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2023/11/05

2023年 明治安田生命J2リーグ 第41節 金沢戦

【金沢 2 - 2 大分】


今シーズンのラストアウェイ。ラスタウェイ(※毎年書いていますけど自分でも意味は分からない)残念ながら昇格の可能性は無くなりました。繋げられなかった昇格への可能性。1試合を残して来年もJ2が確定。今シーズンのスローガンとは裏腹に色々と繋がらない結果となりました。金曜日に甲府が勝利して既に可能性はスレッスレの薄々状態だった訳ですが、最下位・金沢相手に対等な試合を演じてしまって引き分けにて完全終了。最後のアウェイも勝ち切れませんでした。順位表で上にいるチームは確かに強いチームばかりなので順位的には妥当性十分なのですが、前半戦終えて2位だったこともあって何か大きな失敗をしてしまったような印象になってしまうシーズンです。失敗したのは我々では無く、スタートダッシュが出来なかった静岡J1経験済み勢なんだけども。好位置に付けていただけに、もう少し逃げ切り方法が無かったのか?という点に悔いが残ります。怪我人も多く出てしまったし、エクスキューズは多分にあるんだけれども、目標を達成できなかった総括は必要です。2021年からの3シーズン、ずっと目標を下回っています。最終節が終わったら総括しましょう。


金曜日が祝日の3連休とあって前日に金沢入り。前泊です、前泊。前泊するとか記憶に無いくらいのレアケース。全国で旅行者が激増しており、移動も宿泊もし辛い事この上ないのですが、敢えて前泊して早朝に新スタジアムを観に行ってきました。ほとんどのサッカークラブを有する地方都市の観光地には行ってしまっているので、もはや遠征しても試合内容以外に興味が湧かない悲しいレベルに到達してしまうのですが、金沢には新スタジアムが建設中。試合前の時点でも金沢の降格がほぼ確定的だったので来年から利用予定の新スタジアムには、少なくとも来年は来れませんのでね、少なくとも。折角なら今のうちに観ておこうと行ってきました。早朝新スタジアムチャレンジ。









金沢駅からそこまで離れていないのに田園風景。まだ工事中なので近づけず、遠巻きに観る程度ですが雰囲気は素晴らしかった。スタンドの勾配大好きおじさんにとってはメインとバックは専用スタジアムの良さが溢れ出して止まらない感じ。2F席で十分だろうけれども3F席を求めるのは贅沢か?ゴール裏はちょっと良く分からんかったけど、アウェイ側が狭すぎるっていう噂はあるんだが確認不能。とりあえず工事中の敷地外から一周してみました。不法侵入に留意。角張った感じが良い。もうこの際残り2時間くらいで工事が完了してこっちで試合してくれないかなと思うレベル。金沢らしさを出すのであれば、ここから金箔を貼りまくって欲しいところ。新スタジアムの近くには焼き肉と寿司の食べ放題で中高生の胃を誤魔化すことが出来るすたみな太郎もあった。負けが込んできた時に選手達でバーベキューやるより、皆ですたみな太郎に行った方が良いんじゃなかろうか。今年このスタジアムが使えていたらツエーゲン金沢もシーズン中に復活していたかもしれない。すたみな太郎パワーで。素晴らしいスタジアムになりそう。新スタジアムが出来たらJ3に降格する前例は北九州にもあるし、なんでそうなるのか不思議だけれども、くれぐれもJFLに落ちるようなことにならないことを祈るばかりです。前例が不吉過ぎる。





はい、ということで最後(?)の西部緑地公園陸上競技場からお送りいたします。確か、伊佐がプロ初ゴールを決めたのを観た思い出深いスタジアムです。謎の土器ともお別れ。ツエーゲン金沢を恐怖のどん底に陥れるはずのヤサガラスも洒落にならなくなった訳で、ただの3枚目キャラに落ちぶれました。必死に仕事してたよ。涙ぐましい。人件費が減ってマスコットが3体維持できますように・・・。死ぬなよ・・・ヤサガラス・・・。ツエーゲン金沢はイベントとかも充実していて頑張ってたのにな・・・。








スタメンは前節からGKのみ変更。西川がスタメン。サブGKは新井。前節同様の保持時4-3-3、守備時4-4-2のはず。もうね、私はアンカーの保田がお気に入りなのでね、それが観れるならお金を払います。アンカーに保田がいるならそれで良い。他の並びは気にならない。ベンチには上夷が復帰。ラッキー角刈りの松尾もベンチに入りました。これでダメならもう、ダメです。諦めよう。



対する金沢。苦しいシーズンになってしまいました。この試合まで4連敗中。勝てない日々が続き、サポーターが「コーラを飲んでいる選手がいる」とクラブに通報するレベルになってしまった。長年コカ・コーラボトラーズジャパンからスポンサードを受けている我が軍からすると「お前は何を言っているんだ」レベルの通報。金沢でもおそらく同様だと思われます。だから何だ?っていう。コーラ飲んで勝てなくなるんじゃないぞ、補強した外国FWが不発だから勝てなくなるんだぞ。おそらくコーラを飲むと歯が溶けるみたいな節を信じてしまう人なんだろうか。この辺りは人によって許せるレベルが違うので難しい。例えばトリニータの選手がコーラを飲んでいたら通報するか?私は通報しない・・・かな・・・。どこにこのラインがあるのか。もし練習が終わった後に選手がいいちこを飲んでいたら通報するか?20度のいいちこなら通報しない・・・・かな・・・・25度ならどうだろう・・・・二階堂なら・・・微妙なラインになってきた。黒霧島飲んでたら通報する。芋はダメだろ、芋は。麦ならまだしも。私のラインはそこだ。っていうか飲んでる訳ないだろ!そう、飲んでる訳がない、「それが当たり前だろ」みたいなラインなのだろうね、通報した人にとっては。俺の黒霧島がコーラ。やっぱりコーラは問題ないのでは?そもそもコーラ配色のユニフォームじゃないか。おふざけはここまでにして、そんなコーラ色の金沢はオーソドックスな4-4-2を変わりなく運用中。前半はそこまでマンツーマンっぽくなかった印象なんだけれども、フォーメーションにギャップがあったからだろうか?金沢の守備はスペースを埋めてブロックを作る意識の方が高かったような印象。






集合写真で伊佐が先発なら何かしらの咆哮があるんですが、ベンチに回った伊佐の代わりに最若手保田が何か叫んでました。それを聞いて笑顔になる弓場先輩。毎試合何を叫んでるんだろう。



4-4-2に対しては相手のツートップの間に保田が立つので好きなのです。最終ラインのボール回しからパスコースは消されがち。しかし、その狭い所にパスが通って、保田が受けてターンして前進し始めた時のワクワク感。この日はそれだけを観に行った。今の私にはそれだけが心の拠り所。そんな保田が遂にゴールまで奪い始めた。シュートが枠に飛び始めたのだ。成長のスピードが素晴らしい。先制は保田のミドルシュートでした。割とゴールまで距離があったのでシュートとゴールが意外過ぎて得点後しか写真が撮れてない。わちゃわちゃのみです。良いぞ保田。頑張れ保田。




金沢の守備ブロックの外から放たれた素晴らしい先制点でした。試合展開として先制して楽になるはずなんだけれども、試合開始時から金沢が狙っているカウンターは機能していて、シュートまで持ち込まれるシーンが多かった。先制してからはバランスは取れていたと思うのだけれども、失点は保田に入ったボールが右サイドに展開されるんだけど、誰も反応できずにスローインになったシーンから。そのスローインからサイドを深くえぐられて折り返しのこぼれ球を決められてしまう。何度見返しても不思議な気持ちになれます。前半のうちに追いつかれてしまう。8月からホームで得点がなかった金沢攻撃陣に失点を許したらしい。




それでも攻撃に針を振り切ったメンバー構成ですんでね、すぐに突き放せました。この得点のビルドアップは何度見ても気持ち良い。GK西川から保田を経由して真ん中に供給されたパスを渡邉新太が左サイドに展開する。藤本がドリブルで前進して追い抜いた高畑に出す、高畑のクロスが相手に引っかかって金沢のクリアがこぼれ球となる。そこに渡邉新太が走り込んでシュート&ゴール、という一連の攻撃。西川から保田、保田からスペースに出すパス、そこが良い。そこが良かった。渡邉新太と長沢がスイッチする感じも良い。前半をリードで折り返せた。



下平監督からカウンターに気を付けるように、って指示が出ていますけれども、得失点差を追っているのでリードしてからも攻めました。それ故にカウンターを受けてしまって失点し、追いつかれてしまった。見事なインターセプトからのカウンター被弾。柳下監督の後半開始時に3枚交代が当たった形。しかしですね、勝利+得失点差を埋める必要があるから前がかりになるのは仕方ないよな、と試合が終わるまでは思ってました。試合後の渡邉新太のコメントを読むと、そこまで攻撃に重点を置いていた訳でもなさそうだったので????という気持ちに。あのメンバーで得点を重ねて勝利して、少しでもプレーオフ進出の可能性を追っていると思いきや、そうでもなかったのかもしれない、結果3点目は奪えず終了となりました。引き分け決着。金沢は勝ち点1を加えるも最下位が確定。



長い間1つのクラブを応援し続けると、良い時もあれば悪い時もあります。リーグ戦で優勝できるクラブは1つだけで残りのクラブは全て優勝出来ない訳で、応援しているほとんどの時期は悪い時だらけ。クラブの成長と共に順位の印象は変わっていく。しかし、いつかは良い時が来る。それを信じて応援を続ける人が多ければ多い程その「いつか」はやって来やすい。J3降格で応援する人は減る。普通なら増える要素は無い。でも金沢は幸か不幸か新スタジアムと言う強力な武器がある。活路はありそう。金沢は次節もホーム。監督交代をせずに進めて来た金沢。来年の体制がどうなるのか予想は難しい。継続もあるか?無いかな?どっちもありそうで分からない。監督人事がどうなるのかはトリニータも同じ。正解が出るのは1年後とも限らない。強化部の選択や如何に。以上、2023年のアウェイ観戦記でした。最終節はホーム。いずれにしても勝利で飾りたいところ。来年に繋ぐ、最後の試合。繋がるもの、繋ぐべきものが表現できるか。



2023/05/08

2023年 明治安田生命J2リーグ 第14節 金沢戦

【大分 4 - 3 金沢】



おい?誰だゴール出んウィークとか言い出した奴は!ゴール出過ぎだぞ、そんなゲームでした。DAZN生観戦でも途中から感情が追いつかなくなったので現地で観戦された方々はぐったりだったと思われます。勝てて良かった。もし負けていたら休み明けの全ての活動に精神的影響を及ぼすレベル。あぁ勝てて良かった。


3連戦目のスタメンは基本前節を引き継いだ形。ターンオーバーよりも継続性、ビルドアップが良かったメンバー。デルラン・安藤・上夷の3バックに野嶽・保田のボランチ。左に高畑奎汰をチョイスしたのが前節との唯一の違い。藤本のドリブルよりも高畑のクロスを選択。その他メンバーは前節と同じ。ベンチには出場停止からペレイラが復帰。


シーズン中にユニフォームの袖が埋まりました。まさかのTKP様のおかわりでございます。業績好調TKP。ありがたいことです。4月に発表された2026年度までの中期事業計画で最高益・最高売り上げを目指すプランを発表。勢いが違います。既にこの試合から袖にスポンサーが入っていました。太客万歳。


対する金沢。ゴールデンウィークに「金」沢です。ゴールドです。金です、金。金なんです。今年の金沢は得点と失点が多いというデータに特徴があります。基本は4-4-2をベースにヤンツーこと柳下監督のマンマーク気味のヤンツーのマンツーが継続され続けています。もうしつこいくらい続いています。年2回しか対戦しないこっちが飽きるレベルです。ただマンマーク気味な故に人が入れ替わるたびに若干中身も変わり続けていて昨シーズンの後半くらいから3得点する試合とか3失点する試合とか、とにかく点が動く試合が多くなっている印象で、今シーズンも相変わらず5得点したり4失点したりとグレードアップして大味な結果を残しまくっています。データ嘘つかない。藤枝よりも金沢の方がよっぽどエンターテインメントサッカーです。明らかにバランスがおかしい。故にだ、金だ。金の匂いを感じたので久々に買いました。


データを信じてワンチャン点が動きまくる試合を予想し、サッカーくじを買いました。画像が見切れているかもしれませんが大量に買いました。大抵は得点が多くなる試合程にオッズが上がると目論んで買ったんですけれども、予想よりもオッズが低い。J2のサッカーくじを買うような猛者は同じことを考えていた模様。金沢に負けず劣らず、我が軍も時々3失点して惨敗する傾向があるのでそこも一応ね、一応買ってしまいました。噛み合うとバカ試合になって大量得点&大量失点を先読みです。遠征費用をね、稼がないといけませんから。金の雨よ降れ、ゴールドウィークになれ。


試合の入りはトリニータが保持して前進出来たし、初っ端から伊佐にシュートチャンスが生まれたりと得点が入りそうな雰囲気はあった。今節、左右の両CB上夷とデルランが持ち運ぶのがビルドアップ的には良い影響が出ていた。相手を動かせるし、そのまま攻撃にも絡めるので4バックに対して数的同数以上を作れる場面が増えた。右サイドでボールを保持した野村のスルーパスが相手に当たってスペースに転がったところを見逃さなかった中川のゴールが先制点となった。


相変わらず昇天しております。昇天ゴールです。10分に幸先よく先制に成功。これをきっかけに3-0くらいになってくれればね、私のくじも当たりますし、残り80分で2点追加なら一方的に勝てる可能性もあるな、と思っていたんですが得点後に金沢が急に前がかりになりました。早い。4-3-3というか4-3-2-1みたいな形でプレスを強めに、前線に人をかけて来ました。バランスがおかしい。トリニータ側が保田をアンカーに置き、野嶽と縦関係になるのでマンツーマン気味になると相手も同じような並びになるので並びありきなのか、人に付いていただけなのかは分かりませんが先制後に急に押し込まれたので嫌な雰囲気になりました。


ミドルシュートを決められて追いつかれる。金沢は攻撃時のビルドアップが上手。守備時は人に付くけれども、攻撃時は解き放たれる。右サイドにいた庄司朋乃也から左サイドに大きく展開、ワンタッチで落とした梶浦が杉浦とスイッチ。浦浦スイッチ。杉浦にミドルシュートを決められてしまいました。梶浦も杉浦もフリーだったんだけれども。空回りのハイプレスと中盤がズレズレでした。


32分には逆転を許す。野嶽が滑ってロストしたところからカウンターを受けてしまった。楔のパスに安藤が釣り出されて背走させられた時点で勝負あり。林のスピードには誰も付いて行けず、美しい形で逆転を許してしまった。ほらやっぱりね、得点が動く試合になったよね、くらいでした。まだこの時は。


先ほどの失点の起点になってしまった野嶽、すぐに取り戻します。最終ラインからビルドアップが出来た美しい得点でやり返します。右サイドから逆サイドに展開されたボールをデルランが持ち出し、伊佐に預けて高畑に落とす、高畑はフワッとしたボールで走り込んだ野嶽に送ると胸トラップから左足一閃。同点ゴールでシーズン初ゴールとなり、無表情の写真が晒されるハメになりました。見て下さい、あんなに素晴らしい派手なゴール決めておきながらこの無表情。プロ級の無です、無。野嶽はもうこれで良いや。信頼を取り戻すナイスゴールでした。追いつけたのは大きい。この美しいゴールの流れを一切解説しなかったDAZN解説者は何なんだ。相手のゴールキーパーが痛んでるって痛んでいる場所も全然違ったし一体何なんだ。何の解説をしていたんだろう。酷かった。


40分にコーナーキックから安藤がヘディングで移籍後初ゴール。DAZN解説者の方はしきりに金沢GK白井のミスだとおっしゃっていましたが、私はギリギリ手の届かないボールを供給した高畑奎汰のキックの方が断然素晴らしいと感じました。捉え方が違い過ぎて困ります。上から落とす様なボールってこれまで無かった気もするし、GKの手が届かないギリギリのところで安藤の頭にピタリと合いました。このコーナーキック、伊佐が2回転がっていて、なぜかマンマークのはずなのに安藤がフリーになっているのでカオス過ぎます。何度繰り返し見てもカオスです。安藤をマンマークしていそうだった4番井上をいつの間にか上夷が抱きしめているので訳が分かりません。この失点シーンを繰り返し見ていると柳下監督もお怒りモードです。高畑奎汰のキックと安藤のヘディングだけは素晴らしい。J2初ゴールおめでとうございました。前半のうちに逆転できたメンタリティーは素晴らしかった。2失点はダメですけど。


両チーム前半からリスク管理もへったくれもない試合だったので、しっかりリスク管理しようねっていうのはこの試合を観ていた人間の共通の意識だったと思います。ノーガードで殴り合い過ぎ。良いぞ!もっとやれ!じゃないんです。特に左サイドでデルランが持ち出すようになった割に攻撃をやり切れず、奪われてカウンターを受けて左サイドがピンチに陥ることが多かったと感じました。しかし、持ち出すからこそビルドアップがどん詰まりにならずに済んでいることもあって、攻撃面だけを考えるとあれが良かったと思うんです。持って動かすから相手が動いてスペースが出来る訳で、攻撃をやり切れれば問題無いですし、ビルドアップがスムースになっているのでメリットの方が大きい。シュートで終われば問題ない。シュートで終わって下さい。


後半も早々に試合が動いてしまった。コーナーキックのこぼれ球を拾われて2回目のクロスがファーまで流れて決められてしまった。もうこの辺りになると失点しても何も思わなくなりました。はいはい、次、次。って感じです。



3分後に次が来るんだから疲れます。ここはハイプレスがハマった形。相手の縦パスを高畑奎汰がインターセプト。またもやフワッとしたパスで伊佐に渡し、伊佐が潰れながら野村に落とし、野村のクロスを高畑がスルーして再び中川が決めるという形。カウンターバッチリの昇天ゴールで最後の突き放しに成功。何だかんだで得点に絡みまくった高畑奎汰も素晴らしかった。ここでもうサッカーくじ当選を確信ですよ。


この後ようやく普通のゲームになり、逃げ切りに成功。金沢はカウンターが上手いのでこちらからプレスを掛けて剥がされるよりはボールを持たせて引いて待っていた方が守りが安定します。選手交代でスピード系FWからパワー系のジェフェルソンバイアーノになった方が守り易かった。柳下監督の試合後のインタビューやコメントを読むと選手層に対する不満が露わになっていて、CBも3人で回さないといけない、違うメンバーだと試合が壊れると断言していたんだけど、この試合も3失点していてもう既に壊れている部類に入ると思うので感覚がおかしくなっているなって感じました。慣れって怖い。我が軍はデルランが4枚目の警告で次節出場停止になったけれども、ペレイラも安藤も上夷もいて、その上でランボー香川もいるので選手層の厚みが違います。刀根もいるし、坂も帰ってくるだろうし、ボランチも保田が素晴らしいのでゴールを決めた野嶽と交代で入る弓場と、さらにまだ見ぬ池田もいるし競争は激化の一方。ありがたい選手層です。


もしも金沢に追いつかれて4-4になってしまっていたらオッズの高い3万9千円くらいのくじが当たってしまうこともあって気持ちが揺らぎましたが勝ち+当りの方が心地よいのでね、オッズが低い方でも当たりましたから。当たりましたから。ゴールドなウィークとなりました。試合予想、バッチリ当たってしまった。特徴的なデータがある試合ってあまりないのでね、分かり易い傾向があればまた狙ってみたいと思います。


能登半島での地震で大変な状況に置かれている人を案じる優しい亀。他人事の様に凄い試合だったとか7日だから7得点とか適当なことを言ってますが根は良い奴なんです。金沢での営業をほのめかしていますが、ちょっとお金を稼ぎたいだけでね、根は良い奴なんです。


この試合でリーグ戦は早くも3分の1を消化。勝ち点28で2位に浮上。3倍する単純計算だと勝ち点84ペース。素晴らしい結果です。ただ、この試合を振り返ってもやっぱり事前の準備というか、戦術面での噛み合わなさというか、トリニータ対策に対してのリアクションについては課題があります。素人の私が大量失点を予想できるレベルです。夏に向けて隙の無い試合運びが必要です。次節は九州ダービー熊本戦。非常に楽しみな試合となります。13日なので13得点が入る試合になるのか、13番が決める試合になるのか、熊本戦注目です。もう一度観客動員もテコ入れしたい。




2022/09/19

2022年 明治安田生命J2リーグ 第37節 金沢戦

【金沢 3 - 3 大分】

嵐を避けてサッカーを観に行ったら、嵐のようなサッカーの試合を目の当たりにしました。台風には気を付けましょう。しかし、ウノゼロで連勝していた時のトリニータはどこに行ってしまったんだ。3失点でイエローカードも増えてしまった。自滅以外の何ものでもない試合をすぐにその場でリセット出来たことは得失点のことも考慮するとギリギリ及第点でしょうか。でもこのアウェイ連戦では勝ち点4を失った印象です。なぜに微妙に戦術を変えたのか、変えさせられたのか、変えざるを得なかったのか。


数年ぶりに金沢に行ってまいりました。東京からは台風に会わずに済む計算。金沢は晴れていましたが台風の影響なのか若干の風と蒸し暑さのあるコンディション。


クラブアンバサダー辻尾さんは良い仕事に就いたと思います。DAZNの解説業とかでヘイトを集めるよりも適材適所。お元気そうで何よりでした。


金沢にも専用スタジアムが誕生予定。24年シーズンからの運用を目指して建設中。地方クラブにちょうど良い規模の専用スタジアムが増えつつあり、様々な観戦スタイルが実現されていく。長崎ほどは商業施設っぽさが無さげ。是非行きたいスタジアムです。長生きせねば。


水曜日の大宮戦を受けて、もう一度気合を入れ直さなければならなかった一戦。台風の中、大分に帰れるのかどうかも分からないけれどもビッグフラッグを持ち込む気合ですよ、気合。気合の現地参戦組。

スタメンはターンオーバー。6人を入れ替え。大宮戦では変えなかったメンバーを組み替えた。おそらく3-4-2-1になっていたのではないかと思われる。アンカータイプではなくボランチに入った羽田とネットが横の関係に近かった印象。最初からそうだったのか、試合の中でそうなったのかは判断が難しかった。立ち上がりが不安定過ぎて分からん。メンバーのチョイスと戦術のチョイスが噛み合わなかった印象。秋田戦同様に試合前に3バックでラインコントロールをする練習をしていたので、ロングフィード対策に重点を置いていた模様。豊田とかが先発で肉弾戦バッチコイだったんじゃなかろうか。金沢の戦術と噛み合ってなかった。3バックの右には伊東。サムエルのワントップに夢生と野村のツーシャドーだったか、流動的だったので何とも言えない。ベンチには伊佐が久々の復活。プロ初ゴールをこのスタジアムで決めたことを覚えてます、わたし。伊佐には相性の良いスタジアムなので期待感満載。

対する金沢。中止になった試合の影響で5連戦の5戦目。疲労たっぷりだったはず。わたし、シーズン前のJ2順位予想で降格圏に予想したのですが、ホームではボコられました。前半戦絶好調で予想がハズレまくったと反省していたのですが、まったく勝てなくなるという、ちょっと怪しい時期があったのでやっぱり結構危うい編成だったと思うのです。長期政権の柳下監督の下、なんとか持ち直して降格圏からは安全圏に抜け出して一安心。金沢のGKといえば白井のイメージですが、この日は白井がベンチにもおらずGK三浦がおそらく初スタメンで初出場。おそらく。ベースは4-4-2で運用中。


大宮から連続して金沢にも遠征に行ったニータン。この日はコラボグッズが売り出されるなど用意周到な旅の日程。試合前にはツエーゲン金沢名物、ゲンゾーとヤサガラスの茶番劇に登場。もう二度と無いかもしれない夢のコラボレーションを撮れたので大満足です。わたしは台風を避けて金沢まで行ってお金を払って何を観ているんだろう・・・・という気持ちにはなった。







数年前に観た時は何となく恥ずかしくなってしまうようなストーリー仕立てがベースにあったんだけれども、シーズンを重ねて限界を迎えたんでしょう、単発ストーリーっぽくなっていて無駄が省かれて洗練された。毎年、毎試合続けられる伝統芸にまで昇華したんじゃなかろうか。ネタに困ってニータンを呼んだ訳ではないと思われます。ちゃんと音声が使えるのがヤサガラスしか居ないため、全てがヤサガラスのセリフで進行される茶番寸劇。しっかりとコラボグッズを宣伝して終了。私も買いました。ヤサガラスが一番働いている。



試合は開始4分で失点。豊田先発を読んでハズしたのか、何なのか。金沢の攻撃とトリニータの守備が噛み合わない。ツートップの林・杉浦、右サイドハーフの大石が前線3枚で構えた、守備時4-3-3横ズレのポジションを取る金沢。前節大宮戦の後半に相馬監督が修正したポジショニングそっくりな形。敵の前節をちゃんと観ている柳下監督。そして前節の2失点目そっくり、奪われて即カウンターを食らって先制点を献上する、前節の試合を観ていなさそうな我が軍の今節先発メンバー。前節の反省はどこに。レビューをしろ、レビューを。三竿のいる左側のスペースを狭くして、アンカーへのパスコースを限定し、プレッシャーをかけて来る金沢に対してビルドアップの出所が狙い撃ちされてカウンターを浴びました。ガッカリな失点でした。


元気なのは最初の数分だけって分かり切っている話なのに、負けられない試合が続くのに、慎重に試合に入れなかったトリニータ。落ち着いてボールを回せるようになっても同じようにカウンターを食ってはポスト直撃に助けられたりとバランスが悪かった。羽田とネットというボランチのコンビは高さに対して一定の強さは持つものの、夢と希望、悪夢と絶望を併せ持つ紙一重のパルプンテ系ビルドアップになりがち。相手が5-4-1でブロックを築いている場合とかになら分かるんだ、ただ4バックの金沢に対してこのチョイスは何だったんだろうか。噛み合いませんでした。




それでも25分、パルプンテ系ビルドアップがハマる瞬間があった。ネットとサムエルがワンツーでパス交換している間に三竿がオーバーラップして折り返し、夢生が待望の復帰後初ゴールを決めて同点に追いつけた。夢生さんに1本出たのは良い兆しです。

その後、ボールを握れる時間は増えたものの、再三カウンターを食らって危ういシーンが続いた。37分にまたカウンターを食らって失点。責任感溢れるプレーはどこへいった?とにかく前半はメンバー先行、戦術が金沢に対して噛み合わなかった。リードされて後半へ。





ハーフタイムにまたヤサガラスが出て来たのですが、大日本プロレスのチャンピオン関札選手が出て来て何も悪いことをしていないヤサガラスに暴行を加えてました。殴る蹴るの後にゲンゾイヤーとツープラトン攻撃で陸上競技場の堅い大地に垂直落下式ブレーンバスターを決めてヤサガラスを脳天から突き刺して殺してしまいました(※死んでません)良い子はマネしないように。


ハーフタイム、スプリンクラーを手動で回してました。新スタジアムまであと1年の辛抱。


ハーフタイムに増山を下げて高畑を投入。金沢が3トップっぽく我が軍の左サイドにプレッシャーをかけてくるのでドリブル突破というよりはパス交換で突破する高畑に交代か。しかし残念ながらボランチ2枚のパルプンテ系が変わっていないので落ち着きはせず。


後半開始早々、クロスに競り合ったペレイラの腕にボールが当たってハンドでPK判定。ちょっと不運だったけれども、PK判定は妥当。3点目を決められて落ち着くどころか試合を決める1点が入ってしまったと言っても過言ではない状態。流石にもう勝ち点は持ち帰れないと思いましたよ・・・。

そんな絶望的な流れを変えたのは57分の2枚の交代。ネットと野村を下げて弓場と梅崎を投入してから。これでようやく「4バック絶対殺すマン」戦術が発動。羽田をアンカーに3-1-5-1的な並びになってカウンターを受けずに押し込み続けることが出来た。紆余曲折があって折角手に入れた「4バック絶対殺すマン」戦術を発動出来なかった前半は何だったのか。選手が変わったら実現出来ないのか。それって戦術なのか、選手主体でやっていることなのか色々な疑問が出てきます。金沢の足が止まったのかもしれない。ここからギアが上がったのが右サイドの井上健太であった。




再三に渡って右サイドを突破し好機を演出。得点の匂いがし始めた。

71分に得たコーナーキック。前節同様ペレイラがヘディングで捻じ込んで1点差に。ペレイラさん2戦連続。負けているのでボールをお腹に入れたりする余裕はありません。この日はボールを拾って走って戻ってました。良いぞペレイラ。


76分、ロングフィードを金崎が粘って右サイドに蹴り出したボールに井上健太が追いついて折り返し、大体どこにでもいる弓場が決めて同点に追いついてしまう。金沢の守備も大概ですが、諦めない強い気持ちは滲み出ていた。試合を振り出しに。

そして満を持して13番伊佐が投入されたんです。ここまでは最高の下準備。これで伊佐が決めて大逆転となれば大爆発。最も諦めの悪い男が最後に登場。





惜しいシーンがあったんだけれども、伊佐も、同じく途中投入されていた呉屋も決め切れず。大逆転とはならずにタイムアップ。



金沢の対策が上回ったというよりは自滅の刃、自分たちで試合を難しくしてしまった。特にスタメンと戦術。読みと対策がハズレ。相手が2トップならばその合間にアンカーを置いて繋げるけれども、3トップの場合はアンカーへのパスコースを消されてしまうのでボランチ2枚で降りて来ざるを得ず、前線真ん中が1枚少ない状況に陥って、中を使えなかったからサイドも使いずらかった。立ち位置とパスコースに流動性が生まれにくかった。後半に選手交代をしてその流動性が生み出せたのは弓場と梅崎の運動量が鍵だったんじゃなかろうか。「4バック絶対殺すマン」戦術はハードワークの上に成り立っている。次節対戦する甲府も最近4バックに移行したのでハードワークが出来るメンバーのチョイスが必要。残り5試合、プレーオフ圏内に残れるのかどうか、ギリギリの状況となりました。落ちるか残るのか、連戦が終わって1戦1戦しっかりとした準備と対策が求められます。レビューする時間は取れるだろうからしっかりやって欲しい。