2025/06/16

2025年 明治安田J2リーグ 第19節 秋田戦

【大分 1 - 2 秋田】


DAZNで生観戦。前半戦終了となる節目の19節を逆転負けで終えてしまいました。秋田は下位だったし、ホームで勝てなきゃアウェイでの勝ち点1の意味が薄まるのでダメです。設備面を含めて、色々と後回しにしてきたことが限界を迎え始めてきたかのうような試合となってしまいました。似ているサッカーを展開している秋田に対して、前半は優位に試合を進めながらも、設備不備のせいで怪我人を出して後半から徐々にパワーダウンし、後半に逆転を許す展開。リーグ前半戦を終えて、順位的には上にも下にもどっちにも転がってしまう印象です。どうなるか分からん。

スタメンは前節同様。野村、清武は不在のまま。キムヒョンウをレンタルでいわきに貸し出したので、補強でもするのかと思いきや音沙汰なし。戦力をダウンさせただけで夏を迎える。来週からもはや猛暑です。選手はいるけど、層が薄く感じるのは戦術と選手能力がマッチングしていないからです。デカくて強いFWがおらず、この試合も逆転を許してからペレイラとデルランを前に残してパワープレーを行うってのも見ていて辛かった。1点を追う力が無い。先行逃げ切りで何とかなる試合が多かったけど、先行しても逃げ切れない試合が続きました。補強無しでは下に落ちる可能性の方が高くなる。太りづらいデカいFW連れて来ないと厳しい。

対する秋田。フォーメーションとスタメンが見やすいXの運用です。183センチで強いFW、小松蓮が春先から好調。9ゴールで暫定得点王。しかし今シーズンは失点が多く、不安定な状況になっている。水曜日に天皇杯を戦ってからの移動。どう考えても優位な状況でホームで戦ったのにだ、逆転負けだ。秋田とは戦術云々を超えたシンプルな肉弾戦になるので、事故は起こりやすい。しかもそんな事故を誘発するかのような環境になってしまったクラド。ホームスタジアムであるはずが、アウェイみたいだった。

雨降ってない~、からの土砂降りです。ニータンめ。1万人を呼ぶためにやりやがりました。ワールドカップ開催から23年が経過。開閉する仕組みを修理する術をなくし、雨が降るドームとなったクラド。ハイブリッド芝で改善したはずのピッチ問題が強い雨を受け続けてただただ滑りやすい環境に。これにより、踏ん張りが利かない環境下での試合を強いられた両チーム。ただでさえ肉弾戦にしかならないこの試合が、滑りやすいが故に、怪我を伴うような試合になってしまいました。ただ、前半はボールを持ち、競り勝ち、優位に進められた。先に試合を動かしたのはトリニータ。伊佐と有馬と池田が繋いだボールを伊佐が左サイドに展開。宇津元がカットインして上げたクロスはピンポイントで伊佐の頭に合った。 

待望のゴールでリーグ戦初顔芸披露です。お待たせしました。お待たせし過ぎたのかもしれません。リーグ戦での伊佐のゴールは1年なんちゃら月ぶりだとひたすら擦られていましたが素晴らしくシンプルな攻撃で前進して仕留めた先制点。良いゴールでした。久々だったし、ヒーローインタビューさせてあげたかったんだけどな・・・。前節も先制までは素晴らしいんだ。良かったんだけど、やはりピッチが尋常じゃなく滑るのでね、不慮の事故が起きやすい。巻き込まれたのは有馬。もつれ合って倒れた時に足を痛めた様子であった。

ここから天皇杯を札幌で戦う必要もあり、有馬に無理はさせたくないこともあって後半開始から榊原と藤原優大を投入。野嶽も前半終了間際にプレスを足元で剥がそうとして、滑りやすいピッチの上で、リードしながら、ボールを最終ラインで奪われるという大ピンチのシーンを生み出してしまい、不安視なのか不調なのか分からなかったけれども交代となりました。クロージングで良い場面やに。後半から3バックは真ん中に藤原優大が入る形。藤原優大が怪我が癒えて本調子に戻るのであれば、野嶽は本職に戻れるかもしれない。後半開始からしばらくは強度の維持は出来ていて、コーナーキックを何度も獲得したけれども決め切れず、徐々にパワーダウンしていった印象。


有馬を失った前線では少しずつ競り負けることが増え、さらにお互いに荒いプレーも多くなり、両チームにダメージが募っていく。そこに拍車をかけたのが主審のジャッジだった。前節も笛が少なかったけれども、今節も少なかった。ただ、今節は吹くべきプレーでも吹かれていないことが問題で、質は低い。競り合ったデルランに膝蹴りが入っていて悶絶していても笛は吹かなかったし、見えてない割に頑なであった。


失点は73分、左サイドでクリアしきれなかったボールを拾われ、クロスを入れられる。そこに信じて走るのが秋田の選手。秋田が一番得意とするサイドでカオスを起こして奪ったらクロス、そこに誰かが走りこむ、という黄金得点パターンが発動。追いつかれてしまった。更に10分後、右サイドの裏のスペースにパスを展開されたものの、吉田が相手よりも前に出て処理をすると思いきや、相手選手と交錯するように見えた。転んでしまう吉田。GKと1対1の場面となってしまってゴールを決められてしまった。この試合、全員がずるずる滑って転んだので主審は麻痺した模様。逆転を許してから、池田がシュートを放ったシーンが唯一のチャンスであったろうか。残念ながら時間を使われて逆転負けとなりました。雨が降るドームはホームなのかアウェイなのか。梅雨時にサッカーが難しい環境になってしまいました。

ようやく伊佐にゴールが生まれたことはポジティブだけれども、この試合で怪我人が出ている気配が濃い。連戦の中では不安要素。天皇杯はターンオーバーでしょうか。

前半戦が終了し、10位。J2の中の下の売り上げ・強化費でよくやっている方ではあるんだけれども、もっとポイントを獲得できたはずの試合が多くあったので評価は難しい。J2の真ん中ってことはですね、J1、J2、J3合わせて、プロリーグの中でど真ん中ってことです。J2と同時に先行してプロリーグに参加してきた我が軍ですが、新興クラブに抜かれて、設備も老朽化し、岐路に立たされている気がする。J3に落ちて戻ってこれなくなったクラブが多いことも、競争の激化を物語る。去年、アウェイ秋田を観戦した時に、秋田の人たちは「何年もこのサッカーを観ているのか」と感じてしまったのだけれども、我が軍も、もはや背に腹は代えられない状況なんだと思いました。地元でもっと面白いサッカーを観たい、という欲望と、もはや贅沢なのだろうか、と思う理性と。情熱を持って運営したとしても限界が近いのかもしれない。我が軍は現状維持がやっとなのだろうか。後半戦と、シーズン移行と。中長期の戦略が知りたいところです。もっと応援できることはきっとある。



2 件のコメント:

  1. 水戸や岡山を見ていると、J2一桁前後で耐えながら、チームの噛み合いが良くなった際に昇格を狙いに行くというのが、市民クラブとしての最善手なのかもしれませんね

    九州地区でのユーススカウトも、鳥栖や福岡の台頭でJクラブとしての先発優位性が薄れている気がしなくもないですし、何かブレイクスルーを起こせないとジリ貧なのかもしれませんが、クラブ主導での何かはクラブ規模を考えると高望みなのかもしれません

    堅心や智輝が急にジャーニーマン的キャリアを歩み始めたらあるいは……

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    1. 匿名様

      前向きな良いコメントをありがとうございます。耐え忍びつつチャンスを伺う、そんな状況だと認識と認知を広めるところから再チャレンジですね。育成にもっと力を入れつつ、ニータングッズで収益を増やす。亀の歩みように少しずつの成長をしていくクラブにしたいですね。

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