2018/12/24

中期計画を発掘する


メリークリスマス。九州乳業のフォロワーは増えてないけどメリークリスマス。シーズンパスの更新をしました。ジェイリースの株価が値下がりし、投資している資産がガンガン減って行く中での膨大な出費に、今年もまた唇を噛み、滲み出た血をおかずに麦飯を食いながら年を越すことになっちまいました。投資怖い。監査法人怖い。


さて昨年末にも同じようなブログを書いたのですが、今年もまた中期計画を発掘して、確認が終わり次第、土に戻したいと思います。大分トリニータの中期計画、全部掘る。まずは先代の社長時代の中期計画を再度掘り起こしてみましょう。



これが先代の中期計画。ここで注目頂きたいのがJ1リーグ定着期。2020年に定着なので、2019年に昇格出来たのは大きい。来年残留できれば中期計画達成と言っても過言ではない。ノルマ的にはギリギリ間に合いましたよ、素晴らしい。来年残留できればもっと素晴らしい。為田も昌也も居なくなってるけどな!後藤は残せると良いな!


そしていつの間にか策定されていたもう1つの中期計画。今年の4月に発表された現体制における中期計画を確認しておきましょう。

https://www.oita-trinita.co.jp/news/20180441920/

リンク先にPDFがありますので暇な人は読んでください。25秒あれば読める内容です。内容が薄い。残念。基本的な方向性は変わっていませんが数字が明確になりました。中期計画目標でしかない感じ。要約すると以下、

【経営ビジョン】
〇トリニータを大分の文化とし、元気の源にする


【そのために実現すること】
・2020年度末にJ1にいる

・事業規模17億円を達成

・再生ファンドからの株の買い戻し完了



【どうやって実現するか】
① 2020年にファンド株の解消、スポンサー収益7.6億円

② 2020年にチケット収入倍増、5億円

③ 2020年に平均観客動員数1万5千人

④ クラブ海外戦略(謎)

⑤ 2019年ラグビーW杯対策


大変分かり易い資料なのですが、実現方法に具体性を欠くプレゼン資料なので、ちょっと甘い感じが否めません。私の部下がこの資料持ってきたら説教です。まず①です。どうやってスポンサーを獲得していくのかが分かりません。ファンド株の解消に関してはしっかりと黒字を出してくれる経営状況を継続してくれているので、おそらく大丈夫でしょう。ここは評価しているところです。しかし、新規のスポンサー獲得については東京事務所設立後も浅田飴以外の大口スポンサー獲得の知らせは記憶にありません。大丈夫なんでしょうか。J1で各方面にアピールを続けて欲しい。話題になろうな、話題に。


②と③もどうやって実現するのかが分かりません。せっかく手に入れた繋ぐサッカーという商品を中心に据える訳でもなく、どうやって観客を増やすのか?ここにも具体的な方法は記載されていません。今年は試合時のイベントやSNSでの発信で頑張っていたのに、その記載がないのは勿体ない。頑張ってるアピールして良いポイントです。J1に昇格出来たことでより目標に近づけるはずです。頑張って欲しい。血の麦飯を食いながら協力したい。今年もお風呂イベントやろうな。話題になろう、話題に。


④はダメです。海外戦略ってなんやねん状態。今シーズンに海外戦略が感じ取れる何かがあっただろうか?思い出せない。シントトロイデンとの業務提携発表以後、謎になってしまっています。

「大分の育成力を海外へ」とありますが絵に描いた餅過ぎる案件です。佐藤昂洋がラインメール青森に移籍してしまいましたが、先代の中期計画にもあった「育成型クラブ」の理念が感じ取れなくなってしまいました。育てるコンセプトならばもう1年佐藤昂洋をレンタルにしても良かったのではないか。生え抜き中の生え抜きだったのでトップチームに昇格させたのならば大学卒業と同じくらい4年間は様子見して欲しかった。プロの世界は厳しい世界ではありますがそれでもレンタル継続で良かったのでは。描き切れない海外戦略よりも大分県、九州の中でユースの強化にもっともっと力を入れるべきです。この部分こそ本当にこのクラブの根幹だと考えているのでユース育成に頑張って欲しい。海外戦略、実態は何なのだろうか・・・。もしかしてアジアから選手でも獲得するのでしょうか・・・・。現状謎です。


ちなみにベルギーリーグのシントトロイデンはCEOが立石敬之氏。大分トリニータOBで強化部長だった人。シントトロイデンはFC東京ともファジアーノ岡山とも業務提携しています。岡山とは色々とやっているレポートがシントトロイデン側には存在します。FC東京と大分トリニータは立石氏が深く関わったクラブだからついでなのでしょうか・・・?特に交流の痕跡は探せませんでした。


DMMが事業として買収して経営している状況ですが、選手の移籍金ビジネスを事業化しようとしている雰囲気をビンビンに感じます。日本人選手を獲得して、欧州のクラブに売ろうとしている雰囲気。日本の育成型地方クラブにも興味があるんじゃないかと思えてなりません。ITサービスを主体とした企業体DMM。DMMが事業として何をしようとしているのか、ほぼ1年前の記事ですが↓ここの記事が面白かったです。やっぱり「街」なんだよなぁ。読めば提携して得られるものって何だろう・・・・という気持ちになれます。DMMさん、どう?俺たちどう?って感じなんだろうか。岡山と天秤にかけられている?謎ですね。そっとしておきましょう。

https://www.footballista.jp/interview/41572

⑤は頑張ってとしか言いようがありません。本拠地の悩みの種だった芝問題、ハイブリッド芝の整備が出来たことはラグビー界に感謝せねばなりません。ラグビーの試合でもドームが活用されると良いですね。国際的なイベントを成功させるためにもドーム周りのイベントのし易さは検討の余地があり過ぎます。県が19年以降もスポーツ事業に本腰を入れられるかどうかですが、長崎がスタジアム+αの成功事例を打ち建ててくれる可能性が高く、スポーツ&スタジアムビジネスが秘める大きなチャンスにもう一度目を向けるいい機会になって欲しい。ラグビー後、県はどうするんでしょう。あの市議を県議に、県議を県知事にしつつ、戦略を描かなければ生存競争に埋もれてしまいそうです。後発クラブの方が長期的目線でスタジアム作りが出来てしまう。党派を作ろう、党派を。そして金持ちオーナーも必要になってきます。少しずつ前進して行きましょう。


いずれにしろ2018年にJ1昇格出来てしまったので、この好機をあの手この手で死ぬ気で活かさなければなりません。中期計画に対して、非常に良い状況で2019年を迎えられます。今凄く良い状況です。次の2019年を上手く乗り越えて、2020年にもJ1で戦えるように頑張りましょう。例え多少上手くいかなくても、J3まで経験してますから、何にも怖くない。何も怖くないんです。失うものは何もない、さぁ2019年。行くぞJ1へ。



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