2022/05/26

2022年 明治安田生命J2リーグ 第18節 秋田戦

【大分 1 - 1 秋田】


スタメンでさえ怪我を抱えながらギリギリで試合をやっている状態なのではないのか?そんな印象しか無かった水曜日の試合を仕事放り投げてDAZN生観戦。平日に連戦が続いて回復する間も無い中でよくやってますよ、私はそう思いましたよ。なぜそう思ったのか?それはスタメンから滲み出ました。

まったく予想外の羽田スタメン!びっくりですよ!しかも3バックの真ん中を羽田に任せるという、今までに無い形を採用。これずっと観たかった形なんです、私は。前任の監督は頑なにやりませんでしたが、私はこれを待っていたのよ。夢にまで見た羽田の真ん中3バック。現実を目の当たりにしての私の感想は「皆そんなにコンディション悪いの?」です。本当にやってどないすんねんってやつ。夢のままでよかったんですよ!本当にやるってことはチーム状況が良くないってことだよ!羽田推しとして不安の方が勝ってしまう。心配&心配。


左から三竿、羽田、ペレイラを最終ラインに並べて、左サイドに上夷、右サイドに伊東を配置。弓場に中盤の底を任せてワントップのサムエル、左ウィングに藤本、右ウィングに井上健太を配置して幅を取らせる。トップ下に野村を置くようなイメージ。最初から保持状態の可変しないモードにしたような並び。常時3-1-6というか、3-3-1-3というか。なるほどその手があったか、と思いました。下田北斗を休ませたい、小林裕紀を休ませたい、ならば羽田が鍵となる。特に秋田という特徴のある相手だし、保持が出来る前提で4-4-2の守備ブロックを放棄して肉弾戦でも高さのある羽田を置くのは理解できます。悪くない選択。メンバーが少ない中で、上手くやり繰りしている印象しかありませんでした。頑張れ羽田、大チャンス。

対する秋田。17節を終えた時点で10位と我が軍より上位にいるチーム。超秋田一体をスローガンにJ2生存戦略に基づいた粘り強い戦いを続けるナハマゲ。昨年のスローガンが秋田一体で、今年が超秋田一体。2年後くらいには超超々秋田一体になっていそうな勢いのあるチーム。超超超超イイ感じってやつです。J3での対決以来の再会となりました。前節東京V戦で前半に3失点したのに後半に3得点して追いついたくらいの粘り強さを持つ秋田。走力、球際、切り替えに針を振ったチーム作り。スイッチが入ると全員が全力で走り始めるので超怖い。我が軍の志向とは対照的で、初めて見た人でも秋田のサッカーは分かり易く、走らないヤツはいねぇがとナマハゲに出刃包丁で追いかけられているかのような走力のサッカーです。

試合自体はお互いが想定した内容だったのではなかろうか。保持するトリニータ、ロングボールを蹴る秋田。今年のチームは試合の入り方は良いのだけれども、そこがピークになりがち。最初の決定機以上の決定機がなかなか訪れない。秋田は常時プレスにくる訳ではなく、プレスに行く時と行かないときはハッキリしていて、パスを晒しながら食い付かせられた時は前進。運ぶことは出来るんだけれども、相手の守備陣形は揃っていることが多いので打開できず。それでも左の藤本のドリブル、右の井上健太のスピードで仕掛けて打開を目指すのだけれどもコーナーキック獲得出来たら良い方。秋田の4-4-2ブロックを崩せずに得点が遠いままだった前半終了間際、コーナーキックのこぼれ球を井上健太が素晴らしいミドルシュートを決め切って先制に成功。遂に井上健太もリーグ戦で結果を残したことは大きな成果。ここは数少ない良かったポイントなので過大解釈して大いに喜びましょう。井上健太、素晴らしかった。以後、自信もって打って行こう。苦しみながらもリードして前半を終えられたことは大きかった。

後半、追いかける側の秋田・吉田監督が55分に3枚替えを敢行すると秋田のチームスタイルが変わる。一転ボールを保持して細かいパスで前進するようになる。守備時に5バックになってリトリートし、サイドのスペースを消してクロスを上げさせないようにしていたトリニータは押し返せなくなり、ロングスロー崩れの展開から左サイド、フリーでクロスを放り込まれて失点。同点に追いつかれてしまう。左サイドを崩されてしまった。ポジショニングが甘すぎてます。甘い。そりゃフリーでクロス上げられるわ。じっくりDAZNを再確認してご賞味ください。クロスに特徴のある秋田だと分かっていたはずなのにやられてしまった。


追いつかれた後に休ませたかったはずの下田北斗を投入。同じく途中から投入された屋敷が左サイドのスペースで仕掛けて躍動しながら、サイドバックにズレた三竿と絡みつつチャンスメイク。バーを叩くシュートがあったりと、得点の香りはしたものの2点目は奪えずにドロー決着となりました。何とも表現が難しい試合が続きます。終了間際の攻撃を見る限り、焦りっぷりからもチーム状況が滲み出てました。


限られたメンバーの中でやり繰りしながら、対秋田戦術の準備と対策は当たっていて、内容自体は理解はできるんだけれども、感情としては受け入れ難い試合となりました。結果論として巡り巡る答えのない話なんですけれども、監督・コーチが準備した内容は当りだけれども、選手が結果で応えられず、でもそんなメンバーを選んでいるのは監督・コーチじゃないか問題です。結局、ホームで勝てないのは全員が足りないということだと思います。チーム状況が苦しいというエクスキューズは出来るんだけれども、それでも相手を上回れたはずの内容なので受け入れ難いと感じるんだと思われます。


上夷が腕を痛め、伊東がまた試合終了が近づくと共に足を引きずるようになり、スカッとしない試合だったけれども今後への心配の方が上回ってしまう。羽田は相変わらずチャレンジングな縦パスが良かったけれども、1失点もあってまぁまぁ及第点といった評価でしょうか。コーナーキックなどでゴールとか分かり易い結果があれば良かったんだけれども。坂・羽田・ペレイラの3バックは三竿を左サイドで使えるので良いかもしれない。三竿が二人欲しい台所事情。こんな状況でも試合に出続けているペレイラと三竿は凄い。刀根もいない今シーズン、羽田が頑張れ。羽田推しには確変チャンス。


週末はアウェイ群馬戦。本当に厳しい日程で厳しいコンディションに陥っていると思いますが、なんとかしのぎ切って欲しい。怪我人が戻らないのでいつまで続くのか分からない漠然とした不安が募る。心配になってきましたね・・・。




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