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2023/10/08

2023年 明治安田生命J2リーグ 第38節 東京V戦

【東京V 1 - 0 大分】


ホームでJ2最下位大宮に負けた後で、J2リーグ最少失点の東京Vに勝てるイメージが浮かばなかったのが正直なところ。しかし、レッドカードが提示されて数的不利になりっぱなしの試合を観る羽目になるとは思わなんだ。奮闘する弓場を観に行った、そう記憶するだけの試合でした。アウェイでは消化不良試合が続いてしまったな、10対10の普通の熱い試合が観たいのよ。



秋ですね。遂に死んだ灼熱の夏。良い季節です。サッカー観戦に最適。暑くもなく、寒くもなく、花粉も無い!!秋こそがサッカーの季節だ!シーズンも佳境!上位チームが直接対決とあって熱い試合を期待していた1週間。期待は裏切られてしょっぱい試合となってしまいました。東京Vはシーズンを通して好調なのに、なぜだか熱を感じられない味の素スタジアムも不思議っちゃ不思議なのだけれども、これでも観客は多かった方だと思います。


スタメンは前節と主軸はほぼほぼ変わらず、渡邉新太が出場停止から復帰。GKはティシェイラ。トリテンを読んで、サイドバック坂が初めてだったということに気付きましたけれども、3バックの右を務めたりもしていたので全く違和感がなかった。読むまで気付かなかったサイドバック坂。今節も継続。一番の変化はデルランの髪の色がハワイアンブルーカラーになったこと。かき氷っぽい。ベンチに松尾やサムエルが入ったことが前節との違い。控えGKは新井。攻撃陣MAXで背水の陣。心意気は良かった。



わたし、3失点も止まったのでノー呪術で挑んだ一戦だったんですけど、売店でおつまみ3点セットを買ったらケチャップが付いていたので一気飲みしました。胃の中にケチャドバ。前節無得点だったのでケチャドバを祈願して少量ですが飲みました。チューチュー吸った。まさかこれが赤紙を引き出してしまうとは思わなかったけれども。今節の負けは、俺が・・・、俺が・・・・悪かったのかもしれない・・・・。



対するヴェルディ。昨年度、夢がモリモリ状態だった若手の主力がガッポリ引き抜かれてしまい、夢の無いチームになったとシーズン前に残念がったのだけれども、あの抜かれっぷりの編成直後でこの成績は立派過ぎる。城福監督の手腕、若手育成の手腕が秀逸。ただ観客だけが足りない。永遠に足りない。相変わらず都民に不人気。新しいマスコットも可愛い、ユニフォームもエンブレムも全てオシャレ。だのになぜか都民に支持されないヴェルディ。シーズンも佳境に入ったせいか、ピチピチ感が無いチームでした。若手なのに質素。質実剛健というか、なんというか、バランス重視の戦い方になっていた。




試合の入りは良かったトリニータ。ヴェルディがバランス重視になっていることもあって、攻勢として主導権を最初に握れた印象。相手陣内に押し込めてシュートチャンスを作れたりもしていたのだけれども、前節大宮戦と同じような、決定機というよりはシュートチャンスでしかないような、ニュアンスが微妙なところなんだけど、攻撃に惜しさ、鋭さが足りない感じ。大宮もそうだったけれども、ヴェルディは守備を固める守り方をしっかり出来るので守備ブロックを崩し切るような攻撃は・・・・出来なかったかなぁ・・・。





失点のシーンは左サイドで中原輝に運ばれたことが痛かった。セレッソからJ2に舞い戻った中原輝。困る。J1にいろ。キャプテン梅崎司がマークに付くものの、奪い取れず、止められず、展開を許してしまって、その流れからミドルシュートを決められてしまった。守備の堅いヴェルディにあっさり先制を許すという苦しい展開。直後にペレイラが自陣のボール回しで少しコントロールが甘くなったところを、プレスをかけて来た相手FWの足を掛けてしまい、レッドカード判定。失点から一人失うまでが早すぎて困惑。15分でビハインドしまくり。


ここからがしょっぱい試合の始まり。ヴェルディは畳みかけてとどめを刺しに来なかった。ペレイラ退場後は羽田が下がって最終ラインに入り、渡邉新太がボランチの位置に。4-4-1の伊佐ワントップで守り切りには成功。失点して、一人退場者出してから守備意識が高まってどうする。攻撃はほぼ絶望的にできませんでしたが、守備は何とかなった。というか、ヴェルディもヴェルディで攻撃する気あったのか?保持して時間をやりすごすだけ、そんな試合展開になってしまいました。だから観客少ないんだぞ!!!そういうところなんじゃないのか!!お互いに4-4ブロックを築城するだけの試合。つまんなかった・・・・。




後半に入っても展開は変わらず。どこかでギアチェンジをして攻勢に出る時間を待つのみ。70分に3枚替えで試合を動かそうと試みる。長沢、藤本、松尾が入って前線に並び立ち、期待感はあった。期待感だけはあったのよ。




試合展開は地味だけれども、一人少ないトリニータ側にはハードワークが求められてしまう。ボールを奪って保持したら、前線に運びたいけど相手が1枚多い訳で、囲まれてしまう。シンプルに裏に蹴るシーンを増やした方が良かったと思うけれども、藤本のドリブルと長沢の高さで左サイドで少し攻撃が機能した程度。そこから大外の松尾まで渡ってのビッグチャンス、みたいなのは作れなかった。何も起こせず、試合は終わってしまった。




それでも試合を通じてハードワークをこなし続けた弓場の存在感は圧巻だった。私はお金を払って弓場のハードワークを観に行ったのだ。そう考える。そう考えるくらいしか収穫がありませんでした。早いもので、今シーズンもリーグ戦はもう残り4試合になってしまった。自動昇格の可能性も潰えた。残りはアウェイ2戦、ホーム2戦。プレーオフ圏内も遠くなってしまった。それでもこの試合では来季に繋がるものを観たと思う。若手、頑張れ若手。



2023/02/27

2023年 明治安田生命J2リーグ 第2節 東京V戦

【大分 1 - 0 東京V】

聖地巡礼、レゾド詣りに行って来ました。久々に帰省したついでにね、クラブが1万人を集めたいって言うからさ、開幕戦のアウェイ徳島よりもホームを選んだんです。2年ぶりくらいに帰りまして、スタジアムって楽しい場所だったよねってことを思い出させてくれる良い遠征になりました。スタジアムってさ!楽しい場所だったんだよ!楽しかったよ、レゾド!これを伝えたい!楽しい場所だったんだよ!!なんか、苦しい事とか後ろめたいことが多かった気がするけど新シーズンのスタートダッシュで全部リセットですよ!今日が最後の日か?っていうくらい良い雰囲気でした。まだ始まりの日ですよ!




伝染病からも遂に開放されつつあり、古の応援スタイルが戻ってきたレゾドことレゾナックドーム。ネーミングライツ変更のタイミングも心機一転良いタイミングだったのかもしれない。新鮮な風を感じまくった。本拠地は久々過ぎて後援会ブースを探して歩き回りましたけど、卓上カレンダーを無事に獲得。



古来から伝わる民謡と言っても過言ではないチャントがホームで完全復活。スタジアム全体で声を出すことが赦された。若い民が知らぬチャントもあるだろし、チャントが歌われることがないまま移籍して行った選手もいる。スタジアムに歌声が戻ってきたことは良いことです。この日は特に長いことスタジアムに通っている古参ほど、脳内に焼き付いている「勝利のうた」、勝ち点3を得た時に大音響でホームに流れる音楽。この音楽を聞くと自然と「ムフフ」な気持ちになるように脳が焼かれている我々にとって生歌を歌っている人と初めて会えたのは感慨深かった。勝利確定演出なのでね、「ムフフ」って試合前からなりました。刷り込まれたパブロフの犬状態の我々。昔から知ってた人にようやく会えた感じ、アルベルト城間。貴重な機会になりました。




スタジアムに個人スポンサーの存在感が出てきました。金を払う勇者。ニータンのぬいぐるみを持参する変態の皆さんもお金を払って席を確保。世界中どこを探してもこんなスタジアム無いのでは?応援の熱さと癒やしに秘められた熱い想いが両立することって難しいと思うんです。でも実現できていることが素晴しい。お金払ってるし、ニータンなら仕方ないな、っていう思考回路を全員が持ち合わせてしまった。ニータン凄い。お金凄い。
スタメンには異変あり。要塞化した3バックを楽しみにしていたのですが安藤が欠場。3バックの真ん中に上夷が入る布陣。真ん中に上夷なのが良い。ペレイラは右。それ以外は勝利した開幕戦を引き継いだ。ベンチには町田也真人と羽田が復帰。羽田は選手紹介のVTRキャッチフレーズが制空権の管制塔とか、それってただの羽田空港じゃん、みたいな感じが面白かったです。はい。結果的に上夷が真ん中でも上出来で、東京Vをシャットアウト。スタメン争いは激化ってことです。
対するヴェルディ。昨シーズンは夢がありました。夢があったメンバーでした。J1に個人昇格してしまったメンバーが多い。今年のメンバー構成も良いんです。昨シーズン終盤から失点していないし。でも中堅が中心になって昨年ほど夢を見せてくれる印象ではなくなった。今年は良い、今年は大丈夫。J2では戦える。ただ昇格したとして、その先を見せてくれる夢があるかと問われると、伸びしろが減った気がする。大卒新メンバーが期待感を持たせてくれるかどうか、そんな編成。城福監督が続投しており4-3-3をベースとしたプレスとポゼッションスタイルを継続。開幕戦も金沢相手に圧倒的にポゼッションして勝利。しっかりしたチームなので難敵です。



徳島戦と比較すると、攻撃が継続できる時間帯が長かったので更に良くなっていた。前からプレッシャーをかける→パスの出しどころが無くてロングボール蹴らせる→要塞3バックが跳ね返す→ボランチ&シャドーがセカンドボール回収する、というサイクルが続く。右からは茂平のクロス、左からは藤本がドリブルで仕掛ける。保持した時は最終ラインから前線への縦パスが通る。この仕組みはSNSで発信されている岩瀬コーチの練習シーンが思い出される印象。さらに足元で受けた梅崎・野村は技術力で保持・展開できるし、伊佐はとにかくキープするので時間が作れる。前半は後は精度を高めて決めるだけ、という内容で東京Vをほぼシャットアウトした。上出来の前半。個性が活きつつ、戦術にフィットしている。編成と戦術と、バランスが良い。ひとまず走れる夏までは期待感しかありません。






後半、若干東京Vにペースを戻されたものの、困った時のセットプレーで先制に成功。要塞化した3バックは前線でも活かせるのが大きい。弓場のコーナーキック、ペレイラのヘディング、こぼれ球に反応した藤本、茂家へのゆりかごダンス、良いゴールでした。



青だけモードで撮ってた時にゴールしちゃったからさ、青いです。この後、東京Vが外国籍選手を投入して反転攻勢に出るも、疲労が出ているメンバーを交代して強度を保ち、なんとか逃げ切りに成功。開幕2連勝と勢いに乗りました。保持しても保持しなくても主導権を握り続けるトリニータ、非常に面倒くさいチームになりつつあります。相手にすると嫌です、このチーム。しんどい夏は保持すれば良いし。春のうちに勝ち点を稼いでおきたい。





試合の終わらせ方には課題が残ったものの、目標としていた1万人を超える15705人と35匹以上のぬいぐるみが集まったレゾド。選手が大分県全域でビラ配りをしてこの結果に結びつけたのは立派。試合終盤のスタジアムの雰囲気、素晴らしかったし、結果も出たし、楽しかった。スタジアムってこうだったよね、って思いましたよ、本当に。ここ数年忘れていた感覚を一気に取り戻せた感じです。皆さん頑張りました。花粉と東京から遠いってことに目をつぶれば素晴らしいスタジアム観戦でした。良い雰囲気ですね、開幕2連勝。次節がホームで栃木戦。ここが難しい試合になると思います。その次の清水戦でドーンっと当たるには次の第3節の栃木戦の結果が重要。折角乗れた勢いなのでね、第3節、油断せずにもう1回頑張りましょう。


2022/07/31

2022年 明治安田生命J2リーグ 第29節 東京V戦

【大分 2 - 2 東京V】

色々ありました。色々あった2週間でした。まず先週のことを少し。水戸との試合を観戦するために朝早めに移動を開始したのですが、寝坊して1本特急を乗り過ごした怠惰なわたし。上野駅に着いた時に試合中止を知って、寝坊のお陰で水戸で呆然とする週末を回避することが出来ました。運が良かったのか悪かったのか。水戸の選手達は大変だったと思いますが、29節で大宮をぶっ倒しているので心配無用のようです。思い返せば開幕戦にトリニータに感染者が多く出て、水戸サポーターに対して全く同じ状況を生み出していたので因果応報。おあいこ。私ギリギリセーフでしたけれども。水戸とは代替試合日程ダブルというJリーグ史に残るようなレアケースとなりそうです。また試合になったらまたこの件、書き残したいと思います。

もう1件の色々は7月下旬に毎年恒例のJリーグクラブ経営情報が開示されたこと。降格となった年の経営数値が公表され、他クラブとの比較も出来るデータが揃いました。トリニータの4年分の数値を並べて比較したかったのでデータをまとめたのが上記のツイートになります。J1生活3年目で遂に営業収益が20億円の規模に復帰していたことが明らかになりましたが、それでもJ1では最下位の規模でした。チーム人件費は12.5億円。感慨深いものがあります。ここまで復活出来ていたんだなと感慨深いものがあるんですよ、長年観てるとですね。色んなドラマが走馬灯の様に蘇るんですが、だからこそ、なおのこと悔しい想いも再度出て来る訳です。


チーム人件費は残留のために若干無理をしたと思いますが、仙台のチーム人件費を抜いていたので最下位ではありませんでした。下から2番目だけれども。それでもリーグ戦順位は下から3つ目だったし、実力的にはしょうがないデータの裏付けが出来た形にはなっていました。天皇杯決勝にも進めたし、クラブとしてはJ2時代から比べれば大復活を遂げていたので、改めて今シーズンにJ1に戻りたいという気持ちになりました。例年からの比較では「物販収入」と「その他収入」に注目です。おそらくクラウドファンディングで集めた約8900万円の効果と天皇杯準優勝5000万円がそれぞれに寄与したのではなかろうか。たぶんね、たぶん。真相はどこにどの金額が含まれているのかは推測でしかありません。
例年5千万円くらいの物販収入だったはずで、そこに8900万円を足すとちょうど13900万円で辻褄が合うし、クラブにとっては大きな収入になっていたはずです。それでまた今シーズンもクラウドファンディングかよって話なんですけれども、今日あらためて「おでかけニータン」の試作品の写真を見つけてしまいまして、クラウドファンディングというよりも「ニータン販売業」なだけなんじゃないかという印象と、本気で「ニータン販売業」に味を占めて物販やってんなっていうか、おでかけニータンにちょっと心が揺らいでしまったんですよね・・・。え、もう少し大きくなるの・・・・って思っちゃいましたよね。圧倒的ニータンは大き過ぎて無理なんですけど、これなら・・・・ってちょっと心が揺らいでしまった自分が恐ろしい。来シーズンこれを背負ってるおじさんがいたら相当気持ち悪いぞ。恐るべしニータン。まぁあの、どんな形であれクラブにとっては重要なお金を生みますんでね、それぞれ無理のない範囲でニータンを買えば良いと思います。弱かった物販収入を伸ばすのは大事。以上、Jリーグ夏の風物詩、決算情報でした。
はい、試合です、試合。色々ありますが試合です。J1に戻りたいんだけれども、もじもじしている今シーズン。7月の反転攻勢を完成させるために勝ちたかった東京V戦。スタメン・ベンチメンバーは大きく様変わり。ベースはアンカーを置くタイプの3-5-2でスタート。3バックは右から上夷、坂、三竿で固定気味メンバー。アンカーの位置に7月生まれ怪我から復帰の羽田がいきなりの登場。左サイドに藤本、右に増山が入ってインサイドハーフにキャプテン下田と帰って来た大エース町田が入る。2トップは戦えるFW呉屋と渡邉新太。ベンチにはブラジル人トリオが全員復帰。そして怪我で離脱していた小林成豪と高畑が久々の復帰。ベテラン梅崎にGKは吉田舜がベンチ入り。こちらも久々。若手がごっそりいなくなって急に年齢層上がりました。
対する東京ヴェルディ。シーズン出だしは昨シーズンの終わり際の勢いを引き継いで8戦負け無しと好調だったものの、その後7試合勝ち無しが続いて安定した結果は出ず、6月に堀監督が退任。JFKこと城福監督を招聘し、もうひとつの城福TOKYOが爆誕。こちらも色々ありました。天皇杯にも勝ち残り、持ち直した東京Vでしたが、7月末にユースから育て上げた山本理仁をガンバに奪われ、10番を背負っていた新井瑞希がポルトガルリーグ1部にレンタル移籍。戦力が抜けた補填は無い状態でJFKが何とかするしかない丸投げ強化部状態。私、近所なのでヴェルディの試合は時々観に行っているんですが、ババンドカこと馬場&ンドカのCBコンビがお気に入りでして、ここ最近揃いそうで揃わなかったんです、ババンドカ。ンドカのパワーと馬場の濃い眉毛から繰り出される最終ラインからの組み立てと守備力が見どころ。JFKに代わっても4-3-3のベースは崩さず運用中。戦術的にはそれほど変化は無いんでね、堀監督フォーエバーです。
色々あった最後。声を出して応援したい性癖の方々、お帰りなさい。コロナ禍にあって最後の最後まで我慢を強いられた性癖、声出し応援が試験的に解禁。タイミングが悪すぎることに、なんだかんだで今が最高潮に感染者が多いので戻る人、まだ様子見する人、色々あったと思いますが、暑い中、マスクをして、酸欠になること間違いなしのコンディションで2年振りに声を出して応援する覚悟の声がスタジアムに戻って来ました。この先もどうなるかは分かりませんが様子を見ながら少しずつ元に戻していきたいものですね。


ピッチ上でも色々変わっていました。守備の戦術が再整備。守備時5-3-2になる守備体形が新登場。おそらくヴェルディ対策ということでは無いはず。これまで対戦相手に合わせて戦術を準備するよりも、自分たちの強みを活かすための自分たちのための戦術を描くタイプの下平監督なので次節もきっと継続されるんじゃなかろうか。残念ながら2失点したけれども、1失点目はコーナーキックで信じられないくらい東京Vの選手をフリーにしてしまっただけなので置いておいて(※置いてられませんけど)2失点目はンドカからのロングフィードを上手なトラップで収められ、5-3-2の守備ブロックさえ形成できないうちの失点だったので何とも言いようがありません。藤本の左サイドの守備を分かり易くハッキリする効果を期待したのですが、何とも言いようがありません。


前半はヴェルディの意欲的なプレスの前にしっかりボールを繋がせてもらえずに劣勢。それでも先制された後、軽い2失点目を喫した後と2度それぞれすぐに得点が出来たのが良かった。攻撃陣、藤本と呉屋のゴールは素晴らしかった。攻撃は良かったですよ、攻撃は。ヴェルディのハイプレスが後半も続く気候ではなかったので後半への期待感はあった。

後半、両チームミスが多かったけれども体力的に厳しくなって来たヴェルディに対して猛攻を仕掛けるトリニータ。徐々にペースを奪い返しつつ、ゴールに迫るが惜しいところで決め切れない。ババンドカが最後まで身体を張り、ゴールを許してくれない。ブラジル人トリオを全数投入するも打ち破れず、残念ながら後半にゲームを動かせずにドロー決着となりました。チャンスは多く作れていて、攻撃面での期待感は今までよりも具現化したような印象。3点目が奪えなかったけれども、2得点出来ていて、守備面、新戦術5-3-2ブロックが不発であった感は否めない。上位との差が詰まらないけれども、リーグ戦に全戦力を投入できる選手層があれば、夏場にひと伸び出来そうな雰囲気はある。5人交代可能な今のレギュレーションでは夏に差が出やすいはず。負け無しで終わった7月の反転攻勢はひと伸びが足りなかったけれども、8月にもうひと伸びを目指して負け無しを継続して欲しい。色々あるだろうけれども、上位チームを追い続けましょう。



2022/04/04

2022年 明治安田生命J2リーグ 第8節 東京V戦

 【東京V 1 - 0 大分】

11連戦、負けで終了でした。ひとまず長い連戦お疲れ様でした。しかし、これからも連戦は続きます。1週間の間が空くだけで普通に試合は続いていくのでしっかりと次に準備をして欲しいと思います。水曜日に試合が無いだけで中断期間っぽいですよね。わたし、この試合に向けてゲン担ぎしていなかったんです。カツを食べませんでした。敗北の責任はこの私にあるような気がしてなりません。この連戦で胃が限界を迎えました。


雨模様の都内。4月にしては肌寒いコンディションでした。J2の中では最も個人的に生観戦しているチームです。勝手知ったる味の素スタジアム。色々と変革をし続けている東京ヴェルディ。経営体制が変わったことで、クラブエンブレムを変え、マスコットを変え、正しいマーケティング戦略の基、より良いと思われる方向に刷新&刷新。しかし、なぜか不思議と都民には刺さりません。正しいはずなのに結果が付いて来ない。コロナが悪い、コロナが。







見て下さい、この計算されつくしたあざとい系マスコット。こんなの作ったら売れるよね、そんな会議室から生まれたマスコットですよ!目が大きくて!大きめの帽子を被らせて!ハゲを露出させるんです!スタッフに被せてもらうまでがワンセットで毎試合落としやがんのよ!一人じゃハゲを隠せない系マスコットですよ!!巣に戻ったら懐のニータン食うつもりです。

そんな大東京で真っ当な大人たちが考え尽したマーケティングの化身みたいなマスコットとコラボグッズが発売されたのに盛り上がりに欠けていました。なぜだ。私はタオルとキーホルダー買いました!でも不思議と都民には刺さりません。なんなんだろうね、このヴェルディのスカッとしないモヤモヤは。この日披露したサッカーも一級品なのに、都民に刺さらない感じは。

スタメンは前節仙台戦と同じ。大エース町田也真人を依然欠いた状態。遠征として前節終了後、大分に戻っていたので移動だけでも大変だったと思われます。地震の影響で東北新幹線が不通の状況。ということはほぼ何の準備も出来なかったんじゃなかろうか。結果論ですが、呉屋と伊佐の組み合わせでスタートして後半に長沢を投入できたのであれば少し違う結果になったかもしれない。まぁ結果論です。

対するヴェルディ、U-21日本代表にMF山本理仁とDF馬場晴也が選出されて帰国した直後くらいのはず。その山本がアンカーをこなす4-3-3を運用中。昨シーズン、個人的に我が軍に欲しいと思っていた山下諒也を横浜FCに奪われたこともあって戦力ダウンかと思っていましたが、育成のヴェルディ、人材には事欠かない模様。大卒とユースと放流から戻した人材とJ2で実績のある選手と、仕入れ先には事欠かない。CFとして獲得した阪野豊史がアキレス腱断裂で欠場していても影響が少ないくらいには人材が豊富。ここまで強化方針が正しいのに都民には刺さりません。なぜだろう。本当に不思議。J1に昇格すれば変わるのだろうか。全然間違ったことしてないのに。






試合は非常に良質な、洗練されたナイスゲームだったと思います。4-3くらいの、点の取り合い、殴り合いを予想していたのだけれども全然違った。試合の入り、初動で堀監督がプレスに行かせ過ぎないように少し前線の設定ラインを下げた印象がある。行き過ぎると殺されるぞって判断が早かった。それくらいトリニータの攻撃が機能していたってことです。追うと剥がされるので少しだけ前線の位置を下げて中盤をコンパクトにした。最終ラインはハーフラインよりも内側に入るくらいのハイライン設定。トリニータとしてはヴェルディの裏の広大なスペースを活かしたかった。






しかし、決定機が枠に飛ばず。後は刺すだけ、という状況を作り出せた時間帯に決められませんでした。ゴールにも都民にも刺さらない。序盤は左サイドがすこぶる良かった。相手のSBを食い付かせた裏のスペースを使うタイミングとか三竿・香川の職人芸を初めて体感出来た気がします。プロって凄い。堀監督の整理整頓術も素晴らしかった気がする。残念ながら前半終わり際に右サイドからヴェルディの先制点が入ってしまうのだけれども、我が軍がバランスを崩してしまった4-3-3の運用をヴェルディは出来ていて、少しの思想の違いが面白い。トリニータの縦の罠に対する、ヴェルディは横の罠を強く感じた。横に仕掛けるんだな、罠を。その違いが織り成すピッチ上の駆け引きが上質でナイスゲームになっていた。これ面白かったんだけれども、都民には刺さらないんだなぁ。






後半も一進一退の攻防を繰り返しながら、両チーム得点を生み出せず、ロースコアの試合ではあったものの面白い、球際も白熱したゲームでした。昇格を目指すチームの大切な試合であったのだろうけれども、落としてしまった。前半の、ヴェルディの裏のスペースを活かすスカウティングと、後半にセットプレーやコーナーキックを多く獲得出来た展開とを考えるとやはり前半呉屋・伊佐、後半呉屋・長沢の方が良かったよなぁと思うのです。結果論だろうけれどもさ、もし何かやれたポイントがあったとするとそこだけでしょうか。失点が止まらないチームなので、得点を奪えなければ負けですね。コロナで雨で、観客が集まる要素は皆無ではあるものの、3100人程度の観客数なのは残念です。もっと都民に気付いて欲しい。

勝ち点84を目指すはずだった今シーズン、出だしは好調とは言えません。上位とも離されつつあり、早急な建て直しが必要です。中6日を使っての徳島戦に期待したい。6月まで中断期間はなく、走り続けなければなりません。走りながら作る、チーム作りはそんな突貫工事の前半戦になりそうです。