2022/06/26

2022年 明治安田生命J2リーグ 第23節 熊本戦

 【熊本 1 - 2 大分】


赤い馬と青い亀。うどんでもなく、そばでもない謎のカップ麺っぽいバトルオブ九州、熊本戦。いやー、苦しい試合でしたね。必死で戦わないと這い上がれない、それがJ2だということを思い知らされるような試合。怠惰な私はクーラーの効いた部屋でDAZN生観戦でしたが、現地は激しい雨の後の蒸し暑さが感じ取れる映像。選手達、素晴らしく頑張ってた。

スタメンは3-4-2-1で運用。GK高木、DFは三竿、坂、上夷の3バック。ボランチにはなんと弓場と保田という若々しいコンビに任せてしまった。水曜日の天皇杯で戦ったばかりのこのコンビを敢えて抜擢することは大きな賭けだったんじゃないかと気がしましたが若手は頑張りました。左サイドには藤本、右に井上健太は固定気味。シャドーの位置に渡邉新太と中川を選択。ワントップは熊本にも在籍経験を持つ長沢。


下平体制はスタメンに関して「流れ」を重要視している印象が深まった。直前の試合でアピールに成功した選手がチャンスを掴む。その試合がもうリーグ戦しかなくなったので、リーグ戦に出場できたら死ぬ気でアピールし続けないと試合には出れなくなる。ヒーローになりかけた羽田は怪我で離脱。怪我人が増えたり減ったりの状況を繰り返しながらシーズンは進んでいく。若手もベテランも関係なく、流れを掴んだ選手が生き残る。そんな印象。

対する熊本、直近ではリーグ戦負け無しで9位に陣取るJ3王者。独特な設計思想を持つ大木監督のもとで3-3-1-3で運用中。3-3-1-3ってさ、ポンポンスポポンのリズムですよね。ポンポンスポポン。GK佐藤優也とDF黒木、MF伊東くらいしかJ2での経験が無い選手がほとんどの選手層でここまでやれるのは大卒を中心に編成してきたことと、大木監督を継続して来た積み重ねが結実した結果。予算規模的にはJ2でも最小規模だと思われる編成。

馬と亀は元気です。止んだ雨の影響でピッチ上が滑りやすく、トリニータはロングフィードを軸に熊本のDFラインを押し下げてから攻撃を組み立てる展開で始まった。熊本はボールを繋ぎながら左右を広く使って押し上げられたトリニータのDFラインの裏を狙う。長沢が最前線でボールを収められたときは押し込むことが出来るのだけれども、かなり前がかりになっている印象で一旦プレスが剥がされるとポンポンスポポンと裏に抜けられてカウンター気味に攻撃を受けてしまう。シーズン当初の攻撃に比重を置いたリスク覚悟の攻撃になっており、守備に切り替わってからはサイドで背走させられる場面もあって危うかった。両サイド、藤本と井上健太を高く押し上げるのでボールを奪われるとピンチになりがち。しかし、高く押し上げたメリットの方が先に奏功して先制に成功。23分、左サイドでボールを持った藤本が中に少し切り込んでからクロスを上げる。中で待ち受けていた長沢を超えたクロスは奥に隠れていた中川の頭にドンピシャ。中川がヘディングで先制ゴール。

水曜日の天皇杯で気迫溢れるプレスが印象的だった中川、移籍してトリニータで初ゴール。待望の結果を残しました。藤本のクロスも正確で良かった。藤本のクロスが入った時にペナルティエリアにいた長沢と中川が戸愚呂兄弟に見えたのは私だけだろうか。肩に乗ってませんでした?目の錯覚かな?とにかく幸先よく先制できたことで余裕が出て体力を削らずに試合を進められる・・・はずだったのに、35分に左サイドから熊本にクロスを上げられて熊本FW高橋にヘディングでやり返されてしまう。空中戦の様相。守備面では課題が残りまくっています。熊本FW高橋はJ3でもJ2でも得点できていて素晴らしい。前半は一進一退の攻防が続き同点のまま終了。

左右の両サイドに大きなリスクを抱えながらも、後半も継続して空中戦を仕掛けるトリニータ。57分、高木のフィードを長沢が落としたところを、たぶん上夷が直接ロングフィードで前線に入れる。前線にいた渡邉新太の前にいた熊本DFに跳ね返されそうだったけれども、渡邉新太が腕でDFをブロック。フィードが熊本DFの頭を超えるとビッグチャンス到来。DFを冷静に躱してゴールをねじ込んで突き放しに成功。もう一回観ましょう。ボールがポンポンスポポンと繋がります。

前線にボールを入れたのはたぶん上夷だと思うのだけれども、たぶん上夷はこの試合、前線にも駆け上がってシュートも放ったし、フィードも正確だったし安定したプレーだった印象。たぶん上夷は良かった。坂も良かったし、DFラインはバランスが良かったように思える。特にリードしてから5-4のブロックを築いて最後まで堅く守れた点が良かった。 

ゴールを冷静に決めたこの日のヒーロー渡邉新太。 この試合では常にDAZNの画面に映っていたくらいの運動量でハードワークしていた。最初は運良く裏抜けできただけだと思っていたのだけれども、DFと競り合う中で腕でブロックしているように見えるので技術で裏に抜けています、これ、きっとそうですね、技術です、技術。試合を決める素晴らしいゴールでした。


リード出来てからはベンチワークが秀逸で先手先手で動いた。60分過ぎ、水曜日の天皇杯から出場しっぱなしの弓場を下げて下田を、中川を下げて変なおじさんこと野村を投入。保田を残す采配は意外でしたけれども保田は最後までピッチに立ってました。17歳、凄い。70分には長沢、井上健太を下げてパーマ呉屋、海兵隊ヘア増山を投入。熊本の攻勢を5-4ブロックで弾き返し続けた。87分に渡邉新太が限界を迎えて交代を申し出て、梅崎を投入して交代カードを使い切った。この後に珍しく三竿までが足を攣ってしまった。動けない三竿を前線に上げて、動ける選手で守ってしまおう大作戦をぶっつけ本番で決行するも、攣った足で走り回る三竿!とにかく全員で限界を超えながら走って走って試合終了。最後危うかったけれども見事勝利となりました!めちゃくちゃ苦しんだ中で得たアウェイでの勝ち点3。上位にいた熊本を引きずり下ろしてポンポンスポポンと順位アップ!

この日のチームは急に一体感が出た印象。素晴らしかった。前節が終わった後、おとなしい選手が多いとか違和感しかない話がトリテンに掲載されていて、メンタル改善が必要ということになっていた。私はですね、おとなしかろうが何だろうがゴールを決めりゃ試合には勝つ訳でね、選手の性格よりも戦術だろうがって思っていたんです。ただ、この日の内容と試合結果とで、監督が言っていたことと、選手達が呼応したであろうことを感じることが出来たような気がします。全員で肩を組んで飛び跳ねたのは久しぶりだったんじゃなかろうか。「チーム」になっていた。内容的には少し物足りないのだけれども、それでも結果が必要な6月最後の試合で、しっかりと結果を出せたことは大きいし、何よりもチームに変化が出たことが大きいと感じる。何か変わりそうな予感。7月、本当の反転攻勢を見せて欲しい。3週間ぶりの勝利に乾杯。



2022/06/23

2022年 天皇杯 3回戦 G大阪戦

【G大阪 3 - 1 大分】


どうも、永遠の天皇杯グッドルーザー、大分トリニータです。そんな試合でした(※どんな試合だ)ということで水曜日なのでまとめブログです。手短です。箇条書きです。書きたいことは4つです。

①怪我人たちが急激に戻って来て超絶ポジティブ

②素晴らしかった前半、呉屋のケチャップ出ました

③パトリックにパトリックされた後半

④NHKのカメラマン最高


まずは①のポジティブポイント、怪我人戻りまくりの件。連戦地獄が落ち着いた6月からの反転攻勢を夢見てすでに6月が終わりかけている中、ごっそり怪我人が戻ってきました。やっとですよ。これは嬉しかった。ゴリゴリに後頭部を刈り上げた増山、サイドバックをこなせる要員の小出と伊東、ベンチには野嶽とネットと、しばらく見かけなかった選手達がごっそり戻って来てくれました。選手層が戻ったことは大変ポジティブでした。伊東と坂と小出で作る3バック、弓場と保田がコンビを組むボランチ、増山と代表から戻った屋敷の両サイド、ワントップ呉屋と中川&宇津元のシャドーの3-4-2-1でした。GKは西川。

3回戦の相手はガンバ大阪だった訳ですが、ルヴァンカップも含めて今シーズン3回目の対戦。昨年準優勝であった大分トリニータとガンバ大阪で指揮を執る片野坂監督との邂逅をドラマ仕立てに仕立てたいNHKの放送枠に抜擢されてBSで生放送。お陰様で試合が観れました。ガンバは4-4-2。

②です。最近、めっきりゲン担ぎを止めていたのですが片野坂監督をぶっ倒してこその天皇杯。気合のカツカレー食べたお陰で前半は素晴らしかった(※関連はありません)特にボランチの若手は輝かしかった。トリニータの未来がピカピカに輝き始めたくらいはある。前半んは意欲的にプレスをかけて球際で奮闘、ガンバからボールを奪い、トリニータペースの試合でした。ガンバはシュート0本。得点シーンは坂の最終ラインからのロングフィードが起点。坂の強みが久々に出ていた。宇津元が一旦は奪われかけたボールを再奪取。慌てたガンバDF佐藤に宇津元が倒されてPK獲得。

これを呉屋がキッチリと決めてケチャップ放出。得点が遠ざかっていたFWが久々に得点はポジティブです。33点取る男が帰って来ました。後半戦だけで33点取ろうな。

リードしてからも、前半の守備は秀逸。5-4のブロックを作ってサイドを封じ込めればカタノサッカーは沈黙しがちなのでやってやりましたわ。球際での攻防が素晴らしかった。だのに後半開始からパトリックを投入しやがる片野坂監督。③です、③。パトリックされました。

パトリックが競り合いで勝ち続ける。そこを起点にひっくり返された。自陣スローインから一気に展開するガンバ。ただのパワープレーです。これで同点にされてしまうのはもったいなさすぎた。1パトリック。

これもう何回観たよ?もういいよ、飽きました。2パトリック目です。

仕上げの3パトリック目。同点以降もかなりギリギリの戦いであったとは思うのです。カウンターを受けまくりましたが、これはシーズン当初の攻撃志向が戻ったが故だと思う。カウンター受ける?だからなんだ、俺たちは攻めるんだ、そんな積極性が再び宿り出して失点しまくったのはポジティブなのか、ネガティブなのか?それは週末のリーグ戦で化学反応が起こる予感です。怪我人が戻って、若手が輝いている。火が付くのか爆発して消えるのか。週末のバトルオブ九州にご期待ください。


④はおまけみたいな話ですけれども、NHKの放送は試合がすこぶる把握しやすかった。中継映像を作るカメラマンのレベルが違った。もしかしたらAIカメラワークなのかもしれんけれども、展開によって最終ライン間を全て映してくれる技量、ノンストレス。昭和電工ドームの構造とか、カメラを設置できる場所とかの制限がきっとあるんだろうと思っていたけれども、全然違った。やれば出来る環境だったのだ。サッカーを知っている人間のカメラワークであった。機材のレベルが違うのか、人員のレベルが違うのか、ホームでの試合であんな中継が観れると観客動員が逆に減りそう。アウェイの民にはありがたい中継でした。NHKをぶっ壊さないで。以上、参院選公示レポートでした。あっ違う、天皇杯2022でした。



2022/06/19

2022年 明治安田生命J2リーグ 第22節 栃木戦

【栃木 1 - 1 大分】
 

残り2分、残り2分で完璧な週末だったのに何度見てもアングル的によく分からない釈然としないゴールを決められて釈然としない週末になりました。何だったんだ、あれは。それまでは完璧だったのに。

餃子しかない街、宇都宮に行きまして焼き餃子&水餃子を美味しく頂きました。ここまでは完璧な週末だったんです。2018年、開幕戦以来のグリーンスタジアム。


2022年のJ2第22節という、2が並びまくる奇跡の「節」です。2得点で2点差で勝てれば完璧でしたが、残り2分で勝ち点2を失うという並ばなくて良い2が並びました。ににんがにんにん。

スタメンは流れを汲み取るメンバー。チームの出す結果に流されて変わっていく印象の下平体制下のスタメン。前節はワントップ呉屋、左サイドに藤本、ボランチは弓場と羽田だったけれども新潟に敗北。途中出場でゴールとアシストを生み出した長沢と松本怜をスタートからチョイス。弓場をベンチに置いて下田北斗が久々のスタメンとなった。まだ怪我人は戻ってねぇですね。


確かに前節の途中からは機能したメンバーなんだけれども、それが栃木の3バック相手にハマるのかどうかは別の話で、微妙なズレというか、自軍のスタメンと相手の戦術とが常に噛み合って来たのかと言うと疑問なのである。流れとしては理解できる。前節はこうだったから、次はこう。みたいなの。果たしてこの試合にハマっていたのかどうか。相手を見て決めるというよりも自チームしか見ずに決めている感じがするのは気のせいでしょうか。

対する栃木SC。前半戦は引き分けに終わった相手なので勝利して巻き返しを実現せねばなりません。3-4-2-1で矢野貴章のワントップを中心とした電柱に当ててからのシャドー機動力による攻撃戦術。運動量豊富にハードワークする積極的な守備も持ち味。この日は赤いストッキングに意味があったらしい。JFL時代に赤靴下だったらしく、原点回帰イベントでレジェンド選手を呼んでいた模様。しかし赤い靴下を売るでも配るでもなく・・・。どうせならもうちょっと赤い靴下で商売すればよかったのに。レンタル出向中の福森は契約で出場できず。





最初の10分はいつものごとく、素晴らしい立ち上がり。面白いようにパスが繋がって栃木のプレスを剥がして前進。栃木の守備に触れられることもなくアタッキングサードまでボールを運ぶことが出来ていました。試合の入りは本当に毎試合素晴らしいのだけれども、そこで刺せないと少しずつ苦しい雰囲気になっていく。最初の15分までがピーク。



栃木の守備陣形が整う前にクロスを入れたのは序盤、三竿の一発のクロスだけしか記憶に残っていません。それ以外はほぼ栃木の5-4ブロックが整ってからの遅攻になっていてなかなか決定機を生み出せず。運べど決められず。素早いサイドチェンジが欲しかった。更にこれまでずっと最終ラインを支え続けて来たペレイラが前半途中で退いて坂に交代。また怪我人増えた。得点が遠く、徐々に嫌な雰囲気を感じながら前半45分が終了。

坂がしっかりと最終ライン業務に従事してゲーム自体は壊れずに、むしろボール回しの安定感はあったような気がする。後半、真っ先にピッチに出て来たヤル気満々の男が羽田でした。

何となく写真を撮ったのだけれども、1人、思い詰めて悩める青年のように見えて若干心配でした。強化指定からこの日まで色々な経験を積んで、スタメンに定着しつつある。そんな男がヒーローになる試合が遂に来ました。


左サイドで得たFKを下田が中央へ。当然ターゲットは長沢で、羽田は相手DFをブロックする役割だったらしいのだけれども、ボールが飛んで来たんだから決めりゃ良いんです。決めました羽田。






矢野貴章がパンチングしようとしましたが及ばず、羽田がリーグ戦初ゴール。先制に成功して嫌な雰囲気を全て吹っ飛ばした。ここまでは完璧。


居残り練習をしてくれているらしいコーチと結果を出した若者の物語を観ました。餃子も美味しかったし、良い週末ですよ、ここまでは。



もみくちゃになる羽田。勝利を引き寄せる大きな結果を出しました。おめでとう。

おい!なんだこの写真は!こんな写真を残すメンタルがあるなら何も悩む必要ないだろ!とっととヒーローになってこいっつうの!



問題は試合の終わらせ方。2得点目は遠く、ようやくリスク覚悟で前に出て来た栃木の猛攻に晒されてシュートを打たれ過ぎました。栃木はあれほど攻撃が組み立てられるなら最初からやればいいのにって思ったレベル。なぜにリードされるまで動けないのか、そっちの方が不思議。


湘南からレンタルで獲得したばかりの根本が途中出場して負けを引き分けにするシュートを決めた。鹿屋体育大学卒、藤本の後輩。湘南では出番がなく、J2出向でさっそく結果を出した男の物語。何度繰り返し見ても、どうしようもないような展開。最終ラインからロングボールで矢野貴章が落としたボール。ロングボールを出させない、競り合って落とさせない、そんなことが徹底できていれば防げたかもしれないけれども、事故の様にも見える失点。あと2分で完璧な週末だったんですけれども、夜中まで眠れずにブログを書く羽目になりました。惜しかったなぁ・・・・。後半戦の初っ端、6月からの巻き返しを期待していたのだけれども、しれっと目標を下方修正したようなことも言い出したし、色々と残念。個人的には順位予想で独走するとは思っておらず、4位を予想していたので妥当だとは思うのだけれども、シーズン途中に下方修正するってことは読みが甘すぎたって話です。


羽田を勝利の立役者としてゴール裏で躍らせてあげたかったですね。勝ち点1は持ち帰ったものの、巻き返しには1では足りません。こうなったらシーズン当初にトライしていた4-3-3に戻して、カウンターを受けがちだった守備には弓場をアンカーに置いて全てを潰させて、両ワイドから超攻撃的布陣にするくらいのことをやらなければ劇的に内容は変わらなさそう。怪我人が戻ればこのままのバランス重視でも結果は出せるかもしれないけれども、どうも噛み合わない試合の方が多いので何らか戦術的に手を打って欲しい。プレーオフ圏内を目標にするのであれば、バランス重視継続の方が良いのだろうか。難しい判断になりそう。若手達は台頭し始めたけれども、今シーズンのうちに巻き返せるのだろうか。間に合わせることができるか。




2022/06/12

2022年 明治安田生命J2リーグ 第21節 新潟戦

 【大分 1 - 2 新潟】

シーズン42節のうち、21節目。前半戦最後の試合をDAZNで生観戦。首位新潟を昭和電工ドームに迎えて6月の反転攻勢を実現するために大切な、大切な試合だったんですが負けました。これにて7勝7分7負というトリプルセブンがキッチリ揃って中位に収まる。7が3つなんでね、これから確変が始まると思います。単発で終わるか連荘するかは分からんけれども。まぁね、どうせなら7が揃った方が良いですよね。・・・いや!良くねぇわ!パチンコ打つ人間以外誰も喜ばんですよ!勝ったり分けたり負けたりをバランス良くこなした前半戦でした。

怪我人が戻って来たと思ったら、怪我人が増えた模様です。前節2得点を生み出したサムエルがベンチ外。今シーズンは活躍したら怪我しちゃう法則でもあるんでしょうか。困ったもんです。サムエルの代わりには呉屋がワントップに入って、前節同様の3-4-2-1を継続。メンバーも継続。ミラーゲームに持ち込んだ町田戦が良い内容でしたし、期待感はありました。

懸念事項があるとすれば、呉屋のケチャップの瓶が詰まり気味であること。対策としてゲン担ぎ発動。呉屋にゴールが出るようにゴーヤチャンプルーにケチャップをドバドバ使って過剰な塩分を吸収してみました。・・・残念ながら全く効果無し。ケチャップが足りなかった模様です。

対する新潟。シュイニタツニイガタ。J2生活5年目の新潟は昨年も一時は首位に立っていたけれども夏以降に調子を落とすというか、伸び悩んでしまった。今年こそは、という意気込みが強いのではなかろうか。4-2-3-1を運用中。注目は個人昇格せずに残留した10番本間と高木。攻撃面ではこの2名がJ2で猛威を奮い、卒業生GK小島を中心とした堅い守備で堅実に勝ち点を積み上げているチーム。星がボランチをやっているらしいという噂を聞いていたので楽しみにしていたのですが、ベンチスタートでした。星がボランチ・・・・一体どんなチーム事情だって話です。伊藤涼太郎は三平をリスペクトしてかアフロに近づいてました。

試合開始直後は本当に素晴らしく新潟のビルドアップを守備でハメ込んで高い位置でボールを奪って押し込むことができていたと思います。試合のね、入りだけは良いんです、今シーズン通じて良い。最初の10分で先制したら勝ちパターン。先制出来ないと怪しくなっていく。新潟もGK小島を含めてビルドアップしていくチーム。ゲームは前節町田戦の反復か肉弾戦で負けることが許されない意識が強く出ており、ファウルは多めになってしまったけれどもインテンシティの高い熱戦でした。最初の10分を耐えた新潟に21分に先制を許してしまう。


失点のシーン、新潟のFW鈴木がボランチの脇に下がってボールを受けるんだけれども、その瞬間に三竿はラインを上げている。ペレイラはパスをサイドに追いやろうとするけれどもターンされて真ん中にパスを通されてしまう。ペレイラが1つミス、ラインを上げた三竿と連動出来なかった上夷も微妙だったんだけれども裏を取られてGKと1対1の局面を作られてしまった。最終ライン3人の連携が課題と言えばそれまでですが、弱点として狙われた印象もある。DAZNではオフサイドに見えるギリギリのプレーでもあったけれども、シーズン前半戦を通じての失点の多さはこの試合でも浮き彫りに。今までに無かったような新しいパターンの失点だったので、メンバーと並びと巡り合わせとが噛み合わないからずっと3連勝出来ていないような気がしてます。


新潟の守備はサイドで数的優位を維持するような守り方になっていて、我が軍の「チーム香車」の両サイドがなかなか突破できずに攻めあぐねました。跳ね返されてもチャレンジ&チャレンジ。コーナーキックの獲得は多く出来ていたのでセットプレーで決められていれば楽になったのですが、全く決まらず、追いつけないまま前半を終えました。

後半開始早々に2失点目。左サイドでびっくりするくらいフリーになっている新潟の選手がいて、そこは誰が守っているんですか?状態。幅を取る新潟に対しての守備が機能していなかった。守備は建て直しが急務。ずっと緩い失点が続いている。後半戦に向けてしっかりやり直しましょう。長沢と松本怜を投入しての反撃で1得点を取れたのはお見事でした。円熟チーム、松本怜のクロスも素晴らしかったし、決め切った長沢も素晴らしかった。惜しいシーンは他にもあったけれども、反撃は1点止まり。敗戦。残念。


前節はサムエルありきの戦術だったと思うので、怪我で出れなくなったのであればやり方は変えなければならなかったのではないか。両サイド、特に左サイドの藤本には二人がかりで対策をされていたので、もっと早めに松本怜の投入を行っても良かったのではないのか。準備期間があったはずなのに、色々とチグハグになっていた印象の試合でした。最初の10分は良かったけれども、対策したというよりも対策された印象の方が強い試合でした。まだ組めるメンバーと戦術の幅が狭い。やれることは最大限やれているとは思うのですが、3つ続かない。3連勝が遠い。


勝ち点28で前半戦を終えた。このままでは足りません。守備面でのテコ入れは何とかして欲しい。呉屋の活かし方はペナルティエリア無いでごちゃごちゃを作ってあげてこそ。まだ出来ることはあるはず。シーズン前半戦、下平監督は選手を信頼してチーム作りをする印象。若手にとっては成長するチャンス。しかし、ピッチ上での各々の自己責任も伴う運用です。得た経験を後半戦の結果に繋げて欲しい。勝てなかった14のチームにリベンジする後半戦にしよう。



2022/06/06

2022年 明治安田生命J2リーグ 第20節 町田戦

【大分 3 - 1 町田】

遂に連戦が終わる。スケジュールに余裕が出ることくらいしか根拠がなかった「6月からの反転攻勢」プラン。正直ただの希望的観測だったのですが、この日の試合を観た限りは「ありそう」です。本当に反転攻勢できるのかどうかを見極める上で重要だった節目の20節、DAZN生観戦でした。

スタメンを観る限りは3バックなのか4バックなのかは判断が難しかった。正解は3バック。最終ラインは三竿・ペレイラ・上夷で並び、羽田と弓場のボランチ。左に藤本、右に井上健太を置き、サムエルのワントップに野村と渡邉新太の金髪ツーシャドーで3-4-2-1。試合後の下平監督のインタビューで「ミラーゲームに持ち込んだ」と言っていたので町田とがっぷり組み合わせすることを前提にしていた模様です。長い長い連戦の中で、しぶとく生き残ったスタメンの漢たち。面構えが違います。ベンチには長沢が戻って来ており、ようやく怪我から復帰してきているメンバーを確認できました。戻って来ているメンバーがいるのは心強い。反転攻勢です、反転攻勢。

対する町田。シーズン前の個人的順位予想で2位の自動昇格圏を予想。1位は意地のジェフ予想だったので実質優勝するのは町田だと思ってました、私。町田も千葉もいずれも同じ監督の下で3年目の体制であり、集大成となる年。昨年5位だった町田はサイバーエージェントマネーを炸裂させて山形からヴィニシウスアラウージョを強奪。我が軍からポープ、千葉から岡野洵と将来性のある中堅どころも獲得。クラブハウスも完成。上位進出は間違いないと思ってましたけれども、シーズン前半戦は我が軍同様に突き抜けはせずに停滞している印象。

停滞していても町田もまだ間に合います。2024年にJ1に優勝するロードマップでしたから、今年昇格できればまだ間に合います。藤田オーナーはウマ娘で稼いだお金を地道に運用。ポポヴィッチ監督がシーズン途中から3バックに移行してテコ入れして4位まで浮上して来た。この試合も3-4-2-1で鄭大世、ドゥドゥ、平戸のJ2屈指のアタッカー陣を揃えており、戦力は十分。ベンチにはヴィニシウスアラウージョも長谷川アーリアジャスールもいて豪華。堅い守備をベースにカウンターとセットプレーで得点を生み出す質実剛健のチーム。そんな町田もJ1を目指して何年か経ちましたが、この計画の写真は2028年くらいまで、擦り切れるまで使い倒してみようと思います。しかし、そんな計画でもちゃんと作る方が偉い。何も作ってない我が軍の経営陣の方がダメです。次の中期計画はよ。

ジョイマンのラップを歌う人と浅田飴の社長が見分けがつかないのは私だけでしょうか。コロナの感染者も減っているので、そろそろ観客を戻したい。こちらも反転攻勢が必要。ジョイマンの力を借りて若干観客も増えたでしょうか?ありがとう、オリゴ糖。

試合はトリニータペースで始まり。終始ボール奪取で町田を圧倒。右からは井上健太のスピード、左からは藤本のドリブル、真ん中のサムエルはパワーと色とりどりの3人がそれぞれの強みを活かして攻勢をかける。渡邉新太がハードワークでボールを奪い、10番を背負う野村が実にいやらしいボールキープを見せて左サイドを崩し、藤本の左足のクロスをサムエルがヘディングで決め切った。パワーは正義。サムエルのインスタに「水天」に行った写真があって、せっかく痩せたのに寿司食いやがったな、って思っていたのですが寿司食っても大丈夫なくらい身体にキレが出ました。おい、寿司持ってきてくれ、寿司を。握り寿司。木村和司。

2得点目は渡邉新太。前節群馬戦の焼き写しのようなヘディングシュート。こちらも左サイドを突破してのクロスが相手DFに当たり、落ちて来そうなところになぜか居る渡邉新太がヘディングで決めました。練習の賜物です。渡邉新太、ヘディングシュートの決定率急上昇。二条城。この得点の直後、岡野洵を下げて翁長を投入。前半早々で2点ビハインドでポポヴィッチ監督の動きは早かった。

なんと前半だけで3得点目、今度は右の井上健太のスピードが活きた。右サイド深くでボールを収め、折り返しを受けた野村がクロス、またもサムエルが決め切る。2度目の変なおじさんダンス(©志村けん)も飛び出してお祭り騒ぎで前半を終えた。アシストした野村に駆け寄る井上健太が尋常じゃないスピードなので是非もう一度ハイライトをお楽しみ下さい。上位町田相手に内容と結果で圧倒するという予想外の展開。ミラーゲームにして守備がハマりにハマった。中盤に弓場と羽田と言う運動量と高さが売りのハードワーカーの選択が当たっていた。ハードワーク万歳。散財。


ハーフタイムのコメントで両チームの監督コメントが対称となることは珍しい。この試合の評価は、これが全てだったと思います。下平監督はバトルで勝ち続けろと、自ら仕掛けたミラーゲームに手ごたえ十分。一方のポポヴィッチ監督もデュエルで負けてるじゃねぇかと。FWで起点を作れず、挟み込んでボールを奪われまくり、トリニータが保持している時はプレスが剥がされまくり、良いプレーが少なかった。GKポープのキックも不安定で良い事なしの前半に雷を落として後半に巻き返し。しかし、巻き返せたのも1得点まで。ロングスローを弾き返したボールをダイレクトで打ち込むという事故みたいな失点でしたが、町田の反撃もそれまで。パワーダウンしたメンバーの交代を先手で打てたことで逃げ切りに成功。勝ち点3。バルサン。



ここまで良い内容で町田を圧倒出来ると思っていなかったので予想外でした。頼もしいメンバーだった。長沢も途中出場で復帰したし、保田もリーグ戦でデビューを飾ったし、収穫が多い試合でした。ホームで勝てたのも久しぶりだったし。この試合はこれまで片野坂体制で築き上げて来たメリットとデメリットの部分、特に攻撃面でのカウンターを受けがちな攻撃に関して自重していたところの呪縛から解放されたような印象を持ちました。カウンターを受けそうになったら弓場が潰せば良いんだ!という強引な解。自由に攻撃してもらって結構です、僕が何とかしますって若手が言い出してます(※言ってません)より攻撃的にするために、守備の職人を育ててしまった。若手にハードワークを強いるブラック企業、大分トリニータです。

やっぱり本家は一味違います。またのご来場をお待ちしております。6月の反転攻勢、まずはひとつ。