2019/05/02

フェルナンド・トーレスという男

令和です。令和。元号は変わりましたが優良企業のありがたいネーミングライツにより平成ですらない、昭和のままの昭和電工ドームで行われる5月4日16時キックオフのサガン鳥栖戦ですが、久々にチケット売り上げが好調。



凄くないですか?ビジターシートが売り切れるなんて見た記憶がない。同じ九州の鳥栖勢、GWとはいえ怒涛の勢い。J2で九州の各クラブと戦い続けましたが、どこのクラブ共もビジターシートを売り切れにするほどの動員力は無かったので衝撃的です。長年封印し続けたバックスタンドの2階席を開放するまでの勢いとなっています。GWに小中高生の無料招待という攻めの姿勢もあって動員には期待できそう。2013年のJ1で対戦した時も1万6千人ほどの動員だった。あの頃よりも断然鳥栖サポーターが増えている。


しばらく鳥栖勢と相見えることが無かったのでその間に鳥栖に何が起きたのか。一番大きな影響を与えたのは2015年からCygamesのスポンサーへの参画。サイバーエージェントの子会社でスマートフォン向けのゲームを開発する企業。Cygamesの社長が佐賀県出身という縁で素晴らしい営業に成功。『神撃のバハムート』『シャドウバース』『アイドルマスター シンデレラガールズ』『グランブルーファンタジー』というヒット作があり、Cygamesの売上高は右肩上がり。サイバーエージェントの収益源となっており、サガン鳥栖もムキムキになっていった。残留争いなど苦しいシーズンが多かったはずなのに、遂に昨年の平均観客動員数は1万5千人と過去最高を記録するまでに。


その観客動員増に一番寄与したがJ1残留と大型移籍の成功。特にフェルナンド・トーレスを獲得出来たのは異常な成果だと言って良い。あのフェルナンド・トーレスが鳥栖にいるんですよ。週末に昭和電工ドームに来て試合に出るかもしれないんだから一大事件です。フェルナンド・トーレスは推定年俸8億円の超大物。totoBIG当てても足りない。ポドルスキが6億円、ビジャが3億円という中で8億円ですよ。鳥栖に来てもらう分、多めに支払わざるを得ないのでしょうがCygamesが頑張ってくれたに違いない。そのCygamesが背中のスポンサーから去り、9試合やって未だ1得点とサッカーも経営も急激にヤバみ成分を帯び始めた鳥栖2019。今シーズンは背中に何も入っていないけれどもフェルナンド・トーレスだけは残った。


フェルナンド・トーレスはスペインで「神の子」という異名を持つ。あのスペインでよ?アトレティコ・マドリードの下部組織出身で、実績を並べるだけでどんな選手だったかが一目瞭然。所属したクラブがもう全てビッククラブ。

アトレティコ・マドリード(2000~2006)
リヴァプール(2007~2010)
チェルシー(2011~2013)
ACミラン(2014)
アトレティコ・マドリード(2014~2017)
サガン鳥栖(2018~)

オチにサガン鳥栖。この選手を佐賀県に引っ張って来れるって、それでもやっぱり桁外れに凄いよサガン鳥栖。アトレティコに戻ってるのがまた良いじゃないですか。戻った時の動画がまた凄い。


客席埋まってるし。おそらく5/4の試合よりも人集まってんぞ。地元に戻って来てくれる漢な訳ですよ。バルサとかレアルには行かない。そこが良い。でもここから更に鳥栖が引っこ抜くんだから。偉業です、偉業。鳥栖の偉業。


更にフェルナンド・トーレスは獲得しているタイトルも輝かしい。輝かしいどころか神々しい。ビッグイヤーを掲げてますからね、キングオブキングスです。

FAカップ(2011-12)
UEFAチャンピオンズリーグ(2011-12)
UEFAヨーロッパリーグ(2012-13)
UEFAヨーロッパリーグ(2017-18)

スペイン代表としてはザ・黄金世代としてアンダー世代から欧州でタイトルを獲得し続けた。欧州選手権は2度制覇している。そして極め付けは2010年ワールドカップの制覇。

UEFA欧州選手権(2008&2012)
FIFAワールドカップ(2010)

クラブでも代表でも世界の頂点を制覇した男、フェルナンド・トーレス。なぜ鳥栖に来た?奇跡だな。これだけ金を稼いで男前なのに幼馴染と結婚してるくらいのキャラクターも凄い。非の打ち所がない。そのトーレスが週末に昭和電工ドームでプレーするかもしれない。これはもう観に行かなきゃ損。試合とか戦術とか細かいことは良いんです。8億円の男を観に行けるのは今しかないかもしれない。



この選手と我が軍がJ3から育て上げたDF陣が対峙するんです。夢があり過ぎて辛い。トーレス観たい。


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