2019/04/28

2019年 明治安田生命J1リーグ 第9節 C大阪戦

【C大阪 0 - 0 大分】



GWです、GW。10連休のGW。ゴール出んウィークでした。これもう中学3年生の三学期くらいに着ている学生服の肘辺りくらいに使い古されてテカテカになってしまっているフレーズですが、平成最後なので積極的に使って行きましょう。5月の試合でスコアレスの時だけ使える限定フレーズ、ゴール出んウィークでした。しかも一般人には決して届かない特殊な試合展開。ドーン、バーンとゴールが決まらない、仕掛けを作るための仕掛けを作るみたいな、ミラーゲームの中で二重三重に面倒な局面が展開されており、お休みの気分も相まって言語化は諦めさせて頂きます。玄人向けの試合でした。









巨大な長居の公園では「肉フェス」という肉祭りが開催されており、子供も多く、観戦者は多め。ただ、ヤンマースタジアムが余りにも巨大過ぎて、前節のG大阪戦よりも2000人も多く観客が入っているのにガラガラに感じてしまった。西京極ウェザーに似た、晴れてるのに雨が降るみたいな、寒さと強い風もあって、不思議な天候も面倒であった。屋根のある専用スタジアムのパナソニックスタジアム、やっぱり優秀。


スタメンは前節のG大阪戦と同じメンバー。ただ一つ違うとすれば高山の髪形。金髪坊主から五分刈りになっており、気合の心機一転ですよ。たぶん。暑いから切りました、ではないはず。寒かったし。何か思うところがあったのでしょう。期待したい。


対するC大阪。ルヴァンカップでは好調も、リーグ戦では得点力不足に悩まされて勝ちきれない模様。都倉をワントップに、清武次男&高木のシャドーで得点出来ないってどういうことなんだろうか?ベンチには柿谷も水沼もいるし、得点力が無いはずがない。ロティーナ監督の考えと、編成が合っているのかどうかはよく分からない。今日の試合を観る限り、去年のヴェルディの方が厄介だった。まだまだ時間が必要か。ロティーナ監督は信じる価値がある監督だと思うので、クラブがどこまで我慢できるか。









試合前に一般人が大旗を持ってピッチに陣取るのは斬新。大旗、誰にどう借りてどう返すんだろうか。運用が凄い。



背番号10番を背負って、キャプテンマークを腕に巻いている男が清武さんところの次男さん。日本代表になり、逞しいプロサッカー選手になったよね・・・。素晴らしいプレースキック連発で面倒この上ない男でした。





ロティーナ監督とは何度も対戦していることもあり、当然の如く準備されている印象は受けました。今まで対戦したどのチームよりもバランスを維持しながらの大分対策を施していた印象。引きすぎるでもなく、プレスに前がかりに行き過ぎるでもなく、ニュートラルなまま試合を終えた感じ。お互いによく我慢しました。前線にボールを供給する出所を抑えられた感じがした。



後半にセレッソが多少前がかりになったものの、全体のバランスは余り変わらず、結局スコアレスドローのゴール出んウィーク。セレッソがバランスを崩さずに戦った要素が一番影響したとは思うのですが、チャンスは作れましたし、アウェイで勝ち点1は及第点だとも思います。今日は攻撃陣よりは守備陣の奮闘が素晴らしかった。シュートブロックで失点しなかった守備陣。都倉、清武、後半から入った柿谷と国内有数の攻撃力を無効化出来ていました。都倉はプレーが正直過ぎて読みやすそうではありましたが、それでもずば抜けた身体能力を持っていた。そんな都倉に鈴木、福森、岩田と3人が誰も当たり負けしなかったのは成長の証。ロティーナ監督の繰り出すセットプレーを防げたのは自信に繋がります。キッカー清武だったし。













守備の安定と試合運びの両立を求められるトリニータ守備陣。攻撃のボール回しも最後の守備で身体を張るタスクも両方安定していたと思います。ちょっとやそっとのミスで動じるような雰囲気が無くなったのが頼もしかった。1週間後に鳥栖を、フェルナンド・トーレスをJ1九州ダービーでホームに迎えることになりますがアウェイの大阪2連戦で得たこの勝ち点2を無駄にしないためにも、今はまだ調子が上がっていない鳥栖はホームで倒しておきたい相手。今のうちに、今のうちに勝ち点を稼いでおきたい。



藤本が注目され過ぎて、包囲網が敷かれている雰囲気も出ていますが、それを逆手にとって空いているシャドーなりがフィニッシュに関われば良いし、昨年もそうやって得点し続けた前線のチームワークがあるはずなので乗り越えられるはず。1週間のトレーニングでルヴァンカップで結果を残したメンバーを含めて、もう一度鳥栖を倒せるメンバーを競争の中から選んで欲しいと思います。ゴール出るのか出ないのか。令和になってのホーム緒戦、バックスタンド2階席の封印も解かれるらしいし、期待したい。





2019/04/24

2019年 YBCルヴァンカップ グループステージ 第4節 名古屋戦

【大分 2 - 2 名古屋】

平成最後のホームゲーム。勝ち点3を逃してしまった試合。チームとして勝ちに行った試合で、もったいない結果となってしまった。ルヴァンカップ生き残りを賭けて戦いましたが勝ち点3はスルリと逃してしまった。


スタメンにはティティパンが復帰。手首にギブスっぽい包帯を巻いていましたが、出足が鋭いティティパンが戻ってきました。一安心。左サイドには三竿が登場。少しずつ存在感を増してきていた三竿。試合勘を取り戻して欲しい。その他はもう安心と信頼のメンバー。GKポープも割とギリギリ危険なパスの付け方するようになってきた。なかなか一仕事出来ないのが小林成豪だけれども、もう少し、もう少しのところで壁を超えられそうなところまで来ています。今日もなかなか決定的な仕事が出来ませんでしたが、最後の最後で決定的なクロスを入れることが出来たので小林成豪がJ1で輝く日も、もう少し、本当にあと僅か。乗り越えて欲しい。


名古屋との試合はアグレッシブに攻め合い、高松先生のしっかりした解説もあって楽しい訳ですが、今日は流れの中で名古屋を止められた守備陣の成長が感じられた一方で、最初のコーナーキックで失点したり、スローインから決定機を作られたりと反省しなければならない部分がくっきりとしてしまいました。名古屋CBを退場に追いやることに成功しており、普通に落ち着いてやれば勝てたであろう試合を落とした点は大反省会が必要です。しかし失敗は若手への投資です。この投資を育成型クラブの喜びとして血肉にするのです。


なかなか結果が出なかったセットプレーでしたが、三平の同点ゴールは素晴らしかった。あの頃の三平が戻って来たかの如く、強いヘディングでシンプルに決めてくれました。イケメン武田が守るゴールを割ってやりました。


ティティパンアシストの後藤の逆転ゴールも素晴らしかった。変なリーゼントっぽい髪形は謎ですが、これまたイケメン武田が守るゴールを割ってやりました。


3点目を奪うチャンスもあっただけに、大変にもったいない試合ではありましたが、まだグループリーグ突破の可能性は残ってはいるので最後まで諦めずにルヴァンカップ生き残り大作戦を継続してもらいたいと思います。アンセム聴けるだけで満足してしまう。せっかくのJ1なので少しでも長く楽しみたい。



2019/04/21

2019年 明治安田生命J1リーグ 第8節 G大阪戦

【G大阪 1 - 1 大分】



手負いの虎、ガンバ大阪を仕留め切れず。アウェイ連勝と生観戦無敗神話が崩れ去ってしまいましたが、勝ち点1は妥当。試合内容はイマイチだったものの、初のパナソニックスタジアムへの参戦に心躍ってしまいました。ガンバのメインスポンサーということで、宗教上の理由でパナソニック製品は買えない訳ですが、このスタジアムは素晴らしかったと認めざるを得ませんでした。







3階席で観戦したのですが、スタンドに入った瞬間の光景に感動しました。「欧州のスタジアムみたい!」と思いましたよ、欧州行ったことないけどさ。サッカーの試合を俯瞰して観るの大好きおじさんとしては申し分ない勾配と高さがあり、ピッチにも近くて理想的な設計。J3時代もこのスタジアムでは試合をしておらず、ずっと来てみたかった初めてのスタジアムだったので大奮発してメインスタンドの机付きの席を買ってしまいました。散財。











机の幅は小さいですけど、「くくる」のたこ焼きを置くことが出来て、悠然と観戦でした。ふわとろ系のたこ焼き、大好きです。カリカリに揚げたようなどこぞのたこ焼きは認めない派。



この3階席の目の前にあるアクリル板がプラスチックの結束バンドで留められていて、軽く衝撃を受けました。結束バンドって何年かすると劣化して割れるイメージもあって、スタジアムの施工で使われているのは超意外で。でもコストダウンがギリギリまで検討されている痕跡でもあって、削るところを削ってしまえば、サッカー専用スタジアムを建てることが出来るという、夢の痕跡でもある。このスタジアムを基準に地方都市に専用スタジアムという夢が生まれ始めたので日本サッカー界にとってはこの創意工夫が非常に大きな良い効果を生んだのではと、この結束バンドひとつで感慨にふけりました。京都にも建設中ですが、日本中に良い影響を波及させてくれたパナソニックスタジアム。



ガンバのゴール裏もこのスタジアムに適合して、3階席に太鼓が多く、屋根に反響させた音を利用しようとする意図を感じました。大きい旗も3階に沢山あって、このスタジアムでしか観れない光景だったと思います。



もうひとつ、遠藤選手の提案で惜しい場面があったら低音で「ウー」って言う、という雰囲気づくりの決まり。スタジアムもヨーロッパっぽいし、観戦の雰囲気もヨーロピアンテイストに近づけようとする現役選手からの稀有な提案。とても面白い。後半は「ウーウー」言うてはりましたわ。そういうの、単純に楽しいと思うんですよね。このスタジアムでしか観れないものが多くあれば、観光資源としても魅力的になっていくので羨ましい限り。パナソニックスタジアムは良いぞ。



ガンバとのリーグ戦での対戦は10年振り。我が軍のゴール裏も初のスタジアムとあって気合十分。2枚のビックフラッグを左右から広げて並べました。鉄壁のビッグフラッグカーテン。









今日の試合で唯一の後悔は、気合を入れて良い席を買ったのにズームレンズを家に忘れて、チアをズームで撮影できなかったことでしょうか・・・。なんで忘れたんだ・・・・。くやしい・・・・くやしいよぉ・・・・来年リベンジしなければ・・・。



観客動員のためなら幼稚園児向けよりも、こういうチアに例のトリニータイソウでお尻プリプリし(※以下自粛


スタメンは2名の変更。前節怪我をした左サイドの星がベンチ外となり、高山が。シャドーに得点という結果を残したオナイウがそれぞれスタメンを勝ち取りました。少年時代にガンバの下部組織に属していた藤本は気合十分。


対するガンバ、試合が始まるとまさかの3バック。今シーズンは基本4-4-2で戦っていたのに、まさかまさかの大分対策。あのガンバ大阪がですよ?新旧の日本代表を擁するガンバ大阪が?ホームで大分対策を打ってくるという、信じ難い大分リスペクトっぷり。我々が強い、というよりもそれほどガンバの状態がよろしくないってことだと思います。前節藤春が怪我で離脱してしまい、連敗中のチームなのに離脱者が多くなってしまうという泣き面に蜂状態。ガンバレジェンドの宮本監督が、大分対策をせざるを得ないという状態に陥っている。絶不調のガンバ。



宮本監督は前半を捨てた。捨てざるを得ない事情があった。全くもってガンバの前線は我が軍のボール回しにプレスをかけることもせず、前半開始直後から自陣に5バックで引きこもってしまった。以前、我が軍の戦術をアントニオ猪木の風車の理論に例えたことがありましたが、対戦相手がプレッシャーをかければかけるほど、ピンチになればピンチになるほど、風が強いほど強く回る風車の如く、チャンスが作れるのが片野坂式3バック。相手のプレスを受け切って跳ね返す猪木イズム。しかし対峙するのはボール奪取を放棄したガンバ。J2時代に同じように対策をされて苦しんだ時期もあり、これも既に想定内。引きこもられたらサイドから崩す、というのがチーム内の共通の認識。我が軍をリスペクトし過ぎな宮本監督にサッカーの神は微笑まず、右サイドからのクロスがこぼれ、オナイウの身体に跳ね返ったボールが先制ゴールとなる。オナイウ、良い波に乗って来た。良い波乗ってんねぇ。



しかし、驚いたのはこの後。それでもまだボールを奪いに来なかったガンバ。ということは宮本監督は1失点以内は想定内だったということ。それほどまでに前半をやり過ごさなければならなかった事情があった模様。後半に2点取れ!というプランだったとしたら恐ろし過ぎる。しかし、いずれにしろ先発させた渡邉千真が足首をグネってしまい、早々に交代枠を使ってしまったことが響いてガンバのゲームプランは崩れてしまう。とにかく前半はプロのサッカーとしては残念な45分間だった。



後半早々からアンデミウソンを投入し、大胆な攻撃を指示する宮本監督。試合後に分かったことですが、このアンデミウソンもコンディションが万全ではなかった模様。しかし後半からは攻撃する意図が剥き出しとなり、ようやくいつものガンバっぽく戻る。しかし、我が軍もギリギリのところで守備陣が踏ん張る。


さらに畳み掛ける宮本監督は昨シーズンレノファ山口から引き抜いた小野瀬を投入。さらに攻撃を加速させる。特に我が軍の右サイド、岩田が上がった後のスペースを狙っており、右サイドからピンチを招いた。我が軍は受け気味になってしまい、クリアボールが味方に当たりまくって戻ってくるという謎の現象に見舞われる。クリアが下手なだけだけどな!そんなボールを見逃さなかったのが低音ウーでおなじみの遠藤。オウンゴール気味のゴールを許してしまった。攻撃の意思あるチーム、サッカーの神様、微笑む、俺、知ってる。


ヤットさん、22年連続のゴールらしいです。凄いことです。これで試合は71分かけて振り出しに。しかしこの得点後、ガンバから攻撃の推進力は消え、エネルギー切れの雰囲気。交代枠を使い切ってしまっており、走らされっぱなしのガンバの左サイドは限界だった。80分過ぎから途中で入った後藤も攻撃に絡むようになり、何度か決定機を作れたが決め切れず、タイムアップで引き分けとなりました。



パーカーに白Tシャツだけでこんなにカッコいい40代が存在していいのだろうか。前世にどんな功徳を積んだらこうなれるんだ。この宮本監督の手腕が独特で、一点集中型采配でこの難局を乗り越えようとしていた試合という感想しか出てきません。コンディションが揃わない選手達を抱えており、この試合はガンバがガンバらしく戦える時間は約30分。その30分をどこに持って行くかを逆算してプランニングしていたのではないだろうか。怪我人が出て更に想定時間が短くなってしまい、反撃を食らってしまいましたが、もしも後半に2得点以上する前提でゲームを考えていたとしたら恐ろしい監督です。チームが出来ること、出来ないことを読んで、一点集中型の時間帯で一気呵成に乗り越える。連敗中で、4バックのまま戦うよりも前半を捨てて、勝ち点を拾いに行った。この冷静なマネジメントが昨年ガンバを残留に導いた手腕なのではなかろうか。やれること、やれないことが何なのかを把握できている。手負いの虎。それでも虎は虎。勝ち点1は悪くない結果として受け入れられると思います。アウェイでは2得点して勝つ、という法則だったので1得点では勝利には届かないってことです。





試合後、ヤットさんと片野坂監督。試合前も挨拶に来ていたし、特別な関係なんだろうか?(※1日経って鹿児島実業高校繋がりに気付いた)ヤットさん、上手だった・・・。まだまだ現役を続けて欲しい。来週も大阪で試合。水曜日にはルヴァンカップ。我が軍も怪我人が増えており、試合に絡んでいない若手達のしっかりとしたアピールが必要になってきます。ルヴァンカップの生き残りも賭けて、結果を出して欲しい。ルヴァンカップ生き残りたい。





2019/04/14

2019年 明治安田生命J1リーグ 第7節 仙台戦

【大分 2 - 0 仙台】




平成最後のホームゲーム、無事大勝利で飾ることが出来ました。岩田智輝J1初ゴールおめでとう!大分県民優待デーにしたのに1万人ちょっとしか集まらずに公式ツイッターも💢️マークで逆ギレし始めた(※してない)第7節。因縁浅からぬ仙台を迎え、きっと守備的に来るであろう相手を崩して得点できるかどうか、J1の壁を超える勇者を増産できるかどうかという位置づけの試合をDAZN生観戦。


なぜに公式が逆ギレし始めたのか、真相は不明ですが急激に流行り始める💢️マーク。月間MVPを獲得した得点王も悪ノリ。


浅田飴さんまで?


亀のくせにうさぎに偽装するニータンも。


九州乳業さんも!?トリスポ絶好調の様子で何よりです。


対する仙台公式は至って真面目、J1クラブとして最も後発でツイッターを活用し始めたスタメン告知は地味。広島も地味だったけど、広島のツイートは画像付きに改善されたのでJ1で最も地味スタメンツイッター王は仙台に決定。ベガッ太という大人気のマスコットがいるのに色々ともったいないアカウント。GKシュミットダニエルは日本代表。2017年にレンタルで在籍した常田が守備の要として先発で奮闘中。プレーを観た記憶が無いので、ほとんど印象に残っていないんだけど、試合前の囲み取材を観る限り良い子。動画の活用は素晴らしい仙台公式。常田の顔を見ても薄っすらとしか思い出せないけど、これは良い子。大分トリニータが上位に行くのは予想していたもん的なことを言っているので良い子。



対する我が軍、連戦の中でコンディションを崩した選手も現れ始めている様子で、ルヴァンカップで活躍した優先順位が明確に反映されている。リーグ戦の先発陣にも変更あり。

タイからの留学生を招待したけれども、残念ながら代表戦から帰還後、疲労からなのか反応が遅れ気味でイエローカード貰いがちになったティティパンがベンチスタートとなり、ルヴァンカップで後半途中から試合を盛り返した島川(美声)がスタメンを奪取。左サイドは前節に引き続き星。250試合出場を達成した三平さんは得点したい気持ちがプレーから溢れ出ていました。しかし、何と言っても最も気持ちを感じたのは島川(美声)です。このチャンスを逃してなるものかという気迫あふれる運動量と前線へのパス供給でしっかりとしたアピールをしました。島川(美声)の奮闘振りはJリーグ公式アプリでの走行距離を確認すれば分かります。


ちなみに、話が逸れますがJ2で首位に立った水戸公式のスタメン告知。何を言っているのか分からない。

サブメンバーの告知で対戦する甲府のカツ丼がおかしいだろ、という煽りだったということが判明する。

スタメンとサブと2本立てで対戦する甲府に対するネタを仕込む素晴らしさ。甲府に勝ったし。広報もサッカーも絶好調の水戸。岸田翔平も頑張っている。俺たちも生き残ってJ1で待ってるからな!


はい、試合です試合。個人的には予想通りで、仙台はじっくりと試合に入った印象。守備をベースに我が軍にボールを持たせて、試合を停滞させてワンチャン狙うトリニータ対策を練ってきました。ガンガン前から仕掛けてくる感じではなかった。普通。この策略を分かった上で仙台の守備を上回って得点出来るかどうかでしたが、バランスを保つ仙台の守備意識と縦パスを確実に刈られたため、攻撃で上回れず。コーナーキックを中心としたセットプレーに苦しめられる展開になってしまいました。自陣でのミスもありかなり危うかった。ただ、今日は仙台のツートップ、ジャーメインとハモンロペスの決定力不足に助けられました。


前半途中からピッチリポーターの成尾さんから「ベンチから2と3の指示が出ました」的な情報をDAZN経由で頂けたので、あぁいつもの2トップ3ボランチだなぁと。仙台と同じ3-5-2にして中盤を厚くし、前線への縦パス配給に的を絞らせない微調整を行うのかな?と予想しましたが、増田解説員は「3バックのままですね・・・」とか言い出して、最近の試合分析を怠っていることが露呈しまくるのですが、いやこれはおそらく解説のお仕事をぼやかすことで以後の対戦相手に正確な情報を渡さない高等戦略のはずなので我慢してください💢️ この微調整によりなんとか無失点のまま前半を終えられました。


仙台相手にボールを持てていることに変わりは無く、ホームでの試合としては勝たねばなりません。試合が動いたのは後半早々。自らボールを奪った岩田がゴール前まで駆け上がり、三平からの折り返しを仙台DFがクリアをもたついたところを見逃さずにゴールを奪い切った。仙台DFは藤本を気にし過ぎてボールよりも藤本へのマークを受け渡しているのを確認しちゃってるのが影響したか、クリアミス。ペナルティエリア内まで労を惜しまずに顔を出した岩田、吊り人となる藤本。MVP効果。好循環が止まらない。


先制して前に出ざるを得なくなった仙台。ここから試合は俄然面白くなった。前線でボールを奪おうとする仙台に対して、スペースを活かして裏を取ろうとするトリニータの白熱した展開に。


61分、三平に代わりオナイウを投入。なかなかJ1の壁を超えられないオナイウでしたが、そろそろ来るな、という雰囲気はあって、私は予感してましたよ、オナイウそろそろ結果出すなと。なぜオナイウを使い続けるのかと、不満に思っていた人もいたと思います。シーズン序盤の今だからできるチャレンジがあって、シーズンをトータルで考えてチャレンジしているチームなのだと感じています。投資です、投資。オナイウへの投資は大きなリターンとなって返ってくる予感がします。出来ることならジェイリースの株価も戻って欲しい(※切実)


結果が出たのは77分、最終ラインからボールを動かし、左サイド星のターンから始まった擬似カウンターで藤本が裏を取り、折り返したところに走り込んだオナイウ。遂にキッチリとシュートを決めて壁の向こう側へ。移籍後&J1初ゴールおめでとうオナイウ。



交代枠はちょっと痛めたっぽい星を下げて、高山の投入と疲れの見えた前田を下げて小手川を投入して試合を落ち着かせる意図で使い切った。


2点差という、俗に言う「危険なスコア」にはなったものの、今日はイマイチだった仙台の決定力を考慮すると安心して観られる残り時間でした。更にサイド攻撃からチャンスメイク出来て3点目を奪いに行く意思と時間を稼ぐ意思がハッキリしたので全然危険なスコアにならなかった。平成最後のホームでの試合、大勝利、大勝利でした。若手の成長が残留への近道。オナイウのゴール、島川(美声)のJ1でも通用した運動量と勇気ある前線へのパス。特にユースから育成し、J3から一緒に這い上がって来た岩田がJ1でゴールを決めるまでになったことは、宇佐地方の盆踊りとして語り継いで後世に残したいレベル。翼と大将に続いて欲しい。現体制は何度も同じことを書いていますが、今まで成し遂げられなかったことをどんどん乗り越えて行く。J1で勝てていなかった仙台にもようやく勝利。このチームはどこまで行ってしまうのだろうか。


3位浮上となりましたが、目標はあくまで45ポイントの獲得と残留。15ポイントの獲得は想定以上過ぎて素晴らしい。この時期にJ1の壁を乗り越える若手達が続々と現れ始めたのも大きい収穫。次節は土曜日にガンバ戦。そこからまたルヴァンカップで連戦。熾烈を極めるスタメン争い。課題は観客動員のみ💢大分県民よ注目してよ💢動員、頑張りましょう💢




2019/04/10

2019年 YBCルヴァンカップ グループステージ 第3節 神戸戦

【神戸 2 - 0 大分】

若手とサブメンバーの活躍を嗜むルヴァンカップ。試合的にも純粋に攻め合う試合が多くて内容は楽しく、今日も良い試合を期待して仕事をサボって早々に帰宅。帰宅です。今日の相手は神戸。日本国内最高の強化費用を投じたチームとの対戦。


はい、VIP不足。ビジャ、イニエスタ、ポドルスキの通称VIPトリオは不在の神戸。万が一のワンチャンがある可能性もありましたが、残念ながらファーストコンタクトならず。


イニエスタくらいになるとツイッターも明らかに業者の手が入るのな。自分で好きに使っているんじゃなくて、ツイッターやる人雇ってるっぽいのが凄い。30億円以上の年俸があれば俺も専属ツイッタラー雇いたい。ちょっとカッコいい画像でツイートしてて!って指示出したい。VIPが居なくても弾きだされた戦力も一級品の神戸。ウェリントンがカップ戦に回ってくるとは贅沢。


対峙する我が軍は右サイドに高山が入り、左サイドに小林。ポープは今季初出場。黒髪になった岡野の視認性が落ちて誰なのか見分けがつかなくて苦労した。ベンチには刀根が復帰。刀根さんおかえりなさい!試合ではこの布陣で前半にあっさり2失点するという練度不足を露呈。チームとしてボールは動かせるけれども、決定機で仕留めることは出来ず。


2点差は危険なスコア、と監督までが言い出して後半ど頭から2人同時交代で攻撃にエンジンをかけようと試みるも1点が遠い試合でした。ボール回し、馬場、オナイウの運動量、高畑の堂々たるプレーと見どころはありましたが結果は出ず。


J1の壁が乗り越えられそうでまだ、あとちょっとのところで乗り越えられない選手が多数。今日はピッチが濡れていて難しいコンディションではあったものの、凡ミスも多くて、惜しい試合に観えてしまう。やれそうでやれないJ1の壁。それでも残留へ向けて、戦力底上げのためには各々の選手に、シーズン中に成長してもらえなければ困る訳で、リーグ戦に繋げるためにも、頑張って欲しい。頑張ってもらわねば困るのだ。ルヴァンカップでリーグ戦に敗退してしまうと成長が期待できる公式戦が減ってしまうので、できればルヴァンカップのリーグ予選を生き残って欲しい。刀根さんも戻ったし、競争は激しさを増すはずなので、このルヴァンカップにさえ関われない選手達はもう本当に熾烈に頑張って欲しい。底上げして全員でJ1で生き残るのだ。


2019/04/07

2019年 明治安田生命J1リーグ 第6節 札幌戦

【札幌 1 - 2 大分】



アウェイ連勝継続!おかげさまで今シーズン生観戦した試合全ての勝利を見届けているアウェイ族です。アウェイでは1失点はするけど2得点するから勝つ説。かつてラドンチッチがトリニータ初得点を決めた試合として記憶している2014年以来、5年振りとなる札幌ドームでした。ラドンチッチが居なくなったのは未だに謎のままです(※掘り返すな埋めておけ)


この日の試合はペトロヴィッチ監督と片野坂監督の初の師弟対決、チャナティップとティティパンのタイ代表対決、左利きDF福森対決、そして何よりも得点ランキング首位をひた走るアンデルソン・ロペスと藤本の直接対決と見どころ多数。DAZNもちょっと力を入れて放映。そこに高木の珍プレーまで加わるんだからレビューのしがいがあり過ぎるってもんです。













5年振りの札幌ドームはJ2上がりの大分トリニータ戦とあって観客少なめ。知名度低くてすまんな。スタジアム内は柱に情報表示が出来るサイネージなどがあり、賑やかな雰囲気。ファイターズが新しいボールパークを作ってしまうと札幌ドームはどうなってしまうのだろうか・・・。









札幌は2017年、J1残留に大成功した後、浦和を解任されたペトロヴィッチ監督の招聘に成功して昨年はリーグ戦4位と大躍進。今シーズンは虎舞竜のロードの如く「第2章」と銘打って遂に優勝争いとACLに手をかけるか、という勢いでシーズンインするも、前節は名古屋相手に4失点と大敗。ホームに戻って守備の建て直しを図る一戦となるはずでしたが、わずか開始2分で目論見は外れることとなる。何でもないような試合が幸せだったと思う、二度とは戻れないシーズン。今日の試合は広島時代に監督だったペトロヴィッチと後任監督となった森保現日本代表監督と、当時コーチだった片野坂監督が揃うという広島サポーターの人、観てますか状態。


今年の札幌は日本代表の鈴木武蔵をワントップに、既に5得点のアンデルソン・ロペスとタイ代表のチャナティップがシャドーという強力な攻撃陣を抱える。ここに離脱中のFWジェイが戻るとかなり厄介な布陣となってしまう。C大阪に札束で引き抜かれた都倉の穴を感じさせない編成。それでも我が軍よりも断然高額。対峙する全チームが編成予算的に格上というJ1怖い。


トリニータのスタメンは前節と多少変わって左サイドに星、シャドーに三平がそれぞれ今シーズン初めて投入。昨年J2の主力メンバー多め。遂に、本当に遂にという想いしか出て来ない三平のJ1スタメン出場。長い時間がかかったけれども戻って来られた。存分にJ1を楽しんで欲しい。左サイドに星がスタメンに入ったことで、昨シーズンには多数あった、あの、右サイドから大きく逆サイドに振ってからのあれ、あれね、昨シーズンから観ている人は分かると思うけれども、あれが出るな、と予想しました。予感は的中。




相変わらず準備が速すぎる三平さん



この試合、多くの見どころに反して個人的に最もピッチの中で輝いたのは小塚ファンタジスタ和季だったと思っています。まずは開始2分の右サイドでのプレー。岩田からのロングボールを受けてから、1度対面するDFをフェイントで外してからの大外へのクロス。最近、藤本が厳しいマークを受けがちなので、敢えて一度外すという冷静さが光った。大外の星が折り返す、いつものあれを生み出して、藤本のゴールをお膳立て。僅か開始2分での先制と、早々にゲームを優位に動かすことに成功しました。こづか、かずき、起点。


LTですLT。ピンボケですけど。




手柄を横取りして喜ぶ三平さんを祝福する攻撃陣。そしてさっさと帰る星と福森。ティティパンもゴール後の関西のノリについて来れるようになってきた。全員が無視かと思いきや、1人ちゃんと藤本を真っ先に祝福するティティパン真面目。仕方なく祝福に行くその他、の図。



試合を難しくしてしまった札幌と、前節広島にやられた引いてブロック築いてたら何とかなるもんディフェンスを札幌相手にやり返してしまえば良くなったトリニータ。前に出ざるを得ない札幌をいなして裏を取れば良い、分かり易い展開になるはずでした・・・・が、札幌のプレスは今までのチームのどのプレスよりも秀逸で、なかなか裏を取れない。同じフォーメーションのミラーゲームであったとしても、大分対策としてのプレスのかけ方には準備がなされていた印象。似ている思想の戦術で、自分たちの弱点を攻めるというミラーゲーム特有の「やられたら嫌なことをやる」合戦。簡単に裏返せるだろうと思っていた私が甘かった。甘いといえば札幌で食べた甘エビも凄かったからちょっと見て。



ようやく裏返せたのは23分、良い形で小塚がボールを保持して前を向くと、ファンタジスタ要素たっぷりの前線へのフィード。J1最速北海道民、松本怜だけにしか追いつけない絶妙加減のパスを供給。このパスが凄かった。追いつける松本怜も松本怜なんだけれども、なんとかして松本怜が折り返しさえすれば、そこにはペナルティエリア国の国王、正真正銘のJ1得点王(※今日現在)こと藤本が何とかしてくれる。慌てた札幌DFに当たったボールはこぼれて転々とゴールへ。こぼれたで思い出したけど、こぼれそうな程のイクラも見て欲しい。



遂にはもう触らずともゴールを産むようになってしまった藤本国王。王国にボールを密輸さえできれば得点出来る。その密輸ルートで暗躍する小塚。これほどまでにファンタジスタ要素のパラメーターが豊富だとは思わなかった。ここ数シーズン、編成上存在しなかった貴重なタイプ。チームメイトの特性と合い始めたのですこぶる期待感が高い。こづか、かずき、期待。しかし、この後にあったゴール絶好機をポストに当ててしまったのは勿体なかった。こずか、かずき、決めろ、ゴールってことです。前半をリードで終えたトリニータ。問題は後半の立ち上がりで必ず失点してしまう悪い癖。




片野坂監督も重々理解している訳で、集中して試合に入れと念押し。そのかいあってか失点する時間帯を先延ばしすることには成功。結局失点するんかい。それでも2点差の時間帯を長く凌げたことが勝利を引き寄せた。札幌のプレスはチャナティップを中心に衰えることがなく、よく走り続けるな・・・と畏敬の念すら感じるほどにチャナティップは走り続けていました。ティティパンと直接やり合うシーンもあり、タイ方面では盛り上がることでしょう。ティティパンはイエローをもらってしまったこともあり、丸谷と交代。









その後も札幌の猛攻を最後までなんとか跳ね返し、無事に勝ち点3を持ち帰り。アウェイは3連勝。アウェイでは先制に成功している。先手必勝。攻撃の切り札が未だ見つかっていないので先行逃げ切り型の勝利が最も理にかなっている状況。師弟対決を制して、J1残留に少しだけれども一歩前進。今日の試合は早々に先制してしまったため、本家のミシャ式と真っ向勝負の時間が2分弱だったので、片野坂式が師匠を超えたかというと、そこまでの印象は持ててはいない。片野坂式は選手の特性を活かした攻撃の配置になっている点が色濃く、ピンポイントで物量勝負を避けて上回れる戦術に長けている印象。少しずつ、少しずつチーム内での競争と練度を上げて戦力を積み増していく。続けていくことが大事。


インフルエンザで出遅れた三平がスタメン出場とシャドーのスタメン争いは激化の一途。勝利の後の三平のパフォーマンスと珍プレーを反省中の高木のパフォーマンスを眺める、今シーズンから加入しているメンバーの冷めた顔が秀逸である。大丈夫、慣れるよ!大分トリニータ、こんな感じだよ!そろそろオナイウも踊ることになる予感がするよ!





私の座席の前方に明らかにタイから来られたであろう家族がいて、「これぞインバウンド」を見せつけられました。タイから実際に観光客が札幌ドームまで来ているのだ。もともと雪があるから観光客は多いのだろうけれども、これほどとは思わなかった。他にも大きなキャリーバックを抱えるタイ人っぽい人達を多く見かけました。ホームでの札幌戦で大分にも呼べるだろうか、タイ人。


大分トリニータ史上、J1で最高のスタート。アウェイ札幌で勝利するのは今回が初めて。一番遠いからね、しんどいじゃないですか。移動が。それでもようやく勝利をもぎ取れた。片野坂体制では今までなし得なかったことを次から次へと実現し続けている。J1定着を夢見て良いのだろうか。森保日本代表監督が視察したこの試合、大分トリニータから再びA代表が選出される日がもしかして、また来るのだろうか。