2022/05/09

2022年 明治安田生命J2リーグ 第15節 山形戦

【山形 1 - 1 大分】

9連戦の最終戦。仕事の関係でアウェイ山形戦は現地に行けずDAZN生観戦。4連勝中と波に乗った山形にボールを握られるという展開の中で勝ち点1を引きちぎって持ち帰った一戦となりました。もぎ取ったより引きちぎった感。圧巻のペレイラ劇場でした。

スタメンは前節から2名変更。一番若手感がある梅崎を4-4-2の右サイドハーフに配置。2トップの組み合わせを長沢&伊佐から呉屋&伊佐に変更。11連戦を終えてからの9連戦とあって、さすがにチーム全体に疲労感があったように映りました。特にこの連戦終盤はメンバーのローテーションが少なく継続気味だったのでパワー不足感が否めなかった。若手が台頭してくれたから何とか勝ち点を詰めたけれども、怪我人も多い中でJ2では年齢層が高めの我が軍主力組、大変だったと思われます。6月からほぼ週1ペースの試合スケジュールになるのでもう少し踏ん張って欲しい。シーズンで一番しんどいのは今なんじゃなかろうか。

対する山形。昨年末にエンブレムとロゴを一新。田舎者なのに凄くオシャレに再ブランディングしようとしている意欲的なクラブです。さらに昨年の14節からクラモフスキー監督を招聘してアグレッシブなサッカーを展開中。大宮とか千葉よりも我々のような田舎の方が頑張ってます。序盤に出遅れたものの、4連勝中と波に乗る。昨年もクラモフスキー監督がシーズン途中で就任した後は良い時と悪い時がはっきりしていた印象。良い時に会いたくなかったです。コーチには渡邉晋もおり、GMも前に仙台にいた人がGMになっている若干の仙台色もある。山形も4-4-2だけれども運用方法はトリニータと全然違う。前からアグレッシブにプレスをかけてくるクラモフスキー流はアグレッシブ。だからこそゲームは隙を見せた方が即死するような緊張感のある試合となりました。右サイドハーフにはレンタル先の北九州から呼び戻すと思っていたのに流出させてしまった國分がおり、梅崎・弓場・高畑とユース組が勢ぞろいのピッチでした。高畑と國分のマッチアップ。観に行きたかった・・・。

亀も遠征していたこの試合の入り方はトリニータペースであった。最初は元気でした。立て続けにコーナーキックを獲得するなど、ボールを握って攻めることが出来ていました。しかし、前半途中から主審との判定の折り合いがつかなくなる事態になってから山形ペースに。特に18分頃にゴール前で山形に与えてしまったFKの場面。主審が引いた壁の線がキック位置から遠いというクレーム自体は真っ当なクレームだったと思うのだけれども、梅崎がわざわざしつこく歩いて測るアピールをして異議か遅延のイエローを貰った場面以降、急に笛を吹かなくなるという統一感が分かりにくい判定に。梅崎イエロー提示の時の弓場の爆笑が微笑ましかったけれども。


山形がボールを保持しているところに、プレスをかける・かけないの判断自体は良かったと思うのだけれども、かけた時に剥がされて後退させられる場面が多く、囲んだ時に取り切れない、更に保持しても山形の素早い即時奪還プレスに引っかかり守備に戻されることが原因で消耗した印象。山形にペースは握られても守備陣が最終ラインを上げてコンパクトな布陣を維持したことでオフサイドの網にかけることもできていたし、守備陣の奮闘で拮抗した試合にはなっていました。即時奪還プレスを剥がせればゴール前まで運べるし、1プレー1プレーが重要で面白い試合だった。

監督の指示の通り、マイボールになった時に山形のプレスのせいで前進するパワーが生まれ辛かった。出したかったけど出せなかったパワーです。基本山形にペースを握られたまま後半も進んでいきましたが、守備陣が踏ん張った。特にペレイラは下田北斗と激突して両者が流血してしまった状態でも顔面でシュートを跳ね返すなど血のにじむ守備を見せてくれた。下平監督が交代枠を使い切ってこのまま引き分けに持ち込もうとしたアディショナルタイム、左サイドから攻撃を受け、一旦ははじき返したものの、こぼれたボールを試合を通じて一番嫌なプレーをする山田康太から前線に供給され、チアゴ・アウベスが胸で受けて、シュートを決められてしまい土壇場で失点。これで万事休すかと思いきや、諦めの悪い男たちは血の滲むペレイラを前線に残してパワープレーに移行。高木が蹴ったFKをペレイラがヘディングで競って右サイドに展開、交代で入っていた井上健太が右サイドを爆走して保持して戻すと、こちらも交代で入っていた小林裕紀がこの試合唯一と言っていいほどの完璧なクロス、それを決めたのは血の滲むペレイラでした。最後の最後に劇的なゴールで山形の勝ち点3を引きちぎりました。獅子奮迅の活躍だったペレイラ、ほっともっとのお弁当、ご飯大盛にしてあげて下さい!素晴らしい活躍でした。


ほっともっと大使ペレイラのお陰で負け試合をひっくり返せたので気持ち的には楽になりましたが、試合内容的には山形にペースを握られて苦しい試合でした。山形が4連勝出来ている良い状態であることは認識出来ました。ただ、山形には波があると思われます。特に夏場のアウェイは厳しいはず。今シーズンのJ2で抜け出せるチームがどこなのかはまだ分かりません。

前回、山形で勝ったのは2002年という、20年前の話らしいので鬼門であることは間違いない。遠い。遠すぎる。選手は移動だけで消耗しているはず。逆に山形が大分に来る場合は消耗するはずなのでやり返しましょう。田舎を見せつけてやれ。この2チーム、本来噛み合って面白い試合になるはずなので間を取って国立競技場とかでやれると名試合を生みそう。地方都市の多いJ2は順位表を見ても団子状態なので、6月からの反転攻勢は可能だと思ってます。5月は耐え時。踏ん張って欲しい。



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