2017/06/26

2017年 明治安田生命J2リーグ 第20節 群馬戦

【群馬 0 - 4 大分】



前橋で19時30分キックオフという嫌がらせに対する、大分トリニータの満額回答でございます。4得点&無失点。なぜ日曜日の19時30分にキックオフしたかったのか?群馬関係者の行動が謎過ぎる訳ですが、この行きにくさ&帰りにくさを提示されて燃えないアウェイ民族ではないのです。移動戦闘民族であるアウェイ民族は遠ければ遠い程、過酷であれば過酷である程、旅で死にかけて強くなって蘇る生き物。大体大敗して白目剥くことが多いアウェイ民ですが、時々今日みたいな勝利に遭遇してまた5年ほどアウェイ遠征する根拠を得てしまうのです。



敷島には特に変化は無く。特長ある充実のスタジアムグルメと松ぼっくり。例年通りでしたが、この日はダイハツスペシャルマッチデー。ダイハツ車が陳列されていました。



赤鬼もいました。カメラを向けるとポーズをとってくれた優しい赤鬼。逆に緊張して上手く撮れませんでした。この後、赤鬼は前にいる少年の首をもぎ取って食べました(※嘘です)




誰がどう見ても苦しんでいる群馬。今年はピッチ上にブラジル人不在で得点が少なく、失点も多い。今日はCBに坪内が復帰したこともあり、群馬ゴール裏は坪内チャントがひと際大きな声で歌われていました。坪内に対する期待感が凄かった。あの坪内にそれほど期待するって、よほどひどい失点が多いってことなのでしょう。


対する大分トリニータのスタメン。あっさりと福森が復帰。フック復帰。これで一安心。水曜日の天皇杯は休んだ主力。ベンチメンバーには天皇杯得点者やアシストで爪痕を残したメンバーが揃う。主力が気を抜くとサブメンバーが虎視眈々とその地位を狙っているため油断できません。



ダイハツスペシャルマッチとあって、関係者挨拶&カクシカがキックインセレモニー。関係者様は「ダイハツスペシャルマッチは群馬無敗」という余計な情報を教えてくれました。ダイハツ九州を胸スポンサーに持つ我が軍がジンクスを破ってしまいましたが、BMWとか三菱とかに負けるより全然許して貰えるんじゃないでしょうか。



結果的にこの試合は0-4で大勝利ではあったものの、個人的にはそこまで手放しで喜べる内容でもなかった気がしています。特に守備面。無失点で切り抜けられましたが、群馬のシュートが枠外に飛びまくりで、まさに「ファーーー」って叫びたくなるような宇宙開発ぶり。トリニータの選手たちが叫んでいたのは相手を煽っていたんじゃないかと思えるレベル(※絶対違う)で、ことごとく助けられました。ファーです。ファー。ただゴルフが流行っているだけです。



トリニータも群馬もミスが多かったと思うのですが、ピッチに撒かれた水で両軍がスリッピーになっていたのが要因だったように思えます。踏ん張りが利かずに滑ってボールロストする場面が多く、チャンスにもピンチにもなっていました。前半の1得点で折り返した時は、可もなく不可も無く、特別に褒め称えるべき選手も見当たらないし、普通にプレーして普通に勝つような試合かな、と。1-0でも勝てれば十分かな、という印象。これが後半、相手を引き出してひっくり返せたんだから成長を感じざるを得ません。



群馬の最終ラインは勇気を持って高めに維持されており、それが先制したのをいいことに最終ラインでボールを回すトリニータの罠の餌食となります。群馬のその広大なスペース、活かす訳です、我が攻撃陣が。圧巻だったのは後藤。特に2得点目のスピードと切り返しは凄かった。更に3得点目のPKとシーズン2度目のハットトリックをかまします。3得点目のきっかけとなったプレーもスペースに走り込んだ岸田が倒されて得たもの。前がかりになった相手を引き出して裏を取る、なぜ最終ラインまでボールを戻して回すのか、そこを理解しなければなりません。受けて返す、猪木の風車の理論が冴えわたりました。



4得点目、この得点は最近増えてきているクロスから。そのクロスを上げたのが鈴木義宜だっていうのがたまらない。片野坂監督が直接指示したんじゃないかっていうくらい近距離にいましたが、完璧なクロスを中央に供給。これをピンポイントで合わせられるようになってきた途中交代の伊佐がきっちりと枠内に決めてやりすぎの4得点。ダイハツの皆さんごめんなさい。


さらにこの後も伊佐と後藤で5点目、6点目を決めかけてしまう場面もあり、メインスタンドのお客さんが席を立ち始め、塾に行く時間を優先させてしまう(※絶対違う)試合内容となり、最後はトリニータオーレで締めくくってしまいました。天皇杯含めて3連勝。讃岐、群馬と連勝出来たのは大きな結果。そして福森が安心と信頼の無失点でフック復帰。鈴木義宜はクロスを上げられるようになっていたので、左から福森も頑張って欲しい。



0-4の勝利を喜びつつも、次節、シーズン折り返しに居座るJ2の中ボス、ジェフユナイテッド千葉戦を迎えます。J2で特長あり過ぎるサッカーを無理して展開し続けるジェフ、J2でずっと待っていてくれる俺たちのジェフにも満額回答で応えなければなりません。あの広大なスペースを活かせるのか?プレッシャーに屈してショートカウンターに散るのか?非常に楽しみな試合です。必見。





2017/06/22

2017年 天皇杯2回戦 町田戦

【町田 2 - 4 大分】



天皇杯2回戦を観戦してきました。また町田か、という感想しかない野津田ですが大雨の降った平日19時アウェイキックオフという、アウェイ民族の血が騒がざるを得ない観戦条件が重なり、プロ観戦者ばかりが集まる濃い雰囲気の中での試合となりました。雨が降るって話だったので装備品を必要最低限にしたため、写真はスマホで適当でございます。



毎年元旦に試合をすることを夢見るのがサポーターの宿命。そしていつもはサブメンバーとして中々試合に絡めない若手やくすぶっている中堅・ベテランがアピールの場として奮闘するギラギラしたものが観られる楽しみ。天皇杯の緒戦ほど興味のそそる試合は無いのでございます。特に練習やテストマッチを観ることができないアウェイ民族にとっては尚更なのです。それが関東で、首都圏であるんだから行かない訳にはいかない。


しかし、まっとうな社会人としては辛いものがあるのです。そっと息を潜め、誰にも気づかれないように忍者の如く仕事場を抜け出し、スタジアムに到着したのはキックオフ直前。そこにはすでに横断幕やら何やらが準備されており、ちゃっかり休みを獲得しやがったプロ観戦者の皆さんがどっしり構えていました。何者なのだろうか、こういう人たちは。本当に不思議だ。まぁ私もそう思われているのでしょうけれども。バスを降りて走るサラリーマン観戦者たちが多かったです。



期待通りのいつもは観ることができないメンバーたち。GK修行、CBは左から国内の坂井、山口、黄の並びでした。ボランチは姫野と前田。左サイドにゴルゴ黒木、右に國分、伊佐のワントップに世界の坂井と翼のシャドーという楽しみな布陣。


今日は特に福森を応援したい気持ちでいっぱいだったのですが、ベンチにも入っていないということは怪我か体調不良の可能性が濃厚なのでしょう。早いとこ元気になってドリブラー福森となって戻って来て欲しい。休む時は休む。これ大事。岩田はどこで何をしているのか不明。


試合は前半町田ペースで進みました。土岐田やら増田やら戸高やら知っている選手が多かったのですが、コンパクトにラインを保ち、我が軍の最終ラインに見事にプレッシャーをはめ込んでいる印象でした。リーグ戦で戦った時に両サイドがワイドに開いて高い位置を取ることでチャンスをバンバン作れた面影は無く、非常に辛い立ち上がりでした。お互い手の内は分かってしまっているけれども、試合勘が鈍いメンバーが多いので準備してきたことがお互いに発揮できないちぐはぐ感は多少あったと思います。


そんな中でも、我が軍の方がモチベーションの高いメンバー多数だったと思うのです。連携面の不安や試合勘は衰えていたかもしれないですが、一人ひとり、何かを残そうとアピールする気持ちを強く感じました。その意欲の差が球際で発揮されて先制点に繋がったと思います。ただ、映像も無いのではっきり思い出せない。右サイドで粘って真ん中から逆サイドに展開しての世界の坂井のゴールだったはず。泥臭さと美しさが同居するゴール。場内アナウンスは國分のゴールとあり、もう誰のゴール何だかよく分からなかったのですが、誰が決めても1点は1点なのでね、はいりゃいいんです。はいりゃ。


最初のワンチャンスを活かせたのは大きかったのですが、展開自体は苦しいまま。そんな中、カウンターの応酬でミドルシュートを決められてしまいます。横っ飛びしたGK修行の手をかすめポストに当たったボールは横に倒れたGK修行の背中に跳ね返り、ゴールイン。同点とされてしまいます。それでも直後のコーナーキックからの混戦で相手GKがつかみ損ねたボールを伊佐が押し込んで再びリード。前半を折り返します。



後半は盛り返してボールを保持し始め、ペースを掴む。圧巻だったのは右サイドに松本怜を投入してから。勇気を持って両ワイドが開いて高い位置をキープし、町田の裏のスペースを虎視眈々と狙う戦略がくっきりとピッチに浮き出ました。もう、松本怜が居そうな場所にアバウトにでもボールが出ればチャンス到来。案の定、右サイドを突破して、上げたクロスに伊佐が突っ込んで3点目。この流れも美しかった・・・・。采配的中。これでね、元旦まで夢は繋がったなって思ったんですが、直後に失点するんだから2点差は危険なスコア。また1点差に戻されてしまいました。


あとは1点差を守ったまま試合を終わらせられるか、なのですがサブのメンバーたちのモチベーション的に、時間稼ぎをして勝利を目指すような心理状態ではなかった様子。監督も岸田を黒木に代わって投入し、両サイドをフレッシュ化して明確に横から攻めろとメッセージを送るのです。まだ1点差で勝っているのに。アディショナルタイムまで攻防は続きましたが、最後の最後にカウンターで姫野がゴールし、とどめを刺して直後にタイムアップ。前節終了後、竹内が言っていた相手の攻撃をひっくり返してカウンターでとどめを刺すサッカーをサブメンバーが早々に実現させてしまいました。



ルーキー野上もデビューできたし、4点取って完勝したし、結果的には気持ちの良い水曜日となりました。ただ、サブのメンバーのモチベーションは高かったものの、中距離以上のパス精度の粗さやミスの多さが目立ったのも事実。レギュラーメンバーとの差を感じたのは確かです。若手には経験を積ませないと伸びないので悩ましいところではありますが、もっと頑張ってアピールを続けないとスタメン争いの激化は遠い。もっともっとアピールしてトリニータにポジティブスパイラルを巻き起こして欲しいと思います。初出場や初ゴールはおめでとうと言いたいところですが、全然足りません。もっともっとおかわりしたい。次回は7月12日、柏レイソルとの対戦。開催地は分かりませんが、J1と真剣勝負。行こう我々と同じくよく分からない職業の人々と共に平日夜のスタジアムへ、そして元旦埼玉スタジアムへ。夢は続く。


2017/06/17

2017年 明治安田生命J2リーグ 第19節 讃岐戦

【大分 2 - 1 讃岐】

今シーズン初の土曜日ナイター。DAZN生観戦でした。解説は高松先生。「勝てないとチームがバラバラになる」という、「ちゃんとまとまってるよ」ってあの時言っていた本人とは思えない解説っぷりでした。解説慣れしましたね、高松先生。余裕を感じました。


噂によると大銀ドームの照明がLED照明に更新されたとかで、電気代の削減に繋がるらしい。メタルハライドランプって水槽とかアクアリウムの照明にも利用されるんですけど、かなり高額のイメージ。光の加減的にどうだったんでしょうか?地元ブロガーの報告を楽しみに待っています。企業としては見通しが暗い東芝製のLEDが大銀ドームの明るい未来を照らし続けることに期待しましょう。



讃岐は馬場とか原一樹とか苦い思い出しかない2トップと、サイドに卒業生の無口な西が。今シーズンまだ2勝目と苦しんでいる様子。ゴールはセットプレーがらみが主、守備で我慢して我慢してセットプレーで1点入れて逃げ切るコシの強いうどんサッカーが、失点が多いことで機能していない。



スタメンは福森が外れ、世界の坂井じゃない方の坂井こと、坂井達弥が遂にスタメンを奪取。福森が前節の失敗からきっと復活してくれるだろうと期待していただけに、現実を突きつけられてしまいました。スタメン争い厳しい。坂井達弥にとっては大チャンス。福森が突き抜けて戻って来てくれることを期待したい。


最初は讃岐がどう出てくるのか探り探りでしたが、さほどプレッシャーは感じず。水戸様のプレッシャーを知ってしまった後なので、普通のプレッシャーレベルでは余裕を感じるのです。高松先生くらい余裕。美しい展開から小手川のゴールで先制すると、ほぼ危なげなく時間を潰せた前半でした。岸田のクロス、後藤のスルー、三平の引き付ける動き、小手川のゴール、連動が美しかった。


先制すると余裕を持って展開できるのですが、讃岐の選手交代が大当たりとなってしまう。後半途中から入った木島の弟さんが難しいシュートを沈めて追いつかれる。しかし、こちらの選手交代も当たる。交代で入った伊佐と松本怜。左サイドで松本怜が突破すると、真ん中ヘディングで合わせたのは伊佐ではなく後藤。相手DFに当たるもボールはゴールに吸い込まれて突き放しに成功。伊佐、後藤、松本怜と3人が良い感じで絡みました。


問題はこの後、試合を終わらせられるかどうか、だった訳ですが、今日は謎のPKを与え
ませんでした!謎のPKさえなければね、余裕で勝てるんですよ!本当は割とドキドキしたけれどもな!


ということで、ホームで讃岐相手に勝利して、久々の勝ち点3を手にしました。世界の坂井じゃない方の坂井こと、坂井達弥は「国内の坂井」として上々のスタメンデビューとなりました。途中出場で試合には出ていましたし、左利きだしで福森の代わりとしてはすんなりハマって問題なし。今日は右サイドからの攻撃が多かったこともあり、そんなに目立つことはありませんでしたが、無難に仕事をやり遂げました。よほど突き抜けて帰ってこないと福森まずい。ドリブラーになって帰ってきて欲しい。今日はなぜか竹内がドリブラーと化していましたが、福森への謎のメッセージだったかもしれません。


今日の試合の終わらせ方ですが、3枚の目の交代カードとして姫野を投入しました。リードしている場合の勝利の方程式的なカードになってくれれば良いと思います。終わらせ方はいまだ手探り感を感じますが、慌てないことが大事です。慌てない雰囲気と相手選手が諦める雰囲気を作れると良いですね。閉店時間がきた雰囲気を醸し出す蛍の光を鼻歌で歌うのが良いかもしれません。トリニータオーレは絶対勝てる時以外歌えなくなっているので、大銀ドーム全体での創意工夫が必要です。LED照明が少しずつ暗くなるとなお良いのに!


冗談はさておき、次は平日夜の天皇杯です。使われていない選手たちにチャンスが回ってくるでしょうから楽しみ。もしかするとすぐに福森が突き抜けて戻ってくるかもしれない。世界の坂井もアピールしなければ。スタメン争いをもっと激化させて欲しい。


2017/06/10

2017年 明治安田生命J2リーグ 第18節 横浜FC戦

【大分 2- 2 横浜FC】

DAZN生観戦でした。最後の最後、納得のいかないPK判定で追いつかれてドローとなりました。試合の序盤から主審に対して「どうも友達になれそうにない」感覚が付きまとったのですが、案の定というか何といえばいいのか、やっぱりか、という思いです。すっきりしない試合が続きますが、今日の試合内容的には勝ちきっておくべき惜しすぎる内容でした。


横浜FCは何でもできるイバにボールを集めるのが基本の組み立て。使える電柱があるならば使いますとも。さらに今日はジャンボ大久保とのツインタワーでフィジカルを起点とした強引な攻撃を意図していたと思われる。京都サンガ戦とかを参考にしたんじゃなかろうか。


横浜FCの全般的なゴールの内訳はバランスが良い。ただこれ、イバが何でも出来るからこんな分布になっているような気がする。しかし、最大の特長は堅守で失点が少ないこと。我慢さえしていれば、あとはイバが何とかしてくれる、そんなサッカー。


対するトリニータ、スタメンには三平、小手川が復帰。ベンチには松本怜も戻るなど、林が長期離脱してしまった分、ありがたい戦線復帰メンバーが増えた。これは朗報。


横浜FCの大型2トップは前節の水戸ほどのスピードもなく、運動量も少なかったこともあって最終ラインでは余裕を持って回せていました。序盤こそ横浜FCにボールを保持されましたが横浜FCの2トップと中盤の間隔が開き始めて徐々にトリニータペースに。


夏ですから、もう暑いですからね、夏なんですよ。夏と言えば夏侯惇。鈴木惇のミドルシュートで先制出来た訳です。夏ですから。素晴らしい左足でした。これで優位に前半を進められて、言うこと無しだったのです。前半は。夏ですから。夏侯惇祭り。フェスです、フェス。夏はもうサマーソニックか夏侯惇かって話ですから。


しかし、後半にツインタワーが効果薄いと感じた横浜FC中田監督。ジャンボに代えてスピードのある津田を投入。そうすると早速福森が津田の対応を誤りPK献上。上福元もイバのキックを止められずに同点に。この後は1枚警告をもらってしまった福森に狙いを定め、ピンポイントで攻め続ける横浜FC。たまらず福森を下げ、4バックに移行するトリニータ。


この4バックになってから三平の諦めなさが体現されたゴールでリードを奪うもアディショナルタイムに岸田がペナルティエリア外でファウルしたのになぜかPKを献上して、これまたイバに決められて同点で終了となりました。


全般的に主審の判定には違和感が。先入観のあるジャッジをするような感覚。長崎戦に続き、またもや主審と折り合いつかずの試合となってしまいました。これで勝ちきってくれれば何も言うことはないのですが、追いつかれてしまうのは本当にもったいない。試合内容が良いだけに、あと少しのところで勝ち点3を得られないのはつらい。つらみ成分が多い。


ですが堅守の横浜FC相手に、流れの中から2得点出来たのは自信に繋げて良いと思います。特に小手川、三平が3トップに戻ったのが凄く良い。後藤含めてこの3人が揃うと得点への期待感が増す。これからも楽しみではある。松本怜も途中出場したのでサイドの選択肢も増える。


今日は釈然としない同点劇ではありましたし、最近多いなって気もします。強引にポジティブに考えるならばシーズン前半でまだ良かったと考えるしかありません。今日の誤審も辛いですが、シーズン終盤の何かしらを争う試合でこんなことが発生したら発狂してしまいそうです。まだ夏ですから。夏で良かった。そう考えましょう。これから夏本番、夏侯惇が大活躍の予感です。


2017/06/03

2017年 明治安田生命J2リーグ 第17節 水戸戦

【水戸 2 - 0 大分】



平日の疲労を引きずって、早朝に起きて水戸に行ってきました。快晴の水戸でしたが、完敗となりました。


それでもこの、吉平翼のスタメンを確認した時は興奮したのです。昨年J3で共に戦った生え抜きを愛する気持ちが溢れ出して止まらない。そりゃもう期待しました。しかし、結果的には水戸のFW、前田大然19歳の印象しか残っていません。彼、凄くない?名前的にお寺の子かな?彼、凄くない?凄くなくない?


スピードがある前田大然と186センチと長身の林陵平の2トップを起点とした水戸の守備組織が素晴らしかった。実際、10試合負けなし、という状況にありプレーに迷いは感じなかった。守備がしっかりしているから負けない、攻撃の精度は甘いので勝ちきれないこともあるけれども、負けない。そんな雰囲気。



スタジアムはマスコット、ホーリーくんの誕生日ということでゆるい空気が満載。個人的にはごっついミドルシュート決められたとか、雷で中断とかよろしくない思い出が沢山です。



誰でしょうかこの赤い人。



観客動員が増加傾向と聞いていた水戸ではありますが今日はお客さん少なめの印象。毎回何かしらお土産もらっている気がする。今日はうちわとジェット風船を貰いました。暑いのは分かっていたので、余計なものは食べずに日陰を金で買いました。メインスタンド最高や。しかし、ジェット風船を飛ばすタイミングが後半のキックオフ、主審が笛を吹いた瞬間というのが辛い。後半の入り、集中できん。



試合前半は両チーム相手の出方を探りつつ、といった低調な立ち上がり。アウェイで陽射しの強さも考慮してか無理はしないトリニータに見えました。前半の試合の作り方はそれで良いと思うのですが、今日は水戸の2トップのチェイシング圧力が出足鋭く、最終ラインでのボール回しに全く余裕がありませんでした。



自陣でボールを回すときに夏侯惇が最終ラインまで下がって、川西が残り、両サイドが高い位置をキープする4-1-5っぽくなったとき、1の川西付近のスペースを埋め、寸断することでトリニータの縦パスの供給を断ち、サイドへと追いやり、精度の低いボールを蹴らせてはセカンドボールを拾う。2トップと中盤の選手と最終ラインの距離感が常に保たれており、町田戦の時のようなサイドチェンジも少なく、縦パスも入らず、攻めあぐねました。ここまでマークを剝がせなかったのは初めてかも。水戸はFWの守備が攻撃になっている感覚ですが、最後の攻撃の精度が低く、ボールを保持して攻撃しても最終的にクロスやらシュートが的を捉えないので、ただただ両チーム低調なJ2の試合。



試合が動いたのは後半になってから。トリニータは勇気を持って縦にチャレンジするようになりました。吉平翼が下がって代わりに入った三平が3トップの一角に入ってからは高い位置で奪えた絶好のチャンスも。三平のシュートはポストに当たり、跳ね返りは後藤が決め切れず。その時の監督の姿です。ご査収ください。



このチャンスを外した後は嫌な予感しかしませんでした。試合を通じて落ちることのない前田大然のスピードとチェイシング頻度。まぁ手を焼きました。こんな若手と対峙する30代の気持ち、今自分が歳を重ねたことにより、凄く分かるような気がする。結果的にいつかはやってしまうであろう、最終ラインのパスミスがここにきて遂に出て、相手にゴールをプレゼントするような結果に。しかし、これは単純なミスというよりも、度重なる水戸FWのチャレンジの成果ではなかろうか。引き出されたミス。そう思えるくらい走っていました、前田大然。もう漢字変換が面倒なので「大自然」に改名してくれないかなって気がしてきました。松本山雅はなぜこの大自然選手をレンタルで出したのだろうか。もったいない。



その後ビハインドを追うために3枚目のカードを切った直後、入ったばかりの林が相手GKと交錯して受け身がとれず手をついて肘を脱臼したような感じに。復帰したばかりの林がまた抜ける痛さたるや。交代カードを切ってしまっていた後だったので一人少ない状況になり、更に失点。最終的に2-0という結果に終わってしまいました。2失点目はもう、リスクを負った後の話なのでもうしょうがないと思います。



前節の岡山戦の後半もそうでしたが、対戦相手が大分トリニータ対策を編み出したような気もします。しかしそれでも、最初の1点が取れていたら、速攻からのあのファストブレイクチャンスを活かせいれば、と感じざるを得ません。今日は水戸の守備のしつこさが凄かった。結果が出ないと不安になったりもしますが、まだまだ気にするレベルではありません。今日は我が軍がどうこうよりも、水戸がちょっと不敗ゾーンに入っている感じでした。なんだ不敗ゾーンて。自分で書いていて謎ですが、あったら入ってみたい不敗ゾーン。勢いって怖い。J2怖い。林の怪我が軽症であることを祈りたい。