2023/05/08

2023年 明治安田生命J2リーグ 第14節 金沢戦

【大分 4 - 3 金沢】



おい?誰だゴール出んウィークとか言い出した奴は!ゴール出過ぎだぞ、そんなゲームでした。DAZN生観戦でも途中から感情が追いつかなくなったので現地で観戦された方々はぐったりだったと思われます。勝てて良かった。もし負けていたら休み明けの全ての活動に精神的影響を及ぼすレベル。あぁ勝てて良かった。


3連戦目のスタメンは基本前節を引き継いだ形。ターンオーバーよりも継続性、ビルドアップが良かったメンバー。デルラン・安藤・上夷の3バックに野嶽・保田のボランチ。左に高畑奎汰をチョイスしたのが前節との唯一の違い。藤本のドリブルよりも高畑のクロスを選択。その他メンバーは前節と同じ。ベンチには出場停止からペレイラが復帰。


シーズン中にユニフォームの袖が埋まりました。まさかのTKP様のおかわりでございます。業績好調TKP。ありがたいことです。4月に発表された2026年度までの中期事業計画で最高益・最高売り上げを目指すプランを発表。勢いが違います。既にこの試合から袖にスポンサーが入っていました。太客万歳。


対する金沢。ゴールデンウィークに「金」沢です。ゴールドです。金です、金。金なんです。今年の金沢は得点と失点が多いというデータに特徴があります。基本は4-4-2をベースにヤンツーこと柳下監督のマンマーク気味のヤンツーのマンツーが継続され続けています。もうしつこいくらい続いています。年2回しか対戦しないこっちが飽きるレベルです。ただマンマーク気味な故に人が入れ替わるたびに若干中身も変わり続けていて昨シーズンの後半くらいから3得点する試合とか3失点する試合とか、とにかく点が動く試合が多くなっている印象で、今シーズンも相変わらず5得点したり4失点したりとグレードアップして大味な結果を残しまくっています。データ嘘つかない。藤枝よりも金沢の方がよっぽどエンターテインメントサッカーです。明らかにバランスがおかしい。故にだ、金だ。金の匂いを感じたので久々に買いました。


データを信じてワンチャン点が動きまくる試合を予想し、サッカーくじを買いました。画像が見切れているかもしれませんが大量に買いました。大抵は得点が多くなる試合程にオッズが上がると目論んで買ったんですけれども、予想よりもオッズが低い。J2のサッカーくじを買うような猛者は同じことを考えていた模様。金沢に負けず劣らず、我が軍も時々3失点して惨敗する傾向があるのでそこも一応ね、一応買ってしまいました。噛み合うとバカ試合になって大量得点&大量失点を先読みです。遠征費用をね、稼がないといけませんから。金の雨よ降れ、ゴールドウィークになれ。


試合の入りはトリニータが保持して前進出来たし、初っ端から伊佐にシュートチャンスが生まれたりと得点が入りそうな雰囲気はあった。今節、左右の両CB上夷とデルランが持ち運ぶのがビルドアップ的には良い影響が出ていた。相手を動かせるし、そのまま攻撃にも絡めるので4バックに対して数的同数以上を作れる場面が増えた。右サイドでボールを保持した野村のスルーパスが相手に当たってスペースに転がったところを見逃さなかった中川のゴールが先制点となった。


相変わらず昇天しております。昇天ゴールです。10分に幸先よく先制に成功。これをきっかけに3-0くらいになってくれればね、私のくじも当たりますし、残り80分で2点追加なら一方的に勝てる可能性もあるな、と思っていたんですが得点後に金沢が急に前がかりになりました。早い。4-3-3というか4-3-2-1みたいな形でプレスを強めに、前線に人をかけて来ました。バランスがおかしい。トリニータ側が保田をアンカーに置き、野嶽と縦関係になるのでマンツーマン気味になると相手も同じような並びになるので並びありきなのか、人に付いていただけなのかは分かりませんが先制後に急に押し込まれたので嫌な雰囲気になりました。


ミドルシュートを決められて追いつかれる。金沢は攻撃時のビルドアップが上手。守備時は人に付くけれども、攻撃時は解き放たれる。右サイドにいた庄司朋乃也から左サイドに大きく展開、ワンタッチで落とした梶浦が杉浦とスイッチ。浦浦スイッチ。杉浦にミドルシュートを決められてしまいました。梶浦も杉浦もフリーだったんだけれども。空回りのハイプレスと中盤がズレズレでした。


32分には逆転を許す。野嶽が滑ってロストしたところからカウンターを受けてしまった。楔のパスに安藤が釣り出されて背走させられた時点で勝負あり。林のスピードには誰も付いて行けず、美しい形で逆転を許してしまった。ほらやっぱりね、得点が動く試合になったよね、くらいでした。まだこの時は。


先ほどの失点の起点になってしまった野嶽、すぐに取り戻します。最終ラインからビルドアップが出来た美しい得点でやり返します。右サイドから逆サイドに展開されたボールをデルランが持ち出し、伊佐に預けて高畑に落とす、高畑はフワッとしたボールで走り込んだ野嶽に送ると胸トラップから左足一閃。同点ゴールでシーズン初ゴールとなり、無表情の写真が晒されるハメになりました。見て下さい、あんなに素晴らしい派手なゴール決めておきながらこの無表情。プロ級の無です、無。野嶽はもうこれで良いや。信頼を取り戻すナイスゴールでした。追いつけたのは大きい。この美しいゴールの流れを一切解説しなかったDAZN解説者は何なんだ。相手のゴールキーパーが痛んでるって痛んでいる場所も全然違ったし一体何なんだ。何の解説をしていたんだろう。酷かった。


40分にコーナーキックから安藤がヘディングで移籍後初ゴール。DAZN解説者の方はしきりに金沢GK白井のミスだとおっしゃっていましたが、私はギリギリ手の届かないボールを供給した高畑奎汰のキックの方が断然素晴らしいと感じました。捉え方が違い過ぎて困ります。上から落とす様なボールってこれまで無かった気もするし、GKの手が届かないギリギリのところで安藤の頭にピタリと合いました。このコーナーキック、伊佐が2回転がっていて、なぜかマンマークのはずなのに安藤がフリーになっているのでカオス過ぎます。何度繰り返し見てもカオスです。安藤をマンマークしていそうだった4番井上をいつの間にか上夷が抱きしめているので訳が分かりません。この失点シーンを繰り返し見ていると柳下監督もお怒りモードです。高畑奎汰のキックと安藤のヘディングだけは素晴らしい。J2初ゴールおめでとうございました。前半のうちに逆転できたメンタリティーは素晴らしかった。2失点はダメですけど。


両チーム前半からリスク管理もへったくれもない試合だったので、しっかりリスク管理しようねっていうのはこの試合を観ていた人間の共通の意識だったと思います。ノーガードで殴り合い過ぎ。良いぞ!もっとやれ!じゃないんです。特に左サイドでデルランが持ち出すようになった割に攻撃をやり切れず、奪われてカウンターを受けて左サイドがピンチに陥ることが多かったと感じました。しかし、持ち出すからこそビルドアップがどん詰まりにならずに済んでいることもあって、攻撃面だけを考えるとあれが良かったと思うんです。持って動かすから相手が動いてスペースが出来る訳で、攻撃をやり切れれば問題無いですし、ビルドアップがスムースになっているのでメリットの方が大きい。シュートで終われば問題ない。シュートで終わって下さい。


後半も早々に試合が動いてしまった。コーナーキックのこぼれ球を拾われて2回目のクロスがファーまで流れて決められてしまった。もうこの辺りになると失点しても何も思わなくなりました。はいはい、次、次。って感じです。



3分後に次が来るんだから疲れます。ここはハイプレスがハマった形。相手の縦パスを高畑奎汰がインターセプト。またもやフワッとしたパスで伊佐に渡し、伊佐が潰れながら野村に落とし、野村のクロスを高畑がスルーして再び中川が決めるという形。カウンターバッチリの昇天ゴールで最後の突き放しに成功。何だかんだで得点に絡みまくった高畑奎汰も素晴らしかった。ここでもうサッカーくじ当選を確信ですよ。


この後ようやく普通のゲームになり、逃げ切りに成功。金沢はカウンターが上手いのでこちらからプレスを掛けて剥がされるよりはボールを持たせて引いて待っていた方が守りが安定します。選手交代でスピード系FWからパワー系のジェフェルソンバイアーノになった方が守り易かった。柳下監督の試合後のインタビューやコメントを読むと選手層に対する不満が露わになっていて、CBも3人で回さないといけない、違うメンバーだと試合が壊れると断言していたんだけど、この試合も3失点していてもう既に壊れている部類に入ると思うので感覚がおかしくなっているなって感じました。慣れって怖い。我が軍はデルランが4枚目の警告で次節出場停止になったけれども、ペレイラも安藤も上夷もいて、その上でランボー香川もいるので選手層の厚みが違います。刀根もいるし、坂も帰ってくるだろうし、ボランチも保田が素晴らしいのでゴールを決めた野嶽と交代で入る弓場と、さらにまだ見ぬ池田もいるし競争は激化の一方。ありがたい選手層です。


もしも金沢に追いつかれて4-4になってしまっていたらオッズの高い3万9千円くらいのくじが当たってしまうこともあって気持ちが揺らぎましたが勝ち+当りの方が心地よいのでね、オッズが低い方でも当たりましたから。当たりましたから。ゴールドなウィークとなりました。試合予想、バッチリ当たってしまった。特徴的なデータがある試合ってあまりないのでね、分かり易い傾向があればまた狙ってみたいと思います。


能登半島での地震で大変な状況に置かれている人を案じる優しい亀。他人事の様に凄い試合だったとか7日だから7得点とか適当なことを言ってますが根は良い奴なんです。金沢での営業をほのめかしていますが、ちょっとお金を稼ぎたいだけでね、根は良い奴なんです。


この試合でリーグ戦は早くも3分の1を消化。勝ち点28で2位に浮上。3倍する単純計算だと勝ち点84ペース。素晴らしい結果です。ただ、この試合を振り返ってもやっぱり事前の準備というか、戦術面での噛み合わなさというか、トリニータ対策に対してのリアクションについては課題があります。素人の私が大量失点を予想できるレベルです。夏に向けて隙の無い試合運びが必要です。次節は九州ダービー熊本戦。非常に楽しみな試合となります。13日なので13得点が入る試合になるのか、13番が決める試合になるのか、熊本戦注目です。もう一度観客動員もテコ入れしたい。




4 件のコメント:

  1. いやもう解説者の方は本当に勘弁してもろて…小笠原さんがいい感じだから余計に勿体無い…とはいえ次節から急に我が軍を褒め出したらなんかあたったかなと思うレベルですが…

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    1. 匿名様

      深夜にコメントありがとうございます。もう何年も評判は悪いので、もしかしたらブレない何かがあの人の中にはあるのかもしれないですが、それが一体何なのかが誰にも伝わってないので謎過ぎます。たぶん何も変えられない人だと思われます。諦めるしかないのでしょうか・・・

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  2. 毎試合後の萎えた気持ちがこちらの楽しいブログで癒されます。いつもありがとうございます。
    さて、残り7試合、我がチームはどうなるのか…。

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    1. 匿名様

      コメントありがとうございます。励みになります。残り試合が少ない中ですが萎えずに見続けましょう!

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