2016/12/23

DAZN


DAZN 僕らは それぞれの放映権を 抱いて 生まれた 巡り会うために


・・・来年からDAZNのみでJリーグが配信されることになったんだぞーん、ということで10番を背負った松本昌也の移籍が決まってしまったので現実逃避ブログを書かざるを得ません。はぁ辛い。県北出身者が一人減ってしまった・・・。来年度の陣容についてはどこかでまとめて書くとして、とにかく今は現実逃避です。いやね、私もですね、サービスが開始された直後からDAZNに加入していち早く体験しているものですから、評判の良し悪しなどは理解できるんです。正直あまりサービスとしての評判はよろしくない感じ。


https://www.dazn.com/ja-JP

しかしですね、DAZNはですよ?10年間のJリーグの放映権を2100億円という破格の契約金で獲得した大口のスポンサーとしても考えられる存在なのです。2100億円ですよ?2100円を置くんじゃないんですよ?2100億円。210億円を10回払い。全クラブに恩恵のある金額です。まさにJリーグトリクルダウン理論。零れ落ちたシャンパンを嘗め回すしかない貧乏クラブには非常にありがたい存在なのです。


だからですね、DAZNのことを良く書いていない方々は訓練が足りていないサポーターだと思うのです。地方クラブの苦境を全然分かっていない。もしくはサポーターを装ったアフェリエイトで稼ぎたいだけ野郎に違いない。それぞれネットワーク環境も家庭によって違いますしね。一概には言えないことが多々あるのですが、DAZNは月額たったの1750円でJ1、J2、J3全試合を生配信してくれるんですよ?スカパー!さんより安い。そりゃね、10年以上付き合いのあるスカパー!さんは信頼と実績ある素晴らしい放映を続けてくれたので寂しい思いもあるのは確かです。ただチャンピオンズリーグなどを筆頭に海外サッカーの方では引き続きお付き合いが続くのでね、個人的にはJリーグだけがDAZNに移行する感覚です。



DAZNはインターネッツ業界の総合スポーツ配信サービスを目指しているので、コンテンツは充実中。1750円を払ってJリーグを観ようとするだけでブンデスリーガも観れてしまう。メジャーリーグもラグビーも格闘技UFCも!なんとバスフィッシングやダーツまで観れてしまう!観ないけど!スカパー!では配信されづらいブンデスリーガの下位のクラブなんかも観たりできるし、最初の1か月は無料だし、J3までも放映してくれるしDAZN凄い!

DAZN配信コンテンツ一覧表はここから

何よりも各クラブにとって最もメリットとなるのはキックオフの時間をクラブ主体で決定できるようになったことだと思います。今まではスカパー!の放送チャンネルが限られていた関係で、キックオフの時間帯というか、枠がほぼ強制的に決まっていたところ、DAZNであればフリーダム。各クラブの都合でキックオフ時間を決められるようになったのです。地元の都合に合わせられるのはもちろんのこと、例えばアウェイ側の交通条件を配慮して動員を増やす皮算用をすることだってできるようになる訳です。これはクラブのセンスが問われる。スタジアムグルメを充実させてお昼時を狙ったり、田植えの時期は日中の作業時間を避けたり、スタジアムだけでなく、地域のイベントと連動することだって出来るようになってしまう。観客動員の可能性を大いに広げられるチャンスとなる訳です。これこそが実はDAZN最大のメリット。Jリーグのメリット、クラブのメリット。


利用していると時々映像がカクついて止まったりするのは残念ながら事実として体験しているのですが、放送の無いJ3を経験してしまった我々からすると多少止まろうが細けぇことはいいんだよと思えます。過剰に訓練された大分トリニータサポーターには無問題。とにかくクラブが観客動員増に向けて仕掛けを作れる環境の方に期待を抱いてしまう。頑張れ大分FC。



ちなみに我が家ではDAZNを4Kスマートテレビで活用中。昔使っていたハイビジョン液晶テレビが故障で不良品と発覚、幸運にも無償交換手で入れてしまった代物。サッカーモードを標準搭載しているんですよ、これ。自慢ですよ、これ。ここから自慢話ですよ現実逃避に。



ライブサッカーモードがONになれば、スタジアムっぽい音響効果になるだけなんですけどね、スカパー!チューナー内蔵なのでスカパー!で今まで使っていました。



DAZN視聴しながらボタンを押すと・・・・



・・・あれ?使えないんだ・・・・。あれ?DAZN?・・・。まぁこれはスマートテレビが全然スマートじゃないってだけですけれども。アプリなので録画もハードルが高かったりするのですが、基本は生観戦できなかった場合は見逃し配信があります。しかし、どれくらいの期間でオンデマンド視聴できるのかなど、まだ不明な点があるのも確かではあるのです。色々な方法で視聴できるので、無料の1か月間を上手に使いつつ活用してみましょう。私はブンデスリーガ観ながら現実逃避の冬です。


2016/12/05

2016年 明治安田生命J2リーグの結果

2016年のJリーグ終了。J1昇格プレーオフではC大阪が勝ち抜け、J2J3入れ替え戦では金沢が栃木を寄せ付けずにJ2に残留。来季はJ1から名古屋、湘南、福岡が降格し、J2からは札幌、清水、C大阪が昇格。北九州がJ3へ降格し、J3からは我が大分トリニータが昇格という結果となりました。J2順位表を観てみましょう。



若干ぼんやりしていますが小さいことはいいんです。シーズン開幕前にJ2順位予想をしていまして、この結果を知ったうえで読み返すと当たってたり外れていたりしていますが、昇格予想は完全に外しました。千葉と北九州の自動昇格を予想したのですが真逆の結果に。予想の才能が無さすぎる。北九州がJ3降格とは完全に予想外。まぁ昇格予想を順当にしても面白くないのでお遊びではあるのですが、金沢、岐阜あたりの感触はすこぶる当たっているような気がしています。


しかし勝ち点85を稼いで優勝をかっさらった札幌は全くもって予想外。外国人が当たった。都倉、ジュリーニョ、内村がそれぞれ2桁得点している攻撃陣と堅守で優勝をもぎ取りました。終盤若干失速したような印象でしたが、清水と松本山雅が猛追していただけ。とんでもない2位と3位でした。特に清水は昇格請負人小林伸二監督と26得点をした鄭大世を筆頭に圧倒的な得点力で猛追。J2の泥沼に浸かることなく1年での復帰となりました。逆に同じく勝ち点84を獲得したにも関わらずプレーオフで岡山に敗れてJ2残留となった松本山雅。J2恐ろしい。プレーオフで勝ち上がったC大阪もそもそもプレーオフに回ってるのがおかしい戦力だしJ2恐ろしい。


そんなJ2に黒船ならぬ黒鯱がJ1から落ちてきたんだから更に恐ろしい。名古屋がJ2に落ちる時代。トヨタとダイハツ九州が戦って許されるのか。子会社の子会社やぞ。湘南も福岡も監督を続投させて1年でのJ1復帰を目論む。一方J1経験クラブも巻き返しを図る。山形に木山監督、千葉にエスナイデル監督が就任。来年のJ2も超激戦が予想されます。そんなJ2に戻って若手がビシビシ鍛えられる2017年が楽しみでもあり、恐ろしくもあり。恍惚と不安共にありってやつです。来年の陣容に手は抜けないので契約更新は頑張って欲しいものです。


2016/11/20

2016年 明治安田生命J3リーグ 第30節 鳥取戦

【鳥取 2 - 4 大分】



大分トリニータ関係各位、J3優勝おめでとうございました!まさかの大逆転優勝。7回も負けたのに優勝できてしまいました。19勝4分け7敗という結果。もう少し負け試合を引き分けに出来ていたらこんなギリギリ滑り込み優勝じゃなくて、余裕の優勝だったと思うのですが、終わり良ければ総て良し。優勝したので万々歳!現地まで行かれた沢山のサポーターの方々、お疲れ様でした。


私もですね、こんな絵に描いたような結末は予想していなくてですね、首位との勝ち点差を考えて早々に入れ替え戦を遠征予定にしようと目論んでいた訳ですよ。それが前節自力優勝の可能性が転がり込んでくるんだから分からないもんです。高松大樹引退発表からの流れが素晴らしい。ただ私、まっとうな社会人なんでね、無理な遠征は組まないんです。ということで大人しくTV観戦でした。TVには真っ当じゃない青い人たちが多すぎてビックリしましたよ。スカパー!オンデマンドを駆使して盛岡vs栃木の試合も同時観戦。



4連勝中とあってスタメンは怪我人がなければ変更する理由はありません。松本昌也がベンチに復帰したので一安心でした。序盤はトリニータが硬さも無く、良い試合の入りが出来ていました。しかし、最初の10分を耐え忍んだ鳥取がフェルナンジーニョを中心に攻勢に出る。受けてしまうとよろしくない。先制点が重要な意味を持つ一戦なのに苦しい展開に。空気を一変させたプレーは左サイド若い方の山口のクロスから。流れてきたボールを三平がボレーでしっかり決めて先制。苦しい展開の中全てを救うゴール。三平、前節から素晴らし過ぎる集中力。


前半をリードで終えたトリニータでしたが、鳥取の攻撃でのピンチっぷり、柱谷監督退任のホーム最終戦ということを考えると、1点で逃げ切れるゲームではないことは明白でした。どう追加点を取るか、不安と期待の後半開始早々に追加点が。今度は右サイドから。八反田がスペースを活かしてペナルティエリア内からクロス、飛び込んだのはまたも三平。圧巻の2ゴール。


これで楽になった訳ですよ、盛岡と栃木のことも気にせずに勝てばいいんですから。ただ、全般的に受けにまわりすぎまして、フェルナンジーニョに岩田の野郎が抜かれまして、技ありのゴールを決められてしまう。楽勝ムード一転。しかしこの後に岩田の野郎がミスを取り返す一発を決める。駆け上がって逆サイドからのパスを独走して持ち込んで自らシュートしてプロ初ゴールを最終節で決めてしまう。岩田、持っている。もう一度勝利を手繰り寄せる素晴らしいゴール。さらには途中出場の10番昌也がアシストして鈴木のダメ押し4得点目で試合を決めた。最後の1失点は余計だったけどな。


目の前の試合に集中して勝利する、という当たり前だけど難しい、プレッシャーの中での試合でミッションコンプリート。5連勝達成。無事にチャンスを活かしてJ3優勝を成し遂げてくれました。成長を感じまくり。最後の最後に栃木を差し切れました。終盤戦、内容よりも結果を重視し始めた印象を持っていて、現実的なサッカーへ落としどころが見つかったような気がしています。バランスの良いチームとなりました。しかし、まだ理想に向けての伸びしろは残りまくっています。若手はもっと伸びるはず。来年J2でどこまでやれるのか非常に楽しみであります。後藤とか伊佐とか姫野とか岩田とか、もっと凄い選手になれると思いませんか、皆さん。


J3優勝は昨シーズンの失敗を取り返す素晴らしい結果でした。もう1年J3で戦うことになっていれば、非常に危ういことになったと思うのです。非常に苦しかったシーズンでした。その苦しかったシーズンを優勝で締めくくれたのは選手スタッフはもとより、サポーター、ボランティア、スポンサー、関係メディア含めて色々な人の我慢の上に結実したと思うのです。皆さん、本当におめでとうございました。安心しましたよ・・・・。J3のパブリックビューイングに5000人集まるとか、ちょっと異常だなとも思うのですが。トリニータサポーター、もう真っ当じゃない。ということで、最終順位です。



白い丸が5つ並んで1位とか、本当に終わりだけ素晴らしいことになっています。50得点という攻撃的なチームを作れたことが最後に効きました。終わってみれば勝ち点61で単独トップ。・・・・個人的には負け試合を多く観たので不思議で仕方ありません。盛岡と栃木の試合は引き分けで終わっていました。同時に見いていましたが、盛岡の攻撃が恐ろし過ぎる。来季どうなってしまうのか。栃木は金沢との入れ替え戦になってしまいましたが、関東に住む私としては栃木の方が楽なので、栃木に頑張って欲しいと思います。


高松の引退に花も添えられて、大団円の2016年ではあるのですが、全然良くない。良くないのですよ、本当は。我々が目標としているのは決してJ2ではございません。マイナスからスタートラインに戻れただけです。そして今日、奮闘する三平に改めて思い出させてもらったのですが、やはり三平と一緒にJ1に行かなければなりません。あの2012年の忘れ物を、次こそちゃんと三平と一緒にJ1に。伝説のキッカー石神さんにも申し訳ないんだけど、J3にまで付き合わせてしまった三平をJ1に連れて行かなければならないと改めて思ったのです。幸いにも、本日我々はこの国で唯一のJ3、J2、J1での3連覇の可能性を手に入れました。来年J2を制して、三平と共にJ1にチャレンジしましょう。誰もまだ成し遂げていない3カテゴリでの3連覇を目指すのだ。経営陣よ、契約更新頑張るのだ!頼んだぞ!

2016/11/14

2016年 明治安田生命J3リーグ 第29節 YSCC横浜戦

【大分 3 - 0 YSCC横浜】



ついうっかり、今シーズン初の4連勝で首位に並んでしまいました。もし何か起こるなら最終節かな?と思っていた矢先の29節。ホーム最終戦がドラマチックな展開を呼び起こしてしまった模様。その立役者はやはり節目節目で結果を残してきた男にありそうでした。



その男、高松大樹が引退を表明してから色んな想いがですね、私の中でも駆け巡ってですね、中々文章に出来ない状態のままで、現地に行くことも中継を見ることも叶わなかった訳ですが、結果が数字となって具現化されていることが全てだと思います。3-0での勝利、J3での動員新記録となる1万1千人を超える観衆、そしてJ3の首位奪還。さすがはミスタートリニータです。漫画か。時々大分トリニータには漫画みたいな展開を生み出すことがあって、勢いに乗るとどこまでも上がっていくし、逆にどこまでも転げ落ちることもあってですね、そのことを最も知る現役選手が一肌脱いでくれたが故の「ミスター」の称号。上昇機運をこれでもかと言うほど作ってくれました。これこそがキングでも覚醒王子でもなく、存在そのものがクラブの歴史、「ミスター」の所以なのだと思うのです。




スカパー!さんでは首位栃木vs長野の中継があったので自宅でそっちを観戦していたのですが、我慢比べの堅い試合でした。栃木の攻撃を跳ね返し続けるのは相変わらず長野で11番を背負う大エースストライカーセンターバックの阪田。大分戦で燃え尽きたのか?その後の試合でミスをしているダイジェスト映像を観ていたのですが、この日の阪田はカッチカチの兵馬俑として復活。栃木の失敗は外国人FWジャーンモーゼルを先発させてしまったこと。外国人と戦うと俄然燃える習性を持つこの兵馬俑、夷狄から始皇帝の陵墓を守りるがごとく栃木の攻撃をシャットアウト。我々もキリノを先発させて兵馬俑に屈したのでJ3最強対外国人DFで間違いない。こうなるとワンチャン生まれる流れに。金髪目立ちたがり屋のサイドバック夛田がこの試合唯一リスクを負ったポジショニングからのアディショナルタイムゴールを決めて栃木を撃破してしまう。しばらく長野方面には足を向けて寝ることはできません。トリニータサポーター総北枕。始皇帝万歳。卒業生大活躍まで呼び込んでしまうミスター。



トリニータの試合に戻ると、この日のスタメンには三平が復帰。松本昌也がベンチも外れて2試合目。ちょっと心配ですがその他メンバーは元気そう。現在J3最下位のYSCC横浜にはアウェイで負けているので勝ちたかったですし、ミスターを出場させるには余裕のある試合運びが必須ですし、この試合に課せられたFWの仕事量は普段以上に多かったと思うのですが、三平を中心に見事に完遂。素晴らし過ぎた。三平、素晴らし過ぎた。


そしてもう一つ素晴らし過ぎたのは1万1千人を超えるサポーター。高松の最後の雄姿を一目見るために集まってくれた方も多かったのではないでしょうか。引退表明から準備期間が短かったと思うのですが、そこは地元に多くいる手練れた観戦者の皆さん。すこぶる素敵な雰囲気を作り上げてくれていました。スカパー!でのダイジェスト放送でも十分に伝わってくるレベル。手練れのブロガーさん達や色々な方々が動画や写真を撮影してくれていますが、最良の結果も引き込んで本当に良い、良い雰囲気を感じました。背番号13番は13年後くらいに指導者として戻ってきてくれるのでしょうかね。エジミウソンコーチと共に。クラブの功労者が監督に。そうなれば非常に楽しみですが、ファンボさn(※以下略)片野坂監督のようにコーチで十分な実績を積んでからにしてもらいましょう。小林伸二監督のように良いFW育てそうな予感が。是非とも引退試合をやって欲しいですね。



リーグ戦も遂に残り1試合。まだ首位に並んだだけで何も決まっていません。と言っても、そんなことは監督スタッフ選手含め手練れのサポーターも全員分かっています。やることは何も変わらない。目の前の試合で何が何でも勝つことだけ。鳥取にはカッチカチの兵馬俑はいない。しかしフェルナンジーニョと前俊が。決して簡単な相手ではないので最善を尽くして欲しい。高松と一緒に最後の思い出を。2016年クライマックス。


2016/11/08

2016年 明治安田生命J3リーグ 第28節 G大阪U-23戦

【大分 1 - 0 G大阪U-23】



ガンバの若手に無事勝利。我々はもう目の前の試合で勝ち点3を得るだけではあるのですが、前日に首位栃木が勝利していた中での試合でもキチンと勝利を得られ、3位鹿児島の突き放しにも成功し、後藤は得点ランキング首位に並んだということで、数字の上ではこの上ない週末でした。



前節退場になって出場停止の伊佐に代わってスタメンに選ばれたのはドンウク。体調不良で離脱したキャプテン昌也に代わって怜。松本の代わりは松本。代表戦から帰国した岩田がサイドバックに復帰。同じくガンバ側にも代表戦から帰国したガンバの至宝、堂安が出てくるかと思われましたが不在。セーフセーフ。天皇杯に回った様子。いやー残念だなー堂安と戦いたかったなー、なんて心にも無いことをつぶやけていたのは試合前まで。試合中はダイジェストだけ観ても、かなり危うかった様子。堂安がいたらどうなっていたことでしょうか。セーフセーフ。


試合はJ3得点王の、王の風格が出てきた後藤のゴールを守り切って勝利。サポーターから覚醒王子と呼ばれ、覚醒したから得点を取るんだと暗示に近い状況に追い込まれているようにも見えなくもないエース後藤。残り2試合で複数得点を目指してもらいたい。ガンバの岡崎選手の怪我は心配でした。鼻骨だけでなく頬骨まで折れていた診断結果が痛ましい。一日でも早い回復を祈ります。


今シーズンのリーグ戦も残り2試合、180分となりました。次節はホーム最終戦。YSCC横浜戦です。今シーズン最も後悔の残る試合と言っても過言ではないアウェイでのあの敗戦。最終節の90分過ぎまでハラハラするために是が非でも結果を残さなければなりません。巡り合わせ的には伊佐が、伊佐がやってくれそうな予感がします。覚醒狂犬誕生の予感。

2016/10/30

2016年 明治安田生命J3リーグ 第27節 秋田戦

【秋田 0 - 1 大分】



禿アウェイの地、秋田に行ってきました。行けたんですよ、たまたま仕事が無くなりまして行けたんです。今シーズン個人的ラスト遠征。なまはげを筆頭に禿を煽ってくるスタイルの秋田県。前泊して、重要なことなので2度書きますが、前泊してブラウブリッツ秋田の試合を観に行きました。なまはげの謎に迫ろうと男鹿半島を観光していたのですが、男鹿には毛無山が実在していてこいつ等本気で禿を煽っていくスタイルだなと、禿げたおっさんには精神的に攻撃されている印象だけ残った男鹿半島でした。



男鹿駅で撮影したなまはげなんですけどね、禿てないんですよね。ふさふさなんです。なぜはげなのか。伝承を読んだのですが・・・



うむ、分からん。一行目から飛車とか出てくるし分からん。一晩で石段を築くって全国に伝承があるような気が。ただの鬼だな。何故なまはげなのか。謎の妖怪。鬼なのに金棒ではなく出刃包丁を持ってしまっている。これがそもそもおかしい。色々な妖怪の類が日本国にはいますが、直接的な凶器である出刃包丁を持たせてはいけないと思うのです。妖怪ってちょっと可愛さ必要じゃないですか。例えば座敷童だろうが、小豆洗いであろうが出刃包丁を持たせたとたんに恐ろしいことになる。殺意に満ち溢れてしまう。その辺のサラリーマンの格好している人でも出刃包丁持って歩いたら即逮捕だし、シンプルに銃刀法違反。後藤がなまはげのお面かぶっても出刃包丁持ったら笑えない。なまはげに連れ去られそうになる幼少期のトラウマを抱えて秋田県民は達観していくのでしょうか。



ということで、そんな謎の鬼なまはげをロゴに採用したブラウブリッツ秋田と戦うためにあきぎんスタジアムに行ってきました。非常にコンパクトな専用スタジアムでした。入場時にあきたこまちを頂いてご満悦。なまはげのトラウマを抱えたJAの皆さんありがとうございました。















メインスタンドセンターという席で観覧したのですが、勾配大好きおじさんには辛い、上部の座席はほぼスポンサーと関係者に割り当てられた指定席となっていました。仕方なくピッチに近い席で観ました。メインスタンドは結構埋まっていた印象です。





風が強く、日が照らないと肌寒い条件。ところどころにビニールシートが貼ってあったのは、あれがないとお金を払わなくても試合が観えてしまうからだということに気づきました。こじんまりとしたスタジアムなので選手の出入り口も正面の1か所しかない。両サポーター順番にお出迎え。





電光掲示板的なものがないため、職人が手作業で選手名を掲げていきます。職人芸です。アナウンスに合わせてめくって配置していく。



後からビニール紐っぽいもので縛り上げて位置を調整。ここでしか見れない職人芸。クラブスタッフの方なのかボランティアの方なのか分からないけれども職人であることは間違いない。







累積警告で出場停止のダニエルを欠き、スタメンは4バックに戻る。右サイドバックには黄が入る。サイドハーフには清本がスタメンに復帰。松本怜はベンチに。左サイドバックには若い方の山口。4-4-2でした。対する秋田は今シーズンこのあきぎんスタジアムでは1度しか負けていないという難敵。3バックを敷いたコンパクトなラインコントロールで両ワイドを高い位置に押し上げて攻撃してきます。守るときは5バックでサイドのスペースを消す塩漬けしょっつるスタイル。



試合の入りは五分と感じましたが、徐々にトリニータが保持率を上げて真ん中から崩せそうな雰囲気が出てきました。フィジカルコンタクトで勝てることが多く、足元のボールはトリニータが奪い切る、奪い返されないことが多く、球際で勝てていた印象。真ん中縦に入れてからサイドに散らしてチャンスメイク。後藤にシュートチャンスが巡って来たり得点の雰囲気が出てきました。そんな中、得たコーナーキック時にもつれあってPKを獲得。何が起きたのかは分かりませんでしたが、すぐさまボールを拾ったのは後藤。エースの風格。ただPKは天皇杯で唯一外した選手だった記憶がフラシュバックして不安に。しかしそこはチーム得点王。きっちりと左隅に決めて当然のゴールのように振舞う王の風格。最小限の喜びっぷり。本当はアウェイで得点できて嬉しいはずのくせに。



待望の先制点を手に入れて安堵した直後、主審の長い笛が鳴り響く。伊佐後ろからのタックルで退場。主審は最初イエローカードを胸から出そうとして、倒れた選手のリアクションを見て歩いて近づく時にレッドカードに持ち替えた感じがありました。とにかく緊急事態。前半を0-1のまましのぎ切るも後半に向けて不安が募ります。



後半選手交代もなく始まると、全員のプレーから同じ意思を感じられました。「このまま逃げ切って帰りたいです」という強い意志。会社で仕事が少ない金曜日の16時30分くらいに流れる雰囲気のやつ。秋田にボールを持たせてどんとこい守備の開始。ここからが逆に、手堅く感じた。とにかく全員が何かしらで時間を使う。使わせる。こいつら汚ぇ(※誉め言葉)と思えるレベル。守り切る意思とプラスアルファの受け続けるだけではダメという抑止力も。後藤が溜めての清本一発抜け出しで感じ取れた。全員がそれぞれ名前を出して良かった点を挙げてあげたいくらい良かった。かつてのカメナチオを彷彿とさせる守備陣の奮闘。秋田目線で見ると少し攻め急いで単調になり過ぎたか。大分守備陣は崩れなかった。途中で入ったベテランの方の山口が中心となって守備陣で熱い声を掛け合いラインを上げ続ける。熱い守備が戻ってきた。


アディショナルタイム5分になった後に交代カードを切るなど、ベンチワークも言うこと無し。フラフラになっていたはずのキャプテン松本昌也が、最後まで駆け上がりミドルシュートを放ってバーに直撃させるなど攻撃姿勢も失わず、時間を使い、全力で走って戻る姿に胸打たれました。降格後も残ってくれた男たちの責任ある仕事っぷりに涙枯れ果てたはずのおじさんも目頭が熱くなる。そんな試合でした。3部リーグに落ちようとも、応援を続けたいと思わせたのは間違いなくピッチに立ち続けている若い選手達の成長を信じていたからこそ。黄金世代との到来があると信じていたからこそ秋田まで行きたいと思わせたのです。それがいま、ピッチで表現されていることが何よりも誇らしかった。試合終了の笛と同時にピッチに倒れこむ選手達。この選手たちを1年でも早く、もっと厳しいカテゴリで観たい。



見事、難しいと思われていた秋田で勝ち点3を、文字通りもぎ取ってくれました。残り3試合に向けて大きな結果を得られました。本当に久しぶりにアウェイまで観に行って良かったと思える試合でした。退場とかしないで欲しいけれども、今日のは主審がちょっとアレでしたので。秋田の皆さんはとにかくイライラしただけの試合だったと思われます。秋田はメインスタンド側のサイドを起点に、前半はトリニータの右側を、後半はトリニータの左側を起点にサイドで勝負させていた感じ。いずれも黄や若い方の山口がよく抑えていたと思います。秋田の全員サッカーは田坂監督時代を思い出させますが、如何せんミスが多すぎる印象。全員攻撃、全員守備、全員ミス。っておいっ!という懐かしさ漂うクオリティ。秋田のミスに沢山助けられたのも事実。メインスタンドはトリニータサポーターが声を出し始めてからざわついていましたね。サポーターの声もとても大きく、泣く子いねぇかと秋田県民のトラウマを思い起こさせたのではないでしょうか。



レジェンド伊東輝悦がベンチにいるのはもったいなかった。もし伊東がピッチにいたら攻め急がず、一工夫あったんじゃないかと思えるだけに。きっと甲府あたりから受け継がれたであろう質が違いすぎる横断幕目立っていました。次節はレジェンド対決。謳い文句が渋い。







今シーズンひとまずリーグ戦の生観戦はこれで終わりとなりますが、残り3試合残っています。特にホームでの2連戦、結果が重要に。絶好調だった伊佐が不在なのは痛いですが乗り越えるためにもホームの方々、いつも通りでよろしくどうぞ。


2016/10/25

2016年 明治安田生命J3リーグ 第26節 盛岡戦

【大分 4 - 2 盛岡】



ダイジェスト観戦ブログ芸も残りわずかとなってきました。相変わらずホームだとお強い大分トリニータさんです。盛岡を迎えての第26節。無事勝利してくれました。大量4得点も終盤に2失点して折角の大勝利ムードに水を差して終わったような雰囲気ですが、ホームの皆さんは何贅沢言っちゃってるんでしょうか?前節長野まで行って無得点で帰宅したアウェイ民からすると本当に贅沢な話だと思います。喜んどけ喜んどけって話でございます。



この試合での個人的な注目点は2つ。1つは3バックを敢行したということ。私結構ビビりました。終盤に差し掛かってこの勇気は凄いと思う。前節、長野戦での負けの責任を一身に背負った監督が、大胆にシステムを変更するっていうのは大変な勇気が必要だったと思うのです。今までも試合途中に3バックもやっていましたので、4バックで勝てないから3バックにしてみました的ファンボさんの3-4-3とは違うってのは分かっているものの、やはり初めての試みを26節で敢行して大成功したというのは非常に頼もしいと思います。メンバーも限られた中で最適解を見出したことが素晴らしい。期待に応えた選手達も素晴らしい。2失点は余計だったかもしれないけれども。


もう1つの注目点は盛岡のポゼッションサッカーが大銀ドームの芝の上で成り立つかどうかでした。先週ラグビーの試合が開催された関係で、きっと大銀ドームは畑化しており、耕されてサツマイモが収穫されるレベルになっていて、盛岡のパスサッカーが形にならずに大勝利に導かれると予想していたのですが、思いのほか芝を管理されている方々のプロ魂に火が付いた模様で相当に修繕されていた様子。そのせいか盛岡のこれでもかとパスを繋いでくるわんこそばサッカーが成立しており、何をこのタイミングでやる気出し過ぎて芝を過剰に修繕しちゃってるんだっていう話で苦しんだ大分トリニータさん。2失点は芝修繕のせいということにしておきましょう。正しいことなんだけど、修繕。4得点も芝のおかげなんだけれども。ラグビーワールドカップも控えていて意地でも芝の修繕をしたかった方々の奮闘もあっての勝ち点3だったという結果、大団円。とにかく喜んでおきましょう。2失点は余計だったかもしれないけれども。


いや?余計だったのか?逆の視点で見ると大銀ドームで2得点出来る盛岡。残りの4試合の相手も上位陣そろい踏み。長野→福島→鹿児島→栃木という流れ。最終節は盛岡ホームで栃木相手ですから、盛岡のわんこそばサッカーには頑張ってもらわなければなりません。その意味で、15位の彼らにとって2位大分相手にアウェイで2得点出来たことが自信に繋がって、より良いチーム状態になってくれるのであれば安いものです。終盤戦のカギを握る盛岡。この調子でガンガン攻撃的に行って欲しい。勝てて良かった本当に。アウェイでは引き分けるのがやっとでしたからね・・・。あの攻撃的サッカーはシーズンで35得点も生み出している。栃木よりも多い。来年守備が改善されたらどうなってしまうんだろうか盛岡。


さて今シーズンも残り4つ。次節大分はアウェイ秋田へ最後の上位陣直接対決。秋田もホームではお強いらしいので不安で仕方ありません。首位栃木は富山と対戦。我々が勝ち点を分け合って生かさず殺さずにしておいた富山を刺客として放つ心境。やってくれるか富山さん。鹿児島は琉球。長野は盛岡。次節は順位に変動が起きそうな予感がブイブイします。秋田相手にやれんのか大分。なまはげ撃破。やるしかない。

2016/10/16

2016年 明治安田生命J3リーグ 第25節 長野戦

【長野 1 - 0 大分】



南長野に行ってきました。今シーズン最後の観戦になる可能性が非常に高かったのですが、残念ながら長野の守備を崩せずに敗戦となりました。今シーズンも沖縄から始まって長野まで負けを多く観た気がします。阪田の奮闘以外は特に記憶に残ったシーン少なめの印象です。最後の最後、ラストプレーが一番よろしくない方の印象として思い出になりました。















専用スタジアムとあって南長野のスタジアムはとても楽しみにしていたのですよ。とにかく観やすいスタジアム。俯瞰から観たい勾配大好きおじさん大満足でした。前々節かな?サポーターが居残ったという、J3をも殺伐とさせる長野市民が良い雰囲気を作り出す。トリニータ側サポーターも創意工夫で空席を青く染める。アウェイ側は横断幕を張るスペースが少ないことだけが残念ですかね。











我が軍のスタメンは、変更あり。勝っているときはいじりたくないんだけれども、U-19日本代表に2人送り出しているので色々といじらなければならない事情あり。



スタメン的にはサイドバックの岩田が不在のため、福森を左サイドバックに回して、ダニエルをセンターバックに追加。ここまでは想定内。右サイドの清本がスタメン落ちして松本怜がリーグ戦では久々のスタメンに登場。三平は怪我なのか不在で、意外にもキリノが先発。前線も結構代えたのは意外。どうせなら代えちまえ、これが良かったのか?悪かったのか?冴えない攻撃は我が軍のせいなのか、長野の守備が堅かったのか。少なくとも我が軍に立ちはだかるのはエースストライカーセンターバックの鳥人阪田さんでした。



前半、山岸キャプテンはコイントスでサイドを変更。風下を選択したっぽかった。前々泊したとか、色々とアウェイ対策というか創意工夫はやれることはやったと思うのだけれども、やること全て空回りだったような気がします。結果論かもしれませんが、阪田の情念が上回った試合。長野の守備は堅かった。前半は両チーム手堅い試合運びをしているものだと思っていました。試合前にかなり水を撒いたのに蹴り合って空中戦ばかりの試合の入り。両チーム同じように落ち着いて、五分五分だったと思います。ただ、後藤もキリノも全く決定機に絡めていなかったので攻撃面では上手くいってなかったとは思いました。



後半早々に失点したのですが、守備陣のマークのズレが気になった時間帯でした。先に失点したのでリスクをとって攻撃を始めたのですが、どうもこじ開けられない。伊佐、山口(若い方)、高松と選手を入れ替え、3バックに移行しても何やってもゴールを割れず。ダニエルまで前線に残してパワープレーを続けた最後の最後、コーナーキックでラストワンプレーの状況で修行まで駆け上がる。キッカーの後藤のキックは芝に足を取られて直接ゴールを割るというズッコケタイムアップ。勝ち点を1つも持って帰れませんでした。



個人的には後半戦の山場の、最後のアウェイでは引き分けで十分だと思っていたのです。長野は栃木戦と鹿児島戦をまだ残している状況なので、生かさず殺さず、勝ち点を分け合うのがベストだと思っていたのですが、完全に復活させ過ぎてしまいました。逆にひっくり返される可能性まで与えて、混沌とした残り5試合に拍車をかけて帰ってきました。これもう最後まで分かんねぇな状態です。山場を自ら作り出して行くスタイル。



最後の最後まで分からないと思うので、慌てた場合にどうするかをもう一度見直すことができるのが得られた教訓でしょうか。パワープレーも見直しですね。2位以上死守のために次節は負けられません。盛岡戦に切り替えましょう。泣いても笑っても残り5試合。気合入れなおし。