2014/11/30

勝負の中身を予想してみる


最終節で青野社長が言った「勝負させて下さい」の中身が気になってしょうがない人です。しかし、時系列的に並べるならばサポーターがシーズンパスを買う→社長が勝負する、という順番になるのでまずはシーズンパスを買うのが先になります。まだまだ先の話です。でも気になります。ならばちょっと予想してみましょう。別れの季節、頭では理解が出来ても精神のバランスを保つために現実逃避が必要です。


Jリーグのクラブの社長が勝負するって言い出したら普通は悪い予感しかしないのですが、そこは我が株式会社大分フットボールクラブ社長。誰よりも債務超過に苦しんだ経験を持つ社長ですから、無理な勝負をする訳がない。現実路線、でも普通よりも大盛り・・・いや中盛りくらいの支援を前提に勝負をするに決まっています。決まっているのです。


思い起こせば我が軍が資金不足で途方に暮れた時、社長を引き受けてくれた青野社長。火中の栗を拾うどころか、火中の栗を丸飲みしてくれました。もともとはスタジアムでサッカーを観ていた我々と同じ側にいた方が、人生を賭けて社長を引き受けてくれたのですから、感謝してもしきれない恩があります。この人を男にしなければならぬ、ならぬのです。


勝負、それは勝ち負け。一歩前へ踏み出すから勝てる可能性があるけれども、負ける可能性もあるもの。一体何にお金を使うのか?補強か?設備か?ずっと好きだったあの娘に告白するのか?予測してみましょう!


【予想①】外国人FWの補強
誰もが予想したであろう、外国人FWの補強。Jリーグの補強と言えば外国人FWですよね。今シーズンは終盤に林が踏ん張ってくれたとは言え、レンタルの選手ですから来シーズンの去就は未定。2桁得点を期待できる軸になるような選手が欲しいですよね。出来ればJリーグで実績のあるFWであれば尚良し。例えばかつて在籍したマグノアウベスのような、10番を任せられる選手の獲得に勝負!ならば分かりやすいですね。


【予想②】日本人選手の補強
もしかすると名のある日本人選手の獲得だって可能性があるかもしれません。元代表級のベテランの獲得か、補強と観客動員の相乗効果が得られるような日本人選手。チームも強くなるし、観客動員にも繋がるようなスター性のある選手であれば尚良し。20周年ベストメンバーにも選出された三平の再獲得なんてことがあれば、シーズンパスだって追加で500枚くらいは売れそう。石神の再獲得も同時に行えれば2人で年間10得点は堅い。それ以外の日本人であれば、海外出戻り組なんてのもあるかもしれない。新潟ではスペインから戻った指宿が活躍しているし、出場機会が得られないとか、そろそろ戻って来ても良いんじゃない的な選手とか。金崎夢生で勝負なんて夢が生まれますね!


【予想③】メカラドンチッチの補強
今年消息を絶った大怪獣ラドンチッチ。私、全て伏線だったと思っています。よくほら、少年漫画とかで一緒に戦っていた仲間が死ぬんだけど、実は生きていてピンチの時に颯爽とパワーアップして戻ってくるパターンのやつあるじゃないですか、あれだと思うんですよ。膝の怪我ってことになっていますが、もう全身手術してメカラドンチッチとしてキカイダーにしてしまうんじゃないだろうか。フォルラン獲得の300倍くらいお金が必要かもしれないけど、人体改造で勝負!


【予想④】ジョナサンのジョイフル化
秘密兵器ジョナサン。今シーズンはほぼ秘密のままで終わりましたが、秘密のまま終わらせる訳がない。これね、伏線だと思うんですよ。よくほら、少年漫画とかで一緒に戦っていた仲間が死ぬんだけど、実は生きていてピンチの時に颯爽とパワーアップして戻ってくるパターンのやつ。ただ、ラドンチッチとは違っていて、お金をかけずにちょっとだけ見た目を変えたい。鳥栖に戻ると見せかけて、覆面して新規獲得の体で、ついでにスポンサーを考慮してジョイフルに改名して勝負!お前ジョナサンだろ!という掛け声はタブー。


【予想⑤】エジミウソン4度目の帰還
困ったときはエジミウソン。補強と言えばエジミウソン。もうコーチとして呼んでしまおう。残留争いも勝ち抜けるし、タイトルだって獲得できちゃう縁起物ですから何よりもの補強です。試合終了後にラインダンスを行うようになりましたが、やっぱりエジが一人で踊ってなんぼだと思うのです。正しいエジ踊りが伝承されていないことが残念で仕方ありません。伊佐にエジミウソン芸を継承してもらう必要があると思っていたので、エジミウソンを伊佐専属のダンスコーチとして招へいして勝負!ちなみに正しいエジ踊りはこれ。




【予想⑥】芝をどうにかする設備投資
設備投資なら大銀ドームの芝をなんとかしたい。公共の施設なので出来ることは限られるでしょうが、そんなことは言ってられません。勝負がかかっていますから、とにかくあの腐りやすい状態をどうにかしたい。淀んだ空気を一掃する大型扇風機をダイソンに開発してもらいたい。もう屋根に超大型の扇風機を設置しよう、屋根に。常に風を起こす、そしてLED照明で強制光合成させる。風はあれだ、試合中も常に相手ゴールに向けて吹くように使えると尚良し。光と風の設備投資で勝負!


【予想⑦】大分県民移動ソリューション
今シーズンは特にアウェイで勝てませんでした。やっぱり大分県民は移動が大変です。大分空港までも遠く、長いバス移動でベテラン勢は疲弊してしまいます。それならば移動手段に設備投資しましょう。大分県民の代表的移動手段といえばもう、1つしかない。水陸両用ホバークラフトですよ。ホバークラフトを買う。バスで移動なんかしない、もう。どこに行くのも全部ホバークラフトで良いんです。九州内は当然のこと、愛媛にも、岡山にも直線で行ける。直線で行けばいいんです。最短距離は直線ですから、移動時間短縮につながる。揺れるけど。すんごい疲れそう。たぶんアウェイの勝率下がる。ダメだこりゃ。


ということで、メカラドンチッチって思いついたんで書きたかっただけの内容でした。シーズンオフはこんな感じで、すごく適当にやっていこうと思います。現実逃避です、現実逃避。

2014/11/23

2014年 J2 第42節 湘南戦

【大分 2 - 3 湘南】

激闘の最終節、全身全霊でJ2王者湘南に食らいつきましたが至上命題の勝利を得ることが出来ずに、何もドラマを起こせないままシーズン終了となりました。残念無念。最終節は全試合が同時キックオフで、他の試合経過も気になっていたのでスカパー!オンデマンドを駆使して自宅にあるPC、タブレットをかき集めてテレビと併せて4試合を同時に生観戦。ぐったりですが、今日は若干長めでお送りします。


最終節、プレーオフ圏内に関わりのある対戦は「札幌vs磐田」、「讃岐vs千葉」、「横浜FCvs北九州」、「山形vs東京V」そして「大分vs湘南」だった訳ですが、磐田は得失点差を考えると勝とうが負けようがプレーオフ圏内は堅かったので無視して、スカパー!で大分vs湘南を観ながら他の試合をオンデマンドで観るという最終節満喫プラン。真っ先に試合が動いたのは大銀ドームでした。



スタメンには前節と比べて若干の変更が。末吉が怪我のためか欠場しており、松本怜が前線になり、右サイドバックには西。今日の攻撃は右サイド偏重になりましたが良い出来でした。開始30秒で西が一発警告をもらうほど激しいコンタクトで始まった試合は、それが開始のゴングであったかのような球際の肉弾戦となりました。怪我なくJ1で戦いたい湘南の選手達が怯んでくれれば越したことはないのですが、そこは今シーズン各クラブが何をどうしようが止められなかったJ2王者湘南。真っ向から受けて立ってくれました。


激しい球際の攻防、素早い攻守の切り替え合戦の様相を見せる中、先制点を奪ったのはトリニータの流れるような攻撃でした。左サイドから右サイドのオープンスペースにいた松本怜にパスが通ると、果敢にオーバーラップしてきた西がクロスを上げ、湘南DFの後ろから飛び出した林が頭で決める。完璧なゴールで、ドラマを期待させるには十分すぎるほどの上々の出だし。湘南の3バック対策としてワイドな展開がズバッと決まったような、練習してきたことが出せました的なゴールだったと思います。


そんな中、タブレットで観ていた山形vs東京Vが動く。ヴェルディが先制。前節讃岐戦にうちが勝ったので残留を確定させたお礼でしょうか。ありがとう、ヴェルディなんて思っていたら即山形が追いつきやがんの。それに連動するかのように湘南がコーナーキックからのこぼれをミドルシュートで決めやがんの。ここ最近、大銀ドームでミドル決まりますね・・・・トリニータ側のミドルは決まらないけど。ということで、一喜一憂が半端ない観戦スタイルでした。


横浜FCvs北九州には動きがなかったものの、讃岐vs千葉ではアクシデント発生。前線へのフィードを競り合ったFW森本の後頭部と讃岐DFのヘディングが交錯。森本が脳震盪で起き上がれなくなり中断。結局森本は救急車で搬送されましたが、スカパー!の情報だと検査の結果問題無かったとのこと。この影響で讃岐vs千葉だけが20分以上終了時刻がズレる結果に。これがまたドラマに繋がったりするのか?なんて深読みしていたのですけどね・・・・。


ジョンヒョンのブレ玉FKなど、惜しい場面もあったけれども1-1のまま折り返した大分vs湘南は後半52分にカウンターから湘南に突き放される。4人もDFがいたのに、湘南FW岡田1人にループシュートを決められる。岡田へのパスも凄かったけど。そもそも湘南相手に1得点で勝てるとは思っていませんでしたが、先に2点目を奪われたのは痛恨。ショートカウンター好きな湘南にリードされるという、ほぼ絶望的な状況に追い込まれました。


数分後、横浜FCvs北九州でコーナーキックのこぼれ球を押し込んだ横浜FCが先制。退任が決まっている山口素弘監督にほぼ全選手が揉み合って抱き合うという恩返し弾。これで北九州も厳しい状況に。徐々に追い風が強くなるのに自ら帆を畳むトリニータ。状況打開のために63分に土岐田を下げて阪田を投入。ダニエルを1列前に出して、攻撃面を強化。ただ、カウンターの守備に追われる場面の方が多くてあまり効果的とは言えませんでした。この頃、讃岐vs千葉では森本の代わりに入ったケンペスがロングボールから一人でゴールを決めてしまい、千葉が先制して前半を終える。


70分過ぎ、攻撃に出ざるを得ないトリニータは風間を下げてミスタートリニータ高松を投入。林との2トップに切り替え。ここから試合を動かすんだから流石はミスター、役者が違う。またもや右サイド、もう物足りないなんて言わせない松本怜が自ら、自らですよ!?局面打開してドリブルで抜け出してクロスを上げると、湘南DFが触るも林がなんとかシュートに持ち込み、GKが弾いたところを高松が押し込む。劇的同点弾でスタジアムの歓声がスピーカーを通しても伝わりました。盛り上がり最高潮。まだ行ける、あと1点。そう、その1点を湘南が先にとっちまうからドラマチック最終節が起こせずに終わるんである。


前のめりにならざるを得ない我が軍を尻目に、大好物のカウンターで少人数でも得点を決める湘南。1プレー1プレーの質が違いました。ウェリントンのヘディングで失点したカウンターを受けた場面、誰も体を寄せることができずに足も止まっていたので、2点目の得点で全力を使い切ったような感じでした。あぁ、死力を尽くした2点目だったのか・・・・・。最後に85分に若狭を下げて木島を投入。3枚の交代枠を使い切り、後は選手に頼るのみ。


山形vs東京Vは86分に東京Vが2点目を決めて山形を突き放す。北九州も得点できずに横浜FCに屈する。追い風を感じるもウェリントン弾で船底に穴が開いた我が軍は前進できず。東京Vや横浜FCのお膳立てを活かせずに2-3で試合終了となりました。負けた。7位確定。自ら昇格プレーオフへの扉をこじ開けられずにシーズン終了となりました。


トリニータと湘南の試合自体はとても激しく、攻守の切り替えも速く、見応え十分で面白かったし先制出来た展開を考慮するなら勝ててもおかしくなかった。選手の気持ちも十分見えたし、だからこそ試合終了後に拍手が多かったのでしょう。この試合に関しては湘南の2点目が全て。4対1で決められたら諦めざるを得ない。1失点目は不思議なんだが、今シーズンのミドルシュートを決められる体質の原因は守備の時に戻る人数が多すぎて、最終ラインの前にスペースが空くことが多いからだろうか・・・。「戻るだけが守備」になっていると感じました。


4試合を並列で観ていて、トリニータが負けたこともありしばらく放心状態でした。札幌vs磐田は引き分けだったようで、結果的にJ2プレーオフ進出は唯一最終節で勝利して3位に躍り出た千葉を筆頭に、4位磐田、6位山形での争いとなりました。5位の北九州がJ2ライセンスだけしか持っていないのでプレーオフは不参加。磐田と山形の対決での勝者が千葉と戦うことに決まりました。3回目のプレーオフ、今まで6位トリニータと4位徳島の2チームが勝ち上がった実績しかないので何とも言えない。勢いの継続で言うと千葉か?シーズン終盤からレームダック状態の磐田が蘇るか?最終節にプレッシャーで躓いた山形か?全然予想できない。いい加減、天敵千葉に上がって欲しいですけど。


結局のところ、勝ち点が足らなかったのはこの試合だけでなく、ホームでの水戸戦の大逆転負けだけでもなく、シーズン通して勝ち切れない、引き分けにも出来ない試合が多かったからです。17勝、12分け、13敗。アウェイでは特に勝てなかった。1得点、1失点、勝ち点1の重みってやつですね。J2の3位から10位くらいまではここ最近どんぐりの背比べ状態で、自動昇格圏に突き抜けるためには圧倒的な戦力か監督力か、そのどっちもが必要だと思います。ましてトリニータはJ1に定着することを中期目標に掲げているのですからね。


シーズン終了後のセレモニーで社長と監督とキャプテン高木の挨拶がありました。今シーズンの最大の目標であった債務超過の解消が実現できたのは素晴らしい結果です。これまで田坂体制ではアウェイへの遠征ベンチメンバーが規定内の7人ではなく5人だったり、色んな制限がありました。ただ今シーズンは債務超過圧縮の目途がついた頃にシーズン途中での補強もあり、後半戦は結果を求めるべきだと思っていました。その中でプレーオフ進出も出来なかったので、田坂体制の継続前提の話は個人的には意外でした。


違和感があったのは、この試合の結果が考慮された上で次を考えるのであれば分かるのですが、この試合がどうであれ続投が決まっていた感じに、です。それなら先にリリース出してくれれば良いのに。打診はしていて、試合終了後に回答があったのかもしれないけど。


常識から考えて育成と結果を両方求めるのは非常に難しい。例えば自分がどこぞの企業の営業課長だったとして、部長から実績のある課員の配置転換を告げられて、その代り新卒を入れるから売り上げ目標は倍増な、なんて告げられたら転職先を探すレベルです。楽な仕事がしたい。仕事辞めたい。個人的な心の声は置いておいて、今シーズンのトリニータは中途半端だったと思います。


シーズン当初、我慢して使っていた岩武はたぶん大学進学しちゃうだろうし、FWは後藤や伊佐の成長を我慢できずに林やラドンチッチを補強して即使ってしまうし、それでプレーオフに出るならまだ分かるけど、それも逃してしまった訳で。良い言葉で言うならやれることは最大限やった、なんでしょうけど。債務超過の解消の枷があったのは分かっているつもりなんだけれども。


ピッチ外の目標は債務超過の解消。ピッチ内の目標は育成だったのか、昇格だったのか。育成路線だったけれども、途中でちょっと欲を出したと思うのです。中期計画的には「早い段階でJ1に昇格する」と濁されていますが。もっと若い選手中心で我慢し続けたのであれば、育成できました!来年勝負します!で理解はできる。ただ、それであれば夏以降の補強は何だったのかと。その補強と7位の結果に対して責任を取るのは誰なのか、と。もっと若手で我慢できたのではないかと。観客動員が明らかに減ったので動かざるを得なかったかもしれない。


結果が出なくても若手で我慢するということは田坂監督に結果の不出来を押し付けることにしかならないし、複数年契約の中でやらないとしっくり来ないことも事実。J1昇格した時でさえも三平も石神も買い取れなかったクラブが来年、「最初に」田坂監督で本当の勝負をするという決断なのであれば、支持する人はシーズンパスを買えば良い。シーズン終盤のサッカーに賭けるならシーズンパスを買う、田坂体制には我慢ならんという人はシーズンパスを買わない。ただそれだけのお話だと思います。


観客動員は減る一方だけど、今残っているクラブへの忠誠心が高いどうしようもない変態の我々はどうせ買うのでしょうが、今日来場してくれた1万2千人以上の観客の中で、シーズンパスを買っていない人が戻ってくるかどうかで「勝負の中身」が決まるのでしょう。


ただ1つ思っているのは、我々は完璧なクラブではないということ。選手も社長も監督もコーチもサポーターも、みんな育てながらJ1に定着できるクラブを目指していることを忘れてはならぬと思います。お金は潤沢ではないのですから。良い選手も良い監督も高額なんです。良いから高額なんです。そういう世界なのです。


まだ正式リリースは何も出ていないので勇み足かもしれませんが、クラブの経営規模を理解したうえで戦力と戦術を冷徹に分析できる人じゃないと正しく判断できない事案だと思います。何か数値で示してくれると分かりやすいのですが、難しいですよね・・・。結局ここまで長々と書いて、お前は一体何を言いたいんだ?と問われるとですね、個人的には急で違和感はあったけど、コスト的なこと考えると田坂体制でもう1年が一番安上がりでJ1昇格への可能性が高い選択肢だと思うに至りました。えぇ、書きながらですが。今シーズン、チームの雰囲気は悪くなかった。まとまった明るい、良いチームだったこともあります。落ち着いて考えるとまた違ったこと書くかもしれません。ひとまず今シーズン長い間、関係各位はお疲れ様でした。 また来年優勝目指して頑張りましょう。

2014/11/16

2014年 J2 第41節 讃岐戦

【讃岐 0 - 1 大分】



うどん県vsおんせん県、おんせん勝利!アウェイで勝ちましたよ!最終節に首の皮一枚、可能性が繋がった状態でホームにトリニータが戻ってきます。今シーズン最終アウェイ戦に行ってきました。丸亀日帰り、飛行機で行ったのに遠く感じた・・・。





始発で羽田に向かい、早朝便で高松空港へ。ジェイリースのCMの「高松大樹です!」が脳内を駆け巡る。今日はきっと高松が決勝ゴールだな、そんなお気楽モードで高松空港から丸亀駅までリムジンバスで揺られに揺られました。酔ったわ。丸亀駅には若干のJリーグ特需的な趣があり、徒歩圏内で行けそうなうどん屋さんが無さそうだったので諦めてさっさとスタジアムに向かいました。シャトルバス片道300円。




メインスタンドとバックスタンドから成る丸亀陸上競技場、メインスタンドは異常に大きく高さと勾配がある。このメインスタンドから写真と映像を撮りたくて丸亀まで行ってしまいました。


駅にあったアウェイサポーター向けのチラシにスタジアムの近くにうどん屋さんがあると記されていたので探してみることに。Twitterでフォローしている信頼できるグルメ情報筋も頼りにしつつ。



スタジアム裏手すぐにセルフ方式のうどん屋さんを発見して入ってみることに。というのも讃岐のスタジアムグルメがちょっと寂しくて・・・・。



セルフ方式のチェーン店も全国展開されている昨今、讃岐うどん自体がポピュラーになってしまっていて、コシが強くて美味しいのですが本場で食べている感はちょっと薄かったです。有名店巡りは車が無いと厳しいですね。試合観て帰る、だけの予定しか立てずに遠征するとこんなもんです。満腹でスタジアムに戻ってメインスタンドへ。





メインスタンドのスタジアムグルメの屋台がこんな感じ。バックスタンド側に両サポーター席があるので、バックスタンドの屋台の方が若干スタジアムグルメっぽかったです。









今までスタジアムで目撃した中で、最も寂しい子供向けイベントを激写。ただ、お姉さんが素敵な笑顔を振りまいていたので癒されましたが。讃岐も崖っぷちの状態だった割には盛り上がりが薄く、観客も少なく、牧歌的なJ2を久々に観た気がしました。どちらかというと私はこういうスタジアムの緩い感じの方が好きなのです。満員のスタジアムで観るよりは気楽に観られる感じが個人的な好みです。



メインスタンドは2階建て。鳩の糞多め。試合開始1時間前くらいまでは人よりも鳩の方が多かったレベル。このメインスタンド、珍しいのは座席表が「ひらがな」で区切られていること。普通アルファベットと数字じゃないですか。



表記が「ち~に」とか、ちょっと可愛くなってしまっている。終わり際が「や~ん」とかになっちゃっているかどうかまでは調べていません。はい、試合です。



スタメンには西が復帰。左サイドに松本怜が回り、右に西。後は最近の固定メンバーでした。勝利しなければこの試合でプレーオフ進出の可能性が潰える可能性もある崖っぷちの状態。


対する讃岐はオーソドックスな4-4-2。アンドレアという外国人を中心とした攻撃と守備ブロックを形成してカウンターを狙うチーム。3月の対決は怪しいPK獲得でなんとか勝利出来た相手。讃岐は東京Vとの勝ち点差次第でこの試合で入れ替え戦が確定してしまう崖っぷちの状態。


試合開始から意外と攻めてきた讃岐。勝利が必須とあって個人的な予想よりは前に出てきたイメージ。主導権はトリニータが常に握っていたと思うのですが、なかなか得点が奪えない状況が続きました。崩せていた場面もあって、あと少し、というチャンスの数はトリニータの方が多め。後半に入っても状況変わらず、むしろ讃岐に決定的な場面があったりと白目剥きそうに。


徐々に残り時間が気になり始めた頃、田坂監督が立て続けに動く。土岐田に代えて高松を投入し、林を右サイドに。次に風間に代えて左サイドバックに若狭を投入し、松本怜を右サイドに。高松と林の2トップになったような状況から3分後、讃岐側の不用意な状況で急いで蹴ったFKをはね返したボールが右サイド松本怜の足元に。前線には高松、林、為田が残っていた状況。走る怜、あっという間にゴール前に。あの、散々物足りないと言っていた松本怜が、自ら仕掛けてシュート。待望の先制点が生まれる。


やっぱり田坂監督が攻撃的に動いた場合は采配が当たりやすいような気がする。ゴールが決まった時の田坂監督の叫びっぷりったらなかったんですよ。采配ズバリだったし、本当に良い時間帯に決まったし、熱がこもっていました。全然物足りなくない松本怜の値千金のゴールでした。今シーズン初ゴール。間に合って良かった。高松の日は次節以降でしょうか。



前節、アディショナルタイムに2失点して逆転された課題を無事クリアして逃げ切りに成功。崖っぷち対決を制して最後のアウェイで有終の美を飾りました。あぁ良かった。アウェイ最終戦とあって、ラインダンスにはスタッフと監督も近くに。もしかして一緒に踊るか!?と淡い期待を持ったのは私だけだったのでしょうか。













スタジアムに駆け付けたサポーターの数は五分五分だったかもしれない。雰囲気はホームのようでした。今日の結果で、讃岐は入れ替え戦が確定。我々がとどめを刺した感じですが、積み重ねの結果ですからね・・・。最終節は讃岐vs千葉というカードにどんな影響が出るのか。入れ替え戦の準備に徹する讃岐がどう出るか。残留が確定した東京Vが山形と対戦。我々は緑と青の王者湘南との対戦。J2ラストボスに勝たねば何も起きずに終わる最終節。盛り上がって参りました。私は一足先に生観戦を終えてしまいましたが、ぜひ皆さんホーム大銀ドームで最終節の応援に駆け付けてあげて下さい。あわよくば味スタで試合ができるように。さぁどうなる最終節!?

2014/11/09

2014年 J2 第40節 水戸戦

【大分 2 - 3 水戸】

衝撃的な勝ちがあれば、衝撃的な負けもあるのがサッカー。今日の負け方は堪えますね。節目の40節で勝ち点を伸ばすことはできずに終わりました。昇格プレーオフ進出に赤信号です。泣きたい。スカパー!を通じて静まり返った大銀ドームが切なかった。こんな日は強いお酒を飲むしかない。冷静な書き出しで始まっていますが、あたし心中穏やかじゃなくてよ?現地で応援された方はもっと心中穏やかではないと思いますが、お疲れ様でした。とりあえず気をしっかり持って下さい。



スタメンは前節同様でした。簡単な試合ではないと分かってはいたものの、先制して、試合を優位に進められていました。走って、守って、攻守の切り替え速くして、前半は間違いなく大分ペース。風間のコーナーキックに合わせたシュートで先制してより自分たちのペースで試合を進められたと思います。水戸もプロとして素晴らしく、消化試合とは思えない粘り強さでした。


後半、馬場を投入した水戸。その馬場に右からのピンポイントクロスを合わせられて同点に追いつかれるも、為田の素晴らしいゴールで再びリードを保ってロスタイムへ。どう考えても勝ちが見えていた状況から一変、スーパーゴールが立て続けに決まってまさかの逆転負け。劇的な幕切れとなりました。ゴールがスーパー過ぎて呆然としてしまった。普通ならJ2でお目にかかれないようなゴールが2つもホームでロスタイムに炸裂するなんて・・・・。あれこれ言ってももう2試合しか残ってはいないので、微修正できるところは微修正して次の試合に臨みましょう。しかし、今日の試合は為田がキレッキレで凄かった。勝っていれば為田を賞賛するだけのブログになっていたかもしれないレベルでした。


松本vs千葉戦で千葉が負け、群馬vs磐田が引き分けで終わり、同時キックオフの山形vs福岡で山形が逆転勝ちした状況もあって、ギリギリまで手にしかかっていた勝ち点を全て失うこの反動が大きすぎるショッキングな結末。7位転落。こんな試合がある訳だからリーグ戦だって最後の最後まで何があるか分かったもんじゃないですよ、これ。最終節の試合終了の笛が鳴るまではチャンスを信じて戦い続けましょう。しかし残り全部勝つのがこんなに難しいとは。讃岐戦、もう負けられない。

2014/11/01

2014年 J2 第39節 岐阜戦

【岐阜 2 ― 3 大分】



ギッタギタの岐っ阜岐阜にしてやんよ。そんな気持ちで行ってきました岐阜へ。2012年3月以来の長良川競技場でしたが、残念ながら強い雨の影響でピッチ状態が劣悪となり、サッカーを観たのか、それとも水溜りの上で行う新しい競技を観たのか?何だか困惑しましたが、とにかくトリニータが勝ちました。私、5月の福岡へのGW遠征以来、約半年ぶりにトリニータが勝った試合を生で観られました。勝利の歌、聞けましたよ!ご無沙汰でしたよ!






とにかく雨が強めでして、気温も上がらずにアウェイ観戦するにはお薦め出来ない天候でした。思い起こせば2010年、長良川競技場が国体に向けて工事中の時期に長良川球技メドウで行われた岐阜との試合も雨で、しかも不甲斐なく負けたのが強烈な記憶にあってですね、アウェイ観戦を初めてから最も辛かった試合だったんです。ちょっとトラウマを思い出してしまっていたのですが、今日は11月1日。そう、我々が身の丈を超えて戦えていた頃にナビスコカップで初タイトルを獲得した記念すべきハレの日です。雨、岐阜、アウェイでの低勝率、正直行くかどうか迷いはしましたが、11月1日ですから強気で新幹線に乗りましたよ。勝ち点1の日だったりして、なんてのも思い付きましたが、11月1日ですから!(※根拠の無い確信)


対するは岐阜。九州の人間としては岐阜ってどのへんだっけ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単に説明すると名古屋市内です。(※筆者の思い込みです)ドラゴンズやグランパスが近場に存在する環境で、岐阜のクラブとして中々特徴が出せずに経営的にも苦しみ、借金まみれだった我々と同時期に苦しんでいた戦友。サッカーで戦っていたというよりも経営危機と戦っていた戦友というイメージを持っていました。そんな岐阜にバンバンお金を使う企業が現れたんだから世の中分からない。生まれ変わった岐阜を観に行くのが楽しみな側面もあったのですが、あいにくの雨で観客の増加などはちょっとしか感じ取れませんでした。しかし、やはり変化は感じました。何よりもラモス、監督がラモス。選手の誰よりも監督が飛び抜けて有名。屋台村も移動していて雰囲気がちょっと変わっていました。そしてよく分からないグッズの数々。






マッチデーに掲載されていたシャワーヘッド。FC岐阜特別仕様のシャワーヘッドですよ!?これ、シャワー使っているときはクラブのエンブレムが見えなくなること間違いなしですけど、オリジナリティ溢れる感じに度肝を抜かれましたよ。ラモス監督がコレを使って長髪を洗い流しているCMを撮るべき。1000本は売れる。でもどうせならエンブレムの形でシャワーが出ると尚良し。改良すべし。





そして応援のど飴。声を枯らすほど応援してね、ってことでしょう。とてもセンスある良いグッズ。だがなぜ監督、選手がモノクロ写真なのか。監督、深谷、能活、三都主と一流のネームバリューを誇る選手たちの遺影のようなパッケージに度肝を抜かれましたよ。帰りの新幹線で舐めましたが薄いラモス味でした。(※嘘です)





屋台村はスタジアム正面右側(アウェイ側)に移動になっていました。前はスタジアム正面だったのですが。内容的にはそれほど変わってはいませんでしたが、飛騨牛串が相変わらず最高でしたね。シンプルなのに美味しい。ベストオブスタジアムグルメ。




長良川競技場はメインの方が見易いってことと、屋根があるので今日はメインスタンド自由席から試合を観ていたのですが、ほとんどの観客が屋根の下に引っ込んでいる状況。半分しか屋根がないので客足に影響が出てしまう。大銀ドームはありがたいスタジアムですよね。



試合前のスポンサーの挨拶。今日は支援を行ったJトラストという会社の社長がご来場予定だったらしいのですが、急な海外出張が入ったとかでお手紙を広報担当が読み上げる感じでした。手紙の中で、私が現地観戦した日は無敗です!ってくだりがありまして・・・・・あれ?それなら今日ダメじゃん?っていうズッコケご挨拶でした。



スタメンは前節傷んだ安川に代わって松本怜が左サイドバックに。右サイドには西が入りました。若狭がベンチに復帰もCBは前節引き続き急造ベテランコンビ。まぁ、今日はピッチコンディションが悪かったので気付きませんでしたが、冷静に振り返ると攻撃的過ぎますね・・・・。



キーパー練習の時点でボールが水たまりに浮いている状態でした。あぁこれ、今日はサッカーの試合にならないなと感じましたよ。大銀ドームは屋根付きなので、こんな状態だとホーム岐阜の方が有利なんじゃないかなぁと不安な気持ちでキックオフを迎えましたが、意外や意外ピッチを上手に使っていたのはトリニータの選手達でした。





キックオフ直後でしたが、ど頭から完全に割り切った戦いに出たトリニータの選手達。特に西のプレーは圧巻でした。水たまりにボールを止める前提でスペースにボールを出し、自分で自分にスルーパスを実現!おおおぉっと思った矢先、右サイドからクロスを上げる。このクロスを、水を得たシャッキシャキのもやしこと林がキッチリと決めてあっという間の先制!これで試合運びがグッと楽に。西のプレーは素晴らしかった。西のことを水たまりの魔術師と呼びたい。ホームスタジアムと乾季には活かせない能力だけど。


前半通じてとにかくロングボールを放り込む、走る、何か起きそう。そんな肉弾戦が継続されました。キーパーにボールを戻すようなことも一切なく、とにかくセーフティに試合を切る。サイドのスペース、ゴールキーパーの前のスペース、放り込む場所もバリエーションも豊富で、雨の中の戦い方が上手に出来ていました。なぜ?っていうくらいに。皆プロになるまでに色々な場所や環境でサッカーをやって来ているので、身に付いていたんでしょうけれども、それ以上に今の状態の良さ、前線が走り続けるサッカーが活きたと思います。その後も決定的なチャンスが数多くあったのですが、決められなかった。ピッチ状態が酷いので事故みたいな失点がある可能性もあり、1点リードでは何が起こるか分からないと思っていました。この予感が当たってしまう。



ちなみにハーフタイムは動きの少ないゆるキャラが歌っている体で、県民の歌が流れているだけという中々酷いショーがありましたが、ほぼ観客は気にも留めていませんでした。



後半から雨が止み、ハーフタイム中にスポンジで水を掻き出していたこともあってピッチコンディションがちょっとだけ上向きに。ボールが転がるようになった場所が増え始め、逆に状況判断が難しい環境に。スルーパスへの対応が遅れ、中央へ折り返された後に、中に居た岐阜の選手がシュートを空振り。これに走りこんできたナザリトに決められてしまう。空振りが無ければ止められていたかもしれない事故。これで試合が振り出しに。


しかし、今まで中々目に見える結果を残せなかった男がここで結果を出す。FKをヘディングで合わせて、岐阜を突き放したのはキム・ジョンヒョンでした。あの、ジョンヒョンが、ここにきてJリーグ初ゴール!そして、ゴール後のリアクションが可愛かった。正直、来年の契約のことを考えると、今のままでは・・・というのもあり、本人も目に見える結果が欲しかったであろう、この数ヶ月。ベターンって寝た後の安堵のリアクションが可愛かった。初ゴール、初の結果、おめでとうジョンヒョン。


これでまた勢いが出たトリニータ。ダニエルと為田のホットラインで、為田が抜けだすと川口能活をかわしてシュート。無人のゴールに・・・・・水たまりにひっかかりながらも何とかゴール。岐阜を突き放すことに成功。あのシュート、一瞬止まると思いましたが、入って良かった。為田のシュートが枠に入る信頼感がないので、まさか止まる!?って思いましたけど入って本当に良かった。為田、好調。あの運動量と技術でゴールを決められるようになったら引く手数多になってしまうかもしれない。


2点差付けて、これで安泰と思うじゃないですか、誰でも。岐阜のナザリトが無傷では帰してくれない。怖いよナザリト。1点返されてヒヤヒヤしながらも時間を使って勝利となりました。5月以来の勝利目撃!今シーズン本州で初勝利。遅いわ!だが久しぶりにホームとアウェイで連勝しました。今日は運があったと思います。ナザリト擁する岐阜に普通に戦いを挑んでいたらどうなっていたのか?攻撃的な布陣だったのでどう転んでいたか分からなかったかもしれない。ナザリトのシュートがバーを直撃する場面も2回あったし、運があったように思えます。やっぱり11月1日はハレの日なんですね。


勝利すれば自動で6位はキープ出来ますから、順位は気にすること無くこのままの調子で全部勝てば良いんです。素晴らしい勝利でした。途中から入った伊佐、もう少しでゴール出来そうな雰囲気があります。伊佐がゴールを決められたらチーム内は猛烈に勢いづく予感があるので次は伊佐がゴールを決めて、勝利のラインダンスでチュートリアル徳井芸と工藤静香芸を見せて欲しい。



ラモス監督。試合後のコメントを読むと面白い。ピッチ外に出たボールをトラップすることが2回くらいあったのですが、ピタッと足元に吸い付くようにボールを扱っていて技術が美しかったです。それだけでもお金取れそうなレベル。



ダニエルは中部地方の方に愛されていましたね。名古屋にいたことがあって、沢山ダニエルを応援しに来ている方がおられました。人格の良さが伝わってきました。大分に合っていると思います。



試合後に宮沢と深谷がゴール裏に挨拶に。すぐさま宮沢ゲーフラを掲げる準備の良い芸当が素晴らしいゴール裏住人達でした。










次節はホームに戻って水戸戦となります。毎週負けられない、ヒリヒリした戦いを通じて選手は確実に強く、たくましくなっています。来週の日曜日16時から、濡れない大銀ドームで是非応援をお願いします。目指せ3連勝!