2022/05/15

2022年 明治安田生命J2リーグ 第16節 熊本戦

【大分 1 - 2 熊本】


バトルオブ九州をDAZN生観戦。久々の熊本戦とあって楽しみにしていたものの、秒で失点して秒で白眼を剥く前半の展開から一転、後半は良い内容なんだけど得点が遠いという、情緒不安定になりそうな試合となってしまいました。あたし落ち着いた試合が観たいの。

この試合のスタメンは前節から「右のユニット」を交換。ボランチに小林裕紀、右のサイドハーフに中川、右サイドバックに上夷を選択。いつもの4-4-2でスタート。休みを挟んでリフレッシュした上で臨んだはずの中5日ということもあって試合前は「あー、きっと右サイドで戦術的なことがあるのかなぁー」なんて予想していたんですがこのユニットがほぼ機能しなかったので、怪我人やらなんやらでスタートメンバーとしてはあれが限界だったのかなという印象に変わりました。準備と予想が外れたのはスタッフの責任。スタメンになったのに結果で応えられなかったのは選手の責任。一番の不満ポイントは「後半変える」ことが出来たのであれば前半途中で判断して変えることが出来なかった点でしょうか。改善できるなら早いうちに手を打つべきだった。

対する熊本。昨年のJ3チャンピオンチーム。3年間をJ3で過ごして4年振りとなるJ2に戻って来た。大木監督体制をしつこく諦めなかった肥後もっこす方針が結実。この試合はJリーグ公式サイト上で3-3-1-3と記載されているフォーメーションだったらしいのだけれども、マンツーマン気味の守備をする戦術がベースになっているため守備時の並びは流動的な印象。3-4-3です、あれは。さ・し・みと読むフォーメーションで熊本名物の馬の刺身、馬刺し戦術なんです(※違います)この戦術に試合開始から秒で刺されました。

亀馬ダービー、キックオフ直後に失点したシーン。最初のコンタクトでペレイラが倒れましたけれども、ガッツリ競り負けてボールに触られてしまっているのでノーファウルだったと思います。ペレイラはアディショナルタイムがプレーのピークになるので追い込まれないと本気が出ません。目覚めが遅いタイプ。ビハインドを背負ったトリニータでしたが、ビルドアップが冴えない。マンツーマン気味のプレスを剥がせずにボールを奪われるシーンが多かった。アタッキングサードまで侵入出来た時もパスミスが多くて決定機が作れず。五分五分の攻防の中で2失点目。白眼が一周。厳しい内容の前半でした。

慌てて下さい!2失点してますよ!©とにかく明るい安村っぽく後半開始。エドゥアルドネットと中川を下げて金髪の10番野村と藤本を投入。下田をボランチに下げて、シーズン当初に完成を目指した幻の4-3-3に移行。熊本を押し込み始める。3バックの熊本に対して幅を取って藤本が左サイドに張り、1対1を仕掛け続ける形が良かったんだけれども、右サイドの上夷はバランス重視で駆け上がらず、左サイド一辺倒で戦い続けたからか得点には至らず。オシムさんの「リスクを冒そう」という言葉が頭をよぎりました。


攻めても得点に至らない前線に疲れが見えた70分過ぎに伊佐と呉屋を下げてベテラン若手こと梅崎と身体が仕上がり始めたサムエルを投入。さらに行方不明になると思われていた羽田を上夷に代えて投入。この羽田がリスクしかないパス回しをしていて欲しかったリスクと違うリスクをもたらして白眼が2週目に入りかけましたが、このリスクを冒した交代が得点を呼び込んだ。FKからこぼれ球を押し込むごちゃごちゃしたゴールで1点を返す。公式記録はサムエルの得点から藤本の得点に書き換えられました。残り10分、ゴールに迫るも決め切れず、無念の敗北となりました。藤本、野村、サムエルと交代メンバーは攻撃を活性化してくれて良かった。


上位を目指す上で大変痛い敗北です。熊本にも順位で抜かれるという状況に。後半の出来が良かった要因は熊本が前半にハイペースでハイプレスをしていた関係もありそう。選手が変わると試合の進め方も変わってしまう。もう少しプレスを剥がしたかった。秒で失点してたらそりゃ全てが難しくなります。下平監督はもう少し時間があればみたいなことを試合後のコメントで言ってますけれども、前半の途中から交代すれば良かったんじゃなかろうか。今日のスタメンは引いて守る相手なら機能したかもしれないんだけれども、熊本はそんなチームじゃなかったのでね、やっぱり準備がダメ、スカウティングがダメっていうのを今回は強く感じざるを得ませんでした。今日はプランがハズレでした。


勝ち点のペース的にさすがにもう目標の勝ち点84が厳しくなってきました。また連戦が始まりますが、怪我人も戻って来ない状況で消化試合のルヴァンカップをどうやりすごすのか。二種登録の選手に頼るのもいいかもしれない。よろしくない状況です。連戦スケジュールが和らぐ6月からの反転攻勢があると思っていたのですが、この日の準備のハズレっぷりを見るとプレーオフ圏内さえも危ういかもしれない。怪我人の快復を願うしかない。ゲン担ぎを止めてからキッパリ勝てなくなっているので困りますね・・・。またカツ丼食べますか・・・。




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