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2025/05/07

2025年 明治安田J2リーグ 第14節 山形戦

【山形 3 - 0 大分】


「中2日」無理!さらに「山形」無理!大鬼門を乗り越えられずです!何で山形戦は毎回こうなるかな・・・・。GW連戦の最終戦、超絶厳しい条件で、勝ち点を得る期待値としては今シーズン最低と言っても過言ではない山形にまで応援に行く人は本当に凄いと思います。私はただ観ているだけなのでその中には入らないんですけど、最も過酷な条件において声を出して応援するというのはサポーターとしての極致だと思うので現地にいた方々は、本当に、お疲れ様でございました。また次、頑張りましょう。


山形には7年振り?くらいに行きました。しばらく行ってなかった山形。日程的に平日とか、どうも厳しい条件になりがちでタイミングが合わず、J2昇格を決めた2018年の最終節以来の観戦となりました。個人的には7年前が直近で、良い思い出しかないんだけれども、行けなかった間に負け倒しているので、ちょっと何かを変えるためにも無理して行きました。力になれなかったけどさ。山形は4年連続最高売り上げを叩き出すという上昇気流に乗っているので何故にそんなに調子が良いのか?も探りたかった。エンブレムの変更など、リブランディング以後、観客動員も伸ばしている。その一旦を垣間見れたような気はしました。








数年ぶりに訪れて感じたのはビジュアルへのこだわり。エンブレムを変えてまで改革を進めた人たちが何を考えてこの環境を作ろうとしているのか?そういったこだわりを多く感じました。ビジュアルへのこだわり、昔よりもカッコいい雰囲気を作り出す強い気持ちね。強い気持ちが大事。何となく写真撮るだけでもカッコ良く映る。サポーターのグッズ着用率も極めて高い。爺たちがスタイリッシュになってしまう。グッズの売り上げも過去最高の売り上げを続けている山形。オリジナルグッズの展開もビジュアルにこだわって頑張っていた。







GWということもあって、子供向けのイベントなのか新幹線推しをやってました。九州新幹線が避けて通る大分トリニータへの当てつけです。(※考え過ぎ)新幹線フワフワは初めて見たな。これね、マスコットに青い色のザ・魔雲天( ©キン肉マン)みたいなやついるじゃないですか。あれのフワフワもあるんですよ、その上で新幹線フワフワを少し離れた場所でやってたの。普通の大人だったら無駄じゃない?って思いますけれども、併設です。新幹線推しをやるぞ、という強い意志を感じた。ネットフリックスで新幹線大爆破を見た直後のタイミングだったので爆発するイメージが脳裏にこびりついていてインパクトがありました。プラレールも誰が作ったのか分からないけれども、異常なこだわりを持つおじさんが作ったであろう雰囲気。5歳以下をターゲットに、家族連れを一本釣りにするイベント。複数人連れますんでね、働く車とかさ、どのクラブもやるんだけれども、こだわりが異常なほど強かった。2年前に小学生を招待した試合の効果があったのであれば、付き合わさせられた我が軍もしっかりと糧にされている模様です。スタジアムグルメの屋台も増えたし、お祭り感が素晴らしく増加していた。数年ぶりに行ったが故に、並みのJ2クラブから一段上に、試合の日をイベントの日に昇華するような積み重ねの数々を行って来たであろう痕跡に気付くことが出来ました。やり過ぎくらいがちょうど良くなってる。


いまは駐車場になっている広大なスペースに、2028年開業予定で新スタジアムを建設する予定。この新スタジアムのプロジェクトがあるが故に地元企業や受注したJVの中核である清水建設とかもスポンサーになっている、みたいな好循環を生み出せている模様です。たぶん。たぶんよ?建設するのは1万5000人規模の全スタンド屋根付きスタジアム。この試合の日も雨がパラっと降りましたけれども、歴戦のサポーター達は雨風への準備が当たり前の様に対応出来ていて、ずっとそれが当たり前になっていて面白いんだけれども、子供連れとかは試合を観ずに帰ったりもすると思われますんでね、山形にとっては待望の屋根です。普通の人はな、雨が降ると試合開始まで屋根があるところに退避したりするんだけどさ、ポンチョ来て自席に居座る人が多いっつうの。これくらいの雨なら無視できます勢がスタンドに異常に多い。長靴履いた爺さん達も多い。雨の観戦文化が強い。無くなって良い文化です。本当に待ち望んだ屋根ですよ。経営的には屋根付きスタジアムが出来るまで成長を続けたいんだと思われます。経営の気合を感じる。4年連続で過去最高の営業収益は凄い。しかし、着工すると駐車場が使えなくなる分、どのように観客動員を維持するのかは課題がありそう。

はい、試合です。さすがにターンオーバー発動。しかし中盤の要である天笠・榊原は脅威の連勤。デルランはベンチスタートになったのでゴールデルランウィークも終了。3バックは香川・ペレイラ・野嶽の3枚で、右サイドに戸根という布陣。鮎川ワントップで有馬と池田がシャドー気味の位置取り。有馬との2トップになったりもしたので、やり方自体はいつものパターンで人だけ代えた形。守備時5-4-1。吉田が不在でロングスローが無くなり、アバウトな攻撃でもチャンスメイクできる数は減った分、ボールの保持率とパスワークで打破する意図があった模様。ベンチには休ませたかったメンバーも帯同している印象でした。休ませられなかったんだけどな。

対する山形。こちらもメンバーはターンオーバー。現在絶不調らしい。最終結果だけを見るとどこがやねん、って試合でしたが確かにメンバーの中でらしくないプレーを連発していたディサロは絶不調だった印象。パスミスやら決定機を外すやら、いつものディサロではなかった。3-3-4を挑戦中という触れ込みでしたけれども、前線に人数を掛けて何とかなれ!という、得点力不足に対する人海戦術っぽかった。まだ完成してない雰囲気なので今後どうなるのかはよく分からなかった。最終ラインを3枚でボール回して、2枚のボランチがいて、5人が前線に張り付くみたいな形から始まったんだけど、トリニータの5-4-1ブロックと噛み合わせが悪すぎて序盤は????という雰囲気だった印象。序盤は何をやっているのか、何が狙いなのかよく分からなかった。






写真撮影時、叫ぶメンバーが誰もおらず、ちょっと元気が無いような雰囲気は感じた。咆哮って大事よね。序盤、山形がほとんどプレスに来なかったり、大分トリニータの方が保持してシュートシーンを作れたりなど、予想と違う入り方でした。もっとブロック引いて時間だけを進めるような戦いになるんだと思っていたんだけれども、山形のパスミスなど、ロストが多く、ボールを奪えてしまった。むしろ保持して全体を上げた後にカウンターを受ける方が恐ろしく、熊本戦同様に持たせて引いた方が楽に時間を過ごせるような印象であった。




下がってた方が安心で守り切れそう、と思った矢先、24分に失点してゲームプラン的に厳しくなってしまった。慢心ダメ。この時山形側は6人が前線に張り付いていて、トリニータの中盤の4枚が下がり過ぎになり、手前のスペースを空けてしまった。天笠がプレッシャーに行ったけれども、山形側の良いボールと良い動き出しが発動。出し手の受け手の阿吽の呼吸でゴールを生み出したパターン。コンビ芸に近いですね、あれは。そういう類のゴールだと感じました。これであわよくば勝ち点1でも持って帰って来て欲しい試合が難しい試合になってしまった。


困った時のセットプレーも今日は不発。徐々に元気は無くなっていった。パワーを感じられない試合。消化するだけの試合になってしまった。後半に使いたくなかった選手達を使ってギアを入れる必要性に迫られてしまった。

後半開始から香川と榊原を下げてデルランと野村の金髪坊主擦り合わせコンビを投入。ゴールデルランウィーク再開を目論みました。野村が下がり目の位置から保持と配給を始めて時間を作れるようにはなったけれども、前がかりになるので受けたくないカウンターを受けることにもなり、ゴールが出来ないまま卒業生の國分に素晴らしいシュートを決められてほぼ試合は決定付けられてしまった。さらに追加点を奪われて惨敗スコアに。






チームとして力戦奮闘はしてくれたと思うのだけれども、交代で入った選手も元気は無かったので、各々「らしさ」が少しずつ足りない。戦術だとかよりも体力的な部分で山形を上回ることができなかったというのが全体の印象でした。そんな中でも戸根はちょっと特徴が出たシーンが多く、野嶽と戸根が逆のポジションだったらどうなったんだろうか?ボールを持てるタイプで3人に囲まれても突破したりしてたので右サイドで使いたくなる気持ちも判ったんだけど、ヘディングの強さも持ち味だったので最終ラインに置いた方が良かったのかもしれない。たらればがあるならばそれくらいですかね。結果的に、休ませたかった主力を休ませることが出来ないまま、3失点で惨敗したので大ダメージを負った印象でもあります。中2日で東北遠征は本当にキツイ。

ベンチメンバーの底上げが必要ですし、清武や藤原優大も戻って来てもらわないと困る状況だと再認識。連戦をトータルで考えると十分な勝ち点を稼げましたが、次節にも影響するような厳しいコンディションになりそうなので若干心配ではある。とにかくリカバリー。そして怪我人の復帰に期待してゴールデルランウィーク完了です。連戦、お疲れ様でした。




2024/09/08

2024年 明治安田J2リーグ 第30節 山形戦

【大分 0 - 3 山形】


30周年、30節、3失点。そこまで3を揃えなくても結構です。遠慮します。陰鬱な週末が続いております。つらい。DAZN生観戦でした。1得点さえも遠い。ケチャップの瓶が空なんじゃないかと思える程にゴールが遠い試合でした。シュートチャンスがガッツンガッツン増えているのに全く決められません。弊社と戦う対戦相手のGKが毎試合、神がかる訳もないので、弊社側の攻撃の問題です。ちょっとプレッシャーがかかり過ぎてシュートを置きに行った感が強く、余裕と自信の喪失、焦りしか感じられない試合でした。幸い、下位チームで勝ち点を積んだのは最下位の群馬が引き分けの1ポイントだけで、ぐっと詰め寄られはしなかったものの、崖っぷちまで来た感じは出ました。ますますプレッシャーを感じる順位です。しんどい。

スタメンに帰ってきたハマタロウ。セービングに定評のある濵田が戦線に復帰。パスミスが続いたムンをベンチに置き、繋ぐよりも蹴ってリスクを回避する形に微修正。しかし、前線の競り合い&ボールキープ業務を伊佐に丸投げする形にしてしまい、セカンドボールの競り合いでは優位とまではいかず、落ち着かない展開から始まってしまいました。業務に過剰な負担がかかった伊佐は前半途中で負傷退場。保持する山形に対し、ハメ切れずに裏のスペースを狙われ続ける構図でした。3バックを香川、安藤、吉田とし、右に松尾を入れた攻撃的布陣は中々機能しなかった。松尾のクロスの質は良かったと思うんだけれども。気候的には少しマシになってきたこともあって走って頑張れてはいたけれども、勝負どころの質がそのまま結果になりました。ベンチには屋敷が戻って来た。

対する山形。シーズン出だしは我が軍同様低迷模様も、経営的に成長を続ける山形は夏にしっかりと得点を取れるFWを補強。ディサロを再獲得し、鹿島から土居も獲得。4-3-3を運用し、ワントップにディサロ、トップ下に土居と急に強豪化。しっかりと真っ当に巻き返し中です。我が軍は得点できる人材を補強できなかったのでピッチにしっかりと結果が刻まれております。経営、強化部、差が出ました。 

現実逃避気味にニータンもめっきり普通のことしかツイートしなくなりました。退場者などでメンバーを変更せざるを得ない中で、GKを代えて若干ミスのリスクを下げつつも、戦術のベースは変えずに挑んだ前半。しかしそれは山形対策と合致したのかどうか。メンバー選考が出来るようで出来ない印象。今日のメンバーが間違いだったかと言われると微妙なところ。ベストではないけれどもベターだったとは思う。落ち着かない前半、先制は山形。右サイドからのロングフィード一発から、土居に裏抜けされて、一発のトラップで質の差を見せつけられてたった一人にゴールを奪われた。一度はハマタロウが止めたものの、再び土居の足元に戻るんだから不思議なものです。必死のカバーもすり抜けられてしまいました。あれはJ1ですね、明らかに普通にJ1でやれる選手です。J2に降りてこないで欲しいレベルの選手でした。



先制されてからは徐々にボールを持って押し込む形を作れるようにはなったものの、時折冷っとするカウンターを浴びつつ、一進一退の攻防が続いた。相変わらずCKは得点に繋がりません。攻防の中で伊佐が痛んで鮎川に交代。CFタイプが遂に居なくなりました。ブラジル人FWが復帰していたような気がするんだが気のせいだろうか。GKから繋がずに、蹴るスタイルにしたら前線に長身・身体張れるタイプが居なくなるという、ここまで噛み合わなくなる辛い試合も中々無いと思います。毎回どん底を更新する内容でリードされたまま前半を終える。

GKをハマタロウにしてリスクを回避したのに、CB香川が退場した時は皆さん白眼を剥いたと思います。私も剥きました。止める、蹴るの基本的技術。閉まらないドーム。心配な芝。何だか負のスパイラルから抜け出せません。さらに与えたそのセットプレーから追加の失点までしてしまうのは強烈でした。3失点目もペナルティエリア脇で与えたセットプレーを沈められてしまった。



それでも、選手達の戦う気持ちに陰りが無かったことだけは救いだったと思います。一人少ない状況でもチャンスまでは作れていたし、そりゃまぁ決め切れなかったけどさ、よく走ってボールを回収して継続してゴールに迫れたとは思います。それが引いて守っていた山形相手だったとしても、一人少なかったんでね、全員が110%で走らないと穴埋めできませんからね、何とか形には出来ていたので、その点は良かったとは思いますよ、えぇ。スタイル自体は変更せずにやり切ろうとしているのでね、継続か、残留だけを目標に保持せずに放り込みに徹する形で変更か、判断の時ではあります。一度落ち着いて整理すべきタイミングでしょう。



結果的には0-3という惨敗。シュートチャンスは多くあれど、決め切れないのはプレッシャーを感じ過ぎと私の眼には映った。自信を持って、余裕を持ってやって欲しいのだけれども、今の状態ではなかなか難しいかもしれない。しかしだ、これはもう選手達が頑張らねば打破できないし、我々はそれを応援しているし、乗り越えてもらうしかない。ケチャップの蓋を空けるのだ。


2024/06/10

2024年 明治安田J2リーグ 第19節 山形戦

【山形 0 - 0 大分】


山形には行けず、DAZN生観戦。昨年、平日の真っ昼間に開催されたアウェイ山形戦。5-0で敗北するという屈辱的な結果だったこともあり、今年はリベンジに現地に行く予定にしていたものの、色々と立て込んで断念。昨年山形が招待したであろう小学生たちがこの日、1年を経てDAZNで親指を下にしながら主審にしっかりブーイングしている映像がDAZNで放映されているのを観て、山形の取り組みの成果がしっかり出ていることが確認できました。あれで良かったのか山形。アウェイ感の強い暑い14時キックオフの山形で、更に輪をかけて出場停止者と怪我人を抱えるという人員不足にも程がある状態の大分トリニータ。勝ち点を持って帰れるのか?非常に不安な、きっと今シーズンのリーグ戦で屈指のアウェイ感満載の山形戦でした。

ボランチ小酒井、センターバック藤原を出場停止で欠いた上で、保田堅心を代表活動で欠く状態でのスタメン。スタートから3バックの可能性もあったと思うけれども、いつもの並びで、人員だけ場所が違う形でした。4-2-3-1。安藤とペレイラがセンターバックで、デルランが左のサイドバックを務めた。右は野嶽。ボランチ不足には弓場と中川を並べる形で何とかしました。左に帰ってきた宇津元、右に野村、渡邉新太のワントップに長沢トップ下という形。宇津元の復帰はありがたい。ベンチメンバーには香川が復帰。若い。ベンチが若い。


対する山形。私、今シーズンの優勝予想は山形と予想してですね、5000円の優勝予想サッカーくじを買ったですよ。それが何だ、山形よ、お前たち、去年俺たちを5-0とかで葬っておいて、満を持して今シーズンの前半戦がこれか。おう?こっちは5000円買ったんだぞ。去年、自軍優勝予想に5万円突っ込んでシーズン後半ずっと吐き気がしていたこの私が、今年は5000円を投じたんだぞ。なぜだ、山形。渡邉晋監督も2年目でJ2優勝を目指すんじゃなかったのか。岩瀬コーチも居て、楽しそうな練習をやってそうなのに。まぁうちも似たような順位になってるけど。ベースは4-3-3だと思われます。後藤だ、國分だと大分ユースの卒業生たちが稼働しています。なぜ中の下に沈んでいるのか。試合を通して振り返ると、山形の決定力の無さ、攻めているようで守備を崩す様な何かがある訳でない、武器の少なさが得点力の低さに現れていた。今シーズン、我が軍よりも累計得点が少ない。



試合が始まると、大分トリニータは練度の低さが左サイドのデルランに顕著に出て乱れる。出る乱です。練度の低さが出る乱。左サイドから前線へボールが繋がらない。安藤とペレイラの2CBとGK濱田太郎の連携も怪しくて致命的なミスもあった。山形へのプレスはさほど効果的ではなく、パスコースが詰まると裏のスペースにシンプルに供給する山形の大分対策が有効で、高い位置で奪う守備網が無効化されて背走するシーンが多かった。ただ、安藤とペレイラの2CBと濱田太郎の守備面での強度はJ2でも屈指のレベルで、これを打ち破る程の何かは山形にはなかった。イサカゼインの縦への単騎突破は厄介だったけれども、中央で跳ね返してしまうので致命傷は回避できた。我が軍も攻撃に関してはセットプレーくらいしかなかったと思うんだけど、不発でした。徐々に防戦一方になっていたので失点は時間の問題だろうと思ってました。後半耐えられるのかと。前半はスコアレスドローで折り返す。


後半もなかなか前から奪う自分たちのサッカーを表現できなかったトリニータ。14時キックオフのコンディション、山形への長時間の移動。それらを考慮すると体力的に落ちるのはトリニータの方だったと思うし、スタメンも決して万全な状態でもなさそうな雰囲気。野嶽が痛んで交代した後は3バックに移行して守備時はスペースを埋めて対応。どんどんと殴られる続ける状態が続いて、もう、いつ失点してもおかしくないくらいにシュートを打たれまくりました。逆に、山形何やってんだろう・・・・と思える程の、決定力の無さ。誰が得点取るんだ、誰が。私が賭けた5000円がですね、山形のスタジアムで溶けていく感覚。どっちもダメな試合を観た気がする。早く外国人FWを補強しろ山形。



耐えるしかなかった大分トリニータ。耐えました。耐えきりました。そこは褒めたい。攻撃はセットプレーで決め切りたかった。工夫の意図はあったし、デルランにロングスローやらせてみたりしたけれども、及ばず。攻撃面はダメでした。私が観たシーズン最高だった内容から、ここまでかけ離れるとは予想だにしなかったけれども、何とか踏みとどまっている。夏の移籍が可能になるタイミングで選手を増やさないと詰みます。もはや離脱者が帰って来ると思わない方が良いのかもしれない。J2のボトムズは監督が替わってサッカーの内容が蘇りつつある。しっかり建て直さないとまずい。そんな中で迎える天皇杯。大活躍する若手に出て来て欲しい!



2023/07/30

2023年 明治安田生命J2リーグ 第28節 山形戦

【大分 0 - 1 山形】
 

優勝に5万円賭けてるんです。1試合消化の少ない首位町田と12ポイント差は流石にもう厳しい。来年のロイヤルシートシーズンパス購入の夢は儚く消えそうです。つらい。毎週どんどん辛い。今回はアウェイで平日昼間に試合を開催しやがった上に5失点もさせられた憎き山形をホームに迎えて、なるべく嫌がらせをしてやりたかったのに返り討ちに合ったので更に辛い。シーズンダブルを食らってリベンジ果たせず。


怪我人が戻って即スタメン。それもどうかと思うのだけれども、しかしまぁひとまず負傷から癒えたばかりのメンバーが帰ってきてくれました。4バックの左サイドに高畑、ベンチには宇津元と香川が無事帰還。4-1-2-3か4-2-1-3なのか、中盤の野村・中川・保田が運動量多くローテーションするので分かりにくかったけれども、4-3-3ってことで大丈夫です。試合後の保田の証言からすると野村とのダブルボランチだったらしい。前節得点した松尾がスタメンを奪還。しがみつけ松尾。



対する山形、クラモフスキー監督が解任されて渡邉晋コーチが昇格して新監督に就任。クラモフスキー山形と戦いたかった。4-2-1-3を運用中。山形強化部はJ2で干されている若手に声を掛けるのが上手な模様。町田から高江を、長崎から宮城天をシーズン中に補強。特に宮城天はトリニータとの試合でレッドカードをもらって以降、信頼を失って試合から遠ざかっていたらしいのでこの試合は宮城天のリベンジでもあった。こちらもリベンジならずだったけれども。リベンジ不発試合ってことです。せっかくのドラマがあったのに成立せずですよ、書き辛いですよ。



ニータンプロデュースのドリンクと聞いてスッポンの生き血くらいしか思い浮かばなかったんだけれども、ただのメロンクリームソーダの模様です。スッポンの生き血を飲みたい人は騙されないように。(※そんな人いない)



試合はですね、DAZNで生観戦したのですが前半の内容が良かったとは思うのだけれども、試合の攻防というか、なんというか、ちょうど観たいポイントがよく分からなかったんですよね。DAZNを見ても分からない。山形が最終ラインでボールを保持している映像が映っているのだけれども、山形が前線にボールを供給すると、悉くトリニータの守備網に引っかかって奪い返しに成功。どういう守備体形で守っていたのか、ポジショニングが分かりません。これまでにない守備の仕方のような気もして、整理整頓された守備戦術があったような気がする。たぶん、見えないから何とも言えないんだけど。前半は山形の攻撃が形にならなさ過ぎて、山形側がよろしくないのかと疑ってしまうレベルであった。「見えなかった」という事実から考察するに、最終ラインが深かったということでもあるので、プレスのラインを下げた守備がハマった、ということなのであろう。たぶん。



トリニータの攻撃は長いボールの比率が若干減った印象。若干だけ。バランスは改善されたけど、まだ蹴る比率の方が高めになってしまった。ただ、山形のプレスを引き込んでから1枚は剥がし、フリーの状態で蹴れることが多かったからか、ワントップのサムエルに正確なボールを供給出来、サムエルがこの日は特別に頑張っていて体を張って起点になれた。この起点から藤本&高畑の左サイドコンビネーション攻撃が多発。松尾も右から中に入って来ていたし、クロスの精度さえあればという場面を多く作れた。先に1点でも決めておけば・・・・、という試合でした。特に左サイドの山形DF陣にイエローカードも出させておけたのでね、左サイドから試合を決められると思ったのだけれども・・・。



ハーフタイムの監督のコメントには最終ラインのコントロールに言及があるので、やはりいつもより深めのラインコントロールだったのかもしれない。後半、そのラインコントロールに対して山形が横パスを増やして縦の意識から横の意識に修正。狙っていた背後のスペースが無くて攻めあぐねた山形はテンポの速いパスでトリニータ守備陣に横移動スライドを多くさせることによって時間を作ることが出来ていた。それでも一進一退の攻防が続いたのだけれども、両チームゴールを割れず。


最後は途中から出場したイサカゼインが何故かフリーでクロスを放ち、卒業生後藤優介にヘディングでゴールを奪われて万事休す。そのままタイムアップとなってしまった。この試合、内容が良かっただけに評価が難しいのだけれどもホームで負けたのでね、ダメはダメですね。山形対策は素晴らしかったのだけれども、結果が付いてきませんでした。それでも、デルランや安藤がゴール前まで駆け上がったり、躍動している保田など、観ていて応援したくなる内容ではありました。散々な7月になってしまったけれども、連敗脱出のためにゴールを奪って欲しい。これ以上の連敗は許されない。踏ん張りどころが続くトリニータです。




2023/05/18

2023年 明治安田生命J2リーグ 第16節 山形戦

【山形 5 - 0 大分】



無理です、無理。平日の午後13時30分に試合を生観戦は一般人には無理です。まして現地に行って観戦するなんてね、普通の人には無理なんです。これがプレーオフとか昇格とか残留とかを決める試合なら別ですよ?今回はJ2第16節です。リーグ戦の1試合を平日13時30分キックオフにしやがったモンテディオ山形。一体どうしたんだって話です。



エデュケーショナルデーでした。県内の幼小中高、若い学生さんご招待。これは素晴らしい取り組み。目先の売り上げよりも未来への投資。とんでもなく長いスパンでの投資のような気もするんだけれども、新しい取り組みを始めました山形。Jリーグ30周年、次の30年を考えると素晴らしい取り組み。でもいや、いいんですけど大分戦でやらんでも良くない?遠いアウェイだし、観客少ないだろうし、チャレンジだ!って経緯で選ばれてしまったんだろうか?夜にイーグルスが山形で試合をするのも影響があったのかもしれない。やるなら夏でも冬でもない春先が良いか・・・。


大分トリニータのサポーター界隈には割とアウェイ遠征の文化がある方だと思うのです。シーズン前に日程が発表された時、今シーズンで最も厳しい日程になっていて、こういうことになると逆境さんいらっしゃい精神のせいで逆に燃えるアウェイ観戦魂を発揮した濃い人たちが現地に行く感じになったんだと思われます。割と行った人が多かった気がする。プロのアウェイ観戦家の方々に違いありません。私なんてまだまだです。トリニータを応援する人たちにとっては勇者、世間一般からみると信じられないタイプの人たち(※オブラートに包んだ表現)。結果的にとんでもない惨敗になったので本当に恐縮です、勇者たち。これほど酷い試合もなかなかない。年1回あるかないかの惨敗。今シーズン、アウェイ観戦は難がありすぎませんか!?


一応結果を知ったうえでDAZNで追いかけ観戦。スタメンは前節からボランチを野嶽から保田、3バックの右を上夷からペレイラに変更。連戦の中でもターンオーバーっぽいメンバー変更は最小限。30℃を超える気温。山形まで移動して13時半キックオフ。コンディション調整は難しかったとは思います。ただ、それらを差し引いても試合運びと相手チームの戦術との噛み合わせで全くダメな内容でした。何度も同じ過ちを繰り返しているように見えてしまう。アウェイでの負けっぷりが悪化の一途。負ける時は分かり易いくらい負けますが悪化しています。ビックリ。


対する山形。シーズン開始から降格圏に沈むくらいに苦しんでいた。昨シーズン尻上がりに調子を上げてプレーオフに進出したクラモフスキー監督を4月頭に解任して渡邉晋コーチを昇格。チーム立て直しの際中。昨シーズンの主力メンバーで山田康太を柏に、樺山、藤原、山﨑が鳥栖に個人昇格を決めてしまったので新メンバーが馴染むまで時間がかかるのは仕方なさそうではあった。これまでの山形の試合結果を振り返ると、明らかにボールを保持しない系チームに惨敗しているので保持の質が下がってしまったことが苦しんでいる要因だと推測していた。基本フォーメーションは4-2-3-1を運用中。ベンチには後藤優介もいた。昨シーズンもブリンブリンに負けたので下平体制では相性はよろしくない。



この試合、天候に恵まれ過ぎました。30度を超える気温ということで小さな子供たちの引率者は大変だったと思われます。連戦の中でどこまでプレッシングが出来るのか、また夏の気温の中で機能するのかどうかという意味で不安要素ではありました。ただそれ以前に、山形の大分対策のカウンター、山形の左サイド、チアゴ・アウベスのスピード、裏をシンプルに素早く狙う山形の意図、立ち上がりに危ういシーンが何度もありながら戦い方を変えずに、リスク管理のバランスが悪いまま失点してしまった。序盤にトリニータの左サイド、我が軍の藤本が素晴らしいチャンスを生み出したりもしたけれども決め切れず。その後攻撃陣はボールロストを繰り返し、何度もカウンターを受けて守備陣が背走せざるを得なくなった。オフサイドで凌げた時間帯もあったけれども厳しい環境の中でわざわざ苦しくなる展開を継続してしまったように見受けられた。こんなに簡単にカウンターを受けまくるチームを観るのは教育上良くありません。こんなチーム他に無いですから!学生さん達、参考にしないで欲しい。



この試合が今シーズン、一番キツイ条件なのはシーズン開幕前から分かっていたのに、勝ち点1さえ持って帰れれば十分だったのに、鋭いカウンターに晒されているのに、ちょっと苦しいからやり過ごそうか、ってことが出来ないチームです。攻撃陣と中盤と守備陣、繋がっているようで繋がっていない。前半はもう少しじっくり時間を使いたかった。ホームでの戦い方なら分かるけど、アウェイで、一番厳しい環境下で、状況が悪くても戦い方を変えない。なんで?っていうのが正直な感想です。コーナーキックからの流れでもう1失点して前半を終えた。裏返されっぱなしでした。持たされて引き込まれて裏返される。持たせて引けば前半はやり過ごせただろうに。この試合は自分たちのスタイルを横に置いても良かったと思うんだけれども。



後半は4バックに移行。2点を追いかけて前がかりにならざるを得ないんだけれども、何だかんだでひっくり返されっぱなしでした。1得点も出来ずにさらに3失点。交代で入ったメンバーも結果出せず。プレスもバランスもあったもんじゃねぇ!良いところ無し!終了!無理!山形はシーズン初のクリーンシートですってよ!どういうこと!?


こういうときはニータンを眺めるに限ります。ちょっと落ち着こう。山形の学生さんたちは楽しかったに違いありません。企画が大当たりの山形。連戦で大ダメージを負った大分。水曜日にツラい。トリニータ関係各位全員でツラい。あぁツラいな。長崎戦、心配。ホームでならば結果で示せるだろうか?これを乗り越えればリーグ戦の3連戦は7月まで無いので踏みとどまって欲しい。




2022/10/17

2022年 明治安田生命J2リーグ 第41節 山形戦

【大分 0 - 3 山形】


ご唱和ください!1失点!2失点!3失点でダー!です!おい、どんな猪木イズムだ!!前節のようにスーパーゴールがバカスカ決まる試合もあれば、全然シュートが枠内に飛ばない試合もあるってことです。オウンゴールは枠内に飛んじゃいましたけれども。1万2千人以上を集められた状況で披露することなかったですね・・・

リーグ戦のホーム最終戦はDAZN生観戦。ホームでのプレーオフ開催を夢見て戦う残り2試合のうち1つを落としました。しかし、結果的には今節4位熊本も負け。最終節まで4位の可能性は残ったのでスパッと切り替えですね。負け試合の記憶は延髄蹴りでスパッと切り替え。特にGK吉田舜はメンタルもリカバリが必要そう。我が軍のGKはチャレンジ精神が必要です。もうここまで来たんだ、スパッと切り替えよう。馬鹿になれ(※猪木イズム)

スタメンはワントップが金崎夢生。前節怪我っぽく交代した長沢はベンチ外。プレーオフを見据えて無理させる必要はありません。サムエルもベンチ外。代わりに久々に伊佐にチャンス到来。中川と屋敷も久々のベンチ入り。

対する山形。勝利しなければプレーオフ進出の可能性が潰える状態で九州に乗り込んで来た、もう1つのプレーオフ芸人クラブ。6位の枠を山形、仙台、徳島で争う状態。連戦になっていたここ数週間を経て、ディサロ、國分、山田康太が揃ってシーズンのベストメンバー構成。クラモフスキー監督は4-2-3-1を運用中。前半、試合自体は勝利しかない山形とアグレッシブに戦って面白い内容だった。球際の攻防が激しく、攻守の切り替えも早くて見応えがあった。それ故に過剰なぶつかり合いや、怪我人などで試合が止まることが多く、アディショナルタイムが長めに。そのアディショナルタイム、コーナーキックの流れから失点。更には途中で町田也真人が痛んで野村と交代。残り数試合の状態で最も上手く井上健太を操る男を失うのは大きな損失なので軽傷であることを祈りたい。前半は結果だけは厳しい内容になってしまった。

後半はペレイラと吉田舜の連係ミスで盛大なオウンゴールが決まってしまい、2点のビハインドを追う形に。いやはや盛大な連係ミスであった。もう忘れましょう。ここから怒涛の攻めを見せるも、引いた状態の山形の守備を破り切れず。チャンスメイクは良かったのだけれども、ゴールは遠かった。攻撃を継続出来ていたんだけれども最後は攻め疲れ、吉田舜が足元のボールを奪われて3失点目で終了となりました。はい、忘れましょう。崩された訳じゃなかったけれども自滅した守備陣は残念でしたが、攻撃陣も1得点もできず残念。これがプレーオフじゃなくて良かったね、ってことで切り替えるしかありません。試合の入り方とか、ゲームの進め方とか、プレーオフ出場を確定した状態で隙があったとは思わないんだけれども、負けられない山形が山田康太の位置取りを中心として仕込んできたギャップの作り方にプレスが回避されてボール保持を許した印象。我が軍の左サイドをボンバイエした山田康太。なぜJ2にいるのか謎の選手。

41節の結果、熊本とのプレーオフでの対戦は確定。最終節で決定するのは対戦の場所と、レギュレーション。引き分けでも勝ち抜けとなる上位を目指して最終節、最後までやり切ること。まぁあの、今節も前節も失点が多いことは否定できないチームなので、チャンスを全て決め切る攻撃力を最大の武器として、プレーオフの勝ち上がり方は攻撃あるのみだと思われ、勢いで乗り切る以外になく、戦い方は何位でも変わらんとも思います。ここまで来たらもう、やるっきゃないの精神が大事。セレモニーで急に猪木イズムを披露した下平監督。プレーオフに向けて戦う前から負けること考えるやつがいるかよっていう猪木イズムはちょうど良いかもしれない。琉球戦へ、迷わず行けよ、行けばわかるさプレーオフ。



2022/05/09

2022年 明治安田生命J2リーグ 第15節 山形戦

【山形 1 - 1 大分】

9連戦の最終戦。仕事の関係でアウェイ山形戦は現地に行けずDAZN生観戦。4連勝中と波に乗った山形にボールを握られるという展開の中で勝ち点1を引きちぎって持ち帰った一戦となりました。もぎ取ったより引きちぎった感。圧巻のペレイラ劇場でした。

スタメンは前節から2名変更。一番若手感がある梅崎を4-4-2の右サイドハーフに配置。2トップの組み合わせを長沢&伊佐から呉屋&伊佐に変更。11連戦を終えてからの9連戦とあって、さすがにチーム全体に疲労感があったように映りました。特にこの連戦終盤はメンバーのローテーションが少なく継続気味だったのでパワー不足感が否めなかった。若手が台頭してくれたから何とか勝ち点を詰めたけれども、怪我人も多い中でJ2では年齢層が高めの我が軍主力組、大変だったと思われます。6月からほぼ週1ペースの試合スケジュールになるのでもう少し踏ん張って欲しい。シーズンで一番しんどいのは今なんじゃなかろうか。

対する山形。昨年末にエンブレムとロゴを一新。田舎者なのに凄くオシャレに再ブランディングしようとしている意欲的なクラブです。さらに昨年の14節からクラモフスキー監督を招聘してアグレッシブなサッカーを展開中。大宮とか千葉よりも我々のような田舎の方が頑張ってます。序盤に出遅れたものの、4連勝中と波に乗る。昨年もクラモフスキー監督がシーズン途中で就任した後は良い時と悪い時がはっきりしていた印象。良い時に会いたくなかったです。コーチには渡邉晋もおり、GMも前に仙台にいた人がGMになっている若干の仙台色もある。山形も4-4-2だけれども運用方法はトリニータと全然違う。前からアグレッシブにプレスをかけてくるクラモフスキー流はアグレッシブ。だからこそゲームは隙を見せた方が即死するような緊張感のある試合となりました。右サイドハーフにはレンタル先の北九州から呼び戻すと思っていたのに流出させてしまった國分がおり、梅崎・弓場・高畑とユース組が勢ぞろいのピッチでした。高畑と國分のマッチアップ。観に行きたかった・・・。

亀も遠征していたこの試合の入り方はトリニータペースであった。最初は元気でした。立て続けにコーナーキックを獲得するなど、ボールを握って攻めることが出来ていました。しかし、前半途中から主審との判定の折り合いがつかなくなる事態になってから山形ペースに。特に18分頃にゴール前で山形に与えてしまったFKの場面。主審が引いた壁の線がキック位置から遠いというクレーム自体は真っ当なクレームだったと思うのだけれども、梅崎がわざわざしつこく歩いて測るアピールをして異議か遅延のイエローを貰った場面以降、急に笛を吹かなくなるという統一感が分かりにくい判定に。梅崎イエロー提示の時の弓場の爆笑が微笑ましかったけれども。


山形がボールを保持しているところに、プレスをかける・かけないの判断自体は良かったと思うのだけれども、かけた時に剥がされて後退させられる場面が多く、囲んだ時に取り切れない、更に保持しても山形の素早い即時奪還プレスに引っかかり守備に戻されることが原因で消耗した印象。山形にペースは握られても守備陣が最終ラインを上げてコンパクトな布陣を維持したことでオフサイドの網にかけることもできていたし、守備陣の奮闘で拮抗した試合にはなっていました。即時奪還プレスを剥がせればゴール前まで運べるし、1プレー1プレーが重要で面白い試合だった。

監督の指示の通り、マイボールになった時に山形のプレスのせいで前進するパワーが生まれ辛かった。出したかったけど出せなかったパワーです。基本山形にペースを握られたまま後半も進んでいきましたが、守備陣が踏ん張った。特にペレイラは下田北斗と激突して両者が流血してしまった状態でも顔面でシュートを跳ね返すなど血のにじむ守備を見せてくれた。下平監督が交代枠を使い切ってこのまま引き分けに持ち込もうとしたアディショナルタイム、左サイドから攻撃を受け、一旦ははじき返したものの、こぼれたボールを試合を通じて一番嫌なプレーをする山田康太から前線に供給され、チアゴ・アウベスが胸で受けて、シュートを決められてしまい土壇場で失点。これで万事休すかと思いきや、諦めの悪い男たちは血の滲むペレイラを前線に残してパワープレーに移行。高木が蹴ったFKをペレイラがヘディングで競って右サイドに展開、交代で入っていた井上健太が右サイドを爆走して保持して戻すと、こちらも交代で入っていた小林裕紀がこの試合唯一と言っていいほどの完璧なクロス、それを決めたのは血の滲むペレイラでした。最後の最後に劇的なゴールで山形の勝ち点3を引きちぎりました。獅子奮迅の活躍だったペレイラ、ほっともっとのお弁当、ご飯大盛にしてあげて下さい!素晴らしい活躍でした。


ほっともっと大使ペレイラのお陰で負け試合をひっくり返せたので気持ち的には楽になりましたが、試合内容的には山形にペースを握られて苦しい試合でした。山形が4連勝出来ている良い状態であることは認識出来ました。ただ、山形には波があると思われます。特に夏場のアウェイは厳しいはず。今シーズンのJ2で抜け出せるチームがどこなのかはまだ分かりません。

前回、山形で勝ったのは2002年という、20年前の話らしいので鬼門であることは間違いない。遠い。遠すぎる。選手は移動だけで消耗しているはず。逆に山形が大分に来る場合は消耗するはずなのでやり返しましょう。田舎を見せつけてやれ。この2チーム、本来噛み合って面白い試合になるはずなので間を取って国立競技場とかでやれると名試合を生みそう。地方都市の多いJ2は順位表を見ても団子状態なので、6月からの反転攻勢は可能だと思ってます。5月は耐え時。踏ん張って欲しい。



2018/11/18

2018年 明治安田生命J2リーグ 第42節 山形戦

【山形 1 - 1 大分】



大分トリニータに関わる全ての皆さん、昇格おめでとうございました。そして山形の社長さん、木山監督、山田選手、モンテディオサポーターの皆さん、祝福をありがとうございました。山形のセレモニーでお互いお通夜みたいにならなくて本当に良かったと思います。J2魂で天皇杯頑張って下さい。


J2優勝という快挙をギリギリで手放してしまいましたが、得失点差で2位に滑り込むことに大成功。自動昇格という目標を大きく上回る結果です。これは大事件で大快挙です。え?あぁ昇格の女神なら今俺たちの腕枕で眠ってるけど?そんな(※どんなだ)最終節となりました。1週間、気が気じゃない時間を過ごして臨んだこの週末。風が冷たい山形に行って来ました。









秋です、秋。実は今シーズン、気合を入れてですね、カメラを新調したんですよ。最新鋭のカメラで撮影すると撮影者の腕とか関係なくボケ感が素晴らしい秋の感じが切り取れます。一足早い東北の秋は九州男児にはほぼ真冬並みの冷たさに感じました。





平常心でスタジアムに遅刻気味で到着するとニータンに遭遇。ニータンに近づけることはアウェイ民には大変貴重なので写真を撮り過ぎました。ペッカくんはスキップが速くてキモかったです。







昨年はバックスタンドで凍え死ぬかと思いましたが、今年はメインスタンドで凍えた。山形とは夏に対戦したい、夏に。逆に来年山形県民は気を付けないと春から夏の琉球に行ったら死ぬ。春先の沖縄の湿気は異常。サッカーをする気候ではなかったので本当に気を付けて下さい。







大注目の最終節に選ばれたスターティングメンバー。今シーズンの最大値を出すために前線3人がそれぞれ2桁得点を誇る破壊力抜群の34得点トリオ。ベンチには同じく2桁得点の後藤も控えており、とにかく得点して攻めて勝つぞという分かり易いメッセージが込められていました。


対する山形。天皇杯を残したホーム最終戦で、木山監督の続投も決まっており気温は下がってもモチベーションが下がる理由はない。何の因果なのか出場停止の関係で古巣対決に燃える坂井達弥がスタメンに抜擢されてしまう。恩返しゴールを食らいやすい我が軍には嫌な相手でした。















キックオフから前節程の硬さは感じず、良い試合の入りが出来ていました。山形は前線からボールを奪いに来る訳ではなく、最終ラインの位置をケアしつつ中盤を狭める方法で守ったため、横浜FC戦に似たゲーム展開に。直前まで雨が降ったこともあり、若干スリッピーなピッチ状態で、かなり強い風が吹いており風下のトリニータとしては前半我慢の様相。ただ横浜FC戦と大きく違ったのはプレーの精度。あの時ほどパスミスが頻出するようなことはなく、しっかりとボールを動かすことが出来ていました。山形は無理して追わず、というよりもボールを追ってもプレッシャーが全くハメられない状況に。素晴らしいボールの動かし方が出来ていました。











そうなるとチャンスが巡ってくるのが我が軍。右サイドを突破した岩田のグラウンダー気味のクロスを大外の星が決める、今シーズン何度も観たパターンのやつで先制出来てしまった。J3で優勝を決めた試合で岩田がゴールを決めた記憶が思い出され、こういう時は無鉄砲な若手に活躍させるに限ります。J1昇格を手繰り寄せる大きな、大きな先制点でした。





この後の試合運びが頼もしかった。いつもは簡単に反撃の勢いに飲まれて失点しがちな我が軍もこの日はこの1点を懐に忍ばせつつ、前に出たくないのに出ざるを得なくなった山形の裏のスペースを狙ってスペース大好き藤本をめがけて一発カウンターを狙う。ただ前半は風下に苦しめられてこのスペースへ藤本を走らせる、帰省パスが決まらなかった。ペナルティエリア内が実家なんじゃないかと思える程に藤本が落ち着く場所、ペナルティエリア内に帰省出来ることが少なかった。逆に風上に立てる後半に藤本が決めるのではないか、そんな予感さえ漂う上出来の前半でした。







後半もボールを回し、山形が前に出ればカウンターでの1点を伺い、ダメならボールを回しつつ時間を使う意図が全員に感じられて負ける雰囲気などは微塵も感じませんでした。失点の匂いさえ感じない。このまま時間さえ過ぎれば自動昇格という、目の前の試合に集中して対応することが出来ていました。











しかし、山形の最後の捨て身の攻撃がアディショナルタイムに決まってしまった。守備の人数も揃っていたし、全員が身体を投げうって守ろうとしても守れなかったアディショナルタイム。一気に他会場の結果に影響される悪条件の下に晒されてしまった。ここからのひっ迫感と緊張感が凄かった。特にベンチワークは慌ただしく、フレッシュな林に賭けてFWを投入。かなりのドタバタ劇が発生するも、何も悪あがき出来るほどの時間が残っておらず、ドロー決着。不穏な空気のまま、他会場の状況待ちという、完全に昇格の女神に運命を委ねるしかなくなってしまった。













実はメインスタンドでDAZNの複数試合を実況中継する番組をスマホで観ながら観戦していたので、ほぼリアルタイムで他会場の状況も把握していたんです。他がほとんど引き分けで動いていない状況が分かっていたので、このまま大丈夫だろうと思っていたのですが、山形vs大分が真っ先に終わってしまった後、スタジアムにいた人たちが急にスマホで状況を確認し始めたもんだから俺のスマホのDAZNがクルクル状態に!他会場の情報が分からなくなってしまった。この数分間がこの日、最も緊張する瞬間に。私まな板の上の鯉みたいな目をしてました。


静まりかえったゴール裏に歓喜の声が響いたその瞬間、全員が状況を理解して喜びと笑顔が満開に。安堵と高揚感。優勝というタイトルを失ったことは実は後からとんでもなくもったいないことだと気づく訳ですが、スタジアムでは昇格出来て、来年もこのチームがしっかりつ続いていく安心感と達成感の方が強く、純粋な喜びに満ち溢れることが出来ました。監督、選手、スタッフたちが成し遂げたことが本当に凄いと思いますし、断トツのフェアプレーで、中の下くらいの予算規模で、自動昇格を成し遂げたことを誇りに思います。だからこそ昇格の女神も微笑んでくれたと、割と真剣にそう考えています。本当に、本当に凄い。おめでとう、本当におめでとう。







最終的に2018年のJ2は松本山雅が勝ち点77で優勝し、2位が勝ち点76で大分トリニータ、3位横浜FC、4位町田ゼルビアが同勝ち点で並ぶという大混戦。昇格を決めたのは得失点差。攻撃的なチーム作りを続けて来た片野坂監督を中心とした現場首脳陣と西山強化部長を中心とした編成機能が報われた形。結局最後は主導権を握って、勝利をするために得点を奪えるチームが有利になる傾向が強いと改めて思いました。失点は余計過ぎましたが、伸びしろです、伸びしろ。最終節にまで伸びしろって書かなきゃいけないくらい、実はまだ未完成です。このチームは。



今年の開幕戦、栃木戦の衝撃。片野坂体制でのトリニータがピークを迎える期待感と寂しさを感じたあの試合から42試合。何度も課題が露呈し、カバーし、メンバーを代え、微調整を加え続けた今シーズン。それでもまだ詰めが甘く、ピークを迎える予感が今は無くなり、まだまだ伸びしろのあるチームだと感じます。桁の違う予算を使っているJ1ではボッコボコにされてしまうかもしれませんが、2013年の時よりも確実に強い自信と確信があります。J3から育て上げたこのチームと共に挑戦するのであれば、恐れるものは何もありません。J3で負けることの方がよっぽど恐ろしかった。J1でなら何連敗しようが何とも思わない精神力と余計な経験がこのクラブには養われてしまいました。J3で優勝した時に、J2とJ1を連覇するとネタで書きましたが、1年を挟んで、J2を制覇・・・・できなかった!これが悔しい。今になって悔しい!アディショナルタイムまでJ2優勝が手にあったのに!今になって大変悔しい想いをしております。



ただ、冷静に写真や動画を振り返っていた時に、試合後、松本怜が号泣している姿や、鈴木と福森の同期コンビも泣いている姿を目にしてしまうと、この数年間の苦しかった思い出が蘇ってしまい、J3に降格したにも関わらず、トリニータのために残ってくれた選手達が報われた姿に、熱いものがこみ上げて溢れ出して止まらない訳です。




5年前マリノスから大分に移籍した時、「こんなとこでは終わりません」と物騒なツイートで物議を醸しだした若き日の松本怜。J3でも残ってくれて昇格させてくれた松本怜。そんな松本怜がJ2で2位のクロス数を叩き出し、チームアシスト王となり、キャリアハイの4ゴール。その得点が勝ち点を、得失点差を作り出してこの結果に結びつけてくれた。でかくなった!泣いて若手にいじられるようになるなんて!でかいよ!でかくなったよ!岩田は笑いすぎだけどな!5年の歳月を経て有言実行!おめでとう松本怜!


2015年のJ2J3入れ替え戦の町田戦、レッドカードで失点からトリニータを守ってくれた鈴木義宜。しかし当然2戦目は出場停止で何も出来なかった鈴木義宜。あの試合以降、3年間リーグ戦のフルタイム出場を続ける鈴木義宜。J3でも残って昇格させてくれた鈴木義宜。新しいタスクとしてCBの真ん中を任された鈴木義宜。よそからオファーがあったという噂もあったけれども、大分に残ってこのクラブと共にJ1へ行く道を自ら切り拓いてくれた鈴木義宜。全ての漢気と決断が正しかったと証明した!おめでとう鈴木義宜!



2012年のJ1昇格プレーオフ千葉戦、鼻を骨折しながら最後まで交代せず奮闘してJ1昇格を成し遂げたのに、移籍金を払えない貧乏クラブと債務超過の貸し出し元クラブのせいでマネーゲームの被害者となってしまい一緒にJ1に行けなかった三平和司。そんな扱いを受けたのにも関わらず大分に戻って来てくれた三平和司。その上J3でも残って昇格させてくれた三平和司。遂に三平を、さんぺーをJ1に連れて行くことが出来た!いや、むしろさんぺーが、やっぱりさんぺーがトリニータをJ1へ導いてくれた!2回のJ1昇格に貢献してくれたレジェンド。次こそ一緒にJ1へ行こう!おめでとう三平和司!あ、ちょっとでもふざけ過ぎないで!インタビューの後ろで走り回ったりしないでください!







J1への近道とトリニータへの移籍を選択してくれた馬場キャプテン、J1で優勝経験がある実績がありながら戻って来てくれた丸谷、FWとしてあれほどの決定力を持ちながら、長年この業界で評価されずにJFLからJ3、J2へと這い上がって来た藤本、ポテンシャルを持ちながらエースとしてのプレッシャーと戦い続けている後藤、同じく伊佐、怪我で戦列を離れた刀根、チャンスが巡ってこずとも努力を続けた控えのGK陣たち、他の選手も1人1人のドラマが濃すぎて、その全員の努力が報われたことが本当におめでとうと、心から祝ってあげたい。全員で勝ち取った結果です。





そしてこのチーム再建の立役者となったリーダー片野坂監督には感謝してもしきれないくらいですが、まだまだ仕事をしてもらいたいと願います。J1でも声を嗄らしてチャレンジして欲しい。片野坂監督はJ3優勝の時もそうでしたが、理想を持ちつつも妥協点を見出して勝ち点に結びつけることを優先できる印象です。本当はもっとこだわってやり遂げたい形があるはずで、そのポテンシャルの底が見えないことが恐ろしいと感じています。まだ理想に届いていない。その理想形の完成を、J1で観たい。



そのためにもまずは金です、金。スポンサードしなければなりません。J1は恐ろしいことにイニエスタやポドルスキやフェルナンド・トーレスがいる世界です。来年はラグビーワールドカップで大銀ドームが使えない場合にシーズンパスが無いと市陸に入れず、イニエスタが観れない、みたいな不確定な誤報をガンガン流してシーズンパス購入を促したいと思います(※止めろ)。今週、監査法人に指摘を食らって第2四半期の決算発表を先延ばしせざるを得ずに株価が暴落したジェイリースさんにもトリニータの昇格は良いニュースとしてアルゴリズムが反応し、ストップ高に導くはずなので(※そこまではない)各スポンサーの維持と支援拡大に営業にも奮闘してもらいましょう。このJ3から共に戦ってきた選手たちの生活を劇的に向上させてあげましょう。J1に残留できればDAZNマネーが転がり込んでくるぞ!来年は死に物狂いで生き残るぞ!クラブの成長力をムキムキにしてやるぞ!カモンIT長者!



最後にサポーターの皆さん、2018年シーズンお疲れ様でした。J3に落ちても応援を続けたサポーターの皆さん。色んな人が離れる中でも、周囲に白い目で見られながらも、愛するトリニータのために、諦めずにトリニータを応援し続けてくれた、しつこすぎるサポーターの皆さん、本当におめでとう。そのしつこさがまた夢を生み出しましたよ!サポートありがとう!



落ち着いたら色々な総括をしてみたいと思います。J1昇格、本当に本当におめでとう!