2019/03/31

2019年 明治安田生命J1リーグ 第5節 広島戦

【大分 0 - 1 広島】



国際Aマッチを挟んだ第5節。広島をホームに迎えての一戦をDAZN生観戦。まだ5試合目ですが注目度も上がりつつあることを実感する2週間。ただ、あれだけ素晴らしい結果を残してくれているチームに対しても、間が空くとやっぱり不安の方が上回ってしまう。特にここまで負けていない広島を相手に、どんな状況に陥るのか、やりにくい相手になるはずで、よろしくない試合結果ばかりを考えてしまう2週間となりました。スコーンとボロ負けるならここかなと予想していたのですが、予想している内容とは全然違った。やはり戦えていた。特に前半、あわよくば先制出来ていれば全く違う展開になっていたはずなのに。


ニータンは雷様。なぜに高木ブーのコスプレなのか?GK高木と関係があるのか?謎でしたが電気関係のスポンサー向けとのこと。遂に発電まで始めてしまった亀。ニータンの電気。自ら発電した電気を切り売りし始めたのか。マスコット永久機関。


2週間のトレーニングでマイナーチェンジがあったのはオナイウ阿道がシャドーに入ったことと、サブのメンバー。三竿が初めてのベンチ入り。タイ代表で戦って無事に戻ってくれて助かった。今日の試合はめっきり話題の人となった藤本を使いすぎた感が若干あったような気がします。逆に藤本を囮にするくらいの狡猾さが欲しかった。しかし、前半の藤本は相手DFを翻弄。駆け引きでは上回っていました。


対する広島。Jリーグ界隈において断トツで地味なスタメン発表ツイート。ACLに出場しつつリーグ戦もこなしている上位クラブの選手層。渡、井林、ドウグラスと個人昇格を成した選手も多い。前年は城福監督就任1年目で無理せずカウンターっぽい戦術を中心にしていた印象だったのですが、2年目はポゼッション志向を高めて段階的に戦術を発展させている状況。結果と成長の二兎を追う貪欲な熊。2年目の城福監督がポゼッションサッカー化を成功させるのかどうか。段階的に変化させていくのは手堅く運営していくスタイルで、3バックでも4バックでもやれる監督。


前半、個人的な予想に反してかなりボールを持てたトリニータ。広島のプレスを気持ち良いくらい躱し続け、広島も徐々にプレッシャーに来れなくなっていたので試合運びとしては上々でした。前半のうちに得点が欲しかったけれども堅守広島を崩すには至らず。セットプレーも惜しかったけども。オナイウ阿道の個の力に頼った部分が多かった雰囲気。オナイウ阿道はまだJ1の壁と戦っている最中。我が軍の残留のためには乗り越えてもらわないと困るので頑張って欲しい。



後半直後の試合の入り方に後手を踏み、ミスが重なり続けて失点に至った訳ですが、セーフティにちょっと蹴っていれば失点に至るまでに傷口が広がることもなかったと思います。鹿島戦もそうですが、後半開始直後に失点するのは理由があるんじゃなかろうか。後半開始直後に中々出て来なかったし、広島側。色々と確認していたと思われる。直後にプレッシャーがかかり始めたのでプレスのやり方を変えたんだと推測するんだが、様子見するためにセーフティに蹴っちゃえば良かったと思いました。前半の出来で、勇猛果敢に繋ぎ過ぎた。少し相手を伺う時間を作りたかった。


失点してからは松本山雅戦の生き写しのように。広島は堅守。1点取ったら完全に引きました。この状態で広島から得点出来るチームはJ1でもなかなかないはず。惜しい場面を何度か作り出せたので松本山雅戦よりも練度は上がり、交代で入った選手達もチラッと個性を出せていたので、負けはしたものの、切り替えて次は頑張ろうね、と言える内容だったと思います。ミラーゲームで苦しむのはJ2時代からの傾向ですけど、J1の上位陣と戦っても見劣りしなかったので、ちょっと安心。チーム力で勝ち点1でも積み重ねて欲しいと思います。広島とかFC東京とかはたぶん、組み合わせ的に堅い試合になってしまいそう。次節の札幌戦もミラーゲームになるはず。先制出来ると何とかなる、失点せずに我慢できるかどうか。タイ代表のチャナティップもいるし、タイでの注目度は高いはず。切り替えて頑張って欲しい。


試合の間隔が空くと自信と不安の狭間で揺れ動くサポーター心理がえぐいのでさっさと次の試合を観たい。水曜日に試合して欲しいくらい。連戦が終わった直後に代表戦挟まれると辛いです。また1週間揺れ動きたいと思います。


2019/03/17

2019年 明治安田生命J1リーグ 第4節 横浜Fマリノス戦

【大分 2 - 0 横浜FM】



僕たち!私たちは!J1ホーム未勝利を卒業します!卒業シーズン真っ盛り、6年ぶりに戻ったJ1で10年振りのホームでの勝利。長い長い時間がかかりましたが、10年越しの忘れ物を取り戻しに帰って来て、遂に手にした勝利の味が!一体どんなものなのか!分かるでしょうか!?味わえるのは10年応援を続けて来た人たちだけの特権!ウイスキー並みの熟成さ加減ですよ!すごい濃厚だよ!?おかんの変色した梅酒でも3年くらいなのに!10年物よ、10年物。10年かかったよ!最近応援を始めた人もこの味を覚えておきましょう!この次また10年味わえなくなる可能性もあるからな!


まずこの件に触れなければなりません。事件が起きたのは3月15日。J2で3連勝と首位をひた走るFC琉球から主力の一人である中川風希をマリノスが強奪。J2J3界隈でせっせと育成した選手が、ちょっと調子が良いとすぐJ1のクラブが引き抜きやがる事案に発展。選手本人のモチベーションには繋がるけど、クラブとしては戦力ダウンに抗うことが出来ない。結果を出せば引き抜かれる。J2における賽の河原状態。仕方ないけど夢がない。これはJ2オールスターズの肩書を持つJ2のA代表こと大分トリニータが代理で仇討ちせねばなりません。J2の夢を奪ったマリノス許すまじ。(※我が軍もJ2から引き抜きました)(※主力流出の影響を感じさせず土曜日にも勝って4連勝したFC琉球すごい)


マリノスとの勇猛果敢ダービー&ダイハツ・日産ダービー、先発メンバーは前節と変わらず。ルヴァンカップで伊佐負傷の影響によりベンチメンバーが若干変わる程度。マリノス戦に燃える男、松本怜。この試合に懸ける意気込みはそのプレーっぷりからも伝わってくるレベルでした。今日は前田をリベロっぽく配置した3ボランチ+藤本&後藤のツートップでスタート。小塚とティティパンは前寄りで攻撃にもよく絡んでました。


マリノスのスタメンには大分県宇佐市出身の松原健がベンチにもおらず、どうやら怪我で帯同していない模様。故郷への凱旋帰国は果たせず。ベンチに李忠成、大津、扇原がいるという豪華布陣。タイ代表、ティーラトンは左サイドバックの選手。ティティパンとの直接対決とあり、タイ王国でもきっと注目される一戦となったはず。来週、チャイナカップとか言う謎のカップ戦が中国で催されるらしく、ティティパンも代表に選出されたのでこの試合の後にチームを離れる。チャイカップ、たぶん日本で言うところのキリンチャレンジカップみたいなもんだと思われる。怪我せず戻ってね!


試合はマリノスの攻撃的守備とそれを巧みにいなして裏を取ろうとするトリニータとの目まぐるしい攻防が面白すぎる展開となりました。ルヴァンカップの名古屋ともスイングしましたが、攻撃的サッカーとの相性が良く、名勝負数え歌、藤波vs長州戦のように戦えば名勝負を生み出してしまう今シーズンの大分トリニータです。松本山雅戦だけが善戦マンことジャンボ鶴田が若手だった頃の試合みたいなだけで、やっぱり両チームが攻撃的サッカーってのは最高に面白みを感じるので、これこそがJ1の醍醐味ってやつじゃないでしょうか。これを味わっときましょう、今のうちに。


マリノスはジェフです。ジェフみたいなもんです(※やや乱暴)ハイライン戦術という意味では似通っている。高い位置で奪うために前線に人数を集めて縦方向を圧縮。奪えば即ショートカウンターを発動。ボールを奪われてもすぐにプレスをかけて奪い返して相手陣内で時間をやり過ごそうとするのが基本戦略。自陣からボールと遠ざけて守るという攻撃的な守備が信条。我が軍は意図的にボールを下げますが、マリノスはボールを戻すことはしたがらない。相手陣内に押し込むことが目的のため、GKを使ってポゼッションはしてもボールを下げる思想はあまり無い。この戦術をしつこくやり続けるポステコグルー監督はオーストラリア代表監督としてアジアカップを制した実績を持つ。4バックのハイライン戦術っていう噂は聞いていたので、我が軍の大好物じゃないか、とは思っていたのです。ルヴァンカップ名古屋戦も似たような構図になりましたが、練度が足りずに負けてしまった勿体なさを、練度が上がりつつあるリーグ戦先発陣がどう表現するか。特にスペース大好き、後藤&藤本のGF砲を放つタイミングさえ掴めればマリノスをジェフにしてやることができるはずなのです。


試合が始まって、これほどまでに最終ラインに下げたボールに食い付いてくるかね、っていうくらいにしつこく食いつくマリノスの徹底ぶりが凄かった。ジェフじゃなかった。ジェフはハイラインを維持することが目的になりつつありますけれども、マリノスはあくまでボールを高い位置で奪うために必然的にハイラインになっているだけだった印象。試合が終わるまでとにかくしつこかった。ポステコグルー監督もだいぶおかしい。ヤバい人だと感じました。マリノスのプレッシャーを避け、前線にボールを配給する我が軍とのせめぎ合いは見どころ十分。惜しいシーンも多くあり、あっという間の前半45分。


「勇気を持って前に行くこと」これです、これ。勇猛果敢ダービーですから。試合が動いたのは後半、55分。右サイドで相手のパスをインターセプトしてからのカウンター。左サイドバックが上がっていたマリノスの急所を突いたのはボールを奪った本人である松本怜。藤本→ティティパンと繋がり驚異的なスピードで駆け上がった松本怜に戻ったところをマイナス方向へクロス。後藤に釣られたマリノスDFが作り出したスペースに、ペナルティエリア王国を統べるJ3得点王こと藤本が優雅にパレードをするかの如く落ち着いてゴールを決めた。美しい流れ。松本怜がマリノス相手にアシストを残す。松本怜のガッツポーズが凄いからもう一回見て。青森山田ホットライン。


さらに畳み掛けるように4分後の59分、今度は左サイド奥深くのスローインから。一度はペナルティエリアに侵入するも、細かく繋いで右サイドへ展開。一度受けた岩田智輝が松本怜とのワンツーで完全にフリーで抜け出してクロス。角度が無いにも関わらず、ペナルティエリア王国を統べるJ3得点王藤本がパレードに手を振るが如く優雅にヒールキック。これが上手く転がって2得点目。国王様万歳。J3得点王万歳。ハットトリックチャンスはまたもや不意にしたけれども、2得点は十分過ぎます。岩田智輝は右サイドの永久機関かと思えるくらいに上下運動していましたが、守備でも身体を張って奮闘しており、特筆の出来。松本怜のパスがドS過ぎるスピードなのによく追いついた。U-22代表に召集される日も近いからもう一回見て。


この後、馬場、丸谷という安定剤を投入し、前線にはオナイウ阿道を投入してマリノスの猛攻を何とかしのぎ切って10年越しの、正確には9年3か月24日振りのJ1におけるホームでの勝利となりました。長い、辛い険しい道のりだった。遠回りしたけれども、道は繋がっていた。


この試合、マリノスのしつこいプレスの異常さが際立っていた印象。普通ならちょっと諦めるというか、様子を見るというか、迷うと思うんですよ、迷いなくボールを追い続ける姿勢は驚異。そのマリノスに対して、ボールを運び、奪うことが出来ていた今日のトリニータ。ここが勝敗を分けたポイントだと感じました。球際の攻防。連戦の最後の試合で大分まで遠征したマリノスに疲れがあったのかもしれないけれども、それを差し引いても、全員の戦う姿勢が素晴らしかった。J2時代にハイライン戦術のジェフと何度も戦ったおかげか、ハイライン攻略法が板に付いていた。ありがとう、ジェフ。絶不調みたいだけどな、ジェフ。今日の勝利をエスナイデル監督に捧げたい。


成長を感じたのは左サイド。相互理解が進捗していて相手を崩せるタイミングでボールの出し入れが出来るようになっていたのも素晴らしかった。皆が高山を活かせるようになってきた。ティティパンとの相互理解も進んでいて、1点目に繋がったティティパンがスルーパスを出すタイミングもピッタリ合ったし、練度が上がっていて良い。守備陣も身体を張って無失点で良い。すこぶる良い。良すぎて怖い。今日のような泥臭い戦いを続けて残留を勝ち取って欲しい。J2オールスターズを卒業してJ1で普通の選手になるために。今日も取り急ぎ祝杯。



2019/03/13

2019年 YBCルヴァンカップ グループステージ 第2節 名古屋戦

【名古屋 2 - 1 大分】



連戦楽しい。ブログ書くのは辛い。中三日で迎えたルヴァンカップ第2節、平日夜にダメな大人だけが現地に集まるアウェイ名古屋戦。名古屋はリーグ戦でも負け無しと絶好調。雪まじりの雨という悪天候の中、またまた新しいメンバーが試合に登場となりました。


庄司と島川(美声)が今シーズン初スタメン。庄司は朋乃也(ほのや)という名前が変換し辛い。しかも三国志の武将にも使われていない漢字なので早速辞書登録。庄司朋乃也!ほらね、一発変換(※誰にも分からない)。いつもの1トップ2シャドーには伊佐、馬場、伊藤涼太郎。ワイドには右に高畑、左に星。ボランチが小手川と島川(美声)。3バックは真ん中が庄司朋乃也(※一発変換)、左に岡野、右に丸谷だったような、既にうろ覚えの記憶。


カメラ目線が上手なGK芸人小島。しかし、翼と大将はどうしているんだろうか。


対する名古屋。GKが武田とルヴァンカップ前節のC大阪戦での丹野と同じく卒業生GKと連戦となってしまいました。これ、次の神戸戦で吉丸が出て来たら3試合連続の卒業生GK登場となります。何の記録にもなりませんが、J1のセカンドGKを輩出し続けるトリニータです。


キックオフ前までは風が強く、荒れ模様。試合開始後にも雨や雪が降り始めるコンディションで、ピッチ状態とのアジャストが難しかった模様。


帰宅してスカパー!を映し出すと同時に失点。壁とGKの合間を速いボールが抜けて行きました。J1ではFKでの失点が増えそうです。得点した相馬勇紀はGK芸人小島と早大卒の同級生とのことで、さぞかし悔しい想いをしていることでしょう。次は全部止めてやろうな。


実況が長谷川、長谷川って言うんですが、よく知らない懐の深い長谷川が名古屋にいて、しかも中央からパスワークで崩してシュートを決めた長谷川がアーリアジャスールだと気づいたのはゴールの後。前半で2点差を決められてしまいました。



2失点後、前半のうちに立て続けに2名交代。片野坂監督は伝説のファンボ監督と違って懲罰交代をするタイプの監督では無いのでおそらくアクシデントと思われる。雨と雪まじりのスリッピーなピッチでどこかを痛めてしまった模様。よろしくない雰囲気が漂いまくりも、名古屋DF千葉のミスを見逃さず、伊藤涼太郎が深い位置でボールを奪って単独突破でゴールを奪う。ナイスゴール伊藤涼太郎。一撃変換できる普通の名前だから助かります。


これで試合は分からなくなりました。試合全体的に名古屋のハイプレスにジェフの面影を思い出されたのですが、ジェフよりも洗練されたプレスにまだ練度の浅いメンバー構成だったためなのか、スリッピーなピッチが影響してなのか、「ほら今スペースに出せば!ほら!」みたいなタイミングでもボールを供給できずに、やれそうなのにやれないもどかしい状況が続く。


監督の指示がひらがなになってしまったのはご愛嬌。ちょっと可愛い。連戦の疲れはスタッフの方が深刻かもしれません。対戦相手を名古屋グランパス「エイト」と言い張り続けるという、Jリーグ初期の記憶が抜けきれていません。もう平成も終わるぞ!監督の指示通り、気持ちを切らさずにしっかりボールを動かそうとはしていたのですが、マークを剥がせたり、剥がせなかったり、ラジバンダリしつつ時間だけが過ぎていきます。


3枚目の交代カードとして三平を投入。2019年シーズンに真打登場。しかし、広大なスペースを活かし切ることができず。両チームともに惜しい場面を作りながら決定機を外す、割と大味な展開で面白い試合ではありましたが、勿体ない試合だったというのが率直な印象。本来であればあれだけDFラインに食い付いて来てくれる名古屋の戦術は我が軍が最も大好物とするチームであり、マークを剥がして、速い攻撃を仕掛けることが出来ない点はやはり名古屋に上回れてしまった部分だと思います。J2の時はあんなに上手くハマったのに。名古屋、層が厚すぎる。両軍、練度の高いフルメンバーで戦った時に何が起きるのか、リーグ戦での対戦が楽しみになる試合でした。恐らく、4-3とか、バカ試合になるような気がしました。殴り合い上等で面白い試合になるんじゃなかろうか。名古屋の強力な外国人を抑えられるかどうか。今から対戦が楽しみになりました。名古屋、相変わらず攻撃大好きっ子で試合運びが危うい。つけ込む隙は多分にあったのに。勿体なかったな・・・・。


島川(美声)はプレー時間が短く、特徴が分かる前に交代になってしまって残念でした。庄司朋乃也は長身で守備面ではかなりやれそうな雰囲気でしたが、攻撃面でまだ相互理解の練度が必要な感じです。実戦で経験が詰めるルヴァンカップはやはり貴重。名古屋もトリニータもお互いに良さも、ミスも大盛で大味な試合ではありましたが、スペクタクルな試合を生み出せる黄金カードになる雰囲気があるのでリーグ戦での2試合を楽しみにしたいと思います。負けはしたものの、得たものの方が多かった試合ではないでしょうか。連戦最後の試合は日曜日、これまた絶好調の横浜Fマリノスを迎えて、ホーム昭和電工ドームでの試合です。このチームも広大なスペースを活かせるかどうかがカギとなりそう。面白い試合になるんじゃないでしょうか。楽しみです。


2019/03/10

2019年 明治安田生命J1リーグ 第3節 磐田戦

【磐田 1 - 2 大分】



昨年J1参入プレーオフで東京ヴェルディを寄せ付けず、J2の夢を砕いたジュビロ磐田。そのジュビロ磐田を相手に、J2オールスターズ大分トリニータがJ2の仇をとれるかどうかという試合。J2以上、J1未満王者決定戦。見事、敵の本拠地で勝ち点3を得てJ2の仇討ちに成功。J1でもやっていけそうな手応えを得た試合となりました。


磐田との試合では「さわやかのハンバーグ」を食べまくるのがアウェイサポーターの定番ではありますが、私は浜松にある天丼屋さんに行きたくて仕方なかったのでこの機会に行って来ました。浜松駅前にある天錦という小さいお店なのですが、まずは動画を観て欲しい。


店主がカウンターの向こうで油に卵黄を入れるんだけれども、もう直接手が入っちゃってて意味が分からない。卵黄だけを揚げる。これを見ただけで食べたくなって早2年。なかなか浜松に行く機会が無かったのでこの際にと行って来ました。カウンターメインの小さめのお店。




天丼1000円に詰め込まれた、こだわりが凄かった。写真じゃ普通以下の天丼に見えるかもしれませんが、天丼なんだけど、他の天丼とは明らかに違う何かがあった。喰べるたのしみ、生きるよろこび。深い。細かいお仕事に衝撃を受けた。美味しかった・・・。黄身が半熟で天ぷらになっていて、それがご飯の真ん中に鎮座。たれも美味、米もサラサラ。卵も絡まって色々な味がハーモニーとなって襲い掛かる。これはおススメしたい。満腹感と共にスタジアムへ。喰べるたのしみ、生きるよろこび。









久々のヤマハスタジアム。どの席からも観やすい専用スタジアムなのですが、今日はバックスタンドで観戦。メインスタンドは席が少な過ぎ、出遅れて入手が困難でした。バックスタンドはただひたすらに眩しい。そして座席が若干高い。普通に座っても、つま先立ちになる感じで疲れる。位置が高いのだ。おかげで観やすいんだけれども、足がプラプラするので、上級観戦者は小さな台を持参していたのが特徴的。繰り返し繰り返し、選手・スタッフに対する罵倒をするなとか、公序良俗に反することはするなとアナウンスされまくっていた。治安はとても良かったので逆にしつこいアナウンスが恐ろしかったです。


水曜日のルヴァンカップを挟み、今日選ばれたスタメン。勝ち越しゴールを決めた後藤が先発を勝ち取り、オナイウ阿道がベンチ外へ。ボランチはティティパンと前田。丸谷はベンチ。星と伊佐がルヴァンカップで躍動したからか、ベンチ入りを勝ち取る。まだフィットしていない選手達も多い印象ですが、個人個人の能力は疑いようが無いので、時間が必要です。戦術を理解しながら、個性を活かす、活かされる。特徴の相互理解。ここの練度はまだまだ伸びしろがある段階。試合に絡めないメンバーも必ずチャンスは巡ってくるチーム運営方針です。一つ上の段階に駆け上がるためには融合が必要。そういう意味では練度の高いメンバーで得点が取れていることが大きい。得点する楽しみ、生きるよろこび。



我が軍にとってジュビロ磐田戦が楽しみだった理由が1つ。松本昌也との再会。J3時代に10番を背負って優勝へ導いてくれた漢との再会。J2に戻してから出ていきましたから、そこはやはり思い入れが違います。そんな松本昌也がどうも「偽SB」という、よく分からない仕事に従事しているらしく、不安で仕方なかった訳ですが、元気そうではありました。再会する楽しみ、生きるよろこび。スピードよりも緩急の使い方が上手い松本昌也の能力がサイドバックで活かされるのかというと、首をかしげざるを得ないのですが、「偽SB」なるものが一体何なのか、試合が終わった今となっても全く分からなかったので磐田は今年も厳しいのかなという率直な印象です。アウェイで勝っておいて良かった。勝つ楽しみ、生きるよろこび。



試合は磐田がボールを保持する展開から始まりました。ロドリゲス、アダイウトン、ムサエフ、カミンスキーと外国人を4人同時に使ってくる布陣に、川又とJリーグで最も得点数の多い大久保嘉人が絡むんだから弱い訳がない。松本昌也が偽サイドバックに追いやられるのも仕方ない。しかし、ロドリゲスという新外国はボールを持ちすぎる割に何も考えておらず、ボール奪取の餌食に。7分過ぎ、ティティパンのミドルシュートをカミンスキーが掻き出したシーン。この辺りから徐々に大分トリニータが落ち着いてボールを持てるように。



磐田のプレス、マークを剥がしまくりでした。大久保嘉人がボールに寄せる→パス出される→大久保嘉人振り返る→プレスが連動していなくて剥がされている→大久保嘉人激怒、みたいな観ていて気持ちのいい場面が散見されており、これはやれそうだなという雰囲気が漂い始めた矢先、右サイドのカウンターが発動。裏のスペースへ抜け出した後藤のクロスを藤本が冷静に決める。カミンスキーから決めた。J3得点王、ペナルティエリア国を統治する王たる威厳を示すダイレクトシュートでの先制ゴール。落ち着きが違う、落ち着きが。美しい流れのゴールだった。



プレスは嵌らず、先制を許してしまった磐田は大久保嘉人が上がったり、下がったり、ラジバンダリしながら奮闘するもチャンスらしいチャンスは作らせず。またしてもロドリゲスが不用意にボールロストしまくってカウンター発動。30分に抜け出したペナルティエリア国の国王を引き倒して磐田DF大南が一発赤紙召集令状。グズグズだったロドリゲスを引っ込めて、DF櫻内を投入。前半のうちに磐田は1人を欠く状態へ。



これで楽な試合展開になるかと思いきや、アダイウトンの美しいバイシクルシュートが決まってしまい、前半のうちに同点に追いつかれてしまう。何度もあったコーナーキックに対しても良く耐えていたのだけれども、シュートのリフレクトとなったこぼれ球に上手く反応されてしまった。





1人多い訳ですから、焦らずにじっくり、ボールを持てるはずなので、前節の松本戦で出来なかったボールを握りながらサイドから崩す、が実現出来れば勝ち点は持ち帰れる。後半の試合運びは上手でした。じっくりサイドを変えつつ、左サイドで駆け上がりフリーになった福森のアーリークロスを後藤が美しく決めて勝ち越し。あとはこの1点のリードをただひたすらにボールを回して時間を潰すだけ。



磐田は川又へのシンプルなロングボールが最も得点の匂いがするという単調な攻撃に終始しつつも、個の能力が高い川又が厄介この上なかった。途中、川又が出血してしまい、止血しきれずにピッチの外に出る時間帯が多かったことに助けられもしました。ムサエフも非常に厄介なボランチで、攻撃に入るパスの供給元のほとんどがムサエフであったかの印象でした。これに対する交代策も今日はビシビシ先手を打つことが出来ました。ムサエフに対抗して、我が軍の仮想外国人助っ人、イサエフが磐田DFを吹っ飛ばしていたので改めて可能性の塊だなと感じました。星も伊佐もJ1デビューに成功。着々とJ1定着を目論む成長戦略が活発化し始めております。



長めとなったアディショナルタイムもしっかりと試合を終わらせ、無事勝ち点3を持ち帰り。J2ではほとんど警告をもらわなかった鈴木義宜がもう既に2枚も警告をもらっているので、厳しい戦いを強いられているとは感じます。逆にやりがいというか、この壁を乗り越えられるかどうかで成長できるかどうか、J1に定着できるかどうかに繋がるので、場慣れしてもらって、成長に繋げて欲しいと思います。楽しんで取り組んで欲しいものです。喰うか喰われるか、厳しい環境でこそ成長できるもんです。喰べるたのしみ、生きるよろこび。



この日、最もスタジアムが沸いた12,345人という連番となった観客動員。誰かひとりでも欠けたり多かったりしたら達成できない奇跡の数字。



偽SBが何なのかはまだ個人的によく分からないので、分析メディアの解説を待ちたいと思います。身体が完全にプロっぽくなった松本昌也が次は昭和電工ドームに戻って戦う日を楽しみにしておきましょう。本物のSBになっているのか、MFに戻っているのかは分かりませんが。



リーグ戦は連敗を回避し、2勝目を挙げることができました。今日の内容的にはすこぶる良かったものの、楽観視は出来ないとも感じました。厳しい戦いは続く。ただ、縦パスをワンタッチでサイドに叩いた小塚、それを受けて質の高いクロスを上げた高山、そのクロスをダイレクトでシュートした後藤、前半に1度あった、今まであまり観たことのない質の高い連携が素晴らしかった。戦術の上で個の能力が発揮されるとまた一つ上の段階に行けそうな、伸びしろを感じた。成長する楽しみ、生きるよろこび。次はまたルヴァンカップ。連戦を全員で乗り越えましょう。

2019/03/06

2019年 YBCルヴァンカップ グループステージ 第1節 C大阪戦

【大分 2 - 1 C大阪】



大分トリニータがカップ戦に帰って来た!いつの間にかYBCルヴァンカップに名前が変わってますけれども、唯一のタイトルを獲得した思い出深いこのカップ戦に再び参戦することができまして、感無量でございます。どうしてもあのアンセムを聞くと気持ちがアガる。


忘れないように軽く大会概要をおさらい。まず、グループステージがあります。4チーム毎に4つのグループに分かれてホーム&アウェイ方式で戦い、上位2チームが勝ち抜け。我が軍はC大阪、名古屋、神戸の新幹線停車駅グループ。さんふらわあ号でかろうじて繋がってるから大丈夫。次がプレーオフステージ、勝ち抜いた8チームがトーナメント的にホーム&アウェイ方式で戦い4チームが最終ステージであるプライムステージに進出。プライムステージではACL出場の鹿島、浦和、川崎、広島を加えた8チームでホーム&アウェイ方式でトーナメントを行い、決勝だけが一発勝負。長い長い戦いですが、簡単に説明すると幽☆遊☆白書の暗黒武術会です(※全然違う)勝ち抜けば勝ち抜くほど強いチームが出てくるので、最終的に戸愚呂兄弟と戦うってことです。(※違う)


更に1つルールがあって、スタメンには必ず21歳以下の選手を最低1人、スタメンでの起用が義務付けられています。例外規定もありますが、強制的にニューヒーローを生み出す面白い大会となっているのです。J1における若手育成大事。この条件を知って、わくわくしながら待った第1節のスタメン。


あー!若い!初々しいよぉぉ!なるほど今現在こういう序列なのか、ということが判明するスタメン。鈴木義宜が居ない最終ラインなんて不安で仕方ないんだけど、楽しみでもある。キャプテンは馬場。ここに翼と大将が居ないのが寂し過ぎる。腐らず猛烈に頑張って欲しい。三平さんはインフルエンザの影響でまだまだ出遅れか?対するセレッソ大阪のスタメン。


セレッソでは瀬古歩夢が18歳と若手枠。J2から引き抜かれたロティーナ監督がこれまた厄介にもミラーゲームを仕掛けてくる。面倒ったらありゃしない。松本と戦った直後にまたロティーナのJ2っぽい戦いに巻き込まれてしまう巡り合わせ。ベンチには大分県が生んだ戸愚呂兄弟こと清武兄弟の次男さんも。実況アナウンサーの「清武に対しては沢山のサポーターから拍手がおくられていました」という情報に対し、解説に入った高松市議が「丹野選手にはブーイングでしたけどね」とか余計な情報を挟み込んでくるのは最高でした。久々に加入したスカパー!はお値段高めに感じてしまうのですが、高松市議の解説なら安く感じます。



試合の注目はやはりこの若手中心のチームがいつもの戦術をどれほどやり切れるのか、という点。これはルヴァンカップならではの醍醐味。チームの底上げと、若手の育成と、ベテラン勢のチャンスを掴むキッカケと、ギラギラしたものを感じられる素晴らしい場なのです。平日にあるから忙しいったらないけれども、リーグ戦の敗北を忘れるには最適なチャンス!


そして驚くことにキックオフ後!若手が!予想に反して!スムースに試合に入ってポゼッションをし、トリニータのサッカーを表現していたのです!既存戦力と若手が当たり前の様に戦術を体現出来ていたので、誇らしい気持ちになりました。ただ、ただですね、セレッソ相手にボールを持てる、ということは良いことなんですけれども・・・・いや待てよ、これ相手はロティーナ監督だったな、という疑念も出てくるほどボールを持てたので、持たされているのかどうかの判断と評価は難しいところですが、決定機を作れるところまでは足りていなかったので、若干持たされ気味だったのかな・・・と、冷静に振り返るとロティーナ監督の想定の範囲内だったかもしれません。ポゼッションは出来ていたものの、セレッソの新外国人、ブルーノメンデスに手を焼きました。

単独で突破を許し、先制を決められてしまいました。このブルーノメンデス、劇画のようなキャラの濃さが凄かった。なんとなくですが、ちばてつやが描いた外国人のような雰囲気。探しても出て来ないんだけど、何かのキャラに似ているような、でも何なのかが出て来なくて90分間悶々とした。あのパーマ、髭の濃さ、何かに似ているんだけど、思い出せない。そんな印象のFWです。(※どんな印象だ)



リードされた状態で折り返し、後半に入ると徐々にトリニータの攻撃の形が具現化し始める。しつこくしつこく、ボールを動かしながらパワーを持ってトライし続けました。


まずは小林成豪に代えて岩田を。


次に馬場に代えて後藤を。


最後に長谷川に代えて前田を投入。少しずつ、既存戦力を投入した形になったのですが、勇猛果敢なトライが結実したのは3枚の交代をし、連携の練度が高いメンバーがそろった後でした。


インターセプトからそのまま前線に駆け上がった丸谷が、後藤とワンツー、伊佐とワンツーでシュートまで持ち込んで同点ゴールを蹴り込む。これにはキックの精度が格段に上がっていた丹野も防ぎきれず。


そしてGKからのロングフィードに伊佐が競り勝ち、星が持ち上がって最後は後藤が決める。運が、サッカーの女神が攻撃し続けた我が軍に少し微笑んだかのようなお膳立て。伊佐の強さと星の仕掛ける意識も良かった。立て続けに2得点を挙げて逆転に成功。これには若手たちもアドレナリンが出た模様。89分からの2得点で大逆転勝利は気持ち良すぎる。最高の水曜日じゃないか。土曜日負けたことなんて消えたね、消えた。得点速報のツイートもジェイリーススポンサードの模様。株価も400円台に戻ったので心が安らぎます。週末のリーグ戦が楽しみになります。昭和電工ドーム初勝利とルヴァンカップ初勝利を飾った記念すべき歴史的な日となりました。酒や、酒!酒持って来い!


対戦したセレッソはまだロティーナ監督の戦術が馴染む前かな、というのが率直な印象。東京Vと何度も対戦した身としては、ロティーナ監督から得点を奪うことさえ難しかったのに、得点後に逃げ切りに失敗するのはロティーナ監督としては珍しい。攻撃の時間を作れていなかった。作らせなかったトリニータなのか。それぞれの監督のコメントなどを読まないとよく分かりません。片野坂監督はマネジメントとして既存戦力と新戦力が半分半分になるように意識しているような気もします。融合と底上げと。まだまだ我慢の時期なんでしょうけれども、カップ戦の第1節としては余りある収穫となりました。それにしても新人は多すぎですけど。勇猛果敢な選手起用、大成功。


今日の勝利の要因は、練度の高いメンバーが攻撃を牽引したことだとは思いますが、それと同じくらい試合を作れた若手メンバーが素晴らしかった。まだまだ足りないとは思うのです。思うのですが、それでもほとんどプロデビュー戦のような状況でボールを動かせる選手達が複数人居た訳じゃないですか、試合を壊さずに粘り強く戦えたことは素晴らしいと思います。GK小島、長谷川、高畑、岡野もよく戦ってくれました。まだ本領を発揮できていないまでも、可能性を感じさせる新戦力の個の力も融合すれば必ずもうひとつ上のレベルに行けそう。そして何より今日はやっぱり活躍した既存戦力ですよね、特に伊佐、後藤。この二人はJ3を共に戦ったじゃないですか。J3の時、セレッソ大阪U-23に1度負けたんですよね・・・その時の気持ちったらね、本当に悔しかったんですよね・・・・。そこから這い上がって、今日の活躍ですよ?そりゃもうね、ずっと応援してきたからこそ得られるこの感情。たまりませんよ?これ、本当に。よく這い上がってくれましたよ。カップ戦の1勝なだけなんですけど、格別のものがあるのです。最高の水曜日となりました。祝杯。

2019/03/02

2019年 明治安田生命J1リーグ 第2節 松本戦

【大分 0 - 1 松本】



ホーム開幕戦、平成も終わろうかとしているこのタイミングでスタジアムが昭和電工ドーム大分へとリネーム。コーポレートカラーが青で良い。大分銀行ドームは長年お疲れ様でした。青い文字の昭和電工ドーム大分、よろしくお願いします。


昔、昭和電工の株を保有していて1200円くらいの時に売ってしまったのですが、恐ろしいことに今の株価は4000円になっていて、完全に売り時を間違った心の傷を、これから試合を観る度に思い出してしまうのかなと思うと気が病みます。我慢大事。




浅田飴広報と九州乳業広報のやりとりが微笑ましい。浅田飴のツイッターの中の人と社長に再びご来場。コラボ製品の発売開始をホーム開幕戦に合わせるという素晴らしい段取り。


沢山売れて早速ニュースに。話題性には事欠かないJ1。キックオフまでは完璧な、完璧なホーム開幕戦だった。観客が3万に届かなかったのは残念だけれども、1万3千人と最近の中では多くの人が集まってくれただけに、ゴールを見せたかった。


松本山雅を迎えてのホーム開幕戦。先発は前節と同じ。ベンチメンバーに高畑が投入されるサプライズ。松本山雅とは現体制で何度も対戦しており、お互いに手の内を知っている状態であり、堅い試合になるであろうことは予想できていました。結論として、まだまだ前線の練度が足りない。それが露呈した試合となってしまいました。そして明るさが足りない。三平や伊佐が居ないと暗い。伸びしろでもあるので、既存戦力と新戦力の融合を急がねばなりません。修行を終えて戻って来た若手たちどこにいった。


J2チャンピオン松本山雅。対大分戦で3連敗中の反町監督が何かしら仕掛けてくるだろうとは考えていましたが、最後の対戦となった時とあまり変わらない対策であったと思われます。同じフォーメーションの対決でありながらも、大分はボールを保持した時にボランチが一枚下がって4バックになったり、最近ではGK高木が最終ラインまで上がってボール回しに参加したりするので、ボールホルダーに対してプレスをかけてくればどこかで1人余るはずなんだけれども、パスコースを切られてなかなか前線にボールを運べなかった。相変わらず前田大然速い。それでも右サイドの松本怜をフリーに出来ていて、何度か右サイドから攻撃出来てはいました。仕留めるには至らず。


後半に入った直後、若干不運だったけれどもまたしても似たような時間帯に失点。崩されたような失点でなかったことは幸いだったけれども、先制を許してしまって厳しくなってしまう。相手が前に出てくれば裏も取れますけど、出て来ないとブロックを崩すことが難しく、サイドからの攻撃が主にならざるを得なくなってしまう。それでも昨季なら、両サイドから両サイドにボールが渡るくらいの振り幅で攻撃出来ていましたが、今年はまだメンバーが変わって練度が足りず、呼吸が合わず、迫力に欠けました。もう少し練度が上がるまでじっくり我慢せねばなりません。我慢大事。


困った時のセットプレーも工夫はしているものの、やっぱり合わない。松本山雅のストロングポイントであるセットプレーを抑えることが出来ていたので、惜しい試合ではありました。アウェイでリスクを負わない松本山雅を切り崩す手立てがなかった。オナイウ阿道を投入して2トップにするのもオプションとして想定されていただろうし、流れを変えられませんでした。唯一良かった点は高畑がプロデビューをJ1で飾れたことでしょうか。これってやはり、超重要なポイントです。育成型クラブですから、このクラブ下部組織で頑張ればJ1でトップデビュー出来る。これだけで全下部組織のモチベーションが上がりますんでね、若手大事。高畑は噂通りの左足がファンタスティックなクロスを放ち、可能性の片鱗を見せつけてくれました。若手大事。


幸いなことに、J1はルヴァンカップがあるので、練度を上げる舞台は多くあります。若手の突き上げと、練度の向上を水曜日から始まるルヴァンカップで。セレッソ大阪戦のメンバーが楽しみ。切り替え大事。