2017/07/30

2017年 明治安田生命J2リーグ 第25節 讃岐戦

【讃岐 0 - 1 大分】

久々の勝利でした。31℃を超える気温の中、讃岐での試合。今日もDAZNで観戦したのですが、試合が集中したからかクルクル状態の連続。久しぶりに絶不調でイライラを募らせながらの観戦となってしまいましたが、勝ったので許せる。そういうもんです。



本日のスタメン。このところ固定メンバーに近いですが、先制点が奪えない決定力不足のスタメンの皆さん。ベンチには流れを変えるジョーカーとして眉毛不足だが髭は多いシキーニョ、夏を刺激する右足魅惑のマーメイド大津耀誠が控える。


対する讃岐も直近で勝ちきれていないそうで、特にセットプレーからの失点が多いらしいのですが、長身CBのエブソンもおらず苦しんでいる様子。結果的に今日もセットプレーを起点として1失点。逆を言えばプレーオンの時の守備は堅いってことなんでしょうか。コシの強い守備は健在。


今日の試合も、愛媛戦や水戸戦の焼き写しのような、引いて守る相手をどう崩すか問題の復讐をやらされている様相になりました。カウンター対策をしつつ、ボールを保持しながら両ワイドに展開。じわじわと讃岐の体力を奪う前半でしたが、いつもと違いボランチが最終ラインまで下がらない場面が多かったような気が。攻撃時に1枚降りて4-1-5になったときの「1」の両脇のスペースを使われて水戸戦で苦しんだ教訓からか、半袖と魏の武将が両並びでスペースを消そうとする意識があったような。守備面での安定感があったような気がします。それでいて3バックも攻撃に絡んでいたのでまた1段階レベルが上がってしまった。そんな手応え。


後半、苦しくなってきた讃岐の守備陣にシキーニョと松本怜の両ワイドの縦に速い両名を充てて更に苦しめ、その後に投入した大津を1トップに据えるという采配がズバリと試合を決めてしまった。讃岐の北野監督も2枚替えを行うも不発。片野坂監督の前半から練られていた戦術が一本の線を描いたかのように勝ち点を手繰り寄せました。


先制の場面は自陣の中間地点くらいからのFKから。竹内から直接大津に送ったロングフィードを上手に収め過ぎたので、一瞬三平かと思ったのですが、大津でした。なぜかそこにいた夏侯惇との「夏コンビ」が炸裂。2人で冷静にワンツーパス交換を決め、讃岐のど真ん中を崩し切りました。得点した時間帯も良く、そのまま逃げ切ってウノゼロ勝利。愛媛戦に続き、四国に強い大津。こうなったら徳島戦でもゴールを決めてお遍路を完遂して欲しい。


ということで、クルクルのDAZNでも久々の勝利は格別でした。引き分けで我慢した結果、この苦しい夏を利用するかのような試合運びが出来、7月を締めました。上位に肉薄するためにも反撃の8月としたい。進撃の夏。


2017/07/22

2017年 明治安田生命J2リーグ 第24節 水戸戦

【大分 0 - 0 水戸】

今日も大分トリニータに自分の人生乗っけて応援しましたが、涼しい部屋でDAZN生観戦でした。DAZNもいつの間にかフレームレートが上がっていて大変観やすくなりました。しかし蒸し暑そうでした大銀ドームは。


本日のスタメン。後藤が復帰。大津と途中加入で10番を託したシキーニョがベンチ入り。シキーニョ、眉毛が行方不明。性格は明るいらしいので、とにかく明るいシキーニョとして活躍を期待したい。


水戸の前田大自然こと前田大然が楽しみだった一戦でしたが、残念ながら体調不良で帯同するもベンチからも外れてしまうという不運。というか幸運だったのか。驚異の19歳をホームの人達に観て欲しかった・・・。


水戸はアウェイで観た時に守備の堅さが際立っていたように感じたのですが、今日は前線のカウンターの威力が落ちたこともあってほとんど食いつかずに守備ブロックを形成するだけに留まりました。ただでさえ堅いのに更に堅くなってしまった。こうなると何とかこじ開けようとあの手この手を尽くしますが・・・・ダメでした。


ダメだったんです。右も左もクロスも真ん中も崩し切れず、スペースも無く、シュートも打てず、困った時のセットプレーも不発。途中出場のシキーニョが若干雰囲気を変えられましたが、秘密兵器にボールを集めればいいのに、そんなに使うでもなく時間だけが過ぎていき、スコアレスドローで決着となりました。割と良いシュートを遠目から打たれていましたが、上福元のパンチングに詰める水戸の人員が前線におらず助かった面も。


結果今シーズン、水戸を一度も崩せませんでした。勝ち点4を奪われて終了。順位をひっくり返すこともできず。しかし勝ち点1だけは手に入れられました。そろそろ勝ちたい。勝ちたいのに。夏のJ2という感じの試合でした。


シキーニョは湘南で見切られたのも分かるような、癖の強いタイプに見受けられました。ただ、守備も頑張っていたし、ボールを持って前を向いたらとりあえず歩き始めるという、緩急を活かし過ぎる雰囲気が面白く、もうちょっと見たいという気持ちにさせる興行には欠かせないタイプ。最近の我が軍の攻撃は研究され、読まれ始めている部分もあるので、シキーニョを前線に加えれば違った味付けに期待できそう。サイドより前の3人に加えたところを観てみたいかも。


そろそろ勝ちたいところではありますが、次節も守備偏重傾向の讃岐が相手。また四国アウェイか、という感じですが冷たいうどんで夏バテ解消といきたいところです。


2017/07/16

2017年 明治安田生命J2リーグ 第23節 愛媛戦

【愛媛 2 - 2 大分】

いつの間にか天皇杯も終わってしまって、今年も元旦に試合を観る夢は露と消えましたがリーグ戦は続くのです。DAZN生観戦でしたが、18時キックオフでも愛媛県民の身体からポンジュースが滲み出そうなほどの暑さが伝わってくるレベル。過酷な環境にも関わらず試合をする選手、海を越えて応援に行くトリニータサポーター、ブラックモンブランかじりながら涼しい部屋で観戦する筆者。週末って良いですね。


この試合で最も驚いたのは川西が日焼けしていない真っ白な腕を露出する半袖を着ていたことではなく、やはり大津の抜擢でしょう。一部サポーター内では川西の腕は人体錬成に失敗して機械化されている説もありましたが(※ない)注目すべきは大津です、大津。左手が寄生獣説もある(※ない)岸田でもありません。大津耀誠です。なかなか出番がなかった大津をここでスタメン起用。天皇杯で退場させられた後藤に替わってのスタメン&シーズン初登場。片野坂監督は時々スタメン抜擢系布陣を使いますが、今まで抜擢された選手が気負いすぎて空回りする印象しかなく、不安しかありませんでした。しかし、大津落ち着いていました。


対する間瀬監督率いる愛媛、4月に戦った際は試合途中で無理せずブロックを築いてカウンターを狙う戦法に切り替えて先制も、終了間際に林のゴールで追いついて勝ち点1を分け合うという結果に。今日も当然の如く河原に決められる訳ですが、試合自体はアグレッシブで愛媛の前線のハードワークが冴えわたる愛媛のゲームだったと思います。


試合の入りから愛媛の前線がカッチリとプレスをハメ、ボールを保持されてしまう展開となり、もうこれ絶対失点するだろうという匂いがプンプンでしたが何とか無失点でしのぎ切りました。特筆すべきは半袖川西からのロングボール1本で裏に抜け出し、完璧なトラップで先制ゴールを生み出した大津耀誠。1トップに入って見事に結果を出しました。今まで悔しい思いをしていたでしょうけれども、素晴らしいトラップとゴールでした。ミスターの系譜をFWやポストプレイヤーに求めてしまいがちな大分トリニータサポーターにとって、1トップに求めるハードルは高めになりがちですが、実績を残し、議席獲得出来るようになるまで頑張って欲しいものです。


後半の立ち上がりに、前半にもミドルシュート打たれて失点しかけていたのに、似たような距離感から河原にミドルシュートを決められて同点に。すぐに伊佐を投入するもちょっと運も無いような展開からさらに失点。逆転を許してしまいます。ここから得点出来るような雰囲気が無かったので、もうダメか・・・・。と諦めかけたその時、全く効果的に観えなかったパワープレーの中、愛媛GKがファンブルするというミス。それを途中で入った前田が押し込んでまたも試合間際に痛み分けとなりました。前田、男前過ぎる。


愛媛にとっては成長の無い試合、トリニータにとっては課題が露呈しまくった試合。海を挟んでの海峡ダービーでしたがお互いにまだまだってことでしょう。特に守備面で最終ラインが引きすぎな気がしました。次節は脅威の新人、坊主の前田大然がいる水戸戦なので守備陣は引き締めないとよろしくない。余談ですがJ3を経験した後だと家本主審が神のクオリティに思えた。


アウェイで負けなかっただけマシではありますが、次節はホームで勝たねばなりません。これまたハードワーカー水戸相手に勝ちきれるかどうか。水戸の守備陣は強固だった印象なので、休んで元気いっぱいであろう後藤に一仕事お願いしたい。個人的な印象なのですが、前半戦で最も守備の強さを感じたのは水戸なのです。水戸は隙があるのであまりそう見えないのですが、守備陣の大分対策がきっちり出来ている印象。順位を上げるには倒すしかない。ゴールするしかない!



2017/07/09

2017年 明治安田生命J2リーグ 第22節 湘南戦

【大分0 - 0 湘南】

スコアレスドローでこれほどの熱戦も珍しいのでは。熱いのは試合だけでなく、気温も暑そうでしたが後半戦の緒戦、自動昇格圏内の湘南を迎えての一戦でした。試合の前に豪雨の影響で亡くなった方への黙とうも。福岡県とか日田とか大変そうですが一日も早い復旧を願うばかりです。



スタメンには松本怜が登場。怪我からの復帰後、途中交代から実績を残し、ようやくスタメンを奪取。左サイドでFWよりも前に、高い位置に陣取る。残念ながら決定的な仕事は出来なかったけれども。


松本怜だけでなく、湘南の選手も含めてゴール前での精度はイマイチではありました。ただ両軍ともに守備陣が身体を投げ出し、必死の守備を見せたのも確か。特にトリニータの守備陣は前節千葉相手に4失点したこともあり、この試合から建て直しを図りたかったはず。その気合は十分伝わってきた。


湘南はFWジネイが出場停止だった巡り合わせもあったけれども、それでも走り、前からプレッシャーをかけ、守備と攻撃をシームレスに繋ぐ。並みのプレッシャーであればいなせる我が軍も、ハイプレッシャーにはボールを繋げ難くなる。特に前半の相手が元気なうちは難しい時間帯になりがち。そこを凌げばチャンスは来る。飲水タイム後からはボールを保持できるようになりました。水飲んで走るとおなか痛くなるから湘南の勢いも減ったんだと思います(※きっと違う


スコアレスドローだったので書くことは少ないのですが、両軍ともに真っ向勝負でとても面白い試合だったと思うのです。アウェイでも攻め倒そうとする湘南スタイルは健在。トリニータもカウンターで応じるなど、もう少しで得点が入りそうだけれども入らないことによる緊張状態が続き、最後の最後までテンションが高いままの状態が保たれました。スコアレスドローにも関わらず、また試合が観たくなるような、湘南のスタイルもあってこそでしたが、非常に白熱した試合でした。


結果、単独首位となった湘南ですが、その湘南相手に引き下がらなかったトリニータ。後半戦ももうひと伸びして、成長しつつ上位を目指したい。昨年のシーズン終盤の勢いをもう一度、今年も最後の最後にひと伸びするために上位に離されないように少しずつ進んで欲しい。夏の難しい試合を乗り越えて、秋にムチを入れて中位の馬群をごぼう抜きするイメージだと最高です。


2017/07/02

2017年 明治安田生命J2リーグ 第21節 千葉戦

【千葉 4 - 1 大分】



J2の中ボス、ジェフとの試合を観戦してきました。惨敗の歴史をまた1ページ刻んでしまった。大分トリニータにとって、ジェフユナイテッド千葉は天敵中の天敵。農民が年貢を納めるがごとく、当然の様に勝ち点を奪い去っていくその姿は正に情け容赦の無いお犬様。そのお犬様、シーズンも折り返しだというのに初の連勝という、珍しいほどの苦しみっぷり。だのに我が軍には滅法お強いんだから嫌になっちゃう。


得点パターンも豊富だし、なぜ我が軍よりも下の順位にいるのか?答えはハイリスクハイリターンの戦術にあったのですが、ただ、我が軍に対しては戦術だろうがなんだろうがとにかく千葉なら勝ててしまうような気もする。




対する我が軍は現在考えられるベストメンバー。それをもってしても4失点してしまうこの体たらく。1得点出来ただけでも上出来。4得点した次の試合で4失点してはならぬ、ならぬのです。



2年ぶりに訪れたフクダ電子アリーナ。道すがらマスコットが道に埋め込まれていたのでキチンと一つずつ踏みながら歩きました(※犬に対する憎悪)



優良銘柄フクダ電子の冠が付いたスタジアムでソーセージを食べ、スタッフジャンバーかと思いきや蛍光色のレプリカユニホームに身を包んだJ2の中ボスサポーター達に迎えられました。



ジェフ側ゴール裏の横断幕、毎年スローガン的なやつが掲げられていた気がするのですが、我々がJ3を彷徨っていた間に「連勝」という信じられないくらいハードルが低い目標になってしまっていることに目を疑いました。漢をみせろとか、絶対J1とかそんな感じだった気がするのですが、いまや連勝。我が軍もですね、もう存続してくれればそれで良いと、くるぶしくらいまでハードルが下がっているクラブなので他所様のことは言えませんが、もう諦めムードも漂っていた気がするんですよね。それじゃダメだと思うんです。千葉は。お金ある方なんだから。そこで元気を取り戻してもらうために年貢を納めるのが大分トリニータですよ。(※血の涙を流しながら)



ジェフの最終ラインが異常に高い位置をキープし続ける、という噂は私も聞き及んでまして、そのせいでブロックを築いて待ち構えるJ2でお金の無いクラブにカウンター決められて、支配率高いのに勝てない、みたいな状況なのは分かっていました。



前半、確かに位置取り高く、ゲームを支配し、相手陣内に押し込み続けるジェフなのですが、逆に押し込み続けていることでトリニータは守備に追われているものの、守備の人数は揃っているせいでさほど危険を感じない状況に、あぁこれか。という思いしかありませんでした。ラリベイで基点を作られていて、厄介ではあったものの、無失点で凌げさえすれば、どこかで裏にボールが転がって、それを後藤が蹴り込めば勝てる、そう思いました。


しかし、前半DFが揃っているのに先制を許してしまう。それが清武さんところのお子さんのファンタジックなプレーなんだから仕方がない。シュートは上福元がブロックできたものの、船山に押し込まれて失点。この失点が「何とかなるだろう」の大前提となるゲームプランを崩しました。


特別な千葉対策というよりも、いつものやり方をしていた前半だったと思うのですが、単純なミスが多く、攻撃の時間は作れませんでした。後半頭から動き、山岸に代わり松本怜を投入。しかし、事態が好転を見せる前に追加で失点。割とあっさりと。さらに難しくなってしまいました。この後、千葉が時間を使いながらカウンターに切り替えたためボールを保持して攻められるようになりましたが、セットプレーでまたあっさりと失点。後藤のゴールでようやく反撃の狼煙を上げるも、ミスからカウンターを受けて4失点目で勝ち点獲得の可能性は潰えて終了となりました。


2失点目、3失点目がお話になりません。1失点はあり得ることなので、仕方ないとしてもあの2失点目と3失点目は試合の流れを決める上で、本当にどうしようもない。猛省必須。にしても、全般的にプレーの質がよろしくなかった。守備陣だけでなく、攻撃陣も分かっているはずなのにオフサイド判定され過ぎ。フクダ電子アリーナがやりづらいのか、何なのか。J1で降格が決まってしまっていて、もうどうにでもなれ、という精神状態にでもならないと勝てないものなのか。


こんなにうちには強いのにジェフは順位がうちよりも下なのが納得いかない。ジェフは降格以後、監督を替えたり、逆に替えずに我慢をし、それでもダメでもう逆に選手をバッサリ替えて、それでもダメそうだからリスクある戦術大好き外国人監督にしてしまってと、ありとあらゆる手を尽くしているとは思うのです。逆に逆に、で色々なことを試しているのですが、1つだけ試していないことがあると思うのです。そう、大銀ドーム不敗ジンクス。フクアリでは我が軍がジェフに勝ったことがありますが、大銀ドームでは未だ無いのです。これ、裏を返せばですよ?ジェフ、大銀ドームで負ければ昇格できる説に繋がると思いませんか?まだ試していないことと言えば、これくらいだと思うので後半戦にご検討頂きたい。(※切実)



と、まぁこんなことくらいしか書けないくらいの負けっぷりでございました。ただ、シーズンの折り返しまで来て、勝ち点32です。今年の目標45に対する進捗率は71%となります。残り21試合で達成は難しくないはず。J2残留を確定させ、プレーオフ圏内を目指せるかどうか。この前半戦の内容から考えると、取りこぼした試合と感じる試合も多かったので更に上を目指せるポテンシャルはあるはず。ジェフに勝てないなら他に勝てば良い(※アントワネット的思想)で、後半戦に期待しましょう。