2020/09/28

2020年 明治安田生命J1リーグ 第19節 鹿島戦

【鹿島 0 - 2 大分】


連戦の締め括り、アウェイで絶好調の鹿島戦という過酷な条件だったにも関わらず勝ち点3を持ち帰り。7連勝と暴走する鹿を止めました。そっと置かれた亀の甲羅に足を取られた鹿。誘った場所に置き亀作戦。堅い亀だった!少しずつ観客動員の制限が解除されつつありますが、今日もアウェイ観戦することなくDAZN観戦。生で観たかった試合でした!

 

フレッシュな選手を中心に選抜された様子のスタメン。久しぶりのスタメンとなった星は左サイド、小出が右、小塚と田中達也がシャドーに入る布陣。しばらく行方不明となっていた長谷川がスタメンに復帰。ベンチには伊佐も三平も知念も不在。連戦の傷痕としばらくスタメンから遠ざかっていたメンバーの混成により、不安と期待が入り混じる試合前の状況でした。

 

対する鹿島。シーズン開始直後は4連敗とスタートダッシュには失敗したものの、新監督であるザーゴ監督の戦術浸透、内田篤人引退による若手達の責任感向上など複数の要因があるとは思われるが7連勝と一気に上位にまで浮上。8月のホームではまだ調子が上がり切っていなかった鹿島相手にボコボコにされて強いんだか弱いんだか分かりませんでしたが、結果やっぱり強いじゃん鹿島は。という結論で良いと思われます。やられまくったエヴェラウドと再び対峙。

 

試合前、三竿健斗選手のJ1通算100試合出場セレモニー。大分での試合も三竿雄斗のJ1通算100試合出場試合のセレモニーがあった鹿島戦。この兄弟の凄い巡り合わせ。次は200試合での同時セレモニーを目指して欲しい。雄斗と健斗。兄より優れた弟などいない!みたいな骨肉の伝承者争いとは無縁の仲の良さでした。

 

試合開始直後から鹿島の強烈なプレスを前に、ボールを保持できず立て続けに攻撃を仕掛けられて生きた心地がしない時間帯が続く。白目を剥くレベル。この試合の全てだったと言っても過言ではない程の鹿島の波状攻撃に対し、守備陣が堪えられたことが大きかった。シーズン序盤であれば無理してボールを繋ごうとして奪われて失点するみたいなことが往々にしてありましたが、無理せず遠くに蹴ったりと良い判断も出来ていて、戦術習熟度の高さと割り切りのバランスも素晴らしかったと感じる。強烈なプレスは20分以上続けられないので、よくぞこの時間を耐えきった。試合早々が勝負の分かれ道だったのではなかろうか。1点でも失点していたら後は鹿島に時間を潰されて終わっていたはず。 


あの鹿島の「ホームにおける試合の入り方」って理想だとは思うんです。畳みかけるというか、潰す勢いで入る感じ。下位は潰す気概。ホームでの横浜FC戦でのみにそんな雰囲気がありましたけれども、あんな試合をホームで観れると毎回興行としては面白いんだけれども。まぁ、良い試合の入りが出来たとしても決め切れないとひっくり返される、絶対が無いのがサッカーでもある、それがまた良い。

 

プレスの強度が徐々に落ちたことで少しずつボールを保持できるようになって来た後半。ワントップだった渡に代えて後半頭から髙澤を投入。先制点は長谷川のサイドチェンジから。監督の指示通り、右サイドを起点に攻められていた時間帯。サイドに置き亀です。小出が高い位置に残っていた状態でスローインからボールを一旦戻し、一度左の星に振り、再び真ん中で受けた久々のスタメン長谷川が久々のダイレクトサイドチェンジ。小出がヘディングで流して田中達也がカットインドリブルからシュート、ブロックされたこぼれ球を小塚が足でシュートを決めた。昨シーズンはヘディングシュートからのゴールのみだった小塚、大分移籍後ようやく足でゴール。この先制点が大きかった。この連戦で休むことなく走り続けた田中達也凄い。

 

ホームでエンジン全開で試合に入った鹿島はそこがピークとなってしまい、選手交代をしても最初の状態を超えられることが無かった。連戦の疲労が両軍にあったと思われる。無理に前がかりになればなるほど広大なスペースが生まれ始めたその矢先、小塚と野村を交代。

 

更には疲れの見えた小出、まだコンディションに不安が残るであろう長谷川を下げて、跳ね返し要員の羽田と、六郷満山に修行に入って髭が剃れないまま下山して来たばかりの刀根が入りました。(※おしゃれ髭です)追加点はこのメンバー交代後の79分。コーナーキックを跳ね返されて最終ラインにボールを戻したところから。大分の守備陣が戻る間、ラインを上げる鹿島。ムンまで戻したボールをロングキックで前線に入れて、なぜか戻らなかった三竿が前線で競る→こぼれ球をロングキックする鹿島DF→頭で跳ね返す島川→ヘディングで繋ぐ羽田→受けたまだ前線から戻っていない三竿がダイレクトで野村へ→野村がスルーパス→抜け出した髙澤がゴールを決めるという流れ。三竿が星に守備を任せて戻らなかったことが功を奏した形に。置き亀の三竿。


このゴールで昨シーズンの鹿島スタジアムでの開幕戦の2得点目、オナイウのスルーパスを藤本が決めた形が思い出されてしまった。二人ともJ1の他チームに引き抜かれてしまったけれども、J2とJ3で活躍した野村と髙澤が同じように常勝鹿島からゴールを奪うという、下部リーグで活躍した選手で補強した強化部の手腕が間違っていなかったことを示すゴールとなっていました。感慨深い試合を決めるゴール。J1で選手を奪われるならJ2J3で活躍した選手を引き抜けば良いというマリーアントワネット的発想。
   

結果、2得点無失点という完璧な結果に。7連勝中の鹿島を止めて勝ち点3を持ち帰るという、気持ち良すぎる週末となりました。14年ぶりに鹿島を無失点に抑えたとか、凄いね。這い上がったね、僕たち。全員良かったよね、風貌的にもボール盗賊団にしか見えなかった刀根とか身体がキレていたし。小出も岩田も星も島川も良く走ったし。鈴木義宜はエヴェラウドを完封。選手もチームもホームで負けたリベンジを達成。とにかく素晴らしかった。連戦の中でどうしても結果や内容の波が出来てしまったけれどもひとまず連戦は乗り切った。しっかり休んで週末の清水戦、これまたリベンジをしなければならない試合です。ホームで畳みかけるような試合を期待したい。ホームで下位は潰す気概、これを観たい。

 



 

2020/09/24

2020年 明治安田生命J1リーグ 第18節 広島戦

【大分 0 - 2 広島】


4連勝ならず。3連勝で止まってしまいました。広島は崩れずに強かったけれども前節の前半とは真逆の状況、同じチームなんだろうかと思う程に停滞。要因は広島とのフォーメーションのズレが起き辛く、攻撃の起点が作れなかったことにありそう。チャンスメイクすらままならずボールロストを繰り返す「悪い時」のトリニータとなってしまった。我慢強くチャンスを伺っていたのは分かるんだけど、爪痕すら残せず。無念。残念。知念。

 

先発は疲労を考慮してターンオーバー気味。GKと最終ラインは固定も、ボランチには羽田を投入し、右に高山、左に松本怜の左右入れ替えサイドコンビ。シャドーには町田と初先発となる野村。ワントップに渡という初めてのチョイス。古巣広島相手に気合が入っていたと思う。シャドーよりもワントップの方が活きそうな気はしていたけれども、広島戦で抜擢される巡り合わせに期待感はあった。ベンチには髙澤と星が復帰。結果的に前線の連動性が足りていなかった気はする。潤滑油が足りない。

 

対する広島。こちらもフレッシュなメンバーが選ばれたとのこと。土肥選手はリーグ戦初先発だったとのこと。GK大迫はしばらくベンチが続いているらしい。他のベンチメンバーも通常ならスタメンの選手が多い印象。連戦は選手達も大変ですけれども、我々ブロガーも平日に書き切らないとけないのが大変でしてね、ひとたびサボると永遠に書かなくなる可能性があるので内容が薄くても書き続けることが大事なんです。今日は早く寝たいから先行投資だっつって、前半が終わった時点で後半終了間際に得点して4連勝する前提で先を見越してブログを書き始めたので失点した時の失望ったら無い訳ですよ(※投資失敗)

 

またシュートが少ないとOptaJiroに小言を呟かれる程度の前半ではありました。お互いに適度なハイプレスが効いて攻撃が作れずに広島のシュート1本で前半が終わるという堅い試合ではあった。前節あんなに面白かったのにね。崩れないから主体性を発揮できないのか、連携力不足なのか。広島とはミラーゲームだと分かっていても、退屈に感じてしまう程にお互いにバランスを崩さずに慎重な試合運びであった。お互いの前線に守備網を打開できる個の力が足りない。

 

 


お互いに前半はやり過ごせたと思っている両監督。後半勝負と次々と選手を交代。

 

渡はスパイク裏で蹴られて出血して交代。代わりに知念が入る。

 

さらに高山を田中と交代させて左右逆転。松本怜が右に回る。髙澤はシャドーに入ったがこの後に先に失点。個の力を持っていたのは広島。ドウグラスヴィエイラの個の力にごっそり持って行かれました。岩田が対応してダメなら誰が対応してもダメだ。更に前田まで痛んで泣きっ面にアビスパ状態。

 

ボランチメンバーを何とかやり繰りしている状態での前田の怪我は痛い。更にこの後ドウグラスヴィエイラに手痛いとどめの一撃を食らって試合を決められる。我が軍のチャンスは田中達也のミドルシュートくらいだっただろうか。他に思い出せない。まぁ停滞&手痛い敗戦でしたこと。個を上回る術を発揮できず。前半は広島のDFラインが高かったので裏のスペースを活かすパスを出して欲しかった。

 

次節がこれまた何も起きなさそうな筆頭、鹿島アントラーズ戦。しかも完全に復調して上位に抜け出さんとする6連勝中の相手。厳しい連戦の中で最後の相手が鹿島という難関。ここを乗り切れば日程的には楽になるので最後のひと絞り、最難関鹿島から勝ち点を持って帰って欲しい。

 

2020/09/21

2020年 明治安田生命J1リーグ 第17節 横浜FC戦

【大分 1 - 0 横浜FC】
   
3連勝!素晴らしい内容だった前半と押し返せなかった後半という評価が難しい試合ではありますが、勝ったんで良いんです。3連勝ならばもう全てに感謝である。守備陣はよくぞ耐え切った。24節を先に消化をしたことでリーグ戦も半分経過。この試合直前までのリーグ戦における得点と失点の時間帯別統計データを調べてみました。対戦した横浜FCもついでに。

 

大分の得点は試合終了間際が特徴的に多い。今年のシーズンは気温が上がってからのスタートとなったので相手を走らせて、疲労させた後に得点が生み出せている印象とも合致している。終了間際が最も楽しめる今年のトリニータ。一方横浜FCは前半の試合が落ち着き始める時間帯に最も得点が多い。大分の失点としてはやはり前半の開始直後が最も多い。横浜FCの失点は終了間際が最も多い。ということは、試合の入りに大分が耐えれば、最大のポイントとなりそうな試合終盤、最も大分が得点に期待でき、横浜FCが最も失点している終了間際に勝負が決まりそうだと思って観戦していました。が、結果的には終盤にゴールが生まれない試合となりました。両軍自分たちの強さ弱さを補う策を練るんでね、データって過去の実績ですからね、なかなかその通りには当てにならないもんです。

 

スタメンはいつもの守備陣に、左サイドに田中達也、右に松本怜、ボランチは前田と島川、ワントップに伊佐、シャドーに三平と町田という組み合わせ。この連携が上手な潤滑油タイプの三平と町田を中心に守備と攻撃を組み立てる油ヌルヌル戦術にしてから調子が上向き。残した野村が再びベンチに入った。試合を作るメンバーと試合を動かせる良いバランスのメンバーになっていると感じます、はい。

 

対する横浜FC、J1では珍しい日本人しかいないチーム構成になっていた。J2時代の横浜FC名物であったベテラン勢はどこへ行った。イバも大宮に放出してしまったし、ドミンゲスも行方不明。下平監督が就任してからじわじわと若返り。中村俊輔がベンチ入りしているものの、J1で既に5勝してクラブ記録を更新し続けている躍進の主力はやはり若手。下平監督の手腕と若手で作る明るい未来を感じるクラブ。しかしその屋台骨には影響力が絶大な手を抜かないベテラン勢が存在している。若手がサクサク育つ模様。

 

前半の出来が傑出してました。めちゃくちゃ面白かった。何?何なの?東京に勝った自信?ここまでボールを奪える球際の激しさの原動は何?急にどうした?DAZNで食い入るように観てしまった。今までバランス重視で、守備は自陣に籠ってスペースを埋める形だったのに、ハイプレスから相手陣内でボールを奪い切る「攻めの守備」の形に完全に変わった。これがポゼッション志向の横浜FCに対してハマった。チームの戦術に主体性があるから0-0の状態でも勝ちに行く気概を感じられてとにかく良い。あんなにボールに集まってアグレッシブな守備ですよ。常に数的優位だった気がするし、盗賊団レベルの勢いで囲んでボールを奪い続けて楽しかった。盗賊団だったのかもしれない。攻撃も作れていてシュート数も多かった。そして先制点は美しかった。縦へのロングボールも活用するようになって、セカンドボールも拾って攻撃が続く。伊佐が競り合ったこぼれ球を町田が拾ってから三平→伊佐→町田→田中達也と細かいパスを中央で繋いでのゴール。真ん中使ってからのサイド。ナイスゴールでした。

 

ストライカーに目覚めた田中達也、これはもう勢いが出て止められないなーなんて考えていたら自ら獲得したPKを失敗してあっさり勢いが止まったのはご愛嬌。しかしFWが俺が蹴るって奪い合うもんだろうが、PKは。伊佐も三平もシュート不調気味なので遠慮しやがって。試合後の横浜FCのGK六反のコメントを読む限り、隙を与えた。PKのキッカー決めてなかった準備不足が元凶。

 

監督のコメントからも推定できるけれども、主体性のある守備に切り替わっている。しかし、PK失敗により、なんとなく嫌な雰囲気になってしまった後半、横浜FCが選手交代と共に攻勢に出た。

 

下平監督のコメント、相手DF裏へのランニングを増やすこと、このメッセージと共に瀬沼を投入。皆川とのツインタワー化し、前がかりになっている守備の裏のスペースを活用し始める。ポゼッション志向だったのにロングボールを活用し始めた。これにより最終ラインが下がり気味に。瀬沼が良かった。しかしDF陣が死守。

 

大分も前線のプレスの強度が落ち始めたこともあり、前線3枚を一気に交代。追加点の有効打にはならなかった。割と雑に前線に蹴り出すだけになってしまい、知念、渡の個の強さに期待し過ぎてしまった。ここがこの試合の課題だったと思います。適当に蹴っても知念なら何とかしてくれるだろう攻撃があまりにも雑過ぎた。渡も野村もいたのにもったいない。前半から飛ばし過ぎたのかもしれないけれども、後半はもう攻撃の形がほぼ作れなかった。しかし、それでも守り切りに成功しての3連勝はお見事。

 

11年振りのJ1での3連勝!そう考えると本当に感慨深いというか。何というか。ここまでようやくクラブの質と規模を押し戻せたってことじゃないですか。J1での3連勝。本当に感慨深い。J1復帰2年目で3連勝。祝杯。

 

次節はまたも連戦。水曜日に広島との対戦で4連勝を飾れれば順位も上がる。10位と11位の直接対決。連戦の疲労もあるだろうし、後半に足が止まりがちになって来ているので心配もありますが何とか乗り越えて欲しい。頑張れ、勝ち点盗賊団となれ。

2020/09/17

2020年 明治安田生命J1リーグ 第24節 FC東京戦

【FC東京 2 - 3 大分】

 

いやー面白かった!水曜日になんちゅう試合をしてくれたんだ。最高のエンターテイメントでした。結果的には中止になってしまった10月開催予定のACLの試合、そのスケジュールの都合で先行して開催された第24節、何の因果かこないだ戦ったばかりのFC東京へのリベンジ戦。DAZNで眠くなったと評した内容から一転、眠れなくなりそうな内容となりました。2連勝!良いよ、良い波来てるよ!

 

やっぱり東京に移動だけした組が居た模様。大分に帰らずに仙台と東京に連泊したマネジメントが大成功。前節シマオ・マテをふっ飛ばしたことで一躍注目を浴びたチネンガこと知念をワントップに、渡と小塚がシャドーに並ぶ。一瞬知念と渡のツートップにトップ下にセクシー小塚を入れる平成の3-5-2かと妄想しましたが違いました。いつもの並びでした。右サイドは高山、左に松本怜。ボランチには前田と島川、最終ラインは香川、鉄人、小出という、ここに来て今までにない新しいチョイスが過ぎる布陣。そして何よりも意外だったのは背番号10番、野村が何の前触れも無く、唐突にベンチに戻って来てくれたこと。背番号10番の復帰は格別に嬉しかった。試合ではこの今までに無い面子による布陣でもボールを握れたし、内容はほぼいつものトリニータ。ロングパスによるサイドチェンジは少なかったものの、前回対戦では感じられなかった攻撃的チャレンジが形になっていた。FC東京のラインコントロールの上手さもあったかもしれないけれども、アグレッシブさの証明として今までに無いレベルでオフサイドが多かった。副審のフラッグが宙を舞うレベルでした。

 

副審の珍プレーなのか、それとも超オフサイド判定だったのか(※手が滑っただけの模様)
      


対するFC東京、前回対戦では不在だったエース、ディエゴ・オリベイラを投入。若手の成長が連戦の屋台骨を支える。ディエゴ・オリベイラはなんとか沈黙させることに成功したものの、この日の主役はアフロサムライことレアンドロでした。あわやPKかと思われたプレー、強引な突破からねじ込んだ先制点、非常に厄介な相手でした。

 


毎度前半だけうるせぇぞOptaめ。試合途中のデータはデータに過ぎませんから!前半を0-0でやり過ごせたことは大分ペースと言って良かったのではなかろうか。走らせて疲れさせてからのパスサッカー。ボールは疲れない。俺は出張で疲れた。


珍しく後半開始も集中して入れた後半。先制点は53分、左サイド深くまで侵攻後ボールを奪われた後、一瞬のスキを見逃さずに即時奪還に成功した松本怜がそのままシュート。久々に松本怜のゴールが決まる。2013シーズン以降に4シーズン続いた「松本怜、年1回ゴールの法則」がJ2に戻った2017年に3得点、2018年に4得点と法則が崩れて複数得点を生み出すようになったけれども、J1にチャレンジした昨シーズンは0得点となり、もう7年分くらいゴールしてしまったのではないか説が出回りましたが(※出回ってない)ここで決めてくれましたよ!ナイスシュートでした。やはりデータはデータでしかありませんから!今年は怜さんにキャリアハイの5得点して欲しい!しかし何で左が怜さんで右が高山だったのか。この配置が得点に繋がっているのだ。我が軍の監督コーチが恐ろしい。トリテンを楽しみに待とうな。


非常に厄介だったレアンドロに同点弾を叩き込まれた後、監督が3人交代を敢行。公式ツイッターが選手名を忘れるほどの長期間、試合から遠ざかった背番号10番が遂に登場。シャドーに田中、怜さんを右に戻し、左CBに三竿を、香川を左サイドにスライドさせる。
 


はい、抜けておりましたけれどもその背番号10番が輝いた。開幕戦以来の登場となった野村。昨シーズン大暴れした実績はJ2オールスターズのMVP級であった。J2で実績を積んだ選手への信頼感は揺るがない評価をする我が軍。これまで攻撃面では使われる側だった三竿が、シャドーを使うようになってる気がするんだが、この一段上にレベルアップした三竿との絡みで左サイドでボールを持つと、フェイント一閃センタリングをかまして田中達也の勝ち越しゴールを生み出してしまう。一旦足元のボールを引いてからの前ダッシュフェイントは1人擬似カウンター攻撃の様相であった。

 


前節終了後、勝利に浮かれて運用ルール無視のツイートを連発した公式ツイッター。大切なことなので田中達也を2回連呼。TTTTです。相変わらず雑です。雑運用です。浮かれずに仕事しろ。高揚するとミスするタイプの人です。ただのトリニータファンか。プロなのか素人なのか怪しくなってきてるぞ。田中達也はエースストライカーへと急成長中。二桁得点目指して欲しい!3得点目も田中が絡んだ。右サイドを突破したTTTTのクロスをGK林がファンブル。これに伊佐が詰めてシュート、再度GK林が弾き返してもつれたところを伊佐が棍棒ふくらはぎでかき出し、こぼれたボールを最後は野村が蹴り込んで決めた。1G1Aのヒーローが誕生。野村直樹野村直樹J1初ゴールおめでとうございました。NNNNな。


この後、天敵アダイウトンが登場し、1点差に迫られ、更に勝ち点を失うんじゃないかレベルの猛攻に晒されるのですがムンのセーブや三竿のスーパーカバーリングもあって無事勝利。3得点したなら安全圏。なんとFC東京に勝利出来てしまいました。
          

そういうのだけつぶやけOptaめ。J1では12年振りの勝利か・・・・。感慨深い。しかし、野村の復帰と結果により、誰がレギュラーになるのか全く分からなかったシーズン開幕前の期待感にやっと現場が追いついた。総力戦の副産物として鈴木義宜以外のレギュラーが全く予想できないくらいの充実ぶりとなってしまった。再び良い波に乗り始めた。しかも三竿に限らず個々の成長も見て取れるのが何よりも嬉しい。特にこの試合では島川、前田、香川の走行距離が11Kmを超えており、質の高いパスサッカーの原動力となり続けてくれた。目立たないけれども下支えしてくれているメンバーもおり、良いスパイラルに入った。2試合連続の3得点により2連勝。良いです、とても良い。


週末は順位の近い横浜FC戦。ここを乗り越えて3連勝が実現出来ればもう一回6位以内を射程圏内に出来るのではないか。まだまだ折り返し。不撓不屈の精神で目標を追いましょう!




2020/09/14

2020年 明治安田生命J1リーグ 第16節 仙台戦

【仙台 0 - 3 大分】
    

久々の勝利。素晴らしい内容で勝ち点3を得ました。贅沢を言えばあと3点欲しかった(※貪欲)前節の後半の流れのままにこの試合に入ったかのような良い流れのまま先制し、後半の仙台の盛り返しにも耐え、追加点と試合を決定付ける3点目を奪うという盤石の試合運び。ようやく良い週末がやって来た。

 

トリサポBOXなるものが通販で買えるようになったとのことで、東京にも取り寄せてみました。配送費が高いとか、痛まないように揚げ物ばっかりだなとか、そういうところは目をつぶってね、チームエンブレムとニータンがプリントされた段ボールで送られてくるのでね、この段ボールを手に入れるために買ったんだと、UberEatsで同じ金額使えば和牛カルビ弁当買えるけれどもさ、チームエンブレムの入った段ボールは付いて来ないですから!2回目は無いけどな!1回なら買っても怒られないはずです。この揚げ物を食いながらDAZNで観た試合のスタメン。

 

ボランチに前田が入り、島川がベンチに回る。ワントップは伊佐、シャドーは連携潤滑油ヌルヌルの三平・町田コンビ。右サイドには田中達也が入る布陣。次節が水曜日で東京での試合のため、移動を含めたローテーションが行われている可能性もありそう。高畑、小出、バースデー小手川、そして行方不明から復帰した高木駿が久々のベンチメンバー。高木も元気そうで良かった。試合としては羽田が下がる役割であったことが新しい組み合わせの中でのチャレンジ。しかし、もともとCBの羽田がボール保持時に最終ラインに下がっても違和感がある訳がなく、むしろしっくり来た。そのままずっと4バックでも出来そうなくらいにハマる。運動量豊富な前田がとにかくボールのあるところ、球際に関与しまくり、失っても即時奪還が出来てずっとボールを握れたことが前半の流れを決めた。羽田は昨シーズン終わり際、このスタジアムでプロデビューした頃から考えると急成長した感が凄い。1年で激変。インターンからの即戦力凄い。羽田急成長。

 

対する仙台。全員にハッシュタグを付けるのは新しいかもしれない。仙台としては守備陣に怪我人が多く、これまでリーグ戦に出場していないパラがサイドバックで先発。パラのせいで守備がパラパラじゃねぇか(※書きたかっただけです)全然パラパラでもバラバラでもなくて我慢強い仙台の守備でしたが、とにかく守備陣に不安を抱えている状況ではあった模様。先発しているキャプテンの島尾さんことシマオ・マテも本調子には程遠く、ほとんどのJリーガーを吹っ飛ばしていた昨シーズンの姿は無かった。調子の悪い大分相手になら勝てるんじゃないか、全仙台サポーターが薄っすら期待したはずでしょうが、現実は我が軍の方が調子良かった。すまんな。

 

今シーズン就任した木山監督と大分トリニータは因縁多数。現体制でもJ2時代にも対戦があり、大分対策を知らないはずがない木山監督は山形と最後に戦った時と同様にハイプレスはかけずに前半は構えて待ちがちに。サイドに寄せて追い詰めようとしていたかもしれないが仙台の守備はハマらずに、そりゃもう好き勝手ズタズタに。まだホームで勝っていなかったらしい仙台にとって、ユアテックスタジアムを苦手とする大分相手にこの内容は堪えたのではなかろうか。先制点は左サイドを崩して三平が決めた。GKの股を抜くオシャレなシュート。ボール保持率を見ても圧倒しました。圧倒してやりました。

 

木山監督がこのまま終わるはずがなく、前半のうちにジャーメインを下げて関口を投入するなど早めに手を打った上で守備の強度を上げろと発破をかける。1点ビハインド状態で守備しろってことはカウンターで点を取れってことです。その言葉通りに急に前線からプレスをかけ始め、波状攻撃で受け身になってしまうトリニータ。前節の自分たちを見ているかのようで心が痛みます。それが出来るなら最初からやれってやつです。しかし、仙台は大分守備陣を崩し切れず。大分は前がかりになる仙台の裏を取って2得点。そしてこの2得点は途中交代で入った知念が、ずっとモヤモヤし続けていたであろう知念が絡んでくれたんでね、チームに勢いをもたらす勝ち点以上の効果が期待できそうです。

 

結果、後半は仙台が盛り返したものの大分トリニータが上手く試合を終わらせたという数字になっているかと思われます。仙台のこのツイートは便利で良い。しかし知念が島尾さんを吹き飛ばすとは思わなかった。伊佐も島尾さんとやりやっていたし、渡も一撃を食らわされたようだし、攻撃陣が少しずつシマオ・マテを弱体化させたのか、それとも本調子ではなかったのか。

 

戦術的にはほぼ昨シーズンまでのやり方に戻したと思われるんだが、2018年の最終節に引き分けに持ち込まれ、J2優勝を逃してしまった木山監督率いる山形よりも強化費が1桁違う仙台に対して3点取って勝てたということは羽田だけじゃなくてチームとしても成長出来ているってことにしておきましょう。今シーズンの上積み予定だった部分とか、新戦術だとかはひとまず忘れられるほどの快勝でした。J1で3点取って勝つなんて。

 

さて次節がまたFC東京戦。早いな。同点ならバランス重視での試合運びも悪くないんだけれども、どこかでスイッチを入れて1点を取りに行く、今日みたいな流れの継続に期待したいところです。シュート2本で終わった試合のリベンジを期待したい。

2020/09/10

2020年 明治安田生命J1リーグ 第15節 湘南戦

【大分 2 - 2 湘南】
   

絶対に勝たなければならない試合だったのに、前半早々に畳みかけられて2失点。この2失点の負債の返済に90分を費やし、現在下位戦線に沈む湘南相手に勝ち点を分け合う試合となってしまいました。金利を含めて取り立てんかい!っちゅう話です。結果だけみればよろしくないのですが、取り立ての迫力はあった。まるで勝利したような気持ちになってしまいがちですが、最下位相手にホームで引き分けはダメです。金利を搾り取らねばならなかった。

 
スタメンはワントップに知念、シャドーの組み合わせは三平&町田の潤滑油タイプのコンビ。連携油でヌルヌルです。左サイドには田中達也が入り、香川がベンチ。今日もボランチは島川と羽田の組み合わせでした。前半の2失点、その後のボール回し。連戦のせいで短いスパンで試合を観続けるじゃないですか、見慣れた戦術に戻ったこともあり常に既視感が出て来てしまう。私の集中力と、湘南のスタミナをじわじわと奪った模様。

 

対する湘南、現在最下位と苦しむ。若手が主体でベテランがアクセントとなるスタメン布陣。湘南にいたのか茨田。3-5-2という表記であったがワンボランチ、2シャドーの中盤。2トップは京都育ち、札幌に移籍してレンタルで湘南に来た岩崎とベテラン石原直樹の組み合わせ。中盤が厚めだったのであの頃の湘南スタイルのままハイプレス敢行。最初の失点は我が軍がカウンターに失敗してカウンターカウンターを食らうという、自滅パターン。ダメです。2失点目は対策出来たはずのコーナーキックから。やっぱりダメです。

 

2点の返済が必要となってしまった後半、必死の取り立てが始まる。取り立ての気迫、絶対に貸した2点を取り立てて見せるという意気込みが感じられるプレーの数々は素晴らしかった。特に交代で入った伊佐は街金っぽかった。やはりこの試合に負ける訳にはいかないという共通の想いが溢れ出ていたので、追い込まれてからの本気のプレーには拍手を送りたい気持ちなんです。ただ、なぜに最初からやれないのか、という話です。 前節のFC東京戦もビハインドの状況でリスクを背負わずに攻撃的姿勢を見せられないまま終わってしまった。バランス重視で失点をしないように試合を運ぶということを理解は出来ていても、観戦していて感情がね、感情が湧き出て来ない。DAZNで観ていて退屈と感じる根源ですよ。前節と違って今日は手拍子が解禁されたこともあって、スタジアムの雰囲気も感じられて、選手の攻撃的姿勢もあってエモーショナルでしたよね。応援したくなるチャレンジする姿勢が再び感情を呼び起こしました。

 

島川の頑張りが結果として出た1点目、交代で入った街金ミナミの帝王、伊佐のバックヘッドでの同点弾と、現地はどんどんと盛り上がることが出来たんだろうと思われますが、これだけボールを保持出来て、シュートを打てたのであればやっぱり逆転までやり切って欲しかった。湘南の足も止まっていたのでやはり勝ち点を失った感の方が強い。最初のプレスの強度をいなすことが出来てさえいれば・・・、やはりもったいないというエモーショナルです。ビハインドしているなら尚更思い切ってチャレンジしようよ、っていうか今日みたいにホームでは最初からチャレンジしようよって話ですよ。ゲームの中で追い込まれれば出来るのであれば、シーズン全体の視点で考えれば順位的にはもう追い込まれているのだ。残り全部、あの姿勢でチャレンジする試合が観たい。

 

勝ち点1を得られはしたものの、下位層からは抜け出せず。知念と渡がなかなかフィットしそうでしないのが気がかりですが振り返る暇も無くどんどん次の試合が来てしまいます。次節は仙台戦。牛タンが食べたかった・・・。

2020/09/05

2020年 明治安田生命J1リーグ 第14節 FC東京戦

【大分 0 - 1 FC東京】


いつもはYouTubeのダイジェスト動画を待つのですが、ヤケ酒したいので待ってられません。シーズンが終わった時に全試合を振り返ったとしても、この試合の内容を思い出せる人いない説がまかり通りそうなほど、特に印象に残らない試合でした。日程表を眺めていて、このFC東京戦までは厳しいだろうなとは思っていたものの、ここまでボランチで固定されていた長谷川が突如メンバー外という想定外の厳しさも加わってしまい、奮闘したもののFC東京の守備網を突破できずに攻撃陣が沈黙して撃沈。こうなったら水曜日の湘南戦、絶対に負けられません。

 

長谷川不在の中、ボランチのスタメンを勝ち取ったのは大卒1年目、羽田。守備要員として交代時にボランチに入ることがあったので違和感はなく、プレー自体は良かった。長谷川の横パスに比べて縦パスを入れる意識が強く感じられて良い。CB出身者は縦を意識しがち。ベンチには前田も復帰。佐藤も久々であった。ワントップは伊佐、シャドーに町田と渡という組み合わせ。

 

対するFC東京。ルヴァンカップを戦ったばかりなのでヘロヘロであって欲しかったのですが、割と元気でした。ディエゴオリベイラ不在など若干の影響はあった模様ですが、それよりも移籍組が多く出て、自発的な若返りが発生中。橋本拳人がロシアへ、室屋がドイツへと移籍して不動のレギュラーが抜けて若手には劇的なチャンス到来。品田、中村拓海と若手がスタメンを奪取中。ちゃんと次世代で穴を埋められる選手層があるから海外に送り出された模様です。走らせることは出来ていたのですが、若さで対応されてしまった。
 

Optaうるせぇぞ黙れ。ただ事実として皆無です、皆無。前半シュートゼロで終わった我が軍でしたが、ではFC東京にズタズタにやられたのかと言われるとそうでもなく、失点さえなければ上手くやり過ごせていたと思いました。サイド攻撃までは機能していた。残念ながらクロスが上がっても真ん中で森重と渡辺剛に跳ね返されてどうしようもありませんでした。ボールを保持するサッカーと相性が悪いと言ってしまえばそれまでですけれども、個の能力も強烈なレベルの永井やレアンドロ、アダイウトンとオーソドックスな戦術にアクセントが加わっていて非常に面倒な相手でした。


シャドーに入った町田は面白かった。動き続ける潤滑油。三平も潤滑油タイプのシャドー業務をこなしますが、三平は瞬発的な潤滑油を使う油使いのイメージで、少しだけタイプが違う印象を持ちました。シャドーで三平と組ませると潤滑油&潤滑油で面白いのではなかろうか。ここからまた連戦に入るので前線の組み合わせは悩みどころです。

 

ほぼほぼリーグ戦が1巡しつつある状況で、この順位ということは6位以内の目標達成がかなり怪しくなってきています。順位表の下半分には勝てて欲しい。ただ、マリノスに勝てたりもするのでやっぱり相性ってものはあると思います。6位内を目指すなら湘南、仙台、横浜FCなど、この辺りと連戦になる9月は正念場。まずは中位を目指して蹴落とし合いで負けないことです。ズルズルいかないように、正念場。