2015/02/28

2015年 J2 順位予想 分析その2


シーズン前のリハビリ更新。前回に引き続き、戦力分析第2弾です。今回も残りのクラブを北から順に分析したいと思います。前回はちょうど11チーム目が中部岐阜ということで、残り半分の西のクラブを分析していきます。


【京都サンガ】
これまた、初っ端から震える訳ですよ。毎年J2上位の実力を持ちながらプレーオフ制度で一番損をしてきた足踏み状態の京都サンガ。昨年は関西クラブにありがちな「この監督でええやろ」のノリで珍しくシーズンを棒に振りました。その反省を活かし、ボールをゴールに置きに行くような慎重な体制作りに。まず監督が神戸の印象が強い和田監督に。実績のある日本人監督のもと、昨シーズン26得点の大黒がいれば後は守備を固めれば良いだけ。磐田からDF菅沼、千葉からはDF山口智を獲得してバヤリッツァと組ませる。GKオスンフンが韓国に移籍した穴は俺たちのエスペランサ清水圭介が埋めるはず。それだけで終わらないのが今年の京都、群馬産ブラジル人ダニエルロビーニョを獲得。中盤には韓国代表経験を持つ2名、ファンジンソンと神戸にいたこともあるキムナミル。まだ現役だったのか!キムナミル!そんな面子の中で10番を背負うのが京都ユース育ちで愛媛でのレンタルを経て帰還した原川。ベテランと若手が融合し、全般的にパワーアップした京都。層がぶ厚いどすえ。


【セレッソ大阪】
いや、セレッソはん何してはるんですか?そう言いたくなるJ2降格。年俸6億円でフォルランを雇ってJ2に連れてくるって本当に何してはるんですか?昨シーズン途中で獲得したドイツ代表カカウも連れてくるし、その上名古屋から玉田を獲得し、タイに行っていた茂庭も獲得。川崎から中澤聡太、FC東京から椋原、神戸から橋本英郎、浦和から関口とJ1級選手を獲得しまくり、それでいて出て行った主力は南野と杉本健勇くらいで明らかに去年より強くなっている。扇原も、山口蛍も、長谷川アーリアジャスールも丸橋も酒本も残っている。おまけにさらにブラジル人も1人追加している。監督は鹿島で指揮をとったこともあるアウトゥオリ。いや、何してくれとんねんセレッソはん。優勝しない方がおかしい。


【ファジアーノ岡山】
関西2チームが明らかに強くなっていて、岡山あたりで小休止したいのにこれがまた岩政と加地を獲得。共にベテランではあるけれども、経験と実績を考えると岡山は大きい力を得ているのです。働き盛り世代では伊藤の大ちゃんをトリニータから獲得。安定して実働できるボランチは貴重な戦力。岡山は5年に渡る影山体制が終了したものの、新任の長澤徹監督は昨年コーチからの昇格人事ということもあり、戦い方は岡山らしさを失わずに継続していく模様。攻撃力の薄さが克服されていないのでプレーオフ圏内に届くのか、届かないのか微妙なところ。FW押谷の決定力次第。


【カマタマーレ讃岐】
入れ替え戦で長野に勝ち、J2残留に成功したうどん。こないだ戦ったばかりなのに開幕戦でまたうどんかよ、とか正直入れ替え戦で長野に勝ってもらって蕎麦遠征に行きたかった、とかは心に秘めておくべきでしょうか。しかし、讃岐は山形から山の神山岸に追い出された感じのGK清水健太を獲得。堅守のチームがより堅くなること必須。コシのある堅いうどんを丸飲みする勢いで開幕戦に挑みたい。まだJ2定着が目標になりそうな戦力とみる。


【徳島ヴォルテス】
昇格プレーオフで這い上がったチームはJ1で返り討ちにあうの法則に則り、1年で阿波踊りしながら舞い戻った徳島。心中お察しします、お疲れ様でした。降格に伴い、ドウグラス、アドリアーノ、高崎と主力級FW陣が移籍。攻撃力はG大阪から戻った佐藤晃大と大宮から獲得した長谷川悠で補う模様。津田が残っているので純国産攻撃陣に様変わり。千代反田も放出され、福元がDFリーダーとしてチームを引っ張る役割に。小林伸二監督が続投なのでJ2も分かっているし、戦術の維持もありプレーオフ争いには加わってくると予想。我が軍から獲得した木村は免許証更新に問題があったようで、色々と残念で本人に猛省を促したい。各方面に迷惑がかかっていて何だか申し訳ない気持ちに。


【愛媛FC】
粉飾決算が発覚し、ゴタゴタしたけれども戦力分析なのでそっと横に置いておいて、何よりも新しく就任したのが木山監督。そう、2012年の昇格プレーオフで我々が倒した千葉を率いていたあの木山監督。J2におかえりなさい。実力のある監督だと思うのだけれども、我が軍にとっては相性的に勝てそうな気がする。補強の目玉的には清水から獲得したFW瀬沼くらいか。ストライカーファンドで獲得したロボは放出。もうきっとお財布に穴が開きまくりでそれどころではないのではないか。大変な時に監督を引き受けてしまったとことんツキのない木山監督。だが木山監督の実力が発揮されれば中位に抜け出せるか。木山監督は若干応援したくなる。お約束の動画、貼っておきますね。




【アビスパ福岡】
ユニフォームの胸にスポンサーが付きました。初めて見た時は「福岡地裁」に見えて修羅の国っぽいなと思ったのですが、よく見たら「福岡地所」でした。すいませんでした。他にもスポンサーが決まりまくっているのですが、それもそのはず、新監督に井原正巳を迎えて知名度抜群、アジアの壁が博多を一気に金満クラブへと押し上げる。浦和からDF濱田、仙台からFW中原、復帰組として我が軍から末吉、大宮から中村北斗、東京Vから鈴木惇が帰還。柏でのコーチの実績があるので井原監督は計算できる監督のはずで、戦力もほぼ残っているので昨年の16位よりは上位に顔を出しそう。


【ギラヴァンツ北九州】
サプライズチーム北九州。誰も5位という驚異的なコストパフォーマンスでの上位進出を予想できませんでした。ここ4年間で1桁順位が3回と、J2参入直後のイメージが薄まって意外と自力の出てきた北九州。これで専用スタジアムが出来てしまって観客が増えた日にはどうなることか。今はまだJ2ライセンスのみで中期的な戦力強化を目論み、無理をしない体制のため昨年の主力、FW池元が松本に移籍、DF渡邊が甲府に移籍するも長崎からFW小松塁、栃木から近藤祐らを獲得。大卒ルーキーも3人獲得して育てながらスタジアム完成を待つ。またサプライズを起こせるか?今年も兄弟対決のある柱谷幸一監督の手腕が光る。ただ、連続で結果を残すことが出来る程甘くないJ2リーグ。今年は特に上位との戦力差があり、他がコケる要素が少なそうなので難しいのでは。


【V・ファーレン長崎】
アジアの大砲vsアジアの壁が実現するバトルオブ九州となる。高木監督も3年目。選手の出入りが多く、読みにくい。刀根が名古屋からレンタルで加入。眉毛が年々薄くなっている点に注目してあげたい。スポンサーのジャパネットたかたの高田社長が引退し、隠居するのかどうかが気になる。クラブ経営に関わるようなことになると恐ろしいので、政治家にでもなって欲しいものである。上背のある選手を集めているので、どんなサッカーをやろうとしているのかは察することが出来る。肉弾戦+ロングボールをメインに面倒な相手である。


【ロアッソ熊本】
ニューイヤーカップで勝ちました。もうすでにテストマッチで勝ちました。公式戦で勝ててないかもしれませんが、苦手意識が吹っ飛ぶほどにテストマッチで勝ちました。小野剛体制2年目、トップコーチには北島秀朗が昇格就任。ジュニアユースの監督が藤本主税と引退した濃い選手たちが現場入りしているのが面白い。昨年13位だったが、選手の出入りは多め。東京VからFW常盤、群馬から平繁が加入するも、もう勝ちましたし、今年は勝つに決まっていますからいいんですもう気にしなくて。


【大分トリニータ】
最後の最後に我が軍。J2最南端の大分トリニータ。今年はユニフォームに黄色が大胆に入り、評価が真っ二つ。戦隊モノの構成員みたいとか、ペンタくん時代を思い出すわ、などの初老サポーター達の声が聞こえてきました。黄色の部分は違和感があるかもしれませんが、ユニフォームは見慣れますから、大丈夫。私はアウェイユニ買いますけど。そんな黄色成分多めの今年、社長は勝負の年と気合十分。5年目となる田坂体制では今までの総決算となる3バックも4バックも臨機応変に変えられる戦術と、伸び盛りの若手と、キャプテンダニエルを筆頭としたブラジル人達でJ2優勝を目指す。湘南からDF山口、新潟からFW岡本、広島からDF石川、千葉からMF兵働を獲得。20周年ベストイレブンに選ばれた三平を完全移籍で獲得。層の厚さは十分。そんな中、テストマッチで個人的な印象に残ったのが大卒ルーキーの福森。出場時間は限られていたけれども、観ているだけで気持ちが伝わってくるプレーをする選手。プロ向きの選手だと思いました。スター候補生に認定。為田が怪我で出遅れてしまうのが非常に残念だけれども、後藤も伊佐も風間もセカイの坂井も姫野もギラギラし始めているはずなので穴は埋めてくれるはず。為田はじっくり子育てしつつ怪我を治してパワーアップして戻ってきて欲しい。勝負の年、幾多の強敵を倒して戴冠できるのか!?


いやー、書いた。長かった分析は以上です。ちょっと疲れたので順位予想は次回!リハビリです、リハビリ。リハビリ更新にもう1回お付き合い下さい。

2015/02/25

2015年 J2 順位予想 分析その1


開幕まであと少し、サボりまくりのブログですが書きました。重い腰を上げ、私書きました。毎年当たらなくても予想だけするJ2順位予想を今年もやってみたいと思います。今年はもうJ2が濃すぎて混沌極める予想になりそうなのですが、各チームの戦力分析を踏まえて、調子に乗って書き過ぎたので2回に分けてじっくりやっていきたいと思います。北から順に各クラブを分析ッ!


【コンサドーレ札幌】
初っ端から震えてもらいましょう。札幌が恐ろしい。まずは岐阜からあのナザリトを獲得。内村、都倉、前俊というFW陣はそのままに、昨年岐阜で17得点のナザリトを追加しやがりました。さらに東京VからMFニウドを期限付きで獲得。このニウドっていう選手、昨年東京Vで良い印象が強く残っており、怪我がちの小野なんかよりも実働的に役立ちそう。小野の同級生稲本も川崎から完全移籍で獲得。後は武者修行に出していた若手がバンバン戻って来ていて、育成と補強をバランス良く進めている印象。監督は昨年途中から就任したバルバリッチ。愛媛で激怒しているイメージしかないのだけれども、十分な戦力を与えられた状態でどんなサッカーを実現するのか。ここ数年プレーオフ圏内に届きそうで届かなかった札幌。今年は届きそうな予感。


【水戸ホーリーホック】
山形が昇格したので次がもう水戸。ベテラン鈴木隆行が去り、毎年恒例の大卒即戦力とレンタルで選手を補う方針。柱谷哲二監督も5年目の長期政権。今年は走るチームに原点回帰らしい。毎年十分走っているイメージなのだが、まだ走るらしい。2015スローガンは「皆翔」と書いて「かいしょう」だそうです。水戸は毎年変わったスローガンが多いけれども、あまり注目を浴びません。時々上位に勝ち、下位に勝ち点を配るJ2の義賊として、大宮あたりにJ2の厳しさを思い出させる役目を期待したい。順位的には中の下と予想。


【栃木SC】
今年もまた栃木で一枚岩チキンと戦わなければなりません。昨年、スタジアムグルメとしては潔い「ごはん」を見つけ、おかず的に食べれば胸焼けしないと判明しました。もう負けない。ごはんがあれば胃は守れる。サッカー的には新潟から期限付き移籍をしていた本間勲を完全移籍で獲得できたのが大きい。ミスターアルビレックスが完全に栃木へ。まぁ全体としては地味。近藤祐介、ジャンボ大久保が出て行き、決定力に不安あり。昇格プレーオフに絡むにはFW不足か。


【ザスパクサツ群馬】
これまた群馬らしい補強、毎年毎年そこそこのブラジル人を連れてくるのが群馬。コストパフォーマンス抜群の目利きで選定するその職人芸が今年も期待を抱かせる。今年は全部で4人のブラジル人を抱える。中でも新しく獲得したタンケという188センチの大型FWが気になる。その名の通り、重戦車っぽいプレーが持ち味か?ただ、このタンケが外れであれば苦しいし、当たりであればJ1に引き抜かれるというどっちにしても順位には反映されにくいのが群馬。ボランチ松下が3年ぶりに復帰も、すべてはブラジル人次第。小林亮が山形から完全移籍で加入。監督が地元出身の服部浩紀。完全に未知数だけど地元から支援を受けられるので複数年で考えると育成面で充実するかもしれない。


【大宮アルディージャ】
遂に陥落した落ちないクラブ大宮アルディージャ。浦和からGK加藤順大、FC東京からGK塩田、神戸からDF河本裕之、鳥栖からFW播戸、京都からMF横谷を補強。堅実な補強をした感じだけれども、あの金満大宮にしては地味な感じ。ムルジャは残ったものの、ズラタンは浦和に移籍。J1にいた時よりも全体的には戦力ダウンかなと感じるけれども、騙されてはいけない。家長を筆頭に戦力は十分維持されているし、何よりも調子が悪ければ夏頃に補強しよるので、今の戦力が全てではないことに注意。J1で中途半端な堅守速攻をやっていたイメージだが、J2で主導権を握れてしまえば家長が再び輝く予感。普通なら上位予測して当たり前。


【ジェフユナイテッド千葉】
昨シーズン3位で終わりながらJ1昇格プレーオフでやっぱり昇格できなかった宿敵千葉。もう何やってもダメなんじゃないかと諦めムードになって然るべきだと思うのだけれども、今年は関塚監督の続投で戦術の継続性を維持して踏ん張る模様。戦力面では川崎からパウリーニョを補強。やっぱり黄色が似合うパウリーニョ。怪我せず無事にシーズンを終えられれば大きな戦力。スロベニアからは未知数のFWペチュニクを獲得。水野晃樹の復帰は家出していた息子が帰ってきた感じで、オシム時代の残り香をクンクン出来るのでたまらんでしょう。ただし、DF山口智の抜けた穴が埋まっていない感じがするのでやっぱり昇格プレーオフに回る気がしてならない。森本とか、レギュラー組とサブで替えがきかないような層の薄さ、というよりも薄くないんだけど、主力とサブとの差が大きいかなぁ・・・。誰も怪我しなきゃ強いんだろうけれども。


【東京V】
昨年途中に三浦泰年体制を諦めてから吹っ切れた感じがする。かつての名門がJ2で残留争いに巻き込まれ、結果20位と落ちるところまで落ちたのでもう上を向く意外にやることはない、という良い意味で吹っ切れた感じ。若手育成路線を維持しつつ、ブラジル人2名が新たに加入。FWとゲームメーカーのMFのブラジル人、ピニェイロとコウチーニョの出来によっては下位脱出だけでなく中位に食い込む可能性が高いとみる。


【横浜FC】
山口素弘監督が去り、新たにスロベニア人ミロシュ ルス監督が就任。どう転ぶか全く予想できない。栃木からジャンボ大久保が復帰したものの、これといった目立った補強はなし。他のクラブと比べるとかなり地味。監督の手腕次第だけれども、現状維持がやっとじゃないだろうか。全ては監督次第だけれども、苦しいんじゃないかなぁ・・・・。


【ツエーゲン金沢】
J3チャンピオンがJ2挑戦。鳥取、町田とJ2経験クラブを抑え、北陸新幹線開通初年度に昇格は出来過ぎ。普通に考えればJ2残留が目標になるべきだが、昇格した年に躍進した長崎の先例などもあるので油断禁物。トリニータに所属していた作田が中心選手になっていて、再会が楽しみ。山形から獲得したミスターモンテディオ秋葉が補強の目玉。ブラジル人FWを1人獲得しているけれども、実力は謎。中位以上は厳しいかもしれないけれども、そんなことより金沢の街が、新幹線が楽しみ過ぎてたまらん。


【ジュビロ磐田】
山の神、山岸に昇格プレーオフ決勝進出を阻まれた、かつてのアジアチャンピオン。今年は名波監督が最初からチーム作りを行う。GK藤ヶ谷を使っていれば昇格出来たんじゃね?っていう気がしていたのだけど、やはり見る目がしっかりしているクラブ。GKを補強しました。カミンスキーというポーランド人GKを獲得。191センチの上背もあり、スカパー!で放送されていたテストマッチを観る限りはレベル高めでヴァン・ズアムの再来か。前田遼一の穴は森島康仁で埋め、太田吉彰と上田康太が復帰。ブラジル人FWも1人獲得しているので森島のムラっ気もカバー出来そうだし、十分に自動昇格圏内を狙える戦力。だが全ては小林裕希次第だと思っています。どうも第三者の目には自覚なきエースに映るのですが、俺がゴールして引っ張るんだくらいの選手になればジュビロはもう一度輝くんだろうけど。まぁ人間そんなに簡単には変われないんだな、これが。


【FC岐阜】
一瞬の金満クラブだった岐阜。まだお金は残っていた様子で、我が軍からキャプテン2人目、高木和道を獲得。ナザリトが札幌に移籍するもヘニキが残留し、新たにブラジル人FWロドリゴを獲得。ただ、主だった補強はこれくらい。あとは計算できる主力をJ2クラブを中心に地味に良い補強。ただやっぱり地味。昨年のナザリトでどうにかなった試合がどうにもならなくなる可能性が。深谷と高木と宮沢のベテラン勢がラモス監督を盛り立てて踏ん張れるか。おっさん頑張れ。増えたであろう新規のお客さんが維持できれば良いですね。


ということで日本の中部までで一旦切り上げ。ここまでで既に強敵が多い。だがしかし、本命は関西に。後半へ続く・・・・

2015/02/07

2015年ニューイヤーカップ福岡戦

【大分 0 - 1 福岡】

Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ宮崎ラウンド最終戦。2連勝した鹿島が優勝賞金300万円をかっさらって行きましたが、J2クラブにとっては魅力的な2位賞金100万円をかけた絶対に負けられない試合でした。負けましたけど。参加賞50万円頂いて宮崎キャンプが出来たので結果良しなんですけど、100万円が欲しかった。





試合は人をイラッとさせる素晴らしい才能を持つ家本主審がわざわざかっこつけてコインを落とすシーンから幕開け。誰も注目したい欲求なんかないのに注目を引き付ける才能。「Oops!」と口にする日本人がウザくない訳がない!テストマッチから、らしさ全開の家本主審。


スタメンは鹿島戦と同じメンバーでした。内容的には前半がイケイケだったけど得点奪えず、後半にダニエルが下がってからワンチャンスを活かされて末吉のミドルシュートで失点。その後は足が止まって失速して福岡のターン。そして終了という、テストマッチとしては良いところと悪いところが出た、公式戦などでもよく観る感じの試合でした。


前半に岡本がPKを獲得できたシーンもあって、惜しくもクロスバーに弾かれて得点には至らず。前半は観ていて面白かったけれども、後半は我慢の時間帯が続きました。ダニエルがインタビューで末吉に削られて足が痛かったと冗談ぽく話していて、その影響からか後半からベンチに引っ込んだんだけれども、今日もダニエルがいるのといないのとで違うチームになったように観えてしまった。結果だけ観るとそうなのだけれども、今日のは単純に後半に足が止まった気がしました。選手交代で後藤が入った後、為田がサイドに試されたりもして、まだまだお試し期間な感じ


途中から入った後藤は相手DFの裏のスペースを狙っていて味が出せていました。ジョンヒョンはファウルする場所がことごとく悪い場所になっていて、一人でピンチを広げていた感じになっていました。今日は悪いジョンヒョン。若狭もあまり目立てなくて、熊本戦の安川の方が好印象。西はコンディションが良さげ。


もともと3バックでやっていたメンバーも多いこともあって、完成度は高まりつつありますが、各々コンディションを上げて開幕までの1か月を大切にすごして欲しいと思います。いやー、それにしてもこの企画は楽しかったですね。来年もニューイヤーカップに参加してもらいたい。素晴らしいアイデアでした。

2015/02/05

2015年ニューイヤーマッチ熊本戦

【熊本 1 - 2 大分】

シーズンパスは6日までですよ!はい、Jリーグ・スカパー!ニューイヤーマッチです。カップじゃなくてマッチ。黒柳さーん!(※昭和生まれ向け)ただのテストマッチですけど、生中継して頂けるスカパー!さんありがとう。ということで、今年2回目のトリニータ。キックオフがお昼時で生中継はさすがにムリロアルメイダでしたが、帰宅してからお風呂上がりに録画を観ました。田坂監督の後藤へのポジショニング指導が熱かった!リスクマネジメントォ!



今日のスタメンは鹿島戦から大幅変更。ワントップはムリロアルメイダ。Jリーグ新人研修から戻って即試合出場になった坂井。期待の坂井。W杯サポートメンバー坂井。俺たちの坂井。2列目の位置でシャドーですよ後藤、左に主戦場を移したダンサー伊佐、右には広島からの借り物石川。ボランチは若手コンビ、ジョンヒョンとからあげ昌也。3バックは安川、鈴木、岩田。鈴木は大卒ルーキーで即戦力になってもらわねば困る選手。右は個人的に気になりまくりの3代目宇佐市出身選手を襲名して欲しい2種登録の岩田。この試合で授業料をたんまり払ったので目の色変えて頑張るに決まっています。GKは上福元。動く上福元を初めて観ました。大体、スーツ姿でイベント要員にされている静止画でしか観たことが無かった選手ですが、普通にGKとして動いていて新鮮でした。手足長くて男前だし奥様方にモテモテなんじゃないか?


対する熊本、やはりJ2では選手の出入りが激しいクラブが多い。ちょっとじっくり分析するには時間が無さすぎるので割愛。だけどトリニータ戦で活躍する常盤が東京Vから移籍加入しているのだけは気になりました。


先制点は最終ライン安川からのパスに反応した後藤の飛び出し。シュートチャンスをペナルティエリア内でファウルを受けPKを獲得。これをムリロアルメイダがきっちりと決めて先制。2試合連続の先制。FWが得点出来ているのは良い流れ。


失点は岩田が深い位置で常盤に奪われてムァキこと巻に決められたもの。崩された訳じゃなく、3代目のための投資なので問題ない。問題ないのです。数年後に4万倍くらいになって返ってくるのです。投資です、投資。良い上がりもあって、末恐ろしい片鱗もチラ見させていたし。


後半、安川がショートコーナーからヘディングで決勝弾を決める。交代で入った福森、姫野も観れて大満足でした。2人とも短い時間の割にアピールしていて良かった。今日も試合が進むにつれてヒートアップしてしまう勝負師たち。テストマッチとは言え、かなり実践に近いものがあったと思います。終了間際にムリロアルメイダが衝突して退場。打撲レベルであって欲しい。ブラジル人FW2人は噛み合うまでにもうちょっと時間がかかりそうな気はする。


去年、苦手熊本には2万人以上で後押ししても勝てなかったけれども、今年あっさり勝ててしまったのは良い傾向。テストマッチではあるけれども2015年初勝利。何よりも今日は準メンバー的な感じだと思って観ていたのだけれども、それなりに形になっていたので期待感は膨らみました。J1レベルでの戦いだとカピトンダニエルがいないと厳しかったですけど、熊本相手には十分やれたのでJ2での選手層はかなり分厚くなった。数年後が楽しみ。今年すぐに花開くかどうかは分からないけれども、楽しみな選手が本当に多い。


細かいことを言えばまたサイドを破られる場面があったので、あと1か月で実践、検証、改善を繰り返して開幕に向かって欲しい。シーズンパスは6日まで!

2015/02/01

2015年ニューイヤーカップ鹿島戦

【鹿島 5 - 2 大分】

Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップですよ。略してJSNYC。ヤマザキナビスコカップがYNCなので若干ややこしい。だが素晴らしい試み。例年、この時期は聖地から離れて暮らす人間にとって大分トリニータは謎に包まれるのです。大分FCがブログやTwitterへの投稿を自粛するように依頼している手前、新戦力、新戦術、選手の調子などを知りえるには膨大な旅費を使って現地に赴く以外に手はありません。だからブログに書くネタもないということで堂々とサボっていられたのですが、今年はそうはいきません。そう、それがJSNYCですよ。


練習試合を大会へと昇華させ、キャンプ地でのイベント化と映像コンテンツ化を両立させたスカパー!さんの英断が素晴らしいとしか言いようがない。Jリーグ主導であったかもしれないけれども、お金を出してくれるスポンサーあってこそ。中継が無い時期にスカパー!契約者も減る傾向があるだろうから、もう全方位でWin-Winの関係が構築できているので大絶賛せざるを得ない。リポーターも、解説者もマスコミ関係者も仕事です仕事。オフなんてない。いいぞ!スカパー!


宮崎でキャンプを実施している鹿島と九州勢を代表して大分と福岡が対戦。鹿児島では浦和、清水、磐田、熊本が対戦。それ以外にもただの練習試合でさえも放送してくれるので非常に楽しみにしています。今日の試合は常勝軍団鹿島との一戦。アジアカップに帯同した柴崎と怪我のダヴィなどの欠場はあったものの、そこはJ1上位陣の選手層。かつてのゴールデンエイジ中田浩二の引退も全然問題ないレベル。ACL出場もあり、キャンプで肉体を追い込んでいる模様。


対するトリニータ。千葉から兵働の追加加入サプライズがありました。千葉で背番号10を背負っていた男が移籍。若干戦力的に足りないかと思われていた部分を補って余りある選手の加入で2015年シーズンへの期待は高まる一方なのです。ただ、あくまでこの試合はテストマッチであって公式戦ではなく、交代選手も8人まで可とあってどのようなテンションで試合を観ればいいのか、戸惑い気味ではありましたがスカパー!で生観戦しました。




スタメンは3バックでした。今日はJリーグ新人研修があったはずで、大卒即戦力組とユース昇格組はいないはず。ベンチメンバーには戦力的な偏りがあったと思います。試そうとするとバランスが崩れるというか、交代枠残したこともあったので、まだ残り試合で試すべきことが多々あると思われます。


ワントップは新戦力エヴァンドロ。前線でプレッシャーかけるし、派手な見た目のブラジル人にしては勤勉で戦術を理解している印象を受けました。足元はまだしっかりしていない感じでしたけど、印象は良かった。ゴールも出来たし幸先良さげ。


シャドーに入った岡本。今日は2得点に絡んだ。1点目は為田へのスルーパス。2点目は抜け出した風間へのスルーパス。今日は使われるよりも使うタイプの印象。解説の中田浩二が鹿島時代の印象として、体が大きいがポストプレイヤーというより器用で、決定力があったという話をしていた。エヴァンドロよりもワントップ向きかもしれない。むしろ岡本をワントップにしてみたいという欲望が強く湧きました。


DF陣では山口が初登場。山口は湘南でも去年の長崎でも3バックを経験しているので違和感は全く無し。シュートシーンもあったしアピールは出来たか。5失点しているので課題は滲み出ていますけど、今の時期に課題が出た方が開幕までに対策出来るので良いことです。良いことなんです。


他、既存戦力の中では為田が去年の成長を確信させる動きを見せていたのと、両サイド西と松本怜が攻撃に良いアクセントになっていました。そして何といってもダニエル。キャプテンに抜擢されたダニエルが守備に攻撃に獅子奮迅の存在感でした。ダニエルがベンチに引っ込むまでは常勝軍団鹿島と1-1だったし、色々な形が観れてとても面白かったです。


試合自体も最初はほのぼのと始まった感じでしたが、そこは負けず嫌いのプロたち。徐々に否応なくヒートアップ。後半2-2になってから一瞬本番さながらの雰囲気になったような気がします。鹿島はシンプルなプレーが多いのになんであんなに守備網を崩したり出来るのだろう。一つ一つのプレーの精度とスピードが違うのでしょう。


後半に為田や松本昌也がボランチをやっていて、一体何が始まるんです?状態になりましたがいつか経験を積んだユース上がりの選手だらけになったらあり得ないことではないので未来を感じましたよ、私は。今年3人のユースからの昇格、さらに2種登録が2名。全員がスタメンになれる訳じゃないですけど、ほとんどユースからの選手で構成出来る日が来るんじゃないか。


2015年のトリニータに感じていることは、反撃の狼煙の火が燻っていること。ユースから昇格する選手たちが大きな幹になりそうな予感がするのです。テストマッチで負けた今日ではありましたが、公式試合とは違う試合だったからこそ、違う可能性が見えた気がしました。新人研修から帰ってくるユース昇格組がここに加わったら将来どうなるのか。来週以降の楽しみが増えました。シーズンパス、迷っている人がいたら伝えたい。可能性はあるぞと。