2021/01/24

一致団結 & 中期計画の振り返り

「一致団結」です、「一致団結」ですよ。今年も2021シーズンのスローガン予想を無事に外して新チームが始動。4文字熟語継続かーって感じです。新チームと共にスローガンも劇的に変わるかと思いきやの継続路線。かつて初めての降格を味わった2009シーズンに生まれた迷言「チームがバラバラじゃねぇか」に対する完璧な予防線スローガン。先に手を打ちました。さすがは大分FCスローガンは完璧。4チームが降格するというJリーグ史上最も過酷なトップリーグのレギュレーションの中で、例えもし残留戦線に巻き込まれたとしても「一致団結」のスローガンが先に決まっていますから!チームがバラバラになることがありませんから!生き残るに決まっています。ナイススローガンです! 


 チーム編成の評価では大分トリニータに対して主力を抜かれたという評価になってしまっているようですが、正直なところ、私、ワクワクしております。この2年くらい個人的に感じていたこれ以上は強くならないのではないか、という感覚。成長し切って、臨界点に達した印象は大体外れてしっかりとレベルアップして来たチームではありましたが、伸びしろというか、成長曲線が緩やかにならざるを得なかった感じ。


特にJ2から昇格した時の2018年チームの攻撃力、得点力、魅力的だった頃のサッカーに比べると、J1に昇格して生き残るための戦いを選択した、思い切った攻撃よりもリスクの少ない攻撃に整理整頓されてしまってからの大分トリニータは停滞した印象だった。その選択が間違っているとは思っていません。正しかったと思います。そこにきて今年の、変わらざるを得ない状況と、補強されたメンバーでシーズンを妄想すると、その上限が取り払われて上に突き上がるイメージの方が強いのです。生き残り方のアプローチが変わるはず。そのワクワクたるや、主力が抜かれて守備面に感じるその不安要素を補って余りあるものになっています。補強した選手達の印象は期待感があります。あり過ぎるのです。昨年から参加したインターン生達もすぐに馴染むだろうし、J1クラブから抜いた主力もいて、J2オールスターズ路線から大卒路線への転換はレベルアップだと思うのです。 大分トリニータに何が起きているのか。簡単に中期計画を振り返ってみましょう。2018年に策定された3か年の中期計画。ざっくりした計画が公表されていたのですが、掘り起こします。

だいたいの企業が策定する中期計画なんてものは、ただの計画なだけでほとんど実現されない目標でしかありませんが大分FCが立案したこの中期計画は恐ろしいことに、策定したそのシーズンにJ1昇格を前倒しで達成してしまうというコミットっぷりを発揮。「昇格してしまった」感が強いのですが2018、2019、2020シーズンの3年で達成するはずだった計画を2019年度で達成してしまっていた。約束通りの2021年にJ1にいるのです。素晴らしい。ファンド株も解消したし、事業規模が17億円以上であれば完璧な結果。

具体的な取り組みに関して、ティティパンの帰還と共にクラブの海外戦略だけが残念ながら音沙汰無くなりましたが、それ以外はどうだったのか。Jリーグが開示している2019年度クラブ経営開示資料を確認してみましょう。


この資料はJリーグが公表しています。気になる方はご確認下さい。この資料から主要なポイントを抜粋してみます。

Jリーグ全体としては2019年まで右肩上がりの成長を示していました。コロナの影響が出た2020シーズンから全クラブが緊急事態に陥りましたが、2019シーズンまでは本当に順風満帆なJリーグ。鳥栖だけ何故か桁外れの赤字だったけれども。


そんな中で大分トリニータは営業収益の成長率が165%を達成するという、成長率2位の2019年だったのです。J1昇格で成長著しかった。


この資料で大分の2019年の事業規模が18億円を超えていることが判明。これまではJ2の「中の下」くらいの規模でしたが、J2の「中の上」くらいの規模にまで拡大!急拡大はしたけれども、他と比べたらよくぞこの規模でJ1で生き残れたなって規模です。中期計画、経営的にもトップチームのJ1昇格と残留によってほぼほぼ2年目で達成済みでした。この結果は凄かった。

7億円も事業規模が拡大した訳ですが、その内訳のポイント。スポンサー収入が2億4千万円増加!ありがたいことです。

入場料収入も2億1千万円の増加!J1ですから!人増えました!営業努力もあったし、イニエスタとかトーレスとか世界的なスターが昭和電工ドームに来ましたからね、そりゃ観戦する人も増えますよね。


そして人件費。8億円6千万円の規模に復旧。人件費増えました。その他の収入もあったろうけれども、増加した分を惜しげも無く人件費に充てていた印象。給与を上げ、補強に充て、J2オールスターズを形成。無事にJ1残留に成功した2019年シーズンでした。中期計画策定から2年での前倒しでの目標達成。2020年は夢と希望に溢れるシーズンになるはずだった。事業規模ももっと拡大出来たはず。非常に惜しい。なんというタイミングでパンデミックが起きてしまったのだろう。


2020年、コロナの影響で全クラブの入場料収入が激減するという未曾有の事態になり、我が軍も赤字に転落。2020年の経営情報の開示はあと数か月後になると思われますが、人件費は維持、拡大出来ていたと予想されます。ただ、2021シーズンの予算は当然伸びずに2020年の維持が精一杯だったのではないかと推測。パンデミックが去れば、また上り調子に戻れるかどうかは分かりません。21年シーズンからの中長期目標を立てるのはとても難しい。また今年、中期計画を発表するのかどうかも気になるところです。2021年以降にワクチンを打って、コロナ禍が過ぎ去るまでの間、J1を維持して効率よく再度上昇気流に戻せるかどうか。このシーズンは今後の大分トリニータの歴史を左右する大きな1年になりそうな気がしてきた。この難しいシーズンをバラバラになることなく一致団結して乗り越えましょう。一致団結。良いスローガンです。

2021/01/01

2021年 大分トリニータのスローガンを予想してみる

  

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。いや、ぜんぜんおめでたくない。キャプテン鈴木義宜の慰留に失敗し、年の瀬に主力を失うという痛恨の事態となりました。毎年育てた主力が流出して辛い。ライバルの鳥栖に島川も辛い。キャプテンは特に辛かった。遂にその日が来てしまったか感が辛い。唐突で激痛。年の瀬から新年にかけてが辛い。はぁ辛い。

 

 

トリテンの有料記事を読む限りでは移籍金が発生してそうなのがせめてもの救いではあるものの、それでもよろしくない。契約が残っていても、移籍金を用意して引き抜く体力のあるクラブが存在するものです。それがまさか清水とは思いませんでしたが、主将を国内の他クラブに引き抜かれるという失態、この点に関してはダメです。クラブの総合力が否定されてしまった印象。新しいチャレンジを他のクラブじゃなきゃできないって選手に思われたらダメです。大変悔しい。しかしこれで清水に負けられない理由が出来てしまいました。試合を楽しむ要素は増加。覚えていろロティーナ監督&大熊GMめ。マテイヨニッチの代わりに鈴木義宜をあてがうとは。

  

主力の流出はこれまでも続いてきたことではあるものの、大分トリニータの、地方クラブの悲哀と言って片付けるのもいい加減にしたい。脱却したい。2兆円欲しい。J2に昇格した相模原など、人口の多い地域に新スタジアムを作ろうとする伸びしろのあるクラブがボコボコ出て来ていますから、気を抜ける暇は無く、競争は永遠に続きます。今年も色々頑張ろう。一人一人の力は微力でも細く長く支援し続けましょう。共に戦って来たメンバーに加わる新しいメンバーと前進あるのみ。

 

 片野坂体制を維持しつつも、ここまで貢献してくれた選手の移籍金をどう使うのか、シーズン途中まで貯金するのか、更に選手を獲得するのか、新しいチームの構築が急務となっています。昨年インターンで活動を開始した大卒生並びに若手が中心となって引っ張るようなチームにならなければなりません。「新生・片野坂体制」「若手の奮起」これが2021年のキーワードになりそう。

  

ということでスローガンを予想してみましょう。今年も新年一発目は手抜きコピペブログだけ作っておいて、しばらく放置する魂胆です。予想スローガンを本当に当ててしまったら大分FCに申し訳ないのでギリギリ外れるだろう、良い感じの塩梅で予想したいと思います。手始めにWikipedia情報を元に今までのスローガンをおさらいしてみましょう。毎年毎年大分トリニータのWikipediaを更新し続けている方々、ありがとうございます。

  

2003年 ムーブ&バランス

2004 Perform & Enjoy

2005 Together & Enjoy

2006 Challenge & Challenge

2007年 「Challenge & Competition」挑戦と闘争

2008 One Heart,Big Challenge

2009 One Heart,Big Challenge

2010 RESTART ~ONE HEART~

2011 SORYOKU戦 総力×走力

2012年 挑戦×頂戦

2013年 氣力×機力

2014年 前進×全心

2015年 結集×決蹴 ALL FOR J1

2016年 原点回帰 RETURN TO THE ORIGIN

2017年 初志貫徹 Just for Victory

2018年 勇往邁進 With Trinita Spirits

2019年 勇猛果敢 OITA TRINITA BRAVE SPIRITS

2020年 不撓不屈 OITA TRINITA Spirit.


18年以上も続くスローガンの歴史。本当にスローガンだけは外さない大分トリニータ。主力は流出させてもスローガンだけは毎年シーズンを予見しているかのように立派。2020スローガン、「不撓不屈」のもとでコロナ禍の特殊なシーズンでもJ1残留という結果を残せました。しかし、片野坂体制下で初めて目標を達成できなかったことは厳然たる事実。これまで常に目標を達成するどころか目標を上回る結果を出し続けていた片野坂体制。それも凄い話ですけれども、遂にJ1の2年目で目標に届かなくなりました。これを受けて、スローガンを変えるのか、変えないのか、変えるとしたらどうなるのか?新生ですから、変える可能性がここ数年で最も高いと予想。

 

【予想①】堅忍不抜 Oita Trinita Spirits

スローガンのスタイルを維持する場合、四字熟語+αならこんな感じでしょうか。変えない場合は昨年の「不撓不屈」みたいに困難を耐え忍ぶ的な四字熟語になりそうな気がした。4チームが降格する厳しいシーズンになるので、「不抜」が怪しい。堅忍不抜、当りそうで怪しい。大体相撲の昇進時に使われる口上から選ばれている気がしなくもない。当たらないことを祈ります。四字熟語を考えていたら「鈴木義宜」が頭をよぎって仕方ない年末年始で辛い。J3に降格した入団時から色々なものを背負ってしまったかもしれない。何も背負わずチャレンジしたらどこまで行けるのだろうか、鈴木義宜は。

 

【予想②】Maximum value

四字熟語パターンを変えるなら、英語にすると予想。片野坂監督がかねてから言い続けて来た「最大値」というキーワードをそのまま使っての「Maximum value」を予想。ただ、なんとなくスーパーマーケットというかイオングループ感が出てしまうのでもうちょっと何か足したい。「&」とか「×」とか真ん中に何かを入れる傾向がある歴代のスローガン。何を入れようか。白星の「☆」を入れると「つのだ☆ひろ」感が出てしまう。最大値ってことで「↑」を入れてみましょうか。「Maximum value」糞ダサい。却下です。絵心あるデザインで勝負するスローガンということにしておきます。

  

【予想③】生殺与奪の権を他人に握らせるな

魁!男塾ネタで昇格してからの数年間を推して来たのですが、さすがにもうジャンプ黄金世代を知る者が死に絶え始めたので鬼滅の刃まで世代交代。家族を奪われ、生き残った妹も鬼になってしまった竈門炭治郎、主力を奪われ、育てたキャプテンも清水に移籍してしまった大分トリニータ。対清水戦ではオレンジ色のユニフォームを着た鈴木義宜を伊佐が最前線で背負って戦う2021年です。「生殺与奪の権を他人に握らせるな! みじめったらしく うずくまるのはやめろ! そんなことが通用するなら 主力は移籍しない! 奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が キャプテンを慰留する?J1に残留する? 笑止千万!! 弱者には何の権利も選択肢もない 悉く強者にねじ伏せられるのみ!!」冨岡さんのセリフが勝手にJリーグ仕様に変換されて聞こえてしまう。心に刺さります。ぐじぐじしている場合ではありません。優勝や残留の権利は自分でつかみ取るものです。うずくまっている我々にピッタリの、心を燃やせっていうスローガン。

 

 

以上、予想でした。昨年も後藤が移籍してそれどころではなかった訳ですが今年も同じような状況に陥ってしまいました。ということで、今年もふざけながら頑張らない程度に現状維持で適当に書き続けたいと思います。切り替えて新しいメンバーと新しい年を迎えて乗り越えて行きましょう!