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2025/08/10

2025年 明治安田J2リーグ 第25節 富山戦

【大分 2 - 2 富山】


夏休み最大イベント、亀はだか祭りに参加してきました。え!?はだか祭りじゃないんでしたっけ?ということで全裸での観戦は出来ませんでしたが、亀の御神体やLittle Glee Monsterを観れたし、この季節としては雨の曇天ですこぶる涼しかったし、素晴らしい環境で納得のいかない判定に愕然とした一戦となってしまいました。線審の判定が怪しかった。私がはみ出していたら線審もはみ出しているって判定していたかもしれない。こんなことになるなら、はみ出せばよかった。何の話なのかよく分かりませんがそんな試合になってしまいました。




亀祭りって2回やるんですかね?今年の亀祭り、本祭がどっちなのかは不明ですが昨年に比べると観客も少なくて、暑すぎる夏休みに全勢力をぶつけた感じは無く、少しだけ控えめだった印象。コラボユニフォーム配布の方が集客出来てしまうのかもしれない。入場時に青いビニール袋を渡されて、アウェイ民の私は意味が分からず、吐きそうな試合だったらここに吐いてねってことなのか!?何?!って感じだったのですが、スマホに被せてライティングするってことだったんですよ、あれ。知らなかった。なるほどな!全体的にイベントとしてはやり慣れている感も出て、お祭り感もあったし、良かったんじゃなかろうか。Little Glee Monsterの歌声も素晴らしかったし、ニータンというビッググリーンモンスターの御神体も踊り狂っていて良かった。

スタメンは前節をベースに、左サイドを宇津元に戻した形。グレイソン、有馬、鮎川の関係性は向上中。攻撃面での期待感は上がった。仕方無い事ではあるけれども、その代償としてバランス的に守備面の強度が追いつかなくなった印象もある。この試合に関しては選手、戦術面では上手くやれていた方だったと思う。戸根は古巣戦。ベンチには新潟から補強した落合が入った。後半途中から早速出場させてチームに慣れさせて垂直立ち上げ。まだ全くフィットしていないので使いながらですね。

対するは富山。うちのユース出身で、J3時代を共に戦った思い入れの強いキャプテン翼がドームに凱旋帰国です。ベンチスタートだったけれども、富山での対戦時以上に感慨深いものがありました。大人になりました。我が軍のスタメンには誰一人ユース出身者がいないんだけどな。移籍した香川はスタメン。4-2-3-1の左サイドバックでした。富山は残留争いを抜け出すために、昇格初年度にも拘らず監督を替え、安達監督が指揮を執る。






前節に引き続き、序盤にスコーンと失点。右サイドからクロスを入れられ、ヘディングを合わせられて、またもビハインドを背負った状態で試合を進めることに。クロスでアシストしたのは香川ですかね?意地のアシストですよ。本当にさ、何やってんだろうねって立ち上がり。しかし、亀祭りですから前節とは違いました。攻撃にバランスを振っていますので追いつけました。戸根が逆サイドに振るボールが秀逸で何度も宇津元が勝負できるシーンを作った。同点弾も左サイドから。我が軍もクロスから。グレイソンが上手く合わせて同点に追いつけた。



ニアで合わせる技ありのヘディングシュート。一人でゆりかごダンス。X公式ポストの顔芸は凛々しい。流れの中からゴールを生み出せました。前半のうちに追いつけたことは大きかった。この後、富山にボールを握られるも、アタッキングサードまでの侵入は許さない展開が続く。深い位置までは入らせないけれども、ボールも奪えないという、守備が出来ているのか出来ていないのか評価が難しいところ。ただ、富山側の4バックでギャップができる逆サイドを上手く突く攻撃の狙いは再現性があって良かった。逆転は右サイドのコーナーキックから。




こぼれ球を押し込んだのは戸根。古巣戦で成長を見せる。しかし、得点を想定出来ていない公式Xでの顔芸は0点です。でも逆転です。デザインされたコーナーキック、あの手この手で混乱させようと若干やり過ぎな気もしたけれども、ハマりました。ワンタッチで出せた榊原が素晴らしかった。別のコーナーキックでは榊原にダイレクトボレーシュートを狙わせたりと榊原をコーナーキックの隠れキーマンにしていた様子。精度が良かったのでこぼれ球が発生。押し込んだ戸根は結果を出しました。亀祭りですから、前半のうちに逆転できて雰囲気は良かった。

後半立ち上がりもトリニータペース。良い守備から良い攻撃は出来ていた。絶好機もあった。しかし、決め切れず。

ここ最近の兆候として、良い攻撃を決め切れなかった後に失点しがち。まぁ同点に追いつかれたあの失点に関しては明らかにオフサイドだったと思います。現地で観ていた感覚だと、オフサイドポジションにいた選手に対してボールが出たくらい、ワンテンポ遅れてパスが出た感じだった。そりゃ裏を取られるし、1対1をループで沈められるんだけれども、明らかにオフサイドだと感じていたのに、線審の旗は上がらず。何が起こったのか分からないレベルでした。このプレーの後も戻りオフサイドを取らないシーンがあって、デルランがブチ切れタックルをかますんだけれども、DF陣としては難しかったと思う。

おめぇ、まじでいい加減にしろよ?戻りオフサイドだったろうが、と線審に必死にアピールするペレイラ。キャプテンオンリーが適用されて、一般の選手達が線審を囲って確認するみたいなこともできなくなっただろうし、キャプテンは日本人にして確認やコミュニケーションを取ることを重要視すべきなのかもしれない。ルールに適用出来ているのか?という反省点はあるものの、それでも線審の判定が怪しかったので矢印を自分たちに向け過ぎのような気もする。もしFWが伊佐であればそもそもハイプレスで同点弾のボール供給を断てていたかもしれない。だがそれも、原因をチームに求めすぎだなって。線審側のミスです。それを受け入れた上で、3点目を取らなければならない難しい試合になってしまいました。亀祭りなんでね、去年の逆転弾もあったし、最後まで勝利の雰囲気は醸し出せはしたものの、得点には至らずにドロー決着。連敗は止めたけれども、ホームでの勝利が欲しい。残留争いに巻き込まれている観点でも同じく下位に沈んでいる富山相手に非常に厳しい結果となりました。詰め寄られなかったけど、引き離せなかった。判定の不運については行って来いなのでね、受け入れる以外に無いんだけれども、この試合で不運に見舞われてしまいますかね・・・。

ただ、内容自体は攻撃の連携面で向上を感じた。シュート数も非常に多い。得点が必要だという意識は感じる。 

有馬が多数、惜しいシーンを作ってはいるものの、決め切れていない。守備のタスク量をこなしながら、これほどチャンスを作れているので、あと一歩。現メンバーでもう少し様子が見たいところ。そんな印象でした。イベントは頑張っていたので、あとは現場が結果を出さないといけない。正念場。


2025/02/17

2025年 明治安田J2リーグ 第1節 札幌戦

【大分 2 - 0 札幌】


新シーズン、あけましておめでとうございます。本シーズンもよろしくお願い致します。今年も生きて開幕戦を観れたこと、J2に残留出来て今年もJ2スタートであること、本当に良かったと思います。今年は昨年と違って怪我人も居ないという情報だったので、全方位に感謝です。たかが開幕戦、されど開幕戦。いや、勝ったよ?勝ちましたよ?ホームで勝ったけどさ?でも、まだ浮足立つには余りにも早すぎる。冷静に振り返りましょう。まだ1勝だから。冷静に、冷静に。





2025年開幕戦、クラド開幕戦、そして清武の帰還、青いユニフォーム姿が撮りたくて大枚叩いて帰省しました。30周年記念試合の参加を控えて、こちらに費用を回しました。走れなくなったレジェンドジジイ達のサッカーも観てみたかったけど、新シーズンの真剣勝負に振りました。


チラシ配り&招待券効果があり、開幕戦の観客数は多め。札幌サポーターも最果ての地なのに多かった。更に昨年多くの観客を集めるきっかけとなった進撃の巨人コラボも使い、話題性を高めることが出来ていたと思われます。そう言えば選手紹介で花火が打ち上げられましたね、これまでに無い取り組みで頑張っています、トリニータ。完全キャッシュレス対応も良かったと思うし、マッチデープログラムの電子化も良いと思います。デジタル化は進めて欲しい。色々頑張ろう。カレンダーとかポスターとか現物で支給されるものが逆に新鮮になります。開幕戦は忙しいですね、あれやこれや忙しかった。スタグルに並んで自席でビール飲んだらいっぱいいっぱいですよ。じゃぁ飲むなよって話なんですけどね。サッポロビールダービーですから仕方ない。仕方ないんです。

スタメンは噂と違った。ボランチに野嶽、シャドーに野村が入るもんだと思いきやアジジ大作戦だったのか、怪我なのか病気なのかコンディション不良なのかは不明で新戦力の榊原と天笠がボランチでした。若干の不安はあったものの十分過ぎる結果で払拭してくれました。シャドーに学生インターンから正社員として入社した新卒採用有働と池田。ワントップに鹿島がプロに育てた補強の目玉FW有馬。右に吉田真那斗、左に宇津元、3バックは左デルラン、右ペレイラ、真ん中がレンタル延長の藤原。GKは濵田太郎。ベンチメンバーは9名枠を活用。若手の松岡がベンチに入ったので9人枠には夢があります。清武もベンチ入り。清武が居るってのがまだ慣れない。16年の月日が経っているので清武も覚えていないことが多そうなインタビューもスタジアム内のビジョンで流れていましたけれども、我々生存している古参も日々のアルコールで記憶が失われていっていますんでね、ショッキングなボレーシュートとかをもう一度魅せて貰えないと清武のプレースタイルが思い出せません。今後に期待です。ちなみに前日のJ2の試合の中では9人枠をフルで使わずに7人で試合に臨むチームもあった。若手にチャンスが生まれること以外にどんな影響が出るのかはまだ分からない印象でした。分からないことだらけです。冷静にいこう、冷静に。

対する札幌。J1に昇格し、長年J1に居続けられたのはミシャのお陰だったと思うのだけれども、ミシャ政権が長くなるにつけて崩壊を迎えるパターンは必ず発生するので切り替えのタイミングだけが問題だったと思われます。心機一転、なぜか岩政監督を招聘。ミシャ後に守備のバランスを調整するだけで良かったはずの札幌。この試合を観た限りは完成度はまだまだで、開幕に間に合っている感じは無く、攻撃も守備も特長を感じられなくなってしまった。きっともう札幌サポーターが嫌になったであろうフルコートマンツーマンディフェンスも失われれば寂しくなったりしないのだろうか。我が軍が良かったのか、札幌が悪かったのか、まだ分かりません。冷静に行こう。札幌も3-4-2-1で、ワントップに入ったジョルディサンチェスがゴツかった。個人的にヴェルディ時代から好きなJリーグで最も眉毛の濃い漢、馬場はベンチスタート。背番号88なのな。馬場だからな。高木駿は帯同せず。



ゲームキャプテン業務はペレイラが担当。試合は札幌側が新戦術でどう出て来るか分からないこともあって、様子見になるのかなと思いきや、割とアグレッシブに始まりました。ただ、昨年よりも我が軍のハイプレスの頻度と発動条件は下がり目になった印象。ゾーンのミドルブロック守備ってやつなんだろうか?ある程度引いた状態で札幌陣内にスペースを作った状態でプレスを行うことが多くなった。札幌はつい持ててしまうので前進しようとするけれども、トリニータ側は5-4-1で守るのでスペースが無く、サイドから攻略しようとしてサイドでボールを奪われる、という構図だったと思う。奪った後に前進する時のスピードと勢いが昨年とは違った。速く、際で戦える人員がスタメンだと思う。

特に9番有馬幸太郎は札幌CB大﨑玲央と激闘を繰り広げながら、徐々に優位に立つシーンを増やしていった。有馬とレオ。ペガサスと獅子の戦いが一つのポイントでした。聖闘士星矢かよ。最終ラインで回すパス交換が激減して、まず有馬に預ける、それを有馬がキープできるかどうか。あー、だめだ、奪われるってところからのひと粘りに特徴があった。しつこく奪い返してマイボールにする感じが良い。ただし、大﨑も最後の最後、際のところでは防ぎ続ける。さすがはJ1を知る黄金聖闘士。この攻防は見応えがありました。前半は両チームの守備陣が際で勝ち続ける形でスコアレスドロー。どちらのチームもDFの守備力は高い。決定機であったバーを叩いた吉田のヘディングシュートは惜しかったし、濱田太郎のビックセーブに救われたシーンもあった。


前半の終了直後、有馬との激闘の中で主審の判定に納得がいかない黄金聖闘士は審判団に申し入れ。効いてる効いてる。

後半、若干札幌の保持の精度が上がった感じで始まりましたが、長くは続かず、前半と同じ構図に。試合が動いたのは池田・宇津元と鮎川・薩川の交代を行った直後、74分。右サイド奥のロングスローから。この試合を通じて昨年よりもセットプレーに希望を見いだせたのだけれども、デルラン経由になることが増えたことが一つの要因。デルランがファーから折り返したり、ニアで触ったり。このロングスローもデルランが黒子で、こぼれ球が黄金聖闘士にリフレクトしたところにペガサス彗星拳一閃。蹴ってるけど良いんだよ、ペガサス彗星拳なんだよ。天馬覚醒。GK菅野の股を破って2025年最初のゴールで先制に成功。今までロングスローで得点に繋がったことなんて無かったのにね!!



前半から続いた激闘による疲労が大﨑の反応を鈍らせたってことで良いのではなかろうか。セットプレーを何度も奪えたことが先制に繋がったし、セットプレーにも準備が垣間見えた。写真は日陰で暗めなのが悔しい。


ゴール後にわちゃわちゃしてゆりかごダンス。伊佐さんとこがベビー誕生らしい。おめでとうございます。ホームで祝えて良かったし、伊佐がベンチ外なのは産休ということで怪我じゃないなら一安心。

今年の得点後のXでの速報はこんな感じか。有馬はアリだったのか。そして馬アイコン。顔芸は普通か。鹿島育ちだと顔芸が出来る人材には育たないか。トリニータの諸先輩方の顔芸を盗んで欲しい。プロで長生きできるからね、顔芸は必須科目です。


追加点は84分。清武の青いユニフォーム写真を撮ろうと青いフィルタで撮影していたら有働が凄いの決めました。今度は左サイドのFKのこぼれ球を有働がニアに捻じ込んだ。全く油断してました。まさか決まるとは。夢を叶えるJ初ゴールおめでとうございます。新卒が結果を出してしまった。良いぞ、良いけど冷静にいきましょう。

新卒の顔芸もこんなもんです。撮影時にまさか得点入れると思ってないね。良くない。無難にラブトリニータのLTポーズですよ。いずれ野村さんがゴール決めた時に10番のファンタジスタの顔芸ってものがどんなものか分かりますんでね、楽しみに待ちましょう。先輩の貫禄を示して欲しい。39分に39番で決めたのはサンキューで持っているかもしれない。39分の漢になろう。




そして待望の清武投入。あまりボールには絡めませんでしたが、どんだけプレーできるのかとか、プレー時間が短くて何とも言えませんがプレー自体は問題なさそうな雰囲気。本当に帰ってきたんだなって、ようやく実感。試合はこのまま上手く時間を使い切って勝利。内容的には守備が良く、守備が良かったが故にセットプレーでの先制が試合を決めた、という形。流れの中からは決められていないのでね、まだ冷静にね、冷静に喜びましょう。今年昇格するんじゃないか!?みたいなとことまではまだ足りて無いかなという印象。片野坂体制のJ2昇格後の2年目の開幕栃木戦のことは覚えていて、その時の強さには衝撃を受けたんだけれども、そこまででは無いのでね、自分の中の物差しが謙虚でいろよって言ってます。札幌もこのレベルのままな訳が無いし、最初に対戦出来たのが良かっただけかもしれない。札幌の選手、クラドの芝に滑りまくっていたことも影響があったと思う。


この試合、トリニータはこれまでに比べてボールを保持しないスタイルに変貌していたけれども、それが我が軍よりも輪をかけて保持しないタイプのチームと対峙した時にどうなるか、なども興味深い。保持も出来るメンバーだと思うので局面に応じて柔軟にスタイルを変えられるのではなかろうか。有馬幸太郎は素晴らしかったけれども、キムヒョンウも同様のプレーは出来そうなので良い競争が生まれまくるんじゃなかろうか。良いですね、良い。守備が良いのが良い。片野坂監督、だいぶバージョンアップしてきた。



昨年はなかなか勝てなかったホームで勝てましたんでね、最高のスタートとなりました。プレーオフ圏内くらいは行けるかもしれないんじゃないか、それくらいの冷静さでひとつずつ戦って行きましょう。全勝優勝だぁぁぁぁぁぁぁぁぁとか言いません、私は。言いませんよ。開幕戦勝利、おめでとうございました。




2024/08/13

2024年 明治安田J2リーグ 第26節 熊本戦

 【大分 2 - 1 熊本】


亀祭りです、亀祭り。今年3月以来のホームでの勝利おめでとうございました。年に1度のホーム観戦記。基本アウェイ専門家なのですが久々にレゾドにお邪魔しました。いやー、大分トリニータ30周年記念試合、大分トリニータの上がったり下がったりの歴史を体現するかのような試合でしたね。もういい加減安定して欲しいのだけれども、だがそれが良いじゃないですか。我が軍らしかった。結果的には最高に盛り上がりました。あれがもし先制してたら大逆転負けもあったかもしれない。オウンゴールで先制されてからの劇的逆転。下がってから上がる分には気持ち良く終われるもんです。報われた、とにかく報われた日でした。






30周年記念試合、色々イベント盛りだくさん。しかし、暑すぎる。超早めに、シャトルバスで現地に行ったのですが、既にスタジアムでは大行列の状態。全員が炎天下で汗だくで並んだんですよ。暑かったですね・・・。それも最後に報われた日。20周年記念試合も、25周年記念試合も、もはや1ミリも記憶に無いのですが、久々にスタジアムに人が多くて感慨深いものがありました。ティラノサウルス運動会は、そういう団体がちゃんと存在して、アピールも兼ねていたことが判って納得。ゼロベースでイベントとして考えていたらぶっ飛び過ぎであった。アーティストのhitomiさんもデビュー30周年だそうで。昔は小室ファミリーでしたが、そこから離れたhitomiさんと大分トリニータ。トライバルキックスと絡んだ大分トリニータとの歴史的伏線回収ですよ!これは!30周年は大分FCが仕掛けてくる謎解きが多かったな。


そんな中、どこかで見たことがある人だなと思っていたら溝畑初代社長がご来場されて挨拶されました。シークレット枠だったのか何だったのか、とにかく不意打ちでリアクションに困る雰囲気ではあった。30年の問題を全て掘り起こす勢い。いつかはこんな日が来ても良いとは思っていたけれども、今日か?という印象ではあった。この方が宴会芸として肛門にロケット花火を入れることでスポンサーを獲得し、大分トリニータは生き延びて来ました(※語弊がある)この人の肛門が弱かったら大分トリニータは30周年を迎えられなかった、それが現経営陣からのメッセージだったと思われます(※語弊がありすぎる)。今とは時代が違い過ぎるので暗黒史として封印しておきたいのだけれども、私みたいな観戦歴長めのブロガーがずっと肛門ネタを掘り起こすことになるので(※じゃぁ止めろ)もうこれで手打ちとして清算にしたいですね。お互いに適度な距離感でそっとしておく方が良かったのでは。めちゃくちゃ悔しい想いをして「俺たちの大分トリニータ」として県民が引き取った感覚が個人的にはあるし、Jリーグにファイナンシャルフェアプレーという概念が必要となったグレーゾーンを潰さざるを得ない契機にもなった訳で、これを承認した現行経営陣の認識は気になるところです。初代社長よりも今の社長が何を考えているのかの方が気になってしまった。

はい、試合です。試合は評価が難しい内容だったと思います。前節の山口戦に比べれば最悪ではないけれども、良かったかと言われると少し微妙。結果は抜群なだけで冷静に分析すると割と危うかったと感じました。保田と中川のダブルボランチでの3-4-2-1。ワントップにキムヒョンウを据えてのハイプレス敢行スタイル。暑い中でも走り続けられる、怪我の無い今動ける若手をメインに組み立てられたスタメン。補強して2試合目、髙橋大悟もベンチ入り。進撃の巨人コラボなのに一番高身長の長沢不在なのはちょっと残念でした。ブログ的にはネタにし易かったのに・・・・。


 対する熊本。勝ち点差、順位差がほぼほぼ無い状況で迎えたリーグ2戦目。お互いに残留争いに巻き込まれつつあり、勝利する必要があるため消極的な試合運びは出来ない。かと言ってリスク承知で積極的に出ることも出来ない。バランス重視でいつもの3-3-1-3をしぶとく運用中。ポンポンスポポン3-3-1-3です。18歳の道脇が海外に期限付き移籍で薄くなったFW陣にG大阪から唐山を獲得して穴埋め。水戸時代から丸坊主姿の唐山が好きだったんだけど、髪形が変わったので印象が変わってました。大木監督はブレずにフットボールを貫くので対策はし易いんだけれども、本気で対策するとアンチフットボール的な待つ形になるんでね、それは片野坂監督は対策として選ばないタイプですから、バランスを取った真っ向勝負であったと思います。熊本も中々経営規模が大きくならない印象だけれども、今後TSMCという超巨大企業からのスポンサードを九州のどこのチームが獲得できるのかチャレンジによって九州サッカー界は激変するかもしれない。

コレオグラフィの時に圧倒的ニータンの席だけライティングされていたのは意図的だったのか?亀祭りなんでね、亀を光らせたかったのか?ただのミスなのか?緑色を黄色にしたかったのか?コレオグラフィのためにライトまで考慮されていたのかもしれません。だとしたら本当に色々頑張り過ぎじゃなかったか、全員で。30周年記念横断幕しかり、コレオグラフィしかり。この想いが結果に結びつくことが、絶対ではないことがプロスポーツの厳しさなんだけれども、報われたですね。今回は。報われたですよ。





熊本に対するハイプレスはあまりハマらなかったし、保持率も上回わられてしまった印象。割と剥がされた。特に熊本CBの13番岩下が持ち出せるタイプで、自分一人でドリブルしてプレスを回避できてしまうことに感銘を受けた。上手かった。あれがJ1だと使われないんだから恐ろしい。なかなかハマらないプレスから始まったけれども、中盤以降で奪えることはあったし、守備も我慢出来た。身体を張って守り切る意識は高かったと思います。セットプレーからの失点が多い熊本と、ここ最近セットプレーが決められない大分トリニータ。セットプレーが勝負を分けそうな雰囲気。前半はお互いに決定機をGKに阻止されて無得点で折り返す。両チーム悪くはなかったけれども、相手を凌駕するほどの内容は発揮できなかった。

後半、先に動いたのは熊本。65分にトップ下の藤井を神代に交代して攻撃陣を1枚リフレッシュ。この時間帯で大分トリニータ側の攻撃陣のプレスにスピード感が無くなって、保持される時間が長めになった。そろそろ強度をテコ入れしないとまずいなと感じ始めた矢先、ベンチワークも動き出そうとしていた時だった。プレスを掛けきれずに右サイドを突破され、クロスの処理を安藤が誤ってオウンゴール。完全にやられた訳ではなかったのに、運の無い失点。バトルオブ九州で熊本から来た多くのサポーターが盛り上がる、盛り上がる。試合前の「大分だけには負けられない」チャントが定番になってますが、「大分以外なら負けてもいいんだ・・・」って毎回思ってしまう。大分だけには負けられない熊本がオウンゴールで先制。ここから大分側も伊佐、宇津元、髙橋大悟を投入して強度補修。ただ、試合が動いた契機は公式入場者数の発表で火が付いた印象。

スタジアムのビジョンに「28,359人」の数値が表示された時、スタジアムがどよめいたし、ちょうどプレーが切れて選手交代があったり、大分の選手が守備側に戻るタイミングだった。顔を上げて自陣に戻る選手達の前に出されたこの数値。選手達も絶対にこの数値が目に入ったと思います。大分トリニータ側の選手達から「このままじゃやべぇ」っていう雰囲気が滲み出た気がしたんですよね。この試合に至るまでクラブ側の努力は全員が感じていただろうし、選手も協力してくれたし、スポンサーとの関係や、何よりも多くの人に観られている試合で、何とかしなければ、という想いが、2万人届くか、届かないくらいだろうという想定よりも多かったが故に一気に追い込まれた感じというか。これまで、現場が成績優秀でもクラブ側がイベントなども出来ずに追いついていない時代や、クラブ側が頑張って動員してもその試合で現場が結果を出せない試合があったりと、両方が噛み合う事ってなかなか無かったと思うんです。スタジアム内外で多くのイベントが出来るまでになって、この日は結果だけが望まれた試合で先制された展開。残り15分。猛追が始まる。30年目の不屈の闘志。






同点弾はコーナーキックから。保田のキックは速い弾道で密集を狙ったボールになり、そのままゴールを誘発。後半の保田は中盤で推進力を発揮し過ぎてファウルでしか止められない存在になっていて完全体に近づきつつある。相手のファウルをアピールしたり、主審に詰め寄ったりするのはレベルの低い次元で、保田にはあの、後半試合途中にあった汚いファウルを物ともせずに乗り越えて鮎川とのワンツーだけで中央を堂々と引き裂くようなプレーが出来る訳ですから、一段上のレベルでJ2を凌駕せねばなりません。大分トリニータ30年で最高の逸材なんだ、保田は。2万8千に名前だけでも憶えて帰って欲しい。4年後のオリンピックで保田がメダルをもたらすのは確実だからな、観れるのは今しかないかもしれないんだぞ。観れるうちに観ときや。




同点に追いついてからも何度か絶望的なカウンターを浴びたような記憶も薄っすらあるんだけれども、失点しなかったから大丈夫。最後に得点が生まれたのはまたもセットプレー。守備陣も攻め上がった状態でムンキョンゴンのロングフィードから。安藤が競り勝って落としたボールを伊佐が繋ぐ、足元で収めたペレイラ。踵落とし一閃。








94分劇的な逆転ゴールとなりました。最後にデルランが信じられないってリアクションしてましたけど、おい、お前さんは信じてろよ、奇跡を作り出す側の人員だろうがと思いました。でもまぁ、気持ちは分かる。「普通あんなの決まる?」と言われたら普通は決まらないよねって答えます、私も。あれはもう、色々な人の想いが乗ったゴールだった。一人一人が繋いだ泥臭いボールがゴールに繋がるという展開。亀祭り、祭りのピークを迎えた瞬間でした。






大歓声で大変な盛り上がりとなりました。結実。めちゃくちゃ喜ぶ選手達。プレー再会を阻止する冷静な小酒井。ファインプレーが多すぎてカメラが足りない。ペレイラはユニフォーム脱いじゃったけどそれくらいは許してあげたい。いわき戦でキムヒョンウも劇的ゴールで警告を貰ってますが、劇的ゴールが多くて累積警告が増えていくシステムは良いんだか悪いんだか。








その後は身体を張って時間を使い、無事タイムアップに成功。厳しいコンディションの中で結果を出しました。内容的には監督も冷静に振り返っているのでその通りという印象ですが、選手層的にも戻って来ているので内容は上がっていくはず。審判団から劇的ゴールを決めたボールを渡されたペレイラ。果たして本当にゴールしたボールなのかどうか分からん。野球のホームランボールなら分かるけれども、サッカーでは珍しい気がする。スローインでボールが入れ替わっている可能性ありそうだけれども。持って帰ってましたペレイラ。

哲平さんと監督が勝利後に寄りそう感じの良いシーンが撮れませんでした。凄く良いシーンだったんだけれども、遅れました。残念なのでその残骸だけ貼っておきます。30年の歴史の中で現役選手がクラブに関わり続けている象徴的なシーンだったのに撮り逃しました。悔しい。カメラが足りない。

試合途中で、もしこのまま負けたら亀祭りの締めとして、バーニングマンみたいに炎が出るところにニータンを放るしかないんじゃないかと考えたのだけれども、無事結果が出て大団円となりました。亀祭りが血祭りにならなくて本当に良かった。30周年記念横断幕を前に大分よりの使者を歌うことが出来た。ホームでは約5か月ぶり。どんだけ勝てなかったんだっていう話です。ようやく報われました。関わった人たちは本当におつかめ様でございました。これを機に再浮上を願いたいが、気温が下がらないので交代メンバー全体で強度を維持する必要性がありそう。長い夏をやり過ごせるか。ハイプレス、再びハマるかどうか。この試合のように30年目のシーズンを最終節まで諦めずにチャレンジしましょう。