2016/11/20

2016年 明治安田生命J3リーグ 第30節 鳥取戦

【鳥取 2 - 4 大分】



大分トリニータ関係各位、J3優勝おめでとうございました!まさかの大逆転優勝。7回も負けたのに優勝できてしまいました。19勝4分け7敗という結果。もう少し負け試合を引き分けに出来ていたらこんなギリギリ滑り込み優勝じゃなくて、余裕の優勝だったと思うのですが、終わり良ければ総て良し。優勝したので万々歳!現地まで行かれた沢山のサポーターの方々、お疲れ様でした。


私もですね、こんな絵に描いたような結末は予想していなくてですね、首位との勝ち点差を考えて早々に入れ替え戦を遠征予定にしようと目論んでいた訳ですよ。それが前節自力優勝の可能性が転がり込んでくるんだから分からないもんです。高松大樹引退発表からの流れが素晴らしい。ただ私、まっとうな社会人なんでね、無理な遠征は組まないんです。ということで大人しくTV観戦でした。TVには真っ当じゃない青い人たちが多すぎてビックリしましたよ。スカパー!オンデマンドを駆使して盛岡vs栃木の試合も同時観戦。



4連勝中とあってスタメンは怪我人がなければ変更する理由はありません。松本昌也がベンチに復帰したので一安心でした。序盤はトリニータが硬さも無く、良い試合の入りが出来ていました。しかし、最初の10分を耐え忍んだ鳥取がフェルナンジーニョを中心に攻勢に出る。受けてしまうとよろしくない。先制点が重要な意味を持つ一戦なのに苦しい展開に。空気を一変させたプレーは左サイド若い方の山口のクロスから。流れてきたボールを三平がボレーでしっかり決めて先制。苦しい展開の中全てを救うゴール。三平、前節から素晴らし過ぎる集中力。


前半をリードで終えたトリニータでしたが、鳥取の攻撃でのピンチっぷり、柱谷監督退任のホーム最終戦ということを考えると、1点で逃げ切れるゲームではないことは明白でした。どう追加点を取るか、不安と期待の後半開始早々に追加点が。今度は右サイドから。八反田がスペースを活かしてペナルティエリア内からクロス、飛び込んだのはまたも三平。圧巻の2ゴール。


これで楽になった訳ですよ、盛岡と栃木のことも気にせずに勝てばいいんですから。ただ、全般的に受けにまわりすぎまして、フェルナンジーニョに岩田の野郎が抜かれまして、技ありのゴールを決められてしまう。楽勝ムード一転。しかしこの後に岩田の野郎がミスを取り返す一発を決める。駆け上がって逆サイドからのパスを独走して持ち込んで自らシュートしてプロ初ゴールを最終節で決めてしまう。岩田、持っている。もう一度勝利を手繰り寄せる素晴らしいゴール。さらには途中出場の10番昌也がアシストして鈴木のダメ押し4得点目で試合を決めた。最後の1失点は余計だったけどな。


目の前の試合に集中して勝利する、という当たり前だけど難しい、プレッシャーの中での試合でミッションコンプリート。5連勝達成。無事にチャンスを活かしてJ3優勝を成し遂げてくれました。成長を感じまくり。最後の最後に栃木を差し切れました。終盤戦、内容よりも結果を重視し始めた印象を持っていて、現実的なサッカーへ落としどころが見つかったような気がしています。バランスの良いチームとなりました。しかし、まだ理想に向けての伸びしろは残りまくっています。若手はもっと伸びるはず。来年J2でどこまでやれるのか非常に楽しみであります。後藤とか伊佐とか姫野とか岩田とか、もっと凄い選手になれると思いませんか、皆さん。


J3優勝は昨シーズンの失敗を取り返す素晴らしい結果でした。もう1年J3で戦うことになっていれば、非常に危ういことになったと思うのです。非常に苦しかったシーズンでした。その苦しかったシーズンを優勝で締めくくれたのは選手スタッフはもとより、サポーター、ボランティア、スポンサー、関係メディア含めて色々な人の我慢の上に結実したと思うのです。皆さん、本当におめでとうございました。安心しましたよ・・・・。J3のパブリックビューイングに5000人集まるとか、ちょっと異常だなとも思うのですが。トリニータサポーター、もう真っ当じゃない。ということで、最終順位です。



白い丸が5つ並んで1位とか、本当に終わりだけ素晴らしいことになっています。50得点という攻撃的なチームを作れたことが最後に効きました。終わってみれば勝ち点61で単独トップ。・・・・個人的には負け試合を多く観たので不思議で仕方ありません。盛岡と栃木の試合は引き分けで終わっていました。同時に見いていましたが、盛岡の攻撃が恐ろし過ぎる。来季どうなってしまうのか。栃木は金沢との入れ替え戦になってしまいましたが、関東に住む私としては栃木の方が楽なので、栃木に頑張って欲しいと思います。


高松の引退に花も添えられて、大団円の2016年ではあるのですが、全然良くない。良くないのですよ、本当は。我々が目標としているのは決してJ2ではございません。マイナスからスタートラインに戻れただけです。そして今日、奮闘する三平に改めて思い出させてもらったのですが、やはり三平と一緒にJ1に行かなければなりません。あの2012年の忘れ物を、次こそちゃんと三平と一緒にJ1に。伝説のキッカー石神さんにも申し訳ないんだけど、J3にまで付き合わせてしまった三平をJ1に連れて行かなければならないと改めて思ったのです。幸いにも、本日我々はこの国で唯一のJ3、J2、J1での3連覇の可能性を手に入れました。来年J2を制して、三平と共にJ1にチャレンジしましょう。誰もまだ成し遂げていない3カテゴリでの3連覇を目指すのだ。経営陣よ、契約更新頑張るのだ!頼んだぞ!

2016/11/14

2016年 明治安田生命J3リーグ 第29節 YSCC横浜戦

【大分 3 - 0 YSCC横浜】



ついうっかり、今シーズン初の4連勝で首位に並んでしまいました。もし何か起こるなら最終節かな?と思っていた矢先の29節。ホーム最終戦がドラマチックな展開を呼び起こしてしまった模様。その立役者はやはり節目節目で結果を残してきた男にありそうでした。



その男、高松大樹が引退を表明してから色んな想いがですね、私の中でも駆け巡ってですね、中々文章に出来ない状態のままで、現地に行くことも中継を見ることも叶わなかった訳ですが、結果が数字となって具現化されていることが全てだと思います。3-0での勝利、J3での動員新記録となる1万1千人を超える観衆、そしてJ3の首位奪還。さすがはミスタートリニータです。漫画か。時々大分トリニータには漫画みたいな展開を生み出すことがあって、勢いに乗るとどこまでも上がっていくし、逆にどこまでも転げ落ちることもあってですね、そのことを最も知る現役選手が一肌脱いでくれたが故の「ミスター」の称号。上昇機運をこれでもかと言うほど作ってくれました。これこそがキングでも覚醒王子でもなく、存在そのものがクラブの歴史、「ミスター」の所以なのだと思うのです。




スカパー!さんでは首位栃木vs長野の中継があったので自宅でそっちを観戦していたのですが、我慢比べの堅い試合でした。栃木の攻撃を跳ね返し続けるのは相変わらず長野で11番を背負う大エースストライカーセンターバックの阪田。大分戦で燃え尽きたのか?その後の試合でミスをしているダイジェスト映像を観ていたのですが、この日の阪田はカッチカチの兵馬俑として復活。栃木の失敗は外国人FWジャーンモーゼルを先発させてしまったこと。外国人と戦うと俄然燃える習性を持つこの兵馬俑、夷狄から始皇帝の陵墓を守りるがごとく栃木の攻撃をシャットアウト。我々もキリノを先発させて兵馬俑に屈したのでJ3最強対外国人DFで間違いない。こうなるとワンチャン生まれる流れに。金髪目立ちたがり屋のサイドバック夛田がこの試合唯一リスクを負ったポジショニングからのアディショナルタイムゴールを決めて栃木を撃破してしまう。しばらく長野方面には足を向けて寝ることはできません。トリニータサポーター総北枕。始皇帝万歳。卒業生大活躍まで呼び込んでしまうミスター。



トリニータの試合に戻ると、この日のスタメンには三平が復帰。松本昌也がベンチも外れて2試合目。ちょっと心配ですがその他メンバーは元気そう。現在J3最下位のYSCC横浜にはアウェイで負けているので勝ちたかったですし、ミスターを出場させるには余裕のある試合運びが必須ですし、この試合に課せられたFWの仕事量は普段以上に多かったと思うのですが、三平を中心に見事に完遂。素晴らし過ぎた。三平、素晴らし過ぎた。


そしてもう一つ素晴らし過ぎたのは1万1千人を超えるサポーター。高松の最後の雄姿を一目見るために集まってくれた方も多かったのではないでしょうか。引退表明から準備期間が短かったと思うのですが、そこは地元に多くいる手練れた観戦者の皆さん。すこぶる素敵な雰囲気を作り上げてくれていました。スカパー!でのダイジェスト放送でも十分に伝わってくるレベル。手練れのブロガーさん達や色々な方々が動画や写真を撮影してくれていますが、最良の結果も引き込んで本当に良い、良い雰囲気を感じました。背番号13番は13年後くらいに指導者として戻ってきてくれるのでしょうかね。エジミウソンコーチと共に。クラブの功労者が監督に。そうなれば非常に楽しみですが、ファンボさn(※以下略)片野坂監督のようにコーチで十分な実績を積んでからにしてもらいましょう。小林伸二監督のように良いFW育てそうな予感が。是非とも引退試合をやって欲しいですね。



リーグ戦も遂に残り1試合。まだ首位に並んだだけで何も決まっていません。と言っても、そんなことは監督スタッフ選手含め手練れのサポーターも全員分かっています。やることは何も変わらない。目の前の試合で何が何でも勝つことだけ。鳥取にはカッチカチの兵馬俑はいない。しかしフェルナンジーニョと前俊が。決して簡単な相手ではないので最善を尽くして欲しい。高松と一緒に最後の思い出を。2016年クライマックス。


2016/11/08

2016年 明治安田生命J3リーグ 第28節 G大阪U-23戦

【大分 1 - 0 G大阪U-23】



ガンバの若手に無事勝利。我々はもう目の前の試合で勝ち点3を得るだけではあるのですが、前日に首位栃木が勝利していた中での試合でもキチンと勝利を得られ、3位鹿児島の突き放しにも成功し、後藤は得点ランキング首位に並んだということで、数字の上ではこの上ない週末でした。



前節退場になって出場停止の伊佐に代わってスタメンに選ばれたのはドンウク。体調不良で離脱したキャプテン昌也に代わって怜。松本の代わりは松本。代表戦から帰国した岩田がサイドバックに復帰。同じくガンバ側にも代表戦から帰国したガンバの至宝、堂安が出てくるかと思われましたが不在。セーフセーフ。天皇杯に回った様子。いやー残念だなー堂安と戦いたかったなー、なんて心にも無いことをつぶやけていたのは試合前まで。試合中はダイジェストだけ観ても、かなり危うかった様子。堂安がいたらどうなっていたことでしょうか。セーフセーフ。


試合はJ3得点王の、王の風格が出てきた後藤のゴールを守り切って勝利。サポーターから覚醒王子と呼ばれ、覚醒したから得点を取るんだと暗示に近い状況に追い込まれているようにも見えなくもないエース後藤。残り2試合で複数得点を目指してもらいたい。ガンバの岡崎選手の怪我は心配でした。鼻骨だけでなく頬骨まで折れていた診断結果が痛ましい。一日でも早い回復を祈ります。


今シーズンのリーグ戦も残り2試合、180分となりました。次節はホーム最終戦。YSCC横浜戦です。今シーズン最も後悔の残る試合と言っても過言ではないアウェイでのあの敗戦。最終節の90分過ぎまでハラハラするために是が非でも結果を残さなければなりません。巡り合わせ的には伊佐が、伊佐がやってくれそうな予感がします。覚醒狂犬誕生の予感。