ヤバい。もう本当にヤバい。語彙が見つからない。夢しか詰まってなかった。この試合は夢しか詰まっていなかった。Jリーグのクラブをずっと見続けることで巻き起こる終わらない大河ドラマ。この試合の昭和電工ドームには夢しか詰まっていなかった。5.4昭和電工導夢でしたよ。令和になった最初の試合で平成プロレスかよって話ですけど。今後残留争いの相手となりうる、最下位の鳥栖に対して勝ち点をしっかりと積み上げられたことは、この上ない結果。選手達や最上級の賛辞を。
ということで、個人的にもGWに散財しまくってヤバい、もう本当にヤバい訳ですが、トーレスの写真撮りたさだけで無理して行きましたよ。財布には何も詰まってない。昭和電工ドームになってから初めてのホームへ。トーレスのアップ中の写真だけで300枚くらい撮ったんで大満足。どこに行っても人の多いGWですけど、昭和電工ドームも例外ではありませんでした。
見てみぃ、この行列。色々なイベントがあった様子でしたが、人が多すぎて諦めたレベル。ボランティアの方々もGW真っ只中で集まりにくい条件であり、ギリギリの人数で大変だったと思われる。2009年に14連敗してJ2に降格して以来、10年の年月を経て、再びこんな舞台で戦えるチームに蘇るなんて想像だにしていなかった。J3にまで落ちた時は特に。また2万人を集めるのは夢物語だと思っていた。存続さえしてくれれば良いと、クラブに対する要望のハードルをくるぶしまで下げたこの10年。返済の残る経営規模の中で、身の丈に合った、トップリーグで戦えるチームをどうやって作るのか。スーパースターを雇える資金も無く、もう幼稚園児相手にお尻プリプリ、うんちブリブリ体操くらいやらないと観客が戻って来ないのではないかと思っていましたが、答えはこの試合に全てありました。鳥栖。鳥栖さんが答えを全てを持って来てくれた。サンキュー!鳥栖、サンキューな!
J1唯一のバトルオブ九州。株式会社Cygamesのスポンサードを受けてJ1でムキムキになっていた鳥栖の兄貴。8億円と噂される年俸を払い、神の子フェルナンド・トーレスを獲得して大分での試合でスタメンにしてくれて、しかも良い感じで勝たせてくれるという、九州でJ1の灯を守り続けて来た鳥栖さんの身体を張った渾身のトリクルダウン。「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる(トリクルダウンする)」とする経済理論、トリクルダウン理論が九州内に伝播。5等級佐賀牛がガスコンロ担いで来てくれた感じ。ありがたいことに鳥栖勢も4,000人以上ご来場いただいて、合計2万4千人の観客が集まりました。GWに学生さん無料招待も大いに効いた。人の金で食う焼き肉が一番美味い。
令和をお祝いする日の丸と、大分と。毎回凝ったコレオグラフィお疲れ様です。毎回超大変だろうに。撮る側ばっかりで恐縮です。
今日の鳥栖はカレーラス監督が前触れも無く不在になるという緊急事態。カレーは1番寝かせた方が美味しくなる傾向があるので、カレーラス監督も1試合寝かせる作戦なのかと思われましたが理由は体調不良とのことです。スペイン人コーチ陣も居ないのは集団食中毒か何かでしょうか。ご自愛ください。金コーチが急遽代打で選んだスタメンは我が軍とミラーゲームとなる3-4-2-1で、トーレス、金崎夢生、クエンカという、合計年俸ほぼ10億円の1トップ2シャドー。この豪華攻撃陣に相対する我が軍のスタメンには前節から変更あり。
📣 スタメン発表 📣
— 大分トリニータ【公式】 (@TRINITAofficial) 2019年5月4日
本日の鳥栖戦のスターティングメンバーが発表されました⚽️ https://t.co/7uBsjkEeXQ
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CB福森がベンチにも不在。この緊急事態に抜擢されたのが高畑ですよ、高畑。ユース出身の1年目のルーキーが、トーレスと夢生と対峙する訳です。夢しかない。CBは同じくユースから育て上げた3代目宇佐出身者の岩田と、大卒から育て上げた鈴木という、叩き上げのDF陣。前半はこの3人がしっかりと対応して鳥栖を抑えたんだから夢しかない。夢しか詰まってない。
特に前半、勝負事になると途端に気性が荒くなる負けず嫌いを絵に描いたような男、金崎夢生が高畑とマッチアップする形になっていて、11年前のナビスコカップ時代にニューヒーロー賞を獲得したレジェンドとルーキーの邂逅とかね、もうね、夢しか詰まってない訳ですよ。クラブに初のタイトルをもたらしたアシストをした夢生とルーキー高畑。あの頃歌舞伎町のホストみたいな髪形だった夢生も今や鳥栖で1億円プレイヤーですよ。夢しか詰まってない。またあの頃の様に、夢生が夢を生んでしまう。
【#ナビスコカップの思い出 | 2008年ニューヒーロー賞金崎夢生選手】
— Jリーグ (@J_League) 2016年3月22日
"主役を、奪え。"
3月23日に開幕するナビスコカップ。ナビスコカップでの活躍によりブレイクした選手にナビスコカップの思い出を聞きました。#ナビスコカップ pic.twitter.com/tjrgyQr7DU
前半は停滞気味の試合になりましたが、監督不在の鳥栖のフォーメーションが全く予想できなかったことと、鳥栖の攻撃の狙いがよく分からないという点で慎重にならざるを得なかった印象。ボールが持てる金崎が居て、ドリブルできるクエンカが居て、とにかくカッコいいトーレスが居るのに、それぞれの個性が活きないという謎の状況。いやトーレスは何やってもカッコいいんだけど。最高級の素材で謎の料理を作るというか。佐賀牛入りのおはぎ作る感じ。鳥栖はシンプルにクロスを上げるだけでも十分脅威なのに、クロスを上げる場面も少なく、ボールを戻してはロストを繰り返していた。裏を返せばトリニータの守備のやり方がハマっていたということか。上げさせなかったんです、うちが。守備陣の落ち着き具合は今日も素晴らしかった。トリニータの前半はクロスの精度に問題があっただけで、いつも通りの形は作れていた。後半にこのクロスの精度が改善される。
#大分トリニータ
— 大分トリニータ【公式】 (@TRINITAofficial) 2019年5月4日
#片野坂知宏 監督ハーフタイムコメント
守備はチャレンジ&カバーとさセカンドボールに集中すること
攻撃はやりきること
バランスを取ること
#トップチーム
後半開始早々で左サイド高畑からのクロスがこぼれてオナイウ阿道が押し込み、先制ゴールが生まれる。なぜクロスがゴール前でこぼれ球となり得たのか。藤本が要注意人物としてマークされ過ぎて相手DFを釣れるのでスペースを生み出せてしまう。好循環。
先制したことで、鳥栖としてはボールを追わざるを得なくなり、我が軍の擬似カウンターを誘発するボール回しが冴えわたる展開となってしまう。2点目は右からのクロス。岩田のクロスが一度鳥栖DFに当たり、軌道が変わって難しくなったにもかかわらず、小塚が頭で上手く合わせてJ1初ゴール。小塚はJ2から個人昇格を果たした男。J2で活躍すればJ1で輝けるチャンスが巡ってくる訳です。夢しか詰まっていない。J2で活躍した選手を集めて育てた選手と一緒にチャレンジ中。監督の戦術と編成が素晴らしかった。素材の買い物と調理するシェフ、両方が当たった幸運。2点目も藤本はニアに動いていて、ファーには小塚と高山が走っている。どっちに出しても何か起きそうだった。JFLから這い上がった男ですよ、藤本。夢しか詰まってない。
J2だった昨年もワントップが一人で点を取る形ではなく、むしろシャドーが得点するチームだったことを考えると、ようやくオナイウ阿道と小塚がフィットして結果を出し始めたと言って良いのではないでしょうか。ここから各々の特徴も出せれば昨年よりも一つ上のレベルに行けそう。まだ詰め込める夢の余地もある。
失点後にトーレスを早々に下げてしまった鳥栖。2点差となって豊田を投入してからシンプルにクロスを上げるようになって意思統一されてようやく脅威を感じた。だが、流れを止めるビッグプレーが出た。高畑が競り負け、夢生のドンピシャのヘディングシュート。それを高木が右手一本で掻き出してみせた。あのビッグセーブは試合の流れを決定付けるプレーだった。沸いたよね、スローでスタジアムが沸いたもんね。あれで得点出来ない鳥栖は辛い。高木が素晴らしかった。
その後もボール回しが冴えつつ、3点目を奪えそうなティティパンの惜しいシュートなどもあったけれども、危険な2点差のスコアのままタイムアップ。5分のアディショナルタイムは長かった。ともあれ会心の勝利でした。鳥栖相手の勝ち点3は大きな価値がある。育て上げたDF陣が億単位を稼ぐ鳥栖FW陣をシャットアウト。誰か資本家のひと!うちのDF陣に3億円ずつ払ってあげて!3バック+GKで12億円くらいの価値がある男たちだから!払ってあげて!ルーキー高畑の左足、夢しか詰まってない。福森も早く戻って!
41 - 鳥栖は今季リーグ戦10試合でわずか1得点。今季J1ではここまで、41名の選手が同クラブよりも多く得点を挙げている。
— OptaJiro (@OptaJiro) 2019年5月4日
⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️ - 2名
⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️ - 1名
⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️ - 1名
⚽️⚽️⚽️⚽️ - 9名
⚽️⚽️⚽️ - 13名
⚽️⚽️ - 15名
⚽️ - 69名、鳥栖
致命的。 pic.twitter.com/KAXPlcOFkX
シーズン始まってからの得点が1という記録的な得点力不足にあえぐ鳥栖。失点よりは得点出来ないことの方が深刻っぽい。カレーラス監督は対戦相手に合わせた対応型っぽい戦略を練るタイプの様子。今日居なかったから分からないんだけど。高級食材を全部ぶち込んだカレーは成り立つのか。全部カレー味にしかならないのではないか。経営的にスポンサーが抜けたこともあり、無理は出来なさげ。今のうちに戦えたのは幸運だったかもしれない。
ゆこゆこスペシャルサンクスデーでした。ゆこゆこスペシャルサンクスデーでした。大切なことなので2回書きました。手ぬぐい良い。お陰様でニータンが甲羅に頭と手足を引っ込めるタイプの亀だと初めて知りました。デカい靴どこに消えた。ゆこゆこスペシャルサンクスデーでは無敗というジンクスも出来ましたので来年もお願いしたいですね。もし、もし余裕がございましたら12億円払ってあげて欲しい。(※営業活動)
復帰まで4か月かかる怪我だった伊佐。伊佐の復帰を祈願しての伊佐ダンス。戦線離脱の翌日に入籍を発表するという、1人時間差プレスリリースをかました伊佐。早く治して戻って来て欲しい。
ありがとう!!
— KOUHEI ISA (伊佐 耕平) (@isakoooooooo) 2019年5月4日
伊佐くん頑張っちゃうよ!!
復帰するまで毎試合お願いします。。。笑笑 https://t.co/QtQouSbTyF
試合中の小ネタ2つ。セレッソ戦の清武との絡みに続き、トーレスとも絡みたい前田。主審とトーレスが話し込んでる後ろで何故かヘディングで気を引こうとしだした時は笑ってしまった。そんなアピールせんでも十分運動量豊富なプレーで記憶されたと思うぞ。
もうひとつは小塚のゴール後、なぜか伊藤涼太郎を祝福しだす三平さん。いや、伊藤涼太郎ベンチに座っていましたけど・・・。本人嫌そうだし・・・。ポープさん変顔。謎のセレブレーション。
3位に浮上しましたが、女心と秋の空と夏以後のJ1は激変しやすいので余裕はありません。目標まで残り勝ち点25を積み上げるためにしぶとく積み上げて行きましょう。夢しかない、夢しか詰まってない。ホームは良い。あの手拍子の雰囲気、懐かしかった。夢があった。
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