2023/05/29

2023年 明治安田生命J2リーグ 第18節 秋田戦

【秋田 0 - 0 大分】


ずるずると順位を落としております。今回は現地に行けず、DAZN生観戦。雨で水溜りが出来たピッチの上で積み上げてきたサッカーができず。でもなぜかチャンスメイク出来る秋田の猛攻に晒され続けるも西川のビッグセーブで凌ぎ切った試合。数行で集約できちゃうんですけど、アウェイで勝ち点1なのでね、私としては3-0で負けなかっただけでも良かったと思います。チームもアウェイに遠征に行って雨に濡れた人たちも、勝ち点を持ち帰れて良かった。

 

スタメンは前節から運用を始めた4-2-3-1を継続。雨でピッチが酷いと分かっていてサムエルをワントップにチョイスしたのかどうかは分からんけれども、こういうピッチ状況ではスピード系の方がチャンスが作れたのではなかろうか。サムエルがそこまで悪かった訳ではないけれども、足元でキープしたところで、っていう展開が多かった前半でした。実際に前半途中で藤本を上げてサムエル競って藤本が裏に走る的な2トップ気味にしたじゃないですか、それなら伊佐or宇津元でも良かったんじゃなかろうか。敢えて言うのならばサムエルの先発チョイスだけ納得感がありません。ベンチにはようやくお目見えの新戦力、池田が入った。松尾もベンチ入り。出場は無かったけれども新戦力がにじみ出て来ております。出て来ております。もっと出て来て欲しい。


 

対する秋田。シン・秋田一体です。シン・秋田一体。秋田一体、超秋田一体からのシン・秋田一体。来年どうすんだろうね。今シーズンは主力を抜かれ、特にGKは跡形も無くなったくらいに散らばってしまい、背骨を抜かれまくった秋田でしたが今シーズンは意地のスタートダッシュ。正直凄い。陣地奪取系サッカーと言いましょうか、全員で走って前進、全員で走って守備ブロック形成。吉田監督の思想の基に人が変わってもサッカー自体は変わらず、補強した編成も噛み合った模様。吉田監督が指揮を執る限り秋田は秋田のまま。



わたし、ニータンのアウェイ遠征率に負けている気がしてきた。今シーズン、ほぼアウェイ行ってないか?結構旅費を使ってないですかね?お金を生む亀なので元が取れるようです。いずれ新幹線のグリーン車とかで移動しそう。秋田はダイハツ様からこの日のためにカクカクシカジカをレンタル移籍で加入させた模様。残念ながら雨で外に出れなかったらしい。ダイハツ様も製品試験でカクカクシカジカして(※自主規制)



はい、ビッグセーブ連発の西川のおかげでクリーンシートでした。今日の西川は素晴らしかった。何点分止めたでしょうか。山ほどシュート打たれて、半分は枠外だったけれども半分は西川が止めました。この試合はピッチの水たまりでボールが止まるのでパスが機能せず、サイドも一方に寄ってしまい、密集した方が有利みたいな別の競技になってしまいました。なぜかそっちの方が得意な秋田。次々とチャンスを生み出す。守備はまったく繋がずにサイドに出すか大きくクリアする。全然違う競技です。ヘディング合戦、セカンドボール競り合い合戦。戦っている選手はたまったもんじゃなかったと思います。怪我が無くて良かった。守備陣は辛抱強く対応してくれたと思います。結果的に秋田側の戦い方がより特化してしまうコンディションで負けなかったことはポジティブに捉えたい。


問題は攻撃陣。およびセットプレー関係者です。特に宇津元さんね、あの唯一と言っていいほどの決定機が枠外ってのは膝から崩れ落ちましたよね。私も自宅で両膝が割れるかと思いました。あそこは決めて欲しかった。次は決めて欲しい。あとはセットプレー。不発でした。高畑奎汰の無回転シュートは面白かったけれども、4本のコーナーキックもあったと思うので、一つ決めて欲しかった。でもまぁアウェイでの戦い方はこういう、負けない戦い方をベースに得点を狙うのが正しいと思うのでアウェイで1ポイント、ホームで3ポイント、2試合で4ポイントを稼ぎ続ければ昇格出来ますから、次のホームで3ポイントを取れば意味のある1ポイントとしたいところです。


その次節、甲府を迎えての19節となります。今節で順位は逆転されて3位甲府、5位大分。勝ち点差は1。上位に喰らい付くには必勝の一戦となります。水たまりの出来ないドームで甲府を上回ることを期待したい。前半の勝負所です!



2023/05/22

2023年 明治安田生命J2リーグ 第17節 長崎戦

【大分 1 - 1 長崎】


煽りに煽っても観客は1万人に惜しくも届かず、試合も数的優位を活かせずに引き分け。素晴らしかった前半と、選手交代をする度にサッカーにならなくなっていく後半と、大敗から立ち直れたのかどうか微妙な試合内容。大敗からの病み上がりで息切れ、そんな試合だったでしょうか。勝ち点1ゲットだけれども、2ポイントロストの印象の方が濃い九州ダービーでござんした。


珍しくメンバーを代えました。良いチャレンジだったと思います。珍しく4-2-3-1で4バックスタート。確かこれまで町田戦の試合途中に一瞬だけあった左サイドハーフ藤本&左サイドバック高畑の併用プラン。これは観たかったやつ。デルランとペレイラでCBを務めさせて右サイドバックには上夷をチョイス。ボランチは野嶽と羽田。チャンスをもらった宇津元のワントップに、藤本・野村・町田を並べる前線。伊佐、中川、茂平、弓場はベンチスタート。佐藤丈晟もベンチ入り。5失点後の試合なので、守備で役割を明確化してしっかり守ろうね、が出来るかどうかが試される試合。チャンスをもらった選手たちは結果を出したかったろうね・・・。



急にベンチ外になってしまった高木がグロインペイン症候群と診断されて離脱。ビルドアップ改善で先発復帰した直後というタイミングでの離脱も痛いし、いつ何時、底抜けに明るいチームの雰囲気的にも離脱は激痛。キャプテン梅崎も最近試合から離れているし、シーズン序盤に比べるとキャプテンシー不足。若手が頑張れ。



対する長崎。J2屈指の戦力を誇りながらカリーレ監督の手腕が謎過ぎてよく分からないチーム。昨シーズン途中から就任も特段印象が無いカリーレ監督。どうしても「借り入れ監督」と聞き間違えてしまうので借金に追われる生活はダメです。今年は編成と戦術が噛み合って躍進するはずだったが伸び悩んでスタート。4月に連勝を達成して一気に盛り返し、月間優秀監督に選出されるまでに復旧。これが実力なのか何なのか?放り込んだ先にいるファンマがバカスカ得点していただけなんじゃないのか疑惑が大いにあって、私の中では未だにどんな戦術を標榜している監督なのか解釈できておりません。繋ぐ、ボールを大切にするサッカーやるらしいんだけれども。この試合はファンマ不在で、ワントップにはエジガルジュニオを据える4-2-3-1でミラーゲーム。ファンマだけスペイン人だけれどもブラジル人多め。右サイドバックには増山、ベンチには岡野洵も。



新商品の宣伝に余念がないビジネス亀。柔らかいぬいぐるみクッションが発売されました。吉坂コーチが抱くよりはヴィヴィくんに抱かせた方が売り上げが上がることを知っている亀です。ソファ、クッションとリビングの全てがニータン化される日も近い。ニータン冷蔵庫とかニータンレンジとか家電に進出しそうな勢いです。



はい、試合です。我が軍のフォーメーションがいつもと違ったからなのか何なのか、カリーレ監督はここ数試合の大分トリニータ対策を観ていた感じは受けるんだけど微妙な印象。GKまでにはプレスをかけず、数的同数でマンツーマンで待ち構える守備をすればトリニータの前進は止められるのですが、守備時4-4-2のブロックを形成する長崎守備陣は基本それほどプレスを掛けてくることもなく、ハメられている印象は薄かった。開始直後はボールを持てた。ただ、保持して前進するよりは過剰な安全策を選んだトリニータ。ロングボールを蹴る比率がいつもより高かく、そのボールの精度が低いこともあって宇津元が収められずに奪われるシーンも多かった。もうちょっと持てませんでした?今日なら。



これまで最初にガツッと来るチームには大体気圧されることが多かったんですけれども、この試合に関してはそれを上手く利用できていたと思います。パッションは折れず。ブラジル人達がトリニータにボールを回されると過剰にイラつくこともあって序盤から警告多発。手洗い九州ダービー。その熱くなるブラジル人とは無関係でパスミスやらを多発していた試合に入れていなかった宮城天。前半24分に2枚目の警告を受けて退場。プライベートで何かありましたか?ってくらいに試合に集中できていなかった。らしさゼロであった。ここからトリニータは数的優位を活かしてやりたい放題。特に左サイドの攻撃は素晴らしかったし、1枚残ったエジガルジュニオにはペレイラとデルランでしっかりと対応。波状攻撃に次ぐ波状攻撃でゴールをこじ開けました。



何度もチャンスメイクをしながら決め切れなかった中で、38分に野嶽の縦パスを受けた藤本がDF2枚をターンとドリブルで無効化して先制。ペナルティエリア内で足元に欲しがってます、藤本。無得点の大敗があったここ数日のうっ憤を晴らすようなスカッとするゴールでした。ここまでは良かった。もう1点取って畳みかけるくらいのゲームを終わらせる殺意が欲しかった訳ですがスコアは動かせずに前半へ。



リスク管理しながら1点が取れませんでした。むしろ相手が1枚少ない優位性が、どんどんと失われていった印象です。前半から保持少な目であったこの試合、どうも蹴り過ぎの印象で、ボールを保持してしっかり動かしながら相手を疲弊させることが出来なかった。試合が進むにつれて長崎ペースとなり、セットプレーから同点に追いつかれて五分の戦いに持ち込まれて試合終了である。残念無念の後半になってしまいました。この戦い方、もし前節のアウェイでやるなら判る。なぜにホームに帰って来てからやるのかは分からん。対策の対策で蹴るけど、それが有効打にならないならどうすんだろう。



試合の中で選手起用しつつ状況を変える能力は長崎にあったような印象。カリーレ監督の能力はここにあるのかもしれない。長崎がボールを保持して前進する良い形は前半には1回出たけれども、後半はもう我が軍が保持しなくなってグダグダになりました。交代選手、持ち味と結果出せず。サイドからの攻撃は出来ていても、長崎の長身GK波多野にクロスを直接キャッチされるシーンだらけで頭を抱えました。またもや九州ダービー、ホームで引き分け決着。大量失点で負けなかったら良い訳ではありません。勝たなきゃダメな試合でした。



連戦が終わって、上位からは離され気味。失点が多すぎますね。23得点、23失点です。町田は8失点、ヴェルディは9失点。よくぞ3位に踏みとどまれています。負け試合でまとめて大量失点しているからだろうけれども。バランスが良いのか悪いのか難しいところです。試合をどう進めるのかをピッチ上で決断するリーダーシップが必要でしょうか?これから本格的な夏が来て、走るのが辛くなるこれからの季節こそ状況見ながらゆっくり保持するのか、プレスのスイッチを入れるのかピッチ上での状況判断が必要になってきます。次世代のリーダーが若手から台頭して欲しい。7月に正念場が来るので、そこまでは上位に食らい付きたい。



2023/05/18

2023年 明治安田生命J2リーグ 第16節 山形戦

【山形 5 - 0 大分】



無理です、無理。平日の午後13時30分に試合を生観戦は一般人には無理です。まして現地に行って観戦するなんてね、普通の人には無理なんです。これがプレーオフとか昇格とか残留とかを決める試合なら別ですよ?今回はJ2第16節です。リーグ戦の1試合を平日13時30分キックオフにしやがったモンテディオ山形。一体どうしたんだって話です。



エデュケーショナルデーでした。県内の幼小中高、若い学生さんご招待。これは素晴らしい取り組み。目先の売り上げよりも未来への投資。とんでもなく長いスパンでの投資のような気もするんだけれども、新しい取り組みを始めました山形。Jリーグ30周年、次の30年を考えると素晴らしい取り組み。でもいや、いいんですけど大分戦でやらんでも良くない?遠いアウェイだし、観客少ないだろうし、チャレンジだ!って経緯で選ばれてしまったんだろうか?夜にイーグルスが山形で試合をするのも影響があったのかもしれない。やるなら夏でも冬でもない春先が良いか・・・。


大分トリニータのサポーター界隈には割とアウェイ遠征の文化がある方だと思うのです。シーズン前に日程が発表された時、今シーズンで最も厳しい日程になっていて、こういうことになると逆境さんいらっしゃい精神のせいで逆に燃えるアウェイ観戦魂を発揮した濃い人たちが現地に行く感じになったんだと思われます。割と行った人が多かった気がする。プロのアウェイ観戦家の方々に違いありません。私なんてまだまだです。トリニータを応援する人たちにとっては勇者、世間一般からみると信じられないタイプの人たち(※オブラートに包んだ表現)。結果的にとんでもない惨敗になったので本当に恐縮です、勇者たち。これほど酷い試合もなかなかない。年1回あるかないかの惨敗。今シーズン、アウェイ観戦は難がありすぎませんか!?


一応結果を知ったうえでDAZNで追いかけ観戦。スタメンは前節からボランチを野嶽から保田、3バックの右を上夷からペレイラに変更。連戦の中でもターンオーバーっぽいメンバー変更は最小限。30℃を超える気温。山形まで移動して13時半キックオフ。コンディション調整は難しかったとは思います。ただ、それらを差し引いても試合運びと相手チームの戦術との噛み合わせで全くダメな内容でした。何度も同じ過ちを繰り返しているように見えてしまう。アウェイでの負けっぷりが悪化の一途。負ける時は分かり易いくらい負けますが悪化しています。ビックリ。


対する山形。シーズン開始から降格圏に沈むくらいに苦しんでいた。昨シーズン尻上がりに調子を上げてプレーオフに進出したクラモフスキー監督を4月頭に解任して渡邉晋コーチを昇格。チーム立て直しの際中。昨シーズンの主力メンバーで山田康太を柏に、樺山、藤原、山﨑が鳥栖に個人昇格を決めてしまったので新メンバーが馴染むまで時間がかかるのは仕方なさそうではあった。これまでの山形の試合結果を振り返ると、明らかにボールを保持しない系チームに惨敗しているので保持の質が下がってしまったことが苦しんでいる要因だと推測していた。基本フォーメーションは4-2-3-1を運用中。ベンチには後藤優介もいた。昨シーズンもブリンブリンに負けたので下平体制では相性はよろしくない。



この試合、天候に恵まれ過ぎました。30度を超える気温ということで小さな子供たちの引率者は大変だったと思われます。連戦の中でどこまでプレッシングが出来るのか、また夏の気温の中で機能するのかどうかという意味で不安要素ではありました。ただそれ以前に、山形の大分対策のカウンター、山形の左サイド、チアゴ・アウベスのスピード、裏をシンプルに素早く狙う山形の意図、立ち上がりに危ういシーンが何度もありながら戦い方を変えずに、リスク管理のバランスが悪いまま失点してしまった。序盤にトリニータの左サイド、我が軍の藤本が素晴らしいチャンスを生み出したりもしたけれども決め切れず。その後攻撃陣はボールロストを繰り返し、何度もカウンターを受けて守備陣が背走せざるを得なくなった。オフサイドで凌げた時間帯もあったけれども厳しい環境の中でわざわざ苦しくなる展開を継続してしまったように見受けられた。こんなに簡単にカウンターを受けまくるチームを観るのは教育上良くありません。こんなチーム他に無いですから!学生さん達、参考にしないで欲しい。



この試合が今シーズン、一番キツイ条件なのはシーズン開幕前から分かっていたのに、勝ち点1さえ持って帰れれば十分だったのに、鋭いカウンターに晒されているのに、ちょっと苦しいからやり過ごそうか、ってことが出来ないチームです。攻撃陣と中盤と守備陣、繋がっているようで繋がっていない。前半はもう少しじっくり時間を使いたかった。ホームでの戦い方なら分かるけど、アウェイで、一番厳しい環境下で、状況が悪くても戦い方を変えない。なんで?っていうのが正直な感想です。コーナーキックからの流れでもう1失点して前半を終えた。裏返されっぱなしでした。持たされて引き込まれて裏返される。持たせて引けば前半はやり過ごせただろうに。この試合は自分たちのスタイルを横に置いても良かったと思うんだけれども。



後半は4バックに移行。2点を追いかけて前がかりにならざるを得ないんだけれども、何だかんだでひっくり返されっぱなしでした。1得点も出来ずにさらに3失点。交代で入ったメンバーも結果出せず。プレスもバランスもあったもんじゃねぇ!良いところ無し!終了!無理!山形はシーズン初のクリーンシートですってよ!どういうこと!?


こういうときはニータンを眺めるに限ります。ちょっと落ち着こう。山形の学生さんたちは楽しかったに違いありません。企画が大当たりの山形。連戦で大ダメージを負った大分。水曜日にツラい。トリニータ関係各位全員でツラい。あぁツラいな。長崎戦、心配。ホームでならば結果で示せるだろうか?これを乗り越えればリーグ戦の3連戦は7月まで無いので踏みとどまって欲しい。




2023/05/14

2023年 明治安田生命J2リーグ 第15節 熊本戦

【大分 1 - 1 熊本】


久々に1万人以上を動員出来たホームでの熊本戦をDAZN生観戦。あの手この手で煽りに煽ってスタジアムに人と熱を呼び込むその手法。確信犯ですあれ、確信犯。悪い大人の仕事です。そのかいあって雨の中でも12,096人の動員に成功。九州ダービーとか、昨年のプレーオフのリベンジだとか、ストーリーが作り易いので動員のテコ入れ策として抜群の効果がありました。大成功。フロント、ようやくテコ入れで頑張りました。が、煽ったが故に結果が出ないと悔しさ2倍。


試合は選手が頑張りました。3連戦後にオフを挟んでリカバリできたであろう元気いっぱいのメンバー。GKは西川に戻って高木はベンチ外。理由は不明。新井が初のベンチ入りかな?3バックは左のデルランが出場停止とあってランボー香川がスタメンを奪取。香川も一発退場からの出場停止を経ての復活でアシストとかゴールを決めてくれたらそれだけでブログが書けるので期待していました。ランボー怒りのスタメン復帰。真ん中安藤、右は上夷。ボランチは野嶽と弓場のコンビ。特に弓場はピッチピチの21歳の誕生日だったしゴールしそうな雰囲気ありました。惜しかったなぁ、あのシュート。左サイドは藤本。ワントップ伊佐、シャドーは野村・中川のコンビ。右サイドはトリテンで対戦時の相性が良くて「熊本ぜったい殺すマン」だとアピールしていた茂平。アピールしていた割には相性の良さは出ず。スタメン確保のために盛った疑惑あります茂平。ベンチに入ったサムエルは痩せました。痩せてました。



対する熊本。昨年プレーオフ以来の対戦。プレーオフもあの試合は引き分けですから。負けてないから(※しつこい)結局熊本もJ1勢に勝てず、J2のまま。主力がJ1に個人昇格してしまって、FW高橋、MF河原、坂本、杉山、DFイヨハと背骨を失った熊本。これまで同様、ポンポンスポポンのリズムでおなじみのフォーメーション「3-3-1-3」を運用中。今年はもっと苦戦すると予想していたんだけれども戦い方と編成にズレがなかったからだろうか、予想以上に奮闘中の印象。戦い方が独特なので常に難しい相手です。大木監督のチームは極端。



前節も赤いマンツーマン気味のチームと戦ったばかりでしたが、熊本も守備時と攻撃時で二面性を持つチーム。守備時は人に付き、ボールを奪うとすぐにスペースに移動し続けるので捕まえずらい。試合開始直後はプレーオフの時と同じように何故か隙のある熊本。決定機を何度も作れましたが決め切れず。これが尾を引く試合となってしまった。保持時のマンツーマンディフェンスにより、自陣のマイボールのスローイン時にボールを奪われてショートカウンターを受けてミドルシュートを決められてしまった。避けられたはずの、もったいない失点でした。この失点以降、熊本にペースを握られてしまう。お互いの人員配置にギャップがあって、ミスも発生しやすく、攻守の入れ替えが頻発。とにかく走り回る試合に。

 


守備面では熊本にかき乱されることが多かったけれども、香川と藤本を中心とした左サイドでは攻撃が活性化。この試合は両軍共に決定力だけが問題で、チャンスとピンチが多いハードな試合でした。トリニータの攻撃が実ったのは56分。左サイドで素早いパス回しの末、野嶽が持ち上がっての後ろへのパス、中川のシュートがゴール右隅に決まった。同点に追いつく。



連続試合ゴールで決定力の調子はチームでピカイチの中川。相変わらずの昇天っぷり写真です。一連の流れは素晴らしい連携でした。同点ゴールの後はトリニータが試合支配しかけたけれども一進一退の、もどかしい攻防が続いた末の引き分け決着。痩せサムエル投入もロングボール一辺倒でなんだか、スッキリしない攻撃が続いてしまいました。結果またも熊本とは引き分けで終了。前半の決定機を先に決め切れていたらもう少し楽に試合を進められていたと思うので、この試合に関してはゴールを決め切れなかった点と、スローインから失点してしまう軽さが反省点。ただ、攻撃の形自体はゴールも奪えたので、交代後のメンバーでどう得点に結びつけるのか、もうひとつ武器があると頼もしくなるのだけれども。


先制されてからの引き分け決着なのでそこまで悪い内容ではないものの、煽りに煽ったが故に諸刃の剣となってスッキリしない結果となってしまいました。勝たなきゃいけない試合でしたね・・・。



問題は連戦の中で次の試合が水曜日の13時30分に山形で行われる罰ゲームじみた日程ってことです。何故ゆえに山形は昼間に試合をするのか?現地の小中学生を無料招待するっぽいけれども、遠足に使うのでしょうか。謎は水曜日に解明される。平日の昼間にJ2ですよ。



2023/05/08

2023年 明治安田生命J2リーグ 第14節 金沢戦

【大分 4 - 3 金沢】



おい?誰だゴール出んウィークとか言い出した奴は!ゴール出過ぎだぞ、そんなゲームでした。DAZN生観戦でも途中から感情が追いつかなくなったので現地で観戦された方々はぐったりだったと思われます。勝てて良かった。もし負けていたら休み明けの全ての活動に精神的影響を及ぼすレベル。あぁ勝てて良かった。


3連戦目のスタメンは基本前節を引き継いだ形。ターンオーバーよりも継続性、ビルドアップが良かったメンバー。デルラン・安藤・上夷の3バックに野嶽・保田のボランチ。左に高畑奎汰をチョイスしたのが前節との唯一の違い。藤本のドリブルよりも高畑のクロスを選択。その他メンバーは前節と同じ。ベンチには出場停止からペレイラが復帰。


シーズン中にユニフォームの袖が埋まりました。まさかのTKP様のおかわりでございます。業績好調TKP。ありがたいことです。4月に発表された2026年度までの中期事業計画で最高益・最高売り上げを目指すプランを発表。勢いが違います。既にこの試合から袖にスポンサーが入っていました。太客万歳。


対する金沢。ゴールデンウィークに「金」沢です。ゴールドです。金です、金。金なんです。今年の金沢は得点と失点が多いというデータに特徴があります。基本は4-4-2をベースにヤンツーこと柳下監督のマンマーク気味のヤンツーのマンツーが継続され続けています。もうしつこいくらい続いています。年2回しか対戦しないこっちが飽きるレベルです。ただマンマーク気味な故に人が入れ替わるたびに若干中身も変わり続けていて昨シーズンの後半くらいから3得点する試合とか3失点する試合とか、とにかく点が動く試合が多くなっている印象で、今シーズンも相変わらず5得点したり4失点したりとグレードアップして大味な結果を残しまくっています。データ嘘つかない。藤枝よりも金沢の方がよっぽどエンターテインメントサッカーです。明らかにバランスがおかしい。故にだ、金だ。金の匂いを感じたので久々に買いました。


データを信じてワンチャン点が動きまくる試合を予想し、サッカーくじを買いました。画像が見切れているかもしれませんが大量に買いました。大抵は得点が多くなる試合程にオッズが上がると目論んで買ったんですけれども、予想よりもオッズが低い。J2のサッカーくじを買うような猛者は同じことを考えていた模様。金沢に負けず劣らず、我が軍も時々3失点して惨敗する傾向があるのでそこも一応ね、一応買ってしまいました。噛み合うとバカ試合になって大量得点&大量失点を先読みです。遠征費用をね、稼がないといけませんから。金の雨よ降れ、ゴールドウィークになれ。


試合の入りはトリニータが保持して前進出来たし、初っ端から伊佐にシュートチャンスが生まれたりと得点が入りそうな雰囲気はあった。今節、左右の両CB上夷とデルランが持ち運ぶのがビルドアップ的には良い影響が出ていた。相手を動かせるし、そのまま攻撃にも絡めるので4バックに対して数的同数以上を作れる場面が増えた。右サイドでボールを保持した野村のスルーパスが相手に当たってスペースに転がったところを見逃さなかった中川のゴールが先制点となった。


相変わらず昇天しております。昇天ゴールです。10分に幸先よく先制に成功。これをきっかけに3-0くらいになってくれればね、私のくじも当たりますし、残り80分で2点追加なら一方的に勝てる可能性もあるな、と思っていたんですが得点後に金沢が急に前がかりになりました。早い。4-3-3というか4-3-2-1みたいな形でプレスを強めに、前線に人をかけて来ました。バランスがおかしい。トリニータ側が保田をアンカーに置き、野嶽と縦関係になるのでマンツーマン気味になると相手も同じような並びになるので並びありきなのか、人に付いていただけなのかは分かりませんが先制後に急に押し込まれたので嫌な雰囲気になりました。


ミドルシュートを決められて追いつかれる。金沢は攻撃時のビルドアップが上手。守備時は人に付くけれども、攻撃時は解き放たれる。右サイドにいた庄司朋乃也から左サイドに大きく展開、ワンタッチで落とした梶浦が杉浦とスイッチ。浦浦スイッチ。杉浦にミドルシュートを決められてしまいました。梶浦も杉浦もフリーだったんだけれども。空回りのハイプレスと中盤がズレズレでした。


32分には逆転を許す。野嶽が滑ってロストしたところからカウンターを受けてしまった。楔のパスに安藤が釣り出されて背走させられた時点で勝負あり。林のスピードには誰も付いて行けず、美しい形で逆転を許してしまった。ほらやっぱりね、得点が動く試合になったよね、くらいでした。まだこの時は。


先ほどの失点の起点になってしまった野嶽、すぐに取り戻します。最終ラインからビルドアップが出来た美しい得点でやり返します。右サイドから逆サイドに展開されたボールをデルランが持ち出し、伊佐に預けて高畑に落とす、高畑はフワッとしたボールで走り込んだ野嶽に送ると胸トラップから左足一閃。同点ゴールでシーズン初ゴールとなり、無表情の写真が晒されるハメになりました。見て下さい、あんなに素晴らしい派手なゴール決めておきながらこの無表情。プロ級の無です、無。野嶽はもうこれで良いや。信頼を取り戻すナイスゴールでした。追いつけたのは大きい。この美しいゴールの流れを一切解説しなかったDAZN解説者は何なんだ。相手のゴールキーパーが痛んでるって痛んでいる場所も全然違ったし一体何なんだ。何の解説をしていたんだろう。酷かった。


40分にコーナーキックから安藤がヘディングで移籍後初ゴール。DAZN解説者の方はしきりに金沢GK白井のミスだとおっしゃっていましたが、私はギリギリ手の届かないボールを供給した高畑奎汰のキックの方が断然素晴らしいと感じました。捉え方が違い過ぎて困ります。上から落とす様なボールってこれまで無かった気もするし、GKの手が届かないギリギリのところで安藤の頭にピタリと合いました。このコーナーキック、伊佐が2回転がっていて、なぜかマンマークのはずなのに安藤がフリーになっているのでカオス過ぎます。何度繰り返し見てもカオスです。安藤をマンマークしていそうだった4番井上をいつの間にか上夷が抱きしめているので訳が分かりません。この失点シーンを繰り返し見ていると柳下監督もお怒りモードです。高畑奎汰のキックと安藤のヘディングだけは素晴らしい。J2初ゴールおめでとうございました。前半のうちに逆転できたメンタリティーは素晴らしかった。2失点はダメですけど。


両チーム前半からリスク管理もへったくれもない試合だったので、しっかりリスク管理しようねっていうのはこの試合を観ていた人間の共通の意識だったと思います。ノーガードで殴り合い過ぎ。良いぞ!もっとやれ!じゃないんです。特に左サイドでデルランが持ち出すようになった割に攻撃をやり切れず、奪われてカウンターを受けて左サイドがピンチに陥ることが多かったと感じました。しかし、持ち出すからこそビルドアップがどん詰まりにならずに済んでいることもあって、攻撃面だけを考えるとあれが良かったと思うんです。持って動かすから相手が動いてスペースが出来る訳で、攻撃をやり切れれば問題無いですし、ビルドアップがスムースになっているのでメリットの方が大きい。シュートで終われば問題ない。シュートで終わって下さい。


後半も早々に試合が動いてしまった。コーナーキックのこぼれ球を拾われて2回目のクロスがファーまで流れて決められてしまった。もうこの辺りになると失点しても何も思わなくなりました。はいはい、次、次。って感じです。



3分後に次が来るんだから疲れます。ここはハイプレスがハマった形。相手の縦パスを高畑奎汰がインターセプト。またもやフワッとしたパスで伊佐に渡し、伊佐が潰れながら野村に落とし、野村のクロスを高畑がスルーして再び中川が決めるという形。カウンターバッチリの昇天ゴールで最後の突き放しに成功。何だかんだで得点に絡みまくった高畑奎汰も素晴らしかった。ここでもうサッカーくじ当選を確信ですよ。


この後ようやく普通のゲームになり、逃げ切りに成功。金沢はカウンターが上手いのでこちらからプレスを掛けて剥がされるよりはボールを持たせて引いて待っていた方が守りが安定します。選手交代でスピード系FWからパワー系のジェフェルソンバイアーノになった方が守り易かった。柳下監督の試合後のインタビューやコメントを読むと選手層に対する不満が露わになっていて、CBも3人で回さないといけない、違うメンバーだと試合が壊れると断言していたんだけど、この試合も3失点していてもう既に壊れている部類に入ると思うので感覚がおかしくなっているなって感じました。慣れって怖い。我が軍はデルランが4枚目の警告で次節出場停止になったけれども、ペレイラも安藤も上夷もいて、その上でランボー香川もいるので選手層の厚みが違います。刀根もいるし、坂も帰ってくるだろうし、ボランチも保田が素晴らしいのでゴールを決めた野嶽と交代で入る弓場と、さらにまだ見ぬ池田もいるし競争は激化の一方。ありがたい選手層です。


もしも金沢に追いつかれて4-4になってしまっていたらオッズの高い3万9千円くらいのくじが当たってしまうこともあって気持ちが揺らぎましたが勝ち+当りの方が心地よいのでね、オッズが低い方でも当たりましたから。当たりましたから。ゴールドなウィークとなりました。試合予想、バッチリ当たってしまった。特徴的なデータがある試合ってあまりないのでね、分かり易い傾向があればまた狙ってみたいと思います。


能登半島での地震で大変な状況に置かれている人を案じる優しい亀。他人事の様に凄い試合だったとか7日だから7得点とか適当なことを言ってますが根は良い奴なんです。金沢での営業をほのめかしていますが、ちょっとお金を稼ぎたいだけでね、根は良い奴なんです。


この試合でリーグ戦は早くも3分の1を消化。勝ち点28で2位に浮上。3倍する単純計算だと勝ち点84ペース。素晴らしい結果です。ただ、この試合を振り返ってもやっぱり事前の準備というか、戦術面での噛み合わなさというか、トリニータ対策に対してのリアクションについては課題があります。素人の私が大量失点を予想できるレベルです。夏に向けて隙の無い試合運びが必要です。次節は九州ダービー熊本戦。非常に楽しみな試合となります。13日なので13得点が入る試合になるのか、13番が決める試合になるのか、熊本戦注目です。もう一度観客動員もテコ入れしたい。




2023/05/04

2023年 明治安田生命J2リーグ 第13節 藤枝戦

【藤枝 0 - 2 大分】
 


ナイスゲームでした!!世間はゴールデンウィークだとかで観光地は久しぶりのお祭り騒ぎですが、わたくしは仕事のせいで灰色ウィークでして現地観戦にも行けずにDAZNディレイ観戦。今シーズンは現場に行けない方が勝ってる気がするな?気のせいかな?現場に行けなかったら良いサッカー披露するんだから巡り合わせって怖い。今シーズン序盤はツイてない。
前節仙台戦で2名の出場停止処分を食らってしまったトリニータ。連戦の中で厳しい条件が揃っていましたが逆に、逆にですよ?どんなスタメンになるのかは楽しみでした。フォーメーションは3-4-2-1を継続。GKは前節に続いて高木。3バックは左からデルラン、安藤、上夷の並び。ペレイラの穴を埋めるに補って余りある天上夷でした。特上→極上→天上です。ボランチコンビはターンオーバーで保田と野嶽。弓場はベンチスタート。左右と前線は固定気味メンバーで継続。3連敗するチームが昇格などおこがましいくらいのテンションで戦ったのに3連敗してしまったので、どんな気持ちでこの試合に臨んだのか、それを表現するには十分な、気持ちのこもった試合となりました。
 

DAZNで解説だった両クラブ共通OBの森島康仁さんが勝利への執念が見えたと評価してくれたこの日の大分トリニータ。Mr.J1昇格プレーオフですから、森島康仁さんは。一回戦・京都戦の4得点と決勝・千葉戦でのアシストは一生忘れませんよ、私は。一度は絶望の淵に立たされたクラブをもう一度J1に導いてくれたレジェンドが解説をしてくれるってのがですね、とても感慨深い試合でした。まぁあれだ、昇格した2013年はあれだ、オマケみたいなもんだ。クラブが経営破綻して、もう一度昇格出来るんだって勇気を貰えて、実績を作れたことが重要だったんです、あの時は。長く観れば観るほどに味が出てくるJリーグ。細く長く観続けような。しきりに「雑い」って言ってましたけど、その言葉遣いを含めて森島康仁さんっぽくて良かったです。デカモリシ健在。
 

対する藤枝。初のJ2を戦う昇格組。J3時代に対戦しましたがその時も現地に行けなかったので私とは縁がありません。王国清水、王者磐田に続く静岡サッカー三都(※沼津はなんか違うと思ってる)の一角が遂にJ2へ昇格。藤枝ブルックスが博多で残念なチームに仕上がってしまった後、新興国としてゼロから這い上がって来ました。我が軍と同じ3-4-2-1を運用し、ボールを繋ぎながら前進しまくるベクトルが前に向きっぱなしの攻撃的スタイルでJ2でも上位に進出。ワントップの渡邉りょうに至っては9得点とJ2単独得点王となっている。ファンマより得点を取る日本人は脅威。この試合はJ3時代からしのぎを削って来たであろう、CB安藤とFW渡邉りょうのカテゴリを上げてのバトルも見応えがあり。藤枝側は中2日での連戦とあって日程的にはトリニータ有利。藤枝もトリニータも出場停止者がいる中での試合となりました。藤枝は昔試合後に監督がその日の試合を解説させられていた「MY」っぷりが面倒くさそうな客層イメージが残っているんだけれども今はどうなっているんだろう?普通のクラブになったんだろうか。昨年度昇格に貢献した鈴木惇を放出してしまったのは残念。再会したかったな、鈴木惇と。
 

遠征して各地で金を稼ごうとする亀がまたもや仕事しに行ってたらしい。それにしてもだ、問題は蹴っ飛ばし小僧だ。何なんだこの人相の悪さは。あぁ生で観たかった!メジャーリーグのマスコットにも今時こんな人相の悪いマスコットはいないぞ。ネーミングも何なんだ蹴っ飛ばし小僧って。明治時代の妖怪か。絶対に人気は出ないと思うので、早めに整形手術した方が良いと思うんですけど。沼津にマスコットが誕生するらしいのでここだけはちゃんと力を入れた方が良いと思います、藤枝。
 

はい、試合の話です。ボールを繋ぐ意志あるサッカーをする藤枝なので噛み合いました。フォーメーション的にもミラーゲームだったし、噛み合って上回れました。なぜか急に大ベテラン主審の、昔一悶着あった西村主審が割り当てられる巡り合わせもあって前節とは比べ物にならないほどのちゃんとしたプロサッカーが展開されました。俺も先週こんな試合が観たかったよ!気温高めの、風強めのコンディションの中、前半風上に立ったトリニータはハイプレスで藤枝をハメて高い位置でボールを奪うと藤枝陣内で攻撃を継続。得点の匂いを感じられる時間帯が続きました。
 

先制は28分、右サイドからのクロスを伊佐が決めて得点。何度でも観たい顔芸ツイートが2度目の登場です。藤枝出身の藤本のプレー精度が起点で、シュートが枠に飛ばないってレベルじゃねぇぞ的なシュート性のボールが逆サイドに展開されたのが結果的に良かった。いや、良くないんだけどさ。藤本は後半に決定機を決め切れないシーンもあったのでもったいなかった。藤枝とのサイドの高い位置の取り合いで茂平と藤本はハードワークが必要とされたので仕方ない部分もあるけれども、最後の精度は生命線ですから。昨シーズン末期に猛威を奮った井上健太のように、今シーズン末期には猛威を奮う存在になってもらわないと困るんです。サイド攻撃、質を上げたい。
 

後半もリードを保ちつつ試合をし続けられた。確かにプラットフォームは同じだけれども、藤枝の攻撃はワンツーとかパスアンドゴーを繰り返して後方からも追い越しながら前進するので多少精度が低くても結果的に前進しているベクトルの強さが怖い。ホームで前がかりになるが故にオープンな展開にもなって試合を決める2得点目、大きく空いた左サイドから展開しての野村のクロス。前線に走り込んだのは交代で入った弓場でした。結局精度の高い攻撃は野村に頼りっぱなしです。


相変わらずどんぶりご飯をニコニコしながら掻き込みそうな兄ちゃんっぷりの良い写真です。良い。焼き肉を奢ってあげたい。弓場は明るい。暗闇を照らす光属性。ドンピシャのヘディングでした。ベンチから交代で入って結果出すのは素晴らしい。これで試合を決めたトリニータ。交代で入った宇津元は打って欲しいときに打たない元だったし、パスを出して欲しい時に打つ元だったので、今日は反省が必要な宇津元。折角悲願のワントップでチャンスを与えられたのにだ、活かせなかったのは痛い。


この試合はボランチの保田も素晴らしかった。試合後の藤枝・須藤監督のコメントにもあるようにプレスを剥がされ、ボールを散らされたという評価をしていた。前節も保田がボールを持ってターンして持ち出せるのが良かったと感じたのだけれども、この試合でも状況判断が良くて伸び盛りです。色気が出て来た。良い。保田はひょっとすると、ひょっとするかもしれない。ひょっとするかもしれないよ?A代表の色気。覇王色の覇気みたいなもんです、A代表の色気。夢があります。大切に育てたい。もう育ったかもしれないけど。


クリーンシートのツイートなんてありましたっけ?失点が多すぎて観てなかっただけでしょうか?藤枝の枠内シュートも高木がビッグセーブをしてくれたこともあり、無失点で切り抜けられました。連戦の中、出場停止メンバーを抱えながらアウェイで勝てたのは大きい。もう一度首位を追いかけて、追撃態勢を整えたい。週末ホームでの試合は落とせません。連戦、頑張りましょう。


藤枝のような繋ぐ哲学があるチームに対してはトランジションの速い今年のサッカーは有効に働くのだけれども、蹴ってしまう哲学のチームに対しては効果が薄く、噛み合う試合と噛み合わない試合がある印象を改めて感じてしまいました。この辺りは試合展開の中で選手達が対峙する相手の出方を感じてやり方を柔軟に変えられないと優位に立てないので、事前のスカウティングと戦略の立て方が難しそう。噛み合わなさそうな相手とどのように対峙していくのかが今後の注目ポイント。金沢はどっちなのか、予習して臨みましょう。