2025/06/08

2025年 明治安田J2リーグ 第17節 今治戦

【今治 1 - 1 大分】


18節を消化してからの17節。天皇杯の影響もあり変則日程で今治戦です。愛媛県の今治。これまでの人生、愛媛県にはほぼ縁が無かったはず。たぶん。愛媛FCとの試合はまだ一度も観戦経験が無いのに、先に今治に来てしまいました。公式戦初顔合わせ。今週は色々出張が多く、労働の移動ですり減る魂。週末も移動だらけになってしまったけれども、なんとか試合前に到着することが出来て無事観戦。ずーっと移動していた感がある。関東からは辛いということが判った。遠い。愛媛FCとは日程的に縁が無く、土曜日開催の今治を遠征に選んだのだけれども、色々と感じることはあった。


まずだな、イオンモールの隣にあるスタジアムで、ほぼイオンモール頼みの集客が可能になってしまっている効率の良さに地方都市っぷりを垣間見てしまった。そうか、イオンモールと併設すれば万事済む話だなっていう納得感。そしてイオンモールからスタジアムに行く近道にあったこの階段。ここで私は心が折れた。え?こんな階段を乗り越えないとスタジアムに行けないの?割と本気で帰ろうかと思ってしまった。車があれば楽に坂を上ってスタジアム付近まで行けたのかもしれないけれども、徒歩が基本の遠征民ですから、他の道を探すほど歩きたくもないし、太ももに乳酸を溜めて動悸を感じながらスタジアムに到着しました。膝の老化に厳しいスタジアム環境。




里山スタジアム。一番感じたのは企業の匂い。スポンサーが多種多様で多い。今年J3から昇格したてのチームに、我が軍はもはや売り上げの規模では抜かれてしまっている。J1ライセンスが無い地方都市のクラブになぜにこれほど投資が集まるのか?地元の企業よりも全国的な企業の方が多い印象さえある。岡田武史オーナーの力以外に要因は無いような気もするんだけど、営業部門にもハエがたかるような営業活動を行わせているんじゃなかろうか。岡田メソッド恐るべし。



「専用スタジアム」と呼べば聞こえは良いのだけれども、「豪華なクラブハウス」という表現の方がしっくりくるかもしれない。一つ奥まった場所にある土地にあるのが元々のスタジアムで、今はそちらを練習場にしている模様。この日、チケットは完売。満席で5000人程度のキャパシティ。


メインスタンドに座ったのだけれども、更に奥にはVIP席のようなラウンジがある。企業が接待で使う匂いしかしない。クラブハウス併設の施設なので会議室でもあるらしい。


メインスタンドの席は狭い。ドリンクホルダーも無し。椅子も小さい。仮設スタンドのようなメイン上段。


メインスタンドにはしっかりとした屋根があります。DAZNなどの撮影はVIP席の上の階から行っている模様。


ちゃんと固定されたメインスタンド1Fの椅子の方が良さげ。


メインスタンドの上部は骨組みで組まれているような形。歩くとカツンカツン鳴ります。足場の上を歩いているようなメイン上部スタンド。


Jクラブの営業の常識がことごとく覆されている。J1ライセンスを持っているだけのクラブは置き去りにされ、クラブ間競争に負ける。今シーズンは強化費も既に抜かれているかもしれない。今治はJ1ライセンスどうなるんだろうか。両ゴール裏の座席を増設とかするんだろうか。

スタメンは前節から変更。野村がベンチ外となり、池田がスタメン。吉田がスタメンに復帰。ベンチにはFWで屋敷が入り、鮎川がベンチ外となった。補強は無しだろうか・・・。翌日キムヒョンウのいわきFCへのレンタル移籍が発表されたので枠は空いていると思うのだけれども。キムヒョンウはいわきで更にムキムキになって欲しいところです。

対する今治。我が軍と同じく3-4-2-1を運用中。攻撃陣に外国籍選手を揃え、ポゼッションをベースにハイプレスを誘い、強力な外国籍選手に裏を狙わせることがベースになっている印象。ここ数試合は分析が進んでリーグで3連敗中と調子を落としている様子も、9位は健闘している順位。GKコーチは修行。じゃない方でおなじみの福森も在籍。J3時代を共に戦った選手達は特別です。ユース出身の越智コーチもいて、なんだか近い関係性ではある。みんな元気そうで何より。







この試合、JFAの「審判交流プログラム」とやらでブンデスリーガで76試合を裁いた経験をもつ主審が笛を吹いた。この影響が大きかったと思う。ピッチ上にいる誰よりもデカい主審。そして簡単な接触では笛を吹かない。この笛の吹かなさ加減が前半の熱戦を生んだと感じる。セカンドボールの奪い合いが激しく、プレーは止まらず、ハードな試合に。それを面白いと感じたんですよね、サッカーの根源的な面白さを再確認したというか、良い笛だったと思います。しかし、我が軍にとってこれが良かったのかどうかは終わってみれば微妙だったという感じ。





今治のポゼッションに対して、プレスによってかなり縦パスのコースを限定出来ていた印象。今治の縦パスに対してはペレイラを中心に守備力で上回り、堅い守備からマイボールにすれば右サイドの吉田を目掛けて蹴り、吉田が競り合いで勝ってから展開を作って攻撃する形。とにかく濵田太郎から吉田へのロングフィードが多かった。そして悉く競り勝つ吉田も凄かった。有馬も陣取る右サイドを起点に攻撃を組み立て、チャンスを作った。







試合が動いたのは前半23分、最初のコーナーキックだったかな?ニアに密集してカオスを作り出すデザインでGKのパンチングが今治の選手に当たってゴールイン。2試合連続のオウンゴールで先制に成功。

今治のGKコーチの教えなら、前に出るGKを育てているはずだけれども、野嶽のブロックで前に出れずパンチングし切れず。ブンデスリーガの主審でなければ笛を吹いていたかもしれない。運良く先行できました。ここからは今治が前に出る。我が軍は攻撃を受け続ける。構図に。ハイプレスを誘いつつ、裏を狙う今治と、バランスに注意しながらプレスを仕掛け、前進してきた今治のパスをミドルゾーンで引っ掛けて裏を狙う攻防。笛が少ないので球際のバトルだらけになり、ゲームとして面白かった。守備陣がパーフェクトに仕事をしていたので逆に少し不安は感じて、1つでもミスがあればやられ兼ねない状況ではあったと思う。なんとか前半をリードで終えた。





終了してからペレイラ&デルランが「笛少な過ぎてヤバくね?」みたいな雰囲気で主審とひきつった笑顔で話していたのが印象的。だいぶ疲労でハイになっていた印象。ブンデスリーガスタンダードです。



後半に追加得点をして、逃げ切りたかったけれども試合が止まらないプレー時間長めのこの試合、少しずつ球際のバトルでボールを奪い切れなくなっていった。それでも守備陣は本当に堅かった。頑張ってはいたけれども、それでも73分、遂に追いつかれてしまった。


21番の選手のケアして一瞬スペースを空けてしまったのがシュートコースになってしまったかな・・・・。DFのお仕事は本当に難しい。



終了間際に若干チャンスは作れたけれども、コーナーキックやFKでのボールの質がイマイチで得点には至らず。相手の決定機はことごとく阻止して1-1のままドロー決着で順位をひっくり返せず。アウェイで勝ち点1を持ち帰った試合となりました。主審の笛がJリーグスタンダードであれば、もう少し時間を作って消耗しない試合運びが出来たような気はする。ゲーム自体はブンデスリーガスタンダードで面白くなったけれども、アウェイで時間を使ってお茶を濁したかった我が軍にとってはメリットが少なかったかもしれない。後半に投入されるメンバーが躍動しない問題は根強い。なかなか解決しません。

アウェイでの勝ち点1は悪くはないので、ホームでしっかりと勝てるかどうかです。秋田戦で前半戦終了となります。今シーズン、下位に沈んでいる秋田相手にホームで上回って欲しい。



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