2018/08/12

2018年 明治安田生命J2リーグ 第28節 岡山戦

【大分 4 - 1 岡山】



2週連続のトリニータオーレですよ、動員目標には4000人足りなかったですけれども得点は勝利するに足り過ぎる4得点でした。2試合連続の4得点。攻撃力が戻ってまいりました・・・・というか、より強くなった気がしないでしょうか?伸びしろだ、伸びしろだって言い聞かすように書いていただけだったのに、本当に成長して一段階上に行ってしまいやがりました。本当に伸びしろにしてしまって恐れ入る。それくらいの手応えを感じさせる試合でした。岡山は2人負傷者を出したものの、新潟と違ってアレではなかったですし。



Oita Full Blue Project略してOFURO(※強引にも程がある)に行こうを合言葉にイベントに力を入れまくった大分FCに少しでも貢献しようとこっそり参加してきました。地元のテレビ局と連動したイベントにもなっていたし、待望の、本当に待望の、ドームの外にイベント会場的なものを用意するという悲願を達成した訳です。



ファジフーズを誇る岡山サポーターからすれば、普通のスタジアムに見えたと思うのですが、ここまでの道のりが長かった訳ですよ・・・・。ドームの外にニータンパークが出来るまでに一体どれ程の年月が必要だったか。普通のJリーグクラブにようやく戻れつつある。そして本当に少しずつ、亀の歩みの如く前進しつつある。4000人足りなかったけど。



今日のイベントはファミリー層にターゲットを絞っていたと思うのです。お盆ですし、帰省した家族を取り込む前提でのイベント。大正解だとは思います。しかし東京から戻ったオッサンからするとですね、泡プールと聞いて連想するのは泡フェスな訳です。フェスです、フェス。フェスであり、泡パね、泡パ。泡パーティ。パリピです、パリピ。パーティーピーポーです。



↑こういうのをイメージして東京から無理して来ました!ピチピチの若人どこですか!?
↓しかし現実には若人がピチピチ過ぎて平和な休日でした・・・・。



いや、全然良いんです。ファミリー層は5人程度一括で見込めますから施策としては上策。ただファミリー層にターゲットを絞り過ぎたことに残り4000人の足りなさ加減が出たかなと思いますね・・・・。年頃の若人の層を取り込めなかった。先週の花火大会的な街の雰囲気、こんなに大分に若者が居るんだなって思ったんですよね。あの層を引っ張ってこれなかったのは反省点。集客って終わることのない課題ですから、じっくり分析してPDCAサイクルを回しましょう。評価できる点は無料化しなかったこと。OFUROにかけて1260円は確保した訳ですよ。ここが今までとは違う点。無料にすれば暇な中高生も呼び込めて1万5千人は余裕でクリアできたかもしれない。今回はちゃんとお金を集める前提で1万5千人を目指そうとした点は素晴らしい取り組みだったと思います。ここは超重要な野心的な挑戦だった。4000人足りなかったけどな(※しつこい)


はい、試合です試合。とにかく素晴らしかった試合内容です。冷泉ピッチシートはバックスタンド側だったので、そっち側ブロガーがレポートしてくれることでしょう。スタメンには変更なし、当然勝てていますし内容も充実しているので変える必要がありません。ベンチメンバーは林から後藤に変更。立ち上がりから岡山とコンパクトな中盤になりながらの我慢比べ。両軍が写真一枚に収まるコンパクトさ。



2トップ、トリプルボランチになってからカウンターケアへの強い意識と高い位置でボールを取り戻すプレスが運用出来るようになったのでボールを保持してじっくりと相手の出方を窺いつつ攻めどころを探せるようになった印象。攻撃では小手川が、守備では前田がそれぞれ前線と守備陣を助けながら絶妙のバランスでボールを奪い返しては攻撃に転じるという良いサイクルを生み出し続けていました。



そして何と言っても岩田です、岩田。やっぱり良い。惜しいミドルシュートまで打つようになりやがった。あのパフォーマンスを続けられるのであればJ1どころか海外移籍までワンチャンあるレベル。まだ他のクラブには気付かれていないので隠しておきましょう。岩田の価値にまだ気付いてない4000人の大分県民は早く目覚めて下さい。



今日、慣れないホームスタジアムに2週連続で通って気付いたのですが、GK高木が相手FWを引き付けてパスを出すときに「ウェーイ」的な奇声を上げる一定層が存在している。これは頼もしい。大体どこのスタジアムに行っても「前に蹴らんか!」おじさんが多く存在するJリーグ界隈ですが、片野坂体制も3年目でようやく戦術の意味合いが根付きつつあるんだなと思いましたよ。俺も「オーレ―」とか「ウェーイ」とかなら言いたい。声に出して言いたい。パリピになりたい。泡フェスに行きたい。





前半は0-0で折り返しはしましたが、岡山側はFWに負傷者が出て交代枠を失う形に。そして後半に入った直後にも負傷で交代を行い、この点が勝負を分けた点に。先制は左サイドからの崩しでした。前半、ほとんどが岩田と松本怜でストロングポイントとなる右サイドからの攻撃に偏重していた印象でした。椋原を奥に追いやった代わりに左サイドは相手に高い位置を取られてしまっていた印象でしたが後半の得点シーンは左サイドから。前田から夏野菜那須川のクロスを、伊佐がスルーしての三平という試合にしばらく出れなかったカルテットが今日も得点に絡みました。



デジャヴのような写真。気合です、気合。気合で先制。



たった1人でゆりかごをやりきる心の強さ。噂では宮阪さんところのお子さんなのか?おめでとう。



この後もじっくりボールを回せていましたし、岡山もそれほど前に出てこなかったので時間潰してれば勝てるな、と思っていたのですがそこは岡山、新潟とは違いました。相手にボールを持たせることに関してはJ2界隈でもトップクラスの嫌らしさを持っていますから、ワンチャンスを逃さず同点に追いつきやがりました。左サイドを崩されて、クロスを折り返され、押し込まれてしまった。





三平が怪我っぽく、馬場と交代した後だっただけに監督の動きが気になったのですが、夏向けに散髪を終えた片野坂監督が出した交代策は藤本と後藤を2枚同時に交代という「勝ち切るための策」。馬場も含めてこの交代策が岡山を苦しめることに成功。特に突き放しに成功したダイレクトボレーの美しさたるやもう、例え4000人足りないスタジアムと言えども盛り上がらない訳がない。



凄かった、あのゴール。大エースの大仕事ですよ。この面子の中で後藤が帰ってきてしまった。FW陣足りてますから!贅沢過ぎる。



なぜか仲間が増えてベンチに戻ったメンバー3人だけでゆりかご。仕事を終えた後にも残るこの余力よ。こうなるとさすがに前に出ざるを得ない岡山。あっさりと裏を取るトリニータという図式に。3点目は再び左サイドを起点に。競り合いに勝つ藤本の落としを丸谷が左サイドで保持してクロス、藤本スルーからの後藤という1点目に似た形。この時スルーした藤本を褒め称えるベンチメンバーが微笑ましかった。我の強いFWであった藤本もスルー芸を覚え込ませることに成功。しつこく1人でゆりかごする三平さん。



そして流れでやっと大人数でのゆりかごダンス。



4点目もシンプルに裏取り。馬場が冷静に決めてトリニータオーレ。今日はもう速かったもん。トリニータオーレ歌い始めるのが。トリニータオーレ慣れしてきた雰囲気あったもん。無料の手ぬぐいの使い方ってこれで良かったのか。温泉に持って行けばお得になる使い方もあるって話だし、使い倒し過ぎである。1万人以上入ると画になる。



前半戦に負けた相手に雪辱を晴らすという、ようやくのリベンジを達成できたことが1つ。そして今まで悉く集客したイベントの日に勝てなかったジンクスを打破出来たという点。ジンクス打破2018ですよ、ジェフに勝てたのが全ての始まりですよ。今日は4000人足りなかったけれども、大分トリニータが普通のクラブとして普通にJ1を目指せるまでに、普通の暮らしができるまでに戻れて、前進しているということが確認できた良き日となりました。もう後ろ向きになるような要素が無い。無いのだ。長かったトンネルを抜けて、明るい道を歩き始めているのだ。大分トリニータの未来を明るくすることが出来て、次世代に渡すことが出来そうなのだ。それを感じることが出来たイベントと大勝利という結果でした。4000人の不足は伸びしろです、伸びしろ。J1に行ってイニエスタが来れば3万人入るんだから昇格すりゃ良いんです。歓喜の歌を歌い続けて上がってしまえ、トリニータ。




4 件のコメント:

  1. 見事な勝利でしたね。
    今まで大銀ドームの周りは終電のためのダッシュの経路としか使用してなかったような……
    あの連敗からも何かを得たような一皮剥けたような連勝です
    もう1チーム作りたいくらい選手層が充実してきてワクワクが止まりません‼️

    私事ですが東京都民になりましたので関東アウェー戦が楽しみです🎵

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    1. 自転車最高様

      コメントありがとうございます。
      見事な勝利でしたね。イベントも充実していましたし、あと4000人集まってれば完璧でした。

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  2. 中津トリサポ2018年8月12日 21:13

    最高ですよ
    後藤のバイシクルは叫びましたもん(笑)
    いつもなら引き分けで終わってましたから成長したなと思います。

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    1. 中津トリサポ様

      コメントありがとうございます。素晴らしいゴールを生で観れて幸せでした・・・。まだまだ成長しそうですよ今年のチームは。

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