、そこは。期待しましょう、そこは。気になる栃木の残り10試合も見てみましょう。



我々よりも厳しい相手を残しているような気もする。相模原は我々とやった直後ですね、これ。安永聡太郎監督には1試合目は緊張してもらって、2試合目から本領発揮してもらいたい。栃木はまだ沖縄に行ってないんですね。沖縄での疲労を抱えて欲しかったんですが、沖縄戦後にまた1週間の中断があるので不幸中の幸い。栃木は守備のチームなので崩れないでしょうけれども、ロボの再起動が確認できていないので得点力の部分が改善されなければ引き分けが増える可能性もありますからね、まだまだ分かりません。鹿児島の残り試合も。



鹿児島の最終節の相手が長野。29節、栃木のホーム最終節も長野。長野は最後の2試合が栃木と鹿児島という組み合わせ。長野の踏ん張り次第では最後の最後までもつれる可能性も。富山、長野、相模原この3チームが鍵になりそうな終盤戦です。秋田と藤枝が次点という感じでしょうか。琉球が持ち直してくれると更に荒れるんだろうけれども。こうやって見てみると対戦が終わった藤枝あたりになぜか秘密兵器のままのパウリーニョを格安でレンタルしても良かったんではなかろうか。刺客として送り込めば面白かったかも。


各チームの残り10試合を確認してみると中断明けの相模原戦に俄然面白みが増すわけです。若い新監督を迎えて相模原がどう出るのか。鬼門のアウェイで結果を出せるのか。ホームに戻ってC大阪U-23も連破して山場を迎えることができるのか。中断明けが楽しみです。

2016/08/07

2016年 明治安田生命J3リーグ 第20節 福島戦

【福島 1 - 4 大分】



前節の首位攻防戦で敗れてしまい、首位栃木との差が開いてしまった大分トリニータ。中断前の最後の試合に何としても勝利して、連敗阻止&良い雰囲気で中断期間を過ごして欲しいと祈る気持ちで観に行ってきました。結果は見事に大量得点での勝利となりました。一安心。最後の失点は余計だったけど全般的にナイスゲームでした。暑かったけど選手は頑張りました。



連日の猛暑の中、またしてもアウェイで早い時間帯のキックオフとなってしまいまして、いい加減にしてくれと言いたい気分ではあったのですが、夢の島とは違って日陰があったんです。待望の日陰。日陰者の自分には日陰しか似合わない。だから私はですね、メインスタンドの日陰からこっそりと観戦していただけなので、選手やスタッフ、直射日光を浴びて応援するサポーターの方々を観ていると本当に心苦しくて、冷たいビールが少しずつしか喉を通らない心境でした。はぁ楽しかった。皆さん、本当に暑い中お疲れ様でした。シンプルに尊敬します。



ジェフ、鹿児島に続くJリーグ3大ユナイテッドである福島ユナイテッドは「とうほう・みんなのスタジアム」をホームスタジアムにしているのですが、私この日まで「ほうとう」だと勘違いしていまして、現地でアナウンス聞いて初めて気づきました。甲府の名物だと思っていたのですが、ほうとう。福島にもあるんだー、なんて思っていたのですが違いましたね。私バカでした。



イナゴサポーターが食べ尽さない方のとうほう・みんなのスタジアムですが何と!駅から無料のシャトルバスを出してくれていたのです。このJ3界隈で!無料の!シャトルバスを!琉球なんて路線バスでも行くのが難しかったのに!しかもドリンクの引換券まで付けてくれるという至れり尽くせりっぷり。さすがはJリーグ3大ユナイテッド。高知ユナイテッドがJ参入すると4大ユナイテッド。宿泊費用の援助的なものも始まったらしく、もっと早めに政策を出してくれれば乗っかったのにと思いました。遅ればせながら私も今回、微力な復興支援として宿泊費用とか外食費用とかチョメチョメ(©山城新伍)費用とか落として来ました。もっと元気になって欲しいと願います。


試合ですが、スタメンに変更がありました。前節の栃木戦での負けのショックを払拭するためか、GKは修行が先発。キックの精度高かったです。そして八反田もスタメンに名を連ねたのですが、昌也も姫野もいる状態。キックオフ直後に昌也が左サイドに回っていることを確認。ボランチは姫野と八反田というコンビだったんだ。



震災まで福島のJヴィレッジで青春時代を過ごした松本昌也にとってはプロになってからの凱旋試合。トリニータの10番を背負ってキャプテンとして攻撃をけん引。この物語性。私が地元のテレビ関係者だったらドキュメンタリー番組作るレベル。ゴールしてくれたら最高でしたが、十分な活躍っぷりでした。左サイドから逆サイドに展開する精度が上がったため全般的にチャンスメイクは増えた印象。スピードで打開する松本怜の場合とはまた違った攻撃的スタイルになっていました。八反田と姫野のコンビも良く、左で溜めてからの右サイドの攻撃が冴えていた気がする。



4得点した試合でしたが、1点目が特に見事。八反田の縦パス、後藤のスペースを作り出す動き、受ける三平、崩したった感が感じられるゴールでした。三平の右足アウトサイドのシュートもメインスタンドから観る軌道が美しくて、GKの手が届かない軌道を描きながらポストに跳ね返ってゴールするという、秀逸なシュート技術を披露するようなゴールでした。


2点目は前半終わり際の良い時間帯に八反田のループが決まりました。直前のプレーで主審と福島の選手が交錯して選手が倒れてマークがずれたような幸運もあったような気も。後半にも後藤、三平のゴールで2点追加して勝利をほぼ手中に。最後は失点する雰囲気h無くて、余裕ぶっこいて観ていたらビックリ失点しやがったのが玉に瑕です。完勝ならず。


快勝だったと思うのですが、福島がしばらく勝っていない状況だったというのも勝利の1つの要因だったと思います。スタメンをごっそり変えたらしい。サイド攻撃を基本戦術としているチームっぽかったのですが、先制された後でも悠々と最終ラインでボール回すし、4失点してから攻撃のスイッチ入った感じだったし、状態がよく分からない。暑さを考えて後半から勝負だったのか?ロングスローとコーナーキックの印象しか残っていません。とにかく暑さが悪い。両チームにとって苦しい試合だったと思いますが、その中で結果を出せたトリニータにとっては自信になったのではないでしょうか。福島は夢の島での試合の反動か、設備的にはかなり整っている印象。まだ練習場確保に苦労しているそうですが、各地方クラブが乗り越える壁でもあります。福島のためにもシャトルバスの運行などは継続してもらいたい。



これでシーズン3分の2が終了。今日は中盤に黄が途中出場するなど、ますます競争が激化しているスタメン争い。良い状況で中断期間に入れたと思います。この中断期間に何を積み上げるかで残りの10試合、終盤戦に何かを起こせるのかが決まると思います。中断明け後のスタメンは全く予想できなくなってしまいました。すこぶる良いことだと思います。幸運にも今節モヤシこと林のゴールで栃木の連勝をFC東京U-23が止めてくれました。ドローだけど。残り10試合。良い感じだと思いますけどね、やれる雰囲気出てきていると。



修行GKなので足が飛び出ないちゃんとした円陣。ちょっと寂しかったので修行もワンポイント何かして欲しいな・・・。



2016/08/01

2016年 明治安田生命J3リーグ 第19節 栃木戦

【大分 0 - 1 栃木】



応援に集まってくれた大分県民の皆さん、お疲れ様でした。どうも大切な試合を落としたらしい大分トリニータ。天王山と自ら銘打った試合で負けるという、大分トリニータらしさを残念な方向に発揮した結果だと思います。ここ数年総力戦など動員を頑張ったときに限って負けるという負の連鎖を断ち切れず。残念な結果となってしまったようですが、全般的にまだ結論を出すのは早いっていう話でもあります。率先してプレーオフに絡みたがるプレーオフ芸人として2位を目指す方法もありますし、初志貫徹と優勝を狙い続けることもできる残り試合数ではあります。ひっくり返せる可能性が薄くなったのは事実ですが、ゼロではない。辛く残念な結果ではありますが、それでも試合が観れなかったアウェイ民としてはこの試合を観れたホームの方々がうらやましい限りでした。ヒリヒリする試合って良いですよね。勝ってくれよって話ですが。試合を観れていない私は幸か不幸か精神的ダメージ少なく比較的元気です。



なるべく公式のものを流用しようと思い立ちまして、スタメンも公式ツイッターが頑張ってるので張り付けました。八反田初スタメンだったんだ。それ以外は前節同様。引き分けでも十分な栃木とすれば無理して前に出てこないのではないかと思いましたが、ハイライトを見る限り自陣の深い位置でカウンター食らったりしているのでよく分かりません。後半に先制できなかったことが敗因だったのでしょう。


安定した守備をベースに勝ち点を稼げるようになった首位栃木。セットプレーの攻撃も良い感じに見受けられました。追加でロボを再起動させたため、大崩れする可能性は低いでしょう・・・・。ただ、ちょっと早い。中断後に10連勝で優勝を決めるならばシーズンを通じてのピークの作り方として理想だと思うのですが、せっかくの勢いなのに中断に入ってしまう。これはもったいない。ピリッとして中断期間を迎えざるを得ない大分トリニータはウサギとカメの競争で言うところのカメ側なので、体は休めても心は休まずに緊張感を保つことでしょう。中断期間中の栃木の慢心。ここに付け入るくらいしか出来ません。栃木のブラジル人2名が自国のオリンピックを連日テレビ観戦して寝不足で体調を崩すかもしれない。・・・我が軍の方がブラジル人多いんだけどな。


とにかくまずは連敗しないこと。中断前の最後の試合に勝っておかなければなりません。週末のアウェイでの試合に勝利して中断期間に入る。これが重要です。残り11試合。もともと私の根拠の無い妄想では中断後に巻き返す予定だったのでまだ良い位置にいるとは思っています。良い中断期間を過ごして欲しい。そのためにまずは福島戦。切り替えて次へ。