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2019/02/16

2019年 明治安田生命J2リーグ 順位予想


毎年恒例のJ2順位予想をやってみたいと思います。え?J1順位予想?知らん!J1のことは知らん!年々魔境化が進むJ2ですが、今年も例外はなく、資金力が限られる大分トリニータが抜けてインスパイヤーザネクストでおなじみの柏レイソルが落ちてくるという濃縮還元に加えて、J3からは鹿児島と琉球が昇格してくるという南国風味のスパイスまでもが加わってしまった。味が濃い、味が。


一方でうどんと馬刺しがJ3に降格した訳ですが、J3も濃度が上がり続けていて、今年がJ3魔境化元年なんじゃないかというレベル。特に北九州に小林伸二監督、藤枝に石﨑信弘監督が就任という指揮官にも濃縮還元感が凄い。ヴァンラーレ八戸という青森県初のJクラブ誕生もあり地獄の3部リーグ化が始まった。


J1には行きたい、しかしJ3に落ちる訳にはいかない。J2の真ん中くらいが一番幸せなんじゃないかという気がしてなりませんが、夢のJ1で戦えるなら失うものは何もありません。あぁJ1で良かった。J2怖い、戻りたくない、そんな他人事として予想していきたいと思います。毎年ほぼ外れているので全J2クラブのサポーター各位は安心して下さい。全てフィクションで書いているだけです。では北から順に戦力分析してみます。長いので覚悟して下さい。


【モンテディオ山形】
木山体制が3年目を迎えた山形。リーグ戦では中々突き抜けた結果は出せていないが、大崩れもせず安定したJ2中位。天皇杯ではベスト4進出とカップ戦では結果を残せている。どこぞのチームに主力でトップスコアラーの小林成豪を引き抜かれるも、水戸から見た目スパルタ人のジェフェルソンバイアーノを獲得して攻撃力を補い、3年目の集大成として昇格を狙う。戦力的にはプレーオフ圏内が目標か。山形らしいブラジル人ガチャが当たりで、大卒ルーキーが即戦力になれば昇格圏が見えるか。やっぱり中位に留まるのか。3年目とあって戦術的な不安要素は無い。

・・・幸先悪いな。大丈夫だろうか。あっ、小林成豪は大切にします。


【水戸ホーリーホック】
J2の御老公、水戸はスタジアム問題を仮クリアする方法を見出し、遂にJ1への階段に足を掛けた。特に悲願だった練習施設「アツマーレ」の存在は大きい。廃校を活用した公民館を含む行政施設とプロサッカーチームのクラブハウスの複合施設という珍しい形式。バーベキュー施設も併設されているので降格の危機が訪れても万全の体制。なんとなくカマタマーレっぽさは否めないが、あっちは練習場が確保できずにJ3へ旅立ったので、いかに練習施設が重要かという当て付けとして相応しい。練習施設が安定すれば2年目となる長谷部監督の元、じっくりと戦術練習に集中できるに違いない。クラブ史上最高位の10位へと導いた長谷部監督、去年を見る限り大当たり。戦力的にはジェフェルソンバイアーノが山形に抜かれたのは痛手。さらにどこぞのチームに主力の伊藤涼太郎を引き抜かれたのも痛手だが、岸田翔平を獲得し返す。岸田はハードワーカーなので水戸に合うと思います。後は大卒ルーキー達が即戦力になれれば今年こそ上位進出か。J1昇格というプレッシャーとも戦う一段上のJクラブへと成長を見据える。地道な御老公に道は拓けるのか。まずはプレーオフ圏内からか。あっ、伊藤涼太郎は大切にします。


【栃木SC】
昨年17位と昇格初年度に残留に成功し、体制刷新となった栃木SC。J3福島ユナイテッドから田坂和昭監督を招聘し、J2残留から一歩前進してJ1昇格圏を目指す体制へと移行。異常なほど朝が早い田坂監督の元、韓国代表歴のあるGKユ・ヒョンやブラジル人FWとDFを一人ずつ獲得。松本山雅から岩間雄大、山口から大﨑淳矢、徳島から藤原広太朗とJ2で屈指の実績を誇る計算できる戦力を揃えており、ダークホースの必要要件を満たしている。異常にランニングし続ける田坂監督らしく、福島ユナイテッドから誰も連れて来ていないので、編成に口を出さず、与えられた戦力で何とかする指針のままなのかと予想。空飛ぶ兵馬俑こと阪田をJ2で再び観られないのが心残り。このクラブもマーケティングに力を入れ始めているので、じっくり成長フェーズに乗ると宇都宮都市圏のポテンシャルは出せるはず。戦力的に躍進の予感はある。田坂監督のチャレンジの幅次第か。


【大宮アルディージャ】
なぜJ2に残留してしまったのか。断トツの強化費であったはずだが昨年5位に終わった大宮アルディージャ、無念の2年目には新監督高木琢也を迎えて再びJ1を目指す。J2ではドリブルが驚異だったマテウスが名古屋に引き抜かれたものの、主力はほぼ謎の残留。長崎から監督と一緒にファンマを連れて来ており、シモビッチとツートップ組まれてシャドーに大前を置かれたら白眼剥くレベル。主力が残留して監督だけ変わったので前監督の石井正忠さんはやっぱり優しい鹿島アントラーズ大好きおじさんだっただけなんじゃないかと思われますが、結果を残すだけの高木イズムが大宮に合うかと言われると、違和感しかありません。潤沢な強化費で紡ぐ高木琢也のサッカー。嫌だ!そんなの一番観たくない!J2に夢がなくなる!チームスローガンは創立21周年目で「121%オレンジ」、濃縮還元ここに極まれり。昇格争い必至。


【ジェフユナイテッド千葉】
ジェフです、ジェフ。俺たちのジェフ。キングオブいじられJ2クラブ。ここが書きたいがためにJ2順位予想を書いているレベル。意地のエスナイデル体制継続で迎えた2018年、開幕戦の悲劇。まさかのハイラインリセット。またハイラインやるんかい&足の速いDF獲得してないんかい編成。戦術と編成のミスマッチが開始9分で退場者を出すことで露呈し、早速シーズンの暗雲が立ち込めるという史上最速の出鼻のくじかれっぷりが凄かった。そのまま全くと言って良い程シーズン通して調子が上がらず、エスナイデル体制終焉の時が刻一刻と近づいていたはずであったが、そこはやはり俺たちのジェフ。急転直下のエスナイデル体制継続。まさかまさかの3年目を迎えてしまったエスナイデル体制。昨年は大分トリニータがクラブ史上初めて大銀ドームでジェフに勝利し、そのまま昇格させてしまうという、ジェフに勝つと昇格出来るジンクスまで生み落としてしまった。そこまでしていじられたいのか。しかし、ここまでくるともう逆に突っ走るんじゃないかと思えてくるから不思議。今年はちゃんと俊足DFを獲得した模様。名古屋からDF新井一耀、そしてベネズエラ代表の21歳ベラスケスは大注目株。残念そこはベラスケス状態になれば必然的に失点が減り、アホ程攻撃に針を振っても大丈夫なはず。ベラスケスが闘莉王みたいに攻撃好きじゃなければ昇格候補間違いなし!佐藤寿人も戻って来たし、東京Vからアランピニェイロも獲得。もうひとつついでにブラジル代表歴もある別のピニェイロも獲得。補強は弱点を補う気満々ですこぶる良い。なぜこれを去年やれなかったのだ!?念のためちばぎんカップで最終ラインの位置を確認だ!絶対ハイラインだぞ!悲願のJ1昇格へ順位もハイラインなるか。


【柏レイソル】
この木なんの木きになる木、見たことのあるネルシーニョ体制が復活。9年振りのJ2で5年振りのネルシーニョ監督。あの頃のJ2とは魔境感が違うので不安視されることは織り込み済み。対策としてヘッドコーチに福岡から井原正巳を招聘することでJ2最新魔境情報を獲得。元鞘に戻り過ぎなくらいのマネジメント布陣。鈴木大輔、細貝萌、伊東純也、キムボギョンは移籍してしまうも、GK中村航輔、クリスティアーノを筆頭に大半の主力は残留しており、新しく就任した布部陽功GMが謎の手腕を発揮したとかしないとか。京都の監督としてはアレでしたが、人脈と男前度でGMをこなせそうなのが凄いところ。たまたま京都からDF染谷が移籍した模様で京都サポーターからカチカチの方の八ッ橋投げつけられそうな振る舞いを平然とこなす仕事っぷりが男前過ぎる。ネルシーニョも神戸から高橋峻希と未知のブラジル人2名を本国から連れてきているので全くもって隙が無い。ヴィトーリア柏、すぐにでもInspire the Nextしそう。自分で書いていて意味は良く分からないけど、とにかく昇格最有力候補か。


【東京ヴェルディ】
リーグ戦6位からJ1参入プレーオフ決定戦まで進出するも、磐田に敗れて昇格を果たせなかった東京V。ロティーナ監督がセレッソ大阪に引き抜かれて体制刷新。イングランドからギャリーホワイト新監督が就任。ヴェルディ魂を引き継ぐサッカーに、ジェフからDF近藤直也を獲得。ハイラインでなければ一級品のDFが正しい使われ方で広島に引き抜かれた井林の穴を埋めきる。こっそりFC東京から鳥栖経由で帰って来た河野広貴にはビックリ。新規獲得した外国人選手が当たりかどうか、監督の手腕がどうか、不安要素の方が多いか。体制刷新後なので読み辛い印象。一番残念なのは比嘉さんが契約満了になり、引退してしまった点。おつぴーすのガーヒーが居ないJ2なんて・・・上福元は引き続き頑張れ。スポンサー関連でひと悶着あったけれども、強化費的には特に影響は無かった模様。戦力的には真ん中より上に行きそう。


【FC町田ゼルビア】
クラブ史上最高位の4位という結果を叩き出せたのは、相馬監督の縦横圧縮戦術の尖り具合と、ハードワーカーたちの仕業ではあったが、巨大資本サイバーエージェントが経営に参画するというセンセーショナルなビッグニュースの影響も多分にモチベーションになったはず。しかし、肝心のサイバーエージェントが今年に入って17年振りの下方修正となり、早速怪しくなってまいりました。サイバーエージェントは練習場を確保する方針を先に立てており、有名外国人選手を連れて来るような無粋なことはせず、現行戦力をベースに戦おうとしている点は評価できるのですが、思てたのと違う感は多少あるのが正直なところ。各選手のモチベーションとなる勝利給などが増額されている可能性はあり、ニンジンの使われどころが気になる補強状況。土岐田も引退してしまったし、さほど積み上げが無い印象。それでも結果を残してきたのが相馬監督。サイバーエージェントの藤田社長が麻雀ばっかり打っていて町田ゼルビアのことをツイートしなくなったことを抜かせば、強化に口を出さない方針の通り順調に進んでいる・・・のか・・・・?今はJリーグよりMリーグ(※業績直結)っぽい。


【横浜FC】
可もなく不可もなく、特徴も無く、個人主義がまかり通りながらもチームとして成立している不思議と結果を残すタヴァレス体制が継続。独特な手腕を発揮するタイプの監督。掴みどころが分からない。昨年3位と自動昇格まで得失点差だけが足りなかった横浜FC。イバ、ドミンゲスとベテラン勢が軒並み残留し、戦力的には抜けは無いが、加齢だけは避けられないのでいつかは限界がくるはずなのだ。若返り、という概念が無くなってしまっているのは最年長カズ(※51歳の全世界レベルの超人)のせいで年齢の感覚が他のクラブと明らかに違っているのが原因なのだろうか?それで3位なのだから間違ってはいない、そんな指標を持つクラブがあっても良いのだ。レアンドロドミンゲス35歳、まだまだ若手的な。いややっぱりカズのせいでおかしいと思います、このクラブ。時空が歪んでいる。ユースから昇格が3人と大卒ルーキー3名が新戦力。このクラブじゃ若々し過ぎる。赤子です、赤子。今年もベテラン勢の活躍により上位に絡むのか。


【ヴァンフォーレ甲府】
昨年9位と1年でのJ1復帰はならず。シーズン途中で吉田達磨監督から上野展裕監督へ切り替えるも、ルヴァンカップとJ2リーグを戦うハンデは重く、もがきながらも思うような結果は得られなかった。両監督の下でヘッドコーチをこなした伊藤彰が監督へ昇格。大宮で監督経験はある模様も、あまり印象は無い。戦力面ではどこぞのチームに小塚と美声の島川を引き抜かれたのは痛手だが、徳島からピーターウタカ、福岡からドゥドゥ、大宮から横谷繁を獲得出来たのは大きい。攻撃はウタカ、ドゥドゥ、バホスに任せてしまえばJ2屈指の攻撃陣となる。J2の中では安定した経営基盤があるように見え、強化費も平均以上。外国人の補強が出来る上位クラブなのですが、監督の人選が微妙なここ数年という印象。力はあるので、リーグ戦に集中の今シーズンはプレーオフ圏内に絡むことは最低条件の風林火山。


【アルビレックス新潟】
嗚呼一年でのJ1復帰ならず。J2沼にどっぷり肩まで浸かってしまったアイシテルニイガタ。ナニシテルニイガタ。鈴木政一監督14年振りのJリーグ復帰も振るわず、J1昇格争いどころか残留争いに巻き込まれそうに。夏に監督交代を決断し、困った時の中継ぎ片渕浩一郎を登板させてJ2残留に成功。超絶不本意なシーズンとなってしまいました。シーズン当初には使われていた坂井大将は結果を残せず、監督交代後はほぼノーチャンスで終わった印象。貢献できず残念。今年は中継ぎから先発にコンバートされた片渕監督が最初から指揮を執り、失敗したブラジル人3人ガチャをやり直した上で、保険として実績あるJ3得点王のレオナルドを鳥取から強奪。J3得点王の旨味成分に気付いたのは素晴らしい。強化費が下がり、経営規模も縮小せざるを得ないものの、それでもJ2では余裕の上位規模。主力はほぼ残留しており、ルヴァンカップもないので昇格争いに絡まない訳がない。ブラジル人が当たりであれば、カウンターサッカーが冴えわたるかもしれない。中継ぎでは有能だったが、先発に向く監督なのかどうか、これが成否を分けると予想。新社長は個人的にちょっと苦手で、友達になれないタイプです。社長のラインスタンプ?え?って思いました。現場からは以上です。


【ツエーゲン金沢】
松本山雅の反町監督が居なくなったJ2において、もっとも面倒な監督がヤンツーこと柳下監督ではなかろうか。身体デカいし。柳下体制3年目、ここも集大成を期待される時期ではあるものの、どこぞのチームにCB庄司朋乃也が引き抜かれたのが痛手。補強は期限付き移籍が多い中で、193センチのコスタリカ人FWは期待大。・・・しかし、どこもかしこも外国人長身FWを集めたがり過ぎである。大卒のFW2名を獲得しているのが金沢らしい。毎年中位に収まることは良いこと。上がりもせず、下がりもせずの安定した成績をしばらく残し続けられればマスコットヒーローショーも12章くらいまで行けそう。虎舞竜ヤサガラス。目標の1桁順位に入れるかどうか。地道に行けばいつかチャンスは訪れる。


【FC岐阜】
踏ん張った岐阜。選手、監督、スタッフ、サポーター、岐阜県民総出で踏ん張った。よくぞ我慢出来たものだと尊敬の念すら滲み出る。J3降格の恐怖に打ち克ちながらパスサッカーを継続。大木サッカーという経典を捨てずに、信念を貫いた修行僧。全ては秘蔵っ子古橋亨梧の神戸移籍が発端だった。岐阜が沈み、神戸が浮上したのでその戦力の重要性が認識されたシーズンとなった。古橋亨梧を生み出した基盤、成長できる岐阜、信頼できる岐阜、この我慢の先に手に入れたブランドこそが最大の武器となる。大木体制3年目、またもや選手は入れ替わってしまったが俺たちの川西翔太をボランチに据える岐阜。ワントップに前田遼一を据える岐阜。夢しかない、岐阜には夢しかないんだよ!J2ガンダーラ、天竺大木岐阜。パスサッカーの経典を抱いて極楽浄土J1へ。大往生して今年も風間宏矢の肩が外れるぞ!


【京都サンガF.C.】
落ちひん京都。惨劇過ぎ。誰もが予想できた結果だったが、強化部長だけが現実を見ようとしなかった。J2上位の予算を使ってクラブ史上最低の結果を得る。シーズン途中に重い腰を上げて「落ちひん」と名言を残しつつ布部監督を更迭し、ボスコ・ジュロヴスキーコーチを昇格。何とかJ2残留にこぎ着けた。有言実行で落ちひんかったけれども、この惨状から立ち上がるために招聘されたのが中田一三監督。謎。分からん京都。しかし、コーチにゲルトエンゲルスがいるので何とかなりそうです。困った時のエンゲルス。あれ?去年と似たような構造じゃない?いやいや違う、S級を取得しているコーチが3人らしい。トリプルバックアップ。監督がシャアで、コーチがガイア、オルテガ、マッシュのジェットストリームアタックです。戦力的には染谷が抜けたことが精神衛生上よろしくないが、補強もされていて悪くないんだろうけれども、とにかく謎。上がるか下がるか、分からん京都。闘莉王はFWなのかDFなのか、分からん京都。落ちひん京都から分からん京都へ変貌。ダークホースになれるか。


【ファジアーノ岡山】
残念ながら右肩上がりの成長が頭打ちに。観客動員もクラブの規模も足踏み状態となってしまったファジアーノ岡山。4年継続した長澤監督体制を一新。JFAナショナルトレセンからU-17日本代表を率いた経験を持つ有馬賢二を監督に招聘。主力を若返らせて挑む新しいシーズン。久々に初々しい。FWは福岡からレオミネイロと、もうJ2何人目のピニェイロか分からんけど、デネル・ピニェイロというブラジル人を獲得。イヨンジェも残留しており、形は出来そう。でもなんか、普通。監督の手腕が未知数故に何とも言えない。新体制でもう一度成長曲線を伸ばせるか。岡山は質実剛健過ぎて面白みに欠けるのが難点か・・・、今年も大崩れはしなさそう。


【レノファ山口】
霜田監督が凄かった。ハリルホジッチを連れて来た男は伊達じゃなかった。山口を8位にまで押し上げたその手腕は本物。夏に一度苦しんだものの、大当たりレノファ。残念ながらトップスコアラーであったオナイウ阿道をどこぞのチームに引き抜かれるも、広島から工藤壮人、讃岐から佐々木匠、岐阜からパウロ淳一を獲得。ウズベキスタン人長身DFドストンも面白そう。J2における面白人材をかき集めた。これですよ、これ。ファジアーノとはここが違う。狂いたまえの精神。ただちょっとFWがパワー不足のような印象もある。どこぞのチームが悪い、どこぞのチームが。


【徳島ヴォルティス】
FWの編成ミスが響きまくった昨シーズン。渡大生の穴を埋めるために夏の補強まで待たなくてはならなかった。エース候補と期待した呉屋の怪我が痛かった。ピーターウタカ、バラルを獲得するも時すでに遅し。11位という結果はコストパフォーマンスが悪すぎた。反省を活かして2019シーズンは最初から頑張る。清武功輝、河田篤馬、岸本武流、野村直輝を獲得。押谷も怪我から復帰するだろうし、J2では前線のタレントは揃った。シシーニョや岩尾憲も残留しており後はリカルド・ロドリゲス監督が料理するだけ。ここも3年目の集大成。


【愛媛FC】
シーズン途中からリリーフ登板した川井健太監督が続投。戦力の入れ替わりが少なく、ほぼほぼ継続路線と推測。戦力的には中位を目指せれば順当か。GKにグッピーこと岡本が君臨。ユースからの昇格もあり、蜜柑色の血が濃くなっていく。色んなチームからレンタルした若手を使って勢いに乗れるか。毎年戦力的に厳しい印象を持たざるを得ない愛媛だが、例年ギリギリ何とかなっている。安定のJ2残留力。今年もハードワーカーたちの一体感で乗り越える。


【アビスパ福岡】
4年続いた井原体制が終焉を迎え、新たにイタリア人指揮官を招聘。イタリアンアビスパに生まれ変わった。骨格を形成する選手は残留しており、外国人FWが居なくなった代わりにスペイン人GKを獲得。田邉草民、菊地直哉ら実績ある選手の補強。あとは若手の加入が主で若返りの意図は感じる。選手数が少なく、明らかに井原体制時から予算規模が減っている印象。やり繰りは上手くいっているが、選手層の薄さが気になる。怪我人が少なければ上位にも絡みそう。城後と鈴木惇がチームを牽引するでしょう。


【V・ファーレン長崎】
J1で健闘も、力及ばずJ2に舞い戻った分割金利手数料負担チーム。高木琢也体制から手倉森体制へと生まれ変わり、再びJ1へチャレンジする。監督の手腕は織り込み済みだが、ダジャレのレベルは総じて低いので辛抱が必要。降格時はどうしても草刈り場になってしまうので戦力は大幅に入れ替わり。玉田圭司、長谷川悠、大竹洋平、角田誠、亀川諒史と補強は面白いが、若干年齢層が高い。韓国人DFとFWも獲得しており、ルヴァンカップハンデを乗り越えられる人数は揃った。新スタジアム完成までには昇格せねば。


【鹿児島ユナイテッドFC】
九州7番目のJ2クラブ、鹿児島ユナイテッドがJ3から昇格。J3で優勝し、FC琉球を昇格させた金監督をまさかの引き抜き。八反田康平、堤俊輔、酒本憲幸、我が軍では秘密のまま兵器に終わったウイリアンを獲得してJ2スタンダードへ格上げ。まずはJ2残留が目標か。J2、J3界隈の魔境化を感じさせる編成っぷり。J3では2位だったのに琉球より残留出来そうな雰囲気。さつま白波で祝杯をあげられるか。


【FC琉球】
全J2クラブサポーターに沖縄遠征という踏み絵を迫るFC琉球。当然、愛するクラブと共に戦うサポーターであれば沖縄まで出向かなければなりません。公共交通機関を利用して辿り着けない唯一のJ2スタジアムじゃなかろうか。J3時代に意地で行ったけれども、ペーパードライバーがレンタカーで死にかけたので命は大切に。鹿児島に昇格監督を奪われたが、樋口靖洋監督を迎えてなんくるないさー。編成的にも昇格したチームとほぼ違うチームになっている気がするんだけれども、なんくるないさー。町田から鈴木孝司、熊本から上里一将を獲得。まずはJ2残留。沖縄と遠征と、全チームにコンディション調整の難易度上がりそう。湿気とか特有の気候の中でJ2屈指のホームアドバンテージを活かせるかどうか。


全22クラブ、色々なクラブから主力を奪ったどこぞのチームがJ2の編成に大きな影響を与えておりますが、本当にこのリーグで戦わなくて済んで良かったなと思わざるを得ません。J2クラブのフロントの質が少数精鋭化している印象があり、予算編成のハンデを工夫で乗り越えようとする地方クラブや、おおざっぱな編成でも予算が潤沢なかつてのJ1クラブなど、どのチームにもJ1昇格とJ3降格の可能性を与える魔境J2。しっかり運営しないと足元をすくわれそう。去年より厳しい印象。上位6チーム、予想したいと思います。

【1位】大宮
高木琢也に予算を与えてはならない。
【2位】柏
CFからGKまでのセンターラインがJ2レベルを凌駕している。
【プレーオフ圏内】千葉、甲府、新潟、山形
ジェフは俊足DFさえいれば革命的に強くなると信じている。
甲府、新潟、山形は前線の補強が充実しているから。


以上です。長かった。まぁでもこれ、例年当たりませんからね・・・。
ということで、J1で厳しい戦いを覚悟しつつ、J2は高みの見物と決め込みたいと思います。J2怖い。J1に居たい。6年振りのJ1が遂に開幕。




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