2019/02/28

タイでの反響を調べてみた


ティティパンの影響によりタイで大分トリニータが有名になり始めているかもしれない。そんな仮説の元、タイ王国におけるティティパンJリーグデビューの反響を調べてみました。タイ王国でビジネスを目論んでいる国内企業に向けた投資アピール案件です(※ゲス顔で)世界戦略です、世界戦略。


しかし、まず何から始めれば良いのかさえ分からない。タイ王国のサッカーメディアについて何も知らない。行ったこともなければ、タイ人の知り合いも居ない。タイ語も分からない。知っているタイ人といえばサガットくらいしか思い浮かばない。タイガーアパカッ。困った時はググレカス。Google先生に聞いてみたところ、さっそくWikipedia氏が我が物顔で登場。タイの新聞からサッカー専門誌のリンクが判明。











はい、見つけました。スター・サッカーのWebページ。サッカー専門紙というWikipedia情報なのでタイ王国版エルゴラッソという雰囲気か。ピンク色だし。欧州を中心とした海外サッカーも取り扱われている様子。タイ語は分からなくてもロゴで分かるリーグ名。



Jリーグの記事がどこにあるのか読めないので、検索マークをクリックしてティティパン(ฐิติพันธ์ พ่วงจันทร์)で検索すると・・・・



検索結果に鹿島アントラーズ戦のレビューっぽい記事が並んだ!やったぞ!タイ王国進出に成功している模様。



しかも、記事のビュー数が・・・



7万ビューですよ、奥さん。このブログと比較にならないレベルで閲覧されています。一体どう伝わっているのか!?知りたい!これをブラウザの機能を使って機械翻訳してみると・・・・



!!!?



虐殺!?物騒過ぎる機械翻訳な。1点差でギリギリ勝ちましたけれども。大分県のコンサルタントが虐殺していた模様です。誰や、コンサルタントて。記事を独自解析して読みやすく解釈してみると、

""大分トリニータの監督、片野坂氏はティティパンをスタメン起用し、鹿島アントラーズに驚きの勝利を生み出し、勝ち点3点を獲得した。片野坂監督は、2019年のAFCチャンピオンとのリーグ戦初戦でティティパンについてコメントしました。「彼は熱心なプレイヤーです。そして賢くプレーできる。私たちがフィールドの真ん中でゲームをコントロールできるように手助けしてくれました。」""

みたいなことを書いている雰囲気。分からんけど、そんな感じ。

“”ティティパンとプレーしたMF 7番の松本はインタビューで、「大分の細かい戦術を理解するのは難しいし、ましてや外国人。あそこまで理解してスムーズにプレーできるのはかなりすごい」と答えた。“”


とゲキサカのリンクと共に松本怜のインタビューが記載されていたので、大分のコンサルタントは松本怜のことだろうと思われる。引用元の記事と思われるリンク先のゲキサカの見出しは「同僚からも賞賛の声…大分のタイ代表MFティティパンが開幕Jデビュー」なので、どこにも虐殺っぽさはないから機械翻訳はAI活用してもっと頑張れ!独自に記者を派遣して記事を書いているレベルではなさそうなのが残念なポイントではある。他の記事にも・・



大分県がアントラーズを侵略したことになっていたり、右の方の関連記事にも残忍なリハーサルプログラムとか、とにかく自動翻訳が好戦的過ぎるのでタイのメディアにどのように伝えられているのかはタイ語を勉強しないと無理っぽい。しかし、万単位でタイ人の目に「大分トリニータ」が留まっていることは確か。これはお金の匂いがする。ダイハツもみどり牛乳も大チャンスである。中日新聞の記事では21年からタイでダイハツが小型車の製造開始とある。新興国市場大切。あぁ!お金の匂いがする!

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2019011302000091.html

特にゆこゆこである。タイ人向けのインバウンドを期待して温泉を活用すべきタイミングである。実現出来れば素晴らし過ぎるタイミング。ティティパンの謎のインタビュー動画も見つけた。



なぜこんなに画質が悪いのかは分からんけど「温泉気持ち良い」だけは分かる。この動画が1万6千回も再生されている事実な。俺の動画が1万回以上再生されたことなんか10年動画を上げ続けて2回くらいしかないのでこの勢いが分かって頂けるだろうか。お金の、お金の匂いがする。温泉気持ち良い。ゆこゆこさん、タイ語ホームページをはよ!誰か投資家呼んで来て!ジェイリース株を塩漬けにしなくて済んでいる投資家をはよ!(※切実)良い感じの反響の模様ですので、ホーム開幕戦に行かれる方は、松本山雅の反町監督が大分対策として何かしら手を打つはずなので、堅い試合になると思われますがハーフタイムとかで大きめの声でタイで凄いらしいよ、って噂話をして投資家の気を引けるように、ご協力の程、よろしくお願い致します。

2019/02/24

2019年 明治安田生命J1リーグ 第1節 鹿島戦

【鹿島 1 - 2 大分】



大分トリニータがJ1に帰って来た!誰も待ってなかったろうけれども!我が軍のサポーターはこの日を夢見て6年。もうダメかと思うシーズンは今まで何度でもあった。逃げ出したくなったことも今まで何度でもあった。終わらないチャントを歌い続けても一時はJ3にまで落ち、這い上がり続けて昨シーズン遂にJ2で2位に食い込み、自動昇格を手にして過ごしたこのシーズンオフ。鬱になってしまいそうなほど退屈な週末をやりすごして迎えたこの日。シーズン開けましておめでとうございます!ハレの日です!開けた開けた、J1開幕。行ってきました鹿島スタジアム。雨も降らずに晴れて良かった。



痩せてた頃のジーコは永遠です。塩害でスタジアムの管理が大変という噂を聞いたことがある、強い潮風に晒され続ける巨大な鹿島スタジアムは圧巻。日本で一番大きく表示されている当日券販売所じゃなかろうか。これだけ都心から離れたスタジアムで当日券を買う人は居なかったけれども。








4年前に関東組に拉致されて連れて行ってもらったユースの試合以来の鹿島スタジアム。最高の専用スタジアムでJ1開幕を迎えられる幸せったらなかったですよ、本当に。しかも鹿島はアジアチャンピオンズリーグを制覇したチームですから、今まで積み重ねて来たことが日本最高峰のプロリーグでどこまで通用するのか、内容的にも見逃せない一戦。有名人が国歌独唱するなど、J1はとにかく華やかで、田舎者が上京してきたみたいな感覚に襲われました。たかが開幕戦、されど開幕戦。今年の開幕スタメンは新戦力要素多めとなりました。


今年もスタメンツイッター速報はジェイリース様スポンサード。週明けにはご祝儀相場でジェイリース株価が戻ることを期待しつつ(※切実)、スタメンはGKと最終ラインは昨年のメンバーが死守もボランチにはティティパンが登場。これは予想外。タイ語で書くとฐิติพันธ์ พ่วงจันทร์。新戦力としてはアジアカップがあり、合流が遅れていたのでまだ時間がかかるであろうという大方の予想を覆した。左サイドにはお父さんが中津出身の人と発覚し、湘南っぽさが一気に消えた高山。2シャドーが小塚、伊藤涼太郎というJ2オールスターズからの抜擢。ワントップにはペナルティエリア内での落ち着きが実家で過ごすレベルで名を馳せた(※馳せてない)Mr.這い上がり藤本。










+αのメンバーによる戦術練度の薄まりと、個の力による期待の高まりが入り混じる大分トリニータ先発陣。開幕戦独特の高揚感の中でキックオフとなりました。対する鹿島は小笠原満男引退により、内田篤人がキャプテンに就任。西大伍が神戸に、昌子が海外移籍と主力移籍の穴を埋める補強が完全にはされておらず、若手の奮起という若返り策で乗り越えようとしている印象。特にクラブの期待は10番安部裕葵に託された。しかし、今日の試合ではこの「10番」の仕事の差が試合の結果を分けることに。



個人的なイメージなのですが鹿島はやっぱり王者なんですよね、絶対王者。横綱。戦術的に小細工するようなクラブ哲学ではなく、ダイヤモンドかボックスかの違いはあれど基本はオーソドックスな4-4-2で、何かしら1点入れて、そのままやり過ごして勝ち点を奪うという、相手の良さを消し合うJ2の戦いを知らないJ1王者。王者は大分対策みたいなことで自分たちのやり方を変える訳がない。開幕戦も大分トリニータの分析はしていたのだろうけれども、J1ではJ2と違って相手に合わせて3バックのミラーゲームにする、みたいなことは起こらない。これがJ1仕様。我が軍にとっては王者の方が組みやすい。セレッソに引き抜かれたロティーナ監督はJ2に帰って欲しい。鹿島は個の力量を基本とした差で圧倒しようとしていた印象。基本戦術は攻守の切り替え素早く、攻撃はショートカウンター狙い。



お互いに点が入るまで鹿島の前線は大分の最終ラインにまではプレッシャーはかけず、中盤で奪ってから攻撃に転じる戦略。序盤はあまり追って来なかったのが意外だった。鹿島の誤算は大分が予想以上に「やれた」ことだったのではないか。J1のスピード、強さに慣れるまでに5分必要だったが最終ラインの、鈴木、福森、岩田のJ1への適合っぷりが素晴らしかった。最終ラインの安定は我が軍の戦術の全てなので、GK高木を含めた4人がしっかりとしたボール回しを出来たことが大きかった。鹿島の10番を対面で抑えた岩田の活躍も素晴らしかった。相変わらず監督は良く動いていた。




そしてこの試合の結果を決定付けたもう一人の10番。ペナルティエリア生まれ、ペナルティエリア育ち、悪そうなパスも大体決める藤本が躍動。昨シーズンジェフ戦とそっくりなチャンスを2度3度生み出しました。


このゴールが脳裏に浮かんだよね、浮かんだよ。ただ、今日は違っているポイントがあって、この試合のパスはDFが適当に出したけれどももう一人、ペナルティエリア生まれ、ペナルティエリア育ち、悪そうなFWにプレッシャーかけられても落ち着いてパスを供給できるGK高木のパフォーマンスが凄かったと思うんです。圧巻の攻撃的パフォーマンス。10分過ぎの最初の決定機、高木からのパスを見る限り、鹿島の5番が人に付く癖があることを逆手にとって藤本と一緒に駆け引きをしていたのではないか。その状況を作り出すためのボール回し。狙いが明確でビッグチャンスを生み出せたのは勇気が湧くプレーでした。






先制点は前線3人のコンビネーションから。伊藤涼太郎、小塚、藤本の3人がワンタッチパスで素早く相手を振り切っての藤本のゴール。さすがの開幕男、10番を託されたのではなく、自らもぎ取って来た男の「持っている」感が凄い。説得力が違う。JFL、J3、J2、J1全カテゴリーでの開幕ゴールという偉業達成。小塚と伊藤涼太郎は前を向いてボールに絡むと2人とも仕掛けられるタイプなのでポストタイプの伊佐や三平と絡んでも、もっと面白くなるのでは。新戦力、楽しみでしょうがない。







戦術を表現できて、前半をリードで終えられて、良い印象はありつつも、それでもギリギリ戦えている、という印象を持つくらいに鹿島の個の強さは感じました。45分が濃密で、一つ一つのプレーに本気以上を出さなければ対等にならない。戦えているけれども上回れている訳ではない感覚。セットプレーで失点しなければラッキー、くらいに思えるレベルの差を感じたのは事実。




後半早々にやっぱりか、というくらい予想通りにセットプレーで追いつかれてから、65分過ぎくらいまでほぼ鹿島のボールを握られっぱなしになった時は白眼を剥きましたが何とか堪えられたのは、やはりペナルティエリアを住みかとする2名の活躍と、もう一人の新戦力、オナイウ阿道の絡み。同点に追いついてからの鹿島は勢いに乗って前がかりになり、それがまた鹿島の5番を集中的に叩くピンポイント攻撃に繋がった。高木のフィードをオナイウ阿道がお手本の様に5番を釣り出して裏へ抜け出してラストパス、これを藤本がワンタッチで決めて突き放しに成功。片野坂監督としては、同点に追いつかれてすぐにオナイウ阿道を投入して2トップ、3ボランチに移行したことが功を奏した形。







リードを守るためにティティパンから丸谷に代えて守備に重点を置き、あとは耐えるだけ。無事に逃げ切りに成功しましたが、ティティパンにも触れておきたい。意外なスタメンではあったものの、運動量豊富で前線にも顔を出すので丸谷よりも攻撃的な選手という印象。駆け上がるMF。常に動きながらボールをもらおうとしてくれるので気が利くタイプでもある雰囲気。J1でやれそうな実力を十分に持っていそう。まだ1試合だけど、好印象。世界戦略のためにもタイ語でブログ書かなければならんのではないか。タイ語の通訳さんも細かい指示を出していて、いずれ喉が枯れる気がするので浅田飴さん、タイへの進出チャンスです。








長いアディショナルタイムを抜けて、無事にリードを守って鹿討伐に成功。アジアチャンピオンを倒せてしまった。凄いぞディアハンター大分トリニータ。そもそも鹿島に勝った記憶なんぞ無いのだ。アウェイの地、鹿島スタジアムにて上々の滑り出し。選手達は毎試合120%で試合に臨まければならない厳しい戦いが続くと思われます。が、それが普通になった時にチームとして一つ上のレベルに成長できるはず。戦える自信になったはず。J1の生観戦は濃密で、90分が異常に長く感じましたが面白すぎた。J1は凄い。アディショナルタイムくらいに今までの苦しかったシーズンを思い出して込み上げてくるものがありました。走馬灯のように駆け巡ったのでこのまま死ぬのかなって感じるほどに。






今のチームは本当に、今までに見たことの無かった景色を見せてくれるチームで凄すぎる。昨シーズンの開幕戦、栃木に対して4得点したあの試合、もうこのシーズン以上強くなることはないだろうな、ピークを迎えてしまうんだろうな、という寂しさを感じたのですが今年は新戦力を迎えたことで、どこまで行けるのか分からないくらいの伸びしろを感じました。高山もまだまだ完全にはフィットしていないけど個の力で何とかできてしまっていた。このチームは次にどんな景色を見せてくれるのだろうか。J1開幕、次はホームで3万人、3万人集まれ。凄いチームになるかもしれない。でもこのスタメンをガラッと変える可能性もあるから恐ろしい。次節も見どころ盛りだくさん。昭和電工ドームに行かなきゃ損。



ダニエルの横断幕、素晴らしい出来。皆気持ちは一緒。