2018/12/24

中期計画を発掘する


メリークリスマス。九州乳業のフォロワーは増えてないけどメリークリスマス。シーズンパスの更新をしました。ジェイリースの株価が値下がりし、投資している資産がガンガン減って行く中での膨大な出費に、今年もまた唇を噛み、滲み出た血をおかずに麦飯を食いながら年を越すことになっちまいました。投資怖い。監査法人怖い。


さて昨年末にも同じようなブログを書いたのですが、今年もまた中期計画を発掘して、確認が終わり次第、土に戻したいと思います。大分トリニータの中期計画、全部掘る。まずは先代の社長時代の中期計画を再度掘り起こしてみましょう。



これが先代の中期計画。ここで注目頂きたいのがJ1リーグ定着期。2020年に定着なので、2019年に昇格出来たのは大きい。来年残留できれば中期計画達成と言っても過言ではない。ノルマ的にはギリギリ間に合いましたよ、素晴らしい。来年残留できればもっと素晴らしい。為田も昌也も居なくなってるけどな!後藤は残せると良いな!


そしていつの間にか策定されていたもう1つの中期計画。今年の4月に発表された現体制における中期計画を確認しておきましょう。

https://www.oita-trinita.co.jp/news/20180441920/

リンク先にPDFがありますので暇な人は読んでください。25秒あれば読める内容です。内容が薄い。残念。基本的な方向性は変わっていませんが数字が明確になりました。中期計画目標でしかない感じ。要約すると以下、

【経営ビジョン】
〇トリニータを大分の文化とし、元気の源にする


【そのために実現すること】
・2020年度末にJ1にいる

・事業規模17億円を達成

・再生ファンドからの株の買い戻し完了



【どうやって実現するか】
① 2020年にファンド株の解消、スポンサー収益7.6億円

② 2020年にチケット収入倍増、5億円

③ 2020年に平均観客動員数1万5千人

④ クラブ海外戦略(謎)

⑤ 2019年ラグビーW杯対策


大変分かり易い資料なのですが、実現方法に具体性を欠くプレゼン資料なので、ちょっと甘い感じが否めません。私の部下がこの資料持ってきたら説教です。まず①です。どうやってスポンサーを獲得していくのかが分かりません。ファンド株の解消に関してはしっかりと黒字を出してくれる経営状況を継続してくれているので、おそらく大丈夫でしょう。ここは評価しているところです。しかし、新規のスポンサー獲得については東京事務所設立後も浅田飴以外の大口スポンサー獲得の知らせは記憶にありません。大丈夫なんでしょうか。J1で各方面にアピールを続けて欲しい。話題になろうな、話題に。


②と③もどうやって実現するのかが分かりません。せっかく手に入れた繋ぐサッカーという商品を中心に据える訳でもなく、どうやって観客を増やすのか?ここにも具体的な方法は記載されていません。今年は試合時のイベントやSNSでの発信で頑張っていたのに、その記載がないのは勿体ない。頑張ってるアピールして良いポイントです。J1に昇格出来たことでより目標に近づけるはずです。頑張って欲しい。血の麦飯を食いながら協力したい。今年もお風呂イベントやろうな。話題になろう、話題に。


④はダメです。海外戦略ってなんやねん状態。今シーズンに海外戦略が感じ取れる何かがあっただろうか?思い出せない。シントトロイデンとの業務提携発表以後、謎になってしまっています。

「大分の育成力を海外へ」とありますが絵に描いた餅過ぎる案件です。佐藤昂洋がラインメール青森に移籍してしまいましたが、先代の中期計画にもあった「育成型クラブ」の理念が感じ取れなくなってしまいました。育てるコンセプトならばもう1年佐藤昂洋をレンタルにしても良かったのではないか。生え抜き中の生え抜きだったのでトップチームに昇格させたのならば大学卒業と同じくらい4年間は様子見して欲しかった。プロの世界は厳しい世界ではありますがそれでもレンタル継続で良かったのでは。描き切れない海外戦略よりも大分県、九州の中でユースの強化にもっともっと力を入れるべきです。この部分こそ本当にこのクラブの根幹だと考えているのでユース育成に頑張って欲しい。海外戦略、実態は何なのだろうか・・・。もしかしてアジアから選手でも獲得するのでしょうか・・・・。現状謎です。


ちなみにベルギーリーグのシントトロイデンはCEOが立石敬之氏。大分トリニータOBで強化部長だった人。シントトロイデンはFC東京ともファジアーノ岡山とも業務提携しています。岡山とは色々とやっているレポートがシントトロイデン側には存在します。FC東京と大分トリニータは立石氏が深く関わったクラブだからついでなのでしょうか・・・?特に交流の痕跡は探せませんでした。


DMMが事業として買収して経営している状況ですが、選手の移籍金ビジネスを事業化しようとしている雰囲気をビンビンに感じます。日本人選手を獲得して、欧州のクラブに売ろうとしている雰囲気。日本の育成型地方クラブにも興味があるんじゃないかと思えてなりません。ITサービスを主体とした企業体DMM。DMMが事業として何をしようとしているのか、ほぼ1年前の記事ですが↓ここの記事が面白かったです。やっぱり「街」なんだよなぁ。読めば提携して得られるものって何だろう・・・・という気持ちになれます。DMMさん、どう?俺たちどう?って感じなんだろうか。岡山と天秤にかけられている?謎ですね。そっとしておきましょう。

https://www.footballista.jp/interview/41572

⑤は頑張ってとしか言いようがありません。本拠地の悩みの種だった芝問題、ハイブリッド芝の整備が出来たことはラグビー界に感謝せねばなりません。ラグビーの試合でもドームが活用されると良いですね。国際的なイベントを成功させるためにもドーム周りのイベントのし易さは検討の余地があり過ぎます。県が19年以降もスポーツ事業に本腰を入れられるかどうかですが、長崎がスタジアム+αの成功事例を打ち建ててくれる可能性が高く、スポーツ&スタジアムビジネスが秘める大きなチャンスにもう一度目を向けるいい機会になって欲しい。ラグビー後、県はどうするんでしょう。あの市議を県議に、県議を県知事にしつつ、戦略を描かなければ生存競争に埋もれてしまいそうです。後発クラブの方が長期的目線でスタジアム作りが出来てしまう。党派を作ろう、党派を。そして金持ちオーナーも必要になってきます。少しずつ前進して行きましょう。


いずれにしろ2018年にJ1昇格出来てしまったので、この好機をあの手この手で死ぬ気で活かさなければなりません。中期計画に対して、非常に良い状況で2019年を迎えられます。今凄く良い状況です。次の2019年を上手く乗り越えて、2020年にもJ1で戦えるように頑張りましょう。例え多少上手くいかなくても、J3まで経験してますから、何にも怖くない。何も怖くないんです。失うものは何もない、さぁ2019年。行くぞJ1へ。



2018/12/09

Jリーグクラブのツイッターアカウント

J1参入プレーオフが終了し、磐田のJ1残留と東京VのJ2残留がそれぞれ決定。これで来シーズンの各カテゴリ陣容が固まりました。陣容が固まったので、来年戦うJ1のクラブがどのような規模で、どのようにソーシャルメディアを活用しているのか調べてみたいと思い立ちました。思い立ったが吉日。クラブの広報担当がFacebook、ツイッター、Youtube、Instagramと主要なソーシャルネットワークサービスを活用して広報活動に努めています。今や企業や行政の顔として活用されるSNS。非常に重要な役割を担っており、特にツイッターは国内では最大のアクティブユーザー数を誇る主要中の主要SNS。このツイッターアカウントのフォロワー数でJリーグ各クラブの広報戦闘力を並べてみます。割と頑張りましたが間違ってたら許して。2018年12月現在の数値です。表の挿入、少し上達したかもしれない。スマホだとズレるから勘弁な。


Cat. クラブ名 公式アカウント フォロワー数 登録日
J1 横浜F・マリノス https://twitter.com/prompt_fmarinos 450,982 2012年5月
J1 名古屋グランパス https://twitter.com/nge_official 404,271 2011年8月
J1 鹿島アントラーズ https://twitter.com/atlrs_official 399,527 2015年2月
J1 浦和レッズ https://twitter.com/redsofficial 396,618 2012年5月
J1 川崎フロンターレ https://twitter.com/frontale_staff 356,012 2010年3月
J1 サンフレッチェ広島 https://twitter.com/sanfrecce_sfc 210,547 2013年9月
J1 FC東京 https://twitter.com/fctokyoofficial 205,801 2010年1月
J1 ガンバ大阪 https://twitter.com/gamba_official 162,205 2014年5月
J1 セレッソ大阪 https://twitter.com/crz_official 156,391 2014年4月
J1 湘南ベルマーレ https://twitter.com/bellmare_staff 140,786 2010年5月
J1 ジュビロ磐田 https://twitter.com/jubiloiwata_yfc 108,227 2010年6月
J1 清水エスパルス https://twitter.com/spulse_official 106,144 2012年8月
J2 アビスパ福岡 https://twitter.com/AvispaF 92,738 2010年2月
J2 アルビレックス新潟 https://twitter.com/albirex_pr 92,477 2010年4月
J1 ヴィッセル神戸 https://twitter.com/vissel_kobe 81,142 2015年4月
J1 松本山雅FC https://twitter.com/yamagafc 75,041 2010年3月
J1 北海道コンサドーレ札幌 https://twitter.com/consaofficial 73,974 2015年3月
J2 モンテディオ山形 https://twitter.com/monte_prstaff 72,792 2012年7月
J1 サガン鳥栖 https://twitter.com/saganofficial17 70,535 2014年3月
J2 大宮アルディージャ https://twitter.com/ardija_official 63,458 2012年1月
J2 ジェフユナイテッド千葉 https://twitter.com/jef_united 57,930 2014年5月
J2 V・ファーレン長崎 https://twitter.com/v_varenstaff 55,071 2011年7月
J2 ヴァンフォーレ甲府 https://twitter.com/vfk_official 48,154 2014年4月
J3 ロアッソ熊本 https://twitter.com/roassoofficial 42,653 2013年2月
J2 京都サンガFC https://twitter.com/sangafc 38,112 2011年2月
J2 水戸ホーリーホック https://twitter.com/hollyhock_staff 37,165 2011年1月
J2 東京ヴェルディ https://twitter.com/TokyoVerdySTAFF 30,639 2010年7月
J2 横浜FC https://twitter.com/yokohama_fc 27,988 2011年7月
J2 FC岐阜 https://twitter.com/fcgifuDREAM 26,948 2013年7月
J2 FC町田ゼルビア https://twitter.com/FCMachidaZelvia 26,756 2011年2月
J2 レノファ山口 https://twitter.com/renofayamaguchi 26,192 2010年3月
J3 カマタマーレ讃岐 https://twitter.com/kamatama_kouhou 22,687 2010年3月
J2 ツエーゲン金沢 https://twitter.com/zweigen_staff 22,551 2011年2月
J2 栃木SC https://twitter.com/tochigisc 20,427 2010年5月
J3 ギラヴァンツ北九州 https://twitter.com/giravanz_staff 20,304 2011年6月
J2 愛媛FC https://twitter.com/ehime_fc 19,641 2013年1月
J3 AC長野パルセイロ https://twitter.com/nagano_parceiro 19,101 2011年12月
J1 大分トリニータ https://twitter.com/TRINITAofficial 16,718 2016年4月
J3 カターレ富山 https://twitter.com/katallertoyama 15,417 2014年1月
J2 鹿児島ユナイテッドFC https://twitter.com/kagoshimaufc 14,817 2013年12月
J3 SC相模原 https://twitter.com/sc_sagamihara 14,646 2010年5月
J1 ベガルタ仙台 Facebookのみ 13,645
J2 柏レイソル https://twitter.com/reysol_official 12,411 2015年4月
J3 グルージャ盛岡 https://twitter.com/grulla_staff 10,623 2013年1月
J2 ファジアーノ岡山 https://twitter.com/fagiano_koho 10,124 2017年2月
J3 アスルクラロ沼津 https://twitter.com/azulclaro1990 9,769 2015年2月
J3 ブラウブリッツ秋田 https://twitter.com/blaublitz_akita 9,147 2011年11月
J3 ザスパクサツ群馬 https://twitter.com/OfficialThespa 7,779 2016年7月
J3 Y.S.C.C.横浜 https://twitter.com/yscc1986 7,476 2010年3月
J2 FC琉球 https://twitter.com/fcr_info 7,475 2015年9月
J2 徳島ヴォルティス https://twitter.com/vortis_pr 7,032 2017年2月
J3 福島ユナイテッドFC https://twitter.com/fufc_staff 6,191 2016年1月
J3 藤枝MYFC https://twitter.com/fujiedamyfc_pr 4,264 2016年1月
J3 ガイナーレ鳥取 https://twitter.com/gainareofficial 3,060 2018年2月


日々増減のある数字なので、あくまで参考レベルの調査ではありますが興味深い順位となりました。フォロワー数首位は横浜Fマリノス。45万フォロワーという数値を叩き出しています。単純に横浜の人口が多過ぎなだけじゃないのかとも思いますが、大都市圏の歴史と実績のあるクラブですからJリーグ屈指のフォロワー数を保持しています。2位が名古屋グランパス。自動車産業の強さを感じます。スポンサー関連の関係者が多いだけなんじゃないかとも思われます。40万フォローワー目前の3位は鹿島。自動車産業と強豪がひしめく上位陣。


アカウントの登録時期も関係がありそうで、こうやって比べると我が大分トリニータのフォロワーの少なさが浮き出る訳ですが、2016年にアカウントを登録しており、かなり出遅れている印象。去年の今頃は8,000台だったので1年で倍増しているのだけれども、それでもやはり数が少ない。炎上以外でフォロワー数を増やす手立ては地道にやるしかないと思われる。増加ペースは素晴らしいのでこのままの調子で頑張って頂きたい。ちなみに最も早く登録したのはFC東京。2010年1月に登録。流石は最先端都市のクラブ。地方の田舎者共とは違う。最も目新しいのはガイナーレ鳥取。2018年2月の登録。東京と鳥取に8年の時空の歪み。スタバと砂場の違いくらいある。


このフォロワー数にどういう意味があるのか、というのは難しい話になってしまいがちですが、多ければ多い程、影響力があるということが分かり易く説明できるのです。情報発信をしたい企業の人が居たとしましょう、例えばコラボレーション製品の企画を推進していて、Jリーグのどのクラブとコラボすればどれくらいの売り上げに繋がるのか調べる時にですよ?この数字を絶対に調べるに決まっている訳です。どれくらいのサポーター、サポーター予備群がいるクラブなのか、フォロワーを解析できるツールもあるので、性別や年齢層もはっきり分かってしまうデジタルマーケティングの世界において主要な指標となる数字なのです。今時は超大事。少なくて得することは何もない。産めよ増やせよフォロワーです。来年はJ1ですし、露出を増やして少なくとも5万フォロワーは目指さなければなりません。J3のクラブに負けている場合ではない。この情報発信はサポーター1人1人でも出来ることなのでリツイートといいね!で頑張って行きましょう。そういえば先日のニータンのツイッターアカウント凍結は損して得取れの絶妙な立ち回りでした。幼児の誕生日を設定して利用規約に引っかかるというミスが功を奏して話題になれた。




ちなみにこのマスコット系のアカウントも併設しているクラブが多いのですが、宣伝部長のフォロワーも1万5千程度と公式とあまり大差ない。226万フォロワーを擁する超大分県民の指原莉乃様に嫌われない程度に絡むことを継続してフォロワーを獲得していきたい。J2とJ3の全クラブの公式ツイッターフォロワー数を足しても100万程度なので、その影響力の偉大さが理解していただけるかと思われます。凄いのは指原だけ!


意外だったのがJ1なのにツイッターアカウントが探し出せなかったベガルタ仙台。公式のアカウント、無さげ。今時珍しい。J3界隈まで公式アカウントが存在するのに時代に逆行。広報担当どうした?しかし、Facebookアカウントは存在するもフォロワー数は1万3千と少なめ。情報発信に弱点のある仙台。毎年シーズンをまとめたDVD&BDを発売している模様で、専用の宣伝用アカウントは公式的な扱いで存在を確認。もったいない。


J2の首位はアビスパ福岡。(・д・)チッ 同じくJ2で細やかなツイートで評判が高いのがモンテディオ山形のアカウント。この広報担当者、大分トリニータに関わる仕事をしていたことがあった模様。








読んでみぃ、この広報力の高さよ。これを読んでモンテディオ山形を嫌いになる人が居ますか!?って話ですよ。恐ろしい広報担当。優秀な人材を逃したな・・・。


こうやって広報達が日々情報発信をし、毎日戦っている訳ですが、スポンサー企業も同様。今シーズン大きなトピックスとなった浅田飴騒動しかり。皆でリツイートやらいいねやら、スポンサーくれくれ活動をやり過ぎたんじゃないかと逆に不安を覚えたくらいですが、公式がキチンとアフターケアをしてくれたおかげで監督に飴がもらえました。それもやはり「数字」が大事になると思います。リツイート、いいね、フォロワー数。そういう意味でずっと気になっているのが九州乳業のアカウント。





企業内の広報が戦ってくれているのに、フォロワー数が760と増加スピードが緩やか過ぎる。牛乳を買い、フォロー。これで恩返ししなければなりません。リツイート&いいねがシーズンオフも毎日の戦い。ちなみに私のアカウントは鍵付きなので影響力はゼロです(※吐血)探さないで下さい。その分ブログで頑張っている次第であります。さぁみんな、九州乳業をフォローしてシーズンオフもJ1へ向けて活動しましょう。


2018/12/01

2017年と2018年のシーズン結果比較

昇格した余韻に浸り続けるシーズンオフ、いかがお過ごしでしょうか。2017年と2018年のJ2を比較してみたいと思い立ちました。思い立ったが吉日。まずは順位表から振り返ってみましょう。ブログに表を挿入するのってなんでこんなに面倒なんでしょうかね・・・。スマホで観れるかどうかは知らんぞ。






順位チーム名勝点得点失点

1松本山雅FC7721147543420

2大分トリニータ7623712765125

3横浜FC7621138634419

4FC町田ゼルビア7621138624418

5大宮アルディージャ7121813654817

6東京ヴェルディ7119149564115

7アビスパ福岡70191310584216

8レノファ山口FC611613136364-1

9ヴァンフォーレ甲府59161115564610

10水戸ホーリーホック571691748462

11徳島ヴォルティス561681848426

12モンテディオ山形561414144951-2

13ツエーゲン金沢5514131552484

14ジェフユナイテッド千葉551671972720

15ファジアーノ岡山531411173943-4

16アルビレックス新潟53158194856-8

17栃木SC501311183848-10

18愛媛FC481212183452-18

19京都サンガF.C.43127234058-18

20FC岐阜42119224462-18

21ロアッソ熊本3497265079-29

22カマタマーレ讃岐31710252872-44

いやー、昇格おめでとう(まだ浸っている)プレーオフの結果は出ていませんが、この上位陣の顔ぶれを予想できた人は少ないのではないでしょうか。私も毎年J2順位予想をしていますが、今年も無事外しました。<順位予想はここをクリックするんやで>我ながら予想が当たっている部分と外れている部分がくっきり。松本山雅の自動昇格は予想が当たっていますが、町田の躍進は予想だにせず。愛媛ももっとやれると思っていましたし、何よりもJ1から降格してきた3チームです。大宮のみ監督交代がなく、プレーオフ圏内に入りましたが、甲府と新潟は監督の交代もあり苦戦した印象。ルヴァンカップを戦った2チームがJ2で苦しんだデータが残ってしまいました。どうせ降格するなら最下位がお得かもしれない。ちなみに、昨年2017年の順位表はこちら。比較対象です。











順位チーム名勝点得点失点

1湘南ベルマーレ8324117583622

2V・ファーレン長崎8024810594118

3名古屋グランパス7523613856520

4アビスパ福岡74211110543618

5東京ヴェルディ70201012644915

6ジェフユナイテッド千葉6820814705812

7徳島ヴォルティス67181311714526

8松本山雅FC6619914614516

9大分トリニータ6417131258508

10横浜FC63171213604911

11モンテディオ山形591417114547-2

12京都サンガF.C.5714151355478

13ファジアーノ岡山551316134449-5

14水戸ホーリーホック541412164548-3

15愛媛FC51149195468-14

16FC町田ゼルビア5011171453530

17ツエーゲン金沢491310194967-18

18FC岐阜461113185668-12

19カマタマーレ讃岐38814204161-20

20レノファ山口FC38115264869-21

21ロアッソ熊本37910233659-23

22ザスパクサツ群馬2055323288-56

やはり今年は抜け出すクラブが無くなってしまい、大混戦となりました。2017年と2018年で数値の差を見るとどのクラブがどうなったのかが少しだけ解析できます。雑に分析してみます。沢山のVLOOKUP関数を使いこなしました。











順位チーム名順位差勝点差勝差分差負差得点差失点差

1松本山雅FC71125-7-7-11

2大分トリニータ7126-60181

3横浜FC71341-53-5

4FC町田ゼルビア122610-4-69-9

5大宮アルディージャJ1 18位------

6東京ヴェルディ-11-14-3-8-8

7アビスパ福岡-3-4-22046

8レノファ山口FC122358-1315-5

9ヴァンフォーレ甲府J1 16位------

10水戸ホーリーホック432-313-2

11徳島ヴォルティス-4-11-2-57-23-3

12モンテディオ山形-1-30-3344

13ツエーゲン金沢4613-43-19

14ジェフユナイテッド千葉-8-13-4-15214

15ファジアーノ岡山-2-21-54-5-6

16アルビレックス新潟J1 17位------

17栃木SCJ3 2位------

18愛媛FC-3-3-23-1-20-16

19京都サンガF.C.-7-14-2-810-1511

20FC岐阜-2-40-44-12-6

21ロアッソ熊本0-30-331420

22カマタマーレ讃岐-3-7-1-45-1311


■最も順位を上げたクラブ
最も順位を上げたクラブは順位を「12」も上げた町田ゼルビアと山口レノファ。この2チームが大躍進したシーズン。話題を集めまくった町田。そして山口は夏以降に苦しんだ様子でしたが、結果的には大躍進。じっくり表を見ると実は今年の1位、2位、3位は昨年の8位、9位、10位がスライドして上り詰めた形であったことが発覚。プレーオフ圏内に入れなかったクラブのテコ入れが功を奏した模様です。3チームが「7」つ順位を上げてそのままフィニッシュ。横浜FCが昇格してしまうとJ2中位からJ1へは割と近くて、ひとっ飛びってことですね。J1は近くて遠い、遠くて近い。哲学です。


■昇格したクラブの伸びたポイント
松本山雅は失点が減って負けを減らせています。ただ、得点数が減っているのでリスクを減らした戦い方に移行したと考えられます。まぁやっぱり俊足の前田大然がいるので高崎めがけて蹴ったってことですね。予想通り。我が大分トリニータは急激に得点が伸び、引き分けの数が減った。しかし、負け数は12敗と変わらないので昨年の「勝ちきれない試合」を攻撃で得点して勝利をもぎ取り続けるチームに変わったということが言えると思います。ホームで勝ちきれなかった課題を克服できたことが昇格に繋がった形。打つべしシュート。決めろゴール。本当に素晴らしいアプローチと結果でした。


■最も順位を下げたクラブ
J1から落ちて来たチームを抜かすと「-8」と最も順位を落としているジェフユナイテッド千葉。最終ラインはあれほどハイラインなのに順位は低調。私が3位に順位予想したジェフがまさかの史上最低順位まで落ちてしまった。何故に昨年シーズン末の勢いをわざわざ殺すハイラインをもう一回やってしまったのか。開幕後に目を疑った光景が今年は最後まで続いてしまいました。そして来年もエスナイデル監督を継続というヤケクソの強化方針。いや、逆に、逆に行けるんじゃないのかこの選択は。来年大成するんじゃないのか、エスナイデル千葉。次に順位を落とした京都も案の定、苦しみました。謎の布部監督続投。クビになった布部監督は強化部長として柏に転職。人脈で頑張ってください。落ちひん京都を実現したボスコさんは仕事しました。


■降格圏のクラブ
昨年21位だったけれどもJ3秋田(※すいません訂正しました)のお陰で命拾いした熊本は今年も安定の21位に着地して順位差なし。今年はJ3で神風が吹かずに降格となってしまいました。岐阜、愛媛、讃岐も順位を落として苦しんでいます。とにかく苦しんでいるクラブは得点が減っています。得点が減っても失点が増えなければ残留は可能で、失点が増えるクラブは降格に近づいてしまう。当たり前と言えば当たり前の数字が如実に現れています。


■着実に成長したクラブ
数値的には水戸と金沢です。いずれも昨年から「4」つ順位を上げており、着実にJ1へ近づきつつあります。末恐ろしい。ジェフのコーチだった水戸の長谷部監督は当たり。金沢の柳下監督は実績から考えると当然の結果か。金沢は毎年ヒーローショーで独自路線を貫く広報活動が特徴的。いつかヤサガラスがJ1に行く日も来るのだろうか。金沢の失点の減り具合が恐ろしい。着実。


■安定感のあるクラブ
東京ヴェルディの数値が昨年とほぼ変わっていないのは凄い。昇格できればロティーナ監督継続でしょうけれども、どうなるか。横浜FCも安定した結果を残しています。プレーオフ圏内に入るには安定感は欠かせない。山形や岡山は安定というよりも停滞している印象。


■課題が露呈しまくったクラブ
徳島です、徳島。攻撃力が激減してしまっています。これほど分かり易い編成ミスはない。エース渡を引き抜かれた対策ができませんでした。夏にピーターウタカを補強しても時すでに遅し。攻撃に課題が出まくっていることが如実に数値に現われました。

ということで、簡単に振り返りました。振り返り終わりました。J2には琉球と鹿児島が加わり、柏、長崎が落ちてくることになりました。最後の1枠が決まれば来シーズンのカテゴリの陣容が固まります。楽しみです。