2015年7月13日月曜日

2015年 明治安田生命J2リーグ 第23節 東京V戦

【東京V 1 - 2 大分】




緑色の味の素スタジアムに行ってきました。14試合ぶりに勝ち星到来。トリニータの黒歴史には14連敗ってのがありまして、何となく14試合って聞くとさすがにそろそろ勝つな、って感覚になるのがよく訓練されたサポーターです。


関東地方は逸れた台風の影響か気温がグングン上昇し、日中は35℃近い厳しい環境となりました。18時のキックオフ時はずいぶん涼しくはなりましたがそれでも連戦中にアウェイでこの気温の中で戦うトリニータが勝てるイメージは全く思い浮かばなかったのが正直なところです。味スタは行き慣れたスタジアムですし、もう写真や映像を撮るモチベーションもダダ下がりのため、実に記憶にないくらい久々にカメラを持たずにスタジアムに行きました。今日の写真はスマートフォン適当撮影です。まぁそんな時に限って勝っちゃうんだから私もまだ訓練が足りません。



不安の根源は、シーズンを通して作ってきたチームでは無くなってしまっている点。夏の気温が高い期間をしのぎ切る大局を考慮したチーム作りが失われているので、とにかく再建途上のチームが目の前の試合を一つ一つこなしていくのが精いっぱいの状況だと思っていました。今日のスタメンも連戦にも関わらず主力はほぼ固定。最短でチームを再構築するならメンバー固定がセオリー。その中で今日の注目は何と言ってもミスタートリニータ高松。途中出場はあったものの久々のスタメンでやってくれそうな雰囲気はありました。そして右サイドの西。試合はこの2名がスタメンなのが納得できる内容でした。


今日の試合、カメラを持たなかったこともあって久々にトリニータの試合を集中して観ました。しかし、どちらかというと対峙したヴェルディの攻撃が印象に残る試合となりました。ヴェルディはボールを保持すると右サイドに展開することが多く、右から攻撃を始めるけれども、実は本当に勝負したいのは左サイドなんだろうなという印象。右でジャブを繰り出し、左ストレートで仕留める左利きのボクサーのような攻撃。右から作って左で仕留める。左にはサイドバックも含め素晴らしいドリブラーが並んでいました。しかし、その攻撃の組み立てをトリニータの右側に構えていた守備力高めの山口とキレの戻った西、球際がしつこい昌也でほぼ完封。現地で見る限り、今日の守備はいける、そんな雰囲気を感じられる前半でした。


特に印象に残っているのは兵働のスルーパスが主審に当たってしまい、カウンターを受けた場面。主審がよけられずに「ごめんね」って兵働に言っていたのでこれは貸しとして色々とメリットありそうだとゲスな顔でほくそ笑みました。


トリニータの攻撃面ではやはりミスター、高松が起点を作れたのが大きかった。簡単なロングボールでも失わずに保持できるのは高温の季節において特別大きな意味を持つ。守備陣は一息つけ、攻撃陣は信じて走ることが出来る。三平、西、為田の距離感が良く、チャンスメイクが出来ていました。ヴェルディが真ん中を使わずにサイドに展開することもあり、守備はボールを追い込みやすく、高い位置でボールを奪えており、後は決めるだけの後半に遂に試合が動きました。


起点はGK武田のキック。今日も不安定なキックを繰り出していた武田ですが、まぐれだったのかもしれませんが相手のロングボールを前に出て蹴りだしたボールが為田におさまる。一発でチャンスに。為田は兵働に戻すと、兵働が実にいやらしい山なりのボールを上げ、三平と競り合った相手DFの頭でのクリアが枠内に転がってしまいあわやオウンゴールに。ヴェルディのGKがなんとかはじき出すもキレの戻った西が詰める。キレは戻っても決定力はそのままの西のシュートはポストにはじかれるも、最後はミスターこと高松がねじ込む。アウェイで先制に成功。縦に速い攻撃が結実。さすがミスターの決定力である。


後半からヴェルディは必殺の左ストレートに磨きをかけようと、ブラジル人を左サイドに張らせたのですが、局面を変える前に均衡が破れてしまい空回りに。さらに今日は黄色いトレーニングシャツで現れた柳田監督が先に動く。前線から追い続ける守備で疲れの見えた高松に代えて元気な伊佐を投入。このままの状況を続けろというメッセージを送ると、伊佐のファーストプレーがこぼれ球を産み、三平からフリーで走りこむ為田へと渡り、目の覚めるようなミドルシュートが炸裂。本当に炸裂。気持ちのこもった勇気あるシュートが勝利を手繰り寄せました。苦しい状況を乗り越えるにはピッチにいる選手が奮闘しなければ打開できません。流れの中から2得点と出来すぎの攻撃陣でした。


この後、2点差でリードなんて久しぶりだったのでダニエルで守備固めでもしてもらいたかったのですが、柳田監督は前線からの守備を活性化するために西に代えて後藤を投入。攻撃の手を緩めずに試合を進めるメッセージを送りました。ヴェルディも平本を投入し真ん中に起点を作る作戦に。これが失点に繋がる。サイド一辺倒だったヴェルディがこの試合ほぼ始めて真ん中の平本への楔のパスを出し、そこからの若手の個人技でシュートを決められてしまった。ほぼサイドを封じ込められただけに、失点は余計ではありました。


14試合勝ちのないチームが1点差でリードという、安心も信頼感も皆無な状況が25分程度続き、生きた心地がしませんでしたが何とか凌ぎ切って無事勝利となりました。本当に苦しかった。勝利の瞬間のゴール裏はほとんどの人が両手を挙げてガッツポーズしてしまうくらいの一体感に包まれた素晴らしい雰囲気でした。カメラ持ってたら撮ってたなー、良い画でした。勝利のラインダンスも久々に観ましたけど、エヴァンドロの怪我しそうなバク宙もカメラ持ってたら撮ってたなー、なんで手ぶらで行ってしまったのか・・・。


ということで勝利のブログを書くのが久々すぎて、全く調子が出ないのですが、とにかく勝ちました。勝ったんです。試合自体も面白かったし、選手たちの戦う姿勢が素晴らしかったし、遂に現状を打開できたのでホッとしました。勝てない状況が続くと、悔しさから各方面に八つ当たりする人々が現れるものです。監督が悪い、戦術が悪い、果ては横断幕が悪いとか、応援の仕方が悪いとか、上から目線のブログが悪いとか、社長の器量がよろしくないとか、でもそんなことは嫌と言うほど既に経験していて、外野が何をどう言おうが打開できるのは結局、選手達しかいないことを知っている人がよく訓練されたサポーターだと思っています。その選手の後押しをしてあげること、それが全てでしょう。今日は良いプレーに自然と拍手が起こるような、よく訓練されたサポーターが多くゴール裏に駆けつけていました。かつて14連敗という苦境、クラブ存続の危機、シーズン2勝という屈辱を得ても応援を続けている人たちが沢山いるということが1つの財産になっているはずです。


そういう意味ではヴェルディにも濃い雰囲気を感じました。観客動員では寂しい状況が続いてはいるものの、残っている有志達の質は格段に高く、少しずつではあるものの、創意工夫を感じさせるものを色々と見かけました。今日はなぜか東京なのに地方クラブの温かみを感じたのでした。東京の利を活かして自軍のサポーターより敵軍を呼び込む戦略もありなんじゃなかろうか。


今日手に入れられたのは1勝です。しかしここ数試合の内容を鑑みれば状況は好転していく雰囲気が出てきています。オーソドックスな守備ですが、最終ラインには勇気が必要で、誰もサボらず、走り続ける姿は共感できます。まだ何も成し遂げていませんが、苦境を乗り越えた先には若い選手たちの成長があると信じています。松本昌也の球際の攻防は試合を重ねるごとにねちっこく、しつこさが増してきています。次世代を担う為田とミスタートリニータ高松が揃ってゴールをするという、歴史を継承していくような素晴らしい日となりました。巻き返しを本物にするために、連勝して欲しいものです。ここからが本番。



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