2018/07/16

2018年 明治安田生命J2リーグ 第23節 大宮戦

【大分 0 - 1 大宮】



やっぱり返り討ちの7月っぽいです。灼熱の日本列島、大宮も暑かったですが試合内容は何と書いて良いのやら、とても表現が難しい試合となってしまいました。前半の不出来と後半の上出来さ加減、どちらを信じていいのやらと困惑してしまいがちですが、大銀ドームで行われた大宮戦を思い出すとこの試合を正当に評価できるかもしれません。大宮相手に結果勝ち点0なんだけれども、チーム自体が進化しているのかどうか。ここにポイントを置いてみると違った評価が見えてくる。







大宮が昇格した試合以来のNACK5スタジアム。7試合負け無しの状態と、出遅れた分をようやく取り戻しつつある大宮。基本的にシモビッチをベンチスタートにし、日本人+マテウスでオーソドックスに試合を運び、セットプレーとクロスを得点源としている印象のチーム。特に大前のプレースキックは脅威で大銀ドームでの試合もコーナーキックから失点してしまった。その後の千葉戦で大前のコーナーキック時の写真が狭い界隈で話題になりましてね・・・。


こういうことをやってのける図太さを持つとは、さすがプロ。実は大銀ドームでもやっていたんじゃないか疑惑まであったので、これを阻止するためにもスタジアムのコーナーフラッグ付近に陣取って、主審にアピールするお仕事に、余計な使命感を燃やしていたのですが、大宮のコーナーキックが0に終わるという空振りとなってしまいました。真面目な大前さんしか居ませんでした。しかしコーナーキック0て。それで負けるんだからサッカーは難しい。


スタメンには結婚おめでとうの福森が待望の復帰。左足を使えるCBが戻ってきました。左サイドにはクロスの質が素晴らしい那須川を抜擢。左利きを左に揃える布陣。しかし今度は刀根が行方不明に。右のCBには黄が入る。ボランチは丸谷と宮阪のコンビ。その他攻撃陣は変わりなし。久々に先発となった黄が試合早々マテウスのドリブルを手で阻止したとしてPKを献上してしまい、メンタル的に復帰できるまでに前半を無駄に費やしてしまった。一人のメンタルが試合早々凹んでしまったことが伝播してしまったのか、チャレンジすることなく、自滅して時間を費やしてしまうだけの前半となってしまいました。試合の入り方を狙われているって分かっているはずなのに、まんまとやられる。図太さが足りない。シュートチャンスも少なかった。







しかし、ボールの動かし方自体は悪くないと感じていたのです。大銀ドームでの試合を思い出していたのですが、あの時は林がワントップで楔のボールを入れても相手DFに潰されてしまい、主審との折り合いもよろしくなくてファウルも貰えず、縦のパスコースが消されてサイドに追いやられて、サイドの攻防でも敗北して手も足も出ない力の差を見せつけられてしまった。そこから考えると、特に後半に実現できたボール回し自体は、多彩なパスコースを経由して前に運ばれ、サイドで高い位置をキープ出来た。大宮はプレッシャーがハマらず、後半はほぼ何もさせなかったレベルにまで押し込めた。大宮がリードした状況で引き気味のバランスだったことを差し引いても決定機を作り出せた点は進化が見えました。メンバーも変わっているとはいえ、一段上のレベルに上がっていると考えて良いと感じた次第です。決め切れなかったのは問題ですが、よくある話です。



3連敗ではあるものの、後半の内容を考慮すれば心配するレベルの内容ではないと思います。立ち上がりに同じ失敗を繰り返した点よりも、チャレンジする意識を前半のうちに改善出来なかったことの方がもったいなかった。数億円レベルで強化費が違う大宮相手にあれだけ出来たのであれば自信を持って良い。大銀ドームでの大宮の方が強かったんじゃないのかと感じる、しかしその大宮が8戦負け無しとなっている。訳が分からないJ2界隈ですが大混戦を抜け出すのは秋で良いので離されないように、少しでも勝ち点を重ねておきたい。負けたけどこの短期間で差は縮まったのではないか?そうなるともしもプレーオフで戦う時はどうだろうか?秋だ、秋。秋にリベンジだ。



連敗阻止と試合の入り。両サイドを高い位置へ押し上げる。決定機を決める。この辺りを意識して次節で後半戦の白星を飾って欲しい。あ、後はセットプレーだ。コーナーキックから得点出来て欲しい。やっぱり困った時のセットプレーですよね・・・・。

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