2019/05/26

2019年 明治安田生命J1リーグ 第13節 川崎戦

【大分 0 - 1 川崎】



J1を2連覇中の王者フロンターレをホームに迎えて、どれだけ戦えるのか、非常に楽しみにしていた一戦でしたが残念ながら軽い感じで先制点を献上して以降はただただ両軍の我慢比べの時間が過ぎ去るだけの試合となってしまいました。我が軍の攻撃精度は低かった。


今週のビックニュース、コパアメリカに遠征するA代表に岩田と小島が選出。オリンピック世代強化のためにコパアメリカを利用する前提ではあったものの、久々のA代表選出。しかも宇佐市出身のA代表選出史を継続。コパで活躍してそのまま海外に10億円くらいで引き抜かれる勢いで頑張って欲しい。小島も川島永嗣から色々なものを吸収して帰って来て欲しい。二人ともベンチメンバーになるような気がするんだけど、それでも俄然コパが楽しみに。頑張って試合に絡んで欲しい。


スタメン、最近の「左サイドしっくりこない」問題の糸口が見つけられるかどうかなのですが、この日もしっくりせず。左CBにルヴァンカップで安定感を発揮した庄司を抜擢し、左サイドに高畑を上げた形。高畑の左足には夢しか詰まってないんだけど、守備面の不安は払拭できない。守備力の高い庄司を入れてカバーし、飛び道具としての高畑をスタメンで継続。このチョイスが守備面では裏目に出てしまった。ポープはレンタル契約の兼ね合いでベンチ外となり、ムンがベンチ入り。


対する王者川崎。いつの間にかビッグクラブになっていた川崎。鹿島、浦和、広島が突破したACLグループステージを日本勢で唯一敗退となってしまいリーグ戦に集中できてしまう。シーズン序盤は怪我人も多くて出遅れたものの、リーグ戦に集中出来れば2チーム作れる程の選手層、これから順位が上がらないはずがない。中村憲剛は不在。しかし家長がこの試合で5試合ぶりに復帰。家長からボールを奪えなかったなぁ・・・。


このゴール観ました?凄くなかったです?レアンドロダミアンが出て来たら止めようがないんじゃないかと思ったのですが、今日は無事シャットアウト。鈴木が頑張った。守備面はリトリートと無理して飛び込まない感じの守備により1失点で留められました。


このところ課題だったキックオフ直後の時間帯、この試合には集中して入れた印象ではありました。ボールを持たれる展開になるかと思いきや、序盤はかなり狙い通りの動かし方が出来ており、前節の清水戦に比べて攻撃のスムースさは向上していた印象。清水程守備に重点を置いているチームではないので、当然と言えば当然かもしれない。失点してしまったことで不要なチャレンジをしなくなった川崎の緩急ある攻撃と試合巧者振りに何もできないまま終わってしまった。0-0の状態をもっと長く観たかった。


前半で高畑を下げて、高山を入れた後半開始から左右を入れ替えた。右の高山、左の松本怜。左サイドしっくりこない問題を克服しようと左に松本怜を持ってきたものの、得点したマギーニョ攻略と思われたこの策も、早々に川崎の鬼木監督が車屋に代えてしまい右も左もしっくりこなくなってしまった。ハイライトに後半の攻撃のシーンがごっそり無いレベルで何も出来なくなってしまった。パスの精度も落ちて自滅してしまった。前半に何度かあったような川崎を剥がせるようなシーンは余りなかった。攻撃的なはずのチームで無得点では当然勝ち点は得られず。


J1を連覇したチームとの距離感。近いようで遠いような距離感。今シーズンは残留を目標に戦うチームと3連覇を目指すチームの違い。リトリートした上で持たせておけば良いという守備だったため、めちゃくちゃやられた感じは無いものの、リードされてからの試合運びやら、ボールを奪えない球際の攻防などを観る限りはまだまだ上は遠いなという率直な感想。先制点を奪えていれば何かを起こせたかもしれない。先に失点してしまったビハインドを跳ね返せるだけの力が足りなかった。


上手く戦えたとは思うんだけれども、久々の敗北。5月なのに30℃を超えるような暑さの中で連戦となり、厳しい試合だったはず。J1残留には若手の成長が必須。前半戦も残り4試合。しっくりくるメンバー構成に戻せるのか、岩田の遠征中にチャンスを掴むのは誰なのか。次節は首位のFC東京戦。試練の6月、少しでも勝ち点を。


2019/05/22

2019年 YBCルヴァンカップ グループステージ 第6節 C大阪戦

【C大阪 2 - 0 大分】


自力突破を残した状態で迎えたルヴァンカップのグループステージ最終節。神戸と名古屋の試合結果を気にすることなく、ただ勝てば良い分かり易い状態だったはずなのですが、試合開始直後にビハインド状態になった上に超ロングシュートを決められてしまい、2019年ルヴァンカップ終戦。チーム全体の成長を感じることが出来る貴重な公式戦の場だっただけに惜しい。


後藤のワントップに三平、伊藤涼太郎のツーシャドー。スタート時は右に高山、左に星だったけれども前半途中から入れ替わった。ボランチはティティパンと丸谷。3バックはセレッソからレンタル中の庄司が契約上出場できずとあって真ん中が岡野、右が岩田で左が福森という布陣。庄司が最終節に出場できない巡り合わせが全てであったかなという印象。90分出場した岡野は凄く良い経験が出来たと思われる。試合終了間際にヘロヘロになっていそうでしたが、よく最後まで踏ん張ったと思います。今後に活かして欲しい。


顔芸が素晴らしい三平さん。開始早々のコンタクトで腰を痛めて10分で交代となってしまった。ビハインド直後だっただけに更に苦しい状況となってしまった。運も無かった。


対するセレッソは4-4-2の布陣。リーグ戦の対戦では出て来なかったソウザが出場。この日のソウザの存在感は圧巻であった。今日はもうジーニアス柿谷よりもソウザ。大阪南斗六聖拳「将星」の男、聖帝ソウザ。ファウルのきっかけもソウザのスルーパスだったし、それで得たFKもガッツリ直接決めるし、後半に大分が2枚替えした直後に超ロングシュート決めるしで、退かぬ!媚びぬ!省みぬ!の3拍子揃った完璧なパフォーマンスだった。


リーグ戦の清水にも4バックで完封されてしまいましたが、またもや4バック相手に沈黙。夏に向けてよろしくない。大外で1枚余っているけれども、1対1を作っても攻撃が跳ね返されるという、「サイドでやらせておいても中で返せばいい」みたいな、そんな守備で抑えられてしまっているのでよろしくない傾向。


試合自体はボールを回せる時間帯もあり、惜しい場面も多数作れましたが決め切れず。本気でルヴァンカップのグループステージを突破するために、リーグ戦に出場したばかりの藤本や長谷川を投入。高畑も早くもリベンジチャンスを得たのにセレッソのゴールを割れず。ロティーナ監督を前にまたもや勝ちきれず、なのですが今日は戦術云々よりも純粋に力負けした印象。惜しいところまで来たけれども、突破には至らず。


リーグ戦のスタメンよりもやはりちょっと物足りなさを感じてしまうメンバーではありましたが、試合をこなす内に戦術にも慣れ、徐々に個性を出せるようになってきた選手も出て来たことは成果になったと思います。特に今日不在で、改めてその存在が惜しまれた庄司はもっと観たかった。セレッソと同じグループになってしまったのが惜しい。


公式戦は天皇杯までお預けとなると、なかなかチャンスが巡って来ないメンバーが出てくるかもしれないけれども、誰かが日本代表に選ばれたり、怪我人が出たりする可能性もあるので気を抜かずに競争を勝ち抜いて欲しい。ルヴァンカップは残念な結果になってしまったけれども、リーグ戦に集中して残留を勝ち取るために一つ一つ試合をこなして行きましょう。いやぁー惜しい。残念。スカパー解約するか・・・・。


2019/05/19

2019年 明治安田生命J1リーグ 第12節 清水戦

【大分 1 - 1 清水】



最後の藤本のシュートが決まっていたらお祭り騒ぎになっていたと思いますが、結果は引き分け。鳥栖戦に続き、我が軍のホームでの試合直前に対戦相手の監督が代わって相手の出方が全く予想つかなくなるという難しい巡り合わせの中での試合。勝ち点1を積み上げました。しぶとく負け無し継続。しかし、慢心があったと言わざるを得ない前半でした。


J1通算300ゴールが期待されたこの試合、まさか岩田がゴールするとは予想だにしませんでしたが記念ゴールを生え抜きが決めて歴史に残せたことは誇らしいことです。


前節スタメンだった高山がベンチ外となり、星が左サイドに復帰。今日も3バックは高畑、鈴木、岩田。長谷川と島川がボランチ。調子の良い選手を選ぶスタイルとは言え、ここ最近左サイドが定まらず。調子の悪い清水に対して何とかなるだろうという慢心があったのではないか。全チーム格上だぞと、しつこいくらいに言い続けていたにも関わらず、これだけ負け無し状態であれば当然自信がつく訳で、それが慢心へと繋がったのではないか。相手はかなり追い込まれている清水なのである。


ヤン・ヨンソン監督を解任して篠田コーチを格上げ。11試合で26失点という守備面での課題を克服しようとする一戦になるであろうことは予想出来てはいました。追い込まれっぷりが違う。鬼気迫る勢い。その違いが前半に出たとしか言いようがない。清水は4バックで一定の距離感を保ち、横のスライドは素早く、プレスのかけ具合も一定条件下にしていた様子。とにかくバランスを崩さないままであった。1トップの藤本にスペースを与えても、パスコースを限定する守備を行えば、最終ラインは高いまま維持できる。供給元を断つイメージ。そのおかげで最終ラインでボールは保持出来たもののラインが上がらず、攻めあぐねた。テンポが出ない。ギリギリまで最終ラインでボールを回してみるもミスしてPKを献上して先制を許してしまう苦しい展開。前半のうちに狙われていた高畑を三竿に入れ替えるも、何も出来ないままビハインドで前半を終えてしまう。


前半45分間でスカウティング出来たのか、傾向と対策を持って後半に臨んだ我が軍。後半立ち上がり攻勢に出て、岩田の右サイドのクロスを藤本が避ける、という記録に残らないシュートを放ち同点とする。ペナルティエリア内でわざわざ相手DFとGKの間に入り、クロスを避けるFWが居て良いのか。得点王の意外過ぎる動きに超ベテランGK西部も対応できず。藤本のペナルティエリア内での異常性について昨年からこのブログで書き続けてきましたが、オフサイドラインギリギリでクロスに飛び出て、相手DFとGKの間に入って、何もしないって避けるってどう例えて良いのか分からないレベル。絶対触ると思ったに。触らないって何。わざわざ出て行って触らんのかい、みたいな。西部が倒れながら触らんのかい叫んでそう。


早い時間帯に同点に出来たものの、両チーム崩し切ったような攻撃は余りでないまま、セットプレーを決めた方が勝ち、みたいな様相に。オナイウのヘディング、2試合連続で惜しい。最後の最後、藤本のシュートは入ったかと思われましたがポストに弾かれてノーゴール。勝ち点を分け合う結果となりました。


前半に1枚交代枠を使ってしまったこともあり、今日も守備的な交代が主になってしまった。勝てたような気もするし、負けた可能性もある試合だったとも感じる。引き分けが妥当だったかもしれない。これだけJ1で結果が出ていれば下位相手に緩んでしまうのも仕方がない。結果が良すぎて自信過剰になってしまったような気がする。今日の清水は結局最下位に転落。しかし、最下位のチームと互角に渡り合ったのだ。この事実がJ1で緩んでる場合ではないことを如実に示している。自信を持って良いのは勝ち点45を積み上げた後だ。試合に絡めずに危機感を持っているメンバーの突き上げが欲しいところ。チームマネジメントの難しさを感じた一戦だった。もう一度心入れ替えて取り組む必要性がある。


清水は篠田監督で守備面は改善されそうな雰囲気。ガンバも遠藤・今野をベンチに置いて思い切った若返りスタメンでダービーを勝ち抜いた。鳥栖も息を吹き返した。下位グループの建て直しが始まっており、夏に入る前に低迷中のクラブの動きが活発化している。これで神戸も生き返ったらすぐさま下位グループとの戦いに巻き込まれかねない。特にこれからのリーグ3連戦。川崎、FC東京、名古屋との対戦は3連敗もあり得る強豪揃い。ここで初心に返ってチャレンジャーの気持ちで思い切って戦って欲しい。緩んでいる暇はない。



2019/05/13

2019年 明治安田生命J1リーグ 第11節 湘南戦

【湘南 0 - 1 大分】



シーズン開始からアウェイ負け無し継続!絶好調!五月病も吹っ飛んだ!絶好調過ぎてどうすればいいのか分からない。アウェイ観戦記を書き続けて10年。こんなことがあったでしょうか。14連敗、2度のJ2降格、1度のJ3降格。厳しい試合の中で、重箱の隅を楊枝でほじくるようなポジティブ情報発信を心掛けてきましたが、もうそのまま書くだけ。観てやってくれ今のチームを。誰でも分かる。ルーキー2人使って勝つんだもの。J1で勝ち続けている時の書き方が分からん。





相変わらず池のほとりでお爺ちゃんマスコットの股間に出たり入ったりする子供たちが多かった。ブログを遡ると2017年の4月以来。毎回撮る写真も一緒だし、書こうと思った内容も似ていたので進歩のないブログっぷりを痛感する訳ですが、湘南はJ1で進化していた。



軽トラにピザ窯が搭載されているスタジアムグルメは初めて観た。



公園の片隅に建立されていた石碑。テレビゲームだとセーブポイントになりそうな石。2018年ルヴァンカップ優勝記念碑。これ、これから何回もタイトルを獲得したらこの石が並ぶ訳でしょ?湘南が黄金時代を迎えたら公園がお墓みたいになりそう。昨シーズン湘南がタイトルを獲得するまでになった「湘南スタイル」、このハードワークの流派に対して分の悪いポゼッションサッカーである今の大分トリニータがどこまでやれるのか、ここがこの試合の一番の見どころだったと思います。


前線からプレスをかけてくるに決まっている湘南に対して、選ばれたメンバーには前節から変更がありました。ボランチに長谷川が入る。J1リーグ初スタメンの大卒ルーキーデビュー戦。水曜日のルヴァンカップで良いプレーをした若手が大抜擢。前田はベンチ外。CBの左には高畑が入ったので福森はやっぱり攻め上がりのなさが期待外れだった模様。ここにきてルーキーを抜擢し続ける片野坂監督。しかし、湘南の前線は長身ワントップを利用する形なので身長は普通の高畑で大丈夫なのかどうか、そこは不安でした。


湘南も3-4-2-1でミラーゲーム。長身CBのフレイレが出場停止になっており、ここが一つのポイントになったと思います。空中戦ではオナイウ阿道が勝ち続けた。この巡り合わせがトリニータ優位に傾けられたポイント。良い時は全てが良い方向に。


試合前日に燃えています宣言をする梅崎司。我が軍は恩返しゴールを食らいやすい傾向にあるので燃えられると困る訳ですが、ファンボさん鉄拳制裁世代として育ったU-18の礎を築いた世代ですから、今のコンプライアンスで育った選手達とは違う血の味を知るメンタルの強さが自然と溢れ出して止まらないのでしょう。燃えるレジェンド梅崎の仕事を止めるのがU-18出身の岩田や高畑というのがこれまた趣が深い。終わらない大河ドラマ。











湘南のハイプレスに対するボール回しがどこまで通用するのか、立ち上がりからゲームの主導権を握ったのは残念ながら湘南でした。最終ラインではボールを動かせるものの、前線にはなかなかボールを運べなかった我が軍。湘南がボールを保持する、という違和感しかない状態に。湘南はドリブルを主体とした攻撃が冴えており、なんとか止めようとしてファウルを誘発。ゴール正面の同じ場所で3度もFKを与えた時は流石にもうダメかと思いましたが、今日も守護神の仕事っぷりが素晴らしかった。高木の存在感が抜群。最後の砦となり、守備に安定感を与え続けました。



前半からある程度割り切ってボールを蹴っていた我が軍。相手の出方を伺いつつ、上手くいかない場合はプランBを自発的に発動。ハイプレスということはDFラインも高くなる訳で、1本抜ければ絶好機を迎えられる。今日も藤本が湘南DFラインと駆け引きを続けましたが、中々パスの供給に至らず。そこでロングボールを供給し、オナイウ阿道が競り勝って何とかする、という力業に。これを弾き返されるようであれば万事休すだったかもしれないけれども、フレイレ不在の湘南CBに対して悉く競り勝った阿道。前線に起点を作って湘南を押し込む。湘南の地上戦、トリニータの空中戦。終わってみれば保持率五分の試合は後半早々に動いた。


51分、島川のスルーパスに抜け出した藤本が強引に突破した上で、冷静に1人躱してゴール。島川の縦への意識と藤本の決定力が生み出したゴールでした。


公式だと島川は「ロングボール」を出したことになっていますが、スルーパスと言ってあげたい意図のあるパスです。素晴らしい場所に落としました。島川、美声なだけはある。そして藤本。日本代表の森保監督が視察に来ていた試合で結果を残した。今日もペナルティエリア生まれ、ペナルティエリアが実家かと思える程の落ち着きっぷりが素晴らしかった。7得点目で再び得点王タイとなった。これでもし日本代表選出があると俄然動員的にも盛り上がる。もしかすると高木も可能性があるかもしれない。ただ、国際試合であんなにリスクのあるボール回しをする選手を選ぶのか?と言われると可能性は低そうだが・・・。高木はもう、ちょっと違うレベルのスレスレさ加減を楽しみ始めているので国際試合では危う過ぎるかもしれない。観てみたいけれども。


1点を追いかける湘南はワントップを指宿に代えて投入するも、高畑のサイドを狙う訳でもなく、鈴木が対応出来て何とかなった。今日の片野坂監督の采配は珍しく守備的で、湘南で育った高山を湘南で育った三竿に代えて、高畑をサイドに上げて、三竿を最終ラインに組み込む。更に小塚を下げて丸谷を投入し守備への比重を高めていく。最後は高畑をベンチに下げて岡野を投入し、湘南の攻撃をシャットアウト。1点を守り切る采配で勝ち点3の持ち帰りに成功。現実路線で勝ち点を手にした。



大分トリニータは本当に戦い辛いチームになってきた。相手からすれば嫌。ボールを奪おうとプレスをかければ裏に出されるし、守って引けば得点が取れなくなる。今日はゲームとしては湘南が主導権を握った試合であって、昨年までであれば前半のうちに失点してしまっていたと思うのですが、今年は粘り強い守備が実現出来ている。しかもなぜか高畑にも既に我慢強い守備が身についていたので頼もしい限り。


J1リーグデビュー戦を無難にこなせた長谷川。デビュー戦なのでそれで必要十分ですが、もっと攻撃的にチャレンジ出来たろうし、攻め上がらないと満足しない監督なので安住のポジションではありません。若手のうちにどこまでやれるのか失敗を恐れずにチャレンジし続けて欲しい。



次節、ホームで清水戦ですがまたもや監督交代。暫定監督が昭和電工ドームに来るの巻。立ち上がり固めになりそうですが、相手の出方をじっくり探りつつ、プランAでもプランBでも炸裂させて勝ち点を稼いでおきたい。上手くいかなくても勝ち点を積み上げる、そんなチームならばJ1に残れるのではないか。勝てるうちに勝っときやの精神。


2019/05/08

2019年 YBCルヴァンカップ グループステージ 第5節 神戸戦

【大分 2 - 1 神戸】



夢しか詰まっていなかったGWの昭和電工ドームから東京に戻り、どっぷり肩まで五月病に浸かっている筆者です。働きたくない。ということで、今日も仕事は捨て置いた。グループリーグを突破するには負けられない、第5節をスマホで観戦しつつ帰宅。昭和電工ドームに迎えるはJリーグ史上最高年俸を誇るヴィッセル神戸。しかも監督は三木谷FAXの関係で我が軍のレジェンド、ザ・キャプテン吉田孝行が監督として初の昭和電工ドームに凱旋帰国。


おい、本当にルヴァンカップのスタメンか?というくらいに豪華な神戸のスタメン。特に前線がエグい。現役の日本代表山口蛍もいるし、J2なら優勝しそうな4-3-3でした。もしかしたらビジャ、ポドルスキ、イニエスタの誰か一人くらいは来るかもしれないチャンスではありましたが、残念ながら実現はせず。リーグ戦なら誰か来そうだから、絶対に行かないと損だな!大分県民はまた8月の神戸戦でリベンジしような! GK前川は日本代表GKであった大分トリニータOB前川和也のご子息であり、大分トリニータU-12出身。親父さんよりデカい、191センチの上背。ただ、前半から狙えばなんか起きそうな、足元が若干危うい雰囲気はあった。


迎え撃つ大分トリニータのスタメンは並びが全く予想できなかったメンバー。始まってみれば丸谷、庄司、岡野が3バックで、小手川と長谷川がボランチ。左にサイドになぜか福森、右に星、後藤のワントップに三平と伊藤の2シャドーでいつもの3-4-2-1でした。左サイドの福森は珍しい起用だったので意外だった。福森に足りないのは攻撃なんだよ、と監督が言っているかのような起用。福森に何があったのか、判明するのは後半のことでした。


前半はほとんどトリニータのペースだったと思うのです。パス回しに若干のぎこちなさはあるものの、上手く回せていたし、大好きな4バックですし、後藤の一発裏抜けやサイド攻撃も組み立てられていて、先制さえできれば、という出来だったと評価できます。特に三平が素晴らしかった。待ち望まれたサンペールとのさんぺーダービーに燃える三平は攻守に絡む活躍でした。しかし、先制したのは神戸。ウェリントンへの縦パス一本で崩され、山口蛍に決められる。真ん中ズドンと割られるとは、タレント性を見せつけるようなゴールでした。あれはちょっと止められる気がしなかったゴール。解説の高松先生は寄せが足りないとの評価。


前半を1点リードされた状態で迎えたハーフタイム、監督の指示は「しゅびも粘り強く」という、ひらがなで分かり易く伝えた効果があったのか、庄司が対ウェリントンで勝り始める。この試合の決め手となったのは庄司の踏ん張りだったのではないだろうか。攻撃は作れていたので守備が安定すれば攻めるべし。


結果に結びついたのは69分。小手川と三平を下げ、高畑とティティパンを投入してから前線の機動力が加速した。丸谷がボランチに入り、福森がDFラインに下がる。高畑が左サイドに入って、ティティパンがシャドーで前線起用。庄司の守備からショートカウンターが発動し、後藤が見事なターンでゴールを決める。同点に追いつく。庄司がウェリントンに付くようになってから安定した。そこからの攻撃になっているので庄司が素晴らしかった。後藤も難しいゴールを難なく決めた。後藤も調子が上がっている印象。


逆転弾は出足の鋭さが完全に戻ったティティパンが大仕事をやってのけた。棚から牡丹餅、ティティパンのカットから勝ち越し(※フリースタイルラップ)ずっと怪しかった神戸GK前川のパスをかっさらってそのままゴール。大分トリニータ史上初のタイ人ゴール。ティティパンおめでとう。そして、この後のゆりかごで福森にお子様が誕生したということが発覚する。ということは、もしかすると前節のメンバー外は出産の立ち会いだった可能性も出て来て、怪我とかじゃなくて本当におめでたい!ただ、今日も攻撃はちょっと物足りなかったけれども、コンディション整えて家族を養うためにガンガン攻めて欲しい。ガンガン行って、ガンガン。監督も何度か「行けよ福森何故行かないんだ」みたいなジェスチャーで固まってたし。


一方で、若さ溢れてガンガン行く高畑が今日も元気いっぱい。右サイドから長いクロスをダイレクトで合わせたシュート、クロスバーに直撃して惜しかった。あの勢い、素晴らしかった。あの左足、夢しか詰まってない。左サイド全域にスタメン争い大戦争勃発。ルヴァン出場組、かなり良くなっている印象。星の怪我からの復帰も予想より早くて一安心。


このまま無事1点差を守り切り、ルヴァンカップグループリーグ突破の可能性を残した。神戸相手に逆転勝利という、ナイスゲームでした。吉田孝行監督は逆転負けになってしまいましたが、2失点目のGKのミスは監督云々の評価はちょっと厳し過ぎる印象。前線からのプレスで上回ろうとした意地のスタイルを貫いた姿勢は間違っていないと思う。頑張って欲しい。我が軍は次のC大阪戦に勝てば自力で勝ち残れる2位に躍り出た。次勝てばいいんです、勝てば。チームの成長を考えてもこれは大きい。大きな経験値を獲得出来そうな一戦になりそう。ただ、その一戦がロティーナ監督との対戦っていうのがまた面白そう。ルヴァンカップ、グループステージを突破しよう。次節、決戦。


2019/05/05

2019年 明治安田生命J1リーグ 第10節 鳥栖戦

【大分 2 - 0 鳥栖】



ヤバい。もう本当にヤバい。語彙が見つからない。夢しか詰まってなかった。この試合は夢しか詰まっていなかった。Jリーグのクラブをずっと見続けることで巻き起こる終わらない大河ドラマ。この試合の昭和電工ドームには夢しか詰まっていなかった。5.4昭和電工導夢でしたよ。令和になった最初の試合で平成プロレスかよって話ですけど。今後残留争いの相手となりうる、最下位の鳥栖に対して勝ち点をしっかりと積み上げられたことは、この上ない結果。選手達や最上級の賛辞を。



ということで、個人的にもGWに散財しまくってヤバい、もう本当にヤバい訳ですが、トーレスの写真撮りたさだけで無理して行きましたよ。財布には何も詰まってない。昭和電工ドームになってから初めてのホームへ。トーレスのアップ中の写真だけで300枚くらい撮ったんで大満足。どこに行っても人の多いGWですけど、昭和電工ドームも例外ではありませんでした。



見てみぃ、この行列。色々なイベントがあった様子でしたが、人が多すぎて諦めたレベル。ボランティアの方々もGW真っ只中で集まりにくい条件であり、ギリギリの人数で大変だったと思われる。2009年に14連敗してJ2に降格して以来、10年の年月を経て、再びこんな舞台で戦えるチームに蘇るなんて想像だにしていなかった。J3にまで落ちた時は特に。また2万人を集めるのは夢物語だと思っていた。存続さえしてくれれば良いと、クラブに対する要望のハードルをくるぶしまで下げたこの10年。返済の残る経営規模の中で、身の丈に合った、トップリーグで戦えるチームをどうやって作るのか。スーパースターを雇える資金も無く、もう幼稚園児相手にお尻プリプリ、うんちブリブリ体操くらいやらないと観客が戻って来ないのではないかと思っていましたが、答えはこの試合に全てありました。鳥栖。鳥栖さんが答えを全てを持って来てくれた。サンキュー!鳥栖、サンキューな!







J1唯一のバトルオブ九州。株式会社Cygamesのスポンサードを受けてJ1でムキムキになっていた鳥栖の兄貴。8億円と噂される年俸を払い、神の子フェルナンド・トーレスを獲得して大分での試合でスタメンにしてくれて、しかも良い感じで勝たせてくれるという、九州でJ1の灯を守り続けて来た鳥栖さんの身体を張った渾身のトリクルダウン。「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる(トリクルダウンする)」とする経済理論、トリクルダウン理論が九州内に伝播。5等級佐賀牛がガスコンロ担いで来てくれた感じ。ありがたいことに鳥栖勢も4,000人以上ご来場いただいて、合計2万4千人の観客が集まりました。GWに学生さん無料招待も大いに効いた。人の金で食う焼き肉が一番美味い。



令和をお祝いする日の丸と、大分と。毎回凝ったコレオグラフィお疲れ様です。毎回超大変だろうに。撮る側ばっかりで恐縮です。



今日の鳥栖はカレーラス監督が前触れも無く不在になるという緊急事態。カレーは1番寝かせた方が美味しくなる傾向があるので、カレーラス監督も1試合寝かせる作戦なのかと思われましたが理由は体調不良とのことです。スペイン人コーチ陣も居ないのは集団食中毒か何かでしょうか。ご自愛ください。金コーチが急遽代打で選んだスタメンは我が軍とミラーゲームとなる3-4-2-1で、トーレス、金崎夢生、クエンカという、合計年俸ほぼ10億円の1トップ2シャドー。この豪華攻撃陣に相対する我が軍のスタメンには前節から変更あり。


CB福森がベンチにも不在。この緊急事態に抜擢されたのが高畑ですよ、高畑。ユース出身の1年目のルーキーが、トーレスと夢生と対峙する訳です。夢しかない。CBは同じくユースから育て上げた3代目宇佐出身者の岩田と、大卒から育て上げた鈴木という、叩き上げのDF陣。前半はこの3人がしっかりと対応して鳥栖を抑えたんだから夢しかない。夢しか詰まってない。





特に前半、勝負事になると途端に気性が荒くなる負けず嫌いを絵に描いたような男、金崎夢生が高畑とマッチアップする形になっていて、11年前のナビスコカップ時代にニューヒーロー賞を獲得したレジェンドとルーキーの邂逅とかね、もうね、夢しか詰まってない訳ですよ。クラブに初のタイトルをもたらしたアシストをした夢生とルーキー高畑。あの頃歌舞伎町のホストみたいな髪形だった夢生も今や鳥栖で1億円プレイヤーですよ。夢しか詰まってない。またあの頃の様に、夢生が夢を生んでしまう。


前半は停滞気味の試合になりましたが、監督不在の鳥栖のフォーメーションが全く予想できなかったことと、鳥栖の攻撃の狙いがよく分からないという点で慎重にならざるを得なかった印象。ボールが持てる金崎が居て、ドリブルできるクエンカが居て、とにかくカッコいいトーレスが居るのに、それぞれの個性が活きないという謎の状況。いやトーレスは何やってもカッコいいんだけど。最高級の素材で謎の料理を作るというか。佐賀牛入りのおはぎ作る感じ。鳥栖はシンプルにクロスを上げるだけでも十分脅威なのに、クロスを上げる場面も少なく、ボールを戻してはロストを繰り返していた。裏を返せばトリニータの守備のやり方がハマっていたということか。上げさせなかったんです、うちが。守備陣の落ち着き具合は今日も素晴らしかった。トリニータの前半はクロスの精度に問題があっただけで、いつも通りの形は作れていた。後半にこのクロスの精度が改善される。


後半開始早々で左サイド高畑からのクロスがこぼれてオナイウ阿道が押し込み、先制ゴールが生まれる。なぜクロスがゴール前でこぼれ球となり得たのか。藤本が要注意人物としてマークされ過ぎて相手DFを釣れるのでスペースを生み出せてしまう。好循環。



先制したことで、鳥栖としてはボールを追わざるを得なくなり、我が軍の擬似カウンターを誘発するボール回しが冴えわたる展開となってしまう。2点目は右からのクロス。岩田のクロスが一度鳥栖DFに当たり、軌道が変わって難しくなったにもかかわらず、小塚が頭で上手く合わせてJ1初ゴール。小塚はJ2から個人昇格を果たした男。J2で活躍すればJ1で輝けるチャンスが巡ってくる訳です。夢しか詰まっていない。J2で活躍した選手を集めて育てた選手と一緒にチャレンジ中。監督の戦術と編成が素晴らしかった。素材の買い物と調理するシェフ、両方が当たった幸運。2点目も藤本はニアに動いていて、ファーには小塚と高山が走っている。どっちに出しても何か起きそうだった。JFLから這い上がった男ですよ、藤本。夢しか詰まってない。



J2だった昨年もワントップが一人で点を取る形ではなく、むしろシャドーが得点するチームだったことを考えると、ようやくオナイウ阿道と小塚がフィットして結果を出し始めたと言って良いのではないでしょうか。ここから各々の特徴も出せれば昨年よりも一つ上のレベルに行けそう。まだ詰め込める夢の余地もある。



失点後にトーレスを早々に下げてしまった鳥栖。2点差となって豊田を投入してからシンプルにクロスを上げるようになって意思統一されてようやく脅威を感じた。だが、流れを止めるビッグプレーが出た。高畑が競り負け、夢生のドンピシャのヘディングシュート。それを高木が右手一本で掻き出してみせた。あのビッグセーブは試合の流れを決定付けるプレーだった。沸いたよね、スローでスタジアムが沸いたもんね。あれで得点出来ない鳥栖は辛い。高木が素晴らしかった。



その後もボール回しが冴えつつ、3点目を奪えそうなティティパンの惜しいシュートなどもあったけれども、危険な2点差のスコアのままタイムアップ。5分のアディショナルタイムは長かった。ともあれ会心の勝利でした。鳥栖相手の勝ち点3は大きな価値がある。育て上げたDF陣が億単位を稼ぐ鳥栖FW陣をシャットアウト。誰か資本家のひと!うちのDF陣に3億円ずつ払ってあげて!3バック+GKで12億円くらいの価値がある男たちだから!払ってあげて!ルーキー高畑の左足、夢しか詰まってない。福森も早く戻って!




シーズン始まってからの得点が1という記録的な得点力不足にあえぐ鳥栖。失点よりは得点出来ないことの方が深刻っぽい。カレーラス監督は対戦相手に合わせた対応型っぽい戦略を練るタイプの様子。今日居なかったから分からないんだけど。高級食材を全部ぶち込んだカレーは成り立つのか。全部カレー味にしかならないのではないか。経営的にスポンサーが抜けたこともあり、無理は出来なさげ。今のうちに戦えたのは幸運だったかもしれない。





ゆこゆこスペシャルサンクスデーでした。ゆこゆこスペシャルサンクスデーでした。大切なことなので2回書きました。手ぬぐい良い。お陰様でニータンが甲羅に頭と手足を引っ込めるタイプの亀だと初めて知りました。デカい靴どこに消えた。ゆこゆこスペシャルサンクスデーでは無敗というジンクスも出来ましたので来年もお願いしたいですね。もし、もし余裕がございましたら12億円払ってあげて欲しい。(※営業活動)



復帰まで4か月かかる怪我だった伊佐。伊佐の復帰を祈願しての伊佐ダンス。戦線離脱の翌日に入籍を発表するという、1人時間差プレスリリースをかました伊佐。早く治して戻って来て欲しい。


試合中の小ネタ2つ。セレッソ戦の清武との絡みに続き、トーレスとも絡みたい前田。主審とトーレスが話し込んでる後ろで何故かヘディングで気を引こうとしだした時は笑ってしまった。そんなアピールせんでも十分運動量豊富なプレーで記憶されたと思うぞ。





もうひとつは小塚のゴール後、なぜか伊藤涼太郎を祝福しだす三平さん。いや、伊藤涼太郎ベンチに座っていましたけど・・・。本人嫌そうだし・・・。ポープさん変顔。謎のセレブレーション。







3位に浮上しましたが、女心と秋の空と夏以後のJ1は激変しやすいので余裕はありません。目標まで残り勝ち点25を積み上げるためにしぶとく積み上げて行きましょう。夢しかない、夢しか詰まってない。ホームは良い。あの手拍子の雰囲気、懐かしかった。夢があった。



2019/05/02

フェルナンド・トーレスという男

令和です。令和。元号は変わりましたが優良企業のありがたいネーミングライツにより平成ですらない、昭和のままの昭和電工ドームで行われる5月4日16時キックオフのサガン鳥栖戦ですが、久々にチケット売り上げが好調。



凄くないですか?ビジターシートが売り切れるなんて見た記憶がない。同じ九州の鳥栖勢、GWとはいえ怒涛の勢い。J2で九州の各クラブと戦い続けましたが、どこのクラブ共もビジターシートを売り切れにするほどの動員力は無かったので衝撃的です。長年封印し続けたバックスタンドの2階席を開放するまでの勢いとなっています。GWに小中高生の無料招待という攻めの姿勢もあって動員には期待できそう。2013年のJ1で対戦した時も1万6千人ほどの動員だった。あの頃よりも断然鳥栖サポーターが増えている。


しばらく鳥栖勢と相見えることが無かったのでその間に鳥栖に何が起きたのか。一番大きな影響を与えたのは2015年からCygamesのスポンサーへの参画。サイバーエージェントの子会社でスマートフォン向けのゲームを開発する企業。Cygamesの社長が佐賀県出身という縁で素晴らしい営業に成功。『神撃のバハムート』『シャドウバース』『アイドルマスター シンデレラガールズ』『グランブルーファンタジー』というヒット作があり、Cygamesの売上高は右肩上がり。サイバーエージェントの収益源となっており、サガン鳥栖もムキムキになっていった。残留争いなど苦しいシーズンが多かったはずなのに、遂に昨年の平均観客動員数は1万5千人と過去最高を記録するまでに。


その観客動員増に一番寄与したがJ1残留と大型移籍の成功。特にフェルナンド・トーレスを獲得出来たのは異常な成果だと言って良い。あのフェルナンド・トーレスが鳥栖にいるんですよ。週末に昭和電工ドームに来て試合に出るかもしれないんだから一大事件です。フェルナンド・トーレスは推定年俸8億円の超大物。totoBIG当てても足りない。ポドルスキが6億円、ビジャが3億円という中で8億円ですよ。鳥栖に来てもらう分、多めに支払わざるを得ないのでしょうがCygamesが頑張ってくれたに違いない。そのCygamesが背中のスポンサーから去り、9試合やって未だ1得点とサッカーも経営も急激にヤバみ成分を帯び始めた鳥栖2019。今シーズンは背中に何も入っていないけれどもフェルナンド・トーレスだけは残った。


フェルナンド・トーレスはスペインで「神の子」という異名を持つ。あのスペインでよ?アトレティコ・マドリードの下部組織出身で、実績を並べるだけでどんな選手だったかが一目瞭然。所属したクラブがもう全てビッククラブ。

アトレティコ・マドリード(2000~2006)
リヴァプール(2007~2010)
チェルシー(2011~2013)
ACミラン(2014)
アトレティコ・マドリード(2014~2017)
サガン鳥栖(2018~)

オチにサガン鳥栖。この選手を佐賀県に引っ張って来れるって、それでもやっぱり桁外れに凄いよサガン鳥栖。アトレティコに戻ってるのがまた良いじゃないですか。戻った時の動画がまた凄い。


客席埋まってるし。おそらく5/4の試合よりも人集まってんぞ。地元に戻って来てくれる漢な訳ですよ。バルサとかレアルには行かない。そこが良い。でもここから更に鳥栖が引っこ抜くんだから。偉業です、偉業。鳥栖の偉業。


更にフェルナンド・トーレスは獲得しているタイトルも輝かしい。輝かしいどころか神々しい。ビッグイヤーを掲げてますからね、キングオブキングスです。

FAカップ(2011-12)
UEFAチャンピオンズリーグ(2011-12)
UEFAヨーロッパリーグ(2012-13)
UEFAヨーロッパリーグ(2017-18)

スペイン代表としてはザ・黄金世代としてアンダー世代から欧州でタイトルを獲得し続けた。欧州選手権は2度制覇している。そして極め付けは2010年ワールドカップの制覇。

UEFA欧州選手権(2008&2012)
FIFAワールドカップ(2010)

クラブでも代表でも世界の頂点を制覇した男、フェルナンド・トーレス。なぜ鳥栖に来た?奇跡だな。これだけ金を稼いで男前なのに幼馴染と結婚してるくらいのキャラクターも凄い。非の打ち所がない。そのトーレスが週末に昭和電工ドームでプレーするかもしれない。これはもう観に行かなきゃ損。試合とか戦術とか細かいことは良いんです。8億円の男を観に行けるのは今しかないかもしれない。



この選手と我が軍がJ3から育て上げたDF陣が対峙するんです。夢があり過ぎて辛い。トーレス観たい。