2017/12/28

中期計画を掘り起こす


年内に更新しておこうと思いながら、ただただ怠惰な日々を送ってしまいました。シーズンパスの更新をしたのですが、後援会やらDAZNシーズンパスやらの支払いも合わせると口の中に血の味が広がってブログを書く意欲が復活。恐ろしいことにレプリカユニフォームの発売が遂に早まってしまいまして、こんなに一括で大分トリニータ関連の出費がかさむのは初めてのことじゃないでしょうか。もう血の味しかしません。歯茎から滲み出る血をおかずにお米を食べる貧乏循環生活で冬を過ごしております。


選手の契約関連が日々発表されていますが、今日まで一番の驚きは後藤残留。大残留。完全に予想外。きっと1人でJ1に駆け上がっていくだろうと思っていたので、嬉しさ半分寂しさ半分。まだJ1や海外に挑戦せずに残留で良いのか?J2得点王を目指し、皆で一緒にJ1へ駆け上がるのか?貧乏な時代から成長し続けチームを牽引してくれる優しい孫に目を細めるお爺ちゃんの気持ち。もうサポーター祖父目線。結婚で忙しくて移籍どころではなかった説も可能性ありますけれども。


後藤を残留させた大分FCの力、少しずつ成長しているのかもしれません。ここで誰も掘り返さないことを敢えて、敢えてね、掘り返してみたいと思います。皆忘れているかもしれませんが、私は根がしつこい人間なので忘れていないのです。その昔大分FCが発表した中期計画。大分トリニータは何を目指すクラブなのか?クラブ創設20周年記念ホームページを覚えていらっしゃいますでしょうか?もう跡形も無くなっていますが、私は画像を保存していたので改めてそこでしれっと発表されていた中期計画の進捗を確認してみましょう。




観た記憶ございますか?この画像。1度ブログで掲載したこともあるのですが「育てる」をコンセプトに、育成型クラブの代表的存在になる、です。なるのです。2014年に20周年を迎えたクラブから発信された中期計画。2020年までにJ1リーグ定着期を迎える予定になっていたので、遅くとも2019年には昇格してJ1残留を決めねばなりません。つーか定着期って言うくらいならもう来年上がらないとそろそろタイムリミットが。J3へと遠回りしてしまったものの、幸運にもまだギリギリで間に合う模様。すでに経営トップも変わっていて、このロードマップを大分FCが忘れていないかどうかさえうやむやになりつつありますが、ネチネチ物言う株主タイプのお爺ちゃんを目指している手前、看過せずに来年もネチネチ書き続ける決意です。


為田、後藤、松本昌也と3人の画像がありますが既に2人退団。育っているのか育っていないのか。育っているから巣立つのか。後藤だけは死守できたものの、2020年の東京オリンピック日本代表に人材を送り込めるでしょうか?ブラウブリッツ秋田への期限付き移籍が発表された吉平翼、帰ってきた江頭、まだ何も分からん野上、育つだろうか。今シーズンはアウェイで勝率が高く、幸せな観戦記ではあったものの、育成面だけを振り返るならば物足りない印象。福森だけが育った感。もっと若手が試合に絡んで欲しかった。育成方針と出場選手がちぐはぐで、目先の勝利なのか育成なのか中途半端になってしまった気がします。


ただ方針として1つハッキリしている点は、大分FCの育成手段に「放流」が加わった点。このシーズンオフも刀根を完全移籍での獲得という、かつて育てかけて放流した稚魚をかき集める傾向が続いています。昨年の小手川、大卒の國分、そして広島から再獲得した丸谷も含めると常にクラブに置いて育てるというよりも、托卵タイプというか、他クラブにも一旦育てさせ、給与面でお得に買い戻せる時に買い戻すという、大人のやり方が加わった気がします。すんなり生活にも馴染める点において失敗することが無い点は効率の良い補強方針と認めざるを得ません。


中期計画に沿って昇格を目指すならばプラスアルファ必要です。ここ数年で結果が出ていない点は補強する外国人。ハズレしかいない。マンシャとかエヴァンドロとかシキーニョとかの、可もなく不可もなく、でもやっぱり不可だったな、という印象しかないこのハズレっぷり。唯一良さげだったラドンチッチは謎退団と、とにかく外国人には残念な印象しかありません。金銭的余裕が無い中でも、もう少しはやれたんじゃないか?そう思います。


若手監督も、若手強化部長も育成する視点を持ったとしても、そろそろ外国人に関しては結果が必要です。ここさえしっかりと目利き出来ればチーム作りがグッと一段上に行ける可能性を高めると思うので残り少ないシーズンオフ、最後まで頑張って欲しいと思います。


さて、中期計画どうなることでしょうか。DAZN襲来の前で、外的要因が色々と変わっているので絶対に追い求めるべき計画とは思ってはいませんが、捨ててしまうには勿体無い計画でもあります。育成をベースにした結果が出せるのかどうか。2018年の選手の顔ぶれ、どうなるのでしょうか。今のところ良い感じだと思っています。2018年が楽しみです。