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2025/05/04

2025年 明治安田J2リーグ 第13節 熊本戦

 【大分 1 - 0 熊本】


3!連!勝!です!しぶとく勝ち点をもぎ取ってゴールデルランウィーク継続です!まさかあんなに素晴らしいクロスをデルランが蹴るとは思わなんだ。みんなが想像していた通りのスタメン、展開、クロージングで見事に3連勝を飾ってくれました。ブログの内容も前節同様で構わんくらいには勝利の方程式通りになっています。ブログ内容コピペしたい。観客もイベントも盛り沢山、日本代表レジェンドのラモス瑠偉さんがキックインセレモニーでDAZN越しに映った時は「今日だけでも良いから解説代わってくれ!」と叫んだのは私だけじゃないはず。解説はいつも通りのクオリティでしたが勝利したので5月は上々のスタートです。

大方の予想通り、スタメン固定です。ベンチメンバーでさえ固定されてないか?まぁでもここまでは想像通り。安心と信頼の無失点メンバー。次はさっぱり分からんけれども、だいぶ疲労も出てきていて中2日でどうなるかは楽しみでもある。継続か変更か。次節要注目。

対する熊本、大木監督が続投し続け、相変わらずのポンポンスポポン3-3-1-3の運用も継続。音感とリズム感が大事です。パスが繋がります。今シーズンはコーチだった藤本主税が西山哲平GM率いる長野で監督業を開始して、やっぱり3-3-1-3をやり始めた。ポンポンスポポン師弟関係が面白い。主軸が抜けては大卒を育て続ける監督の手腕で熊本はJ2に存在し続けている。熊本県は半導体工場のおかげで潤うだろうし、何もない鳥栖と比較してもこれから脅威になる可能性を秘めているのだけれども、なぜかクラブとしてのレベルが上がっていく印象が無い。次節対戦する山形とかは売り上げが成長を続けたりと、エンブレム関連のリブランディング後にクラブの質が上がっていく印象がある。しかし、熊本は何の印象も無い。我が軍がクラブスポンサーを探すなら熊本県の半導体関連企業に侵攻したい。その足掛かりを作るためにも、「ロアッソよりもトリニータ」を九州で印象付けなければなりません。保持が上手い熊本からボールは奪えなくともスポンサーは奪える。試合も5-4ブロックで守っておけば何とかなるだろう、持たせとけ、持たせとけ、みたいな展開を予想していたのですけれどもその通りになりました。想定内。

緑のピッチで青と赤の戦いはコントラストが美しいので好きです。アウェイユニじゃなくてホームのユニフォームで戦うところがこの大分・熊本の対戦の醍醐味。熊本からも多くのサポーターが駆けつけてくれていたので2試合連続のありがトーレスでした。この日はダイヤモンドグループスペシャルデー。数日前に脅威の紹介がありました。

なんていうカラオケルームだ!凄い部屋作ってもらったな!地元民はこの部屋をどう使うんだ?SNSで利用した感想を教えて欲しいものです。ウーロンハイこぼして汚さないようにしましょう。カラオケは炭酸飲むと歌うのしんどいからさ、ウーロンハイ飲みがちですよね。ウーロンハイ、はい、試合です(※急ハンドル)ボール持たれました。想定内です。サイドの攻防が激化していって、セカンドボール争いが白熱しかけたんですが、主審のファイルの基準作りが失敗してしまった印象があり、前半は要所で謎判定が発生したこともあって珍しく選手がストレスを感じている様相でした。試合が動いたのは40分。熊本陣内で押し込みつつ、起点は野村のプレスバックでボールを奪ったところから。天笠が左サイドに展開して宇津元とパス交換しつつ時間を作り、駆け上がるデルランに野村経由でパスが出るとデルランが素晴らしいクロスを供給。中では伊佐と有馬がペナルティエリアに入っていて、ヘディングを決めたのは有馬でした。

馬には馬です。有馬のシーズン3得点目で先制に成功。めちゃくちゃシンプルな攻撃が刺さるのは最高ですね。山ほど手数を掛けて攻める熊本との対比がくっきり。デルランのアシストが発生したのでゴールデルランウィークは継続ってことです。有馬はあれだね、アシストしてくれたデルランと頭を擦り合わせませんでしたね?アシストしてもらったんだから金髪坊主にした方が良いと思います、有馬。一皮剝けて謎セレブレーションに参加して欲しい。前半の終り際、良い時間帯に先制して前半は終了。

後半、熊本がロングボールも使いながら攻撃をするようになりましたが、逆にそっちの方が安心して観ることが出来ました。跳ね返しますからね、うちの守備陣。後半はジャッジへのストレスも折り合いを付けつつ試合は進み、2得点目を狙いつつも守備はしっかり熊本をシャットアウト。先行逃げ切りに成功。1点差のゲームは最後までハラハラ出来て勝利の瞬間がたまりません。泥臭く逃げ切りに大成功。力戦奮闘しております。勝利が大事。

1万4千人超えです。Jリーグ史上、この日、全国合計で最も観客が入り、1日の入場者数が42万人を超えたらしい。Jリーグ大人気です。素晴らしい。

はい、ということで本日もクリーンシート。ビッグセーブもあったし、コーナーキックが多くあってピンチにも積極的に前に出てパンチングしまくっていたので、例のパンチング特訓が身に付いて大分トリニータのGKらしくなりました。ビクトリーユニフォームに抜擢もされたMVPでした。

スタッツリーダー。ドリブルの定義が分からないので調べたところ、2025年シーズンのドリブルの定義は「守備側プレーヤーと対峙し、その選手を抜こうとする、横にかわしてシュートを打とうとするなどの仕掛けるプレー」らしい。うむ、良く分からん。おそらくノープレッシャーでドリブルで前進してもカウントされないってことですね。なるほどな。

大変見事な3連勝で素晴らしいゴールデンウィークが続行です。中2日でのアウェイ山形戦は今シーズン最も過酷な条件なので、勝ち点1でも持って帰れれば十分だとは思います。しかし、今、山形は不調。4試合ほど勝てていない。未勝利状態だった愛媛にホームで負けてから未勝利の呪いを引き継いだ様子。何それ怖い。我が軍にとって大鬼門のアウェイ山形。スタメンがどうなるのか?守備をベースに、セットプレーを決めて勝ち点3を持ち帰れるのか?大鬼門越えなるか。


2024/08/13

2024年 明治安田J2リーグ 第26節 熊本戦

 【大分 2 - 1 熊本】


亀祭りです、亀祭り。今年3月以来のホームでの勝利おめでとうございました。年に1度のホーム観戦記。基本アウェイ専門家なのですが久々にレゾドにお邪魔しました。いやー、大分トリニータ30周年記念試合、大分トリニータの上がったり下がったりの歴史を体現するかのような試合でしたね。もういい加減安定して欲しいのだけれども、だがそれが良いじゃないですか。我が軍らしかった。結果的には最高に盛り上がりました。あれがもし先制してたら大逆転負けもあったかもしれない。オウンゴールで先制されてからの劇的逆転。下がってから上がる分には気持ち良く終われるもんです。報われた、とにかく報われた日でした。






30周年記念試合、色々イベント盛りだくさん。しかし、暑すぎる。超早めに、シャトルバスで現地に行ったのですが、既にスタジアムでは大行列の状態。全員が炎天下で汗だくで並んだんですよ。暑かったですね・・・。それも最後に報われた日。20周年記念試合も、25周年記念試合も、もはや1ミリも記憶に無いのですが、久々にスタジアムに人が多くて感慨深いものがありました。ティラノサウルス運動会は、そういう団体がちゃんと存在して、アピールも兼ねていたことが判って納得。ゼロベースでイベントとして考えていたらぶっ飛び過ぎであった。アーティストのhitomiさんもデビュー30周年だそうで。昔は小室ファミリーでしたが、そこから離れたhitomiさんと大分トリニータ。トライバルキックスと絡んだ大分トリニータとの歴史的伏線回収ですよ!これは!30周年は大分FCが仕掛けてくる謎解きが多かったな。


そんな中、どこかで見たことがある人だなと思っていたら溝畑初代社長がご来場されて挨拶されました。シークレット枠だったのか何だったのか、とにかく不意打ちでリアクションに困る雰囲気ではあった。30年の問題を全て掘り起こす勢い。いつかはこんな日が来ても良いとは思っていたけれども、今日か?という印象ではあった。この方が宴会芸として肛門にロケット花火を入れることでスポンサーを獲得し、大分トリニータは生き延びて来ました(※語弊がある)この人の肛門が弱かったら大分トリニータは30周年を迎えられなかった、それが現経営陣からのメッセージだったと思われます(※語弊がありすぎる)。今とは時代が違い過ぎるので暗黒史として封印しておきたいのだけれども、私みたいな観戦歴長めのブロガーがずっと肛門ネタを掘り起こすことになるので(※じゃぁ止めろ)もうこれで手打ちとして清算にしたいですね。お互いに適度な距離感でそっとしておく方が良かったのでは。めちゃくちゃ悔しい想いをして「俺たちの大分トリニータ」として県民が引き取った感覚が個人的にはあるし、Jリーグにファイナンシャルフェアプレーという概念が必要となったグレーゾーンを潰さざるを得ない契機にもなった訳で、これを承認した現行経営陣の認識は気になるところです。初代社長よりも今の社長が何を考えているのかの方が気になってしまった。

はい、試合です。試合は評価が難しい内容だったと思います。前節の山口戦に比べれば最悪ではないけれども、良かったかと言われると少し微妙。結果は抜群なだけで冷静に分析すると割と危うかったと感じました。保田と中川のダブルボランチでの3-4-2-1。ワントップにキムヒョンウを据えてのハイプレス敢行スタイル。暑い中でも走り続けられる、怪我の無い今動ける若手をメインに組み立てられたスタメン。補強して2試合目、髙橋大悟もベンチ入り。進撃の巨人コラボなのに一番高身長の長沢不在なのはちょっと残念でした。ブログ的にはネタにし易かったのに・・・・。


 対する熊本。勝ち点差、順位差がほぼほぼ無い状況で迎えたリーグ2戦目。お互いに残留争いに巻き込まれつつあり、勝利する必要があるため消極的な試合運びは出来ない。かと言ってリスク承知で積極的に出ることも出来ない。バランス重視でいつもの3-3-1-3をしぶとく運用中。ポンポンスポポン3-3-1-3です。18歳の道脇が海外に期限付き移籍で薄くなったFW陣にG大阪から唐山を獲得して穴埋め。水戸時代から丸坊主姿の唐山が好きだったんだけど、髪形が変わったので印象が変わってました。大木監督はブレずにフットボールを貫くので対策はし易いんだけれども、本気で対策するとアンチフットボール的な待つ形になるんでね、それは片野坂監督は対策として選ばないタイプですから、バランスを取った真っ向勝負であったと思います。熊本も中々経営規模が大きくならない印象だけれども、今後TSMCという超巨大企業からのスポンサードを九州のどこのチームが獲得できるのかチャレンジによって九州サッカー界は激変するかもしれない。

コレオグラフィの時に圧倒的ニータンの席だけライティングされていたのは意図的だったのか?亀祭りなんでね、亀を光らせたかったのか?ただのミスなのか?緑色を黄色にしたかったのか?コレオグラフィのためにライトまで考慮されていたのかもしれません。だとしたら本当に色々頑張り過ぎじゃなかったか、全員で。30周年記念横断幕しかり、コレオグラフィしかり。この想いが結果に結びつくことが、絶対ではないことがプロスポーツの厳しさなんだけれども、報われたですね。今回は。報われたですよ。





熊本に対するハイプレスはあまりハマらなかったし、保持率も上回わられてしまった印象。割と剥がされた。特に熊本CBの13番岩下が持ち出せるタイプで、自分一人でドリブルしてプレスを回避できてしまうことに感銘を受けた。上手かった。あれがJ1だと使われないんだから恐ろしい。なかなかハマらないプレスから始まったけれども、中盤以降で奪えることはあったし、守備も我慢出来た。身体を張って守り切る意識は高かったと思います。セットプレーからの失点が多い熊本と、ここ最近セットプレーが決められない大分トリニータ。セットプレーが勝負を分けそうな雰囲気。前半はお互いに決定機をGKに阻止されて無得点で折り返す。両チーム悪くはなかったけれども、相手を凌駕するほどの内容は発揮できなかった。

後半、先に動いたのは熊本。65分にトップ下の藤井を神代に交代して攻撃陣を1枚リフレッシュ。この時間帯で大分トリニータ側の攻撃陣のプレスにスピード感が無くなって、保持される時間が長めになった。そろそろ強度をテコ入れしないとまずいなと感じ始めた矢先、ベンチワークも動き出そうとしていた時だった。プレスを掛けきれずに右サイドを突破され、クロスの処理を安藤が誤ってオウンゴール。完全にやられた訳ではなかったのに、運の無い失点。バトルオブ九州で熊本から来た多くのサポーターが盛り上がる、盛り上がる。試合前の「大分だけには負けられない」チャントが定番になってますが、「大分以外なら負けてもいいんだ・・・」って毎回思ってしまう。大分だけには負けられない熊本がオウンゴールで先制。ここから大分側も伊佐、宇津元、髙橋大悟を投入して強度補修。ただ、試合が動いた契機は公式入場者数の発表で火が付いた印象。

スタジアムのビジョンに「28,359人」の数値が表示された時、スタジアムがどよめいたし、ちょうどプレーが切れて選手交代があったり、大分の選手が守備側に戻るタイミングだった。顔を上げて自陣に戻る選手達の前に出されたこの数値。選手達も絶対にこの数値が目に入ったと思います。大分トリニータ側の選手達から「このままじゃやべぇ」っていう雰囲気が滲み出た気がしたんですよね。この試合に至るまでクラブ側の努力は全員が感じていただろうし、選手も協力してくれたし、スポンサーとの関係や、何よりも多くの人に観られている試合で、何とかしなければ、という想いが、2万人届くか、届かないくらいだろうという想定よりも多かったが故に一気に追い込まれた感じというか。これまで、現場が成績優秀でもクラブ側がイベントなども出来ずに追いついていない時代や、クラブ側が頑張って動員してもその試合で現場が結果を出せない試合があったりと、両方が噛み合う事ってなかなか無かったと思うんです。スタジアム内外で多くのイベントが出来るまでになって、この日は結果だけが望まれた試合で先制された展開。残り15分。猛追が始まる。30年目の不屈の闘志。






同点弾はコーナーキックから。保田のキックは速い弾道で密集を狙ったボールになり、そのままゴールを誘発。後半の保田は中盤で推進力を発揮し過ぎてファウルでしか止められない存在になっていて完全体に近づきつつある。相手のファウルをアピールしたり、主審に詰め寄ったりするのはレベルの低い次元で、保田にはあの、後半試合途中にあった汚いファウルを物ともせずに乗り越えて鮎川とのワンツーだけで中央を堂々と引き裂くようなプレーが出来る訳ですから、一段上のレベルでJ2を凌駕せねばなりません。大分トリニータ30年で最高の逸材なんだ、保田は。2万8千に名前だけでも憶えて帰って欲しい。4年後のオリンピックで保田がメダルをもたらすのは確実だからな、観れるのは今しかないかもしれないんだぞ。観れるうちに観ときや。




同点に追いついてからも何度か絶望的なカウンターを浴びたような記憶も薄っすらあるんだけれども、失点しなかったから大丈夫。最後に得点が生まれたのはまたもセットプレー。守備陣も攻め上がった状態でムンキョンゴンのロングフィードから。安藤が競り勝って落としたボールを伊佐が繋ぐ、足元で収めたペレイラ。踵落とし一閃。








94分劇的な逆転ゴールとなりました。最後にデルランが信じられないってリアクションしてましたけど、おい、お前さんは信じてろよ、奇跡を作り出す側の人員だろうがと思いました。でもまぁ、気持ちは分かる。「普通あんなの決まる?」と言われたら普通は決まらないよねって答えます、私も。あれはもう、色々な人の想いが乗ったゴールだった。一人一人が繋いだ泥臭いボールがゴールに繋がるという展開。亀祭り、祭りのピークを迎えた瞬間でした。






大歓声で大変な盛り上がりとなりました。結実。めちゃくちゃ喜ぶ選手達。プレー再会を阻止する冷静な小酒井。ファインプレーが多すぎてカメラが足りない。ペレイラはユニフォーム脱いじゃったけどそれくらいは許してあげたい。いわき戦でキムヒョンウも劇的ゴールで警告を貰ってますが、劇的ゴールが多くて累積警告が増えていくシステムは良いんだか悪いんだか。








その後は身体を張って時間を使い、無事タイムアップに成功。厳しいコンディションの中で結果を出しました。内容的には監督も冷静に振り返っているのでその通りという印象ですが、選手層的にも戻って来ているので内容は上がっていくはず。審判団から劇的ゴールを決めたボールを渡されたペレイラ。果たして本当にゴールしたボールなのかどうか分からん。野球のホームランボールなら分かるけれども、サッカーでは珍しい気がする。スローインでボールが入れ替わっている可能性ありそうだけれども。持って帰ってましたペレイラ。

哲平さんと監督が勝利後に寄りそう感じの良いシーンが撮れませんでした。凄く良いシーンだったんだけれども、遅れました。残念なのでその残骸だけ貼っておきます。30年の歴史の中で現役選手がクラブに関わり続けている象徴的なシーンだったのに撮り逃しました。悔しい。カメラが足りない。

試合途中で、もしこのまま負けたら亀祭りの締めとして、バーニングマンみたいに炎が出るところにニータンを放るしかないんじゃないかと考えたのだけれども、無事結果が出て大団円となりました。亀祭りが血祭りにならなくて本当に良かった。30周年記念横断幕を前に大分よりの使者を歌うことが出来た。ホームでは約5か月ぶり。どんだけ勝てなかったんだっていう話です。ようやく報われました。関わった人たちは本当におつかめ様でございました。これを機に再浮上を願いたいが、気温が下がらないので交代メンバー全体で強度を維持する必要性がありそう。長い夏をやり過ごせるか。ハイプレス、再びハマるかどうか。この試合のように30年目のシーズンを最終節まで諦めずにチャレンジしましょう。



2024/04/29

2024年 明治安田J2リーグ 第12節 熊本戦

【熊本 1 - 2 大分】


DAZN観戦でした。むき出しの闘志が勝利を呼び寄せた試合となりました。私の投資は蘇りませんが、トリニータの闘志は見事に蘇りました。ピッチ上での整理整頓は大成功。汚名返上、名誉挽回の九州ダービー。美しいゴールの応酬に終止符を打ったのは終了間際のPK。暑い気温の中で熱い試合となりました。


課題の攻撃。選ばれた攻撃陣はワントップ渡邉新太、トップ下に長沢、左に宇津元、右に野村。この日は非保持時も4-2-3-1そのままでプレスをかけていたような印象。10番野村がスタメン復帰したのは良い事なのだけれども、香川が前半途中で退場。一人戻れば一人出るような状況。前節は薩川も試合中に痛んだし、今節は香川とサイドの人員が不足気味。茂平が戻ったタイミングだったのは不幸中の幸い。右サイドでスタートだったポリバレント野嶽が左に回って、茂平が右に入って緊急対応。今日も前半早々のFKを阻止したセーブが素晴らしかった濵田太郎。2CBとGKは不動のトリオ。ボランチは小酒井が先発。私が過剰に推している保田堅心は途中交代の攻撃要員になりつつある。小酒井も良いのでね、良い競争してます。



対する熊本。活躍した選手は他所に抜かれても若手で補充します。大木監督5年目。大木監督のスタイルなくして成立しない熊本の低予算編成。大卒4人の補強と高校生1名で穴埋めした今シーズン。プロでキャリアを積んでいる補強は柏からレンタルで復帰となった岩下のみ。水曜日にルヴァンカップを戦い、スケジュール的には我が軍優位。昨年までの3-3-1-3から3-4-2-1みたいなダブルボランチ方式に変わった。サイドに寄ったり、ハイプレスだったり前節のいわき戦に似た試合展開が予想された中、課題を克服できるのかどうかが焦点となる試合でした。



保持からの展開において、足元で一度相手を剥がすような意識が加わった印象でした。勇気ね。勇気。個人でもユニットでも剥がす勇気。熊本にプレスを掛けられた時の回避策、いわき戦では肉弾戦になってしまったけれども、スペースに対して人とボールが同時に入るような前線への展開が増えたことで防戦一方では無くなった。特に守備で寄られる狭いサイドから逆サイドへの展開で時間を作れたことも良かった。守備面では熊本の3枚での保持に対して前線がハマり、蹴らせても跳ね返すところまでは良かった。セカンドボールの奪取で圧倒するまでは無かったけれども、若干上回った。お互いハイプレスの裏のスペースを活かそうとする攻守に目まぐるしく展開する面白い試合でした。得点が生まれたのは24分、守備からのカウンター発動。起点は藤原だったと思うのだけれども、前線への縦パスを渡邉新太が受けて落として、宇津元が頑張って運びました。逆サイドへの展開も良かった。最後に決めたのは復帰した10番。時々凄いゴール放つ10番。



シーズン初ゴール。顔芸は昨年よりも実用的な部類です。チャンスメイクにおいても貢献度が高い10番野村。美しいゴールでした。これで勢いづくかと思われたのですが、左サイドを破られてペナルティエリア内に侵入を許し、31分に失点。熊本の藤井から、これまた美しいゴールを被弾。ゴール出るウィークです。前半の残り時間は五分五分の展開が続いて同点のまま後半へ。



監督の指示にもあるけれども、セカンドボールを拾えたらもっと攻守にシームレス感は出たとは思う。前節から比べれば見違えるような内容ではあった。どういうサッカーを目指すのか、という点においてもう一度すり合わせを行ったらしいので、改善が目に見えたので安心感が凄い。ひとまず良かった。



熊本に多くのサポーターが詰めかけて青と赤のコントラストがDAZN越しでも素晴らしかった。青い旗を振り続けて観戦している感じが良い。多数の人が試合中に旗を振りながら観るというスタイル。何だか凄く豪華で良かった。



試合の後半、なかなか決定機を作り切れない中で、交代で入った選手達の高いシュートへの意識が試合の流れを引き寄せる。伊佐、松尾、梅崎と、途中交代で入った選手がそれぞれシュートを放つ。熊本は遠目からでもシュートを放つ意識があり、シュートレンジが広いけれども決定力は乏しくなる。我が軍はなるべく近づいてからじゃないと打たないのでイライラするのだけれども、交代メンバーはガツガツ行きました。強い気持ちが結実したのがアディショナルタイム。ペナルティエリア内、クロスからのこぼれ球をすくい出そうとしてハンドを犯してしまう熊本FW。DAZNで観ていて「あっ」って声が出てしまうくらいのハンドでした。そりゃ反則取られるわって納得のPK。蹴ったのはベテラン梅崎。



冷静に左隅に決めた大ベテラン。顔芸も素晴らしい。追加点で突き放しに成功。湧きあがりました。この、湧き上がれ、沸き上がれと書くべきか湧き上がれと書くべきか、ブロガーは毎回悩むのです。一応湧き上がれにしてます。何となくカッコいいかなと思いまして、湧き上がれの方を選んでおります。ということで、盛り上がるゴールデンウィークのスタートとなりました。試合の中で気持ちが見える内容で、アディショナルタイムに勝利ですから最高です。安心感と高揚感。ゴールデンウィーク残り2試合。継続しましょう。


2023/07/17

2023年 明治安田生命J2リーグ 第26節 熊本戦

【熊本 1 - 3 大分】


逆転ゴールが入ってくれて、きもちくしてくれて、本当にほんとにありがとう。ということで、しばらく勝てなさ過ぎて鮮度的にはほぼ腐らせてしまったネタをやっと消化できました。広末は悪くない。勝てなかったトリニータが悪い。ということで大逆転勝利、大逆転勝利でした。


30℃を超える気温、飲水タイムも導入と厳しいコンディションでの試合となりました。怪我人やら出場停止やらでやりくりが大変な大分トリニータ。野嶽を左サイドバックにして4バックに戻る。野村と保田をボランチにして中川をトップ下に、サムエル、松尾、藤本を3トップにした4-3-3っぽい並び。選手層のカバーというよりは熊本対策の色合いが濃いと感じました。ベンチには久々に刀根が、少し髭が減った感じの夏模様の刀根が入りました。新戦力鮎川もベンチスタート。



対する「大分だけには負けられない」でおなじみの熊本。逆に言うと他のチームに負けるのはしょうがない、という割り切った哲学の模様。昨年の主力が流失した割には中位に踏みとどまって健闘中。大木監督が継続して3-3-1-3を運用中。我が軍は早々に敗退した天皇杯も含めて連戦になっており、コンディション的には我が軍有利。昨年のプレーオフで熊本のスタジアムに行きましたが、空港からのアクセスはイライラしたので都内からは移動する気になれず、DAZN観戦。



亀馬ダービーです。熊じゃありません。馬です。昨年のプレーオフは1万3千人以上入りましたが、この日も1万人を超えるサポーターが集まった。トリニータは最終ラインが3枚でボールを回す熊本に対して3トップをマンツーマンで当てて、熊本の背骨であるアンカー上村とトップ下の平川を中川と野村・保田のボランチでカバーしていた印象。熊本にボールを持たせてなるべく高い位置でプレスで引っ掛ける、守備からの攻撃を主体とした熊本対策が落とし込まれていたような気がする。熊本も守備時はマンツーマン気味でボールが回し辛いので、一気にロングボールをサムエルに供給して起点を作ってから攻めるという雰囲気。ただ、トリニータは守備時に完全にマンツーマンでもなかったような印象だし、熊本の守備側のマンツーマンなのか、何なのか、どれほどの効果があったのかは微妙なところだけれども、結局のところは1対1のデュエルで勝ちゃいいんです。2巡目だし、スタイルは不変の熊本だしで、ちゃんとした対策をした、という事実が重要です。対戦チームに合わせた対策。セットプレーからの失点はあったものの、流れの中からは失点しなかったので良かったんじゃなかろうか。



先にコーナーキックから熊本DF黒木にダイレクトシュートを打たれてしまって失点してしまったのだけれども、その後すぐに左サイドのスペースを攻略して同点に追いつけたことが大きかった。スペースがあったら走り込んでしまう症候群の野嶽が素晴らしかった。左サイドでは藤本が過剰なまでにマークにつかれており、1人で5人くらい引き連れてドルブルするシーンもあったくらいで、複数人での守備的フォローが熊本DFには課せられていた模様。そうなるとスペースが空いてしまう訳で、野嶽が走り込んで供給されたボールをクロス、中で待っていたダイレクトボレーマシンのサムエルがようやくゴールを決めてくれた。きもちくしてくれてありがとう。



この日2本目のダイレクトボレーを決め切った。1本目も決めて欲しかったけれども。ペナルティエリア内で無理が効くパワーとキレ、素晴らしいゴールでした。こんなゴールを決めてくれるなら腕立て伏せの回数は誤魔化しても良いぞ、ゴールを決めるなら問題ないぞ。



あきらかに浅い。腕立て伏せの腕の角度が浅い。途中から画角からフェードアウトするマリーシア。でも大丈夫、ダイレクトボレーが決められるなら問題無し。ターゲットマンとしてボールを収める業務にも精を出し、奮闘。センターFWの初ゴールは大きい。このゴール後、前半は一進一退の攻防で同点のまま終える。



後半から松尾を下げて渡邉新太を投入。右サイドにいたはずの渡邉新太が左サイドのスペースを見つけ出して走り込んだところを見逃さなかったデルラン。ロングボールを供給して一気に局面を打開。ペナルティエリア内でボールを受けた渡邉新太がボールを預けた藤本がキレのある動きでGKをかわしてゴールを決め切った。渡邉新太の交代効果。



逆転のゴールですよ、対峙したGKをドリブルで抜くなんてね、スカッとしますよね。きもちくしてくれてありがとう。大逆転、大逆転です。逆転後に伊佐、鮎川を投入して攻撃陣をリフレッシュ。この交代も当たった。



コーナーキックから伊佐が背骨が心配になるレベルのダイビングヘッド、こぼれ球を上夷が押し込んでダメ押しゴール。なぜか藤本がゴールを決めたと謎アピール。皆も藤本を称えてサイレントセレブレーション。それほど抗議しない控えめ夷。ナイスごっつあんゴールでした。


試合はこのままスコアは動かずに試合終了。大逆転でした。3得点できれば大体は勝てます。事故みたいな失点は気にするなってレベルです。この試合、何本もビッグセーブをみせた西川が素晴らしかった。前々節、前節とミスが重なり、自信を失ってもおかしくない中で見事なリバウンドメンタリティを発揮。この試合は西川に助けられました。TwitterとかにGK替えろ的なことを書いてしまった人たちはスマホを操作した指を突き指しますように。酷い突き指をすればいい。次の試合で頑張れる選手は凄い。思い知らされました。途中、10番野村が膝を痛めたっぽい感じで交代したこと以外はナイスゲーム内容でした。



素早いトランジションを主体にする戦い方でシーズンに入った当初、走れなくなる夏に順位を落とすだろうと予想していましたが、今年はもう連戦も少ないし、しぶとく上位に食らい付ければ秋にはきっと怪我人が、きっとパワーアップして戻ってくるだろうし、なんとかなるかもしれない。まだ何も決まってないですから、目の前の試合をひとつずつ全力で勝ち取る、それを続けてもらいましょう。