2021/08/29

2021年 明治安田生命J1リーグ 第27節 広島戦

【広島 4 - 1 大分】


これは・・・今こそ使うべきなんじゃないのか?「チームがバラバラじゃねぇか」を。・・・と書いてみてもスタジアムで叫びも出来ないので使いようも無く、心で念じても何も起きないので、今節も何もしてあげられないもどかしさを抱えただけでした。DAZN生観戦。全然アウェイ観戦してねぇのです。最下位に沈んでしまったチームの戦いは良い時間帯と悪い時間帯がハッキリする。相手の攻撃を受け切れず、攻撃を構築できず。失点が止まらない。気分転換に決起集会としてバーベキューさせてあげたいけどコロナリスクで飲食さえ出来ない!どうすればいいんだ!


連戦の中で先発メンバーは前線を中心に変更。Jリーグ公式では伊佐と藤本をツートップにし、トップ下に野村を置いた表記になっていたけれども、伊佐が左サイドに流れて藤本と絡んでいたので伊佐ワントップの方がしっくりしますかね。右サイドは増山、左サイドは香川で変更なし。ボランチは小林裕紀と下田店長代理。守備陣変更なし。ベンチには長沢、呉屋、梅崎、松本怜、ペレイラ、上夷、ポープが入った。ボランチの人員が手薄だったけれども、ペレイラの存在を思い出しました。藤本はリーグ戦初スタメンだったけれども、良い時間帯の良い攻撃には良い絡みをしていた。良いぞ若手頑張れ。店舗を任せたくなるほど仕事が出来る町田はベンチ外となってしまった。町田店長不在の間はこれまたフォロー上手の下田店長代理に委ねられた店舗運営。業務遂行に期待がかかる。連戦の中、メンバーのやり繰りに苦しんでいる様子。



対する広島、5戦勝利無しと調子を崩している模様。広島も連戦の中でメンバーはターンオーバーとのこと。しかし、攻撃陣のブラジル人が途切れることは無くドウグラスからサントスへとリレー出来る選手層。ブラジル人が4人いるの凄いな。3バックにも日本代表佐々木がいる。10番の森島が天才肌で個人的には好き。広島から引き抜かれがちなエースタイプ。柏から浦和に江坂が抜かれたのでしばらくは安泰か。



試合は広島が勢いのある入りで、立ち上がりから続けてピンチを迎えたけれども、何とかしのぎ切って攻撃を組み立てることが出来た。ペナルティエリアに侵入した下田店長代理が倒されてPKを獲得。今シーズンPKをそれぞれ外しているFW2人がスタメンの試合で誰が蹴るのか注目されましたが、10番野村がきっちりと沈めて先制に成功。ここから優位に試合を進められる・・・・はずでした。お互いの左サイドで攻撃を組み立てていた両軍。トリニータも広島も左で攻めて右を守る形になっていた中で、右サイドを突破されることが多く、再三ピンチを迎えた。シュートで終わる広島、シュートシーンを作れないトリニータ。そんな攻防の中で右サイドがぽっかりと空いてしまったのだけれども、たぶん広島側の狙いだったのじゃないかと思われる大きな展開でオフサイドを取れずに突破されて、折り返しを決められてしまう。一旦はオフサイド判定になったがVARでオフサイドを取り消されてゴール成立。前半のうちに同点に追いつかれてしまった。ここでチームがバラバラじゃねぇか加減を感じてしまった。攻めるのか、維持するのか、攻撃と守備のバランスのメンバー間の意識にズレが出た印象で綻びが出ていた。特にやり切れない攻撃。シュートで終われない攻撃からカウンターを受ける展開、悪い攻撃が悪い守備に繋がり始めた。それでも前半は凌げたことが前節からの改善点ではあった。



後半も広島のカウンターを対処できずに苦しい展開が続いた中で、コーナーキックから失点。逆転を許してしまう。ここからはもう、前に出ざるを得ないトリニータとカウンターを発動する広島という試合展開。コーナーキックを獲得出来たので、前半よりも攻撃は機能したとも言えるけど、とにかくカウンターのケアに体力を奪われ、走らされてしまった。次々に失点を重ねて4失点。厳しい現実を突きつけられてしまいました。攻撃が形になりそうでならない、もどかしい感じ。ここで攻めるぞと、全員で前に出る勢いはあってもミスでボールを奪われてカウンターを浴びて足が出なくなっていく。後半にシュート数は増やせたものの、枠内シュートだったり、決定機だった訳ではない。頑張って走っているのだけれども結果が出ない。厳しい状況が続きます。先制出来ているのに勝ち点に結び付けられない。先制したらバランス重視に戻せないものだろうか。今シーズン、戦術的に堂々巡りしている気はする。



連戦が終わり、一旦の中断に入るので全員のコンディションを整えて次節、超大切な湘南戦を迎える。今シーズンの大逆転残留の芽を育てられるのかどうかのラストチャンスとなる試合。ここで勝てれば芽が出る。発芽する。ここで結果が出せなければ、もう若手中心に切り替えて来年を見据えたチーム作りを始めた方が良いのかもしれない。藤本も良かったし、若手世代が主軸となって再びJ1でやり返せるようになるために。次節、たっぷり時間が確保できる湘南戦で何を表現してくれるのか。結果を出し続けてきた現体制の最後の意地に期待したい。



2021/08/26

2021年 明治安田生命J1リーグ 第26節 神戸戦

【大分 1 - 3 神戸】


神戸を迎えての26節をDAZN生観戦。喝です、喝。プランが長続きしない。これで17敗目。勝ち点も17、得点も17。17揃いで最下位に転落。喝です。得点取れなきゃ勝てないと攻撃陣に発破をかけ続けたら失点が止まらなくなりました。守備重視だったバランスを変えて攻撃重視は仕方ないとして、かと言って流れの中からは得点出来ておらず。ザ・最下位という冠が付きそうなくらい良い方向に歯車が回せていない。あと、ほんの少しずつが噛み合わない。惜しいままシーズン終わりそう。


スタメンはフォーメーションを変える意欲もあり、対神戸戦術を披露。長谷川をアンカーに置いた3-1-4-2の形。長沢と呉屋のツートップに野村と町田のツーシャドー。右に増山、左に香川、3バックとGKは前節と同じであった。ベンチに伊佐、渡邉新太、松本怜、小林2人、上夷というここ数試合続いている守備陣1名だけのバックアップ体制。



呉屋がスタメンだったので近所のセブンイレブンに走って晩御飯にゴーヤっぽいものを探して食べてみました。苦いけど美味しかった。夏野菜が高騰する昨今、何のゲン担ぎにもなりませんでした。以上、取り急ぎご報告まで。


対する神戸。夏に楽天マネーが炸裂。ゼルビアのサイバーエージェントマネーは業績が良い割に静かなのに、楽天は業績の良さをヴィッセルに還元。サイバーエージェントのように競走馬にお金を使わずサッカーに投資を続ける経営者の方が目標に近づいている。買うなら馬より選手ってことです。日本代表FW大迫と武藤を補強した上で元バルサのボージャンまで獲得。溢れたFWを下位クラブに貸し出し、上位を猛追中。大迫が合流して初スタメンとなり、日本代表FWツートップと対峙することになってしまった。その影響だったか、試合後の片野坂監督は想定した形とは違っていたと語っていた。いきなり新戦力を投入する三浦監督。まだバブルで合流していないボージャンを抱えつつ、ベンチにはドウグラスが居るし、イニエスタも休まずにスタメンだし、山口蛍も酒井高徳もいる、本当にシーズンを重ねる度に豪華メンバーになっていく。折角の夏休みでの対戦だったのに、コロナのせいで集客出来なかったことが本当に残念。2万人は入ったはずなのに。



試合の入り方は増山の気合を感じる素晴らしいものでした。最初のプレーから全開でボールを追う増山が獲得したコーナーキックから得点。神戸から完全移籍を選んでくれた増山の気持ちが生んだと言っても過言ではないゴールでした。前節決定機を決められなかった香川が遂にJ1初ゴール。開始2分までは完璧。



神戸の布陣は想定外とは言っていたものの、ある程度守備がハマっていた印象はあった。残念ながら左サイドを起点に酒井高徳にシュートを決められ9分に失点してすぐに同点に追いつかれたけれども、高い位置でボールを奪うシーンは多かったし、人とボールを捕まえられれば町田が飛んで来てフォローしてくれるという状態が続いた。試合途中でのアジャストは出来ていたのではなかろうか。とにかく町田のフォローっぷりが素晴らしく、「あ、僕手が空いてますよ」みたいな感じで助けてくれるので大変心強かった。職場に欲しいタイプ。店舗を任せられる。店長にしたい。そんな町田店長の奮闘もあって決定機も作りつつ、ボールは握られても何とかなりそうな雰囲気を感じながら前半を終えられると思った矢先、VARレビューによるPKの判定を食らって逆転を許す。PKを蹴ったのはイニエスタ。痛恨の逆転弾。



後半開始から町田店長が交代。前半の終わり際に座り込んでいたのがDAZNにも映っていたので嫌な予感はしたもの、小林裕紀がピッチに入った。ここから店舗内の業務が回らなくなるんだから不思議。攻撃時にはスペースに顔を出し、守備時にはフォローに回る町田店長が半休に入っただけで、店舗の売り上げは激減。攻撃も守備も良いシーンが少なく、ほぼ印象に残っていません。公式のハイライト動画も後半のトリニータ側の扱いが少ない。謎にドリブルで攻め入ったGK高木のミスを帳消しにするエンリケのファインセーブと、左サイドで抜け出した香川が惜しかったくらいの内容でした。交代要員も輝けず。前節とこの試合で先発と途中出場メンバーがターンオーバーしていますが、どっちが後から入っても先発時の方が良い。スタメンじゃないとモチベーションが下がるのか何なのか、どうもパワーダウンしてしまう印象になってしまう。良いところなく、追加点を許して試合終了となってしまいました。上手さに交わされ、逃げられた試合でした。神戸にはまだ余裕を感じてしまいました。完敗。



加入した新戦力は意欲高くチャレンジしてくれているけれども、本日の結果を受けて最下位に転落。残留ラインから徐々に離れつつある。まだまだ直接対決を残しているので可能性は残っているけれども17敗しているチーム状態なので希望的観測さえ思い浮かばない。セットプレーで得点が出来ている点が唯一成長を感じるポイントですが、攻撃に針を振っているのでセットプレーで得た虎の子の1点を守り切るようなバランス重視ではなくなっているのでちぐはぐさ加減も極まった感じ。とは言え、今の攻撃重視の方がまだ逆転残留の芽は生えそう。残り試合も少なくなっていますが、奇跡の逆転残留を目指すならば継続して欲しい。週末の広島戦はどっちだろう、5-4ブロックで守った方が勝ち点取れるような気もするけれども、町田店長が不在だと厳しいか。汗かき役の下田店長代理が戻って来てくれるかどうか。連戦の中でコンディションを鑑みつつ、最大限トライして欲しいものです。戦術への信頼感は揺るがないんだけれども、これだけ結果が出せないと苦しい。なんとか芽を、残留への芽を発芽させたい。



2021/08/22

2021年 明治安田生命J1リーグ 第25節 札幌戦

【大分 1 - 1 札幌】



北海道でも異常な暑さを記録した今夏、ようやく涼しくなってきた札幌を蒸し暑い昭和電工ドームで迎えた第25節。DAZN生観戦。対マリノス戦術として戦い方を変えた前節に続き、戦術面に特徴のある札幌に対しても同様に戦うのではないかと推測はしていました。勝つために、より得点を奪えるであろう前線からボールを奪いに行くスタイルに戦術変更、マイナーバージョンアップを行ったばかりのトリニータの戦術が札幌を率いるペトロヴィッチ監督に通用するかどうかという構図。難解な試合だった。



スタメンはGK高木、右から坂、エンリケ、三竿の3バックという守備陣。ボランチは小林裕紀と下田北斗。左サイドに香川、右サイドには増山が初めて入り、伊佐と呉屋の名字が2文字のツートップに町田がトップ下という攻撃陣。1トップ&2シャドーではなく、2トップ&トップ下という、いつもと逆三角形。3トップだったのかもしれない。ベンチは攻撃陣豊富な顔ぶれ、長沢、渡邉新太、小林成豪、井上健太、野村が入り、守備陣は上夷とポープの2名体制。複数得点を取りに行く思想が垣間見れる。今節もバランスは放棄。打つべし、打つべし。



対する札幌。3バックの真ん中、守備の要である宮澤を累積警告で欠いていたので、トリニータの戦術変更の狙いがハマる可能性は高かったはず。こちらも助っ人外国籍選手をベンチに置き、消耗戦を想定した総力戦。こちらはいつもの3-4-2-1の形。



ニータンは雷様。アフロのカツラがアフロに見えず、モヒカンに見えて怖いです。頭全体を覆って、角があって初めてアフロの雷様だからな。チョビアフロはモヒカン天パだぞ。はい。試合です、ニータンはそっとしておいて試合ですよ。試合はトリニータが前線からプレスを敢行しようとするもお互いにプレスがハメられていないような印象で、札幌は連動して上がっているトリニータの最終ライン裏のスペースにロングパスを供給して効率的に応戦する立ち上がりとなりました。落ち着かなかった。更に主審が裁くファールの基準が分かり辛く、たびたび試合が止まりテンポも悪かった。試合の入りは決して良くなかった印象でした。セカンドボールの争いがファウルを生み、一本のロングパスが決定機になる特殊な試合の様相。



しかし先制したのはトリニータ。呉屋が自ら得たコーナーキックをヘディングで決めて先制。駆け引きとフィジカルで競り勝ってのドンピシャヘッド。潰れ役も多数いたのでデザインされたセットプレーだったと思われます。補強の成果で2試合連続コーナーキックから得点。呉屋もトップの位置でロストが多く、良い入り方が出来た訳ではありませんでしたが決めてしまえば全て良しです。ナイス移籍後初ゴールでした。これには日頃うざいオプタもポジティブ情報を発信。やればできるじゃないか。



一方でリスクを取る攻撃を続けたため、裏のスペースに配給されるボールに対しては後手に回りがちとなり、何度もピンチがありました。抜け出されもしたし、同じくコーナーキックからピンチもありましたがキャプテン高木が今日は当たっていた。再三のビッグセーブでリードを守りった前半。札幌のGK菅野にも香川の決定機を止めるビッグセーブがあり、両GKの奮闘が目立ちました。戦術的には札幌の好守のメリハリが的確だった印象で、プレスが無ければ運び、プレスにくれば引き出して裏取りという、2年前は我が軍がロングボールでひっくり返していたはずなのに、時の経過とともに戦術が逆転するという不思議な感覚に陥りました。マリノス戦の前半ほどはハマらなかった。



後半、リスク大好きペトロヴィッチ監督は開始からジェイとルーカス・フェルナンデスを投入。交代したのがサイドにいた菅と右CBの岡村なのでフレキシブルに攻撃陣を増員。小柏や金子のスピードでの裏抜けに手を焼いていたのにジェイを投入して高さを加えられた。左サイドで対峙したルーカス・フェルナンデスのドリブルも止めるのが難しく押し込まれる時間帯が徐々に増えていく。トリニータも増山→井上健太、町田→野村とカードを切ってパワーダウンを抑制。しかし残念ながら67分にペナルティエリアにロングパスを通され、ジェイが落としたところを小柏に決められ同点とされてしまう。盛り返そうと伊佐→渡邉新太、呉屋→長沢と交代して2トップもリフレッシュ。同数でプレスがハマれば裏に出されるし、プレスがハマらなければ奪えないという絶妙のバランスの中、トリニータの攻撃時間が少なくなっていった。コーナーキックに次ぐコーナーキックを耐え忍び、何とか追加点を許さずに我慢の展開が続いた。アディショナルタイムに右サイド井上健太が駆け上がってクロス、香川がペナルティエリア内で折り返し、長沢が胸トラップからのシュートが札幌GK菅野の正面に飛んでしまってラストチャンスを決め切れずにタイムアップ。惜しかったけれども勝ち点1を得るに留まりました。



厚別での試合では札幌相手に井上健太をワントップにするという、幻に終わった戦術もあったので(※もう完全に忘れていた)前線から奪いに行くことが対策となる戦術モデルだったのだろうとは思います。アウェイでボロボロにやられた試合の時よりも、補強もあって個々の質は上がった印象を持ったので一定の向上を感じられはしました。が、流れの中で決定機を決め切れず、勝ち点を落としたとも考えられます。一方でPK献上かと思われた怪しいシーンもあったので引き分けは妥当かもしれません。評価が難しい。難解。総走行距離がいつもより短いことも謎が多い。前から奪いに行って走って消耗しているように感じたけれども、伸びていない。スプリント回数は平均回数に落ち着いているのに何故だろう。解釈が難しい試合に感じました。先制したら5-4ブロックで引いてじっくり攻めるスタイルになっても良いと思ったのですが、2点差までは攻撃スタイルを貫く感じなのでしょうか。ずっとリスクを抱え過ぎた印象です。



勝ち点1を得ただけで何も変わらない順位表。0じゃないだけ心が落ち着きますが、次節は神戸。ボール保持にこだわるチームなので、これまた前から奪いに行く選択をするのではなかろうか。中盤でのクオリティに差が出て難しい試合になりそう。ホームでの連戦で勝ち点を得られるように、結果を出し始めた新戦力に期待したい。


2021/08/21

2021年 天皇杯 4回戦 群馬戦

【群馬 1 - 2 大分】


天皇杯4回戦、ラウンド16のハイライト動画が公開されたので備忘録的にブログに書き残します。現地には行けていませんし、試合も観ていませんが備忘録です。備忘録。


スタメンはターンオーバー。スタートは3-4-2-1だったらしい。リーグ戦に絡めていないメンバーが中心の構成で、ベンチメンバーにはユース選手をずらりと並べた夏の思い出作りと将来への投資を一挙両得で実現した、この試合でしか観れないレアケース。現地に行って観戦できた人が羨ましい。


対する群馬。コロナ感染者が出てしまってメンバー構成には苦しんだかもしれない。エース大前が不在だったことは大きかった。


試合はあっという間に先制され、あっという間に追いついたという展開。ハイライト動画で観る限り、失点は残念ながら左サイドを崩されましたね。


ハイライト動画で右からのクロスに対してガッツリハンドをしてしまう群馬。今シーズン鬼門のPKを渡邉新太が決めて同点に追いついた。


前半終了後の監督コメント全てに「もっと」って書き連ねてあるので、リーグ戦に絡めないメンバーに対しての物足りなさが伝わってきます。もっとやれ、もっとです。



残念ながら求められた「もっと」が足りないままで90分を消化し、延長戦になってしまう。そうなるとメンバー的にユースのカードを切らざるを得なくなってくるのでハラハラでした。



延長前半にオシャレなヒールシュートで逆転に成功。小林成豪のゴールだと判明するまで長い時間がかかりました。この1点を途中出場のユース生の加勢もあって守り切り。ベスト8進出に成功。


あと2回勝てば決勝進出。メジャータイトルを獲得出来るチャンス。ここからは主力メンバーも出して勝ちに行って欲しい。



2021/08/16

2021年 明治安田生命J1リーグ 第24節 横浜FM戦

【横浜FM 5 - 1 大分】


雨のニッパツでの試合でしたがチケットも無く、DAZN生観戦となりました。ニッパツで試合するとき大体雨です。全国的にも大雨です。好調2位マリノスはフロンターレを猛烈に追撃中。木曜日に試合をした連戦のマリノスに体力的には優位なはず・・・でしたが・・・。


スタメンは久々に伊佐をワントップに据え、増山と小林成豪をシャドーに。GKにキャプテン高木を置いた。3バックの右には上夷。ボランチは小林裕紀と下田北斗のコンビ。左サイドは香川、右は井上健太。前からプレスをかけて来るであろうマリノスをスピードでひっくり返すプランだという推測は出来た。ベンチに長沢、藤本、渡邉新太、町田、野村という前線の選手を入れまくり、守備陣は新戦力の野嶽のみというメンバー構成。対マリノス戦を想定して勝ち点を得るなら殴り合って勝つしかない覚悟の布陣。


対するマリノス、スコットランドのセルティックにポステコグルー監督がシーズン中に引き抜かれ、シントトロイデンを解任されてケヴィン・マスカット監督を招聘。現役時代は殺人タックルで問題を起こしていたとWikipediaに記載があるオーストラリア人。ポステコグルーの元でアシスタントコーチをしていたこともあるらしく系譜は継承している模様。基本マリノスに定着している前がかりの攻撃的サッカーにシーズン途中から余計な手を加えることはせずに戦術継続路線。スムースな政権移行となっている印象。もともと豪華なタレントもいるし、負け無し状態だし、何もしない方が得策のため監督としての力量はまだよく分からないのが正直なところ。岩田智輝が先発でしたが、オリンピック代表にも絡めず、海外移籍もせず、どっぷりマリノスの主力になっていて複雑な心境です。海外に行け、海外に。


試合開始直後、解説の岩政先生がトリニータの布陣を4-2-3-1であると指摘。いつもの5-2-3-1ではなく、三竿、エンリケ、上夷、井上の4バックで、香川が左に上がった形であった模様。しかしDAZNにはなかなか明確に映らず、ボール保持時の4バックだけであった可能性もあるが試合後の監督インタビューでも特に否定しなかったので4バックスタートだったと思われる。守備時5枚で守る形にも見受けられたので何とも言えない。が、スタート時にマリノスが若干迷い気味の印象もあったのでおそらく4バックスタートだったのではなかろうか。4-3-3で足の速すぎる前田大然のいる右サイドに井上健太を当ててケアする意図もあったはず。ボール保持をせずに即時裏のスペースにボールを出してカウンターに入る形、序盤に決定機を作るなど目指していたことは表現できていた。しかし、誤算が2つ。誤算の1つは井上健太に早々にイエローカードが提示されてしまったこと、これにより前田大然対策が弱体化した。2つ目は先制されたこと。これにより真っ向勝負に拍車がかかる展開となってしまった。先制してのらりくらりボールを蹴って時間を使って体力を温存することが出来ないプランにならざるを得なかった。



それでも前半終わり際にコーナーキックから伊佐がゴールを決めてゲームを振り出しに戻せた時は光明が見えた気がした。13番が待望の結果を出してくれた。勢いに乗れると思った矢先、直後に崩された訳でも何でもない失点をして再びリードされてしまったことは痛恨の極み。再び用意した自らのプランを手放してしまった。



後半、1点を追うためにリスクをかけて前に出続けなければならなくなったトリニータは前田大然のスピードの前に屈し、ボロボロと3失点。前田さん、早く海外移籍して欲しいです。ひっくり返し合いで後手に回り前に出れども裏返されてどうしようもない状況に陥った。攻撃陣は選手交代が出来たものの、両軍の守備陣は体力的に厳しい状態。隙はあるのになかなか勝てないマリノスとの試合は走り合いの様相になりがち。雨の中、お互い超攻撃的でアグレッシブな試合ではありました。優勝した頃のマリノスが戻って来た感じ。強いマリノスが息をつく暇を与えないほどの展開に途中でもう・・・、マリノスさん・・・、攻撃止めてそろそろボール回しして時間稼いでくれないかなって思いました。



あくまで今回の戦い方は対マリノスを考慮しての戦い方であって、また保持を重視する戦い方をすると思われます。ベースは保持。これまで保持して引き出しても、裏のスペースへひっくり返すスピードが足りずに押し込まれっぱなしになっていた数試合を考えると一見この戦い方の方が勝ち点を得る可能性が高いような気がしますが、相手のスタイルが明確なマリノスだからこそ繰り出せた策だと思えます。大分トリニータ対策をしてくるようなリアクションサッカーではなく、アクションする側のチームとの戦いは次の札幌くらいでしょうか。見た目的には面白いんだけれども、やはりリスクは多め。しかし、もはや勝ち点を得なければ何も得られないので、リスク多めの試合をこなさないとならない状況でもあります。この路線が続くのであれば、補強メンバーを活かせるかもしれない。


まだまだ残留争いから抜け出す兆しはありませんが、1位2位との対戦を終えて、もうずっと正念場です。まずは天皇杯を消化し、次節札幌戦でどう戦うか。J1だから若手に厳しい環境を体感させてあげられているので、もうしばしJ1に居たいのだけれども大変厳しくなってきております。チラ見したプレミアリーグでは観客が戻って来ていて大変羨ましかった。出来ればJ1でもう一度あの景色を取り戻したいものです。頑張って欲しい。




2021/08/10

2021年 明治安田生命J1リーグ 第23節 川崎戦

【大分 0 - 2 川崎】


現実逃避にうってつけであったオリンピックTV観戦期間が終了してJリーグも再開。ホームで無敗の川崎を迎えるという現実に向き合わなければなりません。オリンピック楽しかったなぁ・・・生で観たかったんですが、東京に居ながら全くオリンピックの存在感を感じられることが微塵も無いままに終わってしまいました。この中断期間に大分FCは追加で戦力の入れ替えを敢行。



鹿児島から野嶽惇也という、夏侯惇的な漢字変換が難しそうなMFと神戸から東福岡のクリロナと呼ばれていたらしい増山朝陽を獲得。新しい選手が獲得出来ているという点においては色々と生きている感じはします。死んでいない、それだけは伝わってきます。新加入の代わりに福森を北九州に、髙澤を新潟に期限付きで放流。戦力の入れ替えが進み、メンバー選考はより熾烈な争いが勃発しているのではなかろうか。


この日のスタメン、並びはいつもの形で右CBに坂が戻って来た。ボランチは長谷川と小林裕紀というコンビ。右サイドに井上健太、左サイドに香川、シャドーに渡邉新太と野村、ワントップに長沢というメンバー。ベンチには上夷、下田、町田、梅崎、増山、呉屋と新戦力も3人が入る状況。


対する川崎。リーグ戦無敗という圧倒的な戦績を継続しているJリーグ史上最強の状態。前年の昭和電工ドームでの試合で我が軍に負けたのが最後の負け。以来勝ち続けているという恐ろしい強さ。オリンピックに出場した三笘や旗手はさすがに帯同せず、田中碧は既に海外移籍済み。三笘も海外移籍の噂があり、オリンピックで海外との差を痛感したであろうこともあって、海外移籍が加速していくと推測される。その割に補強が無い川崎。元々の戦力は厚かったが、ACLも戦っておりどこかで選手の離脱は起きるはず。負け知らずの足元で少しずつチーム形を変えざるを得ない状態になっていくのではなかろうか。ベンチには丹野、小塚、知念と過去に所属していた選手が多く入った。


この日はジェイリースサンクスデー。底値でジェイリースの株を少し購入できた私にとって、その後業績好調で値上がりを続けてくれた株価のおかげで毎日がジェイリースサンクスデー状態。さらに株主優待のポイント制ギフトセットではトリニータ応援グッズも選択できるという至れり尽くせり状態。資産は増える、配当金も復活、トリニータグッズまでもらえるという一挙3得。上がった株価はいつか下がるものですが、暴落する日までサンクスデー継続です。


試合はもう手も足も出ず。いや、手も足も出たけれども後半の15分間くらいだけでした。4-3-3で強烈なボールホルダーとなる家長が自由過ぎるポジショニングをする特異な川崎に対してボールを奪うことが出来ず、保持しても前線ではすぐに奪還され、効果的な攻撃が構築できない時間帯が長く続いた。準備して来た守備体形はある程度は機能したかもしれないけれども、ジェジエウというこれまた強烈な強さと速さを誇るDFにことごとく攻撃のチャンスが潰されてシュート2本、コーナーキック1本で終わるという屈辱的な差を目の当たりにした試合となりました。1失点目はレアンドロダミアンのシュート。1本のパスでダミアンがいる前線に供給された形だったのでシュートは防ぎたかった。2失点目は最終ラインのパスミスが目立つようになってから。前線の選手を入れ替えて、ハマり始めた攻撃を継続しようとしていた矢先に川崎もフレッシュな選手をいれて形を変えて来た。疲労もあってか精度急落。前線にボールを配給できなくなってしまった。後半途中までが唯一の見どころある試合となってしまいました。無敗の川崎にねじ伏せられて完敗となりました。


他の残留争いクラブは勝ち点を積み増し、我が軍は川崎相手に積み上げられず、さらに次の試合は2位マリノスを相手にするという苦しい日程が継続。もうほぼ全てのチームが格上なので、相手が1位だろうが、2位だろうが18位だろうが関係なくチャレンジせねばなりません。次節も厳しいだろうけれども踏ん張って欲しい。ノーサンクスデーに終止符を打て。