2020/11/29

2020年 明治安田生命J1リーグ 第30節 名古屋戦

【名古屋 0 - 0 大分】


 
瑞穂陸上競技場が2026年のアジア大会に向けて残り2試合で改修工事に入るということで、現地は「ありがとう瑞穂」というノスタルジックな雰囲気一色。残骸となりつつある社民党大会かと思われましたが違いました。あ、ダメです政治の話はダメです。スタジアムの話です。




最後ということを強引な理由として行ってきました。老朽化で無くなってしまうスタジアムは寂しいけれども、6年後の新しいスタジアムが楽しみでもある。今まで名古屋との対戦は瑞穂送りでしたが、来年は豊田スタジアムで試合が出来るのであれば楽しみ増加。来年まで生き抜こう。現地は良い天気でしたが強風。常に同じ方向から強めの風が吹き続けました。この風と強い日差しでハイボールの処理に両軍が手を焼くという難しいコンディション。






鯱の師匠は静と動がハッキリしていて本当に写真が撮りやすい。プロマスコットNo.1の評価がふさわしい仕事っぷり。今まで数々のマスコットの写真を撮って来たからこそ分かる、鯱の意識の高さ。その辺のマスコットとは確実に違う。


本日のふくらはぎ写真です。ご査収ください。キックオフ前からスタジアムに入り、伊佐のふくらはぎ写真を撮る人生です。 このために生きている。はい、サッカーの話をしましょう。セレッソ戦から中2日でスタメンには変更あり。消耗が激しい両サイドの組み合わせ、攻撃陣の組み合わせを変更。
 

伊佐がワントップ、シャドーを田中達也と髙澤のコンビにして、左に星、右に高山という組み合わせ。サブメンバーには知念、町田、野村、松本怜、小林裕紀、刀根、ムン。3連戦を戦うメンバーという概念ではほぼほぼ同じメンバー。

 

対する名古屋、空前のワントップ不足に悩まされて遂に0トップに辿り着いたという苦しいやり繰り。金崎夢生、山﨑が怪我で不在の中、それでも結果が出ていたらしいので継続しているそうだけれどもこの日はこの流動的な0トップを大分守備陣がシャットアウトに成功。試合の入りこそ大分がボールを長めに蹴って様子見しつつ慎重な入り方でしたが、ボールを保持出来て効果的にパス回しは出来ていました。内容的には名古屋相手に凄い。素晴らしかった。




0トップの名古屋は安部、ガブシャビ、マテウス、前田の4人が捕まえ辛く、流動的に動くんだけれども、ドリブル突破攻撃が主体になるのでスペースを埋めて人数かければ何とか出来る雰囲気。遅攻が出来ない状態。もしも金崎夢生がいて、前線でボールを収めて深い場所で時間を使われると手の施し様が無かったかもしれないのだけれども、組み合わせとしてはやり易かった印象。前半は風下でハイボールに苦しんだけれども、無失点で切り抜けられた。マテウスの強烈なFKなどの飛び道具も風に乗って強烈になっていたけれども、とにかく切り抜けられたことが大きかった。


シーズン終了という別れの季節が近づいていることもあり、ハーフタイムにサブメンバーのボール回しの写真を撮っていたのだけれども、突如スプリンクラーが動き出して町田に直撃するという事件が発生。




町田、びちょ濡れ。倒れ込む町田。最後にネタをありがとう瑞穂。運の無い町田さんは風邪を引かないように気を付けて!


セレッソ戦に続きチャンスが作れていたけれども、またも得点出来なかったトリニータ。セレッソにも名古屋にも外国人の強力なGKが待ち構えていて、完璧なサイド攻撃からヘディングシュートが出来ていたにも拘らず質の高い外国人GKの壁を超えられなかった。惜しい。

 

名古屋の堅守を破れるチームが少ないから気にするレベルではないとは思いますが、策で形が作れていても最後のひと押しを決め切れる人材が足りないことは明白。こっちにも金崎夢生がいれば勝てていたかもしれない。両チームに金崎夢生が不足している試合でした。内容は良かった。プレスが効いていたからなのか、名古屋はパスミスが多く、後半は途中までボールを保持し続けられて左サイドからの攻撃に再現性があって良かった。特に長谷川が受けた後のターンとロングパスは抜群。メインスタンドの名古屋サポーターから「素晴らしい・・・」といううめき声が聞こえて来たくらいです。価値のあるスコアレスドロー。




交代メンバーの背番号が連番。


交代後も戦う伊佐。



この日も岩田のクロスの質が素晴らしかった。深くえぐらないポジションから期待感のあるクロスを放てるようになったのが成長の証。


鉄人にイエロー。今シーズンも最後まで連続出場記録を延ばせるでしょうか。冬の風物詩。



 

神戸はすでに33試合を消化済みなので、勝ち点3以上引き離せば神戸以上の順位が確定出来る状態。勝ち点1は悪くない。札幌が急激に調子を上げているので札幌に追い抜かれないように上位進出を。連戦お疲れ様でした。

2020/11/25

2020年 明治安田生命J1リーグ 第29節 C大阪戦

【大分 0 - 1 C大阪】


ロティーナ監督率いるセレッソ大阪に守り守られ守りつくされてタイムアップの水曜日。振り返りましょう。歴史に刻んでおきましょう。あの鬼強い川崎を倒せたんだから勢いでロティーナ監督も倒せるだろうと思っていたのは楽観過ぎた模様です。川崎倒せたのにロティーナ倒せず。天敵は天敵のままでした。もうここまでくるとアッパレです。完敗。

 

ワントップに知念を置いて、シャドーコンビは前節のまま維持。右に松本怜、左に三竿を上げて刀根を最終ラインの左に据える最小限のターンオーバーとなりました。もうちょっと入れ替えると予想していたのですが、据え置き傾向でした。ベンチに高畑が入ったのは未来志向で良い事です。頑張れ高畑。

 

対するセレッソ、ここ5試合勝ち無しと元気が無いという話だけれども天敵ロティーナ監督ですから一ミリも油断できません。メンバー的にも今シーズンのレギュラーメンバーがスタメンで抜かりなし。ブルーノメンデスが鈴木義宜をサイドに連れて行くもんだから真ん中でスライドが遅れて前半10分過ぎに清武さんとこの次男に決められてしまって・・・。嫌な予感しかしませんでしたが、すぐにバッチリスペースを埋められて攻めあぐねるというザ・ロティーナ監督が率いるチームとの試合って感じでした。何だろう、この観たことある感じ。先制されて守られてカウンターに注意しながら穴をほじくってこじ開けようとする感じ。なかなか決定機を作れないまま前半終了。

 

ニータンを観るしかない。ニータンで現実逃避するしかない。川崎に勝てたのにロティーナ監督には勝てない。選手交代したってボール保持出来たってこじ開けられない。後半のトリニータの攻撃は良かったと思うんですよね、髙澤のヘディングシュートとか、こじ開けられそうだったんだけれども最後にキムジンヒョンが立ちはだかるし、普通のクロスはマテイヨニッチが「待てい」するし。堅い。奥埜走行距離が13km超えるとか毎試合走り過ぎ。ロティーナ監督が率いると堅い。本当に勝てない。天敵のまま。このロティーナ監督が今季限りで退任っていう噂なのが信じられないのですが、我が軍としては居なくなってくれた方が大変助かるので複雑であります。良い仕事をする監督なのにもったいないことこの上ない。J2の松本辺りが声を掛けそう。残り試合全部勝てるかと思いきや、真っ先に黒星をつけられてしまいました。ロティーナ恐るべし。

 

残り試合も少なくなってきて、1桁順位に入るのが若干厳しそうな雰囲気になって来ました。少しでも順位を押し上げて欲しい。

 

これだけポゼッション出来たのに得点出来ないんだもの。枠内シュートも多かったし、悪くなかったけれどもジンクス破れず。いやー、ロティーナ監督との相性は激悪でした・・・。


2020/11/22

2020年 明治安田生命J1リーグ 第28節 川崎戦

【大分 1 - 0 川崎】

   

阻止!胴上げ阻止!優勝セレモニー阻止に成功!諸々の阻止をDAZNで生観戦。柏戦がコロナの影響で中止になってしまい、17日間の猶予が与えられてしまった大分トリニータ。勝てば優勝という独走状態の川崎がゴールテープを切る直前、足を引っ掛けて転ばせるという嫌がらせに成功。おそらく優勝争いには何の影響も無いでしょうが、我々は我々で目標を追っていますから一戦集中、首位川崎を相手に勝ち点3を得るという素晴らしい結果となりました。マーベラス!

 

17日間の準備期間を経てスタメンに選ばれたのはワントップ伊佐に野村と町田のシャドーという攻撃陣。このシャドーコンビが素晴らしかった。伊佐は当然の如く素晴らしかったのだけれども、怪我で出遅れた野村&潤滑油タイプ町田の馴染んだ感が凄かった。伊佐から始まるプレスの連動、フリックやワンツーを使ったパス交換、攻守に馴染んだ。馴染んだな。馴染んだうえで個性が出ていたので監督、コーチの狙い通りだったんでしょう。右サイドには小出、左サイドには田中達也。ボランチは島川と長谷川、DF陣はいつもの顔ぶれ。ベンチには小塚、高山が入り、小林裕紀が待望の復帰。松本怜や三平、スタメンに定着するかと思われた羽田、川崎からレンタル中の知念はベンチ外。ここからまた連戦なのでターンオーバーになると予想します。

 

対する王者復帰に王手をかけた川崎。そろそろ王者川崎。ジェジエウが出場停止とあって付け入る隙はあると思っていましたが、J1を独走するだけあって選手層が厚い。大ブレイク中の三笘がベンチスタート、家長は帯同せずなのかベンチ外。引退を発表し、見納めとなる中村憲剛、小林悠とJリーグMVP達がゴロゴロいるチームです。2回しか負けていないチームなんだから現時点でJリーグ最強なのは間違いない。

 

世間一般的に川崎優勝の見込み大とあって注目試合になったのは有難かった。特にDAZNの実況、解説が通常とは違って大変贅沢で心地良く、かつ専門的でチーム戦術度が300%UPしたかのような錯覚に陥る程の質でした。選手名を間違えるとか、そういう低レベルなミスが少ない。お互いの戦術の変化をリアルタイムに伝えてくれる岩政先生。分かりやすかった。

 

現役時代は鹿島の最終ラインを支えたDFだけあって鈴木義宜のシュートブロックへの評価とか、守備の判断についてなどを評価する説得力が段違いです。段違い。跳び箱15段くらい普段と違う段違いっぷり。大分トリニータのサッカーがいかに素晴らしいのか、それを伝えてくれる人って素敵やん?これをリアルタイムで言語化できる人材が田舎には居ないのがローカルメディアの弱さだと改めて格差を感じざるを得ませんでした。まだまだやらなければならないことは多いぞ、もっと関係者全員が頑張らないとダメだと感じざるを得ませんでした。この試合に準備してきたことを実況解説が盛んに伝えてくれていましたが、実況下田氏、解説岩政先生の事前準備っぷりの方が伝わって来たっつうの。

 

試合は完璧な前半が全てであった。ちゃんと準備通りの試合運びだったのではなかろうか。凄かった。試合の入りからすぐに王者になるであろう相手に落ち着いてボールを持てたことは素晴らしい。試合開始早々から川崎のプレスを引き出しながらサイドにスペースを作ってシュートチャンスまで作れていました。特に今までJ1では控えていた「真ん中から攻める」ってやつが早々に敢行されていて「お!?」ってなりました。伊佐、野村、町田の絡みは得点への希望を抱かせるには充分。右の小出はクロス、左の田中はドリブルでチャンスメイク。守備も素晴らしく、スタッツ的にも走行距離で大きく川崎を上回った。得点のケチャップの匂いがプンプンする中、試合が動いたのは33分。センターサークル付近で島川が出足鋭くボールを奪い、長谷川が受けて展開、受けた町田のロングバスを受けて抜け出した野村をイケメン過ぎる川崎DF谷口が手を使って倒して一発レッド判定でPKを獲得。昨年のルヴァンカップ決勝でも退場した谷口。川崎が優勝する時に谷口退場する説がにわかに盛り上がった模様ですが、仮説は外れました。PKを野村が決めて先制。10番のお仕事お見事。

 

J1通算350ゴール目のメモリアルゴール。10番の仕事をやり切りました。谷口退場で数的優位となったトリニータは優位に前半を進めてリードして後半へ。完璧な前半となりました。

 

後半はその数的優位が感じられなくなるという、間もなく王者川崎の意地が発動。勝って優勝したい、という本気で襲い掛かってくる川崎はあの手この手で揺さぶりをかけて1点をもぎ取りに。そりゃね、翌日の他所の試合結果で優勝が決まったら何となく消化不良。ちょっともったいない気持ちになるのは分かる。連戦続きでコンディションに差があるはずなのに、1人多いはずなのに攻め立てられる。川崎怖い。日本人主体なのになぜにこれほど質が違うチームが作れるのか。ただトリニータ守備陣が奮闘し決定打は繰り出させず。川崎は揺さぶりをかけすぎて形を作り続けられず、三笘のドリブル突破なども鳴りを潜め、レアンドロ↑ダミアン(実況下田)もシャットアウト。どさくさ紛れて岩田がボランチやってたような気もするんだけれども、とにかく逃げ切りに成功。ほぼ王者川崎相手に勝利。ここから残り全部勝てれば6位に滑り込めるかもしれない。9割9分王者に勝てたんだから残り全部勝てるんじゃなかろうか。楽観的過ぎるか。

 

今となっては懐かしい、2009年負けまくって降格が決まり、J2という名の溶鉱炉に沈みながら戦った川崎戦。あれ以来の川崎戦勝利。感慨深い。不撓不屈の精神で這い上がって来れたJ1で少しでも長く戦い続けて欲しい。2020年の試合は色々な人が内容を評価してくれていた。岩政先生も、トリニータの試合をよく観ている詳しげな人も絶賛でした。継続して行きましょう。

 


 

2020/11/04

2020年 明治安田生命J1リーグ 第26節 横浜FC戦

【横浜FC 2 - 3 大分】
    
ゴール出ました!3得点!溜まっていたケチャップがドバドバ出ました!「ゴールって言うのはケチャップみたいなものだって言っていたよ。いくら頑張っても出ないと思ったら、一気にたくさん出たりする。ゴールもそういうものだって。」かつて同僚のイグアインにアドバイスしたとされるファン・ニステルローイの格言。ゴールはケチャップみたいなもの。日本では本田圭佑経由でケチャドバとして知られるようになったゴールとケチャップの関係。しばらく得点から遠ざかっていた我が大分トリニータのために、出来ることは無いのかと思い立ちまして、応援に行って来ましたニッパツへ。
 

ケチャップ持参。ゴールがケチャップみたいなものなら、ケチャップ出せば良いんです。ケチャップ持参でケチャップ出しに行って来ました。ケチャップ出せればゴールも出せる。元気があれば何でもできる的な猪木イズムです。瓶と缶は持ち込み禁止なのでプラスチック容器に入ったハインツのケチャップを買ってニッパツへ。601ml以上だと紙コップに移し替えろと言われかねず、地獄絵図みたいな観戦になりそうだったので小サイズにしておきました。スーパーで色々なケチャップを見てですね、デルモンテとかカゴメの容器だと100%ケチャップ出るだろ、これはっていう雰囲気だったので一番出難そうなハインツにしたんですけれども、それでも出るっつうの。安いファミレスでポテト頼んだ時に出て来るハインツのケチャップだけ出難いイメージ。ニステルローイは瓶のこと言ってるだろ、あれは。とにかくゲン担ぎってことで観戦ルールに従いつつ試合前にケチャップ使いまくりました。
 

この日のスタメンは中2日の連戦とあって予想通りのターンオーバー。特に前線は予想通りの伊佐先発。シャドーが野村と田中達也、左に星で右に小出、ボランチは島川と長谷川のコンビ、最終ラインは三竿が戻っていつも通りのメンバーとなりました。生の伊佐は久しぶりだったのでね、試合始まる前からふくらはぎ写真を撮りまくりました。我ながら道を踏み外しているなと感じます。
 

本当に素晴らしい肉っぷり。ケチャップ塗りたい。久々にアウェイ側が解禁されたスタジアムに行けた訳ですが、やっぱり良い。声を出せない制限の中で、無言でチャントが歌われているかのような手拍子だけが揃う謎の集団芸に笑ってしまった。練習していないはずなのに、なぜ出来たんだあんなことが。(トーリニータ)ドドンガドンドンっていう、いつものあれが無言トリニータチャントとなって脳内に聞こえました。恐るべしゴール裏住人。選手の脳内にも届いたに違いない。






  

対する横浜FCは時々ベテラン勢を使うくせに、我が軍には若手をあてがいやがります。レジェンドの1人中村俊輔がベンチに入っていただけでした。活きの良い若手が多くて辛いです。横浜FCの未来は明るい。この日は4-3-3っぽい並びで前半躍動。六反と瀬沼が若手に指示を出すコミュニケーションが丸聞こえで面白かった。我が軍よりも活発にしゃべりながらプレーしていた印象。途中からトリニータのボランチが最終ラインに降りだした矢先に「後ろビルドアップで4枚になってるからサイドハーフ上げろ!」って六反が叫んでいました。的確なコミュニケーションのお陰だったのか、とにかく前半は横浜FCにボールを握られっぱなし。


昭和電工ドームでの試合では珍しく前からのプレスがハマって高い位置で盗賊団の如くボールを奪えまくっていたのだけれども、この日は伊佐が苛立ちをみせるくらいプレスがハマらなかった。ただ守れてはいたので、それほど無理せず、前半はやり過ごす気かと思っていたのですが飲水タイムで片野坂監督が珍しくガッツリ指示を出していたので想定外の何かがあったのかもしれない。



トリニータの攻撃は両サイド、小出と星以降から前線に繋げられ難く、ロストから相手ボールが多くなってリズムが出なかった。両サイドを高く保てた横浜FCにサイドの攻防で上回れてしまった前半であった。そうこうしているうちにセットプレー、クロスから2失点。前半に2失点。暗い雰囲気になりかけましたけれども、コーナーキックで島川が得点して1点差に出来たことは大きかった。前節羽田がスタメンで、その高さを活かしたセットプレーに可能性を感じ始めた矢先に島川が意地のゴールで強烈な自己主張。素晴らしい。野村のキック、得点への意欲が上がっている島川が結果を出した。やはりセットプレーで得点出来ると大きい。ニアに入った鈴木の動きも良かった。後半に希望を繋げられた。セットプレーからの失点はダメ過ぎたけれども、忘れることが出来た。

 

 


両監督がコミュニケーションをハーフタイムに指示。しゃべれってことです。後半スタートから星に代えて髙澤をシャドーに投入し、田中達也を左サイドに移したトリニータ。前半の内容から一転、徐々にトリニータがボールを握る展開に。マンツーマンっぽく対峙する相手を決めたらしい。左サイドの田中達也はシャドーよりも躍動しっぱなしで、横浜FCの右サイドをズタズタに。このおかげでサイドを上げられなくなった横浜FCはボールも保持できずに、遂に足も止まって後手後手に。前半と後半でまるで逆の展開に。あとは同点ゴールを決めるだけ、といういつもの雰囲気に。
 

時間だけが経過していく中で、次々と交代カードを切った片野坂監督。勢いを取り戻そうと下平監督も瀬沼を下げて一美を投入して3バックに移行するなど抵抗を試みるが状況は変わらずトリニータペース。同点ケチャップを出したのは知念、知念でした。ようやくケチャップが出たとしか言えない知念らしい強引なシュートでDF×2とGKの壁をこじ開けた同点弾。沖縄風味のケチャップinタコライス。知念本人はゴール後も至って冷静。ベンチメンバーが大盛り上がり。



 

同点に追いついた後も攻撃を緩めなかったトリニータはアディショナルタイムに岩田のクロスを田中達也が狙いすましたヘディングシュートで叩き込んで大逆転!ケチャップドバドバ出た!ベンチは大騒ぎ!最高でした!




 

このところ相性の良くないニッパツでまさか2点差をひっくり返す大逆転劇を演じたトリニータ。しつこくしつこくやり続けたボール回しと、試合の中での修正力、知念、髙澤、町田、野村が前線で見せた連携。今季新しく加わったメンバーが遂に全員の個性を活かせ始めた試合となりました。ケチャップの容器はパンパンに詰まっていた。空じゃなかったからドバドバ出たのである!ここが重要!





 

抜群にケチャップ効果が出てしまいましたけれども、関係無いですから!たまたまですから!スタジアムの外で太鼓叩くより効果のある良いジンクス出来ちゃったけれども、これまで積み上げて来たことがようやく花開いたのが横浜FC戦だったということだと思います。花開いたり萎んだり忙しいシーズンだけれども。
 

シュート本数も多く、コーナーキック13本も大満足な数値。とにかく野村のキックの精度が高かった。古巣相手にモチベーション高く大活躍。もっとセットプレーも突き詰めて欲しい。田中達也の決勝ゴール不敗神話も継続。大逆転勝利、久々に最高のサッカーの試合を観た満足感でいっぱいです。後半は本当に素晴らしい内容でした。
 

6位以内の目標達成はかなり厳しい状況ですが、一つでも順位を上げられるように最後まで頑張って欲しい。内容も良く、セットプレーでも得点出来たし、新戦力も尻上がりに結果を出している。シーズンも佳境、最後まで不撓不屈でケチャップを出し続けて欲しい。今シーズンの分は出し尽くして欲しい!

 


 

2020/11/01

2020年 明治安田生命J1リーグ 第25節 浦和戦

【大分 0 - 0 浦和】 


 なかなかケチャップが出ません!得点だけが決まらない。ケチャップ無しのオムライスを食べているかのような試合展開。これはもう天津飯なのではないのか。美味しいんだけれどもちょっと違う。物足りない。ケチャップドバドバください、そんな試合でした(※どんなだ)

 

過密日程から解放されて、2週間ぶりの試合とあってリフレッシュできたであろう選手達。休むの大事。17試合ぶりにGK変更。高木がスタメンに返り咲き。先日、香川の怪我が公表されて懸念となった左サイド。これまで同様田中達也か星で対応するかと思いきや、ここに来て三竿を上げて刀根を最終ラインにはめ込んだ新布陣。スタメン発表直後、遂に刀根がFWかと私だけがドキドキしていた模様ですが三竿左サイドが正解でした。ボランチには羽田も入り、しばらくベンチメンバーであった刀根&羽田コンビが昇格した感じが喜ばしい。攻撃陣はワントップ知念に三平&髙澤シャドーの組み合わせ。右サイドは松本怜。次節は中2日で連戦となることもあって、ある程度次の試合も想定したセットで考えなければならないと思われる。身体にキレのあった伊佐温存は次節に使うからではなかろうかと推測。

 

金曜日のトレーニング風景に行方不明であった小林裕紀の姿が確認され、ごくごく狭いコミュニティが盛り上がった訳ですが、ボランチで使い続けた羽田が覚醒してしまった感もあり、ここから小林裕紀復帰で更に激化するボランチの人選となりそうです。無事でよかった小林裕紀。
   

対する浦和。ここ数試合負け無しと調子は良いとのことだったが、今シーズンを通じて掴みどころが無いというか、なかなか言語化が難しいサッカーを展開している印象。主体性があるのか、無いのか、ポゼッション志向なのかカウンター志向なのか、プレッシングなのか構えて待つのか。今年の浦和ってこうだよね、っていう分かり易さがなく、それでいて勝つのでとにかく表現が難しい。オーソドックスな4-4-2を主軸として選手達はハードワークしているんだけれども、得点が多い訳でもなく、失点が多い訳でもない。J1中位に着地する個の強さと戦術的主張の薄さ。

 


試合内容自体は良かった。浦和のプレスはやり過ぎず、やらなさ過ぎずのバランス重視型。絶対勝つぞ、でもなく絶対負けないぞでもない、表現の難しさ。バランス重視、そう、この言葉が良いかもしれない。バランス重視型のチームってことにしよう。そのバランス重視の浦和に対して、サイド攻撃&サイドチェンジと裏への一発ロングボール攻撃とがハマって攻略は出来ていました。岩田から三竿への対角線のパスがズバズバ決まっているのは圧巻であった。刀根と羽田が加わった状態での守備時5-4-1のブロックは強固で浦和に崩されない。ボールを保持すれば攻撃はやり切れていたのでピンチも少なく、ケチャップ待ちだったと思います。しかしケチャップの出口を強固に守ったのは初代宇佐の男、西川周作。最後の最後をこじ開けられない。

 

スタメンに刀根と羽田が加わったことで、セットプレーで得点する強い気持ちは感じられたのですが、残念ながらセットプレーでもケチャップは出ず。

 

今節も先発陣が素晴らしい内容のサッカーを展開していたので選手交代は遅めであった。徐々に疲労から強度が落ちた後、浦和のパワープレーが効いて終了間際だけは苦しい時間帯であった。それでも交代した選手達が決定機を作り出した。それでも西川周作の壁を破れず。西川周作の実力と、宇佐神宮の加護。野村のヘディングシュートがバーに弾かれたとき、八幡総本宮の御加護を感じざるを得ませんでした。お宮参りから総本宮ですから、そりゃもうね、幼少期から守られてるわけです、宇佐の男たちは。あれを破るには宇佐からFWを育て上げるしかない。とりあえず宇佐神宮にお祓いに行くか、FW陣で。知念もかなり馴染んだ。あと少し、あと少しのところまでは来ているんだけれども。

 

対浦和としては昭和電工ドームでの相性は良く、負け無しを更新できたものの課題の得点力不足は解消できず。もうそろそろケチャップ出そうですけれどもお預けとなりました。浦和サポーターも鬼門ジンクスを破るために遥々やって来て、まだ解禁されていない太鼓を叩いたり頑張ったようですが、そういう頑張りじゃ大体ジンクスは破れないのでね、頑張る方向自体を見直さなければなりません。コロナ禍にあって、不祥事が起こりまくっているJリーグ界隈において、ほとんどの大人サポーターがクラブを、Jリーグ文化を守るために自重しているのに、台無しにしてしまいかねない方向性は違いますよね。それでクラブが勝ったなら良いんですよ、まだ理解してあげられるのだけれども、結果が出ていないので見直した方が良さげ。私も過去陰毛を剃ってスタジアムに行くとか、自宅で全裸観戦とか色々やりましたけど、悉く結果に繋がらなかったので戦術を重視するように落ち着きました。中2日で横浜FC戦となりますが、陰毛は剃らず、クラブを信じてスタジアムでひっそり応援に行きたいと思います。・・・蓋の外れたケチャップだけ持って行くか。勝利のホットドックを食べに横浜に。戦術は上手くいってるし、あとはケチャップか。出すぞケチャップ。