2017/05/28

2017年 明治安田生命J2リーグ 第16節 岡山戦

【大分 1 - 1 岡山】

DAZNで生観戦。日差しの強い大銀ドームは日陰を求めるバックスタンドの民と、直射日光を気にしない光合成できる民の思想闘争が繰り広げられる好天でした。日陰の方に人が集まってましたかね・・・。



岡山のレーダーチャートはインターセプトが行方不明。守備ブロックを築いて待ち構えて守るってことなのでしょう。実際に今日も両サイドが最終ラインに吸収され気味で5バックとなり、辛抱強く守ってワンチャンスを決める桃太郎カウンタースタイルを展開。怪我人が多いらしく、本来の力は発揮できていない印象。伊藤大介も見当たらず。



先発陣は山岸が左サイド、岸田が右サイドとなりました。ベンチに三平が帰還。CFが揃いつつある。前半はほぼトリニータが試合を制していて、ボールを保持して攻撃を構築できていましたが岡山の守備陣を打破することが中々できない。國分のミドルシュートや、伊佐のシュートがポストに跳ね返される惜しい場面もありましたが、得点には至らず。結果的にはこの前半を活かせなかったのが勝ちきれない要因となってしまいました。決められないと決められてしまう、J2あるあるの嫌な予感はありました。


後半の立ち上がり、早い時間に豊川の上手な落としから武田将平とかいう武田軍の武将っぽい選手に技ありのゴールを決められてしまう。これで一転、無理しない桃太郎軍に余裕が生まれてしまい、トリニータとしては苦しい展開に。カウンターが得意なチームに先制を許すという、最悪のパターンなのですが例年までと違うのは追いつく力があるということ。伊佐の反転ゴール、素晴らしかった。


三平も林も途中出場はしたものの、同点となってからは桃太郎軍にセカンドボールを拾われることが多くなり、苦しい時間帯が続いてしまった。特に三平はまだ試合勘みたいなものが戻っていない感じ。両軍追加点を奪うことが出来ずに痛み分けとなりました。前半のうちの決定力が悔やまれます。岡山の守備を打破して欲しかった。


なかなか結果が出ない状況になってしまってはいますが、それでも勝ち点を拾い続けているので我慢強く、ひとつひとつ積み重ねていきましょう。怪我人も戻って来ていますし、今のメンバーでもベースの質は落ちていないので我慢強く。来週も13時キックオフという過酷な状況で、水戸というハードワーカーと連戦になりますが前半戦ももう少し。

2017/05/21

2017年 明治安田生命J2リーグ 第15節 町田戦

【町田 2 - 2 大分】



5月連戦の締めくくり、町田戦を観戦してきました。晴天に恵まれすぎて真夏に近いコンディションの中、気温も試合も熱い戦いとなりました。熱戦。



ゼルビアキッチンを遠目に観たかったので、ダイエットも兼ねて駅からトータル5キロ以上歩きました。ゼルビアキッチンはJリーグクラブが副業として経営する定食屋さんで、食育のノウハウもあるし、健康的なメニューを提供することを売りにしているはずなのですが、ここで食べてしまうと不健康なスタジアムグルメを堪能する余力がなくなるので通過。地元民じゃなきゃなかなか利用できなさげ。割とオシャレで良い感じでした。次のチャンスがあれば早起きしてチャレンジしたい。


2015年に入れ替え戦でJ3に降格した我が軍トリニータとしては、対戦相手だった町田に対して八つ当たり的であっても仕返しをしなければなりません。元々はろくに勝ち点も稼げず、入れ替え戦に回った自軍にしか問題は無く、個人的には町田よりも監督をしていた奴(※以下略)ということで、とにかく因縁が出来た相手ですから、こういう因縁を大切にしながら脈々と受け継ぎつつ、試合を楽しむ1つの要素にしていければ良いかなと、個人的には考えています。







バランスの良い健康的な食事なんかクソ食らえ状態ですが、町田の得点要素のレーダーチャートはバランス良く分散されており、若干セットプレーに強みはあるものの偏りは感じない結果になっています。4-4-2をベースにしぶとく守り、縦パスを起点にした堅守速攻のイメージです。相馬監督のサッカーはサイド攻撃に比重を置くイメージでしたが、長身FWを使った戦術に若干変わった印象を受けました。


対する我が軍は林がスタメンに復帰。そしてシャドーでは國分が初スタメン。サイドには岸田と黒木という配置。3バックとボランチ2人が安泰なら何とかなります。ベンチにはキャプテン山岸、伊佐とある程度連戦の疲労やダメージを考慮しての布陣だったと予想できます。



序盤からトリニータはボールを保持しながら攻撃を作れていました。町田の4バックはかなりラインの設定が高く、かつボールサイドに寄る傾向を上手く突いて、常にフリーになれる岸田、もしくは黒木の両ワイドへ向けた「逆サイドへの展開」ができれば即チャンスになっていました。真ん中から裏を取る動きもありましたし、チャンスの数は右から左から真ん中からと、多彩だった。トリニータの3バック3人も割と前線に正確に蹴れるし、鈴木(夏侯惇)が最終ラインまで下がって受ける4-1-5の形からも前線にボールが供給され、町田のコンパクトな布陣の後ろのスペースを狙っての攻撃がズバズバ決まっていました。だって前線に1人余るんだもの。



正確なシュートさえできれば得点出来そうな匂いがしていた前半19分、黒木がサイドから強引にシュートを放ち、GKが弾いてゴール。スタメン出場で結果を残しました。枠に飛べば何かが起きます。


このゴルゴ13的な黒木の眉毛が素晴らしい。アイマスクにプリントして黒木アイマスクとして商品化して欲しいレベル。この先制点で楽な展開に持って行けるかと思った矢先、セットプレーからの流れで失点して追いつかれてしまいます。プレー自体は運が無かったですが、もう少し落ち着いてボールを保持し続けるだけの時間帯に出来れば完璧な前半だったのに。



迎えた後半の立ち上がり、またもやセットプレーで失点。コーナーキックから決められてしまいます。この後すぐに、前半に厳しいファウルを受け続けた林を下げ、助っ人メジャーリーガー、イサを投入します。ここからイサが流れを強引に変える。コーナーキックでやり返すイサ。やられたらやり返す、倍返ししてくれたら最高だったけれども、そこから幾度も決定的なシーンはあれどもシュートは決まらず。危ないシーンもありつつ、勝ち点1で痛み分けとなりました。



エリアをコンパクトに保つ町田の4バック、サイドのスペースに何かしら対策を行うわけでもなく、どんなに裏を取られても下がらないDFライン、相馬監督の思想が色濃く生き渡ったチームに感じました。両監督の思想の真正面からのぶつかり合いがピッチ上で展開されてこその、この熱戦。とても面白かった。サイドを破られても中で跳ね返せば良い、というパンがなければケーキを食べれば良い的なマリーアントワネット的戦術。あれだけのサイドからのチャンスをゴールに繋げられたのは1点のみ。J1だったらどうなのかとか、実に興味深かった。それに対するトリニータの攻撃。あんなにサイドチェンジが出来るチームだったっけかな。今話題のジェフもラインを高めに設定しすぎるらしいので、ジェフとの対戦が楽しみになりました。



ジェフ繋がりのおまけですが、谷澤ですよ、谷澤。今日も一人だけ頭が大きいバランスのおかしい2頭身くらいの選手がいるなと思ったら谷澤選手で、試合の中で倒れながら両足でボールを挟んでキープしつつ、後ろ周りにでんぐり返しし始めた時は度肝を抜かれて魅了されました。あんなプレーの発想出てこない。やっぱり千葉で何度もでんぐり返ししたからだろうか。とんでもないファンタジスタっぷりだったけれども、この想いは世間一般には届かないかもしれない。サッカー界のカープ達川、谷澤。この男を観るだけでお金を払っても良いと思う。お客さん少ないのがもったいない。



もう一人ついでに裕大。偉大なるユース世代のキャプテン。ちょっとうざい感じの運動量ある中盤の選手の系譜は姫野にしっかりと受け継がれている。プロ選手としての旅を怪我に気を付けて続けて欲しい。うっかり動く本人の写真は撮り忘れました。



もう少し勝ち点を稼げたような気もする連戦でしたが、それ以上に、もうこのチームは余計な心配など要らず、どこまでやれるのか、それだけを楽しみに観れるチームになったと感じます。怪我人が多いことと、似た戦術を用いていた先輩格のJ1広島の状態が気になりますが、今シーズンはこのまま突っ走ってもらいたい。引き分けだったけれども、今日は明るい未来を観た気がする。ゴール裏もほぼ満席で素晴らしい。




2017/05/17

2017年 明治安田生命J2リーグ 第14節 長崎戦

【長崎 2 - 1 大分】

勝ち点1は持って帰れそうな、内容ある試合だったと思います。しかし主審との折り合いがつかずに2度のPKに沈みました。撃沈。平日夜の試合、DAZNでの生観戦でしたが悔しい敗戦となりました。現地に行かれた謎のお仕事をしている皆さんはお疲れ様でした。



長崎は清々しいくらい得点源がセットプレー頼み。ピンク&ピンク。もうほぼセットプレー絡み。188センチの長身を持つファンマが出場していれば勝率が上がるという、ファンマ頼みの糞サッカー(※誉め言葉)を展開しています。各クラブがこのファンマに沈めらたのですが、それもそのはず、強いし上手い。そして高木監督が構築する守備。ファンマに大きな怪我さえなければ戦術ファンマでシーズンオフまで駆け抜けそうです。



連戦の中で誰か入れ替えるかと思われたスタメン陣。あ!川西がいない!怪我だと困るなぁなんて心配をよそにシャドーに入ってピンピンしており、スタメンフェイントに騙される。前節4点目に絡んだ前田が今季初先発。予想できない変更でしたが、川西は中盤から前で万能ネギ的に使えるのでピッチ上に置いておきたくなる心情なのでしょう。ベンチには久々に吉平翼が入っており、坂井大将が代表に出張中とあって若手にとってはチャンス到来。


しかし前半は我慢の展開でした。我慢&我慢。長崎が前半に飛ばし過ぎただけっていうのは後半以降に判明するのですが、長崎は前節千葉に大敗をした後とあって気合い十分。最後の精度が足りないだけで内容は圧倒、トリニータのビルドアップを分断し、あと少しで得点という場面を多く作り出していました。ただ、試合巧者の雰囲気さえ漂い始めたトリニータは何度もあった長崎お得意のセットプレー、コーナーキックのピンチもしのぎ切り、0-0での折り返しに成功しました。


割とギリギリセーフだった前半でしたが、後半は長崎の運動量が落ち、川西をボランチに下げてポゼッション比率も高めになり、ジワジワとゴールに迫ります。右サイドで受けたファウルによるセットプレーから竹内が遂にゴールを決め、先制に成功します。セットプレーでの竹内の待望の得点が決まったことは良かった。ようやく、といった感じ。この時はどこの常勝軍団だよってくらいの勝負強さに信じられない思いでしたが、今日は試合を終わらせられませんでした。


1回目のPKはファンマの足元に対するファウル。これはまだ我慢できた。2回目を吹くのは中々無いことだと思うのだけれども、やっぱりセットプレーで得点を重ねてきただけあって、長崎の選手達は倒れ方が上手い。岩田の足はボールに先に触っていたし、アディショナルタイムに2回目の笛を吹くレベルの明確さは無いと思うんだけれども、コーナーキックを得ることも、ファウルを受けることも仕事になっており、あれが今の長崎のサッカーなのである。


上福元はよく2回目のPKを止めてくれたけれども、出し抜いてどさくさに紛れてキッカーが蹴る前にペナルティエリア内に入るほどの図太さや、それを指摘してゴールを無効化させる冷静さを持つ選手もピッチ上には居なかったので2点目を決められてしまった。ちょっと、真面目過ぎた部分につけ込まれた感じの敗戦。


敵も必死で這い上がり、生き残ろうとするJ2で、我が軍はかなり紳士的に戦い続けていると感じています。去年から継続的に真面目で愚直で余計な警告が著しく少なく、私はそれを誇らしいと感じている。このスタイルで勝ち点を重ねることが誇らしい。負けたけれども、最低勝ち点1は欲しかったけれども、日曜日にはリベンジを果たさねばならない町田との戦いが待っている。前を向かなければならない。連戦の終止符は勝利で締めくくりたい。


2017/05/13

2017年 明治安田生命J2リーグ 第13節 名古屋戦

【大分 4 - 1 名古屋】

祝杯どころか祝砲をあげたいレベル。素晴らしい試合でした。DAZNで生観戦した、とても楽しみにしていた超J2級の名古屋グランパスとの試合でしたが、想像の遥か上を行く大勝利。大勝利です。


名古屋は風間監督を招聘し、川崎で完成までに時間がかかったけれども素晴らしい攻撃的な風間サッカーを採用。時間が必要なはずなのに、過剰に集めたお高いFWに強引に仕事をさせて上位に踏みとどまっています。世界的大企業のトヨタがメーンスポーンサーになるとですね、ツイッターでのスタメン情報配信でさえも違いが出てきます。



動画です、動画。音声付きの動画ですよ。一体誰がこんなに早い仕事をしているのでしょうか。カンバン方式さえあればこんなに早い仕事が出来るようになるのでしょうか。その中身も佐藤寿人、玉田、押谷とか資金が凄い。そしてこのツイートの4分後に我が軍の広報が頑張ります。



我が軍の静止画よりも動画の名古屋が4分早い、アディショナルタイム4分。これがですね、クラブが抱えるお金とスタッフの量の違いだと痛感します。フォロワー数も名古屋24万8000に対し我が軍8500と完敗。24万差って!しかし、サッカーの中身では負けない。我が軍は4点取りました。4点取りました。大切なことなので2回書きました。


今日は3バックに戻ったトリニータ。ベンチに林が戻ったり、怪我人が連戦の中で戻って来てくれているのは心強い。しかし、今のスタメン陣は絶好調。特に今日の3トップは圧巻だった。J2で200試合出場を先制点で飾った小手川、外国人並みの身体能力を発揮し前線で献身的に仕事をした伊佐。もう日本人離れし始めたのでブラジル人イサで良いと思う。そしてハットトリックを決めたもう一人の強力な助っ人FWゴトー。元日本代表楢崎から4得点。3人とも素晴らしい仕事っぷりでした。


試合序盤こそ名古屋のタレント豊富な前線にテクニカルにボールを回されましたが、守備陣も辛抱強く守れました。古巣相手に燃える竹内を中心に、我慢が出来るからこそ、磨きをかけたファストブレイクが発動。最初の得点は選手たちの狙いがピッチに筆を描くように、軌跡が見えたように感じました。イサがスペースを作りつつ、川西の縦パスを受けてフリック、ゴトーの力強いシュートを弾いた楢崎ではあったが、小手川が押し込む。この得点ね、最終ラインから繋いだボールだったんですよ、これが。ゴールまでの筋道が見えましたよね、このプレー。すこぶる美しかった。この先制後のファストブレイク祭りみたいなカウンター&カウンターみたいな時間帯も楽しくて仕方なかった。


2得点目はPKで、主審の判定が怪しいわけですが、J2界隈ではしょうがない。先日もイサの幻のゴールとかあったし、シーズン全体で損得無しになると考えるしかありません。今日は我が軍がラッキーでした。J3を経験した後だとあれでもマシと思えます。


試合を決めたのは3得点目。最終ラインからのフィードをイサが先に触るんですよね、その球際の頑張りが全てを決めた。幸運にもセカンドボールがイサの足元に落ち、スルーパス。あれだけ要注意人物だって言ってるのに物腰が穏やかだからなのか、ゴトーがフリー。ゴトーフリー。いや、これはですね、ゴトー側のポジショニングの上手さからフリーになっているんですね。そう考えましょう。楢崎を交わす余裕まで見せてのゴールでした。


シモビッチのゴールは凄いと思いましたよ、余計な失点でした。スポンサーの親会社ですから1失点は仕方ない。このまま試合を終わらせて良いと思いましたが、交代で入った前田が前線で奪ってそのまま前線に入っていた川西とファストブレイク。なぜかその場に出てくるのがゴトー。横に2人いるのに一人でゴールを決めるエースゴトー。足が攣る対策にフルーツを細かく摂取するようになったゴトー。小動物か。だがハットトリック。


ゴトーですよ!桃屋さん!スポンサーになるなら今ですよ!


ということで、トリニータオーレ経由の最高の週末となりました。風間監督のサッカーが時間がかかるのは分かっていますし、名古屋はまだ補強したりする余裕だってあるだろうし、今はまだ夏前の各チーム1巡目ですし、勝って兜の緒を締めなければなりません。決してまた調子に乗ってJ2J3連覇や!とか言い出さないように、水曜日の試合に備えましょう。次の試合も楽しみだ。さぁ、祝砲だ。どうやったら打てるんだ、祝砲って。



2017/05/07

2017年 明治安田生命J2リーグ 第12節 岐阜戦

【岐阜 1 - 2 大分】



長良川競技場をトリニータの本拠地にして、サトミキさんを専属契約で常駐させればクラブワールドカップにも行けるんじゃないかなって気がしてきました。GW連戦、最後の岐阜戦を見事勝利で飾りました。スタジアムで頂いたマッチデープログラムを広げると、対岐阜戦の相性の良さが一目瞭然。通算で1回しか負けてない。私その1回見たんですけどね・・・。



好天に恵まれた、絶好のサッカー日和。我が軍がJ3に行っている間にバックスタンドの改修が完了した模様。日差しは強く、選手たちにとっては厳しい環境だったと思われます。しかし、ただ飛騨牛串を食べるだけのまったり観戦者にとっては何一つ問題なく、気持ち良く脂肪を増やして帰ってきました。





スタメンには変更が無かったものの、試合が始まってから4バックの並びになっていることに気付く。山岸が左サイドで高い位置に居続け、右サイドは小手川が陣取る。最終ライン右には岸田がおり、伊佐と後藤のツートップによる4-4-2で岐阜に対峙。



岐阜は大木監督を招聘し、完成まではしばらく時間がかかるであろうパスサッカーを構築中だったはずなのに、早くも3連勝と結果を出し始めている状態。パスサッカー同士の戦いを楽しみに岐阜まで行ったのですが、我が軍は謎の4-4-2ですよ。



ぬ?ですよ、この時の私の感情は。出来れば真っ向勝負が観たかった。前半、岐阜にやられっぱなしで、特別にフォーメーションを変えたにしては危うい場面が散見されていて不安が募る一方。岐阜対策になっているのかいないのか、よく分からない。しかし、その中でも福森がマルクスじゃない方の田中、田中パウロ淳一(※変換しやすい淳で良かった)に仕事をさせなかったのは分かった。常にサイドに張って虎視眈々とチャンスを伺っていた田中パウロ淳一。左サイドを抑えられたのは良かったとは思う。しかし、攻撃は完全に犠牲に。特に右サイドは岸田がボールを奪われ過ぎ。なんとか0-0で前半を終えたものの、この戦術で行くならばですね、我が軍にカウンターでのワンチャンスをものにできるようなですね、外国人FWでもいないと厳しいんですよ、そんなね、強力なFWがね、今のトリニータに居ますかって話なんですがね、居ましたね。いや、居られました。大エース後藤様が。



ヘニキに当たり負けしないニキ、後藤様のスピードとパワーが相手のミスを呼び寄せるわけです。ごっちゃんなんてもう軽々しく呼べません。大変成長あそばされました。1得点目も凄かったし、2得点目もクロスに飛び込んでヘディングで決めるとか驚異的。2得点目は川西のサイドチェンジが既に素晴らしく、さらにそれを受けた小手川のクロスも素晴らしかった。オウンゴールで1点失ったものの、セカイノサカイも出場してそのままタイプアップ。長良川で異常に強いトリニータが、我が軍だけの勝利の女神、佐藤美希様の御前で勝利。



主力に怪我人を抱えたままのGW連戦の中で、現実路線で勝ち点を積み重ねる可能性が高い方に賭けた首脳陣。前半だけを見ると危うかった采配ですが、後半は守備がハマった時間帯が長かった。4バックという秘策が成功したのか、たまたまこうなったのかは分からないのですが、俗にいう「自分たちのサッカー」だけを追うのではなく、現実的に相手を見極めて戦って行くスタイルが使い分け出来ることが驚きでした。岐阜からすると先に失点してしまったので難しくなってしまった。あのミスが、運も絡んでいるような気がして、相性の良さが引き立ちます。そういうの、ありますよね。勘弁して欲しいですよね(※千葉方面に向けて)



長良川でサトミキがいれば何をどうやっても勝てたのかもしれませんが、現実路線で勝ち点3を持ち帰れたことは上位に踏みとどまれる結果に繋がりました。私もtotoBIGで6億円当てる夢を追いながらも現実路線で働きに戻ろうと思います。次回ホームで岐阜と戦う時がまた楽しみになりました。さて、次節遂にホームに迎える超J2級大名古屋とはどう戦うのか?予想するだけで楽しい。今年のトリニータ、本当に楽しい。






2017/05/03

2017年 明治安田生命J2リーグ 第11節 松本戦

【大分 0 - 0 松本】

GW連戦DAZNで生観戦しました。5月とは言え気温が上昇し、蒸し暑い大銀ドームで同じフォーメーションの松本山雅相手にどこまでやれるのか、残留を目指すか上位進出かの分岐点となるような試合。伊佐のシュート、あれ、入ってなかったですかね・・・。



ミラーゲームだけれどもやり方は違うという、選手の個性と監督の戦術だけが浮き出すようなピッチ上でした。同じシステムでも運用方法は違う。パスサッカーで攻撃を行うトリニータとセットプレーに強みを持つ松本山雅。お互い真っ向勝負となりました。どっしりと受けてたった反町監督。愛媛の間瀬監督は試合中にFWに追わせずに構えさせましたが、反町監督は姿勢を変えず自分たちのやり方でやり切りっていました。このあたりに反町プライドを感じる。監督の個性もまた面白いJ2。



主力に怪我人続出で苦しい台所事情ではありますが、セカイノサカイこと坂井大将がU-20日本代表に選ばれたので気持ちよく勝利で送り出してあげたかった・・・。選ばれなかった若手は東京五輪を目指して頑張って欲しい。今日は右サイドに岸田を投入。サブのメンバーにも山口、大津としばらく見なかった顔が入って来てくれたのが新鮮。


対する松本山雅、昨年勝ち点84をも稼ぎ出したにも関わらずJ2に残留したチーム。プレーオフって怖いですね(※知ってるけど)、どうも今シーズンはスタートダッシュを飾れなかった模様。お互い不幸にもJ1、J2、J3のすれ違いがあり過ぎて久々の対戦となった松本山雅なのですが、このクラブをブログで少しでも扱うとですね、厄介なことに大量の松本市民が押し寄せて来るのですがね、DAZN観て書いただけですからね、現地に行った時の観戦記を読んで欲しいのでね、そんなに読みに来なくて良いんですけどね。押し寄せて来るんですよね・・・・・。



ブログに押し寄せる山雅の民のイメージ(※筆者の思い込みです)。ただし、この山雅の民は何事も無かったかの様にそっと去って行ってくれるので実害は全く無いのですが。ちなみにこの山の民が出てくるキングダム面白いのでおススメです。



兵馬俑とか夏侯惇とか山雅の民とか古代中国臭が強くなりつつあるブログではありますが、試合です、試合。試合のことも書いておきましょう。直近の試合では前半からゲームを作れるようになっているトリニータ、今日は山雅の民のプレッシャーの前に少しだけ圧された印象。割と致命的なミスはあれども、松本山雅に対して渡り合えていて、スコアだけは動きませんでしたがボールを動かしつつ松本山雅の疲労を、体力的兵糧が尽きるのを待ちながらの試合運びができていました。ミスがあっても折れずにGKからパスを繋ぐ、この心の強さは素晴らしい。


後半に入ると攻撃のスイッチが入り、伊佐の幻のゴールを筆頭にチャンスを作れていました。チャンスっていうか、ゴール出来ていたんだけれども。松本山雅との差を感じたのはクロスの質でしょうか。課題はやはり最後のシュートのクオリティでしょうか、クオリティっていうかゴール出来ていたんだけれども。


前半から相手を動かし続けて、後半にとどめを刺せなければ勝ち点は得られません。今日はもう、とどめを刺すだけだったと思うのですが、っていうか刺せた気もするのですが(※しつこい)勝ちきれませんでした。ただ、宮坂のFKがバーに当たったり三島のシュートが外れたり、相手のシュートクオリティの出来に助けられたこともあったので痛み分けは妥当かもしれません。特に三島のシュートは外れてくれて助かりました。最初のプレーでミスしてしまった姫野が一番助かったと思っていることでしょう。シュートが外れた後、上福元が両手で姫野の首をもぎ取ろうとしたのかと思って一瞬焦りましたが、シュートが外れたからなのか姫野の首は繋がっていて一安心でした。あれ以外のプレーは良かったです、姫野。


松本山雅相手に勝ち点1は悪くないと思います。前節の京都戦のような、前線のタレントに使う札束の量で殴り負けたみたいな試合よりも断然面白い試合でしたし。次節は岐阜という、これまた濃いスタイルを持ちつつあるクラブです。岐阜のパスサッカー相手にどんな展開になるのか、非常に楽しみであります。やれる手応えはやっぱりありますよ、早めに残留を確定して、上を目指したい。