ページ

2018/09/29

2018年 明治安田生命J2リーグ 第35節 水戸戦

【水戸 1 - 2 大分】



またもや勝った!勇往邁進が止まらない!残り試合全部勝つと書き続けて4試合目、全勝、おりゃーっと勝ち、全部勝ち続けています。全部勝ち続けているのです。重要なポイントなので4回書きました。大鬼門、平成最後のケーズデンキスタジアム。台風が近づくも勢い衰えず、勝率の低い水戸での試合でジンクスを吹き飛ばす試合となりました。


何もこのタイミングで水戸の悲願、J1ライセンス(仮)の交付を発表しなくても良いのにっていうレベルの間の悪さ。我が軍大分トリニータと対戦直前に水戸に超絶怒涛のモチベーションが発生。地元住民にも、地元マスコミにも、全国にも注目されるであろう一戦となってしまいました。故・橋本真也の名言「時は来た」横断幕。



元ネタは蝶野笑ろてもうてるやん、っていうプロレスファン界隈では超有名なやつです。この頃、下降線を辿るもギリギリ業界でトップに君臨し続ける猪木&坂口組に挑戦する新進気鋭の橋本&蝶野組というカードでの試合前のインタビュー。この試合って確か東京ドームで行われた注目の試合だったはずで、橋本&蝶野組が盛大に負けて「まだ来てない」ってオチもついていたのでこの横断幕を見てどこまで考えてやっているのかは分かりませんけれども、ニヤニヤせざる得なかった訳です。これ言った橋本&蝶野組は負けてるんだぞ。しかし、このプロレス話を知っていなければ全くもって意味が分からないであろう水戸の横断幕、想定平均年齢が高すぎて楽しむのにはレベルが高すぎる。若い人、さっぱり分からんだろう。J2を楽しむ敷居の高さよ。スーパーファイトin競図伝嬉。



対戦する我が軍を猪木&坂口組に例えて頂けるのはやぶさかではないものの、本来の悲願はJ1昇格そのもの。J1ライセンス(仮)の取得は過程でしかなく、ライセンスを持っていてもずーっとJ2にいる千葉とか京都方面を見れば分かるように、ライセンスを持った上で戦い抜かなければなりません。水戸のモチベーションが上がり切ったところで叩き潰さなければならぬ、ならぬのです。


今日のスタメン、ワントップに伊佐を置き、ツーシャドーに三平と小手川を配置。ボランチには前田を久々の投入。連勝しているのに割と先発入れ替える片野坂監督。ここに来て変換システムへの原点回帰。前田投入だけどトリプルボランチの形ではなかった。相手のフォーメーション、戦い方に応じて組み合わせを考えられる我が軍。我ながら嫌なチームである。前田投入ということはカウンター対策、中盤の運動量で主導権を奪う気であると予想しました。水戸はそれほど前から来ないのではないか、と。













しかし、蓋を開けてみると水戸は4-4-2っぽく、バランスを保ちつつも前から積極的にボールを追う形でした。しかし無理はしない。両軍共に落ち着いた試合運びをしていた印象で、いわゆる堅い試合な印象。山口県で超攻撃的なアホ試合(※褒め言葉)を観た後だったので多少まったり感じましたけれども、こっちが平常運転です。





水戸はFWジェフェルソンバイアーノにボールが入らないと攻撃のスイッチが入らない。スパルタ人みたいな見た目のバイアーノ。おそらくスパルタ人の模様(※ブラジル人です)。スパルタ教育を受けただけあって身体が強い。鈴木・福森・岩田が守備激務に励んでくれた。試合後のコメントを読むと、水戸はもっと前から奪う守備を徹底したかったらしいが、前半はやりきれなかったとのこと。





前半にボールを保持したのは我が軍。長谷部監督になってから水戸も昨年とは変わってボールを大事にするサッカーを展開していたがこの日はミスを連発。雨のせいかプレッシャーのせいか精彩を欠きまくり、前半はほとんどサッカーにならなかった。そんな水戸のミスにつけ込めた先制点。超絶意外な松本怜のショートコーナーではないコーナーキック崩れから。全員が意表を突かれた。超ビックリした、俺が。


ダイビングヘッドが似合う伊佐の先制点。ほとんど水戸の選手が触って決定機が出来まくっているという、我が軍の勢いと水戸の「まだ来てない」感が満載のゴール。三平の折り返しをしっかり押し込んだ伊佐、素晴らしかった。この後も松本怜と星の両ワイドが高い位置を取り、水戸の4バックを左右に動かしチャンスメイク。内容的には上々の前半でした。





後半、「時は来た」と信じる水戸は中央から崩そうと奮闘。前がかりになり始めた水戸の裏を取ろうとする我が軍の攻撃が単調になってしまったこともあり、DFラインがズルズルと下げられてしまった。前半はもうめっきり得点を奪う術が思い浮かばなかった水戸でしたが、一転得点の匂いを醸し出すには十分なほど攻撃的に。





特にスパルタ人に代わって入ったバティスタという巨人が面倒過ぎた。スパルタ人で消耗した後に巨人ですよ。守備陣大変だったと思います。高木のセーブに救われた時間帯でもありました。守備陣はスパルタ人やら巨人やらの対応に追われる中、最後の砦となってくれた高木。しばらく危うい受けざるを得ない時間帯が続くと、浅田飴の缶をカスタネットの様に叩くようになった片野坂監督が動く。雨の中で飴です。浅田飴です。









69分に三平に代えて藤本、78分には前田に代えて馬場を投入。先制後、相手が前がかりになった場合にスペースを活かせる勝利の方程式藤本と、攻撃と守備のバランスがとれる馬場で流れを変えようとする。馬場投入後、2分でラッキーな追加点が転がり込む。水戸のパスミスを足元に収めた伊佐が独走、折り返しを「ペナルティエリアが実家」でおなじみの藤本がやっぱり落ち着いて押し込む。


4試合連続での実家への帰省。実況も落ち着いて決めたと叫ぶレベルの落ち着き、だってペナルティエリア内が実家だもの。仏壇で熟れた桃を見つけて、風呂上がりに流し台で食うが如く冷静。桃に集中して黙々と食う感じ。お皿とか使うと洗い物が増えるから。この集中力と冷静さ。凄いぞ藤本。遂にJ3得点王の本領発揮。勇往邁進が止まらない!













喜ぶ攻撃陣とベンチメンバーと対照的に話し合う激務をこなし続ける守備陣。



この後、ミスによる失点でも下を向かなかった水戸による、未来へ繋がるコーナーキックからの1失点を食らわされましたけれども、クローザー岡野も投入して上手く時間を使い2-1で勝利を手繰り寄せることに成功しました。水戸はクラブ史上、初めてJ1への昇格権を保持して戦った試合で残念ながら大分トリニータに土を付けられることになりましたが、確実に一歩前進。長谷部監督のまま精度さえ、精度さえ上げられれば、近い未来に「時が来る」のではないか。猪木の1、2、3、ダーが生まれたのもあの伝説の日in闘強導夢。「出る前に負けること考えるバカいるかよ」ってのもあの日の出来事です。いつかこの日が水戸の伝説となれ。誰からも名言出てないけどな。







久々に登場した前田。前節は宮阪が先発でしたが、今節はベンチにも入れず。3ボランチなら前田かな、と思っていましたが2ボランチでも先発に躍り出ました。守備面では言うこと無しも、攻撃面ではもっと絡めたのではないか。求められるレベルはどんどん上がります。ボランチの人選は熾烈を極めていますが、より密集した4バックで戦う町田であれば前田か、宮阪か。京都相手ならどうすべきか。いやー悩む。どっちも観たい。



次節、ホームに戻っての京都戦。恐らく引いて守ることが予想される京都だと中盤を3枚にするのか、2枚のままか。1トップか2トップか。変幻自在のシステムで先制できるかどうか。この勢いをホームに持って帰れるのか。そして今日ゴール裏にいた人たちは台風の中、大分に帰れるのか!?



残り全部勝つ勢いを保つため、来週の京都戦に大注目。2万人が集まれ、2万人が。5連勝を成し遂げるのだ、藤本は5試合連続で実家に帰省するのか、勇往邁進を止めるな!




0 件のコメント:

コメントを投稿