2018/04/28

2018年 明治安田生命J2リーグ 第11節 町田戦

【大分 4 - 3 町田】



決して良い勝ち方ではなかったですけれども、首位キープに成功。仇敵町田をホームに迎えての第11節ジェイリースサンクスデー、楽勝ムードからの辛勝と関係各位を自動的に「勝って兜の緒を締めよ状態」にして次の大宮戦に送り出すところまでが今シーズンの大分トリニータクオリティ。首位だけれども内容は首位じゃない。伸びしろたっぷりです。



勝ち点はギュンギュン伸びている割に成績とは比例せず、観客動員数が伸びないので少しばかりの貢献にとGWに行ってきました大銀ドーム。毎年ゴール出んウィークになりがちですが、7ゴールも出たのでやはり今年は違います。良い時期なんてね、10年に1回あるか無いかですから見とかないともったいない。気候的にも一番良い時期。3失点は余計過ぎるけどな。しかしまぁ伸びない観客動員数が悩ましい。ドームの外にポツポツとキッチンカーが出店していたり、子供たちが遊んでいたりとドームの外にお祭り感を滲み出そうと変化は感じられていますが残念ながらまだまだ結果に繋がっていない。難しい。



コレオグラフィで場を盛り上げようと奮闘する有志。スポンサーに気を使いつつ、メディアの露出を増やしつつ、選手を鼓舞する一石三鳥のインスタ映えするゴール裏。今日はホーム通算300得点まであと3ゴールという状況でした。



大銀ドームでしかできない何か特別なイベントでも出来ないものか。このドームの屋根の中心にある鉄骨からバンジージャンプでも出来るようにしてみますか。ダメですかね・・・。



冗談はさておき、スタメンには変更あり。伊佐がスタメンを奪取。


この伊佐がなぜスタメンを奪取したのかは試合を見れば一目瞭然の出来。試合を通じてスピードとパワーが抜きん出て、外国人助っ人並みの働きっぷりでした。



対する町田。我が軍のユース史上、最もキャプテンシーが溢れ出して止まらない井上裕大がキャプテンを務めるチーム。昨シーズンも我が軍の4-1-5変換フォーメーションに対して譲らない4バックで思想闘争の様相を呈するような戦いっぷりが思い出されます。逆サイドが空いても真ん中で跳ね返せば良い的な割り切りが印象深い町田での一戦。今日はあっという間に先制点が決まってしまった。絶好調大分トリニータ。



相馬監督の町田は4-4-2でコンパクトに布陣を維持する思想があって、各々の距離感を大事にするチーム。そのためサイドにボールを振ると全員が一方に寄るので逆サイドにごっそりスペースが空く形になりがち。そこを狙う狙いは去年からバスバス決まっていたのですが、今年も同じ手が活きる。最初の攻撃、2回目の攻撃も同じ逆サイド大外狙い。馬場の先制点が決まる。開始2分で先制できてしまったので町田は早々に前に出ざるを得なくなり、我が軍のカウンター&逆サイド展開の餌食に。ここで号砲をぶっ放したのが伊佐。裏抜けスピード&パワーが決定機を作り出す。溜まらず後ろからのファウルで決定機を阻止した町田DFに一発レッドカードの提示。開始11分で数的優位まで手に入れてしまう。絶好調大分トリニータ。




この日最も美しかった得点は2点目。最終ラインでボールを回し、剥がし、逆サイドに大きく展開してからの得点。これも馬場。町田が一人少ないとは言え、完璧な連携で300ゴールにリーチ。馬場&馬場。こうなると止まらない馬場。逆サイドカウンター&逆サイドカウンター。面白いくらいにズバズバ決まりました。3点目は宮坂の腰を捻るロングフィードから星が抜け出しての馬場。ババババババっと前半のうちに3得点ハットトリックでホーム通算300ゴールを決めてしまうという、超絶楽勝ムードに。スタジアムも何とも言えない高揚感が漂う雰囲気に。馬場ブラボー。



これで緩んだ。完全に緩んでしまった。特に私が。私自身が最もスタジアムで緩んだと言っても過言ではない。もうあとは適当にボールを回して45分をやり過ごせば良いだけなので勝つに決まってると思っていた矢先、後半始まって数分でコーナーキック崩れからさっさと失点してしまう。前半と逆のパターン。それでもですよ?まだ2点差ある訳です。勝利に違いないじゃないですか。一人少ないですしね、町田。負ける要素は無いじゃないですか。


その後、簡単に入れられたクロスから簡単に決められて2失点目を献上。追加点を奪えないまま1点差まで詰められてしまう絶不調大分トリニータ。前半のチームどこにいった。去年までのトリニータであればここで追いつかれてホームで勝てないパターンに陥ってしまったでしょうが、今年はね、今年はですよ?今年は違うんです。ジェフの呪いを解き、宇佐神宮から滲み出た聖水をピッチに撒いてますから違うんです(※普通の水道水の可能性もあり)。終了間際に伊佐が4点目を決めて試合を気持ち良く終わらせてくれるんです。そう思ってたんです、その後すぐセットプレーから失点しやがんの。最後まで楽しませようとするトリニータ。そんなの要らん。



何とかそのまま4-3で試合を終わらせることができましたが、最後負傷で町田の選手がピッチから出ていて9人を相手にしながらも失点しているという、絶好調と言って良いのか悪いのか分からないトリニータ。でも首位です。首位は間違いない。勝利しながら課題が出るという贅沢な状況。セットプレーから得点できない大分トリニータとセットプレーから得点決める町田ゼルビアという構図でした。全く違う思想のサッカーですが内容は面白くなってしまう。やはり名勝負製造機大分トリニータであることは間違いない今シーズン。後藤の怪我が心配ですが連戦です。全員で乗り越えなければなりません。次節からのJ1陥落オレンジ2連戦。ホームでの大宮戦は観客動員的にもチャンスなので、前半戦の踏ん張りどころとなりそうです。この不安定な守備で大前とシモビッチを抑えられるのか、次は3バックに期待したい。得点は取れるので我慢ができるかどうか。次はしっかりとお願いしたい。



2018/04/22

2018年 明治安田生命J2リーグ 第10節 金沢戦

【金沢 0 - 1 大分】




単 独 首 位 !!厳しいアウェイでの試合で勝ち点をもぎり取ったトリニータ。まじりっけ無しの単独首位浮上ですよ、奥さん!離れていった皆、戻っておいでよ!今年は楽しいよ!閉鎖したブログも全部復活しろ!今書かずにいつ書くんだ!苦しい時代は終わったぞ!冬の時代は去った!繰り返す!冬の時代は去った!


手堅い印象の今年の金沢を相手に、独特の長い芝と堅いピッチの高いバウンド、ファウルを取らない主審と難しい環境が揃っていた中で、きっちりと結果を残した第10節。今日はお仕事の関係で生観戦できずに情報をシャットアウトして遅れて観戦したのですが、引き分けでおわりそうだなぁ、それでも十分だなぁ・・・なんて思っていた終了間際、まさかの丸谷ゴール。痺れました。金沢に行きたい人生だった・・・・。


その丸谷がスタメンに復帰した今節。他メンバーは定着組。復帰した丸谷が最後に仕事をしたので姫野には厳しい結果ですが、次にチャンスが来るまでパワーアップに励んで欲しいと思います。スタメンを奪い取るほどにパワーアップが必要です。


対する金沢、手堅い4-4-2で全員がハードワークし、安定した結果を出している好印象のチーム。今日はトリニータ側から見て左サイドから攻めてくる、PLとは無関係の清原に手を焼きました。両サイドの攻防、星と清原のマッチアップと見ごたえのある試合で面白い充実の内容。自然と名勝負製造機と化してしまう今年のトリニータ。多少のボディコンタクトでは笛を吹かない主審だったこともあり、試合が止まらず、熱のこもった試合をまたもや生み出してしまいました。そして最後に上回ったのが左サイドだったので、気持ち良いことこの上ないのです!


金沢に全体的にゲームを支配された印象はありますが、トリニータの内容的にはそれほど悪かったとも感じていません。長い芝に苦しんだ印象で、あれがもしもう少しパススピードが上がる濡れたピッチであったならば、もっとガスガスチャンスメイクは出来ていたでしょうし、楔のボールを受ける林への厳しいチャージを取ってもらえていればもっと楽に試合を運べたと思います。


金沢のチャンスを潰しまくったのは現場で棟梁を任されている刀根。全Jリーグ界隈で最もニッカポッカが似合いそうな男は、今日も獅子奮迅の潰し役となっていました。時には怪しく手を使ってまでシュートを阻んだ完璧な仕事っぷりに敬意を表したい。なぜ作業服スポンサーが付かないのか不思議で仕方ない。地下足袋にトリニータロゴを付けて刀根モデルとして売り出せば年間8000本は売れるはず。今日の守備陣は全員奮闘していました。若干金沢の精度不足に助けられた感もあるのは確かですが。


今シーズンの「我慢すれば何か起こせる」感は異常なレベルに達しています。それもこれもベンチメンバーのキャラクターが際立っていることが大きい要因。途中交代で伊佐、三平、川西と投入してテンポや強度を更新できることが素晴らし過ぎる。運用面の汎用性が高い。夏になるとさすがに両サイドが疲弊するはずなので、そこの交代枠は考慮しなければなりませんが、清本、岸田が待機しているので抜かりなし。依然、リーグで資金多めの大宮、新潟、甲府、松本と未対決の状況ではありますが、この汎用性の高さがあれば大きく崩れることは無いと期待していいのではないだろうか。夏まではこの勢いをキープできるはず。ブログを開設するなら今ですよ、皆さん。楽しい情報発信をしよう!


あまりにも冬の時代が長すぎたせいで正しいJ2首位のリアクションの仕方が分からなくなっていますが、まだ抜け出せてはいませんし、強豪との試合も未消化なので気を緩めずに、今日の試合のように苦しくても我慢して勝ち点をもぎ取り続けましょう。今年はやれる、やれるよ今年は。


2018/04/15

2018年 明治安田生命J2リーグ 第9節 横浜FC戦

【大分 1 - 1 横浜FC】



5連勝を目指した第9節、DAZN生観戦。惜しくも勝ちきれずといった印象の一戦となりましたが、内容は球際で激しく、勝利にこだわりを見せる両チームの好ゲームでした。めっちゃ面白かったっつうの。この好ゲームを実現させた要因のひとつは「水」かもしれません。


試合後の監督コメントを受けて、サポーター各方面がホームスタジアムなのに「なぜ水さえ撒けないのか」とふんわりとプレッシャーをかけまくったおかげか遂に大銀ドームで試合前に散水開始となりました。もしかするとコスト削減のために足湯に使い終わった温泉を撒いていたかもしれませんが(※水です)この効果でボールが走り、パススピードが上がり、よりスリリングな展開を生み出したような気がしてなりません。当たり前のようなレベルのことですが、ようやく一歩前進。調整に動いてくれた関係各位、お疲れ様でした。芝のクオリティを維持しつつ継続したいものです。チームが好調だからこそ調整できたことだろうと思います。良い循環が心地良い。


ここまで内容が変わるなら逆に、今までなぜ水を撒いてあげられなかったのかと、勝てなかったシーズンを思い返してしまう訳ですが、サッカーの内容、対戦相手と色々なことがありますし、水を撒かなくても芝がズルズルだった時期もあるので、様々なノウハウが発揮でき始めたのかもしれません。今までの失敗を血肉にせねば。普通に水を撒けるようになるなんて、もう全てはジェフに勝ったからとしか思えません。呪いが無くなり、ホームスタジアムを取り戻した感が凄い。全部ジェフが悪い、ジェフが。


スタメンは前節と変わらず。丸谷はベンチにも不在。中途半端なコンディションなら戻ってこれないくらいの選手層でございます。ただ、両サイドについては替えが利かない雰囲気が出てきました。星と松本怜が好調過ぎて止められない。両ワイドが絡んでの同点弾は素晴らしかった。


横浜FCはベテラン勢が元気で困りました。イバは相変わらずですし、ドミンゲスもそこにパス通しますかね、っていう衰えぬ技術が厄介。カズと松井大輔はベンチスタート。基本的にイバを活かしてサイドからクロス、セットプレーからの得点を終点としての組み立て。今日は4-3-3でトリプルボランチを組み、我が軍のシャドーのスペースを消す戦法に出ましたが、前半にPKで先制するも後半には疲弊。


トリニータの選手はPKで先制されてしまった後に、選手達の球際での強さが一段上がったように感じたこの試合。デュエルで勝つことに対しての意識はハリルホジッチ監督を解任した日本サッカー協会へのアンチテーゼだったのか。1点ビハインドになってからの方が勝利への意欲が増した感覚がありました。後半頭から姫野から川西を投入。その後に投入されるであろう攻撃陣もいたので1失点程度では動じない雰囲気。信頼のおけるチームになってしまいました。最後まで走り切れていましたし、恐ろしい成長です。


もう少しで2点目が取れそうでしたが、今日は1点どまり。返す刀でカウンター食らったりしながら、攻守の切り替えが素早かった一戦は引き分けという結果で5連勝は出来ませんでしたが、もっと大銀ドームで今のチームを観たくなるようなゲームだったと思います。これでお客さん増えなきゃおかしい。今日は本当に勝ちたいという選手たちの思いが滲み出ていた試合だったと思います。千葉に勝てたチームは伊達じゃない。引き分けでしたがナイスゲームでした。両チームGKのセービングが光った一戦。


次節はアウェイで金沢との対戦。やっぱりゲンゾイヤーは暴力に訴えるのか。勝ち点を持って帰って来て欲しい。

2018/04/07

2018年 明治安田生命J2リーグ 第8節 京都戦

【京都 0 - 1 大分】



春です、春。桜散り、若葉芽吹く春です。陰毛も芽吹く春。だのに寒いったらありゃしない雨の西京極でした。厳しいピッチコンディションの中、我慢に我慢を重ねて最後に仕留めるという試合運びを完遂。勝負強い大分トリニータ、J2首位浮上ですよ!暫定とか要らないから!首位って言っときゃ良いんです。騙されて大銀ドームに観に来るレベルのニワカファンを増やさねばなりません。J2首位!大分トリニータ!ジェフに勝ったんだから他に負ける訳がないんですよ!



ハーフタイムにだけ雨が止む、という観戦している側には辛く厳しい天候の中、守備陣の奮闘のおかげで無失点とアウェイで勝ち点をもぎり取ってくれました。雨でアウェイで濡れて負けると死にたくなりますが、勝つと一気にハイになるのでサッカーは恐ろしい麻薬です。敗北ダメ。ゼッタイ。今日は守備陣の奮闘を称えたい一戦。丸谷が体調不良ということでスタメンには変更が。


姫野が今季初先発。ベンチ入りもままならなかった若手にチャンス到来。正直なところシュートチャンスが枠に飛ばない辺り、あまり成長の痕跡は確認できませんでしたがゲームを作るという上での働きっぷりは十分に丸谷の穴を当然の如く埋めました。層が厚い。選手層が。ミルフィーユくらい断層がある。



対する布部監督率いる京都。闘莉王をアンカーに置く4-3-3を数試合前から布陣している模様。シーズン前からこの形ならともかく、唐突感のある闘莉王アンカーシステム。勝てない状況に手探り状態に陥っている雰囲気。昨年は勝てない時にFW闘莉王で何とかなった布将。困ったら闘莉王の置き場を変えるらしい。しかし、今日の試合を観る限り大ブレーキ掛けているのがこの闘莉王アンカーシステムのせいのような・・・。たまたま今日の闘莉王の出来が悪かっただけなのかもしれませんが、どうせならやっぱりFW闘莉王の方が即効性あるんじゃなかろうか。ボスココーチに怒られるから出来ないのか?3人目の交代枠を使う時、ボスココーチが指示していてもう既に傀儡政権っぽい雰囲気もあった。得点が少ない京都、FW闘莉王が待たれます。布将を自由にすべきじゃなかろうか。ボスココーチの方が余計だったかもしれない。布将を自由に!NUNOBE is FREE!布将、画になるので写真撮らざるを得ない。



その布部監督(背後霊ボスコ)の大分トリニータ対策はハイプレス。両軍コンパクトな布陣で探り合いを開始しましたが、横殴りの大粒の雨の影響かシュートに至るまでの精度を欠く展開。お互いに決定機を作り切れない、決め切れない前半でした。怪我から復帰したエスクデロを先発させたけど、45分間のプレーと決めていたらしい布将(背後霊ボスコ)はあっさりと後半頭から交代させる。対して試合終了間際に交代した選手に得点を紡ぎ出させた我が軍の片将。今日の勝負の差は背後霊が憑いているか、憑いていないかの差だったかもしれません。まぁ途中、闘莉王が前線に上がりっぱなしになった時間帯もあったんですけど、怪我なのか、背後霊のせいなのか交代となりました。布将を自由に!ちなみにその時、京都のDFが闘莉王に見えないように小さなジェスチャーで交代させて!ってベンチにサインを送っていたのが見えて、なんか、色々大変そうだなって思いました。



試合を決めた終了間際のプレーは素晴らしかった。あの時間帯に交代した選手が連動して得点を生むんだから層が凄い。層が。清本が得点を決めた瞬間、チームの団結力が溢れ出して止まらなくて、一体感ありましたよ。勢いと、一体感と、運と余裕がありました。昨年1度も乗り越えられなかった3連勝の壁をブチ破っての4連勝。ジェフに勝ったんだから当然です。









西京極に美しい大型ビジョンがあると違和感しかない世代となってしまいました・・・。あごの長いGKだな・・・。



来週、大銀ドームにニワカファンを殺到させるために首位って言い張り続ける1週間にしましょう。



2018/04/01

2018年 明治安田生命J2リーグ 第7節 千葉戦

【大分 4 - 0 千葉】



4月バカの日に大銀ドームで千葉戦をあてがう日程スケジュールにJリーグ側の悪意しか感じなかった第7節をDAZN生観戦。我々大分トリニータにとっての大事件が起きてしまいました。苦節18年、大分県内でジェフに勝利するというタイトルを獲得するよりも難しかった課題を遂に解決。遂に解決したんです。超絶大勝利。超弩級の大勝利なんですよ!ベタベタの嘘みたいだけど嘘じゃないぞ!勝っても負けても嘘ばっかり書こうと思っていたけれども大勝利だったので嘘書いてません!天敵にカウンター食らわして3連勝を飾りました!嘘じゃないぞ!こうなればもう恐れる敵などいない!大分トリニータ、J2優勝が決まったと言っても過言ではない!大分県民もっと観に来てよ!3位浮上ですよ!これもう優勝するよ!


今年も迎えた18年目のチャレンジ。各々このジンクスを破ろうと大分トリニータサポーターはあの手この手を尽くしていたことを千葉県民に知って欲しい。私もかつて全裸でTV観戦するとか、色々やったものですが今まで全く効果なし。でも諦めない心が大切。もちろん今年もゲン担ぎ。トリニータが勝つようにと、土曜日にとりかつを食べに行ったんです。



渋谷のど真ん中にある割には古風で金額も安い奇跡のようなお店、その名も「とりかつChicken」でトリニータが勝つと定める食べ物、とりかつ定食を食べたのです。カツを2種類選ぶのがノーマル定食。とり×2を選択してのとりかつ定食。これほど「トリ勝つ」「トリ勝つ」って推してくるお店は極めて希少。見た目は普通ですがかなり美味しかった。米を食わず、体脂肪を気にするエスナイデルジェフに対抗する高カロリー定食。今年は軽い気持ちで行ったゲン担ぎ。実はこれじゃ足らないと陰毛も剃り上げているのですが、どっちかがまさかの大当たり。遂に長年苦しんだ犬の邪気を祓うことが出来ました。たぶんとりかつの方が効いている気がする。


犬の呪いを祓った聖なるメンバーは前節と同様。三平がベンチに復帰していたのは一安心。全員永久欠番にしたい。我々にとってこれは普通の1勝ではないのだ、それくらいの価値のある勝利なのだ。リーグ戦に限って言えば大銀ドームで16年分の雷雨が止んで、心が晴れる勝利なんですよ!勝ち点3億ポイントくらいの価値がある。今日出場した選手は犬っころの呪いをのーならかした聖なる青き衣を纏いしメンバーなのだ。ジェフ側のホームスタジアムと化した大銀ドームをこの手に奪い戻した。ここは俺たちのホームなのだ。


対峙する今年のジェフは分厚い補強を敢行したもののシーズン出だし不調。直前の2試合を連勝で飾って復調傾向ではありましたが、怪我人も抱えており本調子とはいかない様子。しかし、そんなもん関係なく負け続けた歴史があるので1ミリも油断ならなかったし、実際試合の方もハイプレスに苦しみまくった。


ほぼボールを持つことが出来ず、最終ラインから繋ぐことが出来なかった前半。やっぱり3バックを相手にするのは苦手なのか?チャンスメイクも出来ない中、高い集中力でスペースを埋め、ボールを持たれても何もさせない守備は実現できていました。我慢してどこかでワンチャンスを決めるような試合展開を覚悟。割り切ったプレーを選択肢の第一にした意思統一を感じました。ジェフも攻めあぐねつつもカウンターをケアし、バランス重視で我慢比べの様相だった中で、相手GKが奇跡のようなミス。林がかっさらい、落ち着いてゴールを決め、何もできなかった前半なのに先制してリードして終えることが出来てしまった。もう六郷満山から聖なる何か流れて来ているとしか思えなかった。


それでもですよ?内容的にかなり厳しく、更にトラウマを抱えている我らは誰も油断だけはしていなかったと思うのです。1点のリードなんて、今までの惨敗に比べたら無に等しい。ハラハラして観ている人が多数だったと思います。逆にカウンターを食らい、広大なスペースを使われ、高木のファイナルアタックが交わされ、無人のゴールにボールが流し込まれるだけ、みたいなあの瞬間にも「やっぱり邪悪な犬の何かが来るぞ・・・」と思った人が多数だったと思います。スローモーションになったあのシュートがクロスバーを叩いた時、「何かが違う」と感じたのです。宇佐神宮から聖なる何かが流れて来ているとしか思えなかった。


そしてその後、狙っていたであろうハイラインの裏を目掛けて仕掛けたカウンターがズバズバ決まってしまう。2点目のスター星、3点目の清本、4点目の川西と交代で入った選手が2点のダメ押しを決めてようやく、あ、これ、もしかしたら勝利できるかも・・・・くらいの心境に。もう一生晩御飯をとりかつにしてコレステロールで血管詰まっても構わない。そんな中、終了間際に中継から聞こえるトリニータオーレ。大銀ドームの千葉戦でトリニータオーレ。最高じゃないですか。もう陰毛は永久脱毛する。大分トリニータ、4得点無失点での悲願達成。遂に大銀ドームでジェフに勝利しました。行き着くところまで行った感のある願掛けも遂に成就。大銀ドームに行かれた皆さん、本当におめでとうございました。いつか勝つだろうとは思っていましたが、これほど大勝になるとは。伊佐と清本投入で攻撃陣が強烈になった印象が強い一戦でした。もう呪縛は解けた!とても気持ちが良い!


結局は昇格を争うポジションに帳尻合わせをするであろうジェフに勝て、3連勝という結果はとてつもなく大きい。ジェフは昨シーズン末にハイラインを現実的に落ち着かせて勝ちまくったと思っていたのだけれども、新シーズンに張り切って超ハイラインが復活。その割に最終ラインに新顔が多いので馴染むまでにまた時間が必要なのだろうか。ショック療法でハイラインを植え付け、馴染ませた上で最終的には帳尻が合う計算なのか。もう少しリスクを抑えて戦っても強いだろう面子なのに。あの岡本を放出してまで獲得した外国人GKのあのミスは痛すぎる試合でした。うちのGKも危うかったけど。ただ逆に、逆に考えるとだな、大銀ドームで勝ち続けるジェフ⇒昇格出来ないジェフっていうジンクスでもあったのだ、これ。もしかするとこの呪縛も解けたかもしれない。ジェフも昇格してしまうかもしれない。


シーズンの6分の1を消化した第1クール、勝ち点14と上々の滑り出し。素晴らしい第1クールとなりました。次節は京都。サッカーの内容とは関係なく外国人が高さと強さを活かして殴りつけられて負けた前年。今年はリベンジしてねじ伏せなければなりません。勢いを保って第2クールに突入。