2015/08/23

2015年 明治安田生命J2リーグ 第30節 C大阪戦

【大分 1 - 3 C大阪】

え、そんな簡単にCKくれるの?みたいなC大阪の軽いプレーで始まった第30節。案の定トリニータのゲームキャプテン三平が混戦から見事にゴールを決めて先制。いくらなんでもですね、試合早々にそんな軽いプレーで相手にCK与えたらですね、たとえJ2下位のトリニータでもチャンスにしますわ。厳禁なんですよ、厳禁。CKはそんな簡単に与えてはならんもんなんですよ。そんなことプロの選手たちが分かっていないはずがない。だのに、我が軍のGKも簡単にCKを献上して失点するんだからビックリ。まじビックリ。立ち上がりから両チームピリッとしませんでした。



今日のスタメンも、「いつもの」と言えば分かる近所の定食屋状態。結果が出てる時はいじらないのが鉄則ですが、結果が出てなくても同じってことはいじれる部分が無いってことです。これはもう後はお前らでがんばれっていう状態なんだと思うんです。それならもう頑張るしかないんです。中断期間に、天皇杯で試合に出ていない選手達のアピール度合によって何らか試して欲しいなとは思いますが、どうでしょうか。若手出てこい。


C大阪はお金を使っている割には完成度の低い状況に見受けられました。意外にも十分隙はありました。降格のショックからチームを作り直している過程。大宮はほぼ同じチーム構成で維持ですが、そこがC大阪との違い。内容はよろしくないけど、個の力で帳尻を合わせて上位に強引に残れている印象。生半可な選手達だけでは難しいことですが、若手もベテランも含めて質の高い選手が揃っているので苦しい状況でも何とかやれている様子でした。今日は試合途中にアウトゥオリ監督がトリニータのセットプレイ時の守備について気付いたことがある様子で、ゴニョゴニョと耳打ちするとその後、コーナーキックから2失点。何かしら弱点がバレたような気がしてならないのでそこは要調整です。選手同士で確認推奨。


今日も難しい試合になるとは思っていましたが、流れの中ではそれほどやられなかったし、まだ悪あがき出来る要素は残っていると思えます。悪あがきの策を練らないといけないのだけれども、スタッフ総出で頑張るしかない。今日は松本昌也に攻撃の意識を強く感じたんだけど、まだ足りない。もっと強引にシュートを放って欲しいです。得点して欲しい。


7割方シーズンを消化して、ほぼ最下位の状態です。2週間じっくり休んで、夏の疲労を回復して、涼しくなるであろう9月から本格的な巻き返しを狙いたい。9月は本当に負けられない。全て勝たねばなるまい。今年の本当の勝負どころは9月。9月はもう本当に超重要。負けて落ち込むのは今日で終わり。沢山の観客に良い結果を見せられなくて惜しかったですが、落ち込むのは今日で終わり。まじ終わり。

2015/08/16

2015年 明治安田生命J2リーグ 第29節 京都戦

【京都 2 - 1 大分】



京都では~♪誰で~も~♪ひとりひとりきり~♪
わたしの愛も 私の苦しみも
誰も わかってくれない
きらめく風が走る 太陽が燃える
タオマフに バンデーラの中
わたしは飛ぼう 白いボールになって
シュート トラップ ボレー
ベストを尽くせ
残留 残留 残留
残留をねらえ!


ということで年齢層高めの人なら歌える感じで絶賛現実逃避気味です。先週は帰省していたのですがいつの間にか東京に戻って、東京から行ってきました酷暑の京都盆地、お盆に盆地京都サンガ戦です。なんだかんだで3年振りくらいの西京極。夏休み期間とあってホテルの類は満室or空いていても超高額なので本当にサッカー観戦だけ。無計画の私が日帰りするには試合後に東京行きの新幹線に飛び乗らなければならず、少しでも移動しやすいであろうホームスタンドからの観戦となりました。試合終了と同時にダッシュしてなんとか京都駅に間に合って無事日帰り成功。



ぶっちゃけると前節の愛媛との戦いっぷりを考慮すると期待薄だと感じていた今節。愛媛と同じようにすればトリニータに勝てるってことがJ2界隈に露呈した訳ですが、今節は愛媛が大宮を倒したりしているので、あれは愛媛が強かったということで良いんじゃないでしょうか。なかなか真似できる芸当では無さげ。名将木山監督の手腕です。しかも京都は相手チームの良い点を消すような弱者の戦いはせず、自分たちがどう戦うかを突き詰めなければならない強化費の使いっぷりをしているクラブなので、愛媛よりも戦い易い相手ではありました。


愛媛戦では自慢のDFラインのコントロールがままならず、ラインを上げるタイミングで裏を狙われて四苦八苦した訳ですがJリーグ全体を見渡しても裏を狙うのが上手な大黒が存在している京都相手に無失点で終われるとは思っていませんでした。さらに京都は監督も代わり、夏に補強してムキムキになっており、まさに今残留争いから抜け出そうとしているのであります。複数得点して是が非でも京都の足を引っ張りたいトリニータだったのですが・・・。



スタメンには珍しく変更が。高松に代えて伊佐が先発。フルスロットルでプレッシャーをかけることで裏狙いのパスを遮断する目的かなとか、戦術を予想しましたけれどもそれより何より対する京都のスタメンに大黒の名も、補強したフェホという外国人の名もありません。FWには有田と宮吉が名を連ねており、ここ数試合はどうも大黒はベンチスタートの感じらしく、こんな順位に沈んでしまっている京都も闇が深そうという印象。



実際試合が始まると、トリニータのDFラインとの駆け引きみたいな意図は然程感じられず、京都の攻撃って一体何がしたいんです?サイド攻撃?何?という印象でした。裏を返せばトリニータの守備陣がもう一度勇気を持ってラインを上げ、中盤をコンパクトに保てて、守備体形を維持できていたということです。若狭を中心に前節を反省を活かして良い守備が出来ていました。


攻撃面では為田のチャレンジが失敗続きで実を結ばない印象でした。仕掛けることは出来ていても最後の精度を欠く。しかし、左サイドからのカウンターチャンスで全て自ら仕掛けた形で結実。為田が放ったシュートは圭介(※旧俺たちのエスペランサ)にはノーチャンスの完璧なゴールを生み出しました。自分で決められる人、それがエース。素晴らしいゴールでした。



期待していなかった試合で、京都はよく分からない状態だし、リードしているしで、もしかしたら勝てるかも・・・と心ときめくハーフタイム。後半開始直後にも西が凶悪なドリブルで2度ほど右サイドを引き裂き、相手DFにとっては酷暑の中で地獄のような対応を迫られる。まさに西凶獄という状況だったし、2点目が取れそうな匂いが漂っていたんです。でも決めきれなかった。昌也のミドルシュートが枠に飛ばなかったり、まだ動ける後半頭に2点目を決めきれなかったのがそもそもの敗因だと思います。


京都が先に動いて選手交代をした直後、カウンターからのカウンターみたいな感じで京都に決定的な場面を作られて失点した訳ですが、この失点は守備が破られた訳でも、破たんした訳でもない失点だったので仕方がないかなと思えるレベルでした。ボールが転がった先に敵がいた。運がなかったかなと見受けられました。こんな失点は京都相手なら想定内。ここから押し返せるかどうかが最も重要だったのですが、残念もう走れませんの時間帯が近づきつつあり、大黒の投入で畳みかけられてしまう。


大黒という選手は、戦術の外にいる感じの選手で、試合の流れとか脈略とか関係なしに得点できる稀有な存在。弱者が集まって作った戦術を超えてしまう選手。雑に見えたクロスなのにゴールに変えてしまう。あっさり大黒にやられて逆転を許してしまう。そしてダメ押しのフェホ投入。攻撃は形にならず、守備もやっとの状態で試合終了。


終わってみれば、京都が前半の想定外の失点をベンチワーク含めてチーム全体でゲームを動かして勝利した試合でした。前半はトリニータを走らせたかっただけだったかもしれません。2点目が早い時間に取れなかったこと、京都には想定外の失点をも取り返せる切り札を複数枚持っていたことが差になった試合と感じました。大黒をベンチに置けるクラブですよ、京都は。


その京都に比べて交代枠の使い方の意図がさっぱり分からなかったトリニータ。未だ得点が必要な時に切るカードが、策が存在しない。つまりは先発メンバーで複数得点しての逃げ切りが唯一の勝利パターンってことになってしまう。今一度、柳田監督はリードされた場合に手駒で何ができるのかを考えなきゃならんですね。


大切な試合で負け込んでいるので、ショックではありますが8月の酷暑の京都盆地でこれだけやれるのであれば、もう少し涼しくなれば試合を通じて走り切れる季節が来るだろうし、そうなればもうどこにも負けない先行逃げ切りの戦い方が出来そうな感じはあると思ってます。涼しくなるまでは割り切って上手にサボったり先制したらドン引きしたりしても良いと思うんですけどね・・・。


ただここ数試合、最も感じたことはですね、もっと松本昌也に成長して欲しいってことなんですよ。人一倍松本昌也に期待しているからなんですけどね、いま無意識なのか攻撃は、はい、兵働さんよろしく、みたいな安直な選択になっているような気がしていて、そんな決まり事を忠実に守るようなレベルじゃ無いんですよ、私が松本昌也に求めているレベルは。昌也自身に得点に絡んで欲しいと切に願うのであります。チームを引っ張るレベルの熱い自己表現をしてくれたらなと思います。戦術の枠を超える選手になれるはず。




怪談和尚が電光掲示板に映ったのは面白かった。京都らしい素晴らしい企画。21時終了の試合後のイベントって珍しいですね。大分トリニータに負けた方がよっぽどゾッと出来たんでしょうけど。




次節はホームでセレッソ大阪戦。これまた難しいところが難しいタイミングでやってきますが、課題を克服して勝利を得られるか、それとも来週も現実逃避してしまうのか。セレッソも補強してムキムキになっていますし、やんなっちゃいますねもう。修羅場上等ですけど、やんなっちゃう。早く涼しくなって欲しい。

2015/08/09

2015年 明治安田生命J2リーグ 第28節 愛媛戦

【大分 0 - 1 愛媛】



総力戦が楽し過ぎたんです。味を占めてまた大銀ドームに行ったら返り討ちされたにわかサポーターです。夏休みがですね、ごっそり取れたので墓参りがてら大銀ドーム参りを決行しました。今日の試合は前節C大阪を破った愛媛とあって、簡単な試合ではないと思っていましたがホームの後押しがあれば何とかなると期待して参戦したものの、残念ながら画に描いたような完敗でした。ホームスタジアムがお通夜状態になる経験を出来たことが4回目の大銀ドーム参戦の収穫でしょうか。お通夜というかお盆というか、もう今ここに死んだおじいちゃん帰って来ちゃうんじゃないかと思いました。まだちょっと早い。お盆に仏壇に帰って来てね。



累積警告の出場停止明けから兵働が戻って来て、いつものメンバーに戻ったスタメン。半ば諦めていた補強でしたが、大分FCが踏ん張って完全移籍でFW荒田を獲得。荒田のJ2での実績を見る限り、よく頑張ったと思います。田坂監督なら即スタメンで使っちゃう感じですけれども、柳田監督はベンチからの途中出場となりました。まぁ誰が出てもどうしようもないくらい攻撃が組立てられなかったので、荒田の実力は不明のまま実力披露はお預けとなってしまいましたが。今日は縦パスが少なかったなぁ・・・・。


愛媛は強化費が少ないながらも木山監督が創意工夫を重ねて良いチームを作っています。瀬沼、河原、西田という前線の3枚の組み合わせがそれぞれの選手の特徴がにじみ出て面白い。全員がハードワークするベースがありつつ、カウンターも鋭く、そりゃC大阪でさえ倒されますわ。


前節、トリニータは福岡戦で後半に足が止まりまくって固定メンバーの疲労が溜まって来ている感じに見受けられました。今日の試合はどこかフワッとしていたというか、やっぱり疲れが溜まっているのか特に守備陣がピリッとせず、淡々と試合をこなして負けてしまった感じで、悪い流れに抗う何かを感じられなかったことが一番辛いと感じました。勝ちにこだわる強引さを感じさせる何かがあればまだ次に繋げようと前向きになれるのですが。DFが補強されなかったので、競争が無くなってレギュラーが確保された一面もあり、ちょっとだけ緩んだ部分があったのかもしれない。福森とかが奮起してくれないと競争が生まれずに困る。


こんな試合の後に、次節は非常に重要な京都戦を迎えます。夏の京都というハードなコンディションが予想される中で、もう一度ピリッとできるかどうか。夏の補強でお金を使っているので全然違うチームになっている可能性が高いですが、ここで負けるようであればもう最終節までズルズルと残留争いを続けてしまうんじゃないでしょうか。この夏一番重要な一戦です。


今までアウェイで遠征した先で雨に打たれてびしょ濡れになりながら完敗した時が一番堪えると思っていたのですが、ホームで何もできずに完敗しても十分堪えるってことが分かりました・・・・。私にとっては大銀ドームも遠征みたいなものですけど、ホームスタジアムがあんな雰囲気になっちゃうんであれば、そりゃ勝てなきゃお客さんは増えないですよね・・・・。勝った時の雰囲気も負けた時の雰囲気もようやく体験できた2015年の夏でした。



2015/08/02

2015年 明治安田生命J2リーグ 第27節 福岡戦

【福岡 1 - 1 大分】

福岡まで応援に行かれた沢山のサポーターの後押しのおかげで辛くも勝ち点1を得た灼熱の激闘でした。バトルオブ九州らしい白熱した戦い。先制後に追いつかれて残念ではありますが、判定によってはほぼ負けていたような試合だったので勝ち点1は貴重と考えて良いのではないでしょうか。



累積警告で出場停止の兵働に代わって先発となったのはダニエルでした。それ以外の顔ぶれには変更なし。福岡は現在プレーオフ圏内に留まっており好調を維持出来ている状態のチーム。その福岡相手に前半は素晴らしい出来で、言う事無しのえびす顔。セットプレーのキッカー不在で心配された得点も、やっぱり右の西の速い詰めから、ボールを奪取し攻守の切り替えの流れで素晴らしいボレーを三平が決め、兵働はゆっくり休めばいいのさ状態。もう西が大きく見える。その西が攻める。名付けて大西攻。右サイド大西攻作戦が得点に結びつきまくり。大西攻が大成功。この作戦は山口の西を攻撃に専念させてあげたい思いやりで構成されています。縁の下の力持ち山口SBになってくれてありがとう。


後半は福岡が前線のシステムを変えてじわじわと前がかりに。特に坂田が入って来てから嫌でしたね。6月に加入した前湘南のウェリントンを中心に攻める。前半はほとんど福岡にクロスを上げさせなかったトリニータ守備陣も暑さと激しさに消耗。ダニエルが痛んでピッチから出ている間にウェリントンにゴールを決められてしまう。頼みの西も痛んでいたし、三平も足を攣っており一気に野戦病院化。兵働即刻戻ってきて状態。右サイドは西から後藤に、ダニエルはジョンヒョンに交代して、高松とエヴァンドロの交代も含めて交代枠を使い切ってしまう。


ファウルで止めざるを得ないプレーが増えると、ブレ玉FKを上福元が弾くも押し込まれてしまう。が、オフサイドに見えないプレーがオフサイドと判定される運があり、負傷者も出た中でなんとか負けずに済んだ試合となりました。後半から一気に激しくなった試合にも、守備陣は怪我なく無事っぽいのが救い。選手層は薄いのでダニエルや西が長引くようだとシーズンをしのぎ切れるのか不安要素となる。もう全試合総力戦。簡単な試合なんて本当に無い厳しい厳しいJ2。


今年度加入の他の若手メンバーがなかなか出て来ないので、ギリギリのメンバー構成なんじゃないかという気がして不安になるのだけれども、そろそろ移籍ウィンドーも閉店ガラガラですし、出ていく人は沢山いたけれども入ってくる人がいないまま戦えるのかトリニータは。入ってきてもフィットするかどうか試している時間も無いし、悩ましい。余計なお金を使わないに越したことはないんだけれども、そのギリギリの見切りが難しい。若手が台頭してくれるなら良いのだけれども。あぁ出てこい若手。