2025/07/16

2025年 天皇杯 3回戦 FC東京戦

【FC東京 2 ー 0 大分】


宿敵、スカパー!に嫌々お金を払い、ライブ中継を観てしまいました。前半は良いところなしで2失点、後半は攻撃が上向いたけど無得点、そんな数行でまとめられてしまえる3回戦でした。

最後の希望、グレイソンは岡山で天皇杯に出場済みとあってベンチ外。ベンチに藤原優大と吉田が復帰したことは良かった。移籍しなさそうなんで安心。それ以外に新しい収穫はあったかと言われると厳しい。コンディションの良いメンバーを選んで出場させたとは思うのだけれども、J1レベルとの差は感じてしまった。ボールを止める、蹴るという基本の基本に差があった。プロの選手にこんなに差が出るのかなっていうくらいには差を感じた。日々の練習への集中力の差なんだろうか。人生で練習してきた時間はそこまで差があるとも思えないんだけれども、不思議とくっきり差が出るものです。プレスに行っても剥がされてしまうし、球際でも奪い切れない。J2ならばミスとなるようなパス交換もきっちりと正確にこなすFC東京を目の当たりにすると、J1は遠くなったなという気がしました。

そのFC東京。我が軍ゆかりの森重、東、エンリケが揃って不在。里帰りは許されなかった模様。強豪チームにしか感じなかったのだけれども、J1順位表をチラ見したら16位。勝ち点26。J2で12位、勝ち点27の我が軍の成績と似たり寄ったり。ギリギリ残留争いを回避しているだけのシーズンです。でも良いな、FC東京にはまだ天皇杯もあるしな、良いよな。我が軍の5-4ブロックがあれば、前半くらいは耐えられるだろうと思っていたけれども、ドリブルに弱い我が軍、耐えられなかった。

レッスルマニアなら知っているんですけどね?ニータンマニアが開催されるらしい。これは亀祭りでは無い?のか?違う祭りなの?ニータングッズ販売業しかしていない我が軍。魅力的なフットボールを見せることが本業なのだが、本業をおろそかにし過ぎじゃなかろうか?しっかりして欲しい。でも冷感タオルなら欲しい。暑いし。霊感じゃないよな?冷感タオルなら欲しい。クイズ大会で初代ニータンマニアになった人は、来年チャンピオンベルトを巻いて、第2回ニータンマニアにハルクホーガン並みにTシャツ破って登場して欲しい。ハルカマニア!


ということで、ライブ配信で観た試合は余計な解説が一切無いので観やすかった。もしかしてサッカーには解説なんか要らないんじゃないか?DAZNではそもそも解説自体をしてないしな。実況が無いのは寂しいけれども、解説は要らないかもしれない。落ち着いて試合に集中して、ダメなプレーが浮き彫りになったので解像度高く観戦できた気がする。カウンターチャンスにボールを奪われてカウンターを受けて、慌てて戻った末にPKを献上。先に失点し、次は左サイドからのクロスでヘディングシュートを打たれ、ムンが一度はセーブするも押し込まれて失点。2失点。特に2失点目はFC東京の前進の仕方を含めて、かなり力の差を感じる失点でした。止められる要素が無かった。プレスが効かないんだもの。追い方がダメだとも思わなかったし、ただただ、止める・蹴るの質の差を強く感じました。

後半頭から野村・中川を投入。今シーズン働き過ぎの天笠を休ませる。前半に比べれば後半は攻撃が成立して何度か惜しい場面も作った。しかし、得点を奪うには至らずでした。J2ではボールを奪われるシーンが少ない野村も、J1相手では苦戦。練習の質、ベースの部分の差がJ1と遠くなってしまったと、ただただ寂しく感じる一戦でした。寂しく天皇杯が終わってしまった。若手、今シーズン終了です。止める蹴るの練習をしよう。止められない、蹴れないでは攻撃の時になだれ込むように前に走れない。どうせカウンター食らって戻ることになるから、というのが織り込まれてしまう。カウンターに出てカウンターを食らう。そんな失点が多い。無駄走りを恐れて勇気が連動しない。止めて蹴ってを信じて走る。練習あるのみ。ニータンマニアと中断期間を経て、リーグ戦で高い質の攻撃を観たい。最後の希望、グレイソンに残留争いを託すシーズンです。



2025/07/13

2025年 明治安田J2リーグ 第23節 鳥栖戦

【鳥栖 2 ― 1 大分】


鳥栖のスタジアムに行ったことがあると思っていたのだけれども、過去の自分のブログ記事を漁っても全然出てこないので、もしかしてまだ行ってないっけ?と気付いたのが開幕前。福岡空港往復の航空券が安く取れたので行ってみることにしました。2週連続の九州遠征。





もはや20年近くチームを追いかけながらも、何故に鳥栖に行ってないのか?理由が思い出せないんだけど、遠征して気付きました。大分に帰る労力と変わらんからですね。そりゃ行かんわなって話で、超絶レア体験になるだろうと思われます。駅から近くて便利ではあるけれども、我が軍の施設同様、老朽化している施設と、目新しさの無さが似ていて、初めてだけど初めてじゃない感じでした。仕事か何かで近くを通ったことはあった記憶があって、試合を観たことだけがないような気がする。何だったのかは全く思い出せないんだけど。既視感はあるんだけど、やっぱり入って試合を観てないスタジアムだとは確信しました。記憶に無い。初めて来たのにテンションが上がらなかったスタジアムは初めてだわ!不思議。






決起集会が横向きに発生するくらいには九州ダービーの熱気はあった。スタジアムグルメには異常に唐揚げ屋が多くなかったですか?なんで?そんなに要る?っていうくらい唐揚げばっかり。鳥が名物なの?鳥栖っていうくらいだしな。鳥栖ジャンクションの存在しか知らないからさ、仕方なく私も朝締めウィントスの唐揚げを食べました。至る所にウィントスがいたので繁殖には成功しているんだと思います。だから唐揚げが多いんだろう。
グレイソンです、グレイソン。遅すぎた補強でしたが、グレイソンがこの日から稼働。グレイソンを観に来たんだ、私は。待望の外国籍FWはベンチスタート。スタメンはペレイラが出場停止とあって、野嶽を右に使うかな?くらいに考えていたら、まさかの藤原優大も離脱。100試合出場記念グッズのタンブラーが届いたんですよ!我が家に!なのになぜ!藤原優大が離脱なのか!?急造3バックはまさかのデルランがセンターを務めるという初の試み。右に野嶽、左に香川という布陣。ペレイラと藤原優大が抜けるのは想定外だったので不安ではあった。ようやっとったけれども。さすがに天皇杯とのターンオーバーを考慮している訳じゃないと思うんだよな・・・。


始めて見たグレイソンの印象なんだけれども、グレイソンは身体も大きいし、ブラジル人FW特有のしなやかさもあって・・・・って、おっと失礼!写真間違えました!これはGKコーチの吉坂コーチでした。いやーそっくりだからさー!間違えちゃったよねー!いやはや失礼失礼。・・・このひとネタのためだけに往復の航空券を購入し、宿泊をしてまで東京から来ました。個人的にはもう大満足です。


ということで本物のグレイソン、割とコンディション良さげで、もうフル稼働出来るんじゃないの?くらいの雰囲気だった気がする。若干まだ気を使いながらプレスに行くというか、守備面では無理はしない、常識の範囲内で当たり前の運動量なので、全体のバランスは崩さなかった。上手いし強いし、欲しかったタイプドンピシャなので、本当に、補強だけが遅かった。それだけです。今後の活躍に期待したい。
 対する鳥栖。ジャンクションくらいしかない街、鳥栖。いや、鳥栖にはもうひとつ、鳥栖ユースがある。育成に関しては九州No.1の鳥栖。ユースが各地にバスで遠征しやすいようにするためにジャンクションを造ったまである。開幕後はしばらく低空飛行も、水戸が独走する異常事態を誘発したJ1降格組のチーム作り直し期間を経て、上昇に転じ始めたところ。こちらも遅い。ただまだ間に合う範囲。我が軍同様3-4-2-1を小菊監督が運用中。保持する割には何もして来ない印象だった。J2の中の上の強化費を使う鳥栖と、J2の中の下の強化費を使う大分の試合以外の何ものでもなく、戦術やら何やらよりも個人能力の差が試合を決めてしまった印象。










3バックの真ん中に入ったデルランは割と頑張って縦パスの供給もやっていたし、競り合いでは勝っていたし、ラインコントロールも含めて及第点以上の仕事っぷりだったと思う。むしろこれまでどこか他人事というか、チームの中での役割としてリーダー的な仕事をしてこなかったので、意識の変化があればもっと良い選手になれると思うのだけれども、この試合をきっかけに試合に対する責任感みたいなものが芽生えると、災い転じて福ですよね。試合後の整列で感情を表に出してかなり悔しそうにしていたので、成長の兆しかもしれない。




2週目の対決に入っているので、お互いの分析は進んでいて、鳥栖のトリニータ対策はラインを押し下げるためにドリブルでの前進を活用し、セカンドボールを回収して押し返せないようにする、が基本だと思うのだけれども、押し下げられた後に割とシンプルに右に展開されて、ワンツーで入れ替わられてドリブル突破されて、PK献上して先制を許してしまった。試合開始直後から我慢の時間帯に我慢し切れなかった。ただ、この後、先制した鳥栖がまるで主体性を失う程に逆に押し上げられなくなる。鳥栖が引き過ぎた印象。


同点に追いついたのはコーナーキックから。鳥栖はセットプレーから失点が少ないチームのはずなんだけれども、ファーで野村がどフリーになってました。不思議。




野村さんがダイレクトで上手に折り返し、デルランが押し込む形。あれだけ野村がフリーになっていたのは分析と作戦とが噛み合ったのだろうとは思います。このプレーだけはやってやった感があった。
前半のうちに追いつけたのは良かった。気温も暑かったけれども、試合への熱も失われることが無かった。熱い九州ダービーでしたよ。デルランの得点も良かったし、もし勝利していたらマンオブザマッチもデルランで良かったと思えるほどには頑張りを感じた。







後半、グレイソンを投入。ゲームプランとしては狙い通りだったはず。グレイソンが起点になって全体を攻め上げられるシーンもあったり、右サイドから茂平がクロスして有馬のヘディングシュートで締めたシーンも良かったんだけど、直後にシンプルに右サイドを突破されてクロスを上げられて勝ち越し弾を許してしまった。右サイドから2失点、個人能力差でやられた感が強い。その後はもう、残念ながら暑さと疲労もあって時間稼ぎに両軍がイライラしっぱなしでサッカーにならなかった。九州ダービーアウェイ2連敗。残念。
前節もそうだったけれども、良い攻撃の後にスコーンと失点するのは何故なんだろうか。よし、行けるぞとこっちが期待するとグサリと刺されるんだけど。あれはなに。長崎戦の反省で、コーナーキックの時とかにGKがキャッチしたらちゃんと誰かが詰めるようにはなっていて、反省と対策は感じられたんだけれども、それ以前の部分で後手に回ってしまっての失点だったので、ペレイラや藤原優大がいたらもう少し違ったかもしれない。中断期間に戦力の喪失がなければ、試合運び含めてゲームプランの進め方に厚みを出せるはず。現在、残留争いが近づきつつあるけれども、天皇杯を活用しつつ、底上げを期待したいところ。グレイソンがかなり良いだけに、踏ん張って欲しい。残留争いは避けたい。



2025/07/06

2025年 明治安田J2リーグ 第22節 長崎戦

【長崎 1 - 0 大分】


昨年、こけら落としで痛い目にあった長崎のスタジアム。まだ完成間もなく、運用が固まっていなかったこともあってやり残したことが多かった。酷い負けを観たし、やり残したことだらけだったのでね、もう一回行ってやりました。


一番やり残したことは昨年オープン前だった、バックスタンド側のホテルに宿泊して、バルコニーから全裸観戦することだったのですが、今回は初動が遅れて残念ながらホテル確保に失敗。長年の夢であったスタジアムでの全裸観戦も叶わず(※どんな夢だ)来年以降に持ち越しとなりました。このスタジアムは基本、頭のおかしい人を無視した運用設計で脇が甘すぎるため、やろうと思えば全裸観戦が出来てしまうはず。


どうもホテルの窓には「公序良俗に反することはお止め下さい」的なことが貼られているという噂があり、ホテルの利用規約も一応あるっぽい。ただ、私のですね?ごく普通の中年男性の全裸ってものはですよ?公序良俗に反しますかね?今回亀がいましたし、私の亀もギリギリセーフなんじゃないかなって、おんせん県出身の私は思う訳です。大分県民なんか常に温泉に入ってますのでね、基本全裸ですからね。裸祭りとかもありますし、全裸観戦は禁止ですと明確に禁止されるまでは夢を持ち続けようと思います。人の夢は!!!終わらねぇ!!!



あとはビールですかね、醸造所があって、クラフトビールが飲めるっていう。灼熱の暑さだったので冷たい飲み物なら「めんつゆ」でも飲める気がするほど汗が出ましたんでね、何でもおいしく感じるんだけど、まぁ普通でしたね。これでやり残したことは全裸観戦のみです。



スタジアムには亀も大分から輸送された模様で、試合前にサポーターが綱引き対決をして勝利をした時に撮った写真が選挙の当選確実みたいな画角になってしまいました。組織票を持っているので参議院選挙に出たら当選するかもしれない。

試合のことも少し。スタメンは吉田がメンバー外に。怪我か?緊急事態が起きまくっているマリノスに戻されるとか?この吉田不在で右サイドのストロングポイントであるロングボールの吉田狙いが一つ失われてしまった。GKは前節無失点であったムンを継続。昨年先制点を献上してしまったパスミスのリベンジをさせてあげたかった。ベンチには待望の野村復帰。これで後半に切るカードがボランチからシャドーから厚みを増すことが出来た。何とか時間を稼いで後半野村の投入でセットプレーから得点できれば長崎から勝ち点を奪えるのでは?との期待をしていました。

対する長崎。下平長崎から勝つためにこの試合も・・・・え?下平監督じゃないんですか!?高木琢也監督なの!?え?何かあったんですか?獲るぞTEPPENなのに水戸がTEPPENにいるのは天変地異なのかTEPPEN地異なのかよく分からないですけれども、全然TEPPENに到達しないので監督を交代しちゃった模様です。裏切られたアギーレ監督に訴訟を起こしし、火中の栗を拾った下平監督を更迭。クラブの取締役が監督をやるって前例あったかな?承認する側が現場に出ている。この試合、謎に元日本代表監督トルシエ&ダバディがゲストに来ていて、もしかして招聘しようとした?なに?どういうこと?みたいな気持ちにはなりました。高木琢也監督は3-4-2-1を運用している模様。ミラーゲームならば個人の能力が高い外国籍選手を前線に置いている長崎の方が試合を優位に運びそうな予想はしていた。下平監督に呼ばれた高畑奎汰はベンチ入り。

伊佐よりも写真撮影の準備が早過ぎる亀。伊佐の準備が早過ぎる写真を撮るために遠征に行っている感があるのに、亀に邪魔された。亀め。








前半は前節に引き続き、「良くぞ守った」という印象でした。長崎のストロングポイントはマテウスジェズス。長崎の最終ラインのボール回しに対して、マテウスへのパスコースを丹念に消しながらミドルブロックからボールを奪おうという意思が感じられた。丁寧に強く守備をしていた。が、序盤は長崎の攻勢に遭い、最終ラインを中々上げられなかった。10分程で長崎の勢いを凌ぐと同じくミドルブロックを構える長崎の裏を狙い、サイドから攻撃を組み立てた。暑い中で本当に良くぞ丁寧に身体を張って守った内容。飲水タイム中にユニット毎にコミュニケーションを取りつつ、力戦奮闘の守備だったと思います。0-0で前半の折り返しはトリニータペースと言って良いと思う。あとはセットプレーでワンチャンスを決めれば・・・・

後半、我慢の末に勢いの乗れた。これが意外なほど上手く波状攻撃を継続して、あと一歩まで迫れた感じであった。











コーナーキックやセットプレーで連続してチャンスを得られた時間帯。あそこで決め切りたかったけれども、残念ながら決定的な仕事をマテウスにやられてしまった。コーナーキック後にカウンターでマテウスに運ばれて数的同数を作られ、一度はシュートをムンが弾くも、米田に押し込まれてしまった。59分の野村投入後、長崎側の足が止まって押し込める時間帯が長かったのでチャンスだと思ったのだけれども、マテウスは恐らく、前半を抜いてやっていた印象もあり、本当にチャンスにならない限りは全力を出さずにプレーしているくらい余裕があったので、ここぞという時に体力が残っていたのではなかろうか。脚が速かった。





同点に追いつくために、前がかりになって、パワープレーも繰り出して、逆にカウンターを浴びて絶体絶命のピンチが2回ほどあったけどムンのスーパーセーブや相手のシュートミスで凌いで、最後の1点を追うも結実せず。長崎にシーズンダブルを食らうという結果となってしまいました。無念。J2のど真ん中の順位で、プレーオフも残留争いも等距離。試合内容は悪くないものの、頼みの綱のセットプレーが決まらないと得点は遠い。守備の内容は良いんだけれども、1失点くらいはする可能性は常にあるのがサッカー。補強したFWが即戦力になるのかどうか。次節の九州ダービー2連戦、鳥栖戦はグレイソンに期待。笑顔の写真が撮りたい。