2022/02/28

2022年 明治安田生命J2リーグ 第2節 甲府戦

【甲府 1 - 1大分】 

2022年シーズン、あけましておめでとうございます。今シーズンもよろしくお願い致します。第1節が延期となったため第2節、アウェイ甲府戦が開幕戦となりました。6年振りに小瀬に行き現地観戦。ワクチン・検査パッケージ制度に沿った事前の入場確認が追加されたイベントとなり、アウェイ席も確保されました。アディショナルタイムに追いつき勝ち点1をしぶとく持ち帰ることが出来ましたが、開幕特有の期待と不安が入り混じる内容。圧倒的にボールを保持してJ2のフロンターレ的な存在になるという、その意気込みや良しですが、チームの活動休止期間も関係しているのか、最初からそのレベルには達しておらず、ただその片鱗を垣間見せたもするもんだから期待と不安が入り混じった。とにかくスタートを切れたこと、それが一番大事。

個人的には2016年の天皇杯以来の小瀬。大きな変化はありませんでしたが、スタジアムのネーミングライツが変わっていて「JITリサイクルリンクスタジアム」という名に。もはやスタジアム名が覚えられない年頃(※老化)です。ヴァンくんとフォーレちゃん、そして三平さんとヴァンフォーレ甲府が誇る「3大」人気物の撮影に一挙に成功。元気そうで何よりです。天気は良く、気温もそこそこで絶好のサッカー日和。午後になるにつれて風が強くなり少し難しいコンディションになってはいた。

  

試合前にマスコットショーがありました。鬼滅の刃ごっことマツケンサンバを見せつけられて「あぁJ2に降格したんだな・・・」と改めて思い知らされた気持ちで一杯になりました。戻って来てしまった。





丁度よい湯加減、熱すぎず、ぬる過ぎず、ちゃんとしたJ2のマスコットショー。ホーム開幕戦でこの手作り感。素晴らしかった。J2だ!俺たちは今J2にいるぞ!そんな気持ち。



スタメンはおおよそ予想できた4-1-2-3。下平監督の思想が滲み出る攻撃的な並び。4バック、DFは左から三竿、坂、ペレイラ、小出。GKには大チャンスが巡って来た吉田の方の舜が登場。駿から舜、一瞬の変更か定着か。中盤には大エース町田也真人と渡邉新太、アンカーにはキャプテン下田北斗、ワントップに呉屋、左に小林成豪、右に井上健太。長い事3バックに慣れていたので4枚で守り切るという今年の形がかなり攻撃的に感じました。



対する甲府。2018年の昇格した年に小瀬で6失点、圧倒的なプレスでハメられて風林火山されて以来の甲府戦。あの頃の甲府には小出、小塚、島川、佐藤和弘が所属しており、トリニータでプレーした選手達も多く、ダニエルもプレーしたし、今は三平さんがお世話になっていて何となくシンパシーは感じる相手。青いし。今年は吉田達磨監督が復帰して再び夢を追う。3-4-2-1で守備時5バックとなり5-4のブロックでスペースを埋める守り方だったが、ライン設定はかなり高く中盤をコンパクトに保つスタイルであった。甲府のハイライン・ハイプレスを剥がせるのかどうか、がまずはチェックポイントだと思っていました。ちなみに、甲府のスタメンには「陸」が多い。

 


 見て下さいこの「陸」だらけのスタメン。FWMFDFにそれぞれ存在していた。山梨県は海なし県。陸続きなので強化部も「陸」を集めている模様。さらにブラジル人「リラ」までいるわけで、「リクとリクとリクとリラ」という有名な絵本の「ぐりとぐら」みたいな、青と赤のチームを目指しているってことなんです(※どういうことだ)まだ最終兵器の191センチもあるFWパライバが入国できておらず、伸びしろがある状態であることは留意しておきたい。




 試合前の集合写真、あれ?いつもと違うなと凄い違和感を感じたんですけど、ソーシャルディスタンスが無くなりました。元に戻っただけですね、昔の風習を忘れつつある年頃(※老化)です。飲水タイムも無くなったし、通常ルールにほぼ戻りつつある。5人の交代枠だけが残った。J2ではVARもなくオフサイドディレイも無いし、VARチェックもレビューも無いリアルフットボールの古き良き世界。試合のテンポが良かった。


キャプテン業務に勤しむ下田北斗。前半に風上を選択。勝利のために意志ある選択をするタイプでしょうか。


最初の15分はヴァンフォーレ甲府ペース。トリニータは風上を選択してゲームに入ったものの、甲府の最終ラインの設定がかなり高く、狭い局面で風の影響もあってかボールを落ち着かせることが出来なかった。

 甲府のディフェンスラインの裏側には広大なスペースがあり、井上健太のスピードを活かせる状態であった。徐々にスペースを活かして甲府のDFラインを下げさせると、20分過ぎくらいからは保持して敵陣の奥深くまで押し込む場面も作ることが出来ていた。この相手を押し込んだ状態がおそらく下平監督の真骨頂。希望溢れる攻撃を繰り出せていました。CKになるシーンも多く、この時間帯は今シーズンの夢のある方向性に確信を持てそうな雰囲気があった。しかし、肝心のクロスやラストパスの精度がいまいちで決め切れず。そうこうしているうちに32分、ロングカウンターを浴びて先制を許してしまう。甲府はシャドーの2選手、41番の長谷川と15番の飯島が守備から攻撃にかけて主な業務を担っていて素晴らしかった。奪っては攻め、守備から攻撃、攻撃から守備とトランジションの申し子のような働きっぷりであった。このようなカウンターを受けることを前提として判っている上でチャレンジしている感があるので今シーズンはこんな展開は増えるのではなかろうか。風上を選んだけれども先制されてしまい、トリニータとしては難しくなった。

 


後半、風下から攻撃を試みるも裏のスペースを活かすことは難しく、プレスを剥がして前進してもスペースを埋めている甲府のブロックを攻略できないまま時間が過ぎていった。交代選手を投入しても基本的にやり方は変わらず、選手達のキャラクターの違いで変化を付ける交代策。


長沢と中川の同時投入の高低差が凄い。キャラクターが強すぎる。選手交代のカードで層の厚さを感じることは出来た。途中で入った増山のロングスローなど、あの手この手で攻撃出来るバリエーションの多さはストロングポイントとなりそう。しかし、時間が過ぎゆき、タイムオーバーかと思われたラストチャンス、右サイド奥深くで得たFKをキャプテン下田北斗が中に蹴り込むと最後のチャンスに前線に上がった吉田舜がヘディングで触り、こぼれ球をペレイラが押し込むという、最終手段にも程があるような得点で追いつくことが出来た。ほぼ敗北濃厚の状態から得た勝ち点1は大きい。0からスタートよりも全然良い。11連戦となった厳しい日程の中でまずまずのリスタートと言ってよいのではなかろうか。コンディションに不安があったけれども、私は今日見た限りでそれほどコンディションに差があるとは感じなかったので、よりやり易い環境であればもう少し面白い展開が観れるのではないかと期待感の方が大きくなった開幕戦でした。





遂にベールを脱いだ4-1-2-3は、各々の仕事が明確化されている印象で、一人一人が責任を負うフィールドの範囲が広がりつつ、より個性を全面的に出す必要性を感じる戦術という印象でした。スーパーな選手がいないとフロンターレ化は難しいのではなかろうか。個の力よりも徒党を組んで攻略してきたこれまでの戦い方よりも、選手の能力を信じることを前提とした戦術。ペレイラはジェジエウ的なスーパーな仕事を任せられそうな雰囲気。後はワントップ、今日は呉屋と長沢が仕事をしましたがレアンドロダミアン並みのスーパーな選手が必要だし、攻撃のタクトをアンカーが振りまくるのでここもスーパーな選手が必要。補強したブラジル人がワントップとアンカーにハマれば下田北斗をインサイドハーフでも使えるし、更に幅が広がりそう。夢はある。夢は感じられた。勝ち点84という目標は途方もないけれども、夢は感じた緒戦でした。昨シーズンと比べてほとんどメンバーは変わっていない訳で、もしJ1で同じことをやっていたらどうなっただろうか。まだまだ足りないことは判った。しかし夢はある(※しつこい)色々な切り取り方が出来る開幕戦だったのではなかろうか。



GK吉田舜、一度だけポロリしたけれどもJ2ということで命拾い。J1だったら即失点に繋がっていた気がするけれども、それ以外はビックセーブもあって良かった。これまで燻りまくっていたであろうけれども大チャンス。最後の攻め上がり、ヘディングで触ったのは見事。攻めのボール回しにチャレンジして欲しい。まだ本領発揮とはいかない2022年の大分トリニータ。これからの連戦をチーム全員で乗り越えて欲しい。今年も皆、なるべく怪我せずなるべく健康に、シーズンを過ごせますように。「挑戦」開始。



2022/02/20

J2 開幕スタメン&フォーメーションまとめ


大分トリニータに複数の感染者が出て延期となってしまった週末のJ2開幕戦、大分vs水戸。水戸のサポーターさん達は移動済みの人もいたらしく、大変残念な想いをさせてしまった。せめて美味しいものでも召し上がれ。今シーズンもコロナで全クラブが同じリスクを抱えながらシーズン日程を消化せねばならないと改めて感じた開幕戦となってしまいました。他の試合は予定通り実施。全試合を観ることは出来ていませんが、私がJ2順位予想で優勝を予想した千葉が降格を予想した岩手にホームで負けるという不安しかない船出となり今年も魔境J2っぷりが甚だしい。みっちり書くことは無いのでざっと結果と各チームのスタメンとフォーメーションをまとめて並べてみたいと思います。並べてみるだけです。詳細はリンク元、Jリーグ公式に情報は集約されています。


山口 vs 熊本 1-1で引き分け。熊本のフォーメーションが大木監督らしさを感じる。





仙台 vs 新潟 0-0で引き分け。昇格を争いそうな2チームはスコアレス発進。




町田 vs 琉球 0-0で引き分け。ヴィニシウスアラウージョ未到着。琉球はメンバーがガラリと変わった印象。



岡山 vs 甲府 4-1 木山新体制大量得点で岡山が白星発進。チアゴアウベスが2得点。ダークホースと予想した岡山、期待を超えるスタートとなった。



栃木 vs 秋田 1-0で栃木勝利。両サイド福森と黒﨑が先発。



群馬 vs 山形 1-0で群馬の勝利。群馬組組長が山形を破る。國分はサブメンバー。



千葉 vs 岩手 0-1で岩手の勝ち。岩手がセットプレーで先制して逃げ切り。してやったりの秋田監督。全勝優勝がなくなっただけだ、大丈夫だジェフ。次頑張ろう。



横浜FC vs 大宮 3-2で横浜FCが競り勝ち。予想通りの強さか。CBの真ん中に岩武だと・・・!?


徳島 vs 金沢 0-0で引き分け。徳島のアンカー、移籍した長谷川はベンチスタート。金沢の堅守を打ち破れなかった徳島。




長崎 vs 東京V 1-1で引き分け。優勝候補の長崎にヴェルディが食らいつく。勝ち点を分け合った。



全般的にコロナの影響で感染者を抱えるチームも多く、主力なのかどうかの見極めが難しい感じ。入国していない外国籍選手もいるだろうし、今のところ大きな変化を感じられたチームは少なく、戦術的に新しい試みは少ない印象の中で岡山の木山監督だけが強い印象を残した第1節。俺たちも開幕したかった・・・・。感染してしまった選手スタッフたちの快復をお祈りしつつ、感染にも気を付けつつ、俺たちの開幕を待ちましょう。




2022/02/14

2022年 J2順位予想


さぁJ2も開幕間近ということで今年もJ2の戦力分析と順位予想をやってみたいと思います。昨年はジュビロ磐田の優勝を的中させることが出来た縁起物ですけれども、当たるも八卦当たらぬも八卦。占いみたいなもんだと思って肩の力を抜いて読んで下さい。長いぞ、長いけどな。異論反論は受け付けておりません。もし文句がある方は違う予想をしてお楽しみください。


今シーズンのJ2レギュレーションとしては上位2チームが自動昇格。3位から6位の4チームがJ1参入プレーオフに参加。J116位と戦って勝ち抜いた場合に昇格となる。下位は2チームが自動降格。ホームグロウン制度がJ2でも始まり、2022年から1名の登録が必要となる。ホームグロウンの条件を満たした選手を登録できない場合は来シーズン1名の登録枠を失うことになる。試合中の交代枠は5名+脳震盪枠で変更なし。5名交代は今後も継続されそうな見込み。選手層が厚い方が有利に働くレギュレーションでクラブの規模、経済力がダイレクトに反映される夢の無い戦いとなりそうです。それでは順にまずは戦力分析、北から順に南に下っていきます。J2のイメージカラーは緑なので緑色を使ってお送り致します。2021年の強化費はまだ不明なので参考前に2020年の人件費を掲載してみました。



チーム名

昨年成績

いわてグルージャ盛岡

J3

2

クラブスローガン

2020年の人件費

一岩 ICHIGAN

277百万円

最終節までJ3の優勝争いを演じる充実のシーズンとなった盛岡。あの盛岡がJ2に初昇格、いや昇鶴。Jリーグ屈指の尖ったマスコット、キヅール擁するグルージャが名将秋田豊監督に率いられて魔境J2に参戦。J3時代にスタジアムに行った時の「本当に今日試合あるの?」感が懐かしい。スタジアムに行くまでに誰にも遭遇しなかった経験は唯一無二。J2で再び遭遇できるのは感慨深い。エースと呼べるほどの得点者はいないけれども、チームで得点をするデータとなっていた。FWはブラジル人ブレンネルを軸に攻撃を組み立てる。J3に疎くなってしまってほとんど知っている選手はおらず、唯一知っていた嫁阪も奈良クラブへ移籍となった。補強面では岐阜から甲斐健太郎、山形から中村充孝と小松駿太、相模原から和田昌士、韓国人FWMFを補強してJ2仕様に対応。大卒選手も幅広く獲得。良いチームにはなりそうなんだけれども、クラブの規模を考えるとかなり厳しい戦いを強いられることになるはず。ホームグロウン登録なしの見込みか、こちらも厳しそう。J2で戦える戦力は揃えたが、後は秋田豊監督がどんな生存戦略を発揮するかどうかにかかる。J2に残留できれば万々歳。生き残れキヅール。スローガンはクラブのスローガンのみがあり、毎年更新するスタイルではなさげ。



チーム名

昨年成績

ベガルタ仙台

J1

19

2022スローガン

2020年の人件費

CRAWL UP 這い上がる

1246百万円

2年連続でのJ2降格と言っても過言ではない結果となってしまったベガルタ仙台。2020シーズンに続いて2年連続でブービーという結末に。クラブは手倉森監督を招聘するもチームを改革できず。サポーターにとっては我慢に我慢を重ねた2年間だったと思われます。昨年5月、仙台でトリニータとの試合を観ていて、「この2チーム降格するぞ」と感じてしまったくらい酷い試合だったことが昨日のことの様に思い出されます(白目)。案の定2チームとも降格。2年間合算でもリーグ戦で11勝という負け癖がどっぷりついてしまった東北の雄はスローガンに「這い上がる」と銘打って心機一転。J2から精神衛生を取り戻すリハビリを開始。J1では下位でもJ2では上位となるクラブ規模を活かしてチームを再構築。前年11月に暫定監督に就任した原崎政人がそのまま監督続投。正直ほとんど戦術的な印象が残っていない。クラブスタッフとなった手倉森前監督は急遽タイのリーグで監督就任となり旅立ち。主力の入れ替わりはGKヤクブスウォビィクがFC東京に移籍、FW西村拓真は横浜FMに強奪され、ベテランMF関口は南葛へ放出。FWGKの主軸を抜かれて戦力ダウンはしたものの、ダメージは最小限に留められた印象。外国籍GKはもう一人昨シーズンからいたし、補強としてはMF遠藤康を鹿島から獲得。2年連続水戸で2桁得点しているFW中山仁斗の獲得出来たことでベースアップもしている。鳥栖から梁勇基を再獲得してクラブレジェンドに精神的支柱業務を託す。問題は戦術面での特徴が不明瞭な点。原崎監督はどんなサッカーをするのか、何を前提に編成をしたのか、強化方針と編成が合致しているのかどうか予想する上では判断が難しい。経営陣も方針がよく分からない。ホームグロウンは3名登録済み。まずは負け癖脱却からの再スタート。規模的にはプレーオフ圏内以上が至上命題。這い上がれるのか。



チーム名

昨年成績

ブラウブリッツ秋田

J2

13

2022スローガン

2020年の人件費

超秋田一体

184百万円

2020年のJ3チャンピオンが昇格初年度に見事J2残留に大成功。吉田謙監督体制となって勝負の3年目、昨年スローガンの「秋田一体」からまさかの「超秋田一体」というスローガンに発展。このままだと来年は「超々秋田一体」になる勢いってことなんでしょうか!?超超超イイ感じ、超超超超イイ感じ(©モーニング娘)悲願のJ1ライセンスをも条件付きで手に入れて順風満帆のナマハゲ。しかもありがちな主力流出もなく、J3へと沈んでいった愛媛から小暮、甲府から小柳、セレッソからGK松井を獲得してベースアップ。昨シーズン序盤は完成されたチャンピオンチームだったこともあって成熟度が高く調子が良かったけれども終盤に息切れした印象は否めない。選手層は若干底上げ、ホームグロウンも2名登録済みで補強面に穴は無いけれども問題は得点力。J3オールスター路線から一段上に行く得点力を戦術面から生み出せるか否か。大きく崩れることは無いかもしれないが、得点力が課題となる中位グループと予想。秋田史上最高を更新し続けられるかどうか。超えていけ、スローガンは完璧。

 

 

チーム名

昨年成績

モンテディオ山形

J2

7

2022スローガン

2020年の人件費

ブッチギレ

YAMAGATA ICHIGAN

605百万円

2年連続で7位となったモンテディオ山形は設立25周年にクラブロゴとエンブレムを刷新。山形の田舎者がオシャレに変身。デザイン面が非常に秀逸。スローガンの「ブッチギレ」もJ2スローガン大賞があるのならばノミネート確実。昨年途中に就任したクラモフスキー監督が勢いと新戦術をもたらした。しかし今年に入って大エースのヴィニシウス・アラウージョが電撃退団。マルティノスは京都に移籍し林誠道は金沢へ。得点源となりうる武器が流失した印象。GKもマテウスと櫛引が移籍。月間MVPを獲得し、大活躍となった中原輝はセレッソに移籍、樺山はマリノスに返却。最終ラインも熊本が移籍、町田に貸し出した三鬼も完全移籍。選手はかなり入れ替わった印象。それでもエース山田康太を完全移籍で獲得できたのは大きい。今年の山形は山田と國分伸太郎のチームと言っても過言ではない。北九州から獲得した新垣貴之は國分と親和性が高そう。チームの補強は得点面で若干薄いけれども、渡邉晋がコーチに就任。更なる戦術の先鋭化をもたらして補うか。ブッチギレるのか、結果が出ずにサポーターがブチ切れるのか。山田拓巳がいるのでホームグロウンには死角なし。なんだかんだで6位から7位あたりに落ち着くチームなのでその辺に予想しておけばOKなクラブです。キングオブJ2上の下、中の上。盛り上がるであろうJ2東北戦線。

 

 

チーム名

昨年成績

水戸ホーリーホック

J2

10

2022スローガン

2020年の人件費

335百万円

ザ・J2クラブと呼んでも過言ではない長老水戸。クラブの規模、設備を着実に拡大しながらJ2中位に安定して陣取るようになったJ2の中の中、ちゅうのちゅうです。J2の「おヘソ」水戸を起点に、水戸より上か下かを予想すればJ2順位予想の精度は上がります。今年もとにかく明るい秋葉監督体制継続。2020年に監督就任後、得点と失点がバカスカ生まれる大変魅力的なチーム作りを敢行。21年は得点が少し下がって、失点数は維持という相変わらずのジェットコースターフットボールを継続。3点取ったり3点取られたりが多い印象。とにかく得点が生まれるエンターテインメント的フットボールを商品に、クラブの規模を少しずつ拡大していく地道な戦略。何度良い監督・選手で結果を残しても引き抜かれて市場に出荷されてしまう優良土壌。チーム得点王、中山は仙台に移籍。アシスト王、松崎快は浦和に移籍と育てた野菜は即出荷。それでも種を植え続ける水戸の土壌。今年の個人的に推したいのはG大阪からレンタルしたFW唐山です。水戸で開花しそうな野菜の雰囲気が凄い。野菜感が凄い、野菜感が。ネギっぽい。しなやかってことです。横浜FMから椿をレンタル、山口から高井和馬と実績十分の優良株も移植。植えて育てて即売会。浦和から海外経由の逆輸入系FW木下も面白そう。190センチの長いゴボウです。良い土壌から勝負を懸けるその時は近い。ホームグロウンは1名登録済み。大卒も4人獲得と充実。いばらきサッカーフェスティバルで初めて鹿島を撃破して勢いに乗ってしまった。殴り合い上等の開幕戦要注意。

 

 

チーム名

昨年成績

栃木SC

J2

14

2022スローガン

2020年の人件費

314百万円

3年間の田坂体制が終焉を迎えた栃木SC。コロナの影響で利用が限定的に始まったカンセキスタジアムを本格的にホームスタジアムとして使え始めた2021シーズンは残留争いに巻き込まれて苦しんだ。田坂監督が鬼の残留力を発揮して厳しいレギュレーションの中で残留は出来たものの、J3からJ2で羽ばたくはずだった体制は2020年に10位と結果は残せたが、今年は伸び悩んで終焉。新監督はJ3福島ユナイテッド前監督の時崎悠を招聘。田坂監督も福島から栃木だったし、なんなんでしょうか?この福島経由の栃木監督就任パターンは。福島からついでにFWトカチを連れて来た。補強面は福森と黒﨑というJ1を経験した両サイドバックを手始めに、FW瀬沼を金沢から獲得。FW矢野貴章も健在だし屈強なFWDFを揃えたがる独特な編成心は相変わらず。DF三國ケネディエブスとカルロス・グティエレスは192センチ。ブレないフィジカル重視。ブレイクした柳育崇こそ岡山に強奪されたものの、大卒を5人獲得。ホームグロウンは4名登録済み。新監督がこのフィジカル重視の編成をきちんと理解して、フィジカルを活かせる戦術を作れれば中位以上に脱却できそうなポテンシャルを感じる。ガタイを重要視する編成には一貫性があって中位になるベースはありそうだけれども、監督の評価が難しい。上振れも下振れもありそう。

 

 

チーム名

昨年成績

ザスパクサツ群馬

J2

18

2022スローガン

2020年の人件費

BeyondTHESPA

242百万円

あやうく降格しかけた群馬。土俵際ギリギリで踏みとどまることが出来た。7月に奥野監督が成績不振のため解任。後任となったヘッドコーチの久藤清一が昇格しての残留であった。新監督には組長こと大槻毅を招聘。浦和の若頭細貝萌と共に反社会的勢力(※違います)になる覚悟で群馬を建て直す。J2に復帰後からエースとして活躍した大前が京都に移籍し個人昇格。大エース大前(4得点だけど)を抜かれ、攻撃陣をテコ入れ補強。FW平松を相模原から、FW山根永遠をC大阪から、FW深堀を水戸から、MF風間宏希を琉球から獲得。大前の穴埋めには十分。GK櫛引も山形から獲得して効率の良い補強となった。守備陣は残留しているため、課題は攻撃面。昨シーズンは得点が少なかったため、得点とボールを保持する時間を増やせないと失点も減らせない。仁義なき攻撃を作れるかどうか。組長と若頭に期待である。ホームグロウン登録無し。中位グループより上を目指せるか。狙われるモンより、狙うモンのほうが強いんじゃ。

 

 

チーム名

昨年成績

大宮

J2

16

2022スローガン

2020年の人件費

ひたむき

1300百万円

クラブ史上最大の危機であった2021年の大宮。昨年のこのブログでやったJ2戦力分析で不安を感じまくった監督の人選と編成の不一致。新社長になって1年目、岩瀬健監督が結果を残せず途中で早々に解任。後任に霜田監督を据えて取り組むも挽回が難しく、現実的なカウンターサッカーに切り替えて何とか残留に間に合わせた。そもそも岩瀬さんを監督にするのであれば繋ぐサッカーをやりたがるはずなのに、編成的には不一致だったし、霜田監督就任後も繋ぐサッカーが出来ず、カウンター志向の選手編成であったことは否めない。大宮アルディージャ2021年のWikipediaが痛々しいので読んでみて下さい!J2で屈指の規模を誇りながら長年J2に甘んじている現状を大改革する社長の意気込み、甘えからの脱却、その結果のスローガンが「ひたむき」なのである。かっこつけてる場合じゃない、平仮名4文字で十分。北関東のクラブが軒並みスローガンを作るのを止めたのでめちゃくちゃ目立つ。霜田監督の戦術に合わせた編成にするため、22名を放出。馬渡が浦和へ、黒川が磐田へ、河面が名古屋へと個人昇格。他の主力は残留した上で湘南から三幸を呼び寄せて霜田監督体制を全面バックアップ。甲府から泉澤も獲得し、大宮復帰。横浜FCからはGK南とDF田代を獲得。日本人選手だけで編成するという路線変更。コロナ禍では正解かもしれない。ひたむきにハードワークするチームにするそうです。まったくもって大宮らしさを失ったひたむきさが気持ち悪いです!正気に戻った大宮、上位に戻れなきゃダメです。

 

 

チーム名

昨年成績

ジェフユナイテッド千葉

J2

8

2022スローガン

2020年の人件費

なし

1444百万円

毎年名作を生み出していたスローガン作りを止めてしまったジェフ。2020年の人件費はJ2で一番なのに14位だったジェフ、2021年は8位という結果に。尹晶煥体制集大成の3年目、昨年は失点が少ない堅い守備のチーム作りに成功。あとは得点を生み出すだけ。これまで何度も失敗していたホップステップ段階をクリアして、遂に飛ぶだけのところまで来た。エスナイデル体制3年目に何が起きたか?知らん!忘れた!今年こそ勝負だ!主力はほぼ残留に成功。その上で琉球からMF風間宏矢、セレッソからFW高木俊幸を獲得。日本にフィットしたサウダーニャが爆発さえすれば堅い守備をベースに得点が期待できるので昇格間違いなし!ホームグロウンも心配無用、チーム状態としてはこれまでにはなかった安定感がある。今年こそ死角はない!スローガンは今年もWIN BY ALLでいいじゃないか!ここまで続けたんだからまだ続けようよ、なぜ止めてしまったんだ!J2生活13年目、悲願達成の年となるか。

 

 

チーム名

昨年成績

東京ヴェルディ

J2

12

2022スローガン

2020年の人件費

UNITE AS 1

-Going Forward-

660百万円

東京移転20年目、永井体制3年目にパワハラ問題が表面化してゴタゴタがありましたが結果は12位。シーズン途中から指揮を執った堀監督が続投となった。FW山下諒也を横浜FCに奪われ、MF佐藤優平が韓国に移籍。戦力の流出はこの2名くらいで、松本からFW阪野を獲得。関東の大卒5名を獲得し、ユースからも1名昇格。さすがは育成のヴェルディ、ホームグロウンは12名登録と問題は全くなし。ちゃんとスローガンも作るし、親会社のゼビオから経営層が送り込まれて刷新されたからか一貫性は出てきた印象。それが良いか悪いかは結果次第。堀監督の手堅さと選手層のバランスは良く、中位以上に抜けるポテンシャルがある。FWが少ないところだけが心配なポイント。不安要素はかなり少ない。安定の結果を出せるのではなかろうか。

 

 

チーム名

昨年成績

FC町田ゼルビア

J2

5

2022スローガン

2020年の人件費

なし

497百万円

5位と躍進した町田。2期目のポポビッチ体制2年目の2022年。2が並んで良い事です。今年は勝負の年、シーズン開幕直前の決起集会と銘打たれたイベントで山形からのヴィニシウス・アラウージョ獲得を発表。唯一足りないと感じていた得点を期待できるFWを獲得して完璧なオフシーズンとなった印象。DF水本が相模原に移籍になったが戦力としての流出は無しと言っても良い。GKにはポープを獲得し、ジェフからはDF岡野洵を獲得、大宮からMF翁長とピンポイントで選手層に厚みを出した。レンタルしていたDF三鬼も完全で獲得している。ホームグロウンも1名登録済み。念願だったクラブハウスも完成して遂にサイバーエージェントマネーの投資が実を結ぶ時がやってきた。ウマ娘で稼いだお金が町田に投入されて強化されていく。充実の町田。町田から世界へ飛躍の年となるか。

 

 

チーム名

昨年成績

横浜FC

J1

20

2022スローガン

2020年の人件費

なし

1010百万円

J1最下位で降格となった横浜FC。下平監督をシーズン途中に解任し、ユースチーム監督の早川知伸がトップチーム監督に就任するも立て直せなかったシーズン。心機一転、カズが出場機会を求めて鈴鹿に移籍したことで平均年齢がグッと下がって意図せず若返り。MF松尾佑介が浦和に、MF瀬古が川崎に、FWジャーメイン良が磐田に移籍で仕方ない主力の流出はあれども、磐田からFW小川航基、東京VからFW山下諒也、川崎からMF長谷川竜也を獲得して流出した主力の穴を補って余りある充実の編成。その上でクレーベ、サウロミネイロ、フェリペ、ハイネル、ガブリエウ、ブローダーセンと外国籍選手を6J2に連れて来てしまった。ホームグロウンは5名登録済み。札幌の次世代監督と見込まれていた四方田修平を新監督に招聘。早川コーチとタッグを組んで1年でのJ1復帰を目指すこととなった。戦力は十分。四方田監督の戦術に合う編成なのかどうかは未知数。四方田監督がどう料理するか次第。上位の戦力に間違いはない。

 

 

チーム名

昨年成績

ヴァンフォーレ甲府

J2

3

2022スローガン

2020年の人件費

躍進

609百万円

伊藤体制3年目に勝ち点80を獲得し、3位という結果を残した。昇格した京都との差は4とあと一歩足りなかった。伊藤監督が昇格した磐田に抜かれるという予想外の緊急事態に吉田達磨に白羽の矢を立てて2期目の吉田体制をスタート。若手の優良株MF中村亮太朗が鹿島に移籍。泉澤は大宮に、野津田は広島に戻り、DFメンデスは京都移籍。大卒生3名と期限付き移籍をメインに穴埋め。ブラジル人FW1名期限付きで獲得しているけれども戦力としては未知数であまり目玉となるような補強は無い。ホームグロウンは2名登録。スタメン的には2~3名の変化なので維持は出来ているけれども上乗せが薄い印象。もう一度勝ち点80を稼げるチームかと言われると・・・スローガンのように躍進できるかどうかは2期目の吉田監督が何を表現するか次第。三平さんとJ2で再会は申し訳なさが勝ってしまうが楽しみでもあります。

 

チーム名

昨年成績

アルビレックス新潟

J2

6

2022スローガン

2020年の人件費

より攻撃的に!!

821百万円

序盤は素晴らしい勢いでそのまま昇格かと思われた2021年の新潟だったが徐々に勢いが失われ、最終的には6位となったが充実のシーズンではあった。アルベルト監督が退任という名の強奪にあい、FC東京の監督に就任してしまった。田中達也が引退し、MFロメロフランク、MF福田が移籍するも主力はほぼ残留に成功。そして特に監督と一緒に流出しがちな若手筆頭、本間至恩の残留が何より。その上で浦和からトーマス・デンと伊藤涼太郎、柏からイッペイシノヅカをレンタル、GK小島亨介を大分から完全移籍で獲得してベースを上乗せ。ホームグロウンは7名登録。新監督にマリノスでコーチであった松橋力蔵を招聘。どのようなサッカーを展開するのかまでは分かりませんが、この戦力ならプレーオフ以上は至上命題。スローガン通り、「より攻撃的に」チーム作りができるのか。優勝した磐田と比べて失点数は遜色なく、あと10得点出来れば昇格出来ていたかもしれない。残り10得点を「より攻撃的に」生み出せるかどうか。

 

チーム名

昨年成績

ツエーゲン金沢

J2

17

2022スローガン

2020年の人件費

ICHIGAN

312百万円

4チーム降格となる厳しいレギュレーションの中で群馬と同じ勝ち点で生き残った金沢。その群馬で指揮を執った久藤清一がヘッドコーチに就任。残留達成コンビで挑む2022シーズンは山形から獲得したFW林と栃木から獲得したFW豊田陽平を筆頭に、大宮とセレッソからそれぞれ借りていた嶋田慎太郎と庄司朋乃也を完全移籍で獲得。柳下監督が求めるハードワーカー達が揃った。瀬沼が栃木に移籍し、豊田と瀬沼が入れ替わったことに意味がある編成なのかどうか金沢と栃木の強化部にそれぞれ問い合わせたいけれども適材適所ってことなんでしょうか。J1から期限付き移籍を中心としてメンバー構成。戦力的に突出した面はなく、J2で現状維持を続ける金沢。しかし、現状維持は衰退。クラブとして安定はしているが、さすがに伸びしろが無さすぎる。金沢の限界はここまでなのか、マスコットの展開もマンネリ化、限界が来ている。一丸となって限界を突破できるか。ホームグロウンは2名登録。

 

チーム名

昨年成績

ファジアーノ岡山

J2

11

2022スローガン

2020年の人件費

なし

635百万円

有馬監督3年目のシーズン、11位でフィニッシュ。イ・ヨンジェがもう一度復活すればもっと勝ち点を稼げていたかもしれないけれども、大エースとなった上門だけではもうひと伸びが足りなかった。新監督に木山隆之を招聘し新体制に移行。勝負をかける新体制、充実の補強を敢行。ガンバからチアゴ・アウベス、清水から河井、京都からヨルディバイス、栃木から柳を獲得。韓国人FW1人獲得しており、上門や白井、パウリーニョの抜けた穴を埋められた。新しいチームになった印象。指揮を執るのが木山監督なので1年目でもJ2では間違いなく上位を伺う集団になるのではなかろうか。J2では面白いメンバーが揃った。今シーズンのサプライズ枠になりそう。

 

チーム名

昨年成績

レノファ山口

J2

15

2022スローガン

2020年の人件費

共創

Challenge & Challenge

505百万円

かなり危うかったけれども最後は残留した山口。渡邉晋を監督に招聘し、2年計画でのJ1昇格を目指したシーズンであったが、守備の再構築はできたものの得点が奪えずに残留争いに加わってしまった。自ら退任を申し出た渡邉晋監督に代わり、ヘッドコーチの名塚善寛を昇格させて後半戦を戦うも得点は改善せず15位で終了となった。残留は出来たものの計画は未達、フィロソフィーはしっかりし、人件費も拡大しているレノファ山口だが停滞中。名塚監督を継続して新シーズンに挑む。千葉からFW大槻、愛媛から大ベテランMF山瀬を獲得。主力の流出は高井和馬くらいなので、それほど変わっていないのだけれども、15位で終わったチームが15位以上を目指せるチームを作れたかというとちょっと厳しい。名塚監督と現メンバーでどこまで戦えるのか、昨年と同じくらいの順位になるのではなかろうか。

 

チーム名

昨年成績

徳島ヴォルティス

J1

17

2022スローガン

2020年の人件費

成遂(なしとげる)

916百万円

勝ち点差1でわずかに残留に足らず降格となった徳島。ポヤトス体制を維持することに決めて2年目。これまでチームの主軸であった岩尾、上福元、福岡、ジエゴ、宮代、垣田、岸本がJ1に個人残留を選択して移籍。有望若手として争奪戦に勝利して獲得した藤田譲瑠チマもマリノスに移籍と面子はかなり変わった。チームの心臓であった岩尾の代わりに岡山から白井、大分から長谷川を獲得。選手の入れ替わりが激しいけれども戦術面ではポヤトス監督と残った選手達で維持できる戦力。岩尾という徳島の背骨と心臓と脳を失い、大手術が大変であろうことが想像できてしまう。その代わりが長谷川で大丈夫なのだろうか。J2屈指の戦力ではあるが、岩尾の後任を育て、ポジショナルプレーの復活を成し遂げられるかどうか。立ち上がりに若干時間がかかるのではなかろうか。ホームグロウンは5名登録。

 

 

チーム名

昨年成績

V・ファーレン長崎

J2

4

2022スローガン

2020年の人件費

100

~予想以上、理想以上~

1382百万円

J2で上位3つに入る人件費を誇る長崎が吉田孝行を監督に据えて挑んだ2021年シーズン。ゴールデンウイークで解任するほど出遅れてしまった。アカデミーダイレクターであった松田浩に監督を任せる社内人事異動を発動。ここから一気に息を吹き返して勝ち点を貪り集めて勝ち点78まで到達するものの、吉田監督が作った負債を、金利手数料を負担しても返済し切れずに4位で終了。編成は間違っていなかったのに監督人選だけが冒険し過ぎであった。イケメンで人望があり、コーチで経験を積ませた上で、吉田監督で昇格出来ていたら完璧に美しいストーリーだったんだろうけれども、戦術面で不安のある吉田監督は神戸時代同様短命であった。今年は最初から松田監督です。冒険しない。主力の慰留にはほぼ成功。DF毎熊がセレッソに移籍したくらいか。にもかかわらず柏からクリスティアーノ、清水から奥井、柏から高橋峻希、北九州から村松を獲得して選手層の質が上乗せされた。24年に完成する新スタジアムのためにも昇格しておきたいジャパネット長崎。スローガンが面白い。100~予想以上、理想以上~というポエム。間違いなく昇格筆頭候補。ホームグロウンは2名登録。不安要素が無さ過ぎる。

 

チーム名

昨年成績

ロアッソ熊本

J3

1

2022スローガン

2020年の人件費

闘え!2022

241百万円

J2に戻って来た熊本。J3降格から3年目、2年間大木監督がチームを率いて昇格を実現。大木監督で1年我慢出来たことが大きかった。大木監督がじっくり作った優勝チームなので過剰に繋ぐチームであろうことは想像ができますが、今のJ2で戦える戦力を揃えられているかどうかは微妙なところ。昇格とあって主力の流出は無さそう。大卒を5人追加して即戦力化を期待しながらJ2を戦う。一度萎んだ強化費の中で残留できれば大成功。戦術の完成度とJ3王者の勝ち癖で何度カモンロッソを轟かせられるか。

 

チーム名

昨年成績

大分トリニータ

J1

18

2022スローガン

2020年の人件費

挑戦

1154百万円

リーグ戦では振るわず18位で降格となるも天皇杯で準優勝し、危うくACLに出場しかけた大分トリニータ。降格と共に片野坂体制が終焉を迎えて新体制へ移行。新指揮官に下平監督を招聘して「ボールを繋ぐ」方向性を維持しながら攻撃的チームを構築する強化部方針。急拡大していた人件費も頭打ちかもしれないが、降格しても主力をほぼ完全に残せた。DFエンリケがFC東京に移籍した程度。長年3バックをメインに戦ってきたが、下平監督は4-3-3で戦うらしく、サイドバック要員として千葉からDF伊東をピンポイント補強。下平監督の下で労働経験を持つMF中川を京都から戦術伝道師として獲得。MFエドゥアルド・ネットとFWサムエルも獲得して戦力を上乗せ。キャプテンは下田北斗となり、今年は下田のチームになりそう。ホームグロウンは5名が登録済み。1年でのJ1復帰を目標として掲げ、「挑戦」する。戦力・戦術面で充実しそうな雰囲気はあれども、戦術面で尖り過ぎる可能性があり、J2でドン引き対策されたりする可能性もあって、本当に突き抜けられるかどうかに期待と不安が入り混じる。プレーオフ以上が至上命題。できれば2022年のJ22位になって欲しいけれども、ルヴァンカップのハンデもあるので無邪気に自動昇格圏を予想できない弱気です、わたし。

 

 

チーム名

昨年成績

FC琉球

J2

9

2022スローガン

2020年の人件費

ONE RYUKYU

〜琉球一心〜

315百万円

FC琉球史上、J2最高記録である9位で終えた充実のシーズンなのだけれども、シーズン途中で樋口監督を解任しヘッドコーチであった喜名哲裕に交代しての結果であった。評価の難しいシーズン。今年も喜名体制となるが、そもそもスタートダッシュに成功していた樋口監督が暫定首位から8位に順位を落としたからと言って解任されるほどの結果だったのであろうか。評価が高まった主力が軒並みに移籍。中盤にいた風の3兄弟、MF風間宏矢が千葉に、MF風間宏希が群馬に移籍、M中川風希は京都に戻った。DF知念哲矢とMF武田英寿は浦和に移籍。清武が残留したものの、面白かった中盤を失ってしまった。補強はしているが他のチームで主力級がおらず、戦力層は薄まった印象。躍進した昨年よりは順位を落とすと予想する。ホームグロウンは1名登録。

 

 以上、南に下れば下る程に薄くなっていく戦力分析を踏まえての順位予想です。徐々に力尽きる感じが明白でしたが毎年のことです。占いみたいなもんです。

 

予想

チーム

1

ジェフユナイテッド千葉

2

FC町田ゼルビア

3

V・ファーレン長崎

4

大分トリニータ

5

横浜FC

6

徳島ヴォルティス

7

ファジアーノ岡山

8

アルビレックス新潟

9

ベガルタ仙台

10

ヴァンフォーレ甲府

11

水戸ホーリーホック

12

東京ヴェルディ

13

大宮アルディージャ

14

モンテディオ山形

15

栃木SC

16

FC琉球

17

ブラウブリッツ秋田

18

レノファ山口

19

ロアッソ熊本

20

ザスパクサツ群馬

21

ツエーゲン金沢

22

いわてグルージャ盛岡

 

優勝予想にジェフ。今年こそジェフ。集大成のユンジョンファン体制でサウダーニャがJリーグに慣れて得点力が増すと予想。

2位はゼルビア、戦術の習熟度に加えてヴィニシウス・アラウージョで負けないチームになると予想。

ルヴァンカップのハンデがある大分と徳島は突き抜けられないけれどもプレーオフ圏内予想。

外国籍選手の力が十分の長崎と横浜FCもプレーオフ圏内。

サプライズチームがあるとすれば岡山。

その他、中位は勘。山形が若干調子を落とし、大宮は今年も分からん。

降格圏には現状維持の意識が過ぎる金沢、規模的に厳しい盛岡と予想してしまいました。ごめんね。

 

何年も予想していて昨年だけ当てただけですが、今年こそジェフ、今年こそジェフが昇格する気がします。今年も当たる気がする。書けば書くほどダメな気もしてきた。とにかく開幕です。開幕前に色々と妄想しておきましょう。まとめていると、ホームグロウンへの考え方や、スローガンを止めてしまったクラブの多さを感じられました。ちゃんとスローガンを作り、シーズンの位置づけを考えるクラブの方が編成とかちゃんとしている気もします。さぁ2022年のJ2、楽しみましょう。