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2024/07/07

2024年 明治安田J2リーグ 第23節 いわき戦

【いわき 0 - 1 大分】


ハワイに行って来ました。ハワイですハワイ。誰が何と言おうと人生初のハワイでした。ハワイアンズスタジアムいわきだけどな。昨年行けなかったので初のハワスタ訪問。初めて行くスタジアムってのはワクワクするもんです。旅は良い。しかし、どこかで見たような山の上の公園にある平成の遺物という印象で、地方にありがちな健康バカが作りがちなスタジアム環境でした。典型的な国体のやつです。ハワイに国体はあるのだろうか。






メインスタンドで観戦。謎の席種が気になっていたので現地で現物を確認。メインスタンドの真ん中辺りにちょっと良いパイプ椅子があった。他のスタジアムでは観ない席種。ネタに座ってみようかと悩んだのだけれども次回以降のお楽しみにしたいと思います。更に上段にある席はスポンサー向けなどの関係者席。関係者席だけ屋根付きなのな。





ゴール裏に映画フラガールの場面を切り取った幕があるのが良い。蒼井優は分かる。常磐リゾートな。この地域の象徴的な絵として分かる。だが隣の豊川悦司はパッと見よく分からなくて、ただのヤンキーに見えてしまった。かつて存在した常磐炭田の炭鉱夫ってことでしょうね、きっとね。常磐炭田衰退からのリゾート化でハワイですからね。フラガールの映画何度も観たはずですけれども、不思議と豊川悦司はあんまり覚えてない。それぞれ映画のシーンを切り取っている模様。


代表的なパチスロ機、ジャグラーで有名な北電子がスポーンサードしているようで、試合前に「トットルトゥトゥトゥ」というリール始動音が流れたりするスタジアム。少年少女にもあの音を擦り込むことが出来るので北電子的にはメリットしかない。もし新スタジアムを作るのならば北電子スタジアムくらいになって欲しい。ゴールが決まったら電光掲示板の左下に作ったデカいGOGOランプがペカッて欲しい。ハットトリックが出たらジャンジャンバリバリが流れるようなそんなスタジアムを作るべき。頑張れ北電子。



脳に何かが寄生しているマスコットで有名なハマー&ドリー。どっちがどっちなのかは未だに分かりません。試合前にしっかりアピール時間が作られてあって、スタジアムのど真ん中でアイドルの如くダンスする。ここまでしっかりマスコットに時間を割り当てるクラブは無いので新鮮であった。爆風スランプの名曲、ランナーで踊っていたんだけれども時代錯誤が凄いと思いました。ギリ昭和の曲だぞ。平成ですらない。あと、近くにメガホン叩き続ける爺さんがいて、15年くらい前にJリーグ界隈では絶滅したはずの応援スタイルがまだ残っていたのも衝撃的であった。ハワイは昭和。


なぜかニータンも来ていてダブルピースしてました。亀祭りにあの、ハマー&ドリーの亀っぽい方を引きちぎって連れて行く気だろうか?来週末の亀祭りは亀が名前に付いていたり、住居に亀が付いていたら無料になっているので、頭に亀が寄生しているマスコットも連れて行く気なのかもしれません。

怪我人と出場停止処分明けメンバーが戻って来ました。3バックを継続。守備時5-3-2、保持時はムンキョンゴンが最終ラインに入って数的優位を作る懐かしいスタイル。ベンチには茂平が復帰。水曜日に天皇杯があるのである程度メンバーを分けている雰囲気を感じる。保田は退場し過ぎなので干されるのではないかと懸念していたのですが、杞憂でした。良かった・・・。


対するいわき。連敗中も8位とプレーオフ圏内にも絡める位置。ラグビー選手のような身体つきの選手が多く、フィジカルスタンダードを変えるというクラブフィロソフィーを体現しつつJ2昇格2年目のシーズンを戦う。こちらも3バック。強いフィジカルを活かしてボールを奪い、カウンターで前進。ペナルティエリア内で肉体を使ってカオスを作ることも出来る。早く、強いフットボールです。いつか精度が加われば第二の町田化する可能性を秘めていると思う。今の専用スタジアムでは飽和しつつあるので更に上を目指すならば北電子スタジアムを作るしかありません。トットルトゥトゥトゥ。 


試合はほぼほぼ5-3-2のミラーゲームなんだけれども、我が軍は最終ラインにムンキョンゴンが加わるため、いわき側がプレスをしかけてくれば誰か一人が空く、数的優位がフィールド上に発生する。これをいわき側が辛抱強くケアするために、あまりムンキョンゴンに対してプレスを掛けずに待つ形で展開された。 試合前に少し雨が降ったり、弱い風もあったりで飲水タイム無しでサッカーが出来るコンディションではありました。


ただ湿度が異常に高かったこともあり、普通よりは暑かったし、ハイプレスで前に出過ぎると裏を取られるのでいわき側が出て来なかった印象。前半は体力セーブ気味だったんじゃなかろうか。我が軍は序盤こそチャンスを作り、決定機も作れたけれども惜しくもバーに嫌われたりと決め切れず。いわきの選手、背中が厚い。胸板よりも背中がゴツイ。




ボールは保持しても、無理はしない感じのいわき側のバランスが崩れない。右サイドに入っていたFマナトが途中で痛んだような印象もあり、右サイドの推進力が試合途中で失われた可能性もあったかもしれない。あまり動きの無い前半になってしまった。

後半からホームで勝利が欲しいいわきが動いた。ムンキョンゴンに対してもプレスをかけるようになり、ゲームが動き始める。お互いに裏が狙えるようになり、運動量が多くなる。消耗した選手を次々と入れ替えて、ゴールに迫るも両チーム決定機は作れどもオフサイド判定で決め切れず。時間だけが過ぎていく展開で迎えたアディショナルタイム。展開を作ったのは保田。俺の保田。アンカー業務なら輝くし、持ってターンして前を向かせればワンチャンス作れる男、それが保田。持って、上がって、前に出して、また戻して右に展開。





で、なぜか右サイドを駆け上がっているペレイラさんに繋がる。安藤とペレイラをCBにした4バックに変えたような気がしていたのだけれども、ペレイラはどこで何をやっていたのか記憶にない。なぜかこの時右サイドにいました。この位置まで出て来たということはデルランが入っての3バック継続ってことだったのだろうか。とにかく右です。そして折り返しが素晴らしかった。


ペレイラがブラジル人特有の柔らかいタッチで折り返すと大外に回っていた美白の鮎川がヘディングで落とす。真ん中には途中出場のキムヒョンウ。









値千金のプロ初ゴール。遂に若手が結果を残してくれました。これを待っていたんだよ。鮎川の落としをしっかりと決めてヒーロー誕生。久々にゴールを観た気がする。終了間際ということもあってゴール後のわちゃわちゃも凄かった。










キムヒョンウのプロ初ゴールとプロ初警告。そろそろ・・・という雰囲気が出て来た大卒の若手が結果を出しましたよ、嬉しい。待望&渇望の先制点となりました。保田はちょっと落ち着いて欲しい。すぐ熱くなり過ぎるんでね、出場停止明けでまた激情溢れてんじゃねぇよと思いました。最高の展開ではあったけれども。保田だけは落ち着け。


後半47分にもう一点を欲しがる公式。いやいや、さすがに逃げ切ろうな。



上手く時間を使い切って無事逃げ切りに成功。勝利の瞬間に喜びを爆発させるベンチ。あまりにも久々に勝てたので気絶する宇津元。









勝利が無い中で宇津元はなかなか決め切れないことが多かったのでプレッシャーもかかっていただろうし、気絶してしまう気持ちも痛い程分かる。最終的に保田に蘇生されるまで死んだんじゃないかと思う程ピクリとも動かなかったので走り切ったんだと思います。ベテラン勢も監督コーチ陣もキャッキャ喜んでいたので本当に良かった。しかも若手が台頭して、夏のコンディションの中でどっちに転ぶか分からなかった内容のゲームを取り切れたのは大きい。亀祭りに弾みが付きます。付くってもんです。久々に最高の試合結果を観た気持ちです。行って良かったハワイ。皆の頑張りと想いと汗が滲み出た試合でした。天皇杯用に温存されているメンバーもモチベーションアップでしょう。期待しましょう、亀祭り前夜祭としての天皇杯を。


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