2017/10/28

2017年 明治安田生命J2リーグ 第39節 千葉戦

【大分 1 - 2 千葉】


バファローズポンタさんのように叫ばざるを得ません。17年目の悲願達成に向けてパンツも履かずにDAZN観戦しましたがジンクスを破ることは出来ず、無念のんほー。んほーです。力及ばず。ジンクスを破るために色々といつもと違う何かを試してくれた方々もいたと思うのですが、犬の呪いは強力でした。ふんどし締めて滝に打たれながら観戦しなければダメだったんでしょうか・・・。



スタメンは前節から変わらず。フォーメーションもいつも通り。選手もスタッフも平常心で試合に入れていました。


対する千葉、ラリベイ、船山という強力な前線に加えて小技の利く10番町田、そして大分トリニータ下部組織出身の清武と攻撃陣は充実。同じくトリニータが育てた為田はベンチスタート。前半はボールを持たれましたが、最後のところで我慢強く守れていたと思うのです。両チームチャンスとピンチを素早く裏返すようなゲーム展開で、球際の戦いも激しく、見応え十分の内容ではありました。特に右サイド、岸田は再三に渡って裏をとれており前節のゴールで自信に満ち溢れたような躍動っぷり。


試合が動いたのは後半に千葉が先に動いてから。清武と為田を交代させ、我が軍の右サイドに侵入しクロスを上げまくり。最初の失点は上福元の手からこぼれたボールをラリベイに押し込まれる。2失点目は船山にダイレクトで合わせられてしまった。右サイドを攻略され、辛いビハインド状態に。それまで完璧なセービングを見せていた上福元だけに、非常にもったいない形で先制を許してしまったのが惜し過ぎる。


それでも味方のミスをカバーしてあげようと前線は奮闘。特に伊佐は気持ちが見えるプレーが多く、攻撃をけん引。反撃の色が濃くなったのはシキーニョ、岩田を投入してから。岩田からのスルーパスを後藤が受け、3人をぶち抜いてスーパーゴールで1点を入れ、反撃の雰囲気は出せはしたものの、もう1点が遠く、引き分けに持ち込めずに、敗北の歴史をまた一つ、積み上げてしまいました。悔しい・・・・。


下位相手に負けはしたものの、そもそも千葉は今の順位にいることがおかしいくらいの戦力ですし、今日の試合内容、選手が見せてくれた気持ちを目の当たりにして、下を向く人なんて居ないと思います。下を隠す必要はあっても、下を向く内容ではなかった。


順位的には振り向けば千葉。残り3試合で振り向いている状況ではありませんが5位6位に大分千葉が滑り込むプレーオフになったら面白いなって気もします。プレーオフ決勝でならリベンジできる気がする。とにかく我々にやれることは前を向いて戦い続けることだけ。プレーオフは若干遠のいたかもしれませんが、直接対決を残している徳島が、水戸に敗北を喫したため、まだ何か起こせるかもしれません。今夜は水戸納豆で乾杯。残り3試合、山形、徳島、熊本。最終節まで絡んで楽しみたいものです。今からもう1度パンツを履いて最後の3戦。



2017/10/25

千葉対策本部

古参も新参も知っておかなければならないデータを敢えて掘り起こしたいと思います。掘り起こしても仕方ないのですが、逆に、逆にね、逆に掘り起こします。もう嫌を通り越して普通のことになってしまっていますけれども、千葉対策です。千葉対策。なぜ対策が必要なのか、とりあえず過去の全戦歴を振り返ります。現実と向き合いましょう。



ということで、リーグ戦、カップ戦、天皇杯、プレーオフを含めて通算4勝6分24敗です。34回戦って4回しか勝っていない。更にこのデータをホームのデータだけに絞るとですね・・・



こうなります。1勝3分13敗なんですが、この1勝は国立競技場でのプレーオフがホーム扱いだっただけで、無敗神話を継続する東京での特別な一戦だったのでね、例外だと思うんです。大分県内で戦った戦績はというとですね、3分13敗っていうことになります。カップ戦、天皇杯を含めても勝っていない。大分県では千葉無敗。我が軍は無勝です、無勝。ムショーって言いたくなるこの結果こそが古参のおっさん、おばさん方が「お犬様」と呼ばざるを得ない事実な訳です。これはもう年貢なんだ、納めるものなんだ、そう思わなければ精神を保てない事情があったのです。


我々、ナビスコカップを1回戴冠しました。J1昇格は2回達成しています。でも県内で千葉に勝ったことは0回です。これはつまりですね、もう逆に言えば大銀ドームで千葉に勝てば優勝ってことです(※断言)なんせ0回なんでね、メジャータイトル獲得するよりレアですからね。大分優勝ってことです。


よって緊急対策会議です。緊急招集です。基本的には選手、スタッフにピッチ上で頑張ってもらうしかないことは百も承知ですし、今年のチームは今までなし得なかったことを実現しているチームなので、期待できるとも思っていますが、微力ながらやれることをやって犬の呪いを解きたいと思います。


基本はやはり逆張りジンクスだと思うのです。これだけ勝てていないので、逆に、逆にね、逆にやってみるってことです。例えばいつも使っている駐車場を変えるとか、逆の足からスタジアムに入るとか、逆にね。逆をやって逆の結果を迎えるイメージ。ただ、逆に観戦に行かないってのは無しで、行ける人は行くことを前提にして、現地に行ってそこで何をするのかを突き詰めたいと思います。何事もやり過ぎは良くない。totoに3万突っ込むとか生活に支障をきたす様なことも良くない。ほんの少しの何かが良いと思います。以前私は、スカパー!を自宅で全裸観戦するってことをやってみましたが、あっさり負けたのでやり過ぎはダメです。


今年の千葉はアウェイで弱いというデータもありますが、いつの間にかハイラインディフェンスが無かったことになってから調子が上がっている気もするので油断は禁物。今回は自宅でノーパンDAZN観戦くらいにしておこうと思っています。逆にね、逆に。今まで全試合パンツを履いた状態で負けていますから、逆にね、逆にパンツを履かない。全裸はやり過ぎ。パンツくらいがちょうどいいはず。自宅なので誰にも迷惑かけませんし。


現地に行かれる方も逮捕されない程度の逆張りジンクスで犬の呪いを解くのに協力して欲しいと思います。ハロウィンイベントも行われている様子なので、普通なら絶対仮装とかしない人も逆にね、逆にですよ?逆に仮装イベントに乗っかってみるとかどうでしょう?


このタイミングで仮装ならですよ?やはりあの、流行のキヅールを掛け合わせたアレをここで出すしかありません。



キヅールコスプレ、今年のハロウィンはこれしかない。土曜日に間に合わせるには今すぐ買うしかありません。



これを改造すればキヅールになりそうですし、亀と一緒であれば、これ以上ないおめでたさですし、犬が嫌がること間違いなし。いい大人ならですね、普通ならやらないと思うんですよ。ただ、逆に、逆にね?どうでしょう?お父さん。打倒犬のためです。ハロウィンイベントです。一肌脱いで頂きたい。何が何でも千葉を倒す、倒しましょう。

2017/10/21

2017年 明治安田生命J2リーグ 第38節 松本戦

【松本 0 - 2 大分】



キヅールのぬいぐるみで遊んでる場合じゃありません。松本に行ってきました。台風の影響もあって天気は悪く、そして寒く、2012年を思い出させる雰囲気。霧雨が降ったり止んだりのコンディションの中、今シーズンは見事快勝。アルウィン初勝利!やっぱりアウェイだと勝つんかい、って感じですが不満は1ミリもございません。素晴らしい内容と結果でした。この上ない。この上ないよ!次節のホーム観客動員に直結することなんでね、この上ないと思います。ライト層の興味が削がれてしまうのと、チャレンジが継続するのとでは天と地の差ですからこの上ない!このブログでさえ、勝った時のアクセス数と負け&引き分け時のアクセス数の差が凄い訳です。勝った時だけ読みに来る人、先生怒らないから手を上げなさい。反省するように。とにかくホームに繋げられて良かった。





個人的には2014年以来のアルウィン。シーズンも残り5試合となった状況で、勝ち点61の松本山雅と勝ち点57の大分のプレーオフ圏を争う直接対決。とても重要な一戦でしたが、雷鳥のしっぽに手が届きそうな距離感になりました。山雅の民ですが、かなり削がれてしまった印象。寒さと雨もありますが、過去の記憶では「圧」が凄かった。ワンソウルくらいじゃ足りず、ツーピョンヤン、スリープサンくらいはあった。



2014年はこんな山の民のイメージの勢いと圧があったと思うんです。「ドッ」ていう。しかし、やはり今日の雨や寒さに加えて、ここ最近の山口戦のミラクル敗北に始まり、前節のアウェイ千葉戦での惨敗と、昨シーズン勝ち点を80以上も積み重ねながらプレーオフで敗退し、昇格できなくて、戦力を維持・上乗せした状態でのやり直しシーズンで苦しむという、集客するにはもう、これ以上ないくらいの難しいハードルがニョキニョキ生えている状態で、そりゃさすがに削がれてしまうに決まっていると思うのです。一度J1を知ってしまってからのJ2で離れてしまう人も多いですし、難しい時期なんだろうなと、J3まで経験してしまうと経験豊富過ぎて各種パターンのサポーターの気持ちが分かってしまう先走り癖が嫌になります。しかし、それでも応援しに来ていた今日のお客さんこそ大事にしなければならない訳ですが、ホームの山雅の選手達の方が雨で滑ってしまうというこの上ない運の無さを感じる試合でした。ここ数試合の松本山雅、ツキが無い。しかしそれでも人件費は我々よりも多いので、対峙するには積み重ねてきた戦術と育て上げた若手で戦う厳しさは変わらず。


対する我が軍もさほどツキは無く、前節の試合中に痛めた三平がベンチからも外れるという緊急事態。ここで三平を失うのはこの上なく痛い。しかし我が軍には好調を維持している伊佐がいてくれたので前線は何とか形に。中盤には前節たまたま累積警告で福岡戦を欠場した鈴木(夏侯)惇が元気に復帰。ベンチメンバーは攻撃カードや守備カードと何でも対応出来そうな面子。





前半お互いに様子見の立ち上がりの雰囲気の中、それほど前からプレッシャーをかけることも無く、トリニータにボールを持たせた感もあった松本山雅。イメージ的にはビハーレン長崎(©たかた社長)からファンマと自分から転がってセットプレーを獲得する汚いプレーを差し引いたチームという印象。鏡写しとなるフォーメーションでの真っ向勝負となりました。最初のチャンスはトリニータ。最終ラインからのフィードに反応した伊佐。松本山雅のGKがスリッピーなピッチの影響で目測を誤り、決定機になった訳ですが、GKの足が伊佐の足に絡んだようにしか見えなかったのにノーファウル。勇気のない主審でした。この後も両線審含めて、自信無さげのジャッジが多く、ポジショニングも悪く、伊佐と衝突した場面もあったりと、若干不安を覚える審判団。トリニータも松本山雅もツキが無い。



そんなピッチピッチジャッジジャッジ不安不安不安♪な状態の中、監督は頭を抱えることが多かったのですが、そのスリッピーなピッチを上手く使ったのが岸田。CKのこぼれ球を超珍しく枠内に飛ばして先制に成功。岸田のシュートが枠内に飛ぶなら負けるはずがない。リードして前半を終える。監督もこの瞬間だけは弾ける。





このところ先制が出来たとしても後半に受けに回って堪え切れない岐阜戦などもあったのでリードしてからの攻めの姿勢を維持できるかどうかに大分県民115万人の目が注がれる訳ですが、この試合は川西の存在がすこぶる大きく、絶対的存在感で我が軍を勝利に導きました。遂にユニフォームが長袖に戻った川西。この長袖の川西が凄まじいパフォーマンスを発揮。やっぱり半袖より長袖の方がしっくりくるのではないのか?川西長袖不敗伝説の幕開け。ホーム松本山雅の選手でさえスリッピーなピッチに手こずる中で、何事も無いようにボールをキープし、ドリブルし、奪取し、攻めに守りにアシストにと、雨の影響を全く受けずにむしろ活き活きとプレーする水属性川西。途中に見せた1人時間差裏街道の突破なんかやり過ぎのレベル。メインスタンドから観戦していて、自分がサッカーゲームで操作しているんじゃないか?と錯覚するくらいに気持ち良くスイスイ動く圧巻のプレー。2点目のアシストに繋がるセカンドボールへの反応も見事。個人的MOM。




そのアシストを受けてサイドからカットインでゴールを決めた松本怜。開幕戦でゴールを決めたものの、シーズン1得点の法則とか言い出したブロガーがいたらしく、失礼な予想を見事覆して複数得点を伸ばし始めました。誰だそんなこと書いた奴は。先生怒らないから手を上げなさい。反省するように。その松本怜、前半の田中隼磨との元マリノスマッチアップ。



後半の写真、間違い探し。スパイクが変わっています。この日のピッチはやはり各選手アジャストに時間を要した模様。この辺り、色んな準備をしてくれている裏方の存在もほんのり理解出来て、スタッフも戦ってくれているんだろうなと思えます。全員で掴んだ勝利です。



後藤はいつも通り高パフォーマンス&この上なく惜しい決定率を披露して3点目は獲得出来ずも、上福元のスーパーセーブを中心に守り切ってゲームセット。受けに回り過ぎず、姫野、吉平翼と若手も出場し、最後は山口で逃げ切るという昨シーズンの秋田戦を思い出させる投入カードもこの上ありませんでした。昨年5連勝で幕を閉じたシーズンを思い出しますね。





アグレッシブな試合内容で、特に後半は時間が進むのが早く感じる程楽しめました。ホームということもあり真っ向勝負をしてきた反町監督。ただ、攻撃はカウンターでロングボール主体と単調で、ロングボールを弾き返すことなら大得意の竹内、鈴木、福森のDF陣を中心に最後まで対応が出来てしまいました。試合後の反町監督のインタビューで「かなわない」という言葉を口にしたのは意外でしたが、それくらい内容的にトリニータの方が充実していたということでもあります。もしダヴィなど規格外の外国人が前線にいたら結果は違ったかもしれませんが、何せ最後まで松本山雅側にツキがないという印象です。



我々はチャレンジャーで、もう既にボーナスステージみたいなものでもあるので、プレッシャーを感じることも無く、失うものもない、追いかける状態が良いじゃないですか。昨年も最後まで目の前の試合を淡々と、1つずつこなすことで結果がついてきたのでやり続けましょう。経験則からやり続けましょう。問題は・・・・・次の・・・・・千葉戦。トリニータ史上この上ない超絶大鬼門、大銀ドームでの千葉戦。乗り越えられるのか?プレーオフ圏内に滑り込めるのか?残り4試合!

2017/10/19

鶴の恩返し

帰宅したら宅配便が届いていまして、心当たりが無かったのですが開封したら思い出しました。鶴の恩返しでした。



話題のキヅール。4つの候補で投票になった時にはすでに盛り上がってはいましたが、実現してしまったら大変だろうなと、昨年牧歌的な盛岡のスタジアムにも行ったもので、運用する側のクラブスタッフの苦労が頭をよぎってしまって投票には気が引けたのですが、数々の悪い大人たちが面白がって投票をし、キヅールがマスコットとして決まってしまいました。決まればですよ?決まったのなら仕方ない。わたくし、立体化プロジェクトのクラウドファンディングを応援してしまった模様です。記憶にはありませんでしたが、応援した模様でございます。はい、我が家にもキヅールさん届きました。完全に忘れていたけれども。



横キヅール。うむ、キヅール。ぬいぐるみだと気持ち悪さはない。可愛い。



縦キヅール。





こっち見んな。ということで、我が家に唯一ある亀のぬいぐるみと並べてみたくなる訳です。鶴と亀。JリーグNo.1のおめでたさ。



千年と万年です。千年、万年クラブが繁栄しますようにってことです。万年J2ってことでは決してございません。



オッサンがぬいぐるみで遊んでてヤバいのは自覚しているのですが、このキヅール、首を握ると謎の心地の良い太さ。つい握りたくなる絶妙さ。謎のしっくり感。これを握るとなぜか、なぜかは分かりませんが、何となくブリーフの、白ブリーフの前のポケットからキヅールの頭を出させたくなる衝動に駆られたのです。


何書いてんだこいつ?と思われたでしょう、そう思ったそこのあなた。でもこれはこのキヅールの首を握らないと分からない。残念ながら我が家にはボクサーパンツ派のオッサンしか居ないので試せなかったのですが、この感情が一体何なのか?どこからくる衝動なのか?これはやはり幼少期の記憶に遡ると思うのです。辿り着いたのはそう、あの、伝説の東村山市民。





そう、この伝説のバレリーナスタイル。個人的にはノーベル平和賞級の功績だと思っているのですが、このフォルムをキヅールで再現できるのではないのか?その欲求が溢れ出して止まらない。パーティーグッズとかでね、こんな感じの安物が売ってるわけですよ。



これを欲望のままにキヅール版にすると・・・・・



すんごい雑ですけど、これこれ。これこそ心の奥底から湧き出た何かそのものに違いない。キヅールパンツをグッズ化するだけで、一家に一羽のキヅールが誕生するわけです。キヅールパンツ、黒ストッキング付き。これ。これしかない。グルージャ盛岡のグッズでこれさえ発売すればJ1に昇格する!(※しません)とにかく是非とも次のクラウドファンディングではキヅールパンツ黒ストッキングを商品化して欲しいと思います。これを履いて皆でグルージャを応援!そんなスタジアムになれば毎試合1万人が集まるに違いない!そんなスタジアムならもう一度行きたい(※ヤバすぎる)ということでキヅール人気に便乗してみただけの回でございました。


2017/10/14

2017年 明治安田生命J2リーグ 第37節 福岡戦

【大分 1 - 1 福岡】

勝てたような、勝てなかったような、引き分けでの痛み分けとなった九州ダービーをDAZN観戦。福岡を迎えての一戦でしたが勝ち点を1だけ積み上げる形となりました。すこぶる内容の良かった前半と、福岡の豪華な交代カードに押された後半といった印象でした。


レンタル中の鈴木(夏侯)惇がたまたま出場停止かつ契約の関係で出場できないため、代役が注目された訳ですが、黄と姫野というコンビ・・・・かと思いきやトリプルボランチっぽくもあり、ポジショニング自在の川西が最終ラインに降りることもあれば、シャドーにいることもあり、将軍不在の中盤の底を3人でカバーするという、ここに来てそんな引き出しあるのかよという内容。試合の中で3ボランチになったりすることはあったものの、最初からは初めてで、こんなフォーメーションまでやり始めたら対戦相手は大分トリニータ対策が大変だろうなと思われる訳です。ベンチメンバーには小手川が復帰。

今シーズンの基本戦略、3-4-3&4-1-5変換のことが分かり易く書かれていた記事を発見したので張っておきます。この仁義なきミシャ式広島編から更に派生して独自に発展して行く大分式。先週大銀ドームでボールを下げても溜息とか不満のヤジが減った気がしたのですが、浸透し始めたでしょうかこの「擬似カウンター」を生み出す形。



対する福岡は現在2位と自動昇格圏内。お金のかけ方から言って当然昇格を狙える選手層だった訳で、予想よりは苦しんでしまった印象。開幕戦でJ3から戻ったばかりの我が軍に出鼻をくじかれた雪辱を果たすため、1000人以上のサポーターが大銀ドームに集まるという意地を感じる集客。毎度ありがとうございました。あの開幕戦で個人的に感じた大分トリニータ復活の狼煙。より濃いものにしていきたい。


前半の得点シーン、左サイド松本怜のクロスを三平がヘディングで流し込みました。


ここ最近、流れの中から得点出来ていますし、試合を支配して攻撃を完結させる能力は完成に近いと思われます。後半開始から井原監督はウェリントンを前線に入れましたが、この札束で得点を狙う豪華なベンチメンバーの圧力を前に、ジリジリとDFラインが下げられてしまう。どうも弱い。札束には弱い。仕方ない。嫌な予感はしたのですが、案の定失点。ミドルシュートは素晴らしかったけれども、またしても受けてしまわざるを得ない状況を作られてしまった。ところどころ力の差を感じる部分もありながらも、決定的場面も作れていたので、引き分けでも妥当かなという結論です。


ただ、やはり試合を通じてシュートの精度だけは課題となりました。永遠のテーマですけれども。久々に先発した姫野はFKの精度こそイマイチでしたが、運動量と危険察知能力が最後まで発揮できていて目を細めました。岩田智輝も久々に登場しつつ、ボランチをやっていたので驚き。本当は今シーズンの主力となって欲しかった2名だけに、強烈なアピールをして欲しかったのですが、爪痕は浅いかなと思われます。勝ち越しに貢献して欲しかった。


ホームでの2連戦で引き分け2回と、徐々にプレーオフ圏内から離れてしまっていますけれども、残り5試合に期待を込めたい。ギリギリ届かない雰囲気かもしれませんが、千葉が、ジェフが上位相手に猛威を奮っているので最後までチャレンジし続けましょう。何が起こるか分かりませんし、少しでも長くこのチームが観たい。




2017/10/09

2017年 明治安田生命J2リーグ 第36節 岐阜戦

【大分 3 - 3 岐阜】



たまたま色々な都合の合間に立ち寄れたんです。たまたま。まさかジェットコースターに乗せられたような試合になるとは思いませんでしたが、勝ち点1をなんとか積んだ試合となってしまいました。今節プレーオフ圏内に進出するチャンスを逃しはしたものの、まだまだ上位陣との試合は残っていますから、今日の勝ち点1を活かしたいところです。ホームで勝たせてあげたかった・・・。



みどり牛乳サンクスデー。私も生まれて初めて鼻から出した牛乳はみどり牛乳だった大分県民ですが、しばらく都会に働きに出ているので久々に頂きました。私の身体の骨を形成しているカルシウムは成長期にほぼ全てみどり牛乳から摂取しております。大分トリニータの骨ともなって頂けるように末永くスポンサードの程よろしくお願い致します。



角のある牛柄の豚っぽい亀という、よく分からない生き物と化したマスコットさん。



心配された芝の状態。張り替えた後にラグビーを開催してかなりダメージを受けたという噂を聞いていたものの、見た目的には非常に綺麗に整備されていました。試合後のコメントで監督も言及していたので、問題はなかった模様。ところどころ怪しい部分はあるのですが、昔に比べれば良い状態な気もします。



対戦相手は岐阜。アウェイでの対戦時に4バックを敷いてカウンターで沈めた相手。3バックで真っ向勝負を期待した自分は若かった。勝ち点を得るために柔軟にシステムを変更して対応することが出来る今のトリニータ。より磨きのかかった岐阜のパスサッカーを今回も抑えることが出来るのか、そして累積警告3枚の鈴木(夏侯)惇はたまたま4枚目の警告を受けて、たまたま次節レンタル元の福岡との一戦を、たまたま出場停止になってしまうのか、といった点が見どころの試合。


スタメンはガッツリ4バック。岸田が右サイドバックに入り、左サイドバックが福森。右サイドハーフは松本怜、左が山岸、2トップは後藤と三平という4-4-2でした。



前半から予想通りボールを保持したのは岐阜。持たせた感満載ではありました。試合序盤からカウンターがガスガス決まっていて、三平と後藤の関係性が秀逸。後藤が決定機を2度ほど外した後の3回目のチャンス。自分が決められなければ相手に決めさせれば良いとオウンゴールを誘発する速いグラウンダーのクロスが先制の口火を切りました。このカウンターの場面で、岐阜の選手が足を滑らせたように見えたのですが、岐阜側はやはり芝の影響があった気がします。アジャストするのにちょっと時間がかかったというか。


狙い通りの先制点で後はリードしたまま前半を終えれば十分だと思っていた終了間際、またもカウンターで、今度は後藤がきっちりと仕留めて2点リードに。GKからのフィードを三平が落としての後藤、という3人でゴールを生み出してしまった。これほど効率的なサッカーは嫌いじゃありません。前がかりにならざるを得なかった岐阜の裏を取れた素晴らしいゴールでした。


2点リードのまま終えた前半は、岐阜対策講座と言っても過言ではない出来。ワイドに張る岐阜に対してスペースを消し、ブロックを形成して守るという図式。ただ守っていたのではなく、狙いのある守備を感じさせました。2トップとボランチがサイド奥から真ん中に入る楔を狙ってカウンターを仕掛けようとする意図があったような気がします。監督がそのチャンスっぽいポイントに入ると、拳を握り、ほら今!みたいな指揮者のような動きをしていたので何かしら狙っていた感じがしました。



これで後半に3点目を鈴木(夏侯)惇が決めて、たまたま興奮してユニフォームを脱いでイエローカードをたまたま貰ってしまうというのが理想的だと考えていたのですが、大木監督が後半開始と同時に手を打った3バックへの移行で流れが変わる。我が軍の素晴らしい関係性だった2トップに対して1人余るようにケアされてから、岐阜はカウンターを恐れずに攻撃に集中することが出来てしまった。これに対して片野坂監督も動き、山岸を下げて伊佐を投入し3トップと3バックのマッチアップに。この後更に大木監督がDFを下げて難波を投入。負けじと三平を下げて黄を投入。目まぐるしく変わる形の中で、遂に崩されて失点。風間の恩返しというよりも、首を切られた仕返しゴールを決められてしまい、リードは1点に。



畳みかけるように最後のカードで中盤を交代させた大木監督に対して、片野坂監督が悩みつつ送り出そうとしていたのが姫野。交代寸前までいったときに難波にゴールを許してしまう。リードを失い、交代カードは竹内を下げてのシキーニョ投入。攻めの姿勢を見せたことが逆に裏目に出てしまう。竹内を失ってからのCKで簡単に相手をフリーにしてしまい、遂に3失点。前日に買ったtotoが無傷の大当たり状態で、トリニータさえ勝てば1等も視野に入っていただけに、過剰に落ち込みました、私。目の前の試合が現金収入に直結する試合なので落ち込みました、私。当たっていたのは岐阜GK。3失点もビッグセーブ連発で、お前より私のtotoが当たって欲しいわ状態。素晴らしいパフォーマンスのGKではありました。


しかし、選手たちは勝ち点を、プレーオフへの出場を、J1への希望を、俺のtotoを諦めてはいませんでした。アディショナルタイムに川西が意地のゴールでゲームを振り出しに戻す。前節に初ゴールを決めてから量産モード突入。7千人の折れかかった心を救った川西素晴らしかった。その後ももう1点を取りに前に出ましたが時間が足らずタイムアップ。アップダウンの激しい試合は痛み分けに終わりました。俺のtoto1等の夢も死にました。あまりtotoは買わないのですが、J2主体で予想しやすかったので買ったんですよね・・・・。今シーズンはもう買う勇気は出ません・・・・。



流れの中で鈴木(夏侯)惇も黄巾の乱、違うイエローカードを無事に、あ、違うたまたま無事に貰えてしまっていたので、残念ながらたまたま次節は出場停止。でもたまたま福岡戦なのでそもそも出場できません。そのこともあって黄が試合の中で起用されていたはず。代役が誰になるのかはまだ分かりませんが、2位の福岡にどこまでやれるのかは楽しみでもありません。


リード後に上手に時間を使いたかったですが、あまりに受け身になり過ぎた試合だったと思います。もったいない試合でした。ただ、前節から2試合連続で3得点と攻撃陣は絶好調。守備さえしっかりと我慢できれば結果はついてくる状態だと思っています。次節、ウェリントン擁する福岡相手に、鈴木(夏侯)惇将軍抜きでどこまで戦えるのか、代役は誰なのか、プレーオフ圏内に足を踏み入れられるのか、非常に楽しみな一戦となります。



今日の前半を観ていた時に、もしも来年J1でやるならば、4バックで我慢してカウンター主体で大残留作戦を仕掛けられるような妄想までしてしまいました。攻撃のイメージはすこぶる良い。残り6試合。ここまで来たならば、しがみつきましょう。頑張れ守備陣。


2017/10/01

2017年 明治安田生命J2リーグ 第35節 岡山戦

【岡山 0 - 3 大分】



きびだんご3つ強奪して岡山から帰ってきました。給料が出たので何も売ることなく岡山遠征。もう売れるものが自分の血液くらいしか残っていないので助かりました。行って大正解。やはり今シーズンはアウェイで強い。岡山との試合は大体地味な結果に終わるイメージですが、今日はいつもなら「シュート枠外オールスターズ」がなぜか高い決定力を披露して3得点無失点の大勝利となりました。







久々過ぎる岡山。シティライトスタジアムにネーミングライツが移管されてからは初。ボランティアの人数がとても多かった気がする。岡山と言えばファジフーズですが、どこも行列が凄いのであまり並びたくない症候群の私は遠巻きに眺める程度に。この辺りは他所のブロガーさん達が書くことが予想されますのでそっとしておきましょう。数年ぶりに行くとファジアーノが着々と積み上げてきた事がハッキリと分かる。9千人を超える観衆、増えたボランティア、スポンサーから渡される200万円。生々しい!





試合の環境としてはですね、10月に入って気温も落ち着き、日差しも強くなく、絶好のサッカー日和だったと思います。スタジアムの芝は若干痛んで見えましたが、勝ったから問題無し。花粉も無いし観戦にも最適で、スポーツの秋ってやつです。この季節が一番良い。一番良いですよ。



我が軍のスタメンは前節同様。やはり林をスタメンにして試合を作り、伊佐投入のタイミングを計る策略のようです。今日は林にボールが収まって、前節よりも格段に仕事をした印象を持ちました。調子が上がって来ています、良いことです。



対する岡山、個人的にはプロ通算500試合出場に近づきつつある加地を写真に撮りたい気持ちが溢れ出して止まらなかったのですが、赤嶺や大竹など少しずつ戦力を積み増し続けている印象。相変わらずの3バックでミラーゲームとなりました。プレーオフ圏内を目指すには両チーム落とせない一戦。J2には消化試合など無いのが良いですね。







しかし、なぜ岡山はカタカナを使いたがるのか?あれもこれもカタカナでね・・・、何?何なの?電報文化なの?チチキトクスグカエレ的な?何?カタコトなの?ファジ丸がカタコトなの?オレジェイワンイキタイ・・・的な?謎過ぎる。



シティライトスタジアム的には観客数的に大入りの状態で、キックオフ直後からテンションは高く、前節に比べれば集中した立ち上がりになったことは確か。特に岡山が前線からプレシャーをかけ始めたあたりから試合は動き始めた。



そもそもですね、なぜアウェイで勝てる方が多いのかというと、ホームチームがアグレッシブだから、という要因が一番なのではという仮説を提唱したいです。観客動員に直結する結果なのでホームで勝ちたいんですよ、どのクラブも。勝手知ったる自分たちのスタジアムでアグレッシブに主導権を握って勝ちを目指す。これが普通。そうなると我が軍の今シーズンの戦術的には風車の理論が成立してやりやすくなる。相手の中盤が足元のボールやパスに食いついてきた時にこそ最大のチャンスとなる。ただし、様々な事情が相まって前節の金沢みたいにホームなのに引きこもったりされる場合だってある訳です。そうなると辛いし、同様に大銀ドームで相手チームが無理してこなくなるのが今シーズンのホーム&アウェイの結果に繋がっていると感じています。



ただし、相手がアグレッシブな場合にも関わらず、戦力の差で上回られてしまった試合もあったと思っています。よって勝敗の相性がくっきりと浮かび上がるシーズンになっていると分析できると思います。で、今日の岡山戦はどうだったかというと、プレッシャーをかけに来た岡山に対して全てを上回った前半でした。ボールの動かし方、セカンドボールへの反応、球際での競り合い、全てが上出来でした。あとは仕留めるだけレベル。



実際に仕留めたのは10月も半袖なファジー川西。相手DFにリフレクトしてゴールに吸い込まれたので、シュート自体は枠外だったかも疑惑がありますが入れば問題無し。元FWなのに中盤の底で力を発揮し、元FWなのにシュートが上手くないという転職先で不思議がられるタイプの人だなと改めて感じました。え?前職営業だったの?こんなにプログラム書けるのに?的な。ゴールも決め切れたならば完璧な仕事人になってしまう。移籍後初ゴール、おめでたいけど待たせ過ぎ。



我が軍の内容が充実し過ぎていたので、慌てた岡山ベンチも前半のうちに動く。ラグビー選手のようなガタイのいいオルシーニを前線に入れ、パワー系FWに弱い我が軍のペナルティエリア付近に電柱を建設。困った時の筋肉。長澤監督が早いうちに動いてきたことが我が軍が出来過ぎていたことの証でしょう。



前半に先制して、内容も充実していたのでまったく不安も感じず後半に入ったのですが、監督は右と左の松本怜と山岸を入れ替えたり元に戻したりしていました。時間が短く意図は分かりませんでしたが逆サイドへ振るサイドチェンジを指示していたのは分かった。サイドチェンジを繰り返しながらカウンターを繰り出す展開に。今日は加地に触発されてか山岸が長く出場。スーパーセーブもあり、存在感がありました。ベテランの出場時間も季節に応じて変わってくる。試合が動いたのは後半15分に我が軍のパワー系筋肉専門業者、伊佐を投入した4分後でした。このいっちょやったろか感。



DF鈴木からのフィードを後藤がフリック、伊佐の筋肉が落とし、後藤がワンツーを受けて抜け出してクロス、伊佐の筋肉がおとりとなり、後ろから走り込んだ三平がシュート、GKが弾いたボールを直接、夏侯惇が強烈ミドルシュートの火矢ボレーを放つ。このシュートが赤壁のバーに弾かれて、伊佐の筋肉やら三平やらで再三押し込んで一気に3点入りました。(※1点しか入っていないし三国志関係ない)とにかく突き放しに成功。最終的には惇兄のゴールとなった模様です。こっち側の線審がしっかり観えてる方の人だったのが幸運でした。主審は辛抱強いジャッジでした。





2点差は危険なスコアと言ったものの、我が軍に関してはカウンター上手が溢れ出して止まらなくなってしまう。プレーオフ圏内を目指すには勝つしかない岡山はもう無理をして前に出ざるを得ない。全体的に前がかりになったところを、GKのフィードから繋いでゴールまで到達するという恐ろしい3点目を決めてしまった。この3点目を決めたのが松本怜なのがさらに驚きで、遂にシーズン複数得点を記録し、年1ゴールする説を打破。これはもう奥さんのお陰に違いない。開幕戦でゴールして以来、次のゴールが35節って、ギリギリな。おめでたいけど待たせ過ぎ。もう一皮剥けたので、残り試合でガスガス量産して欲しい。



その後も岡山の攻撃を竹内アキラが100%流血しながらシャットアウトして、最後にトリニータオーレを歌って、最高の週末を迎えた訳ですが、勝てていなかった岡山で勝利出来たことと、また一つプレーオフ圏内に近づいたこと、希望に満ち溢れた1週間を過ごせることで、ニヤニヤが溢れ出して止まらなくて困るのです。岡山は動員をかけた試合で0-3はきつい結果ですが、我々も無料招待のイベントで人を万単位で集めて負けたり分けたりを何度も繰り返し済みなので、どれだけ痛いことなのか分かり過ぎるくらい分かる。応援してきた人ほど辛い結果ですが、まだJ1を知らないからこその熱だと思うので、幸せな方なのかなとも思うのです。まだ地域の可能性を追える段階って素敵じゃないですか。岐阜と名古屋のダービーで満員になったりしていたことも、若いころJ1で戦ったことがあるJ2お爺ちゃん状態の我々からすると羨ましい状況に見えてしまう。若返りたい!長生きしたい!



ということで、少しでも若返るべくJ1に近づく戦いはこれからアグレッシブな相手を残している状況で続きます。今までなし得なかったことが起きているシーズンなので、もしかするとこれは、最も忌み嫌う犬の呪いを解く最大のチャンスが巡ってきているのかもしれません。昨年猿を蹴落としてJ2に戻り、雉も倒した。残るは憎き大銀ドームで鬼レベルの強さを発揮する犬のみ。岐阜、福岡、松本、千葉、山形、徳島、熊本とシーズンクライマックス。良いですね!ヒリヒリしますね!